JP2002257046A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JP2002257046A
JP2002257046A JP2001050860A JP2001050860A JP2002257046A JP 2002257046 A JP2002257046 A JP 2002257046A JP 2001050860 A JP2001050860 A JP 2001050860A JP 2001050860 A JP2001050860 A JP 2001050860A JP 2002257046 A JP2002257046 A JP 2002257046A
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stopper
check valve
tapered surface
suction port
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Yasuhide Kumakura
泰秀 熊倉
Toru Takahashi
徹 高橋
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/30Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F04C18/34Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F04C18/344Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member
    • F04C18/3446Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member the inner and outer member being in contact along more than one line or surface

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体圧縮機の逆止弁のシール機能が確実に発
揮できるようにした気体圧縮機を提供すること。 【解決手段】 逆止弁241が、吸気口23に装着され
ている逆止弁ケース28と、逆止弁ケース28内でばね
27で移動可能に弾持されているコア251と、逆止弁
ケース28の一端にコア25と対向するように設置され
た筒状のストッパ261とで構成される。ばね27によ
ってコア251がストッパ28に付勢され、コア251
のテーパー面37と、ストッパ26の環状テーパー面3
9が対向しつつ当接してシール部40を形成する。 【効果】 コアのテーパ面がストッパとの当接に際し調
芯機能を果たし、コアを常に適正な位置でストッパに当
接させて安定したシール性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は気体圧縮機に係
り、更に詳しくは、冷房装置等に用いられる容積変化式
の気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は気体圧縮機1による冷凍サイクル
のシステム構成を表したものである。この図に示すよう
に、気体圧縮機1は通常、コンデンサ2、エキスパンジ
ョンバルブ3及びエバポレータ4と共に冷凍サイクルを
構成している。
【0003】この冷凍サイクルでは、気体圧縮機1で圧
縮された気体がコンデンサ2で熱を放出することで液化
され、エキスパンジョンバルブ3を介してエバポレータ
4に供給される。この液体は、エバポレータ4で熱を吸
収することで気化され、再び気体圧縮機1で圧縮される
ようになっている。
【0004】気体圧縮機1としては、例えばベーンロー
タリーコンプレッサが用いられる。この圧縮機では、ベ
ーンを有するロータが回転し、ロータを収容するシリン
ダ室でベーンの間に挟まれた気体(冷媒ガス)がその容
積を小さくされながら吸入側から吐出側へと移送される
ことによって圧縮作業を行っている。
【0005】図8、9はこのような圧縮作業を行う気体
圧縮機1の構成を表したものである。該気体圧縮機1
は、圧縮機本体10と、これを収容するケーシング11
と、ケーシング11の開口部に設置されたフロントヘッ
ド12とを備えている。
【0006】圧縮機本体10は、軸方向と直交する縦断
面において略楕円形状の内周面を有する筒状のシリンダ
ブロック13と、その軸方向両端面に互いに平行に固着
されたフロントサイドブロック14およびリアサイドブ
ロック15とにより構成され、これらによって略楕円形
状のシリンダ室16が形成されている。
