JP2002256516A - 床版補強構造 - Google Patents

床版補強構造

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JP2002256516A
JP2002256516A JP2001052578A JP2001052578A JP2002256516A JP 2002256516 A JP2002256516 A JP 2002256516A JP 2001052578 A JP2001052578 A JP 2001052578A JP 2001052578 A JP2001052578 A JP 2001052578A JP 2002256516 A JP2002256516 A JP 2002256516A
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floor slab
reinforcing ribs
opening
reinforcing
reinforcement structure
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Kazuo Hashimoto
和夫 橋本
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KOYO CONSULTANTS KK
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AEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性の低下を抑え、経済的な床版補強構造
を提供すること。 【解決手段】 床版補強構造10は、略一定間隔でか
つ互いに略平行に設けられて床版3の下面を支持する上
フランジ部材21を有する複数本の補強リブ20と、こ
の補強リブ20と水平方向に略直交してかつ互いに略平
行に橋梁主桁50間に設けられ補強リブ20を下から支
持する複数本の支持ビーム30とを備え、補強リブ20
と支持ビーム30は、連結部材40を介して高力ボルト
60で連結されるとともに、補強リブ20の上フランジ
部材21には複数の開口21Aが設けられ、この開口2
1Aから上フランジ部材21と床版3との間の隙間にエ
ポキシ材61が充填され、エポキシ材61は、開口21
A内に充填された開口充填部と、開口21A周囲の補強
リブ20と床版3との間の隙間に広がって充填された隙
間充填部とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床版を支持する床
版補強構造に関する。詳しくは、高架橋等において、橋
梁主桁上に設けられた舗装面を有する床版を補強する床
版補強構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来、高架橋式道路は、橋梁主桁と、この
橋梁主桁間に跨設された床版と、この床版の上に形成さ
れた舗装面とを含んで構成されている。このような高架
橋式道路において、舗装面上の車両の通行や経年変化等
によって床版が劣化、損傷した場合、現場において床版
を支持する床版補強構造を橋梁主桁間に取り付ける床版
補強工法が知られている。この工法によれば、床版補強
構造が床版と一体となって床版にかかる荷重を負担する
から、床版にかかる負荷を軽減できるという利点があ
る。
【0003】例えば、図7には、従来の床版補強構造8
0を用いた高架橋道路の拡大斜視図が示されている。床
版補強構造80は、舗装面86を有する床版87の下面
を覆う鋼製の面材81と、この面材81の下面に一体型
に溶接固定された複数本の補強リブ82および支持ビー
ム83とを含んで構成されている。補強リブ82は、一
定間隔でかつ互いに平行に設けられており、支持ビーム
83は、補強リブ82に対して水平方向に直交してかつ
互いに平行に設けられて、その両端部は橋梁主桁84,
85にボルト固定されている。この構成によれば、床版
87にかかる荷重が、面材81、補強リブ82および支
持ビーム83を介して橋梁主桁84,85に伝達される
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の床版
補強構造80では、面材81上に形成する床版87が、
コンクリート打設した際の型枠の撓み等によって設計と
異なる形状となって面材81と密着せず、床版87を確
実に支持できない場合がある。この場合、面材81と床
版87との間の全ての隙間にエポキシ材等の充填材を充
填させる作業が必要となるため、施工性が低下し、コス
ト増になるという課題があった。
