JP2002254248A - 電解加工装置 - Google Patents

電解加工装置

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JP2002254248A
JP2002254248A JP2001056027A JP2001056027A JP2002254248A JP 2002254248 A JP2002254248 A JP 2002254248A JP 2001056027 A JP2001056027 A JP 2001056027A JP 2001056027 A JP2001056027 A JP 2001056027A JP 2002254248 A JP2002254248 A JP 2002254248A
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善哉 安田
Shigeo Ishihara
成郎 石原
Suguru Otorii
英 大鳥居
Takeshi Nogami
毅 野上
Hisanori Komai
尚紀 駒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属膜を平坦化する際に、初期凹凸を容易に緩
和あるいは平坦化でき、かつ余分な金属膜の除去効率に
優れ、金属膜へのダメージを抑制可能な電解加工装置を
提供する。 【解決手段】被加工面に金属膜を有する被加工対象物W
を電解除去加工する電解加工装置であって、被加工対象
物Wを保持する被加工対象物保持手段42と、被加工対
象物表面を払拭するワイパ24と、被加工対象物表面上
に電解液ELを供給する電解液供給手段と、被加工対象
物表面に対向する位置に配設された第1電極23と、被
加工対象物表面の周辺部に配設された第2電極27と、
被加工対象物表面の第2電極と第1電極間に電流を供給
する電源61とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解加工装置に関
し、特に金属膜形成に伴う凹凸面を緩和する際に使用す
る電解加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化、小型化に伴い、
配線の微細化、配線ピッチの縮小化および配線の多層化
が進んでおり、半導体装置の製造プロセスにおける多層
配線技術の重要性が増大している。一方、従来、多層配
線構造の半導体装置の配線材料としてアルミニウムが多
用されてきたが、近年の0.25μmルール以下のデザ
インルールにおいて、信号の伝搬遅延を抑制するため
に、配線材料をアルミニウムから銅に代えた配線プロセ
スの開発が盛んに行われている。銅を配線に使用する
と、低抵抗と高エレクトロマイグレーション耐性を両立
できるというメリットがある。
【0003】この銅を配線に使用するプロセスでは、例
えばあらかじめ層間絶縁膜に形成した溝状の配線パター
ンに金属を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Po
lishing : 化学機械研磨) 法によって余分な金属膜を除
去して配線を形成する、ダマシン(damascen)法と呼ば
れる配線プロセスが有力となっている。このダマシン法
は、配線のエッチングが不要であり、さらに上層の層間
絶縁膜も自ずと平坦なものになるので、工程を簡略化で
きるという利点がある。さらに、層間絶縁膜に配線用溝
だけでなく、コンタクトホールも溝として開け、配線用
溝とコンタクトホールを同時に金属で埋め込むデュアル
ダマシン(dualdamascene)法では、さらに大幅な配線
工程の削減が可能となる。
【0004】ここで、上記のデュアルダマシン法による
銅配線形成プロセスの一例について下記の図を参照し
て、説明する。まず、図27(a)に示すように、例え
ば、不図示の不純物拡散領域が適宜形成されているシリ
コンなどの半導体基板301上に、例えば酸化シリコン
からなる層間絶縁膜302を、例えば減圧CVD(Chem
ical Vapor Deposition )法により形成する。
【0005】次に、図27(b)に示すように、半導体
基板301の不純物拡散領域に通じるコンタクトホール
CH、および半導体基板301の不純物拡散領域と電気
的に接続される所定のパターンの配線が形成される溝M
を公知のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技
術を用いて形成する。
【0006】次に、図27(c)に示すように、バリヤ
膜305を層間絶縁膜302の表面、コンタクトホール
CHおよび溝M内に形成する。このバリヤ膜305は、
例えば、Ta、Ti、TaN、TiNなどの材料を公知
のスパッタ法により、形成する。バリヤ膜305は、配
線を構成する材料が銅で層間絶縁膜302が酸化シリコ
ンで構成されている場合には、銅は酸化シリコンへの拡
散係数が大きく、酸化されやすいため、これを防止する
ために設けられる。
【0007】次に、図28(d)に示すように、バリヤ
膜305上に、銅を公知のスパッタ法により、所定の膜
厚で堆積させ、シード膜306を形成する。次に、図2
8(e)に示すように、コンタクトホールCHおよび溝
Mを銅で埋め込むように、銅膜307を形成する。銅膜
307は、例えば、メッキ法、CVD法、スパッタ法な
どにより形成する。
【0008】次に、図28(f)に示すように、層間絶
縁膜302上の余分な銅膜307およびバリヤ膜305
をCMP法によって除去し、平坦化する。以上の工程に
より、銅配線308およびコンタクト309とが形成さ
れる。上記したプロセスを配線308上で繰り返し行う
ことにより、多層配線を形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
デュアルダマシン法を用いた銅配線形成プロセスでは、
余分な銅膜307をCMP法によって除去する工程にお
いて、従来のCMP法を用いた平坦化技術では、研磨工
具と銅膜との間に所定の圧力をかけ、研磨するため、半
導体基板へのダメージが大きく、特に層間絶縁膜に機械
的強度の低い低誘電率の有機系絶縁膜などを採用してい
く場合には、このダメージは、無視できないものとな
り、層間絶縁膜へのクラック(亀裂)の発生、半導体基
板からの層間絶縁膜の剥離などの問題がある。
【0010】また、層間絶縁膜302と、銅膜307お
よびバリヤ膜305との除去性能が異なることから、配
線308にディッシング、エロージョン(シンニン
グ)、リセスなどが発生しやすいという問題が存在し
た。ディッシングは、図29に示すように、例えば、
0.18μmルールのデザインルールにおいて、例え
ば、100μm程度のような幅の広い配線308が存在
した場合に、当該配線の中央部が過剰に除去され、へこ
んでしまう現象であり、このディッシングが発生すると
配線308の断面積が不足するため、配線抵抗値不良な
どの原因となる。このディッシングは、配線材料に比較
的軟質の銅やアルミニウムを用いた場合に発生しやす
い。エロージョンは、図30に示すように、例えば、3
000μmの範囲に1.0μmの幅の配線が50パーセ
ントの密度で形成されているようなパターン密度の高い
部分が過剰に除去されてしまう現象であり、エロージョ
ンが発生すると、配線の断面積が不足するため、配線抵
抗値不良などの原因となる。リセスは、図31に示すよ
うに、層間絶縁膜302と配線308との境界で配線3
08が低くなり段差ができてしまう現象であり、この場
合にも配線の断面積が不足するため、配線抵抗値の不良
などの原因となる。
【0011】一方、余分な銅膜307をCMP法によっ
て、平坦化および除去する工程では、銅膜を効率的に除
去する必要があるため、単位時間当たりの除去量である
研磨レートは、例えば、500nm/min以上となる
ように要求されている。この研磨レートを稼ぐために
は、ウェーハに対する加工圧力を大きくする必要があ
り、加工圧力を大きくすると、図32に示すように、配
線表面にスクラッチSCやケミカルダメージCDが発生
しやすくなり、特に、軟質の銅では発生しやすい。この
ため、配線のオープン、ショート、配線抵抗値不良など
の不具合の原因となり、また、加工圧力を大きくする
と、上記のスクラッチ、層間絶縁膜の剥離、ディッシン
グ、エロージョンおよびリセスの発生量も大きくなると
いう不利益が存在した。
【0012】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、従って、本発明は、金属膜を平坦化する際
に、初期凹凸を容易に緩和あるいは平坦化でき、かつ余
分な金属膜の除去効率に優れ、金属膜へのダメージを抑
制可能な電解加工装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電解加工装置は、被加工面に金属膜を有す
る被加工対象物を電解除去加工する電解加工装置であっ
て、前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段
と、前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、前記被
加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給手段
と、前記被加工対象物表面に対向する位置に配設された
第1電極と、前記被加工対象物表面の周辺部に配設され
た第2電極と、前記被加工対象物表面の第2電極と前記
第1電極間に電流を供給する電源とを有する。
【0014】上記の本発明の電解加工装置によれば、例
えば被加工対象物の被加工面に金属膜が形成されている
場合に、電解液供給手段により、被加工対象物表面上に
電解液を供給し、電源により第1電極と第2電極が設け
られた被加工対象物表面と間に電流を供給することで、
被加工面の金属膜表層が陽極酸化し、イオン状態とし
て、あるいは、キレート剤との反応によりキレート化し
て脆弱な膜として、ワイパにより払拭することで、陽極
酸化された金属膜を除去することができ、低い押圧で効
率的に被加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるいは
平坦化するように、電解除去加工することができる。
【0015】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記金属膜は、配線金属膜である。さらに好適に
は、前記金属膜は、少なくとも銅、アルミニウム、タン
グステン、金、銀のいずれか、または、それらの合金、
またはそれらの酸化物あるいは窒化物を含む。上記の金
属材料からなる金属膜を電解除去し、配線層として加工
することができる。
【0016】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物保持手段は、前記被加工対象物を
所定の回転軸を中心に回転させる。さらに好適には、前
記被加工対象物保持手段は、前記被加工対象物を押圧す
るとともに、前記被加工対象物を所定の回転軸中心に回
転させる。また、好適には、前記被加工対象物保持手段
を前記ワイパのワイパ面に対して平行な面上に平行移動
させる平行移動手段をさらに有する。被加工対象物保持
手段により被加工対象物を移動させながら電解除去加工
することで、被加工面を均一に加工することができる。
【0017】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記ワイパは弾塑性体材料で構成されている。ある
いは好適には、前記ワイパに通気孔が設けられている。
あるいは好適には、前記ワイパを支持するワイパ支持部
材に通気孔が設けられている。あるいは好適には、前記
ワイパは所定の回転軸を中心に回転可能となっている。
弾塑性体材料のワイパにより被加工面を傷つけないよう
に加工でき、ワイパやその支持部材に通気孔を設ける、
あるいはワイパを回転駆動することで、電解除去反応に
より発生するガスを被加工面から放出しやすくすること
ができる。
【0018】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、好適には、前記電解液供給手段は電解質と添加剤を
含む電解液を供給する。さらに好適には、前記添加剤
は、銅イオンを含む。さらに好適には、前記添加剤は、
少なくとも光沢剤あるいはキレート剤のいずれかを含
む。さらに好適には、前記電解液は、研磨砥粒を含む。
陽極酸化によるイオン化やキレート化により脆弱な膜と
することなどにより、ワイパでの払拭による低い押圧で
効率的に被加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるい
は平坦化するように、電解除去加工することができる。
【0019】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記電源は、前記被加工対象物表面と前記第1電極
間に周期性パルス電圧を印加することにより電流を供給
する。例えば、パルス幅を非常に短くすることで、1パ
ルス当たりの陽極酸化される量を非常に小さくして、表
面の凹凸に接触した場合など電極間距離の急変による放
電、気泡やパーティクルなどが介在した場合に起こる電
気抵抗の急変によるスパーク放電など、銅膜などの金属
膜の突発的かつ巨大な陽極酸化を防止し、できるだけ小
さなものの連続にするために有効なものとなる。さらに
好適には、前記電源は、前記被加工対象物表面と前記第
1電極間に矩形パルス、サイン波形、スロープ波形、P
AM波形の電圧を印加して電流を供給する。また、好適
には、前記電源は、前記被加工対象物表面と前記第1電
極間に流れる電流値を少なくとも電解加工初期と終点付
近で変更可能である。さらに好適には、前記電源は、前
記被加工対象物表面と前記第1電極間に流れる電流値を
電解加工初期において大きく、終点付近で小さく設定す
る。
【0020】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記電解液供給手段により供給された電解液の温度
を調節する温度調整手段をさらに有する。さらに好適に
は、前記温度調整手段は、前記電解液の温度を80℃以
下に調整する。例えば80℃以下程度に調節することで
陽極酸化を促進でき、好ましい。
【0021】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物の周囲を包含するように形成さ
れ、前記電解液供給手段により供給された電解液を溜め
る浴槽をさらに有する。あるいは好適には、前記電解液
供給手段は、前記被加工対象物表面上に前記電解液が液
盛りするように電解液を供給する。あるいは好適には、
前記電解液供給手段は、電解液が滲出する材料からなる
