JP2002254237A - フープ材カッター - Google Patents

フープ材カッター

Info

Publication number
JP2002254237A
JP2002254237A JP2001400566A JP2001400566A JP2002254237A JP 2002254237 A JP2002254237 A JP 2002254237A JP 2001400566 A JP2001400566 A JP 2001400566A JP 2001400566 A JP2001400566 A JP 2001400566A JP 2002254237 A JP2002254237 A JP 2002254237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ram
moving blade
blade
fixed
hoop material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001400566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3976174B2 (ja
Inventor
Yasuharu Tokukatsu
靖治 徳勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001400566A priority Critical patent/JP3976174B2/ja
Publication of JP2002254237A publication Critical patent/JP2002254237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3976174B2 publication Critical patent/JP3976174B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shearing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2軸のカム相互間の回転位相差による軸間の
競り合いを解消し、動刃の横振れを防止して動刃の進退
動をガイドするフープ材カッターの提供を目的とする。 【解決手段】 固定刃2と、動刃3と、動刃3の進退動
をガイドするガイド機構と、動刃3を取り付けるラム4
と、ラム4を搖動的に進退動させる2個の駆動手段と、
2個の駆動手段を所定のタイミング差で作動させる手段
とを設け、前記駆動手段は、ラム4に並列して設けられ
た2箇所の長穴内にスライドブロック19a,19bを
介して係合したカム10a,10bと、それぞれを独立
駆動させる2個のモーター6a,6b及び減速機7a,
7bとから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動プレス装置等に併設
されてスクラップフープ材を切断するフープ材カッター
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フープ材をプレスした後のスクラ
ップを、自動プレス装置等に併設されたフープ材カッタ
ーで、ストリップのまま切断処理をすることが行われて
いる。そして、この種のフープ材カッターとしては例え
ば特開平2−256413号公3に開示さた発明が知ら
れている。
【0003】同公報記載の装置は図11および図12に
示すように、固定下盤50と上盤61との間でラム54
を摺動的させ、独立した2個のモーター46,47およ
び減速機48,49の独立駆動により、それぞれの駆動
軸49に固定された2個のカム85,86相互間の回転
に位相差を生じさせつつラムを搖動的に進退動させるこ
とにより、ラム54に固定した動刃58と上盤61に固
定した固定刃63との間でフープ材を切断する構成にな
っている。
【0004】この場合、2個のカムの回転に位相差を生
じさせることにより、2軸間に競り合いが生じる。この
競り合いを解消させるために、一方のカム86はラム5
4に設けられた丸穴91に、他方のカム85を長方形の
穴92に係合させて長方形の穴92内にてスライドさせ
ることにより競り合いを逃がすようにしている。
【0005】また、ラム54の進退動による動刃58の
ガイドはラムの54の両側面に設けたガイドブロック9
3,94にてスペーサー60の内側面を摺動させるかま
たは、ガイドローラー95,96にて動刃58の両側面
をガイドするように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構造では、2個のカム85,86の一方のカム86
は丸穴91内にて回転しているために逃げがなく、他方
のカム85だけを長方形穴92に係合させて回転位相差
による競り合いをスライドさせていることにより、これ
が動刃58を大きく横振れさせる原因になっている。こ
れにより、動刃58の側面をガイドすることが容易では
なくなるという問題があった。
【0007】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、2個のカム85,86相互間に回転位相
差を生じさせつつ偏心回転をさせても、ラム54の動刃
58側の側面に大きな横振れが生じないようにして動刃
58側の側面をガイドすることができるフープ材カッタ
ーの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、固定刃と、この固定刃に対向して搖動的
に進退動することにより接離する動刃と、動刃の進退動
をガイドするガイド機構と、動刃を取り付けるラムと、
ラムを搖動的に進退動させる2個の独立した駆動手段
と、2個の駆動手段を所定のタイミング差で作動させる
手段とを設けることにより構成したことを特徴とする。
【0009】前記駆動手段は、2箇所に並列して設けら
れたカムと、それぞれのカムの偏心作動による互いの変
位による競り合いを逃がしつつラムを搖動的に進退動さ
せるためにラム側に設けた2か所の長穴と、それぞれの
カムを独立駆動させる2個のモーターおよび減速機とか
ら成る。
【0010】また前記ガイド機構は、動刃及び固定刃が
表面固定式の場合においては、ガイドローラーにて動刃
の両側面をガイドし、動刃及び固定刃が埋込式の場合に