【0007】そしてシリンダ室16の内部には、図9に
示すように、ロータ軸17で支持された回転可能なロー
タ18が配設されている。このロータ18には、複数の
スリット19にそれぞれ摺動可能に嵌装されたベーン2
0が複数枚(図は5枚)放射状に保持されている。ロー
タ軸17は端部に取り付けたプーリ21を介して図示し
ない原動機に接続されて、ロータ18が回転駆動される
ことで、ベーン20がシリンダ室16の内周壁に密着し
ながら回転してシリンダ室16に吸引した冷媒ガスを順
次圧縮するように構成されている。
【0008】また、フロントヘッド12の一側内部には
吸入室22が形成され、この吸入室22に連通するよう
にフロントヘッド12の外面部に、前記エバポレータ4
から圧縮すべき冷媒ガスを吸引する吸入口23が形成さ
れている。そして、この吸入口23と吸入室22との間
のガス流路に逆止弁24が設置されている。逆止弁24
は、ロータ18の回転駆動を停止した際に、高圧側から
低圧側への冷媒ガスとオイルの逆流が気体圧縮機1内の
みでなされ、エバポレータ4側へは逆流させないために
設けられている。これによって、気体圧縮機1の運転停
止直後の逆回転音の低減、エバポレータ4までの高温冷
媒ガスの逆流によって、エアコン吹き出し口から温風が
吹き出すのを防止している。逆止弁24は、図10に示
すように、コア25、ストッパ26、ばね27および逆
止弁ケース28で構成されている。逆止弁ケース28は
薄肉の有底円筒状の形状をしており、開口した端を吸入
口23に向けた状態で吸入口23から挿入されており、
側面部には、通気部となる長孔34が形成されている。
この逆止弁ケース28の中に、ばね27、コア25を順
次挿入し、ストッパ26を吸入口23に圧入することで
逆止弁24全体が固定されている。
【0009】コア25の、ストッパ26の端部と対向す
る環状平坦面25aと、ストッパ26の端部に形成され
た環状平坦面26aで逆止弁24のシール部29が形成
され、コア25に作用するばね力と圧力差でシール部2
9が開閉するようにされている。前記ロータ18を回転
駆動すると、圧力差でシール部29が開となり、吸入口
23から逆止弁ケース28、長孔34、吸入室22を通
してシリンダ室16へと冷媒ガスが導かれるようになっ
ている。また、ロータ18の回転駆動を停止すると、ば
ね力でシール部29は閉となり、冷媒ガスの流入が止ま
り、また、エバポレータ4への逆流も阻止するようにな
っている。
【0010】シリンダ室16で圧縮された冷媒ガスは、
ケーシング11内に形成されている高圧室30に、リア
サイドブロック15を通して放出される。リアサイドブ
ロック15には、サイクロンブロック31が取り付けら
れており、このサイクロンブロック31で油分とガスが
分離される。高圧室30に溜められた高圧の冷媒ガスは
ケーシング11の側壁に形成した吐出口33を通してコ
ンデンサ2へ供給されるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記のように構成され
た従来の気体圧縮機1において、逆止弁24のシール部
29は、前記のようにコア25の環状平坦面25aとス
トッパ26の環状平坦面26aとを単に対向させて構成
しており、コア25が移動してストッパ26に当接する
際に、コア25が横方向にずれることがあり、このよう
な状態でシール部29が形成されると、コア25とスト
ッパ26との間で均等な当接圧力が得られずシール性が
不完全になるおそれがある。また、上記現象が度々起こ
ると、経時的にコアやストッパが偏摩耗して耐久性が損
なわれたり、これが原因になってシール性が恒常的に低
下するという問題がある。
【0012】本発明は、上記事情を背景としてなされた
ものであり、コアの移動時に調芯機能を持たせることに
よりコアとストッパとを適切な位置関係で当接させるこ
とを可能にした気体圧縮機を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体
の上流側に配設された吸入室と、この吸入室に外部から
の冷媒ガスを供給する吸入口と、冷媒ガスの流路上に配
置され、前記吸入口から吸入室への前記冷媒ガスの流入
を可能とし、かつその逆流を制限する逆止弁とを備えた
気体圧縮機において、前記逆止弁が、ガス流によって移
動可能なコアと、該コアを吸入口側に付勢する弾性部材
と、前記吸入口側に配置され、吸入口側に移動した前記
コアと対向しつつ当接してシール部を形成する筒状のス
トッパとを有しており、さらに前記コアの当接面側に、
ストッパ側に凸状とした山形のテーパー面が少なくとも
コアの中央側からストッパとの当接面直前に至るまで形
成されていることを特徴とする気体圧縮機