滲出部材を端部に有し、前記滲出部材を介して前記電解
液を前記被加工対象物表面上に供給する。上記各方法に
より電解液を供給することができる。
【0022】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記第2電極は、前記被加工対象物表面の金属膜に
比して同等または貴なる金属材料を有する。これによ
り、陽極部材の電解液への溶出などを防止し、被加工対
象物表面の金属膜を積極的に陽極酸化させることができ
る。なお、本来、陰極は溶出しないため、貴卑を考慮す
る必要はない。
【0023】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記第2電極が被加工対象物表面の周辺部に接触す
るように配設されている。さらに好適には、前記第2電
極は、先端部が櫛形に形成されており、当該櫛形部にお
いて前記被加工対象物表面の周辺部に接触するように配
設されている。また、さらに好適には、前記金属膜には
前記被加工対象物の側面へ張り出している張り出し部が
形成されており、前記第2電極は、前記張り出し部にお
いて前記被加工対象物表面の周辺部に接触するように配
設されている。上記各形態の第2電極により被加工対象
物表面の周辺部に接触して電圧を印加する電極とするこ
とができる。
【0024】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記第2電極が被加工対象物表面の周辺部に接触し
ない位置に配設され、前記第2電極と前記被加工対象物
表面とが前記電解液を介して通電する。第2電極が被加
工対象物表面の周辺部に接触しない場合には、電解液を
介して通電させる構成とすることができる。また、好適
には、前記第2電極が、着脱可能なカートリッジ型に構
成されている。また、好適には、前記第1電極に負電圧
を印加し、前記第2電極に正電圧を印加する。
【0025】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記ワイパは、前記第1電極と当該第1電極を支持
する絶縁性支持部を被覆して前記絶縁性支持部の端部に
固定されている。さらに好適には、前記ワイパは、ゴム
バンドあるいはO−リングにより前記絶縁性支持部の端
部に固定されている。ゴムバンドあるいはO−リングな
どにより第1電極を被覆するようにワイパを固定するこ
とができる。
【0026】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物表面と前記第1電極との間の距離
を可変とする手段が設けられている。第1電極および第
2電極、即ち、被加工対象物表面に印加する電圧が所定
の値のとき、所定の電解電流を得ようとすると、第1電
極および被加工対象物表面の間の抵抗値を調整する必要
が生じる。抵抗は第1電極および被加工対象物表面の間
に存在する物質の抵抗率と第1電極および被加工対象物
表面の距離に依存するので、被加工対象物表面と前記第
1電極との間の距離を可変とすることで、所定の電解電
流を得るように調整することが可能となる。
【0027】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記ワイパに圧力を印加するワイパ押圧手段と、前
記第1電極を支持する絶縁性支持部とワイパ押圧手段と
の間に圧力を伝達する弾性部材とをさらに有する。ワイ
パ押圧手段による圧力を弾性部材によりお伝達してワイ
パに圧力を印加することができる。
【0028】また、上記の目的を達成するため、上記の
本発明の電解加工装置は、被加工面に金属膜を有する被
加工対象物を電解除去加工する電解加工装置であって、
前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、
前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、前記被加工
対象物表面と前記ワイパを相対移動させる移動手段と、
前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
手段と、前記被加工対象物表面に対向する位置に移動可
能に配設された電極と、前記被加工対象物表面と前記電
極間に電流を供給する電源とを有する。
【0029】上記の本発明の電解加工装置は、例えば被
加工対象物の被加工面に金属膜が形成されている場合
に、電解液供給手段により、被加工対象物表面上に電解
液を供給し、電源により被加工対象物表面と電極間に電
流を供給することで、被加工面の金属膜表層が陽極酸化
し、イオン状態として、あるいは、キレート剤との反応
によりキレート化して脆弱な膜として、被加工対象物表
面とワイパを相対移動させることでワイパにより払拭
し、陽極酸化された金属膜を除去することができ、低い
押圧で効率的に被加工対象物の金属膜表面の段差を緩和
あるいは平坦化するように、電解除去加工することがで
きる。
【0030】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記電極が、陽極と陰極とを有する。さらに好適に
は、前記陽極と陰極とが、それぞれリング形状である。
リング形状などの陽極と陰極とが被加工対象物表面に対
向する位置に移動可能に配設された構成とすることで、
被加工対象物表面と陽極と陰極との電極の間に電流を供
給し、電解除去反応を生じさせることができる。
【0031】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記移動可能に配設された電極が陰極であり、さら
に陽極となる電極が前記被加工対象物表面の周辺部に接
触するように配設されている。陽極となる電極が前記被
加工対象物表面の周辺部に接触することで、安定して被
加工対象物表面に通電することができる。
【0032】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記電極が円形状であり、回転駆動可能となってい
る。円形上の電極を回転駆動することで、電解除去反応
を電極面内における均一化を実現できる。
【0033】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記電極が、前記被加工対象物表面と非接触であ
る。陽極と陰極などの電極が被加工対象物表面に非接触
である状態で、被加工対象物表面と電極の間に電流を供
給し、電解除去反応を生じさせることができる。
【0034】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記電極が略三日月状であり、少なくとも前記被加
工対象物表面の外周の一部を被覆するように配設され
る。さらに好適には、前記略三日月状の電極が陰極であ
る。さらに好適には、前記略三日月状の電極の輪郭の凹
部が、円形のワイパの外周に適合する形状であり、前記
凹部に前記ワイパの一部が嵌込される配置となってい
る。電極が略三日月状などの形状としてワイパの形状と
適合するように配置することができる。
【0035】また、上記の目的を達成するため、本発明
の電解加工装置は、被加工面に金属膜を有する被加工対
象物を電解除去加工する電解加工装置であって、前記被
加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、前記被
加工対象物表面を払拭するワイパと、前記被加工対象物
表面と前記ワイパを相対移動させる移動手段と、前記被
加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給手段
と、前記被加工対象物表面に対向する位置に移動可能に
配設された電極と、前記被加工対象物表面と前記電極間
に電流を供給する電源と、前記被加工対象物表面が底面
に臨むように、前記被加工対象物の外周部表面に接触す
るように設けられ、前記電解液供給手段により供給され
た電解液を溜める浴槽とを有する。
【0036】上記の本発明の電解加工装置は、例えば被
加工対象物の被加工面に金属膜が形成されている場合
に、被加工対象物表面が底面に臨むように、被加工対象
物の外周部表面に接触するように設けられた浴槽内に、
電解液供給手段により供給された電解液を溜めて、電源
により被加工対象物表面と電極間に電流を供給すること
で、被加工面の金属膜表層が陽極酸化し、イオン状態と
して、あるいは、キレート剤との反応によりキレート化
して脆弱な膜として、被加工対象物表面とワイパを相対
移動させることでワイパにより払拭し、陽極酸化された
金属膜を除去することができ、低い押圧で効率的に被加
工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるいは平坦化する
ように、電解除去加工することができる。
【0037】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記浴槽の前記被加工対象物の外周部表面に接触す
る部分に接触電極が設けられている。さらに好適には、
前記接触電極が陽極である。浴槽に設けられた陽極など
の接触電極により、被加工対象物表面に通電して電解除
去反応を生じさせることができる。
【0038】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物が固定されており、前記ワイパが
自転回転するとともに、前記被加工対象物表面上を公転
回転する。ワイパと被加工対象物表面とを相対的に移動
させて、電解除去効率を面内で均一化することができ
る。
【0039】また、上記の目的を達成するため、本発明
の電解加工装置は、被加工面に金属膜を有する被加工対
象物を電解除去加工する電解加工装置であって、前記被
加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、前記被
加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給手段
と、前記被加工対象物表面に対向する位置に配設された
第1電極と、前記被加工対象物表面に接触して配設され
た第2電極と、前記被加工対象物表面の第2電極と前記
第1電極間に電流を供給する電源とを有する。
【0040】上記の本発明の電解加工装置は、例えば被
加工対象物の被加工面に金属膜が形成されている場合
に、被加工対象物表面に対向する位置に配設された第1
電極と、被加工対象物表面に接触して配設された第2電
極間に電流を供給することで、被加工面の金属膜表層が
陽極酸化し、イオン状態として、陽極酸化された金属膜
を除去することができ、ワイパで払拭することもなく、
効率的に被加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるい
は平坦化するように、電解除去加工することができる。
【0041】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物表面から前記金属膜が電解除去さ
れるように、前記電源により前記第1電極と前記第2電
極に電圧を印加する。電解メッキの逆反応により、効率
的に被加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるいは平
坦化するように、電解除去加工することができる。
【0042】上記の目的を達成するため、本発明の電解
加工装置は、被加工面に金属膜を有する被加工対象物を
電解除去加工する電解加工装置であって、前記被加工対
象物を保持する被加工対象物保持手段と、前記被加工対
象物表面を払拭するワイパと、前記被加工対象物表面と
前記ワイパを相対移動させる移動手段と、前記被加工対
象物表面上に電解液を供給する電解液供給手段と、前記
ワイパに被覆され、メッシュ状に構成された電極と、前
記被加工対象物表面と前記電極間に電流を供給する電源
とを有し、前記被加工対象物を前記ワイパで被覆された
前記電極上において移動させて、電解除去加工を行う。
【0043】上記の本発明の電解加工装置は、例えば被
加工対象物の被加工面に金属膜が形成されている場合
に、電解液供給手段により、被加工対象物表面上に電解
液を供給し、電源により、ワイパに被覆されてメッシュ
状に構成された電極と被加工対象物表面との間に電流を
供給することで、被加工面の金属膜表層が陽極酸化し、
イオン状態として、あるいは、キレート剤との反応によ
りキレート化して脆弱な膜として、被加工対象物表面と
ワイパを相対移動させることでワイパにより払拭し、陽
極酸化された金属膜を除去することができ、低い押圧で
効率的に被加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるい
は平坦化するように、電解除去加工することができる。
【0044】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物保持手段は、前記被加工対象物を
所定の回転軸を中心に回転させる。また、好適には、前
記電極が、陽極と陰極とを有する。また、好適には、前
記ワイパがワイパ支持部材上に設けられており、前記ワ
イパ支持部材の内部に前記メッシュ状に構成された電極
が設けられており、前記ワイパ支持部材の厚さにより前
記電極と前記被加工対象物表面との距離を可変としてい
る。
【0045】また、上記の目的を達成するため、本発明
の電解加工装置は、被加工面に金属膜を有する被加工対
象物を電解除去加工する電解加工装置であって、前記被
加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、前記被
加工対象物表面を払拭するワイパと、前記被加工対象物
表面に対して前記ワイパを一方向に移動させる移動手段
と、前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液
供給手段と、前記被加工対象物表面に対向する位置に配
設された電極と、前記被加工対象物表面と前記電極間に
電流を供給する電源とを有する。
【0046】上記の本発明の電解加工装置は、例えば被
加工対象物の被加工面に金属膜が形成されている場合
に、電解液供給手段により、被加工対象物表面上に電解
液を供給し、電源により被加工対象物表面と被加工対象
物表面に対向する位置に配設された電極との間に電流を
供給することで、被加工面の金属膜表層が陽極酸化し、
イオン状態として、あるいは、キレート剤との反応によ
りキレート化して脆弱な膜として、被加工対象物表面に
対してワイパを一方向に移動させることでワイパにより
払拭し、陽極酸化された金属膜を除去することができ、
低い押圧で効率的に被加工対象物の金属膜表面の段差を
緩和あるいは平坦化するように、電解除去加工すること
ができる。
