JP2002255877A - 脂環構造を有する新規第三級アルコール化合物 - Google Patents
脂環構造を有する新規第三級アルコール化合物Info
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Abstract
しくはArFエキシマレーザー光を光源としたフォトリ
ソグラフィーにおいて、透明性と基板との親和性に優れ
たフォトレジスト材料製造用のモノマーとして有用な新
規第三級アルコール化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される第三級アル
コール化合物を提供する。 【化1】 (上式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素数1〜10の
直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、構成炭素
原子上の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子に置換
されていてもよい。また、R1、R2は互いに結合して、
脂肪族炭化水素環を形成してもよい。Zは炭素数2〜1
0の直鎖状、分岐状又は環状の2価の有機基を示す。k
は0又は1である。)
Description
した化学増幅型レジスト材料のベース樹脂用のモノマー
として有用な新規第三級アルコール化合物に関する。
い、パターンルールの微細化が求められているなか、次
世代の微細加工技術として遠紫外線リソグラフィーが有
望視されている。中でもKrFエキシマレーザー光、A
rFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグラフ
ィーは、0.3μm以下の超微細加工に不可欠な技術と
してその実現が切望されている。
のArFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグ
ラフィーで用いられるレジスト材料に対しては、該波長
における高い透明性を確保することは当然として、薄膜
化に対応できる高いエッチング耐性、高価な光学系材料
に負担をかけない高い感度、そして何よりも、微細なパ
ターンを正確に形成できる高い解像性能を併せ持つこと
が求められている。それらの要求を満たすためには、高
透明性、高剛直性かつ高反応性のベース樹脂の開発が必
至であるが、現在知られている高分子化合物の中にはそ
れらの特性をすべて備えるものがなく、未だ実用に足る
レジスト材料が得られていないのが現状である。
タクリル酸誘導体の共重合体、ノルボルネン誘導体由来
の脂肪族環状化合物を主鎖に含有する高分子化合物等が
知られているが、そのいずれもが満足のいくものではな
い。例えば、アクリル酸又はメタクリル酸誘導体の共重
合体は、高反応性モノマーの導入や酸不安定単位の増量
が自由にできるので反応性を高めることは比較的容易だ
が、主鎖の構造上剛直性を高めることは極めて難しい。
一方、脂肪族環状化合物を主鎖に含有する高分子化合物
については、剛直性は許容範囲内にあるものの、主鎖の
構造上ポリ(メタ)アクリレートよりも酸に対する反応
性が鈍く、また重合の自由度も低いことから、容易には
反応性を高められない。加えて、主鎖の疎水性が高いた
めに、基板に塗布した際に密着性が劣るという欠点も有
する。従って、これらの高分子化合物をベース樹脂とし
てレジスト材料を調製した場合、感度と解像性は足りて
いてもエッチングには耐えられない、あるいは許容でき
るエッチング耐性を有していても低感度、低解像性で実
用的でないという結果に陥ってしまう。なお、本明細書
において、(メタ)アクリレートは、メタクリレート又
はアクリレートを意味する。
鑑みなされたもので、好ましくは300nm以下の波
長、特に好ましくはArFエキシマレーザー光を光源と
したフォトリソグラフィーにおいて、透明性と基板との
親和性に優れたフォトレジスト材料製造用のモノマーと
して有用な新規第三級アルコール化合物を提供すること
を目的とする。
達成するため鋭意検討を重ねた結果、後述の方法によ
り、下記一般式(1)で示される第三級アルコール化合
物が高収率かつ簡便に得られること、さらに、この第三
級アルコール化合物を用いて得られた樹脂が、エキシマ
レーザー露光波長での透明性が高く、これをベース樹脂
として用いたレジスト材料が解像性及び基板密着性に優
れることを知見した。
鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、構成炭素原
子上の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子に置換さ
れていてもよい。また、R1、R2は互いに結合して、脂
肪族炭化水素環を形成してもよい。Zは炭素数2〜10
の直鎖状、分岐状又は環状の2価の有機基を示す。kは
0又は1である。)
明する。本発明の第三級アルコール化合物は、一般式
(1)で示されるものである。R1、R2はそれぞれ独立
に炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル
基を示し、構成炭素原子上の水素原子の一部又は全部が
ハロゲン原子に置換されていてもよい。具体的には、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−ア
ミル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビ
シクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.3.
