JP2002256955A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- JP2002256955A JP2002256955A JP2001055737A JP2001055737A JP2002256955A JP 2002256955 A JP2002256955 A JP 2002256955A JP 2001055737 A JP2001055737 A JP 2001055737A JP 2001055737 A JP2001055737 A JP 2001055737A JP 2002256955 A JP2002256955 A JP 2002256955A
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
し、エンジンの始動性を向上する内燃機関用点火装置を
提供する。 【解決手段】 マイコンにより、連続するクランク角セ
ンサから出力されるパルスの波高値を入力し、連続して
入力される正および負の波高値の絶対値を比較して両者
が同等である場合に正規信号と判定し、異なっている場
合に小さい波高値のパルスをノイズと判定するので、ス
レッシュレベルを越えるような波高値のノイズP01お
よびP02が発生した場合、ノイズP01の波高値は正
規信号P1の波高値よりも小さいことにより、ノイズ波
形と正規波形とを識別することができる。したがって、
エンジンのクランキング始動時にクランク角信号の波高
値を比較判定し、ノイズによるクランク角信号の割り込
みを除去することでエンジンの誤点火を防止するととも
に、クランキング始動後の正規点火時において、失火の
発生を防止することができる。
Description
置に関する。
エンジンという)の点火時期は、クランク軸に取り付け
られエンジンの所定角(例えば360°CA(クランク
角))毎にパルス信号(クランク角信号)を出力するク
ランク角センサから入力される信号に応じて行われてい
る。すなわち、上記クランク角センサから出力されるク
ランク角信号を制御回路の波形整形回路により所定電位
のスレッシュレベルを用いて波形整形し、この波形整形
された信号をマイクロコンピュータ(以下、マイコンと
いう)に取り入れ、波形整形信号に基づいて点火コイル
に通電し点火制御を行っている。
に波形整形信号に基づいて点火制御を行う従来のエンジ
ン用点火装置においては、スレッシュレベルを越えるよ
うな波高レベルのノイズが発生した場合、そのノイズ波
形に対しても正規波形と同様に波形整形をしてしまう恐
れがある。その結果、エンジンの基準位置を検出するま
で点火動作において誤点火となり、上記基準位置の再検
出までの点火動作において失火が発生するという問題が
あった。
りも上げ、ノイズ波形に対しては波形整形をしないよう
にすることが考えられる。しかしながら、スレッシュレ
ベルを通常レベルよりも上げると、エンジンの始動に時
間を要し、始動性が悪化するという問題がある。
なされたものであり、ノイズの発生による誤点火および
失火を防止するエンジン用点火装置を提供することを目
的とする。本発明の他の目的は、簡単な構成でエンジン
の始動性を向上するエンジン用点火装置を提供すること
にある。本発明のさらに他の目的は、エンジンの基準位
置の検出および確認を容易にするエンジン用点火装置を
提供することにある。
エンジン用点火装置によると、演算手段により、クラン
ク角センサから出力されるクランク角信号の波高値を入
力し、この波高値を比較判定してノイズによるクランク
角信号の割り込みを除去するので、スレッシュレベルを
越えるような波高値のノイズが発生した場合、そのノイ
ズの波高値は正規信号の波高値よりも小さいことによ
り、ノイズ波形と正規波形とを識別することができる。
したがって、エンジンのクランキング始動時にクランク
角信号の波高値を比較判定し、ノイズによるクランク角
信号の割り込みを除去することでエンジンの誤点火を防
止するとともに、クランキング始動後の正規点火時にお
いて、失火の発生を防止することができる。
て、ノイズの影響による考慮を必要としないため、スレ
ッシュレベルを従来レベルよりも下げることができ、簡
単な構成でエンジンの始動性を向上することができる。
置によると、演算手段により、クランク角センサから出
力されるパルスの波高値を入力し、連続して入力される