【0047】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記ワイパがシート状である。さらに好適には、前
記ワイパが前記シート状のワイパを巻き取ったロール形
状である。また、さらに好適には、前記ワイパが、一方
向に延伸されたシート形状の端部同士を接続した環状と
なっている。シートを巻き取ったロール形状あるいはシ
ート形状の端部同士を接続した環状のワイパを一方向に
移動させて被加工対象物表面を払拭することができる。
【0048】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記被加工対象物表面に接触する接触電極が設けら
れている。被加工対象物表面に接触する陽極などの接触
電極により、被加工対象物表面に通電して電解除去反応
を生じさせることができる。
【0049】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記シート状のワイパ上において、前記被加工対象
物表面が揺動するように移動される。ワイパを一方向に
移動させることに加えて、被加工対象物表面が揺動する
ように移動させることで、被加工対象物表面を面内均一
性を向上して電解除去加工することができる。
【0050】上記の本発明の電解加工装置は、好適に
は、前記シート状のワイパを一方向に移動させる移動手
段が複数個のローラであり、前記ローラの一部が前記被
加工対象物表面と一定の距離をもって離間して対向する
ように配設されている。さらに好適には、前記被加工対
象物表面と一定の距離をもって離間して対向するローラ
が電極となっている。被加工対象物表面と一定の距離を
もって離間して対向するように配設されたローラを陰極
などの電極として用いることができる。また、好適に
は、前記シート状のワイパを一方向に移動させる移動手
段が複数個のローラであり、前記ローラの一部が、前記
被加工対象物表面に前記シート状のワイパを押圧するよ
うに弾性部材を備えて配設されている。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に、半導体装置の製造工程な
どに用いられる本発明の電解加工装置の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0052】第1実施形態 本発明の電解加工装置の実施形態について、一例として
半導体装置の製造工程におけるデュアルダマシン法によ
る金属配線形成プロセスに適用する場合について説明す
る。
【0053】以下に、本実施形態の電解加工装置を適用
する半導体装置の製造プロセスについて説明する。ま
ず、図1(a)に示すように、例えば不図示の不純物拡
散領域が適宜形成されている、例えばシリコンなどの半
導体基板101上に、例えばシリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜102を、例えば反応源としてTEOS(tetr
aethylorthosilicate )などを用いて減圧CVD(Chem
ical Vapor Deposition)法により形成する。なお、層間
絶縁膜102としては、CVD法により形成されるTE
OS(tetraethylorthosilicate )膜やシリコン窒化膜
の他、いわゆるLow−k(低誘電率膜)材料などを用
いることができる。ここで、低誘電率絶縁膜としては、
SiF、SiOCH、ポリアリールエーテル、ポーラス
シリカ、ポリイミドなどがある。
【0054】次に、図1(b)に示すように、半導体基
板101の不純物拡散領域に通じるコンタクトホールC
Hおよび配線用溝Mを、例えば公知のフォトリソグラフ
ィー技術およびエッチング技術を用いて形成する。な
お、配線用溝Mの深さは、例えば、800nm程度であ
る。
【0055】次に、図1(c)に示すように、バリヤ膜
103を層間絶縁膜102の表面、コンタクトホールC
Hおよび配線用溝M内に形成する。このバリヤ膜103
は、例えば、Ta、Ti、W、Co、Si、Ni、およ
びそれらの金属とリンあるいは窒素からなるTaN、T
iN、WN、CoW、CoWP、TiSiN、NiWP
などの合金、およびそれらの積層膜で構成される。これ
らの材料からなるバリア膜は、既知のスパッタリング装
置、真空蒸着装置などをもちいたPVD(Physical Vap
or Deposition )法あるいはCVD法により、例えば2
5nm程度の膜厚で形成する。バリヤ膜103は、配線
を構成する材料が層間絶縁膜102中に拡散するのを防
止するため、および、層間絶縁膜102との密着性を上
げるために設けられる。例えば、配線材料が銅で層間絶
縁膜102が酸化シリコンのような場合には、銅は酸化
シリコンへの拡散係数が大きく酸化されやすいため、こ
れを防止する必要がある。
【0056】次に、図2(d)に示すように、バリヤ膜
103上に、配線形成材料と同じ材料からなるシード膜
104を公知のスパッタ法により、例えば150nm程
度の膜厚で形成する。シード膜104は、後に電解メッ
キを行うために形成するものであり、例えば金属膜を配
線用溝MおよびコンタクトホールCH内に埋め込んだ際
に、金属膜の成長を促すために形成する。
【0057】次に、図2(e)に示すように、コンタク
トホールCHおよび配線用溝Mを埋め込むように、バリ
ヤ膜103上にAl、W、WN、Cu、Au、Agなど
あるいはそれらの合金膜からなる配線用層105を、例
えば1600nm程度の膜厚で形成する。配線用層10
5は、好ましくは、電解メッキ法または無電解メッキ法
によって形成するが、CVD法、PVD法、スパッタ法
などによって形成してもよい。なお、シード膜104は
配線用層105と一体化する。配線用層105の表面に
は、コンタクトホールCHおよび配線用溝Mの埋め込み
によって生じた、例えば、800nm程度の高さの凹凸
が形成されている。なお、以下では、例えば配線用層と
して銅を積層させた場合について説明する。
【0058】以上のプロセスは、従来と同様のプロセス
で行われるが、本発明の電解除去加工方法では、層間絶
縁膜102上に存在する余分な配線用層105の除去を
化学機械研磨でなく、電解作用を用いた電解除去加工に
よって行う。具体的には、電解作用により銅膜を陽極酸
化し、イオン状態として、あるいは表層部を脆弱なキレ
ート膜としてワイパで払拭し、除去する。
【0059】キレート膜の形成方法は、図3(f)に示
すように、陰極部材120を銅膜105に平行に配置
し、電解質、および添加剤として例えば銅をキレート化
するキレート剤を含む電解液ELを陰極部材120と銅
膜105との間に介在させる。なお、図4以降は、陰極
部材120および電解液ELの図中への記載を省略して
ある。また、電解液ELには、上記の他、添加剤とし
て、光沢剤、Cuイオンなどを含めることができる。そ
して、この電解液を温度コントロールして、金属膜表面
の酸化、キレート形成割合、払拭割合などを最適化す
る。ここで、キレート剤としては、例えば、化学構造式
(1)のキナルジン酸、化学構造式(2)のグリシン、
化学構造式(3)のクエン酸、化学構造式(4)のシュ
ウ酸、化学構造式(5)のプロピオン酸などを用いる。
次に、陰極部材120を陰極として、銅膜105および
バリヤ膜103を陽極として、電圧を印加する。
【0060】
【化1】
【0061】
【化2】NH2 CH2 COOH (2)
【0062】
【化3】
【0063】
【化4】(COOH)2 (4)
【0064】
【化5】C25 COOH (5)
【0065】陽極である銅膜105は、陽極酸化される
ことにより、CuOを形成する。ここで、銅膜105表
面の凸部と陰極部材120との距離d1は、銅膜105
表面の凹部と陰極部材120との距離d2に比して、短
いことから、陰極部材120と銅膜105の電位差が一
定の場合には、凸部における電流密度の方が凹部に比し
て大きくなるため、陽極酸化が促進される。
【0066】図3(g)に示すように、陽極酸化された
銅膜(CuO)105の表面は、電解溶液中のキレート
剤により、キレート化される。キレート剤にキナルジン
酸を用いた場合には、化学構造式(6)のキレート化合
物からなる膜となり、グリシンを用いた場合には、化学
構造式(7)のキレート化合物からなる膜となる。これ
らのキレート膜106は、電気抵抗が銅に比して高く、
機械的強度は非常に小さい。従って、銅膜105の表面
にキレート膜106が形成された後は、銅膜105から
電解液ELを通じて陰極部材120へ流れる電流値は低
下する。陽極酸化されない前は、銅のキレート化は抑制
された状態にある。
【0067】
【化6】
【0068】
【化7】
【0069】次に、図4(h)に示すように、銅膜10
5の表面に形成されたキレート膜106の凸部を、ワイ
ピング、機械研磨などによって選択的に除去する。な
お、機械研磨によって、キレート膜106の凸部を除去
する場合に、あらかじめ、電解液ELに不図示のスラリ
ーを含ませていても良い。また、当該キレート膜の機械
的強度は非常に小さいため、基板101に振動を与えた
り、電解液ELに噴流を与えたりすることによってもキ
レート膜106を容易に除去することができる。このと
き、電気抵抗の低い銅膜105の凸部が電解液中に露出
するため、銅膜105から電解液ELを通じて陰極部材
120へ流れる電流値は増加する。
【0070】次に、図4(i)に示すように、電解液中
に露出した銅膜105の凸部は、電気抵抗が低いこと、
および陰極部材120との距離が短いことから集中的に
陽極酸化され、陽極酸化された銅は、キレート化され
る。このとき、銅膜105から電解液ELを通じて陰極
部材120へ流れる電流値は再び低下する。その後、キ
レート膜106の凸部を上述したワイピングなどによ
り、選択的に除去し、露出した銅膜105が集中的に陽
極酸化、キレート化され、当該キレート膜106の凸部
を選択的に除去する工程を繰り返す。このとき、銅膜1
05から電解液ELを通じて陰極部材120へ流れる電
流値は、キレート膜106の除去と同時に増加し、キレ
ート膜106の形成と同時に低下するという状態を繰り
返す。
【0071】次に、図5(j)に示すように、上記の工
程の後、銅膜105が平坦化される。平坦化された当該
銅膜105をワイピングなどによって全面に除去するこ
とにより、銅膜105から電解液ELを通じて陰極部材
120へ流れる電流値は、1度最大値をとる。
【0072】次に、図5(k)に示すように、平坦化さ
れた銅膜105の全面について、陽極酸化による生成キ
レート膜の除去工程を、バリヤ膜103上の余分な銅膜
105がなくなるまで続ける。
【0073】次に、図5(l)に示すように、当該銅膜
105の全面を例えば上述したワイピングなどにより除
去し、バリヤ膜103の表面を露出させる。このとき、
銅膜105より電気抵抗の高いバリヤ膜103が露出す
るため、キレート膜106除去後の電流値の値が低下し
始める。当該電流値が低下し始めた時点(終点付近)
で、印加電圧を小さくし、その後、電圧を印加するのを
停止し、陽極酸化によるキレート化の進行を止める。以
上のプロセスによって、銅膜105の初期凹凸の平坦化
は達成される。その後、配線用溝の外部に堆積されたバ
リヤ膜103を除去することにより、銅配線が形成され
る。
【0074】本実施形態の電解加工装置を適用する電解
加工方法によれば、電気化学的に電解除去する除去加工
であるため、通常の化学機械研磨に比して、低い加工圧
力で電解除去加工を行うことができる。このことは、単
純な機械研磨と比較してもスクラッチの低減、段差緩和
性能、ディッシングやエロージョンの低減などの面で非
常に有利である。また、低い加工圧力で電解除去加工を
行うことができるため、機械強度が弱く通常の化学機械
研磨では破壊されてしまい易い、有機系の低誘電率膜や
多孔質低誘電率絶縁膜を層間絶縁膜102に用いる場合
に非常に有用である。
【0075】通常の化学機械研磨で、アルミナ粒子など
を含むスラリーを使用した場合には、CMP加工に寄与
したのち磨滅せずに残留したり、銅表面に埋没して後に
パーティクルの原因となることがあるが、本発明の電解
加工方法では、キレート剤などを含む電解液を用いるこ
とで、表面に形成されたキレート膜は機械的強度が非常
に小さいため、研磨砥粒を含まない電解液を用いてワイ
ピングなどにより十分に除去することが可能である。ま
た、電解電流をモニタリングすることで、電解加工プロ
セスの管理を行うことができ、電解加工プロセスの進行
状態を正確に把握することが可能となる。
【0076】本発明の電解加工装置を適用する電解加工
方法は、上記の実施の形態に限定されない。銅以外に
も、上述したように、例えば、Al、W、WN、Cu、
Au、Agなどあるいはそれらの合金膜からなる配線層
に適用することができ、上述した材料などからなるバリ
ア膜の電解加工にも適用することができる。また、配線
など以外に使用される種々の金属膜の電解加工に適用す
ることができる。また、キレート剤の種類や、陰極部材
の種類など、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
更が可能である。また、本発明の電解加工装置を適用す
る半導体装置の製造方法は上記の実施の形態に限定され
ない。例えば、金属膜の電解加工方法以外に係る方法は
何ら限定はなく、本実施形態においては、デュアルダマ
シン法を例に説明したが、シングルダマシン法にも適用
でき、その他、コンタクトホールもしくは配線用溝の形
成方法や銅膜の形成方法、バリヤ膜の形成方法などは、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であ
る。
【0077】次に、本実施形態に係る電解加工装置の構
成について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る
電解加工装置の構成を示す模式図である。図6に示す電
解加工装置は、加工ヘッド部Hと、電解電源61と、電
解加工装置全体を制御する機能を有するコントローラー
55と、電解液供給装置81とを備えており、必要に応
じて、さらにスラリー供給装置71を備えている。な
お、図示しないが、本実施形態の電解加工装置は、クリ
ーンルーム内に設置され、当該クリーンルーム内には、
被電解加工対象物のウェーハを収納したウェーハカセッ
トを搬出入する搬出入ポートが設けられている。さら
に、この搬出入ポートを通じてクリーンルーム内に搬入
されたウェーハカセットと電解加工装置との間でウェー
ハの受け渡しを行うウェーハ搬送ロボットが搬出入ポー
トと電解加工装置の間に設置される。
【0078】加工ヘッド部Hは、電解加工工具11を必
要に応じて回転させながら保持する電解加工工具保持部
