JP2002256776A - スラットの揺動機構及びこれを用いた雨戸 - Google Patents
スラットの揺動機構及びこれを用いた雨戸Info
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Abstract
スラットを揺動させる揺動機構の操作性の向上を図るこ
と、第2に、そのような揺動機構により、雨戸の通風、
換気及び採光等の機能を高めること、第3に、このよう
な機能を備えた雨戸と既存の雨戸との取替えを容易にす
ること。 【解決手段】 上下框10,11、左右竪框12,13
及び中框14からなる雨戸框に、スラット2をそれぞれ
水平方向に配列し、前記中框14に揺動機構を操作する
操作スライダー15を臨ませている。前記操作スライダ
ー15のスライド力は、ねじりバー3により回転力に変
換され、第1の伝達部材5、バー部材4、第2の伝達部
材6を介して各スラット2に伝達される。
Description
機構及び建物の開口部に設けられる建具としての雨戸に
関する。
果たすもので、雨戸框に雨戸板を張付ける構成であり、
木製から鋼製雨戸へと、その材質を変化させつつ、現在
に至っている。
に配置されている窓の防犯、防雨、防風の機能の高まり
により、雨戸を使用する機会は、風雨の激しい台風の来
襲時等や、長期間に亘って家を不在にする場合等に限ら
れる傾向にあった。
雨戸框に雨戸板を張付けるという基本構成故に、通風、
換気、採光が犠牲にされている。
素とすると共に、スラットの揺動機構を取付けて、通
風、換気及び採光等の新たな機能を付加した雨戸を提案
している。本願は、第1に、このような雨戸の開発を推
し進め、スラットを揺動させる揺動機構の操作性の向上
を図ること、第2に、そのような揺動機構により、雨戸
の通風、換気及び採光等の機能を高めること、第3に、
このような機能を備えた雨戸と既存の雨戸との取替えを
容易にすることを目的とする。
るため、本願発明の揺動機構は、少なくともスライド力
を回転力に変換させるねじりバーと、該ねじりバーの一
端側に取付けられ、且つ、その回転力が伝達される第1
の伝達部材と、該第1の伝達部材に取付けられ、且つ、
その回転力が伝達されるバー部材と、複数のスラットに
対応するように、前記バー部材に所定間隔をおいて取付
けられ、且つ、その回転力が伝達される第2の伝達部材
とからなることを特徴とする(請求項1に記載の発
明)。この発明によれば、スライド力を付与する装置
(例えば後述の操作スライダー)を左右にスライドさせ
るというスライド運動によって動作するので、スラット
の揺動操作の容易性が向上している。
の雨戸は、少なくとも、スライド力を回転力に変換させ
るねじりバーと、該ねじりバーの一端側に取付けられ、
且つ、その回転力が伝達される第1の伝達部材と、該第
1の伝達部材に取付けられ、且つ、その回転力が伝達さ
れるバー部材と、雨戸框に配列された複数のスラットに
対応するように、前記バー部材に所定間隔をおいて取付
けられ、且つ、その回転力が伝達される第2の伝達部材
を備えていればよい(請求項2に記載の発明)。
雨戸板に代えて、雨戸框の全面に配置してもよいし、雨
戸框の面内の一部の領域でもよい。
の閉鎖時には、防犯、防雨、防風の機能を果たすことが
できると共に、スラットの開放時には、通風、換気及び
採光が可能となる。さらに次にような作用効果を備えて
いる。第1に、スライド力を回転力に変換させるねじり
バーを用いるので、スライド力付与装置がコンパクトに
雨戸框に納められる。第2に、ねじりバーのねじれ角を
調整することにより、スライド力の付与の強弱、スラッ
トの揺動角度(開閉角度)を調節できる。第3に、スラ
ットを好きな開閉角度に静止させることができ、且つ、
その状態でスラットを動かしても、その力がスライド力
付与装置まで伝達し難い。
戸框の上框、下框等に配置してもよいが、雨戸框を構成
する中框に配置するようにしてもよい(請求項3に記載
の発明)。この発明によれば、操作者がスライド力付与
装置を操作し易い、というメリットが得られる。雨戸框
に中框を設けない場合には、中框に相当する位置に前記
ねじりバーを配置する。
されている複数のスラットを揺動させる第1の揺動機構
と、前記中框の下方に配置されている複数のスラットを
揺動させる第2の揺動機構を設けてもよい(請求項4に
記載の発明)。第1,第2の各揺動機構の操作により、
中框を境に上下部の各スラットの開閉角度を略同一に或
いは相違させて調節することができる。また、上記各発
