JP2001281968A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001281968A
JP2001281968A JP2000098230A JP2000098230A JP2001281968A JP 2001281968 A JP2001281968 A JP 2001281968A JP 2000098230 A JP2000098230 A JP 2000098230A JP 2000098230 A JP2000098230 A JP 2000098230A JP 2001281968 A JP2001281968 A JP 2001281968A
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charging
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Masaru Sato
優 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、感光体表面の帯電電位を下げ
ずに感光体表面に印加する交流電圧を下げることを可能
にし、感光体に加わる電気的負荷及び物理的負荷を軽減
させ、感光体の使用寿命を長期化させる。 【解決手段】感光体ドラム9上の印字領域となる部分に
帯電を行うときは、感光体ドラム9に印加する交流電圧
を電位収束交流電圧以上とし、感光体ドラム9上の非印
字領域となる部分に帯電を行うときは、交流電圧を下げ
ると共に直流電圧を上げることにより、一定の帯電電位
を確保する。例えば、感光体ドラム9の帯電電位を−7
00Vにするときは、感光体ドラム9に印加する直流電
圧を上げて−1100Vにし、感光体ドラム9に印加す
る交流電圧を下げて400Vp−pにする(同図点
P)。これにより、感光体ドラムの帯電電位を一定に保
ちながら、感光体ドラム9に印加する交流電圧を低下さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体に直流電圧
と交流電圧を重畳して印加することにより、帯電を行う
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホストコンピュータ等のホス
ト機器から出力される印字情報に従って記録用紙に印字
を行う電子写真方式の画像形成装置(プリンタ装置)が
知られている。このような画像形成装置は、帯電装置で
感光体を一様に帯電させて初期化し、その上に露光装置
で静電潜像を形成し、これを現像装置でトナー像化し、
この画像を用紙上に転写して定着させる。
【0003】上記の帯電装置は、従来、コロナ帯電方式
が使用されていたが、高電圧の印加、オゾンの発生、帯
電効率が低い等の諸問題を有していたため、それらの問
題を解消すべく、近年は、種々の接触型帯電方式が提案
され、採用されている。上記の接触型帯電方式による帯
電装置では、感光体を一様に帯電させて初期化する際、
感光体上に、より均一で安定した帯電電位が得られるよ
うに、直流電圧と交流電圧を重畳して印加する方法が知
られている。このとき印加する交流電圧は、感光体表面
の帯電電位を、印加する直流電圧レベルに収束させる効
果を有する。従って、感光体表面に所定レベル以上の交
流電圧を印加し、同時に印加する直流電圧により感光体
表面の帯電電位を制御する。
【0004】通常、感光体表面の帯電電位が、印加する
直流電圧に収束する交流電圧(以下、電位収束交流電圧
という)は、印加する直流電圧のみでの帯電開始電圧の
2倍になる。例えば、印加する直流電圧のみでの帯電開
始電圧が約−650Vであるときは、およそ1300V
p−pの交流電圧が、電位収束交流電圧となる。
【0005】図5は、印加する交流電圧と感光体表面の
帯電電位との関係を示す特性図である。同図に示すよう
に、印加する交流電圧が1300Vp−pの時に、感光
体の表面の帯電電位が、印加する直流電圧である−70
0Vに収束する。但し、このとき感光体表面の帯電電位
の均一性を確保するためには、印加する交流電圧が15
00Vp−p以上であることが望ましく、更に、環境条
件による異常放電ムラ等の防止を考慮すると、更に高い
交流電圧を印加する必要がある。