10と、電解加工工具保持部10をZ軸方向の目標位置
に位置決めするZ軸位置決め機構部(移動位置決め手
段)30と、被電解加工対象物のウェーハWを保持し回
転させX軸方向に移動するX軸移動機構部(回転保持手
段および相対移動手段)40とから構成されている。
【0079】Z軸位置決め機構部30は、不図示のコラ
ムに固定されたZ軸サーボモータ31と、Z軸サーボモ
ータ31に接続されたボールネジ軸31aと、保持装置
13および主軸モータ14に連結され、ボールネジ軸3
1aに螺合するネジ部を有するZ軸スライダ32と、Z
軸スライダ32をZ軸方向に移動自在に保持する不図示
のコラムに設置されたガイドレール33とを有する。
【0080】Z軸サーボモータ31は、Z軸サーボモー
タ31に接続されたZ軸ドライバ51から駆動電流が供
給されて回転駆動される。ボールネジ軸31aは、Z軸
方向に沿って設けられ、一端がZ軸サーボモータ31に
接続され、他端は、上記の不図示のコラムに設けられた
保持部材によって、回転自在に保持され、その間に、Z
軸スライダ32のネジ部と螺合されている。上記の構成
により、Z軸サーボモータ31の駆動により、ボールネ
ジ軸31aが回転され、Z軸スライダ32を介して、電
解加工工具保持部10に保持された電解加工工具11が
Z軸方向の任意の位置に移動位置決めされる。Z軸位置
決め機構部30の位置決め精度は、例えば分解能0.1
μm程度としている。
【0081】X軸移動機構部40は、ウェーハWをチャ
ッキングするウェーハテーブル42とウェーハテーブル
42を回転駆動させる駆動力を供給する駆動モータ44
と、駆動モータ44と保持装置45の回転軸とを連結す
るベルト46と、保持装置45に設けられた電解液浴槽
47と、駆動モータ44および保持装置45が設置され
たX軸スライダ48と、不図示の架台に設置されたX軸
サーボモータ49と、X軸サーボモータ49に接続され
たボールネジ軸49aと、X軸スライダ48に連結され
ボールネジ軸49aに螺合するネジ部が形成された可動
部材49bとから構成されている。
【0082】ウェーハテーブル42は、例えば、真空吸
着手段によってウェーハWを吸着する。駆動モータ44
は、テーブルドライバ53に接続されており、当該テー
ブルドライバ53から駆動電流が供給されることによっ
て駆動され、この駆動電流を制御することでウェーハテ
ーブル42を所定の回転数で回転させることができる。
X軸サーボモータ49は、X軸ドライバ54に接続され
ており、当該X軸ドライバ54から供給される駆動電流
によって回転駆動し、X軸スライダ48がボールネジ軸
49aおよび可動部材49bを介してX軸方向に駆動す
る。このとき、X軸サーボモータ49に供給する駆動電
流を制御することによって、ウェーハテーブル42のX
軸方向の速度制御が可能となる。
【0083】電解液供給装置81は、電解質と添加剤を
含む電解液ELを不図示の供給ノズルを介して、ウェー
ハW上に供給する。電解液は、陽極酸化を促進するた
め、温度を80℃以下程度に調節することが好ましい。
電解液浴槽47は、電解液ELを溜めて、ウェーハの被
電解加工面に電解液を供給するために設けられている。
また、ウェーハの被電解加工面上に表面張力により電解
液ELを液盛りして供給し、所定時間が経過したらウェ
ーハテーブル42を回転駆動してウェーハ上の電解液を
振り切る方法とすることもでできる。また、後述のワイ
パなどを電解液が滲出する材料から構成し、滲出部材を
介して電解液をウェーハ上に供給する方法も用いられ
る。電解質は、有機溶媒あるいは水溶液をベースとした
ものを用いることができる。電解質は、酸として、例え
ば、硫酸銅、硫酸アンモニウム、リン酸などがあり、ア
ルカリの例としては、エチルジアミン、NaOH、KO
Hなどがある。また、電解質として、メタノール、エタ
ノール、グリセリン、エチレングリコールなどの有機溶
媒希釈混合液を用いることもできる。添加剤としては、
Cuイオン、光沢剤またはキレート剤を含む。光沢剤と
しては、例えば、イオウ系、水酸化銅やリン酸銅などの
銅イオン系、塩酸などの塩素イオン系、ベンゾトリアゾ
ール(BTA)、ポリエチレングリコールなどを用いる
ことができる。キレート剤としては、例えば、上述した
キナルジン酸、グリシン、クエン酸、シュウ酸、プロピ
オン酸などの他、キノリン、アントラニル酸などを用い
る。
【0084】スラリー供給装置71は、スラリーを不図
示の供給ノズルを介して、ウェーハW上に供給する。ス
ラリーとしては、例えば、過酸化水素、硝酸鉄、ヨウ素
酸カリウムなどをベースとした酸化力のある水溶液に酸
化アルミニウム(アルミナ)、酸化セリウム、シリカ、
酸化ゲルマニウムなどを研磨砥粒として含有させたもの
を使用する。なお、スラリーは必要に応じて供給すれば
よい。
【0085】図7は、本実施形態に係る電解加工装置の
電解加工工具保持部10部分の構成を示す模式図であ
る。電解加工工具保持部10は、電解加工工具11を保
持しながら押圧可能な機構を有する保持部材12と、保
持部材12を主軸13aを介して回転自在に保持する保
持装置13と、保持装置13に保持された主軸13aを
回転させる主軸モータ14と、主軸モータ14上に設け
られたシリンダ装置15から構成されている。
【0086】主軸モータ14は、例えば、ダイレクトド
ライブモータからなり、このダイレクトドライブモータ
の不図示のロータは、主軸13aに連結されている。ま
た、主軸モータ14は、中心部にシリンダ装置15のピ
ストンロッド15bが挿入される貫通孔を有している。
主軸モータ14は、主軸ドライバ52から供給される駆
動電流によって駆動される。
【0087】保持装置13は、例えば、エアベアリング
を備えており、このエアベアリングで主軸13aを回転
自在に保持している。保持装置13の主軸13aも中心
部にピストンロッド15bが挿入される貫通孔を有して
いる。
【0088】保持部材12は、連結部材保持部12a、
連結部材12b、弾性部材12c、およびPOMなどか
らなる絶縁板12dから構成される。絶縁板12dは、
複数の棒状の連結部材12bによって連結部材保持部1
2aに連結されている。連結部材12bは、絶縁板12
dの中心軸から所定の半径位置になど間隔に配置されて
おり、連結部材保持部12aに対して移動自在に保持さ
れている。このため、絶縁板12dは連結部材保持部1
2aの軸方向に移動可能である。また、絶縁板12dと
連結部材保持部12aとの間には、各連結部材26に対
応して、例えば1kg重のバネ力(付勢力)を有するコ
イルスプリングからなる弾性部材12cで接続されてい
る。
【0089】また、絶縁板12dの下面には、電解加工
工具11として、陰極となる電極板23が装着されてお
り、電極板23および絶縁板12dを被覆するように、
ワイパ24がO−リング24aにより固定されている。
【0090】ワイパ24は、ウェーハテーブル42上に
固定されたウェーハWに接触してウェーハWを払拭する
面を有しており、例えば、弾塑性体材料、柔らかいブラ
シ状の材料、スポンジ状の材料、多孔質状の材料などか
ら形成される。例えばポリビニルアセタール(PV
A)、発砲ウレタン、テフロン発砲体、テフロン繊維不
織布、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂からなる
多孔質体などで構成されている。これらの電気的特性と
して、電気またはイオンを導通しない絶縁体である必要
があり、そのために繊維状に構成されている。したがっ
て、繊維状であることから、その気孔部を介して電解液
が浸透し電極22およびウェーハW間を電解液で充満す
ることができる。また、ウェーハW表面にスクラッチな
どを発生させないように払拭可能である。
【0091】電解加工工具11を保持している保持部材
12は、保持装置13の主軸13aに連結されているた
め、主軸13aの回転によって電解加工工具11も回転
することが可能となっている。
【0092】シリンダ装置15は、主軸モータ14のケ
ース上に固定されており、ピストン15aを内蔵してお
り、ピストン15aは、例えば、シリンダ装置15内に
供給される空気圧によって矢印A1およびA2のいずれ
かの向きに駆動される。このピストン15aには、ピス
トンロッド15bが連結されており、ピストンロッド1
5bは、主軸モータ14および保持装置13の中心を通
って配置されている。ピストンロッド15bの先端に
は、絶縁板12dとの間隙に、例えば押圧部材15cが
連結されており、この押圧部材15cはピストンロッド
15bに対して所定の範囲で姿勢変更が可能な連結機構
によって連結されている。押圧部材15cは、対向する
位置に配置された絶縁板12dの開口部の周縁部に接触
可能となっており、ピストンロッド15bの矢印A2方
向への駆動によって絶縁板12dを押圧する。
【0093】上記のように、絶縁板12dは連結部材保
持部12aに対して移動自在に保持されており、絶縁板
12dと連結部材保持部12aとを弾性部材12cで連
結する構成となっているので、シリンダ装置15に高圧
エアを供給してピストンロッド15bを矢印A2の向き
に下降させると、押圧部材15cが弾性部材12cの復
元力に逆らって絶縁板12dを下方に押し下げ、これと
ともにワイパ24も下降する。このときの復元力は、弾
性部材12cのバネ力や個数を調整することで所定値に
設定可能である。この状態からシリンダ装置15への高
圧エアの供給を停止すると、弾性部材12cの復元力に
よって、絶縁板12dは上昇し、これとともにワイパ2
4も上昇する。
【0094】シリンダ装置15のピストンロッド15b
の中心部には、貫通孔が形成されており、貫通孔内に通
電軸20が挿入され、ピストンロッド15bに対して固
定されている。通電軸20は、導電性材料から形成され
ており、上端側はシリンダ装置15のピストン15aを
貫通してシリンダ装置15上に設けられたロータリジョ
イント16まで伸びており、下端側は主軸13aから突
き出して、配線20aにより電極板23に接続されてい
る。
【0095】電極板23は、導電性材料から構成され、
通電軸20を介して電解電源61のマイナス極と電気的
に接続されており、陰極となる。このため、材料の貴卑
については特に限定はない。なお、電極板23は、例え
ば、ウェーハW表面の金属膜の電解作用による被電解加
工表面から発生したガスを抜くための通気孔Hを設ける
ことが好ましい。この通気孔Hは、ガスによる電極板2
3とウェーハWとの間の電解作用の不均一などの不利益
を防止するために設けられる。例えば、外径が150m
mの厚さ1mmの銅からなる電極板で、直径3.2mm
の通気孔を16個設ける。また、電極板23は回転駆動
可能となっていて、電極板23を回転させて、ウェーハ
Wと電極板23の間から電解作用による被電解加工表面
から発生したガスを抜く構成としてもよい。
【0096】一方、ウェーハWの外周部における被加工
面上において通電ブラシ27が固定されて配置されてお
り、通電ブラシ27がウェーハWの被加工面に接触して
いる。通電ブラシ27は、例えば電解電源61のプラス
極と電気的に接続されており、陽極となるため、例えば
ウェーハWに形成される銅膜と同等または銅膜より貴な
る金属で形成されていることが好ましい。
【0097】通電軸20の中心部に貫通孔が形成され、
この貫通孔からキレート剤を含む電解液ELをウェーハ
W上に供給する構成とすることもできる。あるいは、電
解液浴槽に電解液を溜めておくなど、その他の供給手段
により供給可能である。また、通電軸20の貫通孔か
ら、化学研磨剤(スラリー)SLを供給することも可能
である。また、通電軸20は、ロータリジョイント16
と、電極板23とを電気的に接続する役割を果たしてい
る。ロータリジョイント16は、例えば電解電源61の
マイナス極と電気的に接続されており、通電軸20が回
転しても通電軸20への通電を維持する。
【0098】電解電源(電流供給手段)61は、上記の
ロータリジョイント16と通電ブラシ27との間に所定
の電圧を印加する。ロータリジョイント16と通電ブラ
シ27との間に電圧を印加することによって、被電解加
工対象物であるウェーハW11の表面に形成された銅膜
とワイパ24を介した電極板23との間には電位差が発
生する。電解電源61には、常に一定の電圧を出力する
定電圧電源ではなく、好ましくは、電圧を一定周期でパ
ルス状に出力する、例えば、スイッチング・レギュレー
タ回路を内蔵した電源を使用する。具体的には、パルス
状の電圧を一定周期で出力し、パルス幅を適宜変更可能
な電源を使用する。一例としては、出力電圧がDC5
V、最大出力電流が2〜3A、パルス幅が1,2,5,
10,20,50msecのいずれかに変更可能なもの
を使用する。
【0099】上記のような幅が短いパルス状の電圧出力
とするのは、1パルス当たりの陽極酸化量を非常に小さ
くするためである。すなわち、ウェーハWの表面に形成
された銅膜の凹凸に接触した場合などにみられる極間距
離の急変による放電、気泡やパーティクルなどが介在し
た場合におこる電気抵抗の急変によるスパーク放電な
ど、銅膜の突発的かつ巨大な陽極酸化を防止し、できる
限り小さなものの連続にするために有効である。また、
出力電流に比して出力電圧が比較的高いため、極間距離
の設定にある程度のマージンを設定することができる。
すなわち、極間距離が多少変わっても出力電圧が高いた
め電流値変化は小さい。なお、印加するパルスとして
は、上記に限られるものでなく、周期性パルスとして矩
形パルス、サイン波形、スロープ波形、三角波形、PA
M波形を印加してもよい。
【0100】例えば、周期的な正DCパルスで、パルス
幅が約5〜10m秒、または、ON期間が20〜50m
秒、逆極性期間が5〜10m秒とすることができる。こ
の電圧レベルは0.8〜1.2VのDCパルス、また
は、0.8〜1.2Vの正電圧、−0.8〜−1.2V
の逆電圧とすることができる。電流密度は、例えば、1
0mA/cm2 程度の正流パルスまたは正流10mA/
cm2 かつ逆流2mA/cm2 の周期的パルスとするこ
とができる。
【0101】上記のように、被電解加工面上に電解液を
供給し、電解電源により電極板23と被電解加工面に電
圧を印加と、上述の機構により、被電解加工面が電解加
工され、例えば、表面に凹凸を有する銅膜を加工する
と、凹凸の段差が緩和され、あるいは平坦化される。
【0102】上記の電解電流の値は、電解加工の品質に
影響を及ぼし、印加電圧と、電極板23と被電解加工面
の間の抵抗値に依存して決定される。従って、電極板2
3と被電解加工面の間の距離dは、例えば数mm〜数1
0mmの範囲で調節可能となっていることが好ましい。
本実施形態においては、実質的にワイパ24の厚さで決
まる。
【0103】電解電源61には、本発明の電流検出手段
としての電流計62を備えていてもよく、この電流計