正および負の波高値の絶対値を比較して両者が同等であ
る場合に正規信号と判定し、異なっている場合に小さい
波高値のパルスをノイズと判定するので、スレッシュレ
ベルを越えるような波高値のノイズが発生した場合、そ
のノイズの波高値は正規信号の波高値よりも小さいこと
により、ノイズ波形と正規波形とを識別することができ
る。したがって、エンジンのクランキング始動時にクラ
ンク角信号の波高値を比較判定し、ノイズによるクラン
ク角信号の割り込みを除去することでエンジンの誤点火
を防止するとともに、クランキング始動後の正規点火時
において、失火の発生を防止することができる。
て、ノイズの影響による考慮を必要としないため、スレ
ッシュレベルを従来レベルよりも下げることができ、簡
単な構成でエンジンの始動性を向上することができる。
置によると、基準位置決定手段は、演算手段により判定
された正規信号に基づいて波形整形される波形整形信号
の各信号幅を比較してエンジンの基準位置を決定するの
で、エンジンの基準位置を検出するまでの点火動作にお
いて、エンジンの1燃焼サイクルの特定位置を決定する
ことによりエンジンの基準位置の検出を容易にし、基準
位置の再検出までの点火動作においてエンジンの基準位
置の確認を容易にすることができる。
実施例を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例に
よるエンジン用点火装置の概略構成を図2に示す。本実
施例の点火装置は車両に搭載されるものであって、2気
筒4ストロークエンジンの点火装置に本発明を適用した
例である。
は、図示しないエンジンに設けられクランク角を検出す
るクランク角センサ20と、このクランク角センサ20
からの信号を入力して点火制御等を行う制御回路10
と、この制御回路10から出力される制御信号により制
御される点火コイル40および50とから構成されてい
る。
21の回転を介してエンジンの図示しないクランク軸の
回転を検出するセンサであり、点火時期等の情報を得る
ため、回転角を示すクランク角360°CA毎にクラン
ク角信号としての複数のパルス信号を出力する。シグナ
ルロータ21には、その外周に一体的に取り付けられる
ようにして角度幅が大きい長突起21aと、角度幅が小
さい短突起21b、21cおよび21dとが設けられ、
これらの突起21a、21b、21cおよび21dの通
過位置に近接してピックアップセンサ22が固定的に設
置される。このピックアップセンサ22からは、シグナ
ルロータ21の回転に伴って突起21a、21b、21
cおよび21dが通過したときに、突起21a、21
b、21cおよび21dの先端に対応して正のパルス信
号が発生され、また突起21a、21b、21cおよび
21dの後端に対応して負のパルス信号が発生される。
これらのパルス信号は、制御回路10の後述する波形整
形回路11と電圧変換回路16および17とに入力され
る。
ク角センサ20から入力されるパルス信号を波形整形す
る波形整形回路11と、この波形整形回路11により波
形整形された信号情報より点火コイル40および50を
最適値に動作させるための演算および駆動信号を出力す
るマイコン13と、マイコン13から入力される駆動信
号に基づいて点火コイル40および50に制御信号を出
力する点火回路14および15と、クランク角センサ2
0から入力される正および負のパルス信号の電圧を正お
よび負の波高値電圧に変換する電圧変換回路16および
17とを備えている。
整形回路11により波形整形された波形整形信号と同期
して電圧変換回路16および17から入力される正およ
び負の波高値電圧をアナログ信号からデジタル信号に変
換するA/D変換器130が設けられている。
力される波高値電圧はエンジンの回転速度に応じて1ボ
ルトから最大50ボルトまで変化する。したがって、上
記波高値電圧をマイコン13に入力可能な最大5ボルト
に変換するため、電圧変換回路16および17により、
電圧変換のゲインをエンジンの回転速度で切り換えてい
る。また、点火コイル40および50は、点火回路14
および15から入力される点火信号により、最適な点火
時期で高電圧を点火プラグ41および51に供給し、図
示しない第1気筒および第2気筒の燃焼室内の混合気を
点火させるためのものである。
用点火装置の作動について、図1および図2を用いて説
明する。ここで、図1に示す特性図は、クランク角セン
サ20から出力されるクランク角信号と、このクランク