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記テーパー面は、コアの中央部を中心
として軸対称に形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1または
2に記載の発明において、コア当接側のストッパ端部
に、少なくとも内周側で、ストッパ先端に向かうに従っ
て内径が大きくなるように環状テーパー面が形成されて
いることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明において、前記コアのテーパー面
は、ストッパとの当接面を含むように形成され、かつス
トッパにおけるコアとの当接面が前記コアのテーパー面
に略沿うように環状テーパー面に形成されており、コア
とストッパ両方のテーパー面でシール部が形成されるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、コアは、吸入口側と吸
入室側とを連通させる連通孔を有することを特徴とす
る。
【0018】前記のように構成されるこの発明の気体圧
縮機によれば、逆止弁のコアが逆止弁ケース内をばねの
弾性部材で付勢されてストッパに向って動く時に、スト
ッパに対してコアが横ずれした状態で接触してもコアが
自身のテーパー面に従ってストッパに対し滑り移動し、
コアのテーパ面がストッパに環状に、かつ均等に接触す
るように位置修正がなされ、山形のテーパー面の中央部
がほぼストッパの中央部に位置するように調芯される。
すなわち、コアが偏ってストッパに付勢されてもこれを
修正して偏りのない状態とし、シール部の弁としての作
用を確実に得ることができる。また、コアとストッパと
の当接が不均等になって偏摩耗等が生ずるのを防止する
こともできる。
【0019】なお、本発明の圧縮機としては、前記のよ
うに回転するベーンによる容積変化によって冷媒ガスを
圧縮するものが代表的ではあるが、本発明の適用はこれ
に限定されるものではなく、逆止弁を備え、前述する課
題を有する気体圧縮機に広く適用することが可能であ
る。本発明の一部を構成する逆止弁は、コアと弾性部材
とストッパとにより構成される。これらの構成部材は、
逆止弁として必須のものではあるが、逆止弁としてその
他の構成部材を含むものであってもよい。例えば、コア
は、通常は逆止弁ケースに移動可能に収容される。逆止
弁ケースは通常は筒穴を有しており、該筒穴に沿って移
動可能にコアを収納する。逆止弁ケースは、一般には筒
体で構成するが、ブロック状のものに筒穴を形成したも
のや、圧縮機のフロントヘッドに筒穴を形成したものを
逆止弁ケースとして使用することもできる。コアは、弾
性部材によって吸入口側に付勢され、コアがストッパに
当接してシール部が形成される。該コアを付勢する弾性
部材は、コアを弾性的にストッパ側に付勢できるもので
あればよく、特にその構成が限定されるものではない
が、通常は、コイルバネ等のバネ材が使用される。上記
コアと当接するストッパは、コアの外径よりも小径な筒
で構成することによってコアと対向しつつ当接させるこ
とができる。なお、ストッパの内部はガスが通過するガ
ス流路としても機能する。逆止弁では、コアの移動に伴
って、シール部が開放された際に、ガスの移動が可能と
なる。
【0020】また、請求項2に記載のようにコアのテー
パー面を、コアの中央部を中心として軸対称に形成すれ
ば、調芯されたコアの位置を一定にして、より均等なシ
ール性を確保することが可能になる。また、コアのテー
パー面は、調芯のために傾斜した面になっているが、調
芯に不要な中央部等では平坦な面とすることもできる。
ただし、ガス流を円滑にするために中央部もテーパー面
とするものであってもよい。テーパー面の中央部は上記
のようにコアの中央部に一致させるのが望ましいが、コ
アが一方向側にずれ易い等の理由から、テーパー面の中
央部をコアの中央部からずらしたものとすることも可能
である。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、スト
ッパ端部の少なくとも内周側に環状テーパー面を形成す
るので、調芯の際に、コアのテーパー面とストッパとが
容易にに滑り、調芯が確実かつ円滑になされる。このテ
ーパー面は、コアのテーパー面に略沿うように形成する
のが望ましく、これにより一層容易にコアの位置修正が
なされる。なお、コアとの当接をストッパ先端の平坦面
で行う場合には、シール部でのシール性を考慮してスト
ッパ先端の平坦面を充分な幅で確保することが必要であ
り、該端面幅を考慮して上記環状テーパ面を形成する。
ただし、ストッパ側の環状テーパー面をシール部として
利用する場合には、シール性の観点からストッパ平端面
の幅を考慮する必要はなく、平坦面を残さずストッパ先