【0005】本発明の目的は、このような従来の欠点を
解消し、施工性の低下を抑え、経済的な床版補強構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の床版補強構造は、次の構成を採用する。請
求項1に記載の床版補強構造は、複数の主桁の上に跨設
された床版を支持する床版補強構造であって、略一定間
隔でかつ互いに略平行に設けられて前記床版の下面を支
持する支持部を有する複数本の補強リブと、この補強リ
ブと水平方向に略直交してかつ互いに略平行に前記主桁
間に設けられ前記補強リブを下から支持する複数本の支
持ビームとを備え、前記補強リブと前記支持ビームは、
連結部材を介してボルトで連結されるとともに、前記補
強リブの支持部には複数の開口が設けられ、この開口か
ら前記支持部と前記床版との間の隙間に充填材が充填さ
れ、前記充填材は、前記開口内に充填された開口充填部
と、前記開口部周囲の前記補強リブと前記床版との間の
隙間に広がって充填された隙間充填部とを備えているこ
とを特徴とする。
【0007】ここで、補強リブおよび支持ビームは、I
字形、Z字形、C字形等どのような断面形状でもよく、
また、補強リブ同士、支持ビーム同士の設置間隔は適宜
決められてよい。また、支持ビームは、1本の連続した
ビームとしてもよく、複数に分割した支持ビーム構成部
材を接合したものでもよい。充填材としては、接着材が
好ましく、例えば、エポキシ材が挙げられるが、これに
限らず、粘性を有し、硬化後の収縮が小さく強度を有す
る材料であれば、その他の材料、例えば、無収縮モルタ
ル等でもよい。
【0008】この発明によれば、補強リブの支持部に複
数の開口を設け、この開口から支持部と床版との間の隙
間に充填材を充填したので、充填材が充填された部分、
つまり開口および開口近傍では、床版にかかる荷重が硬
化した充填材を介して確実に補強リブに伝達される。そ
の結果、床版にかかる荷重が、補強リブ、支持ビームを
介して主桁に確実に伝達されるから、床版を確実に補強
することができる。
【0009】この際、開口および開口近傍にのみ充填材
を充填するから、つまり、充填材の充填箇所が限定され
ているから、従来のように床版と補強リブとの間の隙間
の全面に充填材を充填する必要がなく、施工性の低下を
抑えることができるうえに、経済性を向上できる。ま
た、補強リブの支持部で床版を支持したので、従来のよ
うに面材で床版を支持する場合に比べ、床版補強構造全
体の重量を軽量化できる。
【0010】また、開口から充填された充填材を開口充
填部と隙間充填部とを含んで構成したので、床版補強構
造が開口充填部および隙間充填部を介して床版と一体化
して合成構造となるから、地震等によって床版補強構造
に水平力が作用した場合でも、隙間充填部を含む充填材
が床版補強構造の補強リブからずれることがないうえ
に、補強リブの座屈を防止できるから、床版を確実に補
強できる。
【0011】また、補強リブと支持ビームを連結部材を
介してボルトで連結したので、従来のように工場におい
て面材に補強リブと支持ビームを一体化させた場合に比
べ、補強リブおよび支持ビームを別個に現場に運搬して
組み立てることができるから、運搬費や現場での仮置ス
ペースを削減できるうえに、連結部材を適宜交換するこ
とによって補強リブの高さを調整できるから、使い勝手
を向上できる。また、補強リブと支持ビームと別部材と
したので、主桁に排水管や電話線等の各種添加物が設け
られていても、現場での組み立てを容易に行うことがで
き、従来のような床版補強構造が工場で一体に形成され
ている場合に比べ、作業効率を向上できる。また、従来
のような溶接部分がなくなるため、補強リブや支持ビー
ムに溶接による歪みが発生しないうえに、容易にメッキ
を施すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1には、本実施形態に係る床版補
強構造を用いた高架橋道路の拡大斜視図が示されてい
る。高架橋道路1は、図示しない橋脚の上に互いに平行
に設置された複数本(2本)の主桁としての橋梁主桁5
0と、これらの橋梁主桁50の上に跨設された床版3
と、橋梁主桁50間に設けられ床版3を支持する床版補
強構造10とを備えた構造である。床版3の上には、舗
装面4が施されている。
【0013】図2および図3には、床版補強構造10の
拡大断面図が示されている。橋梁主桁50は、断面I字
形の長尺材であって、垂直なウエブ部材52と、このウ
エブ部材52の上下端に設けられ水平方向へ突出する上
フランジ部材51および下フランジ部材53とを備え、
上フランジ部材51の上には、床版3が敷設されてい
