JP2002256128A - メタクリル樹脂組成物および導光体 - Google Patents
メタクリル樹脂組成物および導光体Info
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- JP2002256128A JP2002256128A JP2001060065A JP2001060065A JP2002256128A JP 2002256128 A JP2002256128 A JP 2002256128A JP 2001060065 A JP2001060065 A JP 2001060065A JP 2001060065 A JP2001060065 A JP 2001060065A JP 2002256128 A JP2002256128 A JP 2002256128A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高輝度で、輝度ムラの少ない均一な液晶表
示装置のバックライト製造用に好適なメタクリル樹脂組
成物の提供。 【解決手段】 メタクリル樹脂と、それとは屈折率の
異なる微粒子とを含有するメタクリル樹脂組成物におい
て、樹脂組成物1g当たり、粒径0.5〜1.0μmの
微粒子を10万個〜100万個含有するメタクリル樹脂
組成物。
示装置のバックライト製造用に好適なメタクリル樹脂組
成物の提供。 【解決手段】 メタクリル樹脂と、それとは屈折率の
異なる微粒子とを含有するメタクリル樹脂組成物におい
て、樹脂組成物1g当たり、粒径0.5〜1.0μmの
微粒子を10万個〜100万個含有するメタクリル樹脂
組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導光体及び導光体
用アクリル樹脂組成物に関する。
用アクリル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来技術】近年、液晶表示装置を備えた携帯用ノート
パソコン、携帯用液晶TV,ビデオ一体型液晶TV、カ
ーナビゲーションシステム等においては、CRT(カソ
ードレイチューブ)並の高画質なものが要求され、高輝
度で均一なバックライトが必要とされている。また、こ
れらの機器類では、液晶表示装置が消費電力のかなり大
きな割合を占めるため、液晶表示用面光源装置の消費電
力をできるだけ低く抑えることがバッテリー駆動時間を
伸ばし、製品自体の実用価値を高める上で重要な課題と
なっている。しかし、面光源装置の消費電力を抑えるた
めに面光源の輝度を低下させたのでは、液晶表示が見に
くくなり好ましくない。そこで、面光源の輝度を犠牲に
することなく消費電力を抑えるため、面光源の光学的な
特性を向上させるための材料開発が求められている。
パソコン、携帯用液晶TV,ビデオ一体型液晶TV、カ
ーナビゲーションシステム等においては、CRT(カソ
ードレイチューブ)並の高画質なものが要求され、高輝
度で均一なバックライトが必要とされている。また、こ
れらの機器類では、液晶表示装置が消費電力のかなり大
きな割合を占めるため、液晶表示用面光源装置の消費電
力をできるだけ低く抑えることがバッテリー駆動時間を
伸ばし、製品自体の実用価値を高める上で重要な課題と
なっている。しかし、面光源装置の消費電力を抑えるた
めに面光源の輝度を低下させたのでは、液晶表示が見に
くくなり好ましくない。そこで、面光源の輝度を犠牲に
することなく消費電力を抑えるため、面光源の光学的な
特性を向上させるための材料開発が求められている。
【0003】このような面光源の構造としては、蛍光ラ
ンプ等の光源を液晶パネルの下方に配置する直下方式の
ものと、光源を側面に配置した導光体を用いるエッジラ
イト方式に大別される。このうち、エッジライト方式で
は、面光源をコンパクト化できるという特徴を有する
が、直下方式と比較して輝度が低いという欠点を有して
おり、液晶表示装置の高画質化、省電力化という課題に
十分に対応できるものではなかった。このようなエッジ
ライト方式では、導光体の表面に形成した印刷層や粗面
部等を設けることにより、導光体中を伝搬する光が印刷
層や粗面部等に到達した際に反射または散乱が起こり、
入射した一部の光は導光体内部で反射を繰り返すことに
よって減衰してしまうため、入射したすべての光が出射
されず光の利用効率が低下していた。
ンプ等の光源を液晶パネルの下方に配置する直下方式の
ものと、光源を側面に配置した導光体を用いるエッジラ
イト方式に大別される。このうち、エッジライト方式で
は、面光源をコンパクト化できるという特徴を有する
が、直下方式と比較して輝度が低いという欠点を有して
おり、液晶表示装置の高画質化、省電力化という課題に
十分に対応できるものではなかった。このようなエッジ