端面を全幅で環状テーパー面とすることもできる。
【0022】請求項4記載の発明によれば、コア側のテ
ーパー面がストッパとの当接面を含むように形成され、
さらにストッパ側の当接面を環状テーパ面にしてテーパ
ー面同士でシール部を形成するので、調芯がより確実に
なされるとともに、シール面積が増大してシール性が向
上する。また、ストッパに対するコアの当接角度が若干
ずれている状態でもシール性が確保されるという利点が
ある。なお、本発明では、コアのテーパー面は上述した
ように、少なくともコアの中央側からストッパとの当接
面直前に至るまで形成されており、望ましくは請求項4
記載の発明のようにストッパとの当接面を含むように形
成される。また本発明としてはコアの当接面側を全てテ
ーパー面とすることも可能である。請求項5記載の発明
によれば、吸入口と機器内部との間で大きな圧力差が急
激に生じて機器を破損するのを防止する。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、この発明の
一実施形態を添付の図を参照して説明する。なお、この
実施形態の気体圧縮機も、逆止弁以外の他の構成は、前
記従来の気体圧縮機1と同様に構成されるので、逆止弁
以外の構成の説明は省略することとする。
【0024】図1は、本実施形態の逆止弁241の部分
を断面で示したものであり、図2は、逆止弁241を分
解して示した斜視図である。この逆止弁241は、細部
形状で従来例と異なるコア251、ストッパ261と、
ばね27および逆止弁ケース28で構成されている。逆
止弁ケース28をフロントヘッド12の吸入口23から
吸入室22内に挿入し、次に、ばね27、コア251を
逆止弁ケース28内に挿入し、最後にストッパ261を
吸入口23に圧入することで、この逆止弁241も組み
立てられている。
【0025】逆止弁ケース28は筒穴を有する薄肉の有
底円筒状をしており、筒状部28aの側壁に複数の長孔
34が通気部として形成されて、逆止弁ケース28の内
側と吸入室22が連通している。コア251がばね力に
打ち勝つ圧力差で逆止弁ケース28内を降下した時、吸
入口23から流入した冷媒ガスはこの長孔34を通して
吸入室22内に導かれ、前記シリンダ室16へと吸入さ
れるようになっている。
【0026】ばね27は、逆止弁ケース28の内径より
小径としたコイルばねで構成され、一端は逆止弁ケース
28の底部に形成された円形凹入部35に嵌合し、他端
はコア251の下面に形成した円形凹入部36に嵌合す
るようにされている。このコイルばね27の弾発力によ
って、コア251はストッパ261に向って常時付勢さ
れるようにしてある。
【0027】コア251は、逆止弁ケース28の筒状部
28aの内壁面との間で微小のクリアランスが保てる程
度の直径とした円柱状をしており、上端面がストッパ側
に凸状とした山形のテーパー面37とされており、中央
部が頂部は平坦面で形成されている。なお、コア251
の上端面は、コア中心軸に対し軸対称の形状を有してい
る。なお、テーパー面37はコア251の外周縁まで延
びている。
【0028】そして、ストッパ261は、下端部に逆止
弁ケース28の内側に嵌入する環状の係止部38が形成
され、この係止部38の下端面に、前記コア251のテ
ーパー面37と同一の傾斜とした環状テーパー面39が
形成されており、両方のテーパー面37、39が互いに
対向して当接することによりシール部40を形成するよ
うにしてある。
【0029】このような構成の逆止弁241を備えた実
施形態の気体圧縮機1では、ロータ18の回転駆動を停
止した時、コア251がばね27の弾力でストッパ26
1に押し付けられ、コア251の環状テーパー面37と
ストッパ261の環状テーパー面39が互いに圧接して
シール部40を形成する。図3は、このシール部40の
部分の構成を理解するための略図である。このようなシ
ール部40によって、気体圧縮機内における高圧側から
低圧側への冷媒ガスとオイルの逆流が、気体圧縮機内の
みでなされ、エバポレータ4側への逆流が阻止される。
【0030】コア251がストッパ261に向ってばね
27で付勢される際に、コア251がその周囲のクリア
ランスのために偏ったとしても、シール部40を形成し
たテーパー面37、環状テーパー面39がコア251に
対して自動調芯機能を発揮してコア251を逆止弁ケー
ス28の中心軸上に位置せしめるように作用する。この
結果、同一の傾斜で形成されたテーパー面37、環状テ
ーパー面39は隙間なく圧接することができ、洩れのな
いシール部40を形成することができる。したがって、
冷媒ガスとオイルのエバポレータ4側への逆流を確実に
阻止することができる。
【0031】なお、前記逆止弁ケース28は有底円筒状