1]ノニル、ビシクロ[4.4.0]デカニル、アダマ
ンチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、3,3,3
−トリフルオロプロピル、3,3,3−トリクロロプロ
ピル等を例示できる。また、R1、R2は互いに結合し
て、脂肪族炭化水素環を形成してもよい。形成する環と
して具体的には、シクロブタン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシク
ロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.3.1]ノ
ナン、ビシクロ[4.4.0]デカン、アダマンタン等
を例示できる。Zは炭素数2〜10の直鎖状、分岐状又
は環状の2価の有機基を示し、具体的にはエチレン、プ
ロパン−1,1−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、
プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,1−ジイル、
ブタン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル、ブ
タン−1,4−ジイル、ペンタン−1,1−ジイル、ペ
ンタン−1,2−ジイル、ペンタン−1,3−ジイル、
ペンタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイ
ル、ヘキサン−1,1−ジイル、ヘキサン−1,2−ジ
イル、ヘキサン−1,3−ジイル、ヘキサン−1,4−
ジイル、ヘキサン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6
−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、シクロプ
ロパン−1,2−ジイル、シクロブタン−1,1−ジイ
ル、シクロブタン−1,2−ジイル、シクロブタン−
1,3−ジイル、シクロペンタン−1,1−ジイル、シ
クロペンタン−1,2−ジイル、シクロペンタン−1,
3−ジイル、シクロヘキサン−1,1−ジイル、シクロ
ヘキサン−1,2−ジイル、シクロヘキサン−1,3−
ジイル、シクロヘキサン−1,4−ジイル等を例示でき
る。kは0又は1である。
化合物としては、特に下記一般式(2)で示される第三
級アルコール化合物であることが好ましい。
鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。また、
R3、R4は互いに結合して、脂肪族炭化水素環を形成し
てもよい。mは3≦m≦6を満たす整数である。)
1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、
具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、tert−アミル、n−ペンチル、n−ヘキシル、
シクロペンチル、シクロヘキシル等を例示することがで
きる。
三級アルコール化合物として、具体的には下記のものを
例示できる。
ジストポリマーにおいて、密着性発現のための極性基と
考えられる第三級アルコール性水酸基をポリマー主鎖か
らリンカー{式(1)中の−Z−)}によって離れた部
位に位置させることができ、良好な基板密着性を発揮す
るものと考えられる。また、式中のk、R1、R2及びZ
から適当な炭素数のものを選択しポリマー原料として用
いることで、ポリマー全体の脂溶性を適当に調節するこ
とができ、ポリマーの溶解特性をも制御できると考えら
れる。
ール化合物は、例えば、下記の四つの方法にて製造でき
るが、これに限定されるものではない。以下、詳しく説
明する。 (A)まず、第一の方法としては、有機金属試薬(3)
のケトン化合物(4)への求核付加反応により目的の第
三級アルコール化合物(1)を合成できる。
Li、Na、K、MgP又はZnPを示し、Pはハロゲ
ン原子を示す。)
合物(4)1モルに対して、0.5〜2.0モル、特に
0.9〜1.2モルとすることが望ましい。溶媒として
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチ
ルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クメン等の炭化水素類が好ましく、これらの溶媒を
単独もしくは混合して使用することができる。反応温
度、反応時間は、条件により種々異なるが、例えば、有
機金属試薬としてGrignard試薬{式(3)にお