は、電解電源61に流れる電解電流をモニタすることが
可能で、モニタした電流値信号62sをコントーラ55
に出力する。また、電解電源61は、電流検出手段に変
わって抵抗値検出手段としての抵抗計を備えていてもよ
く、その役割は電流検出手段と同様である。
【0104】コントローラ55は、電解加工装置の全体
を制御する機能を有し、具体的には、主軸ドライバ52
に対して制御信号52sを出力して電解加工工具11の
回転数を制御し、Z軸ドライバ51に対して制御信号5
1sを出力して電解加工工具11のZ軸方向の位置決め
制御を行い、テーブルドライバ53に対して制御信号5
3sを出力してウェーハWの回転数を制御し、X軸ドラ
イバ54に対して制御信号54sを出力して、ウェーハ
WのX軸方向の速度制御を行う。また、コントローラ5
5は、電解液供給装置81およびスラリー供給装置71
の動作を制御し、加工ヘッド部への電解液ELおよびス
ラリーSLの供給動作を制御する。
【0105】また、コントローラ55は、電解電源61
の出力電圧、出力パルスの周波数、出力パルスの幅など
を制御可能となっている。また、コントローラ55に
は、電解電源61の電流計62からの電流値信号62s
が入力される。コントローラ55は、これら電流値信号
62sに基づいて、電解加工装置の動作を制御可能とな
っている。具体的には、電流値信号62sから得られる
電解電流が一定となるように、電流値信号62sをフィ
ードバック信号としてZ軸サーボモータ31を制御した
り、電流値信号62sで特定される電流値に基づいて、
電解加工を停止させるように電解加工装置の動作を制御
する。
【0106】陰極部材と金属膜を流れる電流がステップ
状に変化するように設定された周期性パルスを印加する
ことが可能である。例えば金属膜除去の初期において
は、陰極部材と金属膜を流れる電流が徐々に増加するよ
うに設定された周期性パルスを印加する。これにより、
電圧印加開始時などにおいて瞬間的に高電圧が印加され
てしまい、除去される金属膜の表面状態が劣化するのを
防止することができる。また、金属膜除去の終点付近で
は、電流値信号62sが小さくなることから、所定のし
きい値と比較して、当該しきい値よりも電流値信号62
sが小さくなった場合には、終点付近であるとして出力
パルスを小さくするように制御し、その後、パルスの出
力を止めるように電解電源61へ制御信号を出力する。
【0107】コントローラ55に接続されたコントロー
ルパネル56は、オペレータが各種のデータを入力した
り、例えば、モニタリングした電流値信号62sを表示
したりする。
【0108】次に、電解加工工具とウェーハおよび通電
ブラシなどのレイアウトについて説明する。図8は電解
加工工具とウェーハおよび通電ブラシなどのレイアウト
を模式的に示す上面図である。ウェーハテーブル42上
に、ウェーハWは被電解加工面を上面にして固定され、
回転駆動されている。ウェーハWの被電解加工面に、押
圧されて接触するように、電極板23およびワイパ24
からなる電解加工工具11が、例えば100rpm(r
otation per minute)で回転し、か
つ、例えば30m/秒の速度で一方向に往復運動するよ
うに配置して構成されている。ウェーハWの被電解加工
面の外周部端部に接触するように、電解電源のプラス極
に通電された1個あるいは複数個の通電ブラシ27が、
例えば、支持部28a,28b,28cなどから構成さ
れる着脱可能なカートリッジとして、電解液浴槽47の
壁面に固定されて配設されている。上記カートリッジ
は、不図示のアーム部などにより移動可能となってお
り、また、ウェーハの外周部に対する位置を調整するこ
とが可能な構成となっている。
【0109】図9(a)は通電ブラシの上面図、図9
(b)は装置に取り付けられた状態での側面図である。
通電ブラシ27は、平板状の基体27aと、曲線を描い
て撓んでいる接点部27bとから構成されている。基体
27aと接点部27bの境界は、接点部27bの曲がる
方向と逆方向に折り曲げられており、いわゆる板バネ形
状となっている。通電ブラシ27は、電解液に不溶の材
料かならり、例えば、銅やニッケルなどからなり、接点
部27b部分がプラチナでメッキされている。あるい
は、全体をプラチナで構成してもよい。
【0110】上記の本実施形態に係る電解加工装置によ
れば、被加工対象物の被加工面に銅膜などの金属膜が形
成されている場合に、電解液供給手段により、被加工対
象物表面上に電解液を供給し、電源により電極板23と
被加工対象物表面と間に電流を供給することで、被加工
面の金属膜表層が陽極酸化し、イオン状態として、ある
いは、キレート剤との反応によりキレート化して脆弱な
膜として、ワイパにより払拭することで、陽極酸化され
た金属膜を除去することができ、低い押圧で効率的に被
加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるいは平坦化す
るように、電解除去加工することができる。単純な機械
研磨と比較して、スクラッチの低減、段差緩和性能、デ
ィッシングやエロージョンの低減などの面で非常に有利
であり、有機系の低誘電率膜や多孔質低誘電率絶縁膜を
層間絶縁膜に用いている被加工対象物を加工する場合に
非常に有用である。
【0111】第2実施形態 図10(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
構成を示す模式図である。実質的に第1実施形態に係る
電解加工装置と同様の構成であり、陰極となる電極板2
3の加工面側にスペーサ25が配設されていることが異
なる。図10(b)は、スペーサ25の斜視図である。
円柱状の基体に、電解液を通すための貫通孔25aが設
けられている。本実施形態に係る電解加工装置では、ス
ペーサ25の厚さを変更することで、ウェーハWの被電
解加工面と電極板23との間の距離を可変とすることが
でき、例えば数mm〜数10mmの範囲で調節可能で、
電解加工の品質を向上させるように、電解電流の値を調
整することができる。その他、第1実施形態と同様な効
果を享受可能である。
【0112】第3実施形態 図11(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
であるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパの
レイアウトを模式的に示す上面図であり、図11(b)
は対応する模式図である。本実施形態に係る電解加工装
置では、第1実施形態および第2実施形態の電解加工装
置と異なり、電極板およびワイパが分離された形態とな
っている。即ち、回転駆動可能なウェーハテーブル42
上に、ウェーハWは被電解加工面を上面にして固定さ
れ、回転駆動されており、ウェーハWの被電解加工面に
対向するように、電極支持部34に支持された陰極とな
る電極板23と、ワイパ支持部35に支持されたワイパ
24がそれぞれ配設されている。
【0113】電極支持部34は、電極板23を回転駆動
して保持し、さらに支軸AXを回転軸として回動可能と
なっている。退避位置にあるときからウェーハW対向位
置に移動するときには、ウェーハWに接触しないよう
に、ウェーハWに上面から所定の距離を有して回動する
ようになっており、電極板23がウェーハWの上方に配
置されたときに、例えば支軸AXとなる部分が上下方向
に伸縮して電極板23が下降し、電極23はウェーハW
から所定の距離をもって非接触に保持される。支軸AX
となる部分の伸縮の調整により、ウェーハWの被電解加
工面と電極板23との距離を調整することが可能であ
る。電極板23は、必ずしもを回転駆動可能な構成とな
っていなくてもよい。
【0114】一方、ワイパ支持部35は、ワイパ24を
回転駆動して支持し、被電解加工面に所定の圧力を印加
しながら、一方向に往復運動するように構成されてい
る。ワイパ支持部35は、電極板が無いことを除いて、
実質的に第1実施形態における電解加工工具保持部と同
様の構成とすることができる。ワイパ24の往復運動
は、電極板23の回動運動と同期しており、電極板23
が退避位置にあるときに、ワイパ24が図面上右の方向
のウェーハWの中心方向に移動し、ワイパ24が図面上
左の方向のウェーハWからはずれる方向に位置するとき
に、電極板23はウェーハWと最も重なる面積が大きく
なるように回動するように運動する。
【0115】また、ウェーハWの被電解加工面の外周部
端部に接触するように、電解電源のプラス極に通電され
た1個あるいは複数個の通電ブラシ27が固定されて配
設されている。
【0116】上記の電解加工装置においては、ウェーハ
Wの被電解加工面上に電解液が供給され、電源により所
定の電圧が電極板23とウェーハWの被電解加工面に印
加されると、電極板23と対向する部分の被電解加工面
で電解反応が発生する。ウェーハWは回転駆動されてい
るので、ウェーハWの電解反応が生じた部分は、回転し
て所定時間の後に、ワイパ24と対向する領域に進入
し、被電解加工表面がワイパ24により払拭される。上
記の方法により、ウェーハWの被電解加工面が電解加工
される。
【0117】本実施形態に係る電解加工装置によれば、
陰極となる電極板とワイパとを分離して配置しており、
電極板とワイパの好ましい条件を満たすように、それぞ
れの位置、圧力または被電解加工面までの距離、回転速
度などを設定可能である。従って、電解加工の品質が向
上するように、電極板とワイパの設定を行うことができ
る。また、電解反応の後、所定時間を経過させてから払
拭した方が好ましい場合に有利となり、例えば、ウェー
ハの回転数を調整することで、電解除去の速度を調節す
ることができる。その他、第1実施形態と同様な効果を
享受可能である。
【0118】第4実施形態 図12(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
であるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパの
レイアウトを模式的に示す上面図であり、図12(b)
は対応する模式図である。実質的に第3実施形態に係る
電解加工装置と同様の構成であるが、陰極となる電極板
23およびワイパ24がそれぞれ楕円形状となってお
り、それぞれの長軸方向がぶつからないように、互い違
いに逆方向に回転する構成となっていることが異なる。
本実施形態では、電極板23の退避およびワイパ24の
往復運動などは不要で、ウェーハWの全面を電解加工す
ることができる。
【0119】第5実施形態 図13(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
であるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパの
レイアウトを模式的に示す上面図であり、図13(b)
は対応する模式図である。本実施形態に係る電解加工装
置では、第3実施形態同様に陰極となる電極板およびワ
イパが分離された形態となっており、陰極は、回転駆動
しないで固定さて用いられる。上記の電極板23は、略
三日月状(略半円形状で、弦の一部に凹部が設けられて
いる形状)となっており、被加工対象物表面の外周の一
部を覆うように配置されて固定される。但し、図13
(b)に示すように図面上上下に移動する調節は可能
で、被電解加工面との距離を調整することができる。さ
らに、例えば略三日月状の電極板23の輪郭の凹部が円
形のワイパ24の外周に適合する形状である。本実施形
態では、電極板23の移動およびワイパ24の移動など
は不要で、ウェーハWの全面を電解加工することができ
る。また、ウェーハWの被電解加工面の外周部端部に接
触する通電ブラシ27などのその他の構成は、第3実施
形態と同様とすることができる。
【0120】本実施形態に係る電解加工装置では、陰極
となる電極板23は固定されて用いられるので、その直
径はウェーハWの直径よりも大きく設定される。これ
は、小さい場合には、電極板23の外側に位置するウェ
ーハWの外周領域は電極板23と対向しない部分が存在
し、電解加工されないで残ってしまうのを防止するため
である。
【0121】ワイパ24およびワイパ支持部35は、第
3実施形態と同様の構成とすることができる。陰極とな
る電極板23、陽極となる通電ブラシ27、およびワイ
パ24はそれぞれ電解液浴槽47に溜められた電解液E
Lに漬浸された状態に保たれ、通電ブラシ27から、ウ
ェーハW、電解液ELを介して陰極となる電極板23へ
の電流が流れる。陰極となる電極は、固定されている
が、ワイパ24およびワイパ支持部35とウェーハWは
それぞれ独立に回転し、ウェーハWの被電解加工面が電
解加工される。
【0122】本実施形態に係る電解加工装置によれば、
陰極となる電極板とワイパとを分離して配置しており、
電極板とワイパの好ましい条件を満たすように、それぞ
れの位置、圧力または被電解加工面までの距離、回転速
度などを設定可能である。従って、電解加工の品質が向
上するように、電極板とワイパの設定を行うことができ
る。また、電解反応の後、所定時間を経過させてから払
拭した方が好ましい場合に有利となり、例えば、ウェー
ハの回転数を調整することで、電解除去の速度を調節す
ることができる。その他、第1実施形態と同様な効果を
享受可能である。
【0123】第6実施形態 図14(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
であるウェーハおよび陰極および陽極となる電極および
ワイパのレイアウトを模式的に示す上面図であり、図1
4(b)は対応する模式図である。実質的に第3実施形
態に係る電解加工装置と類似した構成であるが、ウェー
ハWの被電解加工面に対向する位置に配置された電極が
同心円のリング状に2分割され、例えば径の大きい外側
の電極23aが陽極となり、径の小さい内側の電極が陰
極となり、通電ブラシなどの接触電極は設けられず、陽
極となる電極23aおよび陰極となる電極23bはとも
に被電解加工面に非接触に配置される。上記以外は、第
3実施形態に係る電解加工装置と同様の構成である。
【0124】上記の陽極となる電極23aおよび陰極と
なる電極23bは、ともに被電解加工面に非接触に配置
された場合の通電の構成について説明する。図15は、
ウェーハWと2つの電極(23a,23b)の配置を示
す模式図である。電極(23a、23b)は絶縁性支持
部34aに固定されており、電極(23a,23b)周
辺において絶縁性支持部34aとウェーハWの間隙は電
解液ELで満たされている。
【0125】上記の状態で、陽極となる電極23aおよ
び陰極となる電極23bに電圧を印加する場合を考え
る。絶縁性支持部34aの抵抗R0は非常に大きく、し
たがって、陽極となる電極23aからから絶縁性支持部