の形状としてあるが、底部の無い円筒形状とすることも
できる。逆止弁ケース28の底部で支持しているばね2
7の一端は、フロントヘッド12側に形成した支持部
(図示せず)で支持するようにすることで対処すること
ができる。
【0032】(実施形態2)図4は、コアにおけるテー
パー面とストッパの端面形状の変更例を示すものであ
る。図4の逆止弁では、コア252のストッパ当接面側
に、ストッパ側に凸状となる山形のテーパー面372が
形成されており、該テーパー面372は、中央が頂部と
なり、外周側に拡がりながらストッパ262との当接面
直前に止まっており、それよりも外周側では環状平坦面
41が形成されている。また、該平坦面41に対応し
て、ストッパ262の先端面は、環状平坦面42になっ
ており、上記平坦面41と平坦面42とが当接すること
によりシール部43が形成される。
【0033】図4の実施形態においても、コア252が
ばね27で付勢されてストッパ262に押し付けられる
際に、コアが位置ずれした場合にもコア252のテーパ
ー面372とストッパ262の端部内周縁とが共同して
コア252に対する調芯機能が作用することになり、位
置が偏ったコア252を逆止弁ケース28の中心軸上に
位置させることができる。したがって、コア252の環
状平坦面41とストッパ262の環状平坦面42とが位
置ずれなく均等に当接して洩れの無いシール部43を形
成することができる。
【0034】(実施形態3)図5の逆止弁は、ストッパ
の端面形状の変更例を示すものである。この実施形態に
おけるコア253にも、ストッパ側に凸状となる山形テ
ーパー面373が形成されており、該テーパー面373
は、ストッパ263との当接面直前で止まり、その外周
側のコア253には環状平坦面44が形成されている。
一方、ストッパ262では、上記環状平坦面44に対応
して先端面が環状平坦面45に形成されているととも
に、その内周側に、ストッパ端に向かうに従って内径が
大となるように環状テーパー面46が形成されている。
該テーパー面46は、必ずしもテーパー面373に沿う
傾斜を有することが必要となるものではないが、両者の
傾斜を一致させるのが望ましい。上記のコア253とス
トッパ263とは、環状平坦面44と環状平坦面45と
が当接してシール部48を形成する。
【0035】この図5の実施形態においても、コア25
3がばね27でストッパ263に押し付けられる際に
は、双方のテーパー面373と、ストッパ263の内周
側端部すなわち環状テーパー面46とが共同して調芯機
能を発揮することができる。これらは互いにテーパー面
であるので円滑な調芯機能が期待される。該調芯機能に
よって、コア253の環状平坦面44とストッパ263
の環状平坦面45は偏りなく当接して洩れの無いシール
部48を形成することができる。
【0036】(実施形態4)図6は、図1の逆止弁にお
けるコア251に軸方向に沿って連通孔49を形成した
ものである。以上で説明したような逆止弁241を設け
た気体圧縮機においては、運転を停止して逆止弁241
を閉の状態にすると、高圧室30の高圧にされた冷媒ガ
スは、吸入室22まで逆流することになる。このため、
容積が小さい吸入室22の圧力は高圧室30の圧力に近
付くが、高圧室30の圧力はあまり低下しない。そし
て、逆止弁24があるために、低圧側である吸入口23
の圧力はほとんど上昇せず、低い圧力の状態となる。
このような状態で気体圧縮機1の運転を再開すると、高
圧室30と吸入口23との間に大きな圧力差が生じ、こ
のためロータ18に取り付けたベーン20の先端に大き
な面圧が発生するという不具合がある。
【0037】この運転再開時のベーン20の先端にかか
る大きな面圧を回避するためには、コア251に、図6
に示したように、吸入口23と圧縮機本体10を連通さ
せるための、微細径の連通孔49を形成するのが有効で
ある。微細径の連通孔の大きさは断面積で直径1〜2m
mの円に相当する断面積とするのが好ましい。
【0038】コア251に連通孔49を形成すると、逆
止弁241が閉の状態になった時に、高圧室30から吸
入室22に逆流した高圧の冷媒ガスを、連通孔49を通
して吸入口23側へと緩やかに移動させることができ
る。このため、高圧室30および吸入室22の圧力を徐
々に低下させ、吸入口23では圧力を徐々に上昇させる
ことができ、運転再開時のベーン20の先端に大きな面
圧がかかるのを回避することができる。
【0039】
【発明の効果】以上に説明の通り、この発明によれば、
逆止弁を構成しているコアに対して調芯機能が働く調芯
機構を形成したので、洩れの無いシール部を確実に形成
できる逆止弁を構成することができ、また、コアやスト
ッパが偏摩耗して耐久性を損なうのを未然に防止するこ
