JP2002256950A - 内燃機関の作動状態判定装置 - Google Patents

内燃機関の作動状態判定装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸排気弁の開閉状態を代表とする内燃機関の
作動状態を、簡便、迅速かつ精度良く判定することがで
きる内燃機関の作動状態判定装置を提供する。 【解決手段】 クランク軸12の回転に従った吸気弁3
aおよび排気弁3bの開閉によって、燃焼室内で複数の
作動行程により1サイクルの燃焼を行う内燃機関1の作
動状態を判定する内燃機関の作動状態判定装置であっ
て、同一の作動行程内の複数のクランク角度で、複数の
筒内圧PCYL1、2を検出する筒内圧検出手段11
と、複数のクランク角度に対応する燃焼室容積VCC
1、VCC2を算出する燃焼室容積算出手段5と、筒内
圧PCYL1、PCYL2および燃焼室容積VCC1、
2に基づいて、作動行程における筒内圧PCYLの変化
状態を表す圧力判定指数mを算出する圧力判定指数算出
手段5と、圧力判定指数mに基づいて内燃機関1の作動
状態を判定する作動状態判定手段5と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の作動状
態、特に吸気弁および排気弁の開閉状態を判定する内燃
機関の作動状態判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の判定装置として、例えば
特開平6−146937号公報に開示されたものが知ら
れている。この内燃機関は、複数の気筒のうちの一部の
気筒を、その吸排気弁の作動を停止することによって休
止する休筒機構を備えており、この休筒機構により、一
部の気筒を休止する休筒運転モードと、すべての気筒を
運転する全筒運転モードとの間で切り換えて運転され
る。判定装置は、休筒運転モードから全筒運転モードへ
の切換が完了したか否かを判定するのに用いられてい
る。具体的には、この判定装置では、全筒運転モードに
得られるべき吸気管内圧を、エンジン回転数およびスロ
ットル弁開度に応じて判定マップ値として設定しておく
とともに、判定の時点で検出された吸気管内圧と、その
時のエンジン回転数およびスロットル弁開度に対応する
判定マップ値とを比較することによって、全筒運転モー
ドへの切換が完了したかが判定される。切換未完と判定
した場合には、燃焼制御が休筒運転モード用に維持され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の判定装置は、全筒運転モードと休筒運転モードの切換
判定を、吸気弁の作動・停止状態に応じた吸気管内の圧
力変化をパラメータとして行うものであって、吸気管の
容積の分、その圧力変化が鈍いため、判定の応答性が良
くないという問題がある。また、吸気管内圧は、吸気弁
の作動・停止状態だけで一義的に定まるものではなく、
内燃機関の回転数やスロットル弁開度によって大きく変
化するため、従来の判定装置に見られるように、その判
定マップ値を回転数およびスロットル弁開度に応じて持
ち替えて設定する必要があり、その設定が煩雑である。
また、そのような判定マップ値の詳細設定を行ったとし
ても、例えばスロットル弁開度が大きい高負荷領域で
は、全筒運転モードと休筒運転モードの間で、同一のス
ロットル弁開度に対する吸気管内圧の差が小さいため、
判定の精度が低く、誤判定を生じるおそれがある。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、吸排気弁の開閉状態を代表とす
る内燃機関の作動状態を、簡便、迅速かつ精度良く判定
することができる内燃機関の作動状態判定装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、クランク軸12の回転に従
った吸気弁3aおよび排気弁3bの開閉によって、燃焼
室内で複数の作動行程により1サイクルの燃焼を行う内
燃機関1の作動状態を判定する内燃機関の作動状態判定
装置であって、同一の作動行程内の互いに異なる複数の
クランク角度で、燃焼室内の圧力である複数の筒内圧P
CYL1、PCYL2をそれぞれ検出する筒内圧検出手