いて、MがMgPの場合}を用いる場合は、反応温度を
−20〜80℃、好ましくは0〜50℃で行う。反応時
間はガスクロマトグラフィー(GC)やシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(TLC)で反応を追跡して反応を
完結させることが収率の点で望ましいが、通常0.5〜
10時間程度である。反応混合物から通常の水系後処理
(aqueous work−up)により目的の第三
級アルコール化合物(1)を得ることができ、必要があ
れば蒸留、クロマトグラフィー等の常法に従って精製す
ることができる。
(5)のケトン化合物(6)への求核付加反応により目
的の第三級アルコール化合物(1)を合成できる。
合物(6)1モルに対して、1.0〜3.0モル、特に
1.1〜1.5モルとすることが望ましい。溶媒として
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチ
ルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クメン等の炭化水素類が好ましく、これらの溶媒を
単独もしくは混合して使用することができる。反応温
度、反応時間は、条件により種々異なるが、例えば、有
機金属試薬としてGrignard試薬{式(5)にお
いて、MがMgPの場合}を用いる場合は、反応温度を
−20〜80℃、好ましくは0〜50℃で行う。反応時
間はガスクロマトグラフィー(GC)やシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(TLC)で反応を追跡して反応を
完結させることが収率の点で望ましいが、通常0.5〜
10時間程度である。反応混合物から通常の水系後処理
(aqueous work−up)により目的の第三
級アルコール化合物(1)を得ることができ、必要があ
れば蒸留、クロマトグラフィー等の常法に従って精製す
ることができる。
(5)及び(7)のエステル化合物(8)への求核付加
反応により目的の第三級アルコール化合物(1)を合成
できる。
5はメチル基、エチル基等のアルキル基を示す。)
は、エステル化合物(8)1モルに対して、2.0〜
5.0モル、特に2.0〜3.0モルとすることが望ま
しい。溶媒としてテトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジ−n−ブチルエーテル、1,4−ジオキサン等の
エーテル類、n−ヘキサン、n−ヘプタン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、クメン等の炭化水素類が好まし
く、これらの溶媒を単独もしくは混合して使用すること
ができる。反応温度、反応時間は、条件により種々異な
るが、例えば、有機金属試薬としてGrignard試
薬{式(5)及び(7)において、MがMgPの場合}
を用いる場合は、反応温度を0〜100℃、好ましくは
20〜70℃で行う。反応時間はガスクロマトグラフィ
ー(GC)やシリカゲル薄層クロマトグラフィー(TL
C)で反応を追跡して反応を完結させることが収率の点
で望ましいが、通常0.5〜10時間程度である。反応
混合物から通常の水系後処理(aqueous wor
k−up)により目的の第三級アルコール化合物(1)
を得ることができ、必要があれば蒸留、クロマトグラフ
ィー等の常法に従って精製することができる。
示される第三級アルコール化合物において、R1、R2が
互いに結合して、脂肪族炭化水素環を形成する場合、即
ち部分構造式
炭化水素環を形成する場合の二価の炭化水素基を示
す。)である場合、有機金属試薬(9)のエステル化合
物(8)への求核付加反応により目的の第三級アルコー
ル化合物(1)を合成できる。
様である。)
化合物(8)1モルに対して、1.0〜3.0モル、特
に1.1〜1.5モルとすることが望ましい。溶媒とし
てテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ−n−ブ
チルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、n
−ヘキサン、n−ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン等の炭化水素類が好ましく、これらの溶媒
を単独もしくは混合して使用することができる。反応温
度、反応時間は、条件により種々異なるが、例えば、有
機金属試薬としてGrignard試薬{式(9)にお
いて、MがMgPの場合}を用いる場合は、反応温度を
0〜100℃、好ましくは20〜70℃で行う。反応時