ライト方式では、導光体の表面に形成した印刷層や粗面
部等を設けることにより、導光体中を伝搬する光が印刷
層や粗面部等に到達した際に反射または散乱が起こり、
入射した一部の光は導光体内部で反射を繰り返すことに
よって減衰してしまうため、入射したすべての光が出射
されず光の利用効率が低下していた。
【0004】そこで、導光体を構成する透明樹脂中に、
透明樹脂とは屈折率の異なる無機粒子や有機粒子を添加
して、導光体内部で光散乱を起こさせ入射光を効率よく
出射させる方法が提案されている。しかし、このように
無機粒子や有機粒子を添加した場合には、これら拡散粒
子自体が可視光域の光を吸収するため、光線透過率が低
下し高い輝度が得られないという欠点があった。
透明樹脂とは屈折率の異なる無機粒子や有機粒子を添加
して、導光体内部で光散乱を起こさせ入射光を効率よく
出射させる方法が提案されている。しかし、このように
無機粒子や有機粒子を添加した場合には、これら拡散粒
子自体が可視光域の光を吸収するため、光線透過率が低
下し高い輝度が得られないという欠点があった。
【0005】例えば特公平5−16002号公報では、
平均粒子径0.3〜10μmの球状シリコーン粒子を1
〜50質量%添加した光拡散板が提案されている。ま
た、特開平6−324215号公報においては、平均粒
子径0.1〜50μm、基材樹脂との屈折率差が0.0
2〜0.2の粒子を添加した導光体が提案されている。
平均粒子径0.3〜10μmの球状シリコーン粒子を1
〜50質量%添加した光拡散板が提案されている。ま
た、特開平6−324215号公報においては、平均粒
子径0.1〜50μm、基材樹脂との屈折率差が0.0
2〜0.2の粒子を添加した導光体が提案されている。
【0006】一方、特開平10−265530号公報に
おいては、0.5〜25μmの微小粒子がポリマー1g
あたり10,000個以下であるアクリル樹脂を使用し
た導光体が提案されている。
おいては、0.5〜25μmの微小粒子がポリマー1g
あたり10,000個以下であるアクリル樹脂を使用し
た導光体が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平5−1
6002号公報にて提案されている樹脂組成物を、エッ
ジライト方式の導光体に使用した場合、1質量%以上も
のシリコーン粒子を添加すると、光源近傍で散乱する光
の割合が多くなりすぎ、導光体端部まで透過する光の割
合が少なくなり、面光源としての輝度の均一性に劣ると
いう問題点がある。
6002号公報にて提案されている樹脂組成物を、エッ
ジライト方式の導光体に使用した場合、1質量%以上も
のシリコーン粒子を添加すると、光源近傍で散乱する光
の割合が多くなりすぎ、導光体端部まで透過する光の割
合が少なくなり、面光源としての輝度の均一性に劣ると
いう問題点がある。
【0008】また、特開平6−324215号公報にて
提案されている樹脂組成物は、そこに記載されている数
式によれば、拡散粒子は最低でも10ppm以上添加す
る必要があるとされており、これも拡散粒子の添加量が
多すぎるために光源近傍で散乱する光の割合が多くなり
すぎ、導光体端部まで透過する光の割合が少なくなり、
面光源としての輝度の均一性に劣るものである。
提案されている樹脂組成物は、そこに記載されている数
式によれば、拡散粒子は最低でも10ppm以上添加す
る必要があるとされており、これも拡散粒子の添加量が
多すぎるために光源近傍で散乱する光の割合が多くなり
すぎ、導光体端部まで透過する光の割合が少なくなり、
面光源としての輝度の均一性に劣るものである。
【0009】一方、特開平10−265530号公報に
て提案されている粒子数の非常に少ない樹脂組成物で
は、前述したように導光体中を伝搬する光が印刷層や粗
面部等に到達した際に反射または散乱が起こり、入射し
た一部の光は導光体内部で反射を繰り返すことによって
減衰してしまうため、入射したすべての光が出射されず
光の利用効率が低下していた。
て提案されている粒子数の非常に少ない樹脂組成物で
は、前述したように導光体中を伝搬する光が印刷層や粗
面部等に到達した際に反射または散乱が起こり、入射し
た一部の光は導光体内部で反射を繰り返すことによって
減衰してしまうため、入射したすべての光が出射されず
光の利用効率が低下していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、面光源用導光体について鋭意検討した結
果、本発明に到達したものである。
な状況に鑑み、面光源用導光体について鋭意検討した結
果、本発明に到達したものである。
【0011】すなわち、本発明は、メタクリル樹脂と、
それとは屈折率の異なる微粒子とを含有するメタクリル
樹脂組成物において、樹脂組成物1g当たり、粒径0.