段((実施形態における(以下、本項において同じ)筒
内圧センサ11)と、前記複数のクランク角度に対応す
る燃焼室の複数の容積VCC1、VCC2を算出する燃
焼室容積算出手段(ECU5)と、検出された複数の筒
内圧PCYL1、PCYL2および算出された複数の燃
焼室容積VCC1、VCC2に基づいて、作動行程にお
ける筒内圧PCYLの変化状態を表す圧力判定指数(ポ
リトロープ指数m)を算出する圧力判定指数算出手段
(ECU5)と、算出された圧力判定指数に基づいて内
燃機関1の作動状態を判定する作動状態判定手段(EC
U5)と、を備えていることを特徴とする。
【0006】この内燃機関の作動状態判定装置によれ
ば、1燃焼サイクルの同一の作動行程内の互いに異なる
複数のクランク角度でそれぞれ筒内圧を検出するととも
に、複数のクランク角に対応する燃焼室容積をそれぞれ
算出する。そして、これらの複数の筒内圧および燃焼室
容積に基づいて、その作動行程における筒内圧の変化状
態を表す圧力判定指数を算出し、算出された圧力判定指
数に基づいて内燃機関の作動状態を判定する。
【0007】筒内圧は、吸気弁および排気弁の開閉状態
を代表とする内燃機関の作動状態に応じ、一定のルール
に従って変化する。例えば、吸気弁および排気弁がとも
に閉じる圧縮行程や膨張行程では、燃焼室が閉鎖される
ことによって、筒内圧は、クランク角度で定まる燃焼室
容積に応じて変化する。一方、吸気弁または排気弁が開
く吸気行程や排気行程では、燃焼室が開放されることに
よって、筒内圧は、燃焼室容積にかかわらずほぼ一定の
値をとる。したがって、複数の筒内圧と燃焼室容積に基
づいて上記のように算出された圧力判定指数は、内燃機
関の作動状態を良好に反映するので、この圧力判定指数
によって、内燃機関の作動状態を適切に判定することが
できる。また、筒内圧の変化状態を直接、検出するの
で、判定を応答性良く迅速に行うことができる。さら
に、筒内圧の変化状態には、エンジン回転数やスロット
ル弁開度は直接的には影響しないので、圧力判定指数に
基づく判定を、例えばエンジン回転数やスロットル弁開
度にかかわらない一定の判定値を用いて簡便に行うこと
が可能になるとともに、スロットル弁開度が大きな高負
荷領域においても、判定を精度良く行うことができる。
そして、以上のように判定された内燃機関の作動状態に
応じて、燃料供給量や点火時期などを制御することによ
って、それらの制御の最適化を図ることが可能になる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1の内燃機
関の作動状態判定装置において、作動状態判定手段によ
り判定される作動状態が、吸気弁3aおよび排気弁3b
の開閉状態(作動パターン)であることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、圧力判定指数に基づく
作動状態判定手段の判定により、内燃機関の作動状態と
して、吸気弁および排気弁の開閉状態を適切に判定する
ことができる。この場合の吸・排気弁の開閉状態には、
休筒機構を備えた内燃機関における全筒運転モードと休
筒運転モードとの間の吸気弁の作動/停止の切換の完了
に限らず、休筒機構をもたない通常の内燃機関の吸気弁
または排気弁の故障なども含む。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項2の内燃機
関の制御装置において、内燃機関1が、複数の気筒3
(#1〜#6)と、運転状態に応じて複数の気筒3(#
1〜#6)のうちの一部の気筒3(#1〜#3)の吸気
弁3aの作動を少なくとも停止することにより、一部の
気筒3(#1〜#3)の運転を休止する休筒機構4と、
を備えていることを特徴とする。
【0011】この構成では、作動状態判定手段の判定に
より、休筒機構を備えた内燃機関において、全筒運転モ
ードと休筒運転モードとの間の吸気弁の作動/停止の切
換の完了などを適切に判定することができる。その結
果、請求項1の発明に関して述べた理由から、吸気管内
圧をパラメータとする従来の場合よりも、その判定を、
簡便、迅速かつ精度良く行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本実