34aを介して陰極となる電極23bに流れる電流i0
はほぼ零である。このため、陽極となる電極23aから
陰極となる電極23bに流れる電流は、直接電解液EL
中の抵抗R1を経由して流れる電流i1 と、電解液EL
中からウェーハWの表層部を経由して再度電解液EL中
を通って流れる電流i2 に分岐する。
【0126】ここで、電解液EL中の抵抗R1は、陽極
となる電極23aおよび陰極となる電極23bとの極間
距離Dに比例して大きくなる。一方、ウェーハWの表層
部を経由して流れる経路の抵抗R2は、ウェーハWと電
極(23a,23b)との距離dに比例する。従って、
極間距離DをウェーハWと電極(23a,23b)との
距離dよりも十分に大きくしておくことで、直接電解液
EL中の抵抗R1を経由して流れる電流i1 は非常に小
さくなり、電流i2 が大きくなって、電解電流のほとん
どはウェーハWの表層部を経由することになる。
【0127】このように電流がウェーハWの表層部を経
由すると、ウェーハWの表層部の銅膜などの金属膜が電
解液ELの電解作用によって陽極酸化されることにな
り、上述のようにして、イオン状態として、あるいは電
解液中のキレート剤により、キレート化されて、ワイパ
により容易に払拭されて除去される。
【0128】ウェーハWの被電解加工面に対向する位置
に配置された電極を分割するレイアウトは、上記の同心
円のリング状の他、例えば図16の平面図に示すよう
に、複数個に分割された扇状の電極(23c,23d)
とし、各電極間が溝23eで分割されている構成とする
ことができる。また、扇状の電極(23c,23d)で
陽極(23c)と陰極(23d)とを交互に配置するこ
とができる。この他、ウェーハWの被電解加工面に対向
する位置に、被電解加工面に接触しないようにされてい
れば、複数個の電極を陽極および陰極として用いること
ができる。さらに、分割された複数個の電極を全て陰極
として用いることも可能であり、この場合には、接触電
極で陽極を設ける。
【0129】本実施形態に係る電解加工装置によれば、
電極とワイパとを分離して配置しており、電極とワイパ
の好ましい条件を満たすように、それぞれの位置、圧力
または被電解加工面までの距離、回転速度などを設定可
能である。従って、電解加工の品質が向上するように、
電極板とワイパの設定を行うことができる。また、電解
反応の後、所定時間を経過させてから払拭した方が好ま
しい場合に有利となり、例えば、ウェーハの回転数を調
整することで、電解除去の速度を調節することができ
る。その他、第1実施形態と同様な効果を享受可能であ
る。
【0130】第7実施形態 図17(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
であるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパの
レイアウトを模式的に示す上面図であり、図17(b)
は対応する模式図である。実質的に第1実施形態に係る
電解加工装置と同様であるが、ウェーハテーブル42上
にウェーハWが被電解加工面を上面にして固定され、そ
の被電解加工面上に電解加工工具保持部10に保持され
た、電極板23とそれを被覆するワイパ24とを備える
電解加工工具11が設けられている。但し、ウェーハW
の外周部に着脱可能な円筒状のチャンバー部材41が配
設されて、ウェーハWの被電解加工面とチャンバー部材
41とから構成される電解液チャンバーの内側をウェー
ハWの被電解加工面が臨む配置となっていることが異な
る。上記の構成の電解液チャンバーに電解液ELが溜め
られている。
【0131】図17(c)は、ウェーハWの被電解加工
面とチャンバー部材41の接触部分の拡大図である。円
筒状のチャンバー部材41のウェーハWの被電解加工面
に接触する部分は、ウェーハWの被電解加工面に通電す
る電極41aと、シール部材41bとを有している。チ
ャンバー部材41の電極41aは、電解電源61のプラ
ス極と電気的に接続されており、陽極となる。また、シ
ール部材が被電解加工面に密着して、電解液ELがチャ
ンバーから漏れるのを防止している。
【0132】上記の構成において、チャンバー部材41
の電極41aを陽極とし、電解加工工具11の電極板2
3を陰極として、電源により電圧が印加される。また、
電解加工工具11は、電解加工工具保持部10により所
定の圧力で被電解加工面に押圧され、かつ、電解加工工
具保持部10の主軸回転による自転回転しながら、電解
加工工具11の中心がウェーハWの中心を軸とする軌跡
TRに沿うように被電解加工面上を公転回転する。電解
加工工具11の自転および公転速度は外部コントローラ
によって任意に設定可能で、電解加工速度や電解加工状
態に応じて調整できる。
【0133】上記の本実施形態に係る電解加工装置は、
陽極となる電極がウェーハの外周部に全周に渡って設け
られているので、安定して均一な電圧印加が可能で、電
解加工を均一化できる。また、本実施形態においても、
第2実施形態のように電解加工工具11内にスペーサを
組み込むことで、陰極となる電極板とウェーハの被電解
加工面との距離を任意に調節することができ、良好な電
解加工を行うことができる。その他、第1実施形態と同
様な効果を享受可能である。
【0134】第8実施形態 図18は、本実施形態に係る電解加工装置の構成示す模
式図である。従来の電解メッキ装置において、印加する
電圧の極性を逆に設定することにより、電解除去加工を
行う装置である。電解除去チャンバーCB内に、被電解
除去加工されるウェーハWが固定される。電解液を供給
する電解液供給口T1と、この下部に網目状に均一化さ
れた陰極となる電極23が設けられている。一方、供給
された電解液を排出するために電解液排出口T2が設け
られている。電解液供給口T1と一体となっている陰極
となる電極23は、図面上、上下方向に移動する機構を
備え、これと対向した位置に配置されるウェーハWの被
電解加工面との距離が調節される。
【0135】一方、ウェーハステージ42が回転駆動す
ることでウェーハWは回転して保持され、さらにウェー
ハ表面にプラス電極が接続される。電解液を介して数1
0mmの離れている陰極となる電極と、ウェーハW間に
電流を流すことで、ウェーハWの被電解加工面が電解加
工される。本実施形態の電解加工装置は、被電解加工面
を払拭するワイパを必要とせず、ウェーハ全面を同時に
電解加工できる。
【0136】第9実施形態 図19(a)は、本実施形態に係る電解加工装置の要部
であるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパの
レイアウトを模式的に示す上面図であり、図19(b)
は対応する模式図である。電解液ELが溜められた電解
液浴槽47の底部に、被電解加工対象物であるウェーハ
Wよりも径が大きい陰極となる電極板23’とワイパ2
4とが備えられている。電極板23’は表面がメッシュ
状となっている。電解除去加工を行うには、被電解加工
面と電極板23’に所定の電圧を印加した状態で、ウェ
ーハWをウェーハ支持部36に備えられたチャックCに
固定し、被電解加工面をワイパ24側に向けて押圧し、
ウェーハ支持部36の回転により自転回転をさせる一方
で、電解液浴槽47を支持する浴槽保持部47aの回転
によりワイパ24上を公転回転させる。陰極となる電極
板23’は固定されていてもよいが、回転させてもよ
い。陰極となる電極板23’はウェーハWに対して相対
的に移動する構成とする。上記の構成では、ウェーハW
の被電解加工面は全面にワイパ24側に向けて押圧され
ているため、被電解加工面に陽極を接続するには、図1
9(c)の断面図に示すように、ウェーハW表層に配線
用層105などの被加工層を形成するときに、予めウェ
ーハの側面に張り出すように形成しておき、この張出部
を介して陽極を接続する。
【0137】図20は、上記の本実施形態に係る電解加
工装置を用いて電解加工するときの、電解電流を電解加
工処理時間に対してプロットした図である。電解加工処
理の開始とともに電解電流は立ち上がり、被電解加工面
において銅膜などの金属層が除去され、下層のバリアメ
タル層や絶縁層が露出してくると、電解電流は急激に低
下する。従って、例えば電解電流の値が所定値以下にて
一定となったところで電解加工処理の終点Eとし、処理
を終了する。
【0138】上記の本実施形態に係る電解加工装置によ
れば、第1実施形態と同様に、被加工面の金属膜表層を
陽極酸化し、ワイパにより払拭することで陽極酸化され
た金属膜を除去することができ、低い押圧で効率的に被
加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるいは平坦化す
るように、電解除去加工することができる。
【0139】第10実施形態 図21は、本実施形態に係る電解加工装置の要部の模式
図である。実質的に第9実施形態に電解加工装置と同様
の構成であるが、電解液ELが溜められた電解液浴槽4
7の底部に、陰極となる電極板23が設けられ、電極板
23を円筒状に上方から被覆するように配置されたワイ
パ支持台26を設け、この上層にワイパ24が設けられ
ていることが異なる。ワイパ支持台26には、電解液の
通路となる複数個の貫通孔26aが設けられている。電
解除去加工を行うには、第9実施形態同様に、被電解加
工面と電極板23に所定の電圧を印加した状態で、ウェ
ーハWをウェーハ支持部36に備えられたチャックCに
固定し、被電解加工面をワイパ24側に向けて押圧し、
ウェーハ支持部36の回転により自転回転をさせる一方
で、電解液浴槽47を支持する浴槽保持部47aの回転
によりワイパ24上を公転回転させる。
【0140】上記の本実施形態に係る電解加工装置によ
れば、ワイパ支持台26の高さにより、ウェーハWの被
電解加工面と電極板23との間の距離を可変とすること
ができ、例えば数mm〜数10mmの範囲で調節可能
で、電解加工の品質を向上させるように、電解電流の値
を調整することができる。その他、第1実施形態と同様
な効果を享受可能である。
【0141】第11実施形態 図22(a)は本実施形態に係る電解加工装置の要部で
あるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパのレ
イアウトを模式的に示す上面図であり、図22(b)は
対応する模式図である。本実施形態においては、ワイパ
が帯状に長く形成されており、ローラによる送り機構が
設けられていることが上記の第1〜10実施形態と異な
る。即ち、電解液ELが溜められた電解液浴槽47の底
部に、回転駆動可能なウェーハ支持部36とチャックC
が設けられ、ウェーハが被電解加工面を上面にして固定
されている。ウェーハWの被電解加工面に接触するよう
に帯状ワイパ24bが配置され、ローラRにより一方向
に送られる機構となっている。上記のローラRは、それ
ぞれ各支持軸を中心に回転可能となっている。帯状ワイ
パ24bを介して、被電解加工面に対向するように、回
転駆動可能な電極支持部34に装着され、被電解加工面
よりも径の大きい陰極となる電極板23が配置される。
さらに、帯状ワイパ24bの幅をウェーハWの被電解加
工面の径よりも短く設定し、帯状ワイパ24bで覆われ
ていない被電解加工面の端部において陽極となる通電ブ
ラシ27が接触して設けられている。
【0142】電解除去加工を行うには、被電解加工面と
電極板23に所定の電圧を印加した状態で、ウェーハW
を回転駆動する一方で、帯状ワイパ24bを介して被電
解加工面に押圧しながら電極板23を回転駆動し、さら
に帯状ワイパ24bをローラRによって送り、一方向に
移動させる。電極板23は、必ずしも回転駆動する必要
はなく、例えば帯状ワイパ24bを介して被電解加工面
に対向する位置で往復運動をする構成としてもよい。帯
状ワイパ24bは、予めロール状に形成しておき、電解
液浴槽47の近傍で引き出してウェーハWの被電解加工
面上に導き、電解液浴槽47の外部で巻き取って用いる
ことや、帯状ワイパ24bの端部同士を予め繋げて環状
に形成しておくことで電解加工装置内でエンドレスに用
いることができる。
【0143】上記の本実施形態に係る電解加工装置によ
れば、第1実施形態と同様に、被加工面の金属膜表層を
陽極酸化し、ワイパにより払拭することで陽極酸化され
た金属膜を除去することができ、低い押圧で効率的に被
加工対象物の金属膜表面の段差を緩和あるいは平坦化す
るように、電解除去加工することができる。
【0144】第12実施形態 図23(a)は本実施形態に係る電解加工装置の要部で
あるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパのレ
イアウトを模式的に示す上面図であり、図23(b)は
対応する模式図である。本実施形態は第11実施形態の
電解加工装置に類似しており、ワイパが帯状に長く形成
されており、ローラによる送り機構が設けられているこ
とが共通となっているが、電解液ELが溜められた電解
液浴槽47の底部に、回転駆動可能な電極支持部34が
設けられて、陰極となる電極板23が固定されており、
電極板23上に帯状ワイパ24bが配置され、ローラR
により一方向に送られる機構となっており、帯状ワイパ
24bを介して、回転駆動可能なウェーハ支持部36の
チャックCに固定されたウェーハWの被電解加工面を帯
状ワイパ24b側に向けて配置した構成となっている。
【0145】上記の本実施形態に係る電解加工装置で
は、ウェーハWの被電解加工面は全面にワイパ24側に
向けて押圧されているため、図19(c)の断面図に示
すように、ウェーハW表層に配線用層105などの被加
工層を形成するときに、予めウェーハの側面に張り出す
ように形成しておき、この張出部を介して陽極を接続す
る。
【0146】上記の本実施形態に係る電解加工装置で
は、電解加工を行うときに、ウェーハ支持部により所定
の圧力で被電解加工面を押圧し、かつ、ウェーハ支持部
34の回転による自転回転をしながら、ウェーハWの中
心が所定の円状の軌跡TRに沿うように帯状ワイパ24
b上を公転回転するように、ウェーハWを移動させるこ
とができる。
【0147】(変形例1)図24(a)は、第11実施
形態において、帯状ワイパ24bの端部同士を予め繋げ
て環状に形成しておくことで電解加工装置内をエンドレ
スに移動可能な構成とした電解加工装置の模式図であ
る。電解液は、第11実施形態に示すように、電解液浴
槽に溜めても、ディスペンサなどの不図示の供給手段に
より電解加工面に供給する構成としてもよい。
【0148】(変形例2)図24(b)は、第12実施
形態において、帯状ワイパ24bの端部同士を予め繋げ
て環状に形成しておくことで電解加工装置内をエンドレ
スに移動可能な構成とした電解加工装置の模式図であ