5〜1.0μmの微粒子を10万個〜100万個含有す
るメタクリル樹脂組成物である。微粒子としては、シリ
カ、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、メタ
クリル樹脂、スチレン樹脂およびシリコーン樹脂からな
る群より選ばれた1種または2種以上であることが好ま
しい。
それとは屈折率の異なる微粒子とを含有するメタクリル
樹脂組成物において、樹脂組成物1g当たり、粒径0.
5〜1.0μmの微粒子を10万個〜100万個含有す
るメタクリル樹脂組成物である。微粒子としては、シリ
カ、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、メタ
クリル樹脂、スチレン樹脂およびシリコーン樹脂からな
る群より選ばれた1種または2種以上であることが好ま
しい。
【0012】また、もう一つの本発明は、上記のメタク
リル樹脂組成物からなる導光体である。
リル樹脂組成物からなる導光体である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においてメタクリル樹脂と
は、メタクリル酸メチル単位を70質量%以上その構成
単位として含む重合体をいい、メタクリル酸メチル単位
70質量%以上99.8質量%以下と、メタクリル酸メ
チルと共重合可能なモノマー単位0.2質量%以上30
質量%以下とからなる樹脂が好ましい。メタクリル酸メ
チルと共重合可能なモノマーとしては、アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸フェ
ニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタ
クリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステル類;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;スチ
レン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体類;
フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマ
レイミド類;無水マレイン酸等を例示することができ
る。
は、メタクリル酸メチル単位を70質量%以上その構成
単位として含む重合体をいい、メタクリル酸メチル単位
70質量%以上99.8質量%以下と、メタクリル酸メ
チルと共重合可能なモノマー単位0.2質量%以上30
質量%以下とからなる樹脂が好ましい。メタクリル酸メ
チルと共重合可能なモノマーとしては、アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸フェ
ニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタ
クリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステル類;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;スチ
レン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体類;
フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマ
レイミド類;無水マレイン酸等を例示することができ
る。
【0014】また、メタクリル樹脂の耐衝撃性の向上を
目的として、アクリル酸エステルを主成分とするゴム状
共重合体にメタクリル酸エステルを主成分とする共重合
体をグラフトした共重合体を含む樹脂も使用できる。
目的として、アクリル酸エステルを主成分とするゴム状
共重合体にメタクリル酸エステルを主成分とする共重合
体をグラフトした共重合体を含む樹脂も使用できる。
【0015】本発明においては、上記メタクリル樹脂
に、メタクリル樹脂とは屈折率の異なる微粒子を配合さ
せることが、本発明の目的を達成する上で重要である。
ここで、屈折率が異なるとは、屈折率の差が0.01以
上あることをいう。屈折率の差は0.02以上あること
が好ましい。屈折率の差が0.01未満の場合には、微
粒子の光散乱の効果が小さく、十分な出光量が得られに
くい。使用される微粒子としては、特に限定されるもの
ではないが、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸
カルシウム、メタクリル樹脂、スチレン樹脂およびシリ
コーン樹脂からなる群より選ばれた1種または2種以上
を用いることが好ましい。
に、メタクリル樹脂とは屈折率の異なる微粒子を配合さ
せることが、本発明の目的を達成する上で重要である。
ここで、屈折率が異なるとは、屈折率の差が0.01以
上あることをいう。屈折率の差は0.02以上あること