【0006】しかしながら、印加する交流電圧が高くな
ると、感光体に加わる電気的負荷及び物理的負荷が高ま
り、これらの負荷により感光体表面の膜減り量が増加
し、感光体の使用寿命を低下させるおそれがある。一方
で、帯電時におけるオゾンや窒素酸化物の発生を抑制す
るため、静電潜像形成時以外の帯電時に印加する交流電
圧を、静電潜像形成時の帯電時に印加する交流電圧より
も低く設定した画像形成装置が提案されている。この画
像形成装置では、例えば、静電潜像形成時における帯電
時の印加する交流電圧が2000Vp−pであるとき、
静電潜像形成時以外の帯電時には、印加する交流電圧を
1600Vp−pに低く設定し、感光体に加わる電気的
負荷及び物理的負荷を多少なり改善したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
も示したように、通常、印加する交流電圧を、電位収束
交流電圧(図5では1300Vp−p地点)以下に低下
させると、感光体表面の帯電電位自体も低下し、感光体
表面の帯電電位を一定に保つことができない。従って、
印加する交流電圧を電位収束交流電圧以下に低下させる
ことはできず、依然として、感光体に加わる電気的負荷
及び物理的負荷を軽減することはできなかった。従っ
て、この感光体に加わる電気的負荷及び物理的負荷によ
り、感光体表面の膜減り量が増加し、感光体の使用寿命
を低下させる問題も解決できないままでいた。
【0008】本発明の課題は、上記実情に鑑み、感光体
表面の帯電電位を下げずに感光体表面に印加する交流電
圧を下げることを可能にし、感光体に加わる電気的負荷
及び物理的負荷を軽減させ、感光体の使用寿命を長期化
させる画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
像担持体の周面に接触しながら直流電圧を含む振動電圧
を印加し像担持体の周面を帯電する帯電手段を有する画
像形成装置において、前記帯電手段は、非画像形成時に
は、前記振動電圧を画像形成時よりも小さくするととも
に前記直流電圧を画像形成時よりも大きくすることによ
り、画像形成時と非画像形成時の像担持体の周面の帯電
電位を同電位にする画像形成装置である。
【0010】これにより、非画像形成時には、像担持体
の周面の帯電電位を下げずに像担持体の周面に印加する
振動電圧(交流電圧)を下げることを可能にし、感光体
に加わる電気的負荷及び物理的負荷を軽減させることが
可能になる。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記帯電手段は、非画像形成時には、前記
振動電圧を印加せずに前記直流電圧のみを画像形成時よ
りも大きくすることにより、画像形成時と非画像形成時
の像担持体の周面の帯電電位を同電位にする構成であ
る。
【0011】これにより、非画像形成時には、像担持体
の周面に振動電圧が印加されないため、感光体に加わる
電気的負荷及び物理的負荷をより軽減させることが可能
になる。請求項3記載の発明は、像担持体の周面に接触
しながら直流電圧を含む振動電圧を印加し像担持体の周
面を帯電する帯電手段を有する画像形成装置において、
前記帯電手段は、画像形成後には、前記振動電圧を画像
形成時及び該画像形成時に連続的に続く画像形成前の像
担持体の所定の周面の帯電時よりも小さくするとともに
前記直流電圧を画像形成時及び該画像形成時に連続的に
続く画像形成前の像担持体の所定の周面の帯電時よりも
大きくすることにより、画像形成時及び該画像形成時に
連続的に続く画像形成前の像担持体の所定周面の帯電時
と画像形成後の像担持体の周面の帯電電位を同電位にす
る画像形成装置である。
【0012】これにより、画像形成前から画像形成時に
移行する際に発生する、いわゆるダブルチャージ段差や
オーバーシュート等が発生しても、像担持体の周面に安
定した帯電電位を与えることができる。請求項4記載の
発明は、像担持体の周面に接触しながら直流電圧を含む
振動電圧を印加し像担持体の周面を帯電する帯電手段を
有する画像形成装置において、前記帯電手段は、画像形
成前には、前記振動電圧を画像形成時及び該画像形成時
から連続的に続く画像形成後の像担持体の所定周面の帯
電時よりも小さくするとともに前記直流電圧を画像形成
時及び該画像形成時から連続的に続く画像形成後の像担