る。電解液は、第11実施形態に示すように、電解液浴
槽に溜めても、ディスペンサなどの不図示の供給手段に
より電解加工面に供給する構成としてもよい。
【0149】(変形例3)図24(c)は、第12実施
形態において、電解液浴槽47の近傍に配置されたロー
ルRaから帯状ワイパ24bを引き出してウェーハWの
被電解加工面上に導き、電解液浴槽47の外部でロール
Rbに巻き取って用いる構成とした電解加工装置の模式
図である。
【0150】(変形例4)図25(a)は、変形例2に
おいて、ウェーハWの被電解加工面を垂直に配置し、帯
状ワイパ24bの移動方向を上下方向とした電解加工装
置の模式図である。電解液は、帯状ワイパ24bが電解
液浴槽47aを通過するときにワイパ中に電解液がしみ
込み、ウェーハWの被電解加工面に供給される構成であ
る。
【0151】(変形例5)図25(b)は、変形例2に
おいて、ウェーハWの被電解加工面を垂直に配置し、帯
状ワイパ24bの移動方向を左右方向とした電解加工装
置の模式図である。電解液は、ディスペンサなどの不図
示の供給手段により電解加工面に供給することができ
る。
【0152】第13実施形態 図26(a)は本実施形態に係る電解加工装置の要部で
あるウェーハおよび陰極となる電極板およびワイパのレ
イアウトを模式的に示す上面図であり、図26(b)は
対応する模式図である。本実施形態においては、第11
および12実施形態と同様に、ワイパが帯状に長く形成
されている。電解液ELが溜められた電解液浴槽47の
底部に、回転駆動可能なウェーハ支持部36とチャック
Cが設けられ、ウェーハが被電解加工面を上面にして固
定されている。帯状ワイパ24bは、電解液浴槽47中
に沈められた3つのローラRと液面近傍に配置された2
つのローラR’に引き回され、電解液浴槽47中に導か
れている。上記のローラ(R,R’)は、それぞれ各支
持軸を中心に回転可能となっている。ここで、帯状ワイ
パ24bは、電解液浴槽47中に沈められた3つローラ
により、ウェーハWの被電解加工面に当接し、ローラに
より送られて帯状ワイパ24bが一方向に移動すること
で、ウェーハWの被電解加工面を払拭するように構成さ
れている。
【0153】本実施形態に係る電解加工装置では、液面
近傍において、被電解加工面に対向するように配置され
た2つのローラR’が陰極となる電極23を兼ねて構成
される。さらに、帯状ワイパ24bが接触していない部
分で、例えば2個の陽極となる通電ブラシ27が接触し
て設けられている。
【0154】電解除去加工を行うには、被電解加工面と
ローラR’(電極23)に所定の電圧を印加した状態
で、ウェーハWを回転駆動する一方で、帯状ワイパ24
bをローラRによって送り、一方向に移動させる。帯状
ワイパ24bは、電解液浴槽47の近傍に配置されたロ
ールRaから引き出され、電解液浴槽47の外部でロー
ルRbに巻き取られる構成とすることができる。また、
帯状ワイパ24bの端部同士を予め繋げて環状に形成し
ておくことで電解加工装置内でエンドレスに用いてもよ
い。
【0155】上記の本実施形態に係る電解加工装置によ
れば、被電解加工面とローラR’(電極23)に所定の
電圧を印加したときに、被電解加工面とローラR’の間
隙には電解液があるのみで、ワイパを介しての通電では
なく、電流効率が高い利点がある。また、帯状ワイパと
電極が干渉しないという利点も有している。さらに、ロ
ーラR’(電極23)の位置を変更することで、ウェー
ハWの被電解加工面と電極23との間の距離を可変とす
ることができ、例えば数mm〜数10mmの範囲で調節
可能で、電解加工の品質を向上させるように、電解電流
の値を調整することができる。その他、第1実施形態と
同様に、被加工面の金属膜表層を陽極酸化し、ワイパに
より払拭することで陽極酸化された金属膜を除去するこ
とができ、低い押圧で効率的に被加工対象物の金属膜表
面の段差を緩和あるいは平坦化するように、電解除去加
工することができる。
【0156】本実施形態に係る電解加工装置は、ウェー
ハが被電解加工面を上面にして固定されている構成であ
るが、ローラの構成や帯状ワイパとウェーハの配置を変
更することで、ウェーハが被電解加工面を下面にして固
定されている構成にも対応することができる。
【0157】以上、本発明を13実施形態により説明し
たが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、
電解液の組成は、上記の説明に限定されず、種々の添加
剤や、例示以外の光沢剤またはキレート剤などを用いる
ことも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。
【0158】
【発明の効果】本発明の電解加工装置によれば、被加工
対象物の被加工面に銅膜などの金属膜が形成されている
場合に、電解液供給手段により、被加工対象物表面上に
電解液を供給し、電源により電極板と被加工対象物表面
と間に電流を供給することで、被加工面の金属膜表層が
陽極酸化し、イオン状態として、あるいは、キレート剤
との反応によりキレート化して脆弱な膜として、ワイパ
により払拭することで、陽極酸化された金属膜を除去す
ることができ、低い押圧で効率的に被加工対象物の金属
膜表面の段差を緩和あるいは平坦化するように、電解除
去加工することができる。単純な機械研磨と比較して、
スクラッチの低減、段差緩和性能、ディッシングやエロ
ージョンの低減などの面で非常に有利であり、有機系の
低誘電率膜や多孔質低誘電率絶縁膜を層間絶縁膜に用い
ている被加工対象物を加工する場合に非常に有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体装置の製造方法の製造
工程を示す断面図であり、(a)は半導体基板への絶縁
膜形成工程まで、(b)はコンタクトホールおよび配線
用溝の形成工程まで、(c)はバリヤ膜の形成工程まで
を示す。
【図2】図2は、図1の続きの工程を示し、(d)はシ
ード膜としての銅膜の形成工程まで、(e)は銅膜の形
成工程までを示す。
【図3】図3は、図2の続きの工程を示し、(f)は銅
膜の陽極酸化の工程まで、(g)はキレート膜の形成工
程までを示す。
【図4】図4は、図3の続きの工程を示し、(h)は凸
部のキレート膜の除去工程まで、(i)はキレート膜の
再形成工程までを示す。
【図5】図5は、図4の続きの工程を示し、(j)は銅
膜の平坦化工程まで、(k)は余分な銅膜の除去工程ま
で、(l)はバリヤ膜の露出工程までを示す。
【図6】図6は、第1実施形態に係る電解加工装置の構
成を示す模式図である。
【図7】図7は、第1実施形態に係る電解加工装置の電
解加工工具保持部部分の構成を示す模式図である。
【図8】図8は電解加工工具とウェーハおよび通電ブラ
シなどのレイアウトを模式的に示す上面図である。
【図9】図9(a)は通電ブラシの上面図、図9(b)
は装置に取り付けられた状態での側面図である。
【図10】図10(a)は、第2実施形態に係る電解加
工装置の要部構成を示す模式図であり、図10(b)
は、スペーサ25の斜視図である。
【図11】図11(a)は、第3実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図11(b)は対応する模式図である。
【図12】図12(a)は、第4実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図12(b)は対応する模式図である。
【図13】図13(a)は、第5実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図13(b)は対応する模式図である。
【図14】図14(a)は、第6実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図14(b)は対応する模式図である。
【図15】図15は、第6実施形態に係る電解加工装置
でのウェーハと電極の配置を示す模式図である。
【図16】図16は、電極間が溝で分割されている複数
個の扇状の電極を配置した電極の平面図である。
【図17】図17(a)は、第7実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図17(b)は対応する模式図であり、図17(c)
は、ウェーハの被電解加工面とチャンバー部材の接触部
分の拡大図である。
【図18】図18は、第8実施形態に係る電解加工装置
の構成示す模式図である。
【図19】図19(a)は、第9実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図19(b)は対応する模式図であり、図19(c)は
ウェーハへの通電方法を示す模式的断面図である。
【図20】図20は、上記の第9実施形態に係る電解加
工装置を用いて電解加工するときの、電解電流を電解加
工処理時間に対してプロットした図である。
【図21】図21は、第10実施形態に係る電解加工装
置の要部の模式図である。
【図22】図22(a)は第11実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図22(b)は対応する模式図である。
【図23】図23(a)は第12実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図23(b)は対応する模式図である。
【図24】図24(a)は変形例1に係る電解加工装置
の模式図、図24(b)は変形例2に係る電解加工装置
の模式図、図24(c)は変形例3に係る電解加工装置
の模式図である。
【図25】図25(a)は変形例4に係る電解加工装置
の模式図、図25(b)は変形例5に係る電解加工装置
の模式図である。
【図26】図26(a)第13本実施形態に係る電解加
工装置の要部レイアウトを模式的に示す上面図であり、
図26(b)は対応する模式図である。
【図27】図27は、従来例に係るデュアルダマシン法
による銅配線の形成方法の製造工程を示す断面図であ
り、(a)は層間絶縁膜の形成工程まで、(b)は配線
用溝およびコンタクトホールの形成工程まで、(c)は
バリヤ膜の形成工程までを示す。
【図28】図28は、図27の続きの工程を示し、
(d)はシード膜の形成工程まで、(e)は配線用層の
形成工程まで、(f)は配線形成工程までを示す。
【図29】図29は、CMP法による銅膜電解加工工程
において発生するディッシングを説明するための断面図
である。
【図30】図30は、CMP法による銅膜電解加工工程
において発生するエロージョンを説明するための断面図
である。
【図31】図31は、CMP法による銅膜電解加工工程
において発生するリセスを説明するための断面図であ
る。
【図32】図32は、CMP法による銅膜電解加工工程
において発生するスクラッチおよびケミカルダメージを
説明するための断面図である。
【符号の説明】
10…電解加工工具保持部、11…電解加工工具、12
…保持部材、12a…連結部材保持部、12b…連結部
材、12c…弾性部材、12d…絶縁板、13…保持装
置、13a…主軸、14…主軸モータ、15…シリンダ
装置、15a…ピストン、15b…ピストンロッド、1
5c…押圧部材、16…ロータリジョイント、20…通
電軸、20a…配線、23,23’…電極(板)、23
a,23b,23c,23d…電極、23e…溝、24
…ワイパ、24a…O−リング、24b…帯状ワイパ、
25…スペーサ、25a…貫通孔、27…通電ブラシ、
27a…基体、27b…接点部、28a,28b,28
c…支持部、30…Z軸位置決め機構部、31…Z軸サ
ーボモータ、31a…ボールネジ軸、32…Z軸スライ
ダ、33…ガイドレール、34…電極支持部、35…ワ
イパ支持部、36…ウェーハ支持部、40…X軸移動機
構部、42…ウェーハテーブル、44…駆動モータ、4
5…保持装置、46…ベルト、47,47a…電解液浴
槽、48…X軸スライダ、49…X軸サーボモータ、4
9a…ボールネジ軸、49b…可動部材、51…Z軸ド
ライバ、52…主軸ドライバ、53…テーブルドライ
バ、54…X軸ドライバ、55…コントローラ、56…
コントロールパネル、61…電解電源、62…電流計、
71…スラリー供給装置、81…電解液供給装置、10
1,301…半導体基板、102,302…層間絶縁
膜、103,305…バリヤ膜、104,306…シー
ド膜、105,307…銅膜、106…キレート膜、1
20…陰極部材、308…銅配線、AX…支軸、C…チ
ャック、CD…ケミカルダメージ、CH…コンタクトホ
ール、EL…電解液、H…通気孔、M…溝、R,R’…
ローラ、Ra,Rb…ロール、SC…スクラッチ、SL
…スラリー、TR…軌跡、W…ウェーハ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月13日(2001.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 成郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大鳥居 英 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 野上 毅 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 駒井 尚紀 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3C059 AA02 AB01 AB07 HA03 5F033 HH07 HH08 HH11 HH13 HH14 HH18 HH19 HH21 HH32 HH33 HH34 JJ01 JJ07 JJ08 JJ11 JJ13 JJ14 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 JJ34 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP15 PP19 PP27 PP28 QQ09 QQ37 QQ46 RR04 RR06 RR11 RR22 RR29 SS04 SS13 WW03 XX01

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工面に金属膜を有する被加工対象物を
    電解除去加工する電解加工装置であって、 前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、 前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、 前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