が好ましい。屈折率の差が0.01未満の場合には、微
粒子の光散乱の効果が小さく、十分な出光量が得られに
くい。使用される微粒子としては、特に限定されるもの
ではないが、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸
カルシウム、メタクリル樹脂、スチレン樹脂およびシリ
コーン樹脂からなる群より選ばれた1種または2種以上
を用いることが好ましい。
【0016】本発明で使用される微粒子の平均粒径は
0.5〜1.0μmの範囲であることが好ましい。これ
は、粒子径が小さすぎると、光拡散剤としての効率が低
下するためであり、また、粒子径が大きすぎる場合に
は、樹脂組成物に濁りが生じやすく、光の利用効率が低
下するためである。
0.5〜1.0μmの範囲であることが好ましい。これ
は、粒子径が小さすぎると、光拡散剤としての効率が低
下するためであり、また、粒子径が大きすぎる場合に
は、樹脂組成物に濁りが生じやすく、光の利用効率が低
下するためである。
【0017】微粒子のメタクリル樹脂への添加量は、微
粒子のうち粒径が0.5〜1.0μmの範囲にあるもの
が、樹脂組成物1g当たり10万〜100万個であり、
好ましくは15万〜50万個である。上記粒径範囲にあ
る微粒子の含有量を樹脂組成物1g当たり10万個以上
とすることにより十分な光拡散性が得られ、輝度を十分
に向上させることができる。また、樹脂組成物1g当た
り100万個以下とすることにより十分な光線透過率を
得ることができる。樹脂組成物1g当たりの粒径0.5
〜1.0μmの微粒子の含有量を特定の量とするために
は、微粒子の粒径分布を予め測定してから、樹脂に添加
する微粒子の量を決めることが好ましい。0.5μmよ
りも小さい微粒子や、1.0μmよりも大きい微粒子の
含有量は少ない方が好ましい。メタクリル樹脂組成物中
の微粒子の含有量は、使用される面光源の大きさ、厚
さ、使用される光源の数や配置等に応じて、この範囲で
適宜選択される。なお、粒径が0.5〜1.0μmの範
囲にある微粒子の数は、アクリル樹脂組成物をジクロロ
メタン等の溶媒に溶解した溶液にレーザー光を照射し、
その散乱光を検知する方法により求めた値をいうものと
する。
粒子のうち粒径が0.5〜1.0μmの範囲にあるもの
が、樹脂組成物1g当たり10万〜100万個であり、
好ましくは15万〜50万個である。上記粒径範囲にあ
る微粒子の含有量を樹脂組成物1g当たり10万個以上
とすることにより十分な光拡散性が得られ、輝度を十分
に向上させることができる。また、樹脂組成物1g当た
り100万個以下とすることにより十分な光線透過率を
得ることができる。樹脂組成物1g当たりの粒径0.5
〜1.0μmの微粒子の含有量を特定の量とするために
は、微粒子の粒径分布を予め測定してから、樹脂に添加
する微粒子の量を決めることが好ましい。0.5μmよ
りも小さい微粒子や、1.0μmよりも大きい微粒子の
含有量は少ない方が好ましい。メタクリル樹脂組成物中
の微粒子の含有量は、使用される面光源の大きさ、厚
さ、使用される光源の数や配置等に応じて、この範囲で
適宜選択される。なお、粒径が0.5〜1.0μmの範
囲にある微粒子の数は、アクリル樹脂組成物をジクロロ
メタン等の溶媒に溶解した溶液にレーザー光を照射し、
その散乱光を検知する方法により求めた値をいうものと
する。
【0018】微粒子の形状は、特に限定されるものでは
ないが、楕円球形状あるいは真球形状であることが好ま
しく、特に真球形状あるいはこれに近い形状であること
が好ましい。特に、導光体を射出成形法によって製造す
る場合には、棒状や板状のものでは、射出成形時に配向
を起こしやすくなり、導光体として特異な配向性を生じ
る場合があるため、真球形状あるいはこれに近い形状で
あることが好ましい。
ないが、楕円球形状あるいは真球形状であることが好ま
しく、特に真球形状あるいはこれに近い形状であること
が好ましい。特に、導光体を射出成形法によって製造す
る場合には、棒状や板状のものでは、射出成形時に配向
を起こしやすくなり、導光体として特異な配向性を生じ
る場合があるため、真球形状あるいはこれに近い形状で
あることが好ましい。
【0019】微粒子のメタクリル樹脂への添加方法につ
いては、特に限定されるものではないが、例えばペレッ
ト状またはビーズ状のメタクリル樹脂と微粒子を混合
し、押出機を用いて混練することによって、メタクリル
樹脂中に均一に微粒子を分散させることができる。特
に、二軸押出機を用いて混練を行うことが、微粒子の均
一拡散の点から好ましい。微粒子の分散が不均一である
場合には、面光源として輝度ムラが生じやすく、また、
射出成形法によって導光体を製造する場合には、シルバ
ーストリーク等の成形不良を起こしやすい。
いては、特に限定されるものではないが、例えばペレッ
ト状またはビーズ状のメタクリル樹脂と微粒子を混合
し、押出機を用いて混練することによって、メタクリル