持体の所定周面の帯電時よりも大きくすることにより、
画像形成時及び該画像形成時から連続的に続く画像形成
後の像担持体の所定周面の帯電時と画像形成前の像担持
体の周面の帯電電位を同電位にする画像形成装置であ
る。
【0013】これにより、画像形成時から画像形成後に
移行したときに発生する、いわゆる像担持体周面の帯電
履歴が生じても、像担持体の周面に安定した帯電電位を
与えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に
係る画像形成装置の内部構成を説明する断面図である。
本実施形態に示す画像形成装置は、両面印刷用の所謂タ
ンデム方式のカラープリンタである。
【0015】同図において、プリンタ装置1は、画像形
成部2、両面印刷用搬送ユニット3、及び給紙部4で構
成されている。ここで、画像形成部2は4個の画像形成
ユニット5〜8を並設した構成であり、同図の紙面右側
から左側に向かってマゼンダ(M)、シアン(C)、イ
エロー(Y)、ブラック(K)の順に配設されている。
また、この中のマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロ
ー(Y)の画像形成ユニット5〜7は減法混色によりカ
ラー印刷を行う構成であり、ブラック(K)の画像形成
ユニット8はモノクロ印刷に使用する。
【0016】ここで、上記各画像形成ユニット5〜7は
それぞれドラムセットC1とトナーセットC2で構成さ
れ、現像容器に収納された現像剤(の色)を除き同じ構
成である。したがって、イエロー(Y)用の画像形成ユ
ニット7を例にして構成を説明する。ドラムセットC1
には感光体ドラム、帯電器、クリーナが収納され、トナ
ーセットC2には現像ロールやトナーが収納されてい
る。感光体ドラム9は、その周面が例えば有機光導電性
材料で構成され、感光体ドラム9の周面近傍には、帯電
器10a、印字ヘッド10b、現像ロール10c、転写
器10d、クリーナ10eが順次配設されている。感光
体ドラム9は矢印方向に回動し、先ず帯電器10aから
の電荷付与により、感光体ドラム9の周面を一様に帯電
する。そして、印字ヘッド10bからの印字情報に基づ
く光書き込みにより、感光体ドラム9の周面に静電潜像
を形成し、現像ロール10cによる現像処理によりトナ
ー像を形成する。この時、感光体ドラム9の周面に形成
されるトナー像は、現像容器10cに収納したイエロー
(Y)色のトナーによる。このようにして感光体ドラム
9の周面に形成されるトナー像は、感光体ドラム9の矢
印方向の回動に伴って転写器10dの位置に達し、感光
体ドラム9の直下を矢印方向に移動する用紙に転写され
る。
【0017】一方、用紙の搬送は、前述の給紙部4を構
成する給紙カセット11、待機ロール12、搬送ベルト
13、駆動ロール14等で構成され、給紙コロ15の回
動によって給紙カセット11から搬出された用紙は、待
機ロール12まで送られ、更にトナー像に一致するタイ
ミングで搬送ベルト13上に送られ、転写器10dに達
する。そして、転写器10dにおいてトナー像が転写さ
れ、トナー像が転写された用紙は搬送ベルト13の移動
に従って、搬送ベルト13上を矢印方向に移動し、定着
ユニット15において熱定着処理が施される。
【0018】また、用紙の上面には、上記イエロー
(Y)のトナー像のみならず、他の色のドラムセットC
1及びトナーセットC2によって転写されたマゼンダ
(M)や、シアン(C)のトナー像も転写され、前述の
減法混色に従った色の印刷が行われる。
【0019】尚、上述の用紙は給紙カセット11から搬
出される用紙のみならず、MPFトレイ16から供給さ
れる用紙も含まれ、この場合には用紙は給紙コロ16a
によって搬入され、前述の経路によって印刷処理が行わ
れる。また、上記定着ユニット15は熱ロール15a、
15b、及びクリーナ15cで構成され、用紙Pが上述
の熱ロール15aと15b間を挟持搬送される間、用紙
に転写された例えば複数色のトナー像は溶融して用紙P
に熱定着する。また、クリーナ15cは熱ロール15a
に残るトナーを除去する機能を有する。尚、定着ユニッ
ト15によってトナー像が定着された用紙は切換板17
を介して上方、又は紙面左方向に搬送される。
【0020】一方、両面印刷用搬送ユニット3は装置本
