JP2002257190A - 加工装置および振動遮断装置 - Google Patents

加工装置および振動遮断装置

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JP2002257190A
JP2002257190A JP2001056934A JP2001056934A JP2002257190A JP 2002257190 A JP2002257190 A JP 2002257190A JP 2001056934 A JP2001056934 A JP 2001056934A JP 2001056934 A JP2001056934 A JP 2001056934A JP 2002257190 A JP2002257190 A JP 2002257190A
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JP
Japan
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processing apparatus
elastic body
vibration
wire
horizontal
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JP2001056934A
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English (en)
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Masaki Kurihara
雅樹 栗原
Ikumori Ootake
生司 大竹
Yasushi Ito
靖 伊藤
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Via Mechanics Ltd
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Hitachi Via Mechanics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平振動及びロッキング振動を抑制すること
ができる加工装置および振動遮断装置を提供すること。 【解決手段】 ばね15を支持する支持台11に支持軸
12を固定し、ばね15の上面より高い位置に水平に配
置したワイヤ17により支持軸12と加工装置1の枠体
部2とを接続する。また、ばね15の上面以下の位置に
水平に配置したワイヤ18により支持軸12と枠体部2
とを接続する。この場合、ワイヤ17を加工装置1の全
体の重心位置の高さに配置し、ワイヤ18をワイヤ17
から高さ方向にできるだけ離して配置するようにすると
効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工装置の枠体部
と支持台との間に弾性体を配置し、該弾性体により前記
加工装置を支持させるようにした加工装置および振動遮
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体を製造するために使用される縮小
投影露光装置や電子ビーム描画装置等の機器(以下、
「加工装置」という。)では、水平なXY方向に移動自
在なX−Yテーブルにウェーハを載置して、ウェーハを
位置する。テーブルの移動に伴って発生する反力が床を
加振することにより床の面外振動が励起されると、加振
源である加工装置だけでなく、これに近接して設置され
ている別の加工装置の位置決め精度が劣化したり、スル
ープットが低下する。また、作業者に不快感を与える場
合がある。
【0003】そこで、弾性体とダンパとからなる防振装
置を加工装置の枠体部(基礎部)に配置し、発生した振
動が床に伝達されないようにしている。
【0004】しかし、通常、弾性体のせん断方向(水平
方向)の剛性は圧縮方向(上下方向)の剛性に比べて小
さいため、水平方向の加振力(以下、「水平加振力」と
いう)により、加工装置は水平方向に振動する。
【0005】そこで、特開平3−87464号公報で
は、床に設けた支持台と加工装置とを水平方向に配置し
た複数の拘束部材で接続し、水平加振力による加工装置
の水平方向の振動を抑制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加工装置等
の構造体を弾性体で支持する場合、水平加振力が作用し
たときの構造体の重心の振動は、重心の水平並進方向と
重心回りの回転方向の振動との和として表される。一般
に、このような回転方向の振動を伴う水平振動をロッキ
ング振動というが、上記従来技術では、ロッキング振動
を抑制することができない。このため、加工装置内に設
けられたテーブルの位置決め精度が低下した。また、カ
バーなどの付帯部品が振動して、騒音が発生した。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、水平振動及びロッキング振動を抑制するこ
とができる加工装置および振動遮断装置を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の手段は、加工装置の枠体部と支持台
との間に弾性体を配置し、該弾性体により前記加工装置
を支持するようにした加工装置において、複数の拘束部
材を設け、前記弾性体の上端よりも上方の位置および前
記弾性体の上端以下の位置において、前記拘束部材が水