明の雨戸は、戸袋に収納或いは戸袋から引出可能なよう
になっている(請求項5に記載の雨戸)。
の雨戸には、雨戸枠のレール構造に対応できる戸車装置
が取付けられていることを特徴とする(請求項6に記載
の雨戸)。雨戸枠のレール構造及び戸車は単一に標準化
されているものではない。この場合、雨戸枠のレール構
造を予め調べて、それに合った戸車を取付けることは、
取付施工の作業を煩雑にする。よって、雨戸枠のレール
構造に対応できる戸車装置を取付けていれば、予め雨戸
枠のレール構造を調べることなく、直ちに雨戸を取付け
ることができ、取付作業の煩雑さを解消できる。
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は各
スラットが閉鎖状態の雨戸の室外側正面図、図2(a)
は同室内側正面図、図2(b)及び(c)は一部分の図
示を省略し、且つ、拡大した雨戸の縦断面及び横断面
図、図3及び図4は揺動機構の要部正面図及び同平面
図、図5及び図6は図3のA-A矢視断面図及びB-B矢
視断面図、図7は同分解斜視図である。なお、上記各図
及び後述の各図において、同一の構成は同一の符号を用
いて詳細な説明を省略する。
に、上下框10,11、左右竪框12,13及び中框1
4からなる雨戸框に、スラット2をそれぞれ水平方向に
配列し、前記中框14に後述する揺動機構を操作する操
作スライダー15を臨ませている。前記操作スライダー
15が、図2の面上、左右方向にスライドされると、前
記各スラット2、2、2・・・が揺動し、開閉するよう
になっている。このように、スラット2の開閉を行う揺
動機構は、前記操作スライダー15を左右にスライドさ
せるというスライド運動によって動作するので、スラッ
ト2の揺動操作の容易性が向上している。また、図4等
に示したように、見込み方向の幅内に前記操作スライダ
ー15が納められ、コンパクト化が図られており、戸袋
への出入れの際の雨戸1の引回しも容易となっている。
うに、前記操作スライダー15のスライド力を回転力に
変換させるねじりバー3と、その回転力をバー部材4に
伝達する第1の伝達部材5と、そのバー部材4の回転力
を各スラット2に伝達する第2の伝達部材6からなって
いる。
とスライダー本体151からなり、そのスライダー本体
151が、中框14の室内側凹面140に設けられたス
ライド枠141に沿って直線的に滑動できるように配置
されている。前記スライダー本体151には、前記スラ
イド枠141に略平行な孔152(図5等参照)が設け
られており、その孔152に前記ねじりバー3が挿通さ
れている。前記スライダー本体151は、図3及び図4
に示したように、略立方体状に成形されているが、前記
スライド枠141に沿って直線的に滑動できるような形
状であればどのようなものでもよく、例えば小判状でも
よい。
のねじれ角によって変形させたもので、前記操作スライ
ダー15の滑動方向に応じて、正転或いは逆転するよう
になっている。前記ねじりバー3のねじれ角の大きさ、
即ち、そのねじれ角によって形成されるねじりバー3の
一端30に対する他端31の回転角度は、操作者が前記
操作スライダー15を軽くスライドできて、好みの開閉
角度を楽しむことができ、さらに各スラット2の開閉角
度の微調整が可能なように成形すればよい。
バー3の一端30から他端31までの長さLに対し、他
端の回転角度は約210度のように成形してもよい。同
じ寸法Lにおいて、回転角度を大きく設定すればするほ
ど、スラット2の開閉角度を大きくすることができる
が、大きなスライド力を付与しなければならず操作性は
重くなる。一方、回転角度を小さく設定すればするほ
ど、スラット2の開閉角度が小さくなり、操作性が軽く
なる。また、同じ回転角度において、ねじりバー3の取
付長さを調整することにより、スラット2の開閉角度を
調整することができる。
付長さは、各スラット2を約90度の範囲で開閉できる
ように設定され、ねじりバー3の両端30、31が回転
軸32,32に固定されると共に、これらの回転軸3
2,32がそれぞれ前記スライド枠141に固定された
軸受33、33に取付けられている。
図示されているように、前記ねじりバー3の端部を固定
する固定円柱部320と、この固定円柱部320より縮
径された回転部321とからなる。この回転部321に
は、前記第1の伝達部材5の一端を固定する4角孔32
2が形成されている。これら固定円柱部320と回転部
321間に形成された段差323が前記軸受33の側面
に当接することにより、前記ねじりバー3が変位するこ