体に対して着脱自在に構成され、本例のプリンタ装置1
によって両面印刷を行う際装着するユニットであり、内
部に複数の搬送ロール18a〜18eが配設されてい
る。両面印刷の場合には、上記切換板17によって一旦
上方に用紙が送られ、例えば用紙の後端が搬送ロール1
9に達した時、用紙の搬送を停止し、更に用紙を逆方向
に搬送する。この制御によって、用紙は点線で示す位置
に設定された切換板17の左側を下方に搬送され、両面
印刷用搬送ユニット3の用紙搬送路に搬入され、搬送ロ
ール18a〜18eによって用紙が送られ、待機ロール
12に達し、前述と同様トナー像と一致するタイミング
で転写器に送られ、トナー像が用紙の裏面に転写され
る。
【0021】図2は、上述のプリンタ装置1のシステム
構成図である。同図に示すプリンタ装置1において、I
/F(インターフェース)部20は、外部から入力され
る印字データを受信し、この印字データに基づき、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(Bk)毎の画像データを内部のフレームメモリ21に
描画する。プリンタコントローラ22は、フレームメモ
リ21に描画される画像データに基づき、ビデオデータ
を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(Bk)毎にプリンタ印字部23へ転送する。
プリンタ印字部23は、転送されたビデオデータに基づ
き、実際に用紙への印字を行う。
【0022】一方、CPU24は、ROM25に格納さ
れる制御プログラムに基づき、EEPROM26と必要
な変数等の書き込み/読み出しを行いながら、I/F部
20やプリンタコントローラ22の制御を行い、また、
感光体ドラム9の表面を帯電させるべく帯電器10aの
制御も行う。またユーザによる操作パネル27の操作に
より、CPU24に対し各種の設定が行われる。
【0023】次に、本実施形態にて使用される画像形成
ユニットについて、より詳細に説明する。図3は、図1
に示したイエロー(Y)用の画像形成ユニット7を模式
的に示した拡大図である。上述したように、その他の画
像形成ユニット5、6、8の構成は同一であるため、こ
こでは、画像形成ユニット7を代表して説明する。
【0024】図3に示す画像形成ユニット7において、
感光体ドラム9は、外径が30φ、線速が115mm/
sec(24ppm相当)で構成され、矢印方向に回動
する。帯電器10aは、感光体ドラム9の周面に接触し
ながら回転し帯電を行うロール形状の接触型帯電器であ
り、感光体ドラム9の周面を一様に帯電する。このと
き、感光体ドラム9への帯電は、帯電器10aにより直
流電圧と交流電圧を重畳して印加することにより行われ
る。
【0025】また、印字ヘッド10bは、LEDヘッド
アレイを備える構成で、このLEDヘッドアレイによる
印字情報に基づく光書き込みにより、感光体ドラム9の
周面に静電潜像を形成する。現像は、非磁性一成分現像
剤で行われ、現像ロール10cによる現像処理により感
光体ドラム9の周面にトナー像を形成する。転写器10
dは、導電性シートで構成され、搬送ベルト13上の用
紙に対し、感光体ドラム9の周面に形成されるトナー像
を転写する。このようにして感光体ドラム9の周面に形
成されるトナー像は、感光体ドラム9の矢印方向の回動
に伴って、導電性シートで構成される転写器10dの位
置に達し、感光体ドラム9の直下を矢印方向に移動する
用紙に転写される。このとき、感光体ドラム9に残った
余分なトナーはクリーナ10eのブレードにより掻き取
られ除去される。
【0026】図4は、上述の帯電器10aにおいて、感
光体ドラム9に印加する交流電圧と感光体ドラム9の帯
電電位との関係を示す特性図である。同図において、横
軸は感光体ドラム9に印加される交流電圧Vp−pを示
し、縦軸は感光体ドラム9の帯電電位Vs(−V)を示
している。また、同図に示す特性図では、感光体ドラム
9に印加する直流電圧を固定した状態で、同じく感光体
ドラム9に印加する交流電圧を変化させたときの感光体
ドラム9の帯電電位を示している。このとき感光体ドラ
ム9に印加する直流電圧は、−700V、−800V、
−900V、−1000V、−1100Vの5つの直流