平になるようにして、前記支持台と前記枠体部とを前記
拘束部材により接続する。
【0009】また、本発明の第2の手段は、弾性体によ
り構造体を上下方向移動可能に支持すると共に、前記弾
性体を支持する支持台と前記構造体とを水平方向に配置
した複数の拘束部材で接続し、前記構造体の水平方向の
移動を拘束するようにした振動遮断装置において、前記
拘束部材を2群設け、第1群を前記弾性体の上端よりも
上方に配置し、第2群を前記弾性体の上端以下に配置す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0011】(第1の実施の形態)図1は、本発明に係
る加工装置の正面図、図2は、図1の要部拡大図であ
る。加工装置1は、4個の振動遮断装置10を介して床
Fに支持されている。振動遮断装置10は加工装置1の
四隅に配置されている。加工装置1の枠体部2の上面に
は、直線案内装置3がX方向(図1の左右方向)に固定
されている。テーブル4は直線案内装置3に支持され、
ボールねじ5およびボールねじ5回転させるモータ6に
より、直線案内装置3上を図1の左右方向に移動自在で
ある。
【0012】図2に示すように、支持台11は高さ調整
部材50および荷重板51を介して床F上に載置されて
いる。支持台11の中央には、支持軸12が固定されて
いる。支持台11の上面には、支持軸12を補強するよ
うにして容器部材13が固定されている。容器部材13
の凹部には粘性流体14が収納されている。ばね15
は、容器部材13に形成された段部13aにより水平方
向に位置決めされ、枠体部2と一体の中間受け部材7を
支持している。ばね15は、加工装置1の上下方向の固
有振動数がテーブル4による加振力の振動数成分よりも
十分に小さくなるように上下方向の剛性を選択されてい
る。抵抗板8は、環状の中間受け部材7に固定され、下
端に設けられたフランジ部8aは粘性流体14内に配置
されている。
【0013】支持軸12の上端部には、X方向およびX
方向と直角なY方向にリング16が固定されている。リ
ング16には端部にリング17aが固定されたワイヤ
(第1の拘束部材)17が接続されている。ワイヤ17
のそれぞれの他端は、ワイヤ17が水平なるようにして
枠体部2に接続されている。
【0014】X方向およびY方向に水平に配置された4
本のワイヤ(第2の拘束部材)18が容器部材13と枠
体部2とを接続している。
【0015】次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0016】テーブル4を移動させると、テーブル4の
慣性力に対する反力(加振力)がばね15を介して支持
台11(すなわち床F)に伝達される。
【0017】ばね15の剛性は、加工装置1の上下方向
の固有振動数が床下の固有振動数よりも十分に小さくな
るように選択されているので、支持台11に伝達される
加振力は低減されると共に、抵抗板8と粘性流体14か
らなるスクイズダンパ(抵抗板8のフランジ部8aが粘
性流体14を排除する際に発生する粘性抵抗力を利用す
るダンパ)により減衰される。
【0018】また、テーブル4の移動に起因する水平加
振力よる加工装置1の水平方向の振動は、ワイヤ17、
18により抑制される。
【0019】さらに、テーブル4による水平加振力と、
テーブル4から加工装置1全体の重心までの高さ方向の
距離との積が重心回りにモーメント力として作用する
が、このモーメント力も、ワイヤ17、18により抑制
される。
【0020】また、ワイヤ17とワイヤ18の高さ方向
の距離を大きくとることにより、ロッキング振動をより
効果的に抑制することができる。
【0021】なお、加振力は粘性流体14を介しても伝
達されるので、適度な減衰力が得られるように、粘性流
体14の粘度を選択しておく必要がある。
【0022】また、可撓性のあるワイヤ17、18に代
えて、両端が回転自由な構造を有する棒部材にしてもよ
い。
【0023】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態に係る振動遮断装置30の側面図であり、
図1、2と同一又は等価な部分には同一符号を付して説
明を省略する。
【0024】支持台11の中央には、ばね15を囲むよ
うにして環状の支持軸12が固定されている。ばね15
は受け板21を介して枠体部2と一体の中間受け部材7
を支持している。中間受け部材7は支持軸12に形成さ
れた切欠き12cを貫通するようにして配置されてい
る。受け板21の下端にはロッド22の一端が固定され
ている。ロッド22の他端にはねじが形成されている。
粘弾性体で形成された減衰部材22の一端は中間受け部
材7に、他端は支持軸12の外周に固定された台座12
bに固定されている。支持軸12の上端にはプレート2
3が固定されている。プレート23の上部には傾き防止
装置40が支持されている。
【0025】この実施の形態では、リング16に加えて
リング24を支持軸12の下部に設け、枠体部2のリン
グ16、24と対向する位置にリング25、26を設け
ている。そして、リング16とリング24とを両端にリ
ング17aを設けたワイヤ17により、またリング25
とリング26とを両端にリング18aを設けたワイヤ1
8により、それぞれ接続している。
【0026】図4は傾き防止装置40の平面図である。
X方向の2個の振動遮断装置30のプレート23には軸
受け41が固定されている。軸受け41はねじりばね部
材42を回転自在に支持している。ねじりばね部材42
