JPS6143991Y2 - - Google Patents

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JPS6143991Y2
JPS6143991Y2 JP18331481U JP18331481U JPS6143991Y2 JP S6143991 Y2 JPS6143991 Y2 JP S6143991Y2 JP 18331481 U JP18331481 U JP 18331481U JP 18331481 U JP18331481 U JP 18331481U JP S6143991 Y2 JPS6143991 Y2 JP S6143991Y2
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JP
Japan
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shaft
kerf
discharge chamber
cylinder
vane
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JP18331481U
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JPS5886492U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷凍装置の運転効率の向上を図るロー
タリーコンプレツサに関する。
日本市場においてはルームエアコンを中心とす
るいわゆる中形ロータリーコンプレツサが高効率
化の点より全盛をきわめている。一方家庭用冷蔵
庫などに使用される小形コンプレツサはレシプロ
式が主流であつた。これは小形即ち小気筒容積の
コンプレツサであるためロータリー化を図つた場
合には圧縮要素を構成するシリツダ、ピストン等
よりの洩れ損失が大きく、その効率がレシプロ式
より低いためであつた。しかし近年の加工技術の
向上により前記洩れ損失も小さくなり、大巾な効
率向上が図れ、家庭用冷蔵庫の如き小形圧縮機に
もロータリーコンプレツサが採用されているのが
現況である。
しかしロータリーコンプレツサの効率はカロリ
メータテストの如き連続運転状態で評価した効率
と家庭用冷蔵庫に組込んで評価するJIS C9607に
よる「家庭用冷蔵庫の消費電力試験」に従つて評
価した効率が大巾に異ることが判明した。その一
例を記述するとコンプレツサのカロリメータテス
トにおけるエネルギー有効率(EER)はレシプ
ロ式に比べてロータリー式は約1.2倍であるにも
かかわらず、家庭用冷蔵庫の消費電力試験におけ
る消費電力量はレシプロ式に比べてロータリー式
は約5%程度の低減であり、実装時の効率は大巾
に低下しているのが実情である。この原因はサー
モスタツトにより温度制御されているコンプレツ
サの停止中に密閉容器内の多量の高温高圧ガスが
コンプレツサの圧縮要素のメカニカルシール部分
を介してシリンダ室に流入し、流入した過熱ガス
はシリンダ室→サクシヨンライン→エバポレータ
へと流入するものと、密閉容器→コンデンサ→キ
ヤピラリーチユーブ→エバポレータへと流入する
2流路より流入し、エバポレータを加熱するので
最終的には冷蔵庫の熱負荷となり、冷蔵庫の運転
率の増大をまねき、消費電力量の増加となり運転
効率の低下をきたしている訳である。特にロータ
リー式は密閉容器内が高温高圧の大容量器であ
り、エバポレータに流入する熱量も非常に大きい
訳である。前記欠点を除去するためには一般的な
方法としてコンプレツサの吐出管および吸入管に
電磁弁等を設ける方法があるが高価であると共に
電磁弁自身が電力を消費するので効率の低下をき
たすと共に、作動不良の発生、溶接部分の増加に
よる洩れの危険率の増大などの信頼性の低下をき
たす等の欠点を有している。尚吐出管または吸入
管のいずれか一方に電磁弁を設けても2流路の一
方が成立するためほとんど効果のないことも確認
している。
本考案は以上の点に鑑みなされたもので、シリ
ンダと、シヤフトと、このシヤフトの偏心部に回
転自在に設けられたローラと、シリンダの細溝内
に摺動自在に収納したベーンにより構成される圧
縮要素と、シヤフトに連結された電動要素と、圧
縮要素と電動要素を収納する密閉容器と、圧縮要
素の吸入路に設けられた低圧側逆止弁と、密閉容
器内を圧縮要素と電動要素を収納する第1吐出室
と吐出管に連通する第2吐出室に分離し且つ中央