電圧である。すなわち、同図に示すグラフ30は、感光
体ドラム9に印加する直流電圧が−700Vであるとき
の特性図を示し、同様に、グラフ31はこの直流電圧が
−800V、グラフ32はこの直流電圧が−900V、
グラフ33はこの直流電圧が−1000V、グラフ34
はこの直流電圧が−1100Vであるときの特性図を示
している。
【0027】図4において、印加する交流電圧が0Vの
ときは、感光体ドラム9の帯電電位は、印加する直流電
圧のみにより形成されていることを示し、ここから、印
加する交流電圧を増加していくと、感光体ドラム9の帯
電電位もリニアに増加し、印加する交流電圧が1200
Vp−pになると、グラフ30〜34に示す何れにおい
ても一定の帯電電位、すなわち、感光体ドラム9の帯電
電位が印加する直流電圧と同じ電圧値に達する。その後
は、交流電圧を増加しても帯電電位は変化せずに、印加
する直流電圧と同じ電圧値に維持される。
【0028】ところで、図4に示した特性図のように、
感光体ドラム9に印加する直流電圧を上げると共に感光
体ドラム9に印加する交流電圧を下げることにより、感
光体ドラム9の帯電電位を所定の帯電電位にすることが
可能である。例えば、同図に示すように、感光体ドラム
9の帯電電位を−700Vにするときは、感光体ドラム
9に印加する直流電圧を上げて−1100Vにし、感光
体ドラム9に印加する交流電圧を下げて400Vp−p
にすれば良い(同図点P)。但し、このとき、既に前述
したように、感光体ドラム9に印加する交流電圧を電位
収束交流電圧以下にすると、帯電電位の電位変動が大き
くなり、感光体ドラム9に帯電ムラを生じる可能性があ
る。
【0029】そこで、本実施形態では、感光体ドラム9
上の印字領域となる部分に帯電を行うときは、感光体ド
ラム9の帯電電位の均一性を確保するため、感光体ドラ
ム9に印加する交流電圧を電位収束交流電圧以上とし、
感光体ドラム9上の非印字領域となる部分に帯電を行う
ときは、交流電圧を下げると共に直流電圧を上げること
により、一定の帯電電位を確保するようにした。これに
より、感光体ドラムの帯電電位を一定に保ちながら、感
光体ドラム9に印加する交流電圧を低下させることがで
きるので、感光体ドラム9への電気的負荷及び物理的負
荷は軽減され、感光体ドラム9の使用寿命を長期化する
ことが可能になる。また、感光体ドラム9の印字領域と
なる部分において、帯電電位が一定に保たれるため、帯
電ムラがなく高画質な画像形成が可能になる。従って、
感光体ドラム9の使用寿命の長期化及び高画質な画像形
成の両立が可能になる。
【0030】ここで、本発明を為すにあたり発明者によ
り、感光体ドラム9表面の膜減り量について実験が行わ
れた。この実験では、3つの条件を設定し(設定1、設
定2、設定3)、各設定において2000枚の印字テス
トを行い、このときの感光体ドラム9表面の膜減り量に
ついて検討が行われた。
【0031】設定1の条件は、感光体ドラム9の印字領
域となる部分を帯電するときは、感光体ドラム9に印加
する直流電圧を−700V、交流電圧を1700Vp−
pとし、感光体ドラム9の非印字領域となる部分を帯電
するときは、感光体ドラム9に印加する直流電圧を−1
100V、交流電圧を400Vp−pとした。また、こ
のときの印字領域及び非印字領域となる部分の感光体ド
ラム9の帯電電位は−700Vである。
【0032】設定2の条件は、感光体ドラム9の印字領
域となる部分を帯電するときは、感光体ドラム9に印加
する直流電圧を−700V、交流電圧を1700Vp−
pとし、感光体ドラム9の非印字領域となる部分を帯電
するときは、感光体ドラム9に印加する直流電圧を−7
00V、交流電圧を1400Vp−pとした。また、こ
のときの印字領域及び非印字領域となる部分の感光体ド
ラム9の帯電電位も−700Vである。
【0033】設定3の条件は、感光体ドラム9の印字領
域及び非印字領域となる部分を帯電すときは、直流電圧
−1250Vのみを感光体ドラム9に印加した。尚、上
記設定1及び設定2についてはイレーサー無し、設定3
についてはイレーサー有りの画像形成装置により印字テ
ストが行われた。
【0034】上記設定1〜設定3における印字テストの
結果、感光体ドラム9表面の膜減り量は、設定1では
9.5μm、設定2では11.5μm、設定3では8.