間はガスクロマトグラフィー(GC)やシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(TLC)で反応を追跡して反応を
完結させることが収率の点で望ましいが、通常0.5〜
10時間程度である。反応混合物から通常の水系後処理
(aqueous work−up)により目的の第三
級アルコール化合物(1)を得ることができ、必要があ
れば蒸留、クロマトグラフィー等の常法に従って精製す
ることができる。
ーとして用い、そのポリマーを製造する場合、一般的に
は、上記モノマー類と溶媒を混合し、触媒または重合開
始剤を添加して、場合によっては、加熱あるいは冷却し
ながら重合反応を行う。これらの重合は、常法に従って
行うことができる。上記の重合の例としては、開環メタ
セシス重合、付加重合、無水マレイン酸またはマレイミ
ド類との交互共重合などをあげることができ、場合によ
って他のノルボルネン型あるいは(メタ)アクリレート
型モノマー等を共重合させることも可能である。
スポリマーとしたレジスト材料は、これに有機溶剤と酸
発生剤を加えて調製する方法が一般的である。更に必要
に応じて、架橋剤、塩基性化合物、溶解阻止剤等を加え
ることができる。これらのレジスト材料の調製は、その
常法に従って行うことができる。
て本発明を具体的に説明するが、本発明は下記例に制限
されるものではない。 [合成例]本発明の第三級アルコール化合物を以下に示す
処方で合成した。 [合成例1]2−メチル−6−(5−ノルボルネン−2−
イル)ヘキサン−2−オール(monomer1)の合
成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ン95.5g、マグネシウム13.3g、無水テトラヒ
ドロフラン200mlより調製したGrignard試
薬にアセトン35.5gを窒素雰囲気下40℃にて1時
間かけて加えた。1時間撹拌後、塩化アンモニウム水溶
液を加え、加水分解し分液を行なった。次に有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて
乾燥後減圧濃縮した。減圧蒸留により精製を行ない、2
−メチル−6−(5−ノルボルネン−2−イル)ヘキサ
ン−2−オール90.5gを得た(沸点:93−98℃
/66Pa、収率87%)。 IR (薄膜): ν =3371,3058,2966,2
933,2863,1465,1380,1379,1
377,1336,1253,1203,1186,1
151,906,833,825,769,717cm
-1 主要異性体の1H−NMR(300MHz in CD
Cl3) : δ=0.44−0.50(1H,m),1.
03−1.12(2H,m),1.16(6H,s),
1.22−1.46(9H,m),1.77−1.85
(1H,m),1.91−2.01(1H,m),2.
70−2.76(2H,m),5.86−5.93(1
H,m),6.06−6.11(1H,m)
ボルネン−2−イル)ヘプタン−3−オール(mono
mer2)の合成 アセトンの替わりに2−ブタノンを用いた以外は合成例
1と同様な方法で3−メチル−7−(5−ノルボルネン
−2−イル)ヘプタン−3−オールを得た(沸点:10
6−110℃/53Pa、収率88%)。 IR (薄膜): ν =3380,3058,2966,2
935,2863,1461,1373,1336,1
270,1253,1178,1149,993,92
9,904,879,833,775,717cm-1 主要異性体の1H−NMR(300MHz in CD
Cl3) : δ=0.42−0.51(1H,m),0.
87(3H,t),1.03−1.09(2H,m),
1.12(3H,s),1.16−1.51(11H,
m),1.77−1.85(1H,m),1.93−
2.01(1H,m),2.70−2.76(2H,
m),5.86−5.92(1H,m),6.06−
6.11(1H,m)
ボルネン−2−イル)ヘプタン−3−オール(mono
mer3)の合成 アセトンの替わりに3−ペンタノンを用いた以外は合成
例1と同様な方法で3−エチル−7−(5−ノルボルネ
ン−2−イル)ヘプタン−3−オールを得た(沸点:1
18−121℃/53Pa、収率89%)。 IR (薄膜): ν =3403,3058,2964,2
935,2863,1569,1459,1394,1
376,1336,1253,1149,944,83
3,825,769,717cm-1 主要異性体の1H−NMR(300MHz in CD
Cl3) : δ=0.42−0.51(1H,m),0.