となく空転し、回転力のみが前記第1の伝達部材5に伝
達されるようになっている。
5間に前記回転軸32を介在させることにより、ねじり
バー3の円滑な回転を図ると共に、ねじれ角の異なるね
じりバー3の交換も容易となる。
ように、その一端50がねじりバー3及び回転軸32と
略同一軸上に配置され、前記回転軸32の四角孔322
に固定されるており、その一端50を中心にして、他端
51が前記ねじりバー3の回転に応じて回転する。この
第1の伝達部材5は、略小判状に形成されている(図7
等参照)が、前記一端50に相当する回転中心部と、前
記他端51に相当する回転部を備えていれば、どのよう
な形状でもよい。
等に示したように、前記竪框13に沿って配置されてい
るバー部材4の孔40に空転可能に取付けられている。
からの回転に同調させて各スラット2を回転させるもの
で、各スラット2の配置間隔に応じた孔41が設けられ
ている(図7等参照)。
ように、前記第1の伝達部材5と略同一の形状に成形さ
れた第2の伝達部材6の一端60が、後述のスラットホ
ルダ7を介して前記竪枠13に回転可能に配置されてい
る(図6等参照)。この第2の伝達部材6の他端61
は、前記バー部材4の前記各孔41に空転可能に配置さ
れており、第2の伝達部材6は、その一端60を中心に
して前記第1の伝達部材5と同調して回転する。
ように、前記竪框13内に臨む回転軸70と、この回転
軸70に同軸的に固定され、且つ、竪框13の外側面に
当接する鍔部71と、前記スラット2の側面に埋込まれ
る楔部72からなっている。
スラット2の他端を回転可能に保持するスラットホルダ
7Aは、前記竪框12に取付けられており、前記スラッ
トホルダ7と同様に構成され、その楔部73が前記スラ
ット2の側面に埋込まれている。
る。スラット2は、図7等に示したように、前記スラッ
トホルダ7の楔部72を取付ける取付部20を設けた中
空部21と、この中空部21の下部から下方に延出され
た板状部22からなり、例えばアルミニウム等の金属材
料の押出成形によって形成されている。このスラット2
の主な特徴的な点は、スラット2を略水平位置まで回動
させた場合、その上部が竪框12、13の遮光片12
0、130(図2(C)参照)と干渉しないような寸法
に形成されていること、前記中空部21の上部室外側に
消音部材23を取付けたことである。
2を取付ける場合、スラット両端に僅かな間隙が形成さ
れてしまい、外部からの光、室内側からの光が漏れるこ
とになる。このことは、防犯上好ましくないことから、
前記竪框12、13には遮光片120、130が形成さ
れている。この遮光片120、130と前記スラット上
部との干渉を避けるため、図2等に示したように、スラ
ット2の中空部21の寸法が、スラット2の回転中心
(前記第2の伝達部材6の一端60)から遮光片までの
距離に比べ、短くなるように形成した。
からなるもので、各スラット2を閉じた際に、上下のス
ラットが当たるときに発生する音を消音すると共に、雨
仕舞の機能も発揮する。
したように、戸車8が取付けられており、開口部に設け
られたレールに載せて、戸袋に収納或いは戸袋から引出
せるようになっている。
例を図9(a)〜(d)に基づいて説明する。図9
(a)及び(b)は各スラット2が閉じた状態の要部断
面図、同図(c)は各スラット2を略45度に開いた状
態の要部断面図、同図(d)は各スラット2を略90度
に開いた状態の要部断面図である。
示した閉鎖状態にあるときは、前記操作スライダー15
は同図に示した右端の位置にある。この位置から前記操
作スライダー15を図面上、左方向にスライドさせる
と、そのスライド力は、ねじりバー3、回転軸32、第
1の伝達部材5、バ部材4、第2の伝達部材6、スラッ
トホルダ7を介してスラット2に伝達され、各スラット
2が前記操作スライダー15のスライド幅に応じた角度
で開放される。
15を中間位置まで移動させると、前記スラット2が半
開され、同図(d)のように、さらに左端まで前記操作
スライダー15をスライドさせると、スラット2が全開
となる。
スライダー15を右側にスライドさせればよい。
操作スライダー15を左右にスライドさせることで、各
スラット2の開閉を行うので、開閉操作が極めて容易で
ある。また、前記ねじりバー3のねじれ角を小さくする
ことにより、小さな力でスライドさせることができる。
また、各スラット2を略90度の範囲で、好きな角度で
固定することができる。この場合、各スラット2の開閉
角度を大きくしたいときには、より大きなねじれ角のね