5μmとなった。従って、感光体ドラム9に印加する交
流電圧が低いものほど、感光体ドラム9表面の膜減り量
が少なくなり、感光体ドラム9の使用寿命の長期化を可
能にすることが、実験により確認された。
【0035】但し、設定3については、感光体ドラム9
表面の膜減り量は1番少ないものの、帯電器の汚れが著
しく、これにより感光体ドラム9の帯電電位の均一性を
確保できず、印字結果は最も低画質なものとなり、実用
に耐え得るものではなかった。これは、帯電時、直流電
圧のみを感光体ドラム9に印加する場合、本来、印加す
る交流電圧により得られていた、帯電器10bの汚れの
吐き出し効果が得られないために、蓄積した汚れが帯電
器10bと感光体ドラム9との接触性を阻害し、帯電不
良を生じさせたのが原因であった。従って、設定3は、
感光体ドラム9表面の膜減り量は1番少ないものの、最
も早く印字不良となり、画像形成ユニットとしての使用
寿命は最も短いものとなった。
【0036】従って、最も好適なのは設定1、すなわち
上述したように、感光体ドラム9上の印字領域となる部
分を帯電するときは、感光体ドラム9に印加する交流電
圧を電位収束交流電圧以上とし、感光体ドラム9上の非
印字領域となる部分を帯電するときは、交流電圧を下げ
るとともに直流電圧を上げることが、感光体ドラム9の
使用寿命を長期化し、また高画質な画像形成を可能にす
るということが上述の実験により確認された。
【0037】尚、感光体ドラム9上の非印字領域となる
部分を帯電するときに、印加する交流電圧を低くするこ
とは、上述したように、一方で帯電器10bが汚れやす
くなる傾向になるため、感光体ドラム9上の非印字領域
となる部分を帯電するときは、印加する直流電圧及び交
流電圧を、感光体ドラム9の使用寿命と帯電器10bの
使用寿命を考慮した電圧に設定するのがより好ましい。
【0038】以上、本実施形態によれば、感光体ドラム
9の使用寿命の長期化を可能にするとともに高画質な画
像形成が可能になる。尚、本実施形態の変形例として、
画像形成ユニット7が、帯電器10bの汚れをクリーニ
ングする機構、例えば、静電クリーニング等のクリーニ
ング機構を有するか、又は、帯電器10b自らが帯電器
10bの汚れをクリーニングする機構を有するように構
成し、感光体ドラム9上の非印字領域となる部分を帯電
するときに、直流電圧のみを印加するようにしても良
い。このとき、感光体ドラム9の帯電電位を−700V
にするときは、印加する直流電圧は−1300V程度必
要となる。
【0039】以上、本実施形態の変形例によれば、帯電
器10bの汚れをクリーニングする機構を有することに
より、上述の帯電器10bの汚れが蓄積されることはな
くなり、感光体ドラム9の帯電電位の均一性を確保で
き、感光体ドラム9の使用寿命をより長期化すると共に
高画質な画像形成が可能になる。
【0040】上述の第1の実施の形態では、感光体ドラ
ム9の印字領域となる部分と非印字領域となる部分の変
わり目において、感光体ドラム9に印加する直流電圧と
交流電圧の電圧値を変更する構成であったが、第2の実
施の形態では、感光体ドラム9の印字領域となる部分
と、この印字領域となる部分の帯電開始前の所定時間回
転される感光体ドラム9の部分を、この印字領域となる
部分を帯電するときと同一の直流電圧及び交流電圧を印
加する構成である。その他については、第1の実施の形
態と同様である。
【0041】本実施形態によれば、帯電能力が不十分で
あるために、感光体ドラム9の印字領域となる部分の帯
電開始時、すなわち帯電立ち上がり時に、ダブルチャー
ジ段差が生じるような場合、または、この帯電立ち上が
り時に、オーバーシュート等が発生するような場合であ
っても、感光体ドラム9の印字領域となる部分より前の
部分から、印字領域となる部分を帯電するときと同一の
直流電圧及び交流電圧を印加するため、非印字領域から
印字領域への変わり目において、感光体ドラム9に安定
した帯電電位を与えることができる。従って、帯電立ち
上がり時に帯電電位の均一性を得られない場合であって
も、感光体ドラム9の使用寿命を長期化するとともに高
画質の画像形成が可能になる。
【0042】また、上述の第1の実施の形態では、感光
体ドラム9の印字領域となる部分と非印字領域となる部
分の変わり目において、感光体ドラム9に印加する直流
電圧と交流電圧の電圧値を変更する構成であったが、第
3の実施の形態では、感光体ドラム9の印字領域となる
部分と、この印字領域となる部分の帯電開始後の所定時
間回転される感光体ドラム9の部分を、感光体ドラム9
の印字領域となる部分と同一の直流電圧及び交流電圧を
印加する構成である。その他については、第1の実施の
形態と同様である。
【0043】本実施形態によれば、感光体ドラム9の印
字領域となる部分を帯電後に、感光体ドラム9上に帯電
電位の履歴が残り、次の印字領域となる部分を帯電する
際に、この帯電電位の履歴が帯電電位の均一性に悪影響
を及ぼすような場合であっても、感光体ドラム9の印字
領域となる部分の帯電開始後の所定時間回転される感光