の両端には、取付け方向を同方向にしたレバー43が固
定されている。レバー43の先端に配置されたピン44
には、連結部材45の一端が回転自在に支持されてい
る。連結部材45の他端は、中間受け部材7に配置され
たピン46に回転自在に支持されている。
【0027】ここで、テーブル4に起因する加振力の支
持台11への遮断効果及びロッキング振動の抑制効果に
ついては上記第1の実施の形態と実質的に同じであるた
め説明を省略し、以下、傾き防止装置40の作用につい
て説明する。
【0028】テーブル4の移動により、テーブル4が近
づいた側のばね15に加わる荷重は増加し、テーブル4
が遠ざかった側のばね15に加わる荷重は減少する。こ
のため、前者が沈み込み、後者が浮き上がって加工装置
1全体がY軸回りに傾斜しようとする。しかし、レバー
43の一方が上方に、他方が下方に引かれてねじりばね
部材42がねじられる。この結果、加工装置1の傾きに
対して、ねじりばね部材42のねじり剛性が抵抗するこ
とになり、加工装置1の傾斜は抑制される。なお、加工
装置全体1が傾斜せずに上下方向に振動する場合には、
両端のレバー43が同方向に移動するため、ねじりばね
部材42はねじられず、上下方向の振動遮断効果には影
響を与えない。
【0029】この実施の形態では、テーブル4の水平移
動に伴う加工装置1の傾斜を抑制することができるの
で、テーブル4の位置決め精度をさらに向上させること
ができる。
【0030】また、ロッド22により、予め支持荷重よ
り若干小さい荷重でばね15を圧縮させておくようにす
ると、振動遮断装置30を加工装置1に組み込む際の作
業が容易になる。
【0031】図5は、傾き防止装置60の他の実施の形
態を示す図であり、図1、2と同じもの又は等価なもの
は同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態で
は、プレート23の上部に空気ばね61と空気ばね61
の空気圧を調整する空気源62が設けられている。さら
に、この空気ばね62の近傍に枠体部2とプレート23
との相対変位を測定する変位センサ63が配置され、空
気源62は変位センサ63の信号によって、空気ばね6
1の空気圧を調整するコントローラ64によって制御さ
れる。このような構成において、変位センサ63により
枠体部2とプレート23の相対変位を測定し、この相対
変位が一定に保たれるように、空気ばね62の空気圧を
調整する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加工装置内に設けられたテーブルの移動に伴って発生す
る水平加振力による水平振動及びロッキング振動を抑制
することができるので、テーブルの位置決め精度を向上
させることができる。また、カバーなどの付帯部品の振
動を抑制できるので、作業環境を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工装置の正面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る振動遮断装置
30の側面図である。
【図4】傾き防止装置の平面図である。
【図5】傾き防止装置の他の実施の形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 加工装置 2 枠体部 11 支持台 12 支持軸 15 ばね 17 ワイヤ 18 ワイヤ F 床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 靖 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 Fターム(参考) 3C011 AA06 3J048 AA01 AC01 BC02 DA01 EA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工装置の枠体部と支持台との間に弾性
    体を配置し、該弾性体により前記加工装置を支持するよ
    うにした加工装置において、複数の拘束部材を設け、前
    記弾性体の上端よりも上方の位置および前記弾性体の上
    端以下の位置において、前記拘束部材が水平になるよう
    にして、前記支持台と前記枠体部とを前記拘束部材によ
    り接続することを特徴とする加工装置。
  2. 【請求項2】 取付け方向が同方向のレバー部材を両端
    近傍に備えるねじりばね部材と、該ねじりばね部材の軸
    受け部材とを設け、前記軸受け部材を前記枠体部または
    前記支持台のいずれか一方に配置すると共に、前記レバ
    ー部材の端部と前記枠体部または前記支持台のいずれか
    他方にピン結合することを特徴とする請求項1に記載の
    加工装置。
  3. 【請求項3】 弾性体により構造体を上下方向移動可能
    に支持すると共に、前記弾性体を支持する支持台と前記
    構造体とを水平方向に配置した複数の拘束部材で接続
    し、前記構造体の水平方向の移動を拘束するようにした
    振動遮断装置において、前記拘束部材を2群設け、第1
    群を前記弾性体の上端よりも上方に配置し、第2群を前
    記弾性体の上端以下に配置することを特徴とする振動遮
    断装置。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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