る。ウエブ部材52には、その高さ方向略中央に形成さ
れた2つの挿通孔52Aが、その長さ方向に一定間隔で
設けられている。また、橋梁主桁50には、図示しない
ブラケットを介して、上水道、排水管、ガス管、電話線
等の添加物62(図2中点線で示す)が、橋梁主桁50
に沿って設けられている。
【0014】床版補強構造10は、一定間隔でかつ互い
に平行に設けられて床版3の下面を支持する複数本(6
本)の補強リブ20と、この補強リブ20と水平方向に
直交してかつ互いに平行に橋梁主桁50に設けられて補
強リブ20を下から支持する複数本(2本)の支持ビー
ム30と、これら補強リブ20と支持ビーム30とをボ
ルト接合する連結部材40とを備えている。
【0015】補強リブ20は、断面Z字形の長尺材であ
って、垂直なウエブ部材22と、このウエブ部材22の
上下端に設けられ互いに逆方向へかつ水平方向へ突出す
る支持部としての上フランジ部材21および下フランジ
部材23とを備えている。なお、これに限らず、垂直な
ウエブ部材の互いに同方向へかつ水平方向へ突出するフ
ランジ部材を有する断面C字形のチャンネル材でもよ
い。ウエブ部材22には、2つの挿通孔22Aがその長
さ方向に一定間隔で設けられている。
【0016】図4には、補強リブ20の全体斜視図が示
されている。補強リブ20の上フランジ部材21は、そ
の上面で床版3の下面を支持するとともに、略正方形の
開口21Aを複数備えている。開口21Aは、上フラン
ジ部材21の幅方向2列でかつその長さ方向略一定間隔
で設けられている。なお、開口21Aの上フランジ部材
21の長さ方向における設置間隔は、ウエブ部材22の
挿通孔22Aの位置より長さ方向端部側(図4中Aの部
分)では、中央部分(図4中Bの部分)より狭くなって
いる。また、互いに隣接する補強リブ20の上フランジ
部材21同士の間には隙間が形成されている。
【0017】なお、補強リブ20のうち図4中右側端部
の補強リブ20は、調整リブ24となっており、調整リ
ブ24の上フランジ部材25は、幅方向が上フランジ部
材21の半分の寸法であって、開口21Aが幅方向1列
に設けられている。
【0018】図5には、補強リブ20の拡大断面図が示
されている。補強リブ20の上フランジ部材21と床版
3の下面との間には、隙間Sが形成されている。隙間S
のうち開口21A近傍には、充填材としてのエポキシ材
61が開口21Aから充填されて硬化している。硬化後
のエポキシ材61は、開口21A内に充填された開口充
填部64と、開口21A周囲の上フランジ部材21と床
版3との間の隙間Sに広がって充填された隙間充填部6
3とを備えている。
【0019】図2および図3に戻って、支持ビーム30
は、断面C字形のチャンネル材であって、垂直なウエブ
部材32と、このウエブ部材32の上下端に設けられ互
いに同方向へかつ水平方向へ突出する上フランジ部材3
1および下フランジ部材33とを備えている。ウエブ部
材32には、2つの挿通孔32Aがその長さ方向に一定
間隔で設けられ、これら挿通孔32Aは水平方向のルー
ズ穴となっている。また、ウエブ部材32の両端部に
は、各々3つの挿通孔32Bが設けられている。
【0020】支持ビーム30は、その両端部でブラケッ
ト34を介して橋梁主桁50と連結されている。ブラケ
ット34は、断面L字形のアングル材であって、2つの
直交するブラケット片35,36で構成されている。一
方のブラケット片35には、2つの挿通孔35Aが設け
られ、他方のブラケット片36には、3つの挿通孔36
Aが設けられ、これら挿通孔36Aは垂直方向のルーズ
穴となっている。支持ビーム30の端部を2つのブラケ
ット34で挟み、これら2つのブラケット34の挿通孔
36Aと支持ビーム30の挿通孔32Bに高力ボルト6
0を挿通して締め付け、2つのブラケット34の挿通孔
35Aと橋梁主桁50の挿通孔52Aに高力ボルト60
を挿通して締め付けることにより、橋梁主桁50と支持
ビーム30とが連結されるようになっている。
【0021】連結部材40は、断面L字形のアングル材
であって、2つの直交する連結片41,42で構成され
ている。一方の連結片41には、2つの挿通孔41Aが
設けられ、他方の連結片42には、2つの挿通孔42A
が設けられている。連結部材40の挿通孔41Aと補強
リブ20の挿通孔22Aに高力ボルト60を挿通して締
め付け、連結部材40の挿通孔42Aと支持ビーム30
の挿通孔32Aに高力ボルト60を挿通して締め付ける
ことにより、支持ビーム30が、補強リブ20とボルト
で連結され、補強リブ20と水平方向に直交しかつ補強
リブ20を支持するようになっている。
【0022】次に、本実施形態の作用について説明す