施形態による判定装置、およびこれを適用した内燃機関
の概略構成を示している。
【0013】同図に示すように、この内燃機関(以下
「エンジン」という)1は、例えばV型6気筒タイプの
DOHCガソリンエンジンであり、その右バンク2Rに
第1〜第3の3つの気筒3(#1〜#3)が、左バンク
2Lに第4〜第6の3つの気筒3(#4〜#6)が、そ
れぞれ設けられている。右バンク2Rには、後述する休
筒運転モードによる運転を実行するための休筒機構4が
設けられている。なお、図1では、各気筒3に共通して
設けられる構成要素については、図面の煩雑化を避ける
ために、第1気筒3(#1)にのみ参照符号を付してい
る。
【0014】この休筒機構4は、油路6a、6bを介し
て油圧ポンプ(図示せず)に接続されている。また、油
圧ポンプと休筒機構4の間には、吸気弁用および排気弁
用の電磁弁7a、7bが配置されている。これらの電磁
弁7a、7bはいずれも、常閉型のもので、後述するE
CU5に電気的に接続されていて、ECU5からの駆動
信号によりON/OFF制御されることによって、油路
6a、6bをそれぞれ開閉する。すなわち、休筒運転モ
ードのときには、電磁弁7a、7bがいずれもONされ
ることで、油路6a、6bを開放することによって、休
筒機構4に油圧ポンプから油圧が供給される。これによ
り、右バンク2Rの第1〜第3気筒3(#1〜#3)に
おいて、吸気弁3aと吸気カム(図示せず)の間、およ
び排気弁3aと排気カム(図示せず)の間がそれぞれ遮
断されることによって、各気筒3の吸気弁3aおよび排
気弁3bが停止状態(閉鎖状態)になり、エンジン1は
休筒運転モードで運転される。
【0015】一方、全筒運転モードのときには、上記と
は逆に、電磁弁7a、7bがともにOFFされ、油路6
a、6bを閉鎖することによって、油圧ポンプから休筒
機構4への油圧の供給が停止される。これにより、右バ
ンク2Rの第1〜第3気筒3(#1〜#3)において、
吸気弁3aと吸気カムの間、および排気弁3bと排気カ
ムの間の遮断状態が解除されることで、各気筒3の吸気
弁3aおよび排気弁3bが可動状態になる。また、これ
らの吸気カムおよび排気カムを設けたカム軸は、タイミ
ングチェーン(ともに図示せず)を介してクランク軸1
2に連結されており、クランク軸12の回転に従い、所
定のクランク角度のタイミングで吸気弁3aおよび排気
弁3bを開閉することによって、吸気・圧縮・膨張・排
気の4つの作動行程による1サイクルの燃焼が、気筒3
の燃焼室(図示せず)で行われる。
【0016】また、各気筒3(#1〜#6)には、吸気
マニホールド8aを介して吸気管8が接続されている。
吸気マニホールド8aの各分岐部8bには、各気筒3の
吸気ポート(図示せず)に臨むように、インジェクタ9
が取り付けられている。これらのインジェクタ9の作動
および燃料噴射時間TOUTは、ECU5からの駆動信
号によって制御され、全筒運転モードのときには、すべ
てのインジェクタ9が作動し、燃料を各吸気ポートに向
けて噴射する。一方、休筒運転モードのときには、右バ
ンク2Rの3つのインジェクタ9による燃料噴射が停止
される。
【0017】以上のように、休筒運転モード時には、吸
気弁3aおよび排気弁3bの停止と、インジェクタ9の
燃料噴射の停止によって、右バンク2Rの3つの第1〜
第3の気筒3(#1〜#3)が休止される。一方、全筒
運転モードのときには、6つの気筒3(#1〜#6)が
すべて運転されるとともに、これらが#1→#5→#3
→#6→#2→#4の順に運転される。
【0018】また、各気筒3には、点火プラグ10およ
び筒内圧センサ11筒内圧検出手段が設けられている。
各点火プラグ10は、ディストリビュータ(図示せず)
を介してECU5に接続されており、その点火時期IG
LOGは、ECU5からの駆動信号によって制御され
る。また、各筒内圧センサ11は、例えば圧電素子タイ
プのものであり、気筒3の燃焼室(図示せず)内の圧力
である筒内圧PCYLを検出し、その検出信号をECU
5に送る。
【0019】また、クランク軸12の周囲には、TDC
センサ13および気筒判別センサ14が取り付けられて
いる。TDCセンサ13は、エンジン1の各気筒の吸入
行程開始時の上死点(TDC)よりも所定角度前のクラ