樹脂中に均一に微粒子を分散させることができる。特
に、二軸押出機を用いて混練を行うことが、微粒子の均
一拡散の点から好ましい。微粒子の分散が不均一である
場合には、面光源として輝度ムラが生じやすく、また、
射出成形法によって導光体を製造する場合には、シルバ
ーストリーク等の成形不良を起こしやすい。
【0020】本発明の導光体は、メタクリル樹脂と微粒
子との混合物を、溶融混練して一般的に使用されている
射出成形や押出成形等によって成形して製造することが
できる。
子との混合物を、溶融混練して一般的に使用されている
射出成形や押出成形等によって成形して製造することが
できる。
【0021】本発明の導光体を面光源用導光体とする場
合は、肉厚が均一なシート形状のもの、一灯式の光源側
から徐々に肉厚が薄くなるくさび形状のもの、二灯式の
両光源側から中央部に向かって徐々に肉厚が薄くなるも
の等、種々の形状のものとすることができる。また、導
光体からの出射光分布をより均一にするために、導光体
の出射面に白色や半透明色のインキを用いてドット状パ
ターンを印刷したり、シボ状、ドット状等の凹凸加工を
施すこともできる。
合は、肉厚が均一なシート形状のもの、一灯式の光源側
から徐々に肉厚が薄くなるくさび形状のもの、二灯式の
両光源側から中央部に向かって徐々に肉厚が薄くなるも
の等、種々の形状のものとすることができる。また、導
光体からの出射光分布をより均一にするために、導光体
の出射面に白色や半透明色のインキを用いてドット状パ
ターンを印刷したり、シボ状、ドット状等の凹凸加工を
施すこともできる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0023】実施例1〜8、比較例1、2 メタクリル樹脂(アクリペットVH5 000、商品
名、三菱レイヨン社製)100質量部に、表1に示した
拡散剤(微粒子)を添加し、押出機(PCM45、商品
名、(株)池貝製)にて、バレル温度240℃、ダイス
温度240℃、スクリュー回転数200rpmにて混練
押出し、押出されたストランドをペレタイザーを用いて
ペレット化した。
名、三菱レイヨン社製)100質量部に、表1に示した
拡散剤(微粒子)を添加し、押出機(PCM45、商品
名、(株)池貝製)にて、バレル温度240℃、ダイス
温度240℃、スクリュー回転数200rpmにて混練
押出し、押出されたストランドをペレタイザーを用いて
ペレット化した。
【0024】このようにして得られたメタクリル樹脂組
成物0.1gをジクロロメタンに溶解し、HIAC/R
OYCO社製MODEL4100を用いて、樹脂組成物
1g中に存在する粒子径が0.5〜1.0μmの微粒子
数を測定した。
成物0.1gをジクロロメタンに溶解し、HIAC/R
OYCO社製MODEL4100を用いて、樹脂組成物
1g中に存在する粒子径が0.5〜1.0μmの微粒子
数を測定した。
【0025】この拡散剤を含有するメタクリル樹脂ペレ
ットを、射出成形機(IS220FB−10Y、商品
名、東芝機械(株)製)を用いて、シリンダー温度26
0℃、金型温度80℃にて、入光端220×幅200m
mで、入光端の厚さが2.0mm、反対側が0.6mm
であるくさび形状の導光体を成形した。得られた導光体
の一方の面に、白色インキを用いてドットパターンを印
刷し、印刷面側に反射フイルム、その反対面に拡散フイ
ルムを積層した。さらに、肉厚の厚い端面に蛍光ランプ
を設置して、図1に示したような構造のバックライトを
構成した。
ットを、射出成形機(IS220FB−10Y、商品
名、東芝機械(株)製)を用いて、シリンダー温度26
0℃、金型温度80℃にて、入光端220×幅200m
mで、入光端の厚さが2.0mm、反対側が0.6mm
であるくさび形状の導光体を成形した。得られた導光体
の一方の面に、白色インキを用いてドットパターンを印
刷し、印刷面側に反射フイルム、その反対面に拡散フイ
ルムを積層した。さらに、肉厚の厚い端面に蛍光ランプ
を設置して、図1に示したような構造のバックライトを
構成した。
【0026】得られたバックライトの拡散フイルム面か
らの出射光の輝度を、図1に示すように、光源から遠い
位置から順にA〜Jの10点で測定して、その平均値を
平均輝度とし、10点中の最小輝度/最大輝度を輝度ム
ラとして表1に示した。測定位置A〜J相互の間隔は、
長さ200mmの方向に10mm刻みで設定し、A点と
端面、J点と端面はそれぞれ5mmの間隔とした。輝度
測定には、ミノルタカメラ(株)製の輝度計LS−10
0を用いた。
らの出射光の輝度を、図1に示すように、光源から遠い
位置から順にA〜Jの10点で測定して、その平均値を
平均輝度とし、10点中の最小輝度/最大輝度を輝度ム
ラとして表1に示した。測定位置A〜J相互の間隔は、
長さ200mmの方向に10mm刻みで設定し、A点と
端面、J点と端面はそれぞれ5mmの間隔とした。輝度
測定には、ミノルタカメラ(株)製の輝度計LS−10