る。工場において、補強リブ20、支持ビーム30、連
結部材40およびブラケット34を製造し、現場にトラ
ック等で運搬する。現場においては、既に橋梁主桁50
が架設され、この橋梁主桁50に沿って添加物62が設
けられている。床版3は、内部に鉄筋66を配筋した
後、コンクリート67を打設して形成されたものであ
る。
【0023】先ず、図6に示すように、橋梁主桁50と
支持ビーム30をブラケット34を介して高力ボルト6
0で連結する。この時、ブラケット34の挿通孔36A
は、垂直方向のルーズ穴となっているので、支持ビーム
の高さを適宜調整した後、高力ボルトを締め付ける。
【0024】その後、支持ビーム30上に連結部材40
を介して補強リブ20を高力ボルト60で連結する。こ
の時、支持ビーム30の挿通孔32Aは水平方向のルー
ズ穴となっているので、連結部材40の水平方向の位
置、つまり補強リブ20の水平方向の位置を調整する。
補強リブ20としては、橋梁主桁50間の距離によっ
て、調整リブ24を適宜用いる。
【0025】この時、床版3の下面には多少の不陸があ
るため、補強リブ20の上フランジ部材21全面が床版
3の下面に当接しておらず、上フランジ部材21と床版
3の下面との間には隙間Sが発生している。この隙間S
に開口21Aからエポキシ材61を注入する。以上の作
業により床版補強構造10が形成される。
【0026】したがって、本実施形態によれば以下の効
果がある。 (1)補強リブ20の上フランジ部材21に複数の開口
21Aを設け、この開口21Aから上フランジ部材21
と床版3との間の隙間Sにエポキシ材61を充填したの
で、エポキシ材61が充填された部分、つまり開口21
Aおよび開口21A近傍では、床版3にかかる荷重が硬
化したエポキシ材61を介して確実に補強リブ20に伝
達される。その結果、床版3にかかる荷重が、補強リブ
20、支持ビーム30を介して橋梁主桁50に確実に伝
達されるから、床版3を確実に補強することができる。
【0027】この際、開口21Aおよび開口21A近傍
にのみエポキシ材61を充填するから、つまり、エポキ
シ材61の充填箇所が限定されているから、従来のよう
に床版と補強リブとの間の隙間の全面に充填材を充填す
る必要がなく、施工性の低下を抑えることができるうえ
に、経済性を向上できる。また、補強リブ20の上フラ
ンジ部材21で床版3を支持したので、従来のように面
材で床版を支持する場合に比べ、床版補強構造全体の重
量を軽量化できる。
【0028】(2)開口21Aから充填されたエポキシ
材61を開口充填部64と隙間充填部63とで構成した
ので、床版補強構造10が開口充填部64および隙間充
填部63を介して床版3と一体化して合成構造となるか
ら、地震等によって床版補強構造10に水平力が作用し
た場合でも、隙間充填部63を含む充填材61が床版補
強構造10の補強リブ20からずれることがないうえ
に、補強リブ20の座屈を防止できるから、床版3を確
実に補強できる。
【0029】(3)開口21Aを補強リブ20の上フラ
ンジ部材21にその長さ方向に略一定間隔で設けたの
で、略一定間隔で確実に床版3を支持できるから、補強
リブ20の構造計算等を容易にでき、使い勝手を向上で
きる。
【0030】(4)補強リブ20を支持ビーム30で支
持することによって、補強リブ20の支持ビーム30で
支持される部分、つまり補強リブ20の挿通孔22Aよ
り長さ方向端部側(図4中Aの部分)が片持ち梁とな
り、床版3にかかる荷重によって、この片持ち梁部分が
補強リブ20の中央部分より大きく変形しても、補強リ
ブ20の長さ方向端部側における開口21Aの設置間隔
を長さ方向中央部分(図4中Bの部分)より狭くしたの
で、床版3にかかる力が確実に補強リブ20に伝達され
るから、床版3を確実に補強できる。
【0031】(5)補強リブ20と支持ビーム30とを
連結部材40を介して高力ボルト60で連結したので、
従来のように工場において面材に補強リブと支持ビーム
を一体化させた場合に比べ、補強リブ20および支持ビ
ーム30を別個に現場に運搬して組み立てることができ
るから、運搬費や現場での仮置スペースを削減できるう
えに、連結部材40を適宜交換することによって補強リ
ブ20の高さを調整できるから、使い勝手を向上でき
る。また、補強リブ20と支持ビーム30と別部材とし
たので、橋梁主桁50に排水管や電話線等の各種添加物
62が設けられていても、現場での組み立てを容易に行
うことができ、従来のような床版補強構造が工場で一体
に形成されている場合に比べ、作業効率を向上できる。
また、従来のような溶接部分がなくなるため、補強リブ