ンク角度位置で、TDC信号パルスを出力する。ECU
5は、このTDC信号パルスから、エンジン回転数NE
を算出する。また、気筒判別センサ14は、特定の気筒
の所定のクランク角度位置で気筒判別信号パルスCYL
を出力するものであり、その信号パルスCYLもECU
5に送られる。
【0020】さらに、ECU5には、吸気管2のスロッ
トル弁(図示せず)よりも下流側に設けた吸気管内絶対
圧センサ15から、吸気管内絶対圧PBAを表す検出信
号が、エンジン1の本体に設けたエンジン水温センサ1
6から、エンジン1の本体内を循環する冷却水の温度で
あるエンジン水温TWを表す検出信号が、それぞれ入力
される。
【0021】ECU5は、本実施形態において、燃焼室
容積算出手段、圧力判定指数算出手段および作動状態判
定手段を構成するものである。ECU5は、I/Oイン
ターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも
図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成さ
れている。前述した筒内圧センサ11などの各種センサ
からの検出信号はそれぞれ、I/Oインターフェースで
A/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。
CPUは、これらの検出信号に基づき、ROMに予め記
憶された制御プログラムなどに従って、エンジン1の運
転状態を判別し、その結果に基づいて、各種の制御処理
を行う。
【0022】具体的には、CPUは、エンジン1の運転
を、全筒運転モードと休筒運転モードのいずれにより行
うかを決定するとともに、その結果に基づいて電磁弁7
a、7bに駆動信号を出力することによって、休筒機構
4を制御し、全筒運転モードと休筒運転モードの切換を
行う。また、筒内圧センサ11の検出信号に応じ、後述
するようにして、吸気弁3aおよび排気弁3bの実際の
開閉状態を判定する。さらに、CPUは、エンジン1の
運転状態、決定した運転モード、さらには吸気弁3aお
よび排気弁3bの開閉状態などに応じて、インジェクタ
9の燃料噴射時間TOUTおよび点火プラグ10の点火
時期IGLOGを演算し、その結果に基づく駆動信号を
出力する。
【0023】以下、図2〜図4を参照しながら、ECU
5で実行される吸気弁3aおよび排気弁3bの開閉状態
の判定処理について説明する。この判定処理では、図2
(a)に示すように、1燃焼サイクルの各作動行程にお
いて、筒内圧センサ11により筒内圧PCYLを所定の
2つのクランク角度でサンプリングし、それぞれ第1お
よび第2筒内圧PCYL1、PCYL2として記憶す
る。また、これら2つのクランク軸に対応する燃焼室の
容積を第1および第2燃焼室容積VCC1、VCC2と
して算出する(同図(a)には膨張行程についてのみ示
す)。
【0024】次いで、各作動行程での状態変化がポリト
ロープ変化とみなせることから、上記のようにして求め
た第1および第2筒内圧PCYL1、PCYL2と、第
1および第2燃焼室容積VCC1、VCC2との間に
は、各作動行程において次の関係式(1)が成り立つ。 PCYL1・VCC1m = PCYL2・VCC2m ・・・(1) ここで、値mは、各作動行程における状態変化を表すポ
リトロープ(体積)指数(圧力判定指数)である。式
(1)は次式(1)’のように変形でき、この式
(1)’の両辺の対数をとると、式(2)が成り立つ。 (VCC1/VCC2)m =PCYL2/PCYL1 ・・・(1)’ m = log(vcc1/vcc2)PCYL2/PCYL1 ・・・(2)
【0025】次いで、この式(2)に、各作動行程で求
めた第1および第2筒内圧PCYL1、PCYL2、第
1および第2燃焼室容積VCC1、VCC2を適用する
ことによって、各作動行程のポリトロープ指数mを算出
する。このポリトロープ指数mのとり得る範囲を、図2
を参照して運転モードごとに述べると、次のとおりであ
る。a.全筒運転モード(吸気弁および排気弁作動) 図2(a)に示すように、圧縮行程および膨張行程で
は、吸気弁3aおよび排気弁3bがともに閉じていて、
燃焼室が閉鎖されていることで、ポリトロープ指数mの
範囲は、通常とり得る範囲(例えば1.2≦m≦1.