に前記シヤフト保持部を有する軸受と、第1吐出
室に連通するシヤフト保持部との接触部のシヤフ
トに設けられた第1切溝と、軸受のシヤフト保持
部に設けられた第2吐出室に連通する第2切溝を
備え、第1切溝はベーンに対して所定角度に達し
たときのみ第2切溝と連通して第1吐出室と第2
吐出室を連通させ、かつ第1切溝と第2切溝は、
ベーン位置に対してシヤフトが停止したときに互
いに整列しない位置に設けたものであり、コンプ
レツサ停止時にコンプレツサよりコンデンサ及び
サクシヨンラインへ流出する過熱ガスを閉塞し、
高効率な運転が可能であり、また消音効果を加味
したロータリーコンプレツサを簡単な構造で廉価
に提供するものである。
以下に第1図〜第4図を用いて本考案の一実施
例について説明する。1はいわゆるローリングピ
ストン式ロータリーコンプレツサで、密閉容器2
内には電動要素3と圧縮要素4を圧入固着してい
る。中空円筒状のシリンダ5の軸心には前記電動
要素3に直結し偏心部6aを有するシヤフト6が
その軸心が一致する様に取りつけてある。シヤフ
ト6の偏心部6aには円筒状のローラ7が回転自
在に設けられ前記ローラ7の外遠部はシリンダ5
の内面と微小間隙を有して気密を保持している。
シリンダ5には細溝8を設け、細溝8内には摺動
自在に平板状のベーン9を収納し、ベーン9はバ
ネ10によつてローラ7に密着する様に付勢さ
れ、シリンダ室11を高圧側と低圧側に仕切つて
なる。なお前記シリンダ室11を構成するためシ
リンダ5の両側には側板12,13が強固に取り
つけられている。シリンダ5の吐出路14には第
一吐出弁装置15を設けており、シリンダ室11
よりの冷媒ガスはいつたん密閉容器2内に吐出さ
れる。一方シリンダ5の吸入路16には冷媒ガス
を吸入中は開路し、逆方向流には閉路する低圧側
逆止弁17を設けている。18は圧縮要素4に流
入するゴミなどの異物を除去するフイルタであ
る。
19はシヤフト6を保持する軸受であり、密閉
容器2に固着されており、密閉容器2内を圧縮要
素4と電動要素3を収納する第1吐出室20とマ
フラー室を兼ねる第2吐出室21とに分離してい
る。軸受19のシヤフト保持部19aには第2吐
出室21と連通する第2切溝19bが設けられ、
又シヤフト6のシヤフト保持部19aとの接触部
及び第1吐出室20に臨む位置には、第1吐出室
20と連通する第1切溝6aが設けられている。
第2切溝19bは、第3図に示す如くベーン9に
対しθの角度(30゜<θ<90゜)の位置に設けら
れている。そして、第2切溝19bと第1切溝6
aにより、ロータリーバルブタイプの第2吐出弁
装置22を成す。
なお23はコンプレツサの適切なオイル潤滑を
行うための給油ポンプであり、24は吸入管、2
5は第2吐出室21に連通する吐出管である。
次に作用について述べる。まずコンプレツサ運
転中であるが、圧縮要素4の圧縮作用により圧縮
された冷媒ガスは第1吐出弁装置15を通つて密
閉容器2内の第1吐出室20に吐出される。そし
て、第1吐出室20に吐出された冷媒ガスは、第
1切溝6aが第3図に示す如くベーン9に対して
θの角度に達した時のみ、第1切溝6aと第2切
溝19bが連通して第2吐出室21に入り、吐出
管25を通つてコンデンサ(図示せず)へと流れ
ていく。
次に停止中について述べる。圧縮要素4の停止
によりシリンダ室11へはシリンダ5と側板1
2,13などの微小隙間より高圧冷媒ガスが徐々
に流入するので吸入路16に設けている低圧側逆
止弁17は閉路し、冷凍装置のエバポレータへの
過熱冷媒ガスの流入を防止し、エバポレータの温
度上昇を防止する。
また圧縮要素4の停止によりシヤフト6は回転
が止まり、このとき第1切溝6aはベーン9に対
しの角度に位置する。ところが第1切溝6a
は、シヤフト6に対するイナーシヤおよびシリン
ダ室11の高圧側とシリンダ室11の低圧側の圧
力差などによつて、その停止角度であるは第2
切溝19bを設けた30゜<θ<90゜の範囲ではな
く30゜<<90゜とはならないことがわかつてい
る。従つて、シヤフト停止時には、第1切溝6a
は第2切溝19bと整列することはなく、結局第
1吐出室20と第2吐出室21とは連通しないこ
とになり、第2吐出弁装置22は閉路する。故に
コンプレツサ停止時の過熱冷媒ガスが冷凍装置の
コンデンサを介してエバポレータへの流入を防止
し、エバポレータの温度上昇を防止する。
本考案は上記したようにシリンダと、シヤフト
と、シヤフトの偏心部に回転自在に設けられたロ
ーラと、シリンダの細溝内に摺動自在に収納した