じりバーに交換すれば良い。また、ねじりバー3にはね
じれ角が存在するので、スラット2を動かしても、操作
スライダー15はスライドし難く、防犯性に優れてい
る。また、ねじりバー3は、その製造コストを安価に押
さえることができる。また、ねじりバー3のねじれ方向
を逆転させて(反時計回り)成形することにより、前記
操作スライダー15が図9(a)及び(b)に示した位
置にあるときには、前記スラット2を開放状態にするこ
とができる。さらに、前記左右の竪框12,13に遮光
片120,130が形成されているので、この点からも
防犯性に優れている。
いて説明する。この第2実施形態の雨戸1Aが、第1実
施形態の雨戸1と異なる点は、前記揺動機構を、室内側
から見て、右側に配置した点である。第1実施形態に係
る雨戸1と、この第2実施形態に係る雨戸1Aとを組合
わせることにより、需要者の要求に応じた使い勝手のよ
い雨戸を提供できる。例えば雨戸を2枚使用する場合
に、前記雨戸1と前記雨戸1Aを用いて、前記操作スラ
イダー15,15を隣接させることができる。その他の
構成は、第1実施形態の雨戸1と同様であるので、同様
の作用効果を得ることができる。
いて説明する。この第3実施形態の雨戸1Bが、第1実
施形態の雨戸1と異なる点は、前記揺動機構を上下に分
割し、上框10と中框14間の各スラット2を揺動させ
る第1の揺動機構と下框11と中框14間の各スラット
2を揺動させる第2の揺動機構を設けた点である。この
雨戸1Bによれば、その設置環境に応じて、上下の揺動
機構を同時に操作したり、上或いは下の揺動機構を別々
に操作することもできる。その他の構成は、第1実施形
態の雨戸1と同様であるので、同様の作用効果を得るこ
とができる。
イダー15、前記ねじりバー3、前記回転軸32及び前
記第1の伝達部材5は、中框14に取付けられている
が、上框10、下框11に取付けてもよい。この場合に
は中框14に代えてスラット2を配置してもよい。ま
た、前記回転軸32の回転方向を直交させる部材を、そ
の回転軸32と第1の伝達部材5間に介在させることに
より、前記操作スライダー15、前記ねじりバー3及び
前記回転軸32を竪框側に配置することもできる。ま
た、前記各実施形態においては、前記雨戸框内の略全面
にスラットを配置していたが、雨戸框内の上部、中部或
いは下部など、所定の領域に限定し、これらのスラット
を揺動させる揺動機構を設けてもよい。
別例に係る実施形態(以下、第4実施形態とする)につ
いて説明する。この第4実施形態の特徴は、前記揺動機
構を構成する操作スライダー15Aの摘み片150を、
前記スライダー本体151の上面に取付けて、前記雨戸
1等の枠面内方向Xに平行となるように配置したもので
ある。また、前記スライダー本体151には、前記ねじ
りバー3の「ねじれ」に対応するようなねじり状の孔1
52を設けることが望ましく、その孔152に前記ねじ
りバー3が挿通されている。このような構成の揺動機構
を、中框14、上框10、下框11或いは左右竪框1
2、13に取付ければ、前記摘み片150が各框幅から
突出することがないので、雨戸のコンパクト化の徹底を
図ることができる。その他の構成は、上記各実施形態と
略同様であるので、同一の作用効果を奏することができ
る。
揺動機構の別例に係る実施形態(以下、第5実施形態と
する)について説明する。この第5実施形態の特徴は、
前記揺動機構を構成する操作スライダー15に「ガタツ
キ防止手段」を取付けて、操作スライダー15Bとした
ものである。
イダー本体151は、本体部151aと、蓋体部151
bと、本体部151aと蓋体部151bをカシメるカシ
メ部151cからなっている。そして、前記本体部15
1aと蓋体部151bにそれぞれ設けられている前記ね
じり状の孔152に前記ねじりバー3をセットした後、
カシメ部151cにより固定するようにしている。な
お、カシメ部151cに前記摘み片150が固定されて
いる。
止手段」を取付けた理由及び構成例を説明する。前記ね
じり状の孔152をねじりバー3の「ねじれ」にそって
忠実に形成すると、操作スライダー15を操作する際
に、「ガタ」が生じる。また全てのねじりバー3に全く
同一の「ねじれ」を形成させることは困難である。よっ
て、前記ねじり状の孔152にはねじりバー3のために
クリアランス(遊び)が必要になる。この場合に、この
クリアランスを調整し、快適なスライド操作を実現する
ものが、「ガタツキ防止手段」である。
に設けられた2列の孔151d、151dにそれぞれス