4)に一致する。一方、吸気行程および排気行程では、
吸気弁3aまたは排気弁3bが開いていることで、筒内
圧PCYLが吸気管8または排気管内の圧力に則したほ
ぼ一定の圧力を示すため、ポリトロープ指数m≒0にな
る。b.休筒運転モード(吸気弁および排気弁停止) 図2(b)に示すように、吸気弁3aおよび排気弁3b
が停止するため、吸気・圧縮・膨張・排気のいずれの作
動行程においても、筒内圧PCYLが、休筒運転モード
前に燃焼室内に存在していた作動ガスの圧縮・膨張の繰
返しに従って変化することから、1.2≦m≦1.4に
なる。c.吸気弁作動および排気弁停止 この状態は、例えば休筒運転モード指示に対して吸気弁
3aが故障している場合、あるいは全筒運転モード指示
に対して排気弁3bが故障している場合が該当する。こ
の場合には、図2(c)に示すように、吸気行程での
み、筒内圧PCYLがほぼ一定となることから、m≒0
になるとともに、他の作動行程では1.2≦m≦1.4
になる。d.排気弁作動および吸気弁停止 この状態は、上記cの場合とは逆に、例えば休筒運転モ
ード指示に対して排気弁3bが故障している場合、ある
いは全筒運転モード指示に対して吸気弁3aが故障して
いる場合が該当し、図2(d)に示すように、排気行程
でのみm≒0になるとともに、他の作動行程では1.2
≦m≦1.4になる。
【0026】以上の吸・排気弁3a、3bの4つの作動
パターンa〜dにおけるポリトロープ指数mの挙動をま
とめると、図3および図4に示すとおりである。すなわ
ち、m≒0(または1.2≦m≦1.4)になる作動行
程の組み合わせは、作動パターンa〜d間ですべて異な
る。したがって、この判定処理では、ポリトロープ指数
mの大小を判定可能なしきい値A(例えば1.0)をあ
らかじめ設定するとともに、4つの作動行程で算出され
たポリトロープ指数mをしきい値Aとそれぞれ比較し、
その比較結果の組み合わせによって、吸・排気弁3a、
3bの作動パターンを判定している。
【0027】これにより、吸・排気弁3a、3bの作動
パターンが、パターンa〜dのいずれであるかを適切に
判定することができる。例えば、m<A(図4の二重枠
欄)が吸気行程および排気行程で成立している場合に
は、吸・排気弁3a、3bの作動パターンが全筒運転モ
ードであると判定できる。なお、前述の説明では、作動
パターンc、dを、吸気弁3aまたは排気弁3bが故障
している状態として説明したが、休筒運転モードから全
筒運転モードへの移行時に吸気弁3aまたは排気弁3b
の切換が完了していない状態と判定することもできる。
したがって、本実施形態によれば、上記の手法により、
全筒運転モードと休筒運転モードの識別、両運転モード
間での吸・排気弁3a、3bの切換の完了、および吸・
排気弁3a、3bの故障の有無の判定を、適切に行うこ
とができる。
【0028】また、本実施形態によれば、筒内圧PCY
Lの変化状態から算出したポリトロープ指数mを用い
て、吸・排気弁3a、3bの作動パターンを判定するの
で、吸気管内圧をパラメータとする従来の場合よりも、
その判定を応答性良く迅速に行うことができる。さら
に、ポリトロープ指数mには、エンジン回転数NEやス
ロットル弁開度は直接的には影響しないので、ポリトロ
ープ指数mに基づく判定を、実施形態に示したように、
一定のしきい値Aを用いて簡便に行うことができるとと
もに、スロットル弁開度が大きな高負荷領域において
も、判定を精度良く行うことができる。そして、以上の
ように判定された吸・排気弁3a、3bの作動パターン
に応じて、燃料噴射時間TOUTや点火時期IGLOG
などを決定することによって、それらの制御の最適化を
図ることができる。
【0029】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、各作動行程において2つのクラ
ンク角度で、筒内圧PCYLの検出および燃焼室容積V
CCの算出を行っているが、その数を増やしてもよく、
その場合、隣り合う2点間でポリトロープ指数mを算出
し、それらの平均値を算出するようにしてもよい。ま
た、ポリトロープ指数mの大小を判定するしきい値Aと
して一定値を採用したが、このしきい値Aを、エンジン
1の運転状態を表すパラメータ、例えばエンジン回転数
NE、吸気管内絶対圧PBAやエンジン水温TWなどに
応じて、切換あるいは補正するようにしてもよい。
【0030】また、実施形態は、本発明を休筒機構4を
備えたエンジン1に適用した例であるが、本発明を、休
筒機構をもたないエンジンの吸・排気弁の故障の判定に