角信号を波形整形回路11により波形整形した波形整形
信号とを示しており、従来のエンジン用点火装置による
波形整形信号を点線で示している。
長短突起21a、21b、21cおよび21dが設けら
れているので、クランク角センサ20から出力されるク
ランク角信号には、クランク軸が1回転する毎に正およ
び負の1対の信号からなるパルス信号が4対出力され
る。図1には、上記パルス信号のうち、突起21aの先
端および後端に対応して発生する正および負の1対のパ
ルス信号P1およびP2と、突起21bの先端および後
端に対応して発生する正および負の1対のパルス信号P
3およびP4とを示している。ここで、図1に示す負お
よび正のスレッシュレベルを越えるような波高レベルの
ノイズP01およびP02がパルス信号P1とパルス信
号P2との間に発生したとすると、図1の点線で示す従
来のエンジン用点火装置による波形整形信号において
は、クランク角センサ20から出力されるクランク角信
号に割り込みが起こってノイズP01およびP02に対
しても波形整形をしてしまい、波形整形割れを起こして
図1に示す信号幅AおよびBの波形整形信号を出力す
る。この結果、エンジンの基準位置を検出するまで点火
動作において誤点火となり、基準位置の再検出までの点
火動作において失火が発生するという問題がある。
1の波高値とノイズP01の波高値との絶対値をマイコ
ン13により比較し、ノイズP01の波高値の絶対値が
パルス信号P1の波高値よりも小さいので、ノイズP0
1をノイズ波形と判断する。そして、ノイズP02に対
しては正のパルスであるため比較せず、次ぎの負のスレ
ッシュレベルを越えるパルス信号P2の波高値の絶対値
をパルス信号P1の波高値と比較する。このとき、パル
ス信号P1の波高値とパルス信号P2の波高値との絶対
値は同等であるため、パルス信号P2を正規信号と判定
する。したがって、クランク角センサ20から出力され
るクランク角信号に割り込みが起こっても、ノイズ波形
と正規波形とを識別することができる。
クランク角センサ20から出力されるパルスの波高値を
入力し、連続して入力される正および負の波高値の絶対
値を比較して両者が同等である場合に正規信号と判定
し、異なっている場合に小さい波高値のパルスをノイズ
と判定するので、スレッシュレベルを越えるような波高
値のノイズが発生した場合、そのノイズの波高値は正規
信号の波高値よりも小さいことにより、ノイズ波形と正
規波形とを識別することができる。これにより、図1に
示す信号幅Cの波形整形信号に信号幅Bの波形整形信号
を加えた信号幅Dの波形整形信号を出力する。
認処理について、図3および図4を用いて説明する。図
3に示すフロー図は、エンジンの基準位置の検出および
確認処理の制御手順を示しており、図4に示す特性図
は、波形整形信号と、第1気筒および第2気筒の点火信
号とを示している。
動すると、基準位置決定手段としてのマイコン13は、
図3に示すステップS12に移行してエンジンの基準位
置の検出処理を行う。この基準位置検出処理において
は、正規信号に基づいて波形整形された波形整形信号の
各信号幅を以下に示す式(1)により比較してエンジンの
基準位置を決定する。
TNn-2およびTNn-0の信号幅を1とし、KSJUGF
Tの関数値を4すると、図4に示すNPOSの値が2の
ときにのみ、上記式(1)を満たす。したがって、図4の
矢印に示す位置を基準位置と決定することができる。そ
して、図3に示すステップS13に移行してエンジンの
点火動作を行う。
ると、エンジンの基準位置の確認処理を行う。この確認
処理においては、例えばエンジン回転速度7234rp
m未満の場合、図4に示すNPOSの値が2のときに上
記式(1)を満たすことをもって基準位置を確認する。ま
た、例えばエンジン回転速度7234rpm以上の場
合、図4に示すNPOSの値が2のときに以下の式(2)
を満たすことをもって基準位置を確認する。
プS13の点火動作に移行し、図4に示す第1気筒およ
び第2気筒の点火信号に基づいて点火コイル40および
50を駆動する。また、上記式(1)または式(2)を満たさ
ない場合は図3に示すステップS12の基準位置の検出
処理に移行する。このようにして、正規信号に基づいて
波形整形された波形整形信号の各信号幅を比較してエン
ジンの基準位置を決定する。
り、連続するクランク角センサ20から出力されるパル