体ドラム9の部分にも、印字領域となる部分と同一の直
流電圧及び交流電圧を印加することにより、感光体ドラ
ム9の帯電電位を均一化されることが可能になり、感光
体ドラム9の使用寿命を長期化するとともに高画質な画
像形成が可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、感光体表面の帯電電位を下げずに感光体表面に
印加する交流電圧を下げることを可能にし、感光体に加
わる電気的負荷及び物理的負荷を軽減させ、結果とし
て、感光体の使用寿命を長期化させるとともに高画質の
画像形成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置の内部構
成を説明する断面図である。
【図2】プリンタ装置のシステム構成図である。
【図3】画像形成ユニットを模式的に示した拡大図であ
る。
【図4】第1の実施の形態に係る感光体ドラムに印加す
る交流電圧と感光体ドラムの帯電電位との関係を示す特
性図である。
【図5】感光体に印加する交流電圧と感光体表面の帯電
電位との関係を示す特性図の一例である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置 2 画像形成部 3 両面印刷用搬送ユニット 4 給紙部 5、6、7、8 画像形成ユニット 9 感光体ドラム 10a 帯電器 10b 印字ヘッド 10c 現像ロール 10d 転写機 10e クリーナ 11 給紙カセット 12 待機ロール 13 搬送ベルト 14 駆動ロール 15 定着ユニット 15a、15b 熱ロール 15c クリーナ 16 MPFトレイ 16a 給紙コロ 17 切換板 18a、18b、18c、18d、18e 搬送ロール 19 搬送ロール 20 I/F(インターフェース)部 21 フレームメモリ 22 プリンタコントローラ 23 プリンタ印字部 24 CPU 25 ROM 26 EEPROM 27 操作パネル 30、31、32、33、34 グラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 AA01 BB11 CC05 DD03 DD05 DD08 2H027 DA02 DE05 EA01 EA03 EA08 EA18 ED03 EE02 EF06 EF09 ZA01 9A001 JJ35 KK15 KZ42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の周面に接触しながら直流電圧
    を含む振動電圧を印加し像担持体の周面を帯電する帯電
    手段を有する画像形成装置において、 前記帯電手段は、非画像形成時には、前記振動電圧を画
    像形成時よりも小さくするとともに前記直流電圧を画像
    形成時よりも大きくすることにより、画像形成時と非画
    像形成時の像担持体の周面の帯電電位を同電位にするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電手段は、非画像形成時には、前
    記振動電圧を印加せず前記直流電圧のみを画像形成時よ
    りも大きくすることにより、画像形成時と非画像形成時
    の像担持体の周面の帯電電位を同電位にすることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体の周面に接触しながら直流電圧を
    含む振動電圧を印加し像担持体の周面を帯電する帯電手
    段を有する画像形成装置において、 前記帯電手段は、画像形成後には、前記振動電圧を画像
    形成時及び該画像形成時に連続的に続く画像形成前の像
    担持体の所定周面の帯電時よりも小さくするとともに前
    記直流電圧を画像形成時及び該画像形成時に連続的に続
    く画像形成前の像担持体の所定周面の帯電時よりも大き
    くすることにより、画像形成時及び該画像形成時に連続
    的に続く画像形成前の像担持体の所定周面の帯電時と画
    像形成後の像担持体の周面の帯電電位を同電位にするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】像担持体の周面に接触しながら直流電圧を
    含む振動電圧を印加し像担持体の周面を帯電する帯電手
    段を有する画像形成装置において、 前記帯電手段は、画像形成前には、前記振動電圧を画像
    形成時及び該画像形成時から連続的に続く画像形成後の
    像担持体の所定周面の帯電時よりも小さくするとともに
    前記直流電圧を画像形成時及び該画像形成時から連続的
    に続く画像形成後の像担持体の所定周面の帯電時よりも
    大きくすることにより、画像形成時及び該画像形成時か
    ら連続的に続く画像形成後の像担持体の所定周面の帯電
    時と画像形成前の像担持体の周面の帯電電位を同電位に
    することを特徴とする画像形成装置。
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