0を用いた。
【0027】比較例3 拡散剤を使用しない以外は、実施例と同様にして導光体
を得た。得られた導光体を用いて、実施例と同様にバッ
クライトを構成し、輝度測定を行い、平均輝度と輝度ム
ラを表1に示した。
を得た。得られた導光体を用いて、実施例と同様にバッ
クライトを構成し、輝度測定を行い、平均輝度と輝度ム
ラを表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】特定の大きさの微粒子を特定量含有した
メタクリル樹脂組成物を用いて導光体を構成することに
よって、高輝度で、輝度ムラの少ない均一なバックライ
トが提供でき、液晶表示装置の高画質化、省電力化が達
成できた。
メタクリル樹脂組成物を用いて導光体を構成することに
よって、高輝度で、輝度ムラの少ない均一なバックライ
トが提供でき、液晶表示装置の高画質化、省電力化が達
成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例のバックライト構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 …… 導光体 2 …… 蛍光ランプ 3 …… 反射フイルム 4 …… 拡散フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA20 4F071 AA22 AA33 AB18 AB21 AB24 AB26 AB30 AD06 AE18 AF29 AH12 AH16 BA01 BB05 BC03 4J002 BC02X BG04W BG04X BG06W CP03X DE136 DE236 DG046 DJ016 FD01X FD016 GQ00 GS00 GT00
Claims (3)
- 【請求項1】 メタクリル樹脂と、それとは屈折率の異
なる微粒子とを含有するメタクリル樹脂組成物におい
て、樹脂組成物1g当たり、粒径0.5〜1.0μmの
微粒子を10万個〜100万個含有するメタクリル樹脂
組成物。 - 【請求項2】 微粒子が、シリカ、酸化チタン、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、メタクリル樹脂、スチレン樹
脂およびシリコーン樹脂からなる群より選ばれた1種ま
たは2種以上である請求項1記載のメタクリル樹脂組成
物。 - 【請求項3】 請求項1記載のアクリル樹脂組成物から
なる導光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060065A JP2002256128A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | メタクリル樹脂組成物および導光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060065A JP2002256128A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | メタクリル樹脂組成物および導光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256128A true JP2002256128A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18919535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001060065A Pending JP2002256128A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | メタクリル樹脂組成物および導光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002256128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004037875A1 (ja) * | 2002-10-22 | 2004-05-06 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | 加工性に優れた導光板用樹脂 |
-
2001
- 2001-03-05 JP JP2001060065A patent/JP2002256128A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004037875A1 (ja) * | 2002-10-22 | 2004-05-06 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | 加工性に優れた導光板用樹脂 |
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