プリング151e、ボール151fを嵌め込んで構成さ
れている。この「ガタツキ防止手段」の作用を図15に
基づいて説明すると、前記スプリング151eにより前
記蓋体部151bに向かって付勢されるボールがねじり
バー3に当接すると共に、操作スライダー15Bのスラ
イドにより回転する。その結果、前記ねじり状の孔15
2に挿入されてねじりバー3に作用するクリアランスC
が、適度に調整されることになり、前記スライダー本体
151に「ガタ」が生じることなく、スムーズにスライ
ドさせることができる。
実施形態に係る雨戸1Cの構成例について説明する。図
16は雨戸1Cの正面図、図17は雨戸1Cに取付けられ
た戸車装置の正面図、図18は同側面図、図19は戸車
装置を構成する戸車ケースの正面図、図20は同底面
図、図21は同側面図、図22は戸車装置を構成するケ
ース取付部の正面図、図23は同平面図、図24は同側
面図である。
は、雨戸枠16のレール構造160に対応できる戸車装
置9を取付けたことである。この戸車装置9は、図16
に示したように、前記戸車8に代えて前記下框11に取
付けられるもので、図17に示したように、戸車ケース
90と、この戸車ケース90を回動自在に取付けるケー
ス取付部91と、前記戸車ケース90を固定する止着具
92、93を備えている。そして前記戸車ケース90に
は、タイプの異なる2種類の戸車900、901が回転
自在に取付けられている。
902bを残して切欠かれた下開きコ字状のケース90
2に、前記戸車900(半平車)、901(U溝車)を
軸着させると共に、ケース902から臨ませている。そ
して前記連結部902aに前記止着具92、93用の止
着部903を設けている。このように構成された戸車ケ
ース90は、その一端が前記ケース取付部91のU字形
部910を挟みこんで、軸孔904に取付けられる軸9
05を介して、前記ケース取付部91に回転自在に取付
けられている。
ケース911の略中央に前記U字形部910を形成する
と共に、前記戸車900(半平車)を用いる場合に、他
方の戸車901(U溝車)が納められる凹部912、前
記戸車901(U溝車)を用いる場合に、他方の戸車9
00(半平車)との干渉を避ける凹み913が形成され
ている。そして、ケース911上面に前記止着具92、
93用の止着孔920、930を設け、またケース91
1自体を下框11に止着するための止着孔914を形成
している。
図25に示したように、レールが設けられていない雨戸
枠のレール構造の場合には、前記戸車900(半平車)
を用いるため、前記止着具92を用いて、前記戸車ケー
ス90を前記ケース取付部91に固定する。一方、前記
戸車901(U溝車)を用いる場合には、前記戸車ケー
ス90を回転(図面上の反時計回り)させて、前記止着
具93を用いて、前記戸車ケース90を前記ケース取付
部91に固定すればよい。よって、上記戸車装置を取付
けた雨戸1Cによれば、予め雨戸枠のレール構造を調べ
ることなく、取付現場でレール構造を見て戸車を選択
し、直ちに雨戸を取付けることができるので、取付作業
の煩雑さを解消できる。
いる装置として雨戸を例示したが、これに限定されるこ
となく、面格子、ガラリなど、建物の開口の開閉にスラ
ットを用いる装置にも利用できる。また、建物以外であ
っても空気調和機等の吹出口等にも応用できる。
トの開閉を行う揺動機構は、操作スライダー等のスライ
ド力付与装置を左右にスライドさせるというスライド運
動によって動作させることができるので、スラットの揺
動操作の容易性が向上している。
の閉鎖時には、防犯、防雨、防風の機能を果たすことが
できると共に、スラットの開放時には、通風、換気及び
採光が可能となる、また、スライド力を回転力に変換さ
せるねじりバーを用いているので、スライド力を付与す
る装置がコンパクトに雨戸框に納められる、また、ねじ
りバーのねじれ角を調整することにより、スライド力の
付与の強弱、スラットの揺動角度(開閉角度)を調節で
きる、さらに、スラットを好きな開閉角度に静止させる
ことができ、且つ、その状態でスラットを動かしても、
その力がねじりバーに伝達し難い、という作用効果を奏
する。
スラットの開閉操作がし易い雨戸を提供できる。
2の各揺動機構の操作により、中框を境に上下部の各ス
ラットの開閉角度を調節することができる。
は、戸袋に収納でき或いは戸袋から引出せるようになっ
ている。
業者側が雨戸枠のレール構造を調べたり、問合せするこ
となく、取付現場でレール構造を見て戸車を選択し、直