スの波高値を入力し、連続して入力される正および負の
波高値の絶対値を比較して両者が同等である場合に正規
信号と判定し、異なっている場合に小さい波高値のパル
スをノイズと判定するので、スレッシュレベルを越える
ような波高値のノイズが発生した場合、そのノイズの波
高値は正規信号の波高値よりも小さいことにより、ノイ
ズ波形と正規波形とを識別することができる。したがっ
て、エンジンのクランキング始動時にクランク角信号の
波高値を比較判定し、ノイズによるクランク角信号の割
り込みを除去することでエンジンの誤点火を防止すると
ともに、クランキング始動後の正規点火時において、失
火の発生を防止することができる。
おいて、ノイズの影響による考慮を必要としないため、
スレッシュレベルを従来レベルよりも下げることがで
き、簡単な構成でエンジンの始動性を向上することがで
きる。
される波形整形信号の各信号幅を比較してエンジンの基
準位置を決定するので、エンジンの基準位置を検出する
までの点火動作において、エンジンの1燃焼サイクルの
特定位置を決定することによりエンジンの基準位置の検
出を容易にし、基準位置の再検出までの点火動作におい
てエンジンの基準位置の確認を容易にすることができ
る。
筒4ストロークエンジンの点火装置に本発明を適用した
が、本発明では、エンジンの気筒数に限定されることは
なく、また、2ストロークエンジンに適用可能なことは
いうまでもない。
作動を説明するためのクランク角信号および波形整形信
号を示す特性図である。
示す模式的構成図である。
基準位置の検出および確認処理の制御手順を示すフロー
図である。
波形整形信号および点火信号を示す特性図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関のクランク軸の回転に同期して
所定のクランク角でクランク角信号を出力するクランク
角センサと、 前記クランク角センサから出力されるクランク角信号に
基づいて点火コイルを制御する制御手段と、 前記クランク角センサから出力されるクランク角信号の
波高値を入力し、この波高値を比較判定してノイズによ
るクランク角信号の割り込みを除去する演算手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項2】 内燃機関のクランク軸の回転に同期して
所定のクランク角で正および負の1対の信号からなる複
数のパルス信号を出力するクランク角センサと、 前記クランク角センサから出力されるパルス信号に基づ
いて点火コイルを制御する制御手段と、 前記クランク角センサから出力されるパルスの波高値を
入力し、連続して入力される正および負の波高値の絶対
値を比較して両者が同等である場合に正規信号と判定
し、異なっている場合に小さい波高値のパルスをノイズ
と判定する演算手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項3】 前記演算手段により判定された正規信号
に基づいて波形整形される波形整形信号の各信号幅を比
較して内燃機関の基準位置を決定する基準位置決定手段
を備えることを特徴とする請求項2記載の内燃機関用点
火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001055737A JP4399857B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001055737A JP4399857B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256955A true JP2002256955A (ja) | 2002-09-11 |
JP4399857B2 JP4399857B2 (ja) | 2010-01-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP4399857B2 (ja) |
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2001
- 2001-02-28 JP JP2001055737A patent/JP4399857B2/ja not_active Expired - Fee Related
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