20や支持ビーム30に溶接による歪みが発生しないう
えに、容易にメッキを施すことができる。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明の床版補強構造によれば、次のよ
うな効果が得られる。補強リブの支持部に複数の開口を
設け、この開口から支持部と床版との間の隙間に充填材
を充填したので、充填材が充填された部分、つまり開口
および開口近傍では、床版にかかる荷重が硬化した充填
材を介して確実に補強リブに伝達される。その結果、床
版にかかる荷重が、補強リブ、支持ビームを介して主桁
に確実に伝達されるから、床版を確実に補強することが
できる。
【0034】この際、開口および開口近傍にのみ充填材
を充填するから、つまり、充填材の充填箇所が限定され
ているから、従来のように床版と補強リブとの間の隙間
の全面に充填材を充填する必要がなく、施工性の低下を
抑えることができるうえに、経済性を向上できる。ま
た、補強リブの支持部で床版を支持したので、従来のよ
うに面材で床版を支持する場合に比べ、床版補強構造全
体の重量を軽量化できる。
【0035】また、開口から充填された充填材を開口充
填部と隙間充填部とを含んで構成したので、床版補強構
造が開口充填部および隙間充填部を介して床版と一体化
して合成構造となるから、地震等によって床版補強構造
に水平力が作用した場合でも、隙間充填部を含む充填材
が床版補強構造の補強リブからずれることがないうえ
に、補強リブの座屈を防止できるから、床版を確実に補
強できる。
【0036】また、補強リブと支持ビームを連結部材を
介してボルトで連結したので、従来のように工場におい
て面材に補強リブと支持ビームを一体化させた場合に比
べ、補強リブおよび支持ビームを別個に現場に運搬して
組み立てることができるから、運搬費や現場での仮置ス
ペースを削減できるうえに、連結部材を適宜交換するこ
とによって補強リブの高さを調整できるから、使い勝手
を向上できる。また、補強リブと支持ビームと別部材と
したので、主桁に排水管や電話線等の各種添加物が設け
られていても、現場での組み立てを容易に行うことがで
き、従来のような床版補強構造が工場で一体に形成され
ている場合に比べ、作業効率を向上できる。また、従来
のような溶接部分がなくなるため、補強リブや支持ビー
ムに溶接による歪みが発生しないうえに、容易にメッキ
を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る床版補強構造を用いた
高架橋道路を示す拡大斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る床版補強構造の拡大断面図
である。
【図3】前記実施形態に係る床版補強構造の拡大断面図
である。
【図4】前記実施形態に係る補強リブの全体斜視図であ
る。
【図5】前記実施形態に係る補強リブの拡大断面図であ
る。
【図6】前記実施形態に係る床版補強構造を取り付ける
手順を説明するための図である。
【図7】従来の床版補強構造を用いた高架橋道路を示す
拡大斜視図である。
【符号の説明】
3 床版 10 床版補強構造 20 補強リブ 21 支持部としての上フランジ部材 21A 開口 30 支持ビーム 40 連結部材 50 主桁としての橋梁主桁 60 ボルトとしての高力ボルト 61 充填材としてのエポキシ材 63 隙間充填部 64 開口充填部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の主桁の上に跨設された床版を支持
    する床版補強構造であって、 略一定間隔でかつ互いに略平行に設けられて前記床版の
    下面を支持する支持部を有する複数本の補強リブと、こ
    の補強リブと水平方向に略直交してかつ互いに略平行に
    前記主桁間に設けられ前記補強リブを下から支持する複
    数本の支持ビームとを備え、前記補強リブと前記支持ビ
    ームは、連結部材を介してボルトで連結されるととも
    に、 前記補強リブの支持部には複数の開口が設けられ、この
    開口から前記支持部と前記床版との間の隙間に充填材が
    充填され、 前記充填材は、前記開口内に充填された開口充填部と、
    前記開口部周囲の前記補強リブと前記床版との間の隙間
    に広がって充填された隙間充填部とを備えていることを
    特徴とする床版補強構造。
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Cited By (5)

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