ちに雨戸を取付けることができるので、取付作業の煩雑
さを解消できる。
一部図示を省略した縦断面図、(c)同横断面図、
図、
図、
解斜視図、
作スライダーの斜視図、
図、
図、
光片 14 中框 15 操作スライダ
ー 140 室内側凹面 141 スライド枠 150 摘み片 151 スライダー
本体 151a 本体部 151b 蓋体部 151c カシメ部 151d 孔 151e 151f ボール 152 孔 16 雨戸枠 160 レール構造 2 スラット 20 取付部 21 中空部 22 板状部 23 消音部材 3 ねじりバー 30 一端 31 他端 32 回転軸 33 軸受 320 固定円柱部 321 回転部 322 4角孔 323 段差 4 バー部材 40 41 孔 5 第1の伝達部材 6 第2の伝達部材 50 第1の伝達部材の一端 51 他端 60 第2の伝達部材の一端 61 他端 7 7A スラットホルダ 70 回転軸 71 鍔部 72 楔部 8 戸車 9 戸車装置 90 戸車ケース 91 ケース取付部 92、93 止着具 900、901 戸
車 902a、902b 連結部 902 ケース 903 止着部 904 軸孔 905 軸 910 U字形部 911 ケース 912 凹部 913 凹み 914 止着孔
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のスラットを揺動させる揺動機構で
あって、 スライド力を回転力に変換させるねじりバーと、 該ねじりバーの一端側に取付けられ、且つ、その回転力
が伝達される第1の伝達部材と、 該第1の伝達部材に取付けられ、且つ、その回転力が伝
達されるバー部材と、 前記複数のスラットに対応するように、前記バー部材に
所定間隔をおいて取付けられ、且つ、その回転力が伝達
される第2の伝達部材とからなることを特徴とする揺動
機構。 - 【請求項2】 雨戸框、該雨戸框に配列された複数のス
ラット、及びこれらのスラットを揺動させる揺動機構を
設けた雨戸であって、 該揺動機構は、スライド力を回転力に変換させるねじり
バーと、 該ねじりバーの一端側に取付けられ、且つ、その回転力
が伝達される第1の伝達部材と、 該第1の伝達部材に取付けられ、且つ、その回転力が伝
達されるバー部材と、 前記複数のスラットに対応するように、前記バー部材に
所定間隔をおいて取付けられ、且つ、その回転力が伝達
される第2の伝達部材とからなることを特徴とする雨
戸。 - 【請求項3】 前記ねじりバーは、前記雨戸框を構成す
る中框に配置されていることを特徴とする請求項2に記
載の雨戸。 - 【請求項4】 前記中框の上方に配置されている複数の
スラットを揺動させる第1の揺動機構と、前記中框の下
方に配置されている複数のスラットを揺動させる第2の
揺動機構を設けたことを特徴とする請求項3に記載の雨
戸。 - 【請求項5】 戸袋に収納或いは戸袋から引出可能な請
求項2乃至4の何れかに記載の雨戸。 - 【請求項6】 雨戸枠に設けられたレール構造に対応で
きる戸車装置を取付けたことを特徴とする請求項2乃至
5の何れかに記載の雨戸。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009180071A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-13 | Ykk Ap株式会社 | 遮蔽装置 |
JP2009185459A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Ykk Ap株式会社 | 建具体 |
JP2009235701A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Nhk Spring Co Ltd | スライド操作装置 |
JP2014043721A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Lixil Corp | 換気装置と開口部装置 |
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2001
- 2001-09-28 JP JP2001303378A patent/JP3683520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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