    手段と、 前記被加工対象物表面に対向する位置に配設された第1
    電極と、 前記被加工対象物表面の周辺部に配設された第2電極
    と、 前記被加工対象物表面の第2電極と前記第1電極間に電
    流を供給する電源とを有する電解加工装置。
  2. 【請求項2】前記金属膜は、配線金属膜である請求項1
    記載の電解加工装置。
  3. 【請求項3】前記配線金属膜は、少なくとも銅、アルミ
    ニウム、タングステン、金、銀のいずれか、または、そ
    れらの合金、またはそれらの酸化物あるいは窒化物を含
    む請求項2記載の電解加工装置。
  4. 【請求項4】前記被加工対象物保持手段は、前記被加工
    対象物を所定の回転軸を中心に回転させる請求項1記載
    の電解加工装置。
  5. 【請求項5】前記被加工対象物保持手段は、前記被加工
    対象物を押圧するとともに、前記被加工対象物を所定の
    回転軸中心に回転させる請求項4記載の電解加工装置。
  6. 【請求項6】前記被加工対象物保持手段を前記ワイパの
    ワイパ面に対して平行な面上に平行移動させる平行移動
    手段をさらに有する請求項1記載の電解加工装置。
  7. 【請求項7】前記ワイパは弾塑性体材料で構成されてい
    る請求項1記載の電解加工装置。
  8. 【請求項8】前記ワイパに通気孔が設けられている請求
    項1記載の電解加工装置。
  9. 【請求項9】前記ワイパを支持するワイパ支持部材に通
    気孔が設けられている請求項1記載の電解加工装置。
  10. 【請求項10】前記ワイパは所定の回転軸を中心に回転
    可能となっている請求項1記載の電解加工装置。
  11. 【請求項11】前記電解液供給手段は電解質と添加剤を
    含む電解液を供給する請求項1記載の電解加工装置。
  12. 【請求項12】前記添加剤は、銅イオンを含む請求項1
    1記載の電解加工装置。
  13. 【請求項13】前記添加剤は、少なくとも光沢剤あるい
    はキレート剤のいずれかを含む請求項11記載の電解加
    工装置。
  14. 【請求項14】前記電解液は、研磨砥粒を含む請求項1
    1記載の電解加工装置。
  15. 【請求項15】前記電源は、前記被加工対象物表面と前
    記第1電極間に周期性パルス電圧を印加することにより
    電流を供給する請求項1記載の電解加工装置。
  16. 【請求項16】前記電源は、前記被加工対象物表面と前
    記第1電極間に矩形パルス、サイン波形、スロープ波
    形、PAM波形の電圧を印加して電流を供給する請求項
    15記載の電解加工装置。
  17. 【請求項17】前記電源は、前記被加工対象物表面と前
    記第1電極間に流れる電流値を少なくとも電解加工初期
    と終点付近で変更可能である請求項1記載の電解加工装
    置。
  18. 【請求項18】前記電源は、前記被加工対象物表面と前
    記第1電極間に流れる電流値を電解加工初期において大
    きく、終点付近で小さく設定する請求項17記載の電解
    加工装置。
  19. 【請求項19】前記電解液供給手段により供給された電
    解液の温度を調節する温度調整手段をさらに有する請求
    項1記載の電解加工装置。
  20. 【請求項20】前記温度調整手段は、前記電解液の温度
    を80℃以下に調整する請求項19記載の電解加工装
    置。
  21. 【請求項21】前記被加工対象物の周囲を包含するよう
    に形成され、前記電解液供給手段により供給された電解
    液を溜める浴槽をさらに有する請求項1記載の電解加工
    装置。
  22. 【請求項22】前記電解液供給手段は、前記被加工対象
    物表面上に前記電解液が液盛りするように電解液を供給
    する請求項1記載の電解加工装置。
  23. 【請求項23】前記電解液供給手段は、電解液が滲出す
    る材料からなる滲出部材を端部に有し、前記滲出部材を
    介して前記電解液を前記被加工対象物表面上に供給する
    請求項1記載の電解加工装置。
  24. 【請求項24】前記第2電極は、前記被加工対象物表面
    の金属膜に比して同等または貴なる金属材料を有する請
    求項1記載の電解加工装置。
  25. 【請求項25】前記第2電極が被加工対象物表面の周辺
    部に接触するように配設されている請求項1記載の電解
    加工装置。
  26. 【請求項26】前記第2電極は、先端部が櫛形に形成さ
    れており、当該櫛形部において前記被加工対象物表面の
    周辺部に接触するように配設されている請求項25記載
    の電解加工装置。
  27. 【請求項27】前記金属膜には前記被加工対象物の側面
    へ張り出している張り出し部が形成されており、前記第
    2電極は、前記張り出し部において前記被加工対象物表
    面の周辺部に接触するように配設されている請求項25
    記載の電解加工装置。
  28. 【請求項28】前記第2電極が被加工対象物表面の周辺
    部に接触しない位置に配設され、前記第2電極と前記被
    加工対象物表面とが前記電解液を介して通電する請求項
    1記載の電解加工装置。
  29. 【請求項29】前記第2電極が、着脱可能なカートリッ
    ジ型に構成されている請求項1記載の電解加工装置。
  30. 【請求項30】前記第1電極に負電圧を印加し、前記第
    2電極に正電圧を印加する請求項1に記載の電解加工装
    置。
  31. 【請求項31】前記ワイパは、前記第1電極と当該第1
    電極を支持する絶縁性支持部を被覆して前記絶縁性支持
    部の端部に固定されている請求項1に記載の電解加工装
    置。
  32. 【請求項32】前記ワイパは、ゴムバンドあるいはO−
    リングにより前記絶縁性支持部の端部に固定されている
    請求項31に記載の電解加工装置。
  33. 【請求項33】前記被加工対象物表面と前記第1電極と
    の間の距離を可変とする手段が設けられている請求項1
    に記載の電解加工装置。
  34. 【請求項34】前記ワイパに圧力を印加するワイパ押圧
    手段と、前記第1電極を支持する絶縁性支持部とワイパ
    押圧手段との間に圧力を伝達する弾性部材とをさらに有
    する請求項1に記載の電解加工装置。
  35. 【請求項35】被加工面に金属膜を有する被加工対象物
    を電解除去加工する電解加工装置であって、 前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、 前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、 前記被加工対象物表面と前記ワイパを相対移動させる移
    動手段と、 前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
    手段と、 前記被加工対象物表面に対向する位置に移動可能に配設
    された電極と、 前記被加工対象物表面と前記電極間に電流を供給する電
    源とを有する電解加工装置。
  36. 【請求項36】前記電極が、陽極と陰極とを有する請求
    項35に記載の電解加工装置。
  37. 【請求項37】前記陽極と陰極とが、それぞれリング形
    状である請求項36に記載の電解加工装置。
  38. 【請求項38】前記移動可能に配設された電極が陰極で
    あり、 さらに陽極となる電極が前記被加工対象物表面の周辺部
    に接触するように配設されている請求項35に記載の電
    解加工装置。
  39. 【請求項39】前記電極が円形状であり、 回転駆動可能となっている請求項35に記載の電解加工
    装置。
  40. 【請求項40】前記電極が、前記被加工対象物表面と非
    接触である請求項35に記載の電解加工装置。
  41. 【請求項41】前記電極が略三日月状であり、少なくと
    も前記被加工対象物表面の外周の一部を被覆するように
    配設される請求項35に記載の電解加工装置。
  42. 【請求項42】前記略三日月状の電極が陰極である請求
    項41に記載の電解加工装置。
  43. 【請求項43】前記略三日月状の電極の輪郭の凹部が、
    円形のワイパの外周に適合する形状であり、前記凹部に
    前記ワイパの一部が嵌込される配置となっている請求項
    41に記載の電解加工装置。
  44. 【請求項44】被加工面に金属膜を有する被加工対象物
    を電解除去加工する電解加工装置であって、 前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、 前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、 前記被加工対象物表面と前記ワイパを相対移動させる移
    動手段と、 前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
    手段と、 前記被加工対象物表面に対向する位置に移動可能に配設
    された電極と、 前記被加工対象物表面と前記電極間に電流を供給する電
    源と、 前記被加工対象物表面が底面に臨むように、前記被加工
    対象物の外周部表面に接触するように設けられ、前記電
    解液供給手段により供給された電解液を溜める浴槽とを
    有する電解加工装置。
  45. 【請求項45】前記浴槽の前記被加工対象物の外周部表
    面に接触する部分に接触電極が設けられている請求項4
    4に記載の電解加工装置。
  46. 【請求項46】前記接触電極が陽極である請求項45に
    記載の電解加工装置。
  47. 【請求項47】前記被加工対象物が固定されており、前
    記ワイパが自転回転するとともに、前記被加工対象物表
    面上を公転回転する請求項44に記載の電解加工装置。
  48. 【請求項48】被加工面に金属膜を有する被加工対象物
    を電解除去加工する電解加工装置であって、 前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、 前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
    手段と、 前記被加工対象物表面に対向する位置に配設された第1
    電極と、 前記被加工対象物表面に接触して配設された第2電極
    と、 前記被加工対象物表面の第2電極と前記第1電極間に電
    流を供給する電源とを有する電解加工装置。
  49. 【請求項49】前記被加工対象物表面から前記金属膜が
    電解除去されるように、前記電源により前記第1電極と
    前記第2電極に電圧を印加する請求項48に記載の電解
    加工装置。
  50. 【請求項50】被加工面に金属膜を有する被加工対象物
    を電解除去加工する電解加工装置であって、 前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、 前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、 前記被加工対象物表面と前記ワイパを相対移動させる移
    動手段と、 前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
    手段と、 前記ワイパに被覆され、メッシュ状に構成された電極
    と、 前記被加工対象物表面と前記電極間に電流を供給する電
    源と を有し、 前記被加工対象物を前記ワイパで被覆された前記電極上
    において移動させて、電解除去加工を行う電解加工装
    置。
  51. 【請求項51】前記被加工対象物保持手段は、前記被加
    工対象物を所定の回転軸を中心に回転させる請求項50
    記載の電解加工装置。
  52. 【請求項52】前記電極が、陽極と陰極とを有する請求
    項50に記載の電解加工装置。
  53. 【請求項53】前記ワイパがワイパ支持部材上に設けら
    れており、 前記ワイパ支持部材の内部に前記メッシュ状に構成され
    た電極が設けられており、 前記ワイパ支持部材の厚さにより前記電極と前記被加工
    対象物表面との距離を可変としている請求項50に記載
    の電解加工装置。
  54. 【請求項54】被加工面に金属膜を有する被加工対象物
    を電解除去加工する電解加工装置であって、 前記被加工対象物を保持する被加工対象物保持手段と、 前記被加工対象物表面を払拭するワイパと、 前記被加工対象物表面に対して前記ワイパを一方向に移
    動させる移動手段と、 前記被加工対象物表面上に電解液を供給する電解液供給
    手段と、 前記被加工対象物表面に対向する位置に配設された電極
    と、 前記被加工対象物表面と前記電極間に電流を供給する電
    源とを有する電解加工装置。
  55. 【請求項55】前記ワイパがシート状である請求項54
    に記載の電解加工装置。
  56. 【請求項56】前記ワイパが前記シート状のワイパを巻
    き取ったロール形状である請求項55に記載の電解加工
    装置。
  57. 【請求項57】前記ワイパが、一方向に延伸されたシー
    ト形状の端部同士を接続した環状となっている請求項5
    5に記載の電解加工装置。
  58. 【請求項58】前記被加工対象物表面に接触する接触電
    極が設けられている請求項54に記載の電解加工装置。
  59. 【請求項59】前記シート状のワイパ上において、前記
    被加工対象物表面が揺動するように移動される請求項5
    4に記載の電解加工装置。
  60. 【請求項60】前記シート状のワイパを一方向に移動さ
    せる移動手段が複数個のローラであり、 前記ローラの一部が前記被加工対象物表面と一定の距離
    をもって離間して対向するように配設されている請求項
    54に記載の電解加工装置。
  61. 【請求項61】前記被加工対象物表面と一定の距離をも
    って離間して対向するローラが電極となっている請求項
    60に記載の電解加工装置。
  62. 【請求項62】前記シート状のワイパを一方向に移動さ
    せる移動手段が複数個のローラであり、 前記ローラの一部が、前記被加工対象物表面に前記シー
    ト状のワイパを押圧するように弾性部材を備えて配設さ
    れている請求項54に記載の電解加工装置。
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