84(6H,t),1.01−1.48(15H,
m),1.77−1.85(1H,m),1.93−
2.02(1H,m),2.70−2.76(2H,
m),5.87−5.92(1H,m),6.07−
6.11(1H,m)
ボルネン−2−イル)ヘプタン−2−オール(mono
mer4)の合成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに1−クロロ−5−(5−ノルボルネン−2
−イル)ペンタンを用いた以外は合成例1と同様な方法
で2−メチル−7−(5−ノルボルネン−2−イル)ヘ
プタン−2−オールを得た(沸点:118−121℃/
66Pa、収率91%)。 IR (薄膜): ν =3363,3058,2966,2
931,2863,2852,1569,1465,1
380,1336,1251,1199,1182,1
151,904,835,769,717cm-1 主要異性体の1H−NMR(300MHz in CD
Cl3) : δ=0.44−0.50(1H,m),0.
96−1.12(2H,m),1.18(6H,s),
1.20−1.47(11H,m),1.77−1.8
5(1H,m),1.90−2.01(1H,m),
2.70−2.76(2H,m),5.86−5.92
(1H,m),6.07−6.11(1H,m)
ン−2−イル)−1−ブチル}シクロヘキサノール(m
onomer5)の合成 アセトンの替わりにシクロヘキサノンを用いた以外は合
成例1と同様な方法で1−{4−(5−ノルボルネン−
2−イル)−1−ブチル}シクロヘキサノールを得た
(収率89%)。
ルネン−2−イル)−6,6−テトラメチレンヘキサン
−2−オール(monomer6)の合成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2
−イル)−4,4−テトラメチレンブタンを用いた以外
は合成例1と同様な方法で2−メチル−6−(5−ノル
ボルネン−2−イル)−6,6−テトラメチレンヘキサ
ン−2−オールを得た(収率84%)。
ボルネン−2−イル)ブタン−2−オール(monom
er7)の合成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに1−クロロ−2−(5−ノルボルネン−2
−イル)エタンを用いた以外は合成例1と同様な方法で
2−メチル−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ン−2−オールを得た(収率89%)。
−ノルボルネン−2−イル)ブタン−2−オール(mo
nomer8)の合成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに2−クロロ−1−(5−ノルボルネン−2
−イル)プロパンを用いた以外は合成例1と同様な方法
で2,3−ジメチル−4−(5−ノルボルネン−2−イ
ル)ブタン−2−オールを得た(収率90%)。
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデセン−3
−イル)ブタン−2−オール(monomer9)の合
成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに1−クロロ−2−(8−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]ドデセン−3−イル)
エタンを用いた以外は合成例1と同様な方法で2−メチ
ル−4−(8−テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]ドデセン−3−イル)ブタン−2−オールを得た
(収率83%)。
ルボルネン−2−イル)ペンタン−2−オール(mon
omer10)の合成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに1−クロロ−3−(5−ノルボルネン−2
−イル)プロパンを用いた以外は合成例1と同様な方法
で2−メチル−5−(5−ノルボルネン−2−イル)ペ
ンタン−2−オールを得た(収率89%)。
ネン−2−イル)プロピル}シクロペンタノール(mo
nomer11)の合成 アセトンの替わりにシクロペンタノンを、1−クロロ−
4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタンの替わりに
1−クロロ−3−(5−ノルボルネン−2−イル)プロ
パンを用いた以外は合成例1と同様な方法で1−{3−
(5−ノルボルネン−2−イル)プロピル}シクロペン
タノールを得た(収率86%)。
トラシクロ[4.4.0.12,5.17, 10]ドデセン−
3−イル)ヘキサン−2−オール(monomer1
2)の合成 1−クロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタ
ンの替わりに1−クロロ−4−(8−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]ドデセン−3−イル)
ブタンを用いた以外は合成例1と同様な方法で2−メチ
ル−6−(8−テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]ドデセン−3−イル)ヘキサン−2−オールを得
た(収率82%)。
−(5−ノルボルネン−2−イル)ヘキサノール(mo
nomer13)の合成 アセトンの替わりにジイソプロピルケトンを、1−クロ
ロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタンの替わ
りに1−クロロ−5−(5−ノルボルネン−2−イル)
ペンタンを用いた以外は合成例1と同様な方法で1,1
−ジイソプロピル−6−(5−ノルボルネン−2−イ
ル)ヘキサノールを得た(収率85%)。
−6−(5−ノルボルネン−2−イル)ヘキサノール
(monomer14)の合成 アセトンの替わりにジシクロペンチルケトンを、1−ク
ロロ−4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタンの替
わりに1−クロロ−5−(5−ノルボルネン−2−イ
ル)ペンタンを用いた以外は合成例1と同様な方法で
1,1−ジシクロペンチル−6−(5−ノルボルネン−
2−イル)ヘキサノールを得た(収率85%)。
クロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデセン−3−イ
ル)ペンチル}シクロペンタノール(monomer1
5)の合成 アセトンの替わりにシクロペンタノンを、1−クロロ−
4−(5−ノルボルネン−2−イル)ブタンの替わりに
1−クロロ−5−(8−テトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]ドデセン−3−イル)ペンタンを用いた
以外は合成例1と同様な方法で1−{5−(8−テトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデセン−3−
イル)ペンチル}シクロペンタノールを得た(収率82
%)。
ルコール化合物を用いて高分子化合物を合成し、ベース
樹脂として配合したレジスト材料の基板密着性を調べ
た。5−ノルボルネン−2−カルボン酸tert−ブチ
ル、monomer1及び無水マレイン酸を和光純薬社
製V60を開始剤に用いて重合させ、[5−ノルボルネ
ン−2−カルボン酸tert−ブチル]−[2−メチル
−6−(5−ノルボルネン−2−イル)ヘキサン−2−
オール]−[無水マレイン酸]交互共重合体(共重合比
4:1:5)を得た。この高分子化合物を用いて、下記
に示す組成でレジスト材料を調製した。このものを、9
0℃、40秒間ヘキサメチルジシラザンを噴霧したシリ
コンウェハー上へ回転塗布し、110℃、90秒間の熱
処理を施して、厚さ500nmのレジスト膜を形成し
た。これをKrFエキシマレーザー光で露光し、110
℃、90秒間の熱処理を施した後、2.38%のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて60秒
間浸漬現像を行ない、1:1のライン・アンド・スペー
ス・パターンを形成した。現像済ウェハーを上空SEM
で観察したところ、0.26μmのパターンまで剥れず
に残っているのが確認された。
ある。 ベース樹脂:80重量部 酸発生剤:トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニル
スルホニウム、1.0重量部 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、480重量部 その他:トリn−ブチルアミン、0.08重量部
ルネン−2−カルボン酸tert−ブチル]−[無水マ
レイン酸]交互共重合体(共重合比1:1)を用いて、
上記参考例と同様の組成でレジスト材料を調製した。こ
のものを上記と同様の条件で露光し、基板密着性を評価
したところ、0.50μm以下のパターンは残っていな
かった。以上の結果より、本発明の第三級アルコール化
合物を原料とした高分子化合物が、従来品に比べ、極め
て高い基板密着性を有していることが確認された。
することにより得られるポリマーを用いて調製したレジ
スト材料は、高エネルギー線に感応し、基板との密着
性、感度、解像性、エッチング耐性に優れ、電子線や遠
紫外線による微細加工に有用である。特に、ArFエキ
シマレーザー、KrFエキシマレーザーの露光波長での
吸収が小さいため、微細でしかも基板に対して垂直なパ
ターンを容易に形成でき、超LSI製造用の微細パター
ン形成材料として好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示される第三級アル
コール化合物。 【化1】 (上式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素数1〜10の
直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、構成炭素
原子上の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子に置換
されていてもよい。また、R1、R2は互いに結合して、
脂肪族炭化水素環を形成してもよい。Zは炭素数2〜1
0の直鎖状、分岐状又は環状の2価の有機基を示す。k
は0又は1である。) - 【請求項2】 下記一般式(2)で示される請求項1に
記載の第三級アルコール化合物。 【化2】 (上式中、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜6の直
鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。また、
R3、R4は互いに結合して、脂肪族炭化水素環を形成し
てもよい。mは3≦m≦6を満たす整数である。)
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