ベーンにより構成される圧縮要素と、シヤフトに
連結された電動要素と圧縮要素と電動要素を収納
する密閉容器と、圧縮要素の吸入路に設けられた
低圧側逆止弁と、密閉容器内を圧縮要素と前記電
動要素を収納する第1吐出室と吐出管に連通する
第2吐出室に分離し且つ中央に前記シヤフト保持
部を有する軸受と、軸受のシヤフト保持部との接
触部及び第1吐出室に臨む位置のシヤフトに設け
られた第1切溝と、軸受のシヤフト保持部に設け
られた第2吐出室に連通する第2切溝を備え、前
記第1切溝はベーンに対して所定角度に達したと
きのみ第2切溝と連通して、第1吐出室、第2吐
出室と連通すると共に、第1切溝と第2切溝は、
ベーン位置に対して前記シヤフトが停止したとき
に互いに整列しない位置に設けたものであり、従
来に比べて冷凍装置組立時に電磁弁等をロー付接
続する必要がなく、作業性が向上することは無論
のこと、第2吐出弁装置を構成する軸受により第
1、第2吐出室を分割しているため、第2吐出室
がマフラー室として機能し、運転音の低減を計れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すロータリーコ
ンプレツサの断面図、第2図は第1図の−′
線における断面図、第3図は第1図の−′線
におけるコンプレツサ運転時の状態を示す断面
図、第4図は同じく第1図の−′線における
コンプレツサ停止時の状態を示す断面図である。 2……密閉容器、3……電動要素、4……圧縮
要素、5……シリンダ、6……シヤフト、6a…
…第1切溝、7……ローラ、8……細溝、9……
ベーン、15……第1吐出弁、16……吸入路、
17……低圧側逆止弁、19……軸受、19b…
…第2切溝、20……第1吐出室、21……第2
吐出室、25……吐出管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダと、このシリンダの軸心と一致するよ
    うに設けたシヤフトと、このシヤフトの偏心部に
    回転自在に設けられたローラと、前記シリンダの
    細溝内に摺動自在に収納したベーンにより構成さ
    れる圧縮要素と、前記シヤフトに連結された電動
    要素と、前記圧縮要素と電動要素を収納する密閉
    容器と、前記圧縮要素の吸入路に設けられた低圧
    側逆止弁と、前記密閉容器内を前記圧縮要素と前
    記電動要素を収納する第1吐出室と吐出管に連通
    する第2吐出室に分離し且つ中央に前記シヤフト
    保持部を有する軸受と、前記軸受のシヤフト保持
    部との接触部及び第1吐出室に臨む位置のシヤフ
    トに設けられた第1切溝と、前記軸受のシヤフト
    保持部に設けられた前記第2吐出室に連通する第
    2切溝とを備え、前記第1切溝は前記ベーンに対
    して所定角度に達したときのみ前記第2切溝と連
    通して第1吐出室と第2吐出室を連通するよう構
    成し、かつ前記第1切溝と前記第2切溝は、前記
    ベーン位置に対して前記シヤフトが停止したとき
    に互いに整列しない位置に設けられたロータリー
    コンプレツサ。
JP18331481U 1981-12-08 1981-12-08 ロ−タリ−コンプレツサ Granted JPS5886492U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18331481U JPS5886492U (ja) 1981-12-08 1981-12-08 ロ−タリ−コンプレツサ

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Publication Number Publication Date
JPS5886492U JPS5886492U (ja) 1983-06-11
JPS6143991Y2 true JPS6143991Y2 (ja) 1986-12-11

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ID=29982462

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JP18331481U Granted JPS5886492U (ja) 1981-12-08 1981-12-08 ロ−タリ−コンプレツサ

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