適用してもよいことはもちろんである。さらに、実施形
態では、エンジン1の作動状態として、吸・排気弁3
a、3bの作動パターン(開閉状態)を判定している
が、これに限らず、本実施形態の手法を、エンジン1の
他の作動状態の判定に適宜、用いることも可能である。
その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、
変更することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の内燃機関
の作動状態判定装置は、吸排気弁の開閉状態を代表とす
る内燃機関の作動状態を、簡便、迅速かつ精度良く判定
することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による判定装置、およびこ
れを適用した内燃機関の概略構成を示す図である。
【図2】吸・排気弁の作動状態と筒内圧の変化状態との
関係を示す図である。
【図3】エンジンの各作動行程においてポリトロープ指
数mがとり得る範囲を吸・排気弁の作動パターンごとに
示す図である。
【図4】図3をテーブルとして示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 3 気筒 3a 吸気弁 3b 排気弁 4 休筒機構 5 ECU(燃焼室容積算出手段、圧力判定指数算出手
段、作動状態判定手段) 11 筒内圧センサ(筒内圧検出手段) 12 クランク軸 PCYL 筒内圧 PCYL1 第1筒内圧 PCYL2 第2筒内圧 VCC 燃焼室容積 VCC1 第1燃焼室容積 VCC2 第2燃焼室容積 m ポリトロープ指数(圧力判定指数)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 17/02 F02D 17/02 M (72)発明者 尾島 正則 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台143番地 株式 会社ピーエスジー内 Fターム(参考) 3G084 AA00 AA03 AA05 BA23 DA00 DA28 DA33 EA07 EA11 EB02 EB03 EB08 EB12 EB22 EC04 FA11 FA20 FA21 FA38 FA39 3G092 AA11 AA14 CA08 CB02 DA01 DA02 DA06 DA11 DF04 DF06 EC09 FB03 HC01Z HD10Y HE04Z HE05Z HE08Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の回転に従った吸気弁および
    排気弁の開閉によって、燃焼室内で複数の作動行程によ
    り1サイクルの燃焼を行う内燃機関の作動状態を判定す
    る内燃機関の作動状態判定装置であって、 同一の作動行程内の互いに異なる複数のクランク角度
    で、前記燃焼室内の圧力である複数の筒内圧をそれぞれ
    検出する筒内圧検出手段と、 前記複数のクランク角度に対応する前記燃焼室の複数の
    容積を算出する燃焼室容積算出手段と、 前記検出された複数の筒内圧および前記算出された複数
    の燃焼室容積に基づいて、当該作動行程における前記筒
    内圧の変化状態を表す圧力判定指数を算出する圧力判定
    指数算出手段と、 当該算出された圧力判定指数に基づいて前記内燃機関の
    作動状態を判定する作動状態判定手段と、 を備えていることを特徴とする内燃機関の作動状態判定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記作動状態判定手段により判定される
    前記作動状態が、前記吸気弁および前記排気弁の開閉状
    態であることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関
    の作動状態判定装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関が、複数の気筒と、運転状
    態に応じて当該複数の気筒のうちの一部の気筒の前記吸
    気弁の作動を少なくとも停止することにより、当該一部
    の気筒の運転を休止する休筒機構と、を備えていること
    を特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の作動状態判
    定装置。
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