とができる。この結果、気体圧縮機の運転を停止した直
後の高圧側から低圧側への冷媒ガスとオイルの逆流を気
体圧縮機内に確実に限定して、ロータの逆回転音の発生
を防止し、また、高温の冷媒ガスがエバポレータまで逆
流することで温風が吹き出すという不具合を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における逆止弁の
部分を示す拡大断面図である。
【図2】 同じく第1の実施形態の逆止弁の部分の分
解斜視図である。
【図3】 同じく第1の実施形態の逆止弁のシール部
を示す拡大断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態の逆止弁のシール
部を示す拡大断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態の逆止弁のシール
部およびV部の拡大断面図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態の逆止弁のシール
部を示す拡大断面図である。
【図7】 冷凍サイクルの説明図である。
【図8】 気体圧縮機の全体構成図である。
【図9】 気体圧縮機のシリンダ室を示す図である。
【図10】 従来の気体圧縮機における逆止弁の部分
を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 気体圧縮機 10 圧縮機本体 11 ケーシング 12 フロントヘッド 23 吸入口 24 逆止弁 25 コア 251 コア 252 コア 253 コア 26 ストッパ 261 ストッパ 262 ストッパ 263 ストッパ 27 ばね 28 逆止弁ケース 34 長孔 37 テーパー面 372 テーパー面 373 テーパー面 39 環状テーパー面 40 シール部 41 環状平坦面 42 環状平坦面 43 シール部 44 環状平坦面 45 環状平坦面 46 環状テーパー面 48 シール部 49 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC03 BC04 CC07 3H029 AA05 AA17 AB03 BB16 BB21 BB44 CC14 CC24 3H040 AA09 BB05 BB11 CC01 CC10 CC14 DD22 DD27 DD37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ガスを圧縮する圧縮機本体と、該
    圧縮機本体の上流側に配設された吸入室と、該吸入室に
    外部からの冷媒ガスを供給する吸入口と、冷媒ガスの流
    路上に配置され、前記吸入口から吸入室への前記冷媒ガ
    スの流入を可能とし、かつその逆流を制限する逆止弁と
    を備えた気体圧縮機において、 前記逆止弁が、ガス流によって移動可能なコアと、該コ
    アを吸入口側に付勢する弾性部材と、前記吸入口側に配
    置され、吸入口側に移動した前記コアと対向しつつ当接
    してシール部を形成する筒状のストッパとを有してお
    り、 さらに前記コアの当接面側に、ストッパ側に凸状とした
    山形のテーパー面が少なくともコアの中央側からストッ
    パとの当接面直前に至るまで形成されていることを特徴
    とする気体圧縮機
  2. 【請求項2】 前記テーパー面は、コアの中央部を中
    心として軸対称に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の気体圧縮機
  3. 【請求項3】 コア当接側のストッパ端部に、少なく
    とも内周側で、ストッパ先端に向かうに従って内径が大
    きくなるように環状テーパー面が形成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の気体圧縮機
  4. 【請求項4】 前記コアのテーパー面は、ストッパと
    の当接面を含むように形成され、かつストッパにおける
    コアとの当接面が前記コアのテーパー面に略沿うように
    環状テーパー面に形成されており、コアとストッパ両方
    のテーパー面でシール部が形成されることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の気体圧縮機
  5. 【請求項5】 コアは、吸入口側と吸入室側とを連通
    させる連通孔を有することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の気体圧縮機
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