おいては、スライドブロックにてラムの両側面をガイド
する。
【0011】
【作用】本発明のフープ材カッターによれば、ラム側に
並列して設けられた2個の長穴内でカムの回転位相差に
よる2軸間の競り合いを逃がすことができる。これによ
り動刃の横振れを防止することができる。
【0012】また、動刃の進退動をガイドする法方は、
刃物が表面固定式または埋込固定式のどちらかにより、
ガイドローラー方式またはスライドブロック方式を選択
して採用することができるので、動刃のガイドが容易で
ある。
【0013】
【実施例】図1から図9は本発明の実施例を示し、図1
は本発明のフープ材カッターの要部を断面にした側面
図、図2はフープ材カッターの内部構造を示す平面図、
図3から図6は動刃の作動状態を説明する図、図7は動
刃のガイドとして固定ガイドローラーブロックを用いた
図、図8及び図9は刃物を埋込固定式にした場合の図、
図10は刃物を埋込固定式にした場合にラム側面にガイ
ドブロックを用いた図である。
【0014】図1および図2に示す本発明のフープ材カ
ッターは刃物表面固定式であり、かつ独立した2軸駆動
により刃物を搖動しつつ切断を行うものである。その構
成は、固定刃2がベース1の上面にボルト2a等の適宜
手段にて固定され、ベース1とカバー5との間にはラム
4が摺動可能に設けられるとともに、ラム4の一端の下
面には動刃3が固定刃2に対向してボルト3a等の適宜
手段にて固定されている。
【0015】ラム4の他端側には、2個のモーター6
a,6bおよび減速機7a,7bにより駆動される駆動
軸8a,8bがキー9a,9bを介して連結されたカム
10a,10bが互いに同期位置にて固定されていると
ともに、カム10a,10bのボス部は軸受20a,2
0bを介してベース1に対して回転自在に嵌合されてお
り、カム10a,10bはラム4に設けられた長穴4
a,4bに対しスライドブロック19a,19bを介し
て摺動自在に係合されている。
【0016】さらに、図2に示すように、動刃3の進退
動に際して動刃3の両端面に接しつつ動刃3をガイドす
ガイドローラー11a,11bがベース1側に設けられ
ている。一方、ラム4は、動刃3を固定した部分の幅を
切断材排出口30の幅に比べて広く形成することによ
り、広くした部分がガイドローラー11a,11bをそ
の上面から覆うようにしてその上面からガイドローラー
11a,11bを抑え込むように構成している。
【0017】また、ラム4の両面には油溝13,14が
刻設されているとともに、油溝13,14を連絡する貫
通穴17が穿設されている。一方、油溝13に面したカ
バー5の面には油溝12が刻設されており、グリースニ
ップル16から供給された潤滑油は給油穴15を経由し
て油溝12および油溝13に入りラム4の上面を潤滑
し、さらに潤滑油は貫通穴17を経由して油溝14に入
り、ラム4の下面を潤滑するとともに、その摺動面を経
由してガイドローラー11a,11bに供給されるよう
に構成している。
【0018】なお、前記のモーター6a,6bに連結し
た減速機7a,7bは、複数のボルト18を介してベー
スの下面に取り付けられ、駆動軸8a,8bはカム10
a,10bのボス部と軸受20a,20bおよびオイル
シール22a,22bを介して回転自在に設けられてい
る。
【0019】ラム4の上面には駆動軸8a,8bが貫通
するカバー5が複数のボルト24を介してベース1側に
固定されている。一方、固定刃2及び動刃3に対して被
切断材としてのフープ材を供給するホッパー23がベー
ス1側にに複数のボルト24にて取り付けられており、
ホッパー23にはフープ材の供給を一時留保するストッ
クガイド25が設けられている。
【0020】一方駆動軸8a,8bの上端には、カム1
0a,10bの相互間に回転位相差を生じさせるカム2
7、突出カム26およびスイッチ28が設けられてい
る。
【0021】上記構成のフープ材カッターを始動するに
際しては、まず制御盤(図示せず)からの始動指令信号
によって第1のモーター6aを駆動することにより駆動
軸8aに連結された突出カム26がカム27に対して所
定の位置となればスイッチ28が作用して第2のモータ
ー6bを始動させる。
【0022】このように2個のモーターを所定のタイミ
ング差で共働させることによりそれぞれの駆動軸8a,
8bを介してラム4が搖動的に進退動する。この始動開
始と同時に図1の矢印Aで示す方向から被切断材として
のフープ材を供給することによりラム4に固定した動刃
3と固定刃2との間で切断が始まる。
【0023】この場合に、ラム4に固定された動刃3は
図3から図6に示す順序で搖動しつつ固定刃2に対して
接離する。即ち、動刃3がフープ材の端部から点接触す
ることにより切断を開始し、そのあと順次に動刃が搖動
しつつ切断を継続することにより全幅に対して切断の1
サイクルを終了する。切断された材料は矢印Bで示す切
断材排出口30から排出される。この搖動的進退動によ
る切断は、フープ材の全幅を同時に剪断する場合に比べ
て振動が極めて小さくなるために切刃の寿命に対する影
響が軽減される。
【0024】また、ラム4における動刃3の固定部の幅
を広くしたことにより、その部分がガイドローラー11
a,11bを上面から押さえ込んだ状態になっていると
ともに、ベース1の面に常に接触して摺動するためにラ
ム4の強度を補って動刃3を安定させることができる。
これにより切刃の損傷がさらに少なくなり、切刃を再研
磨するための取り外し回数を大きく削減することができ
る。
【0025】一方、潤滑油はグリースニップル16から
油溝12を介してカム10a,10bおよび軸受20
a,20bに供給される。一方、油溝13,14を介し
てラム4の両摺動面に供給されるとともに、ラム4の下
面に供給された潤滑油は、ラム4の下面の油溝14及び
摺動面を経由してガイドローラー11a,11bに自動
的に供給される。
【0026】また、フープ材は切断工程中にもかかわら
ず連続してホッパー23内に送り込まれるが、切断工程
の時間帯に強制的に送り込まれた分が撓みとなり、撓み
はストックガイドに吸収される。切断の1サイクルが終
了して動刃3が後退すると再びフープ材は切断部に送り
こまれて、切断サイクルが自動的に繰り返される。
【0027】以上説明したフープ材カッターは刃物表面
固定式であり、動刃3の両側面にガイドローラー11
a,11bを当てることにより動刃3をガイドすること
ができる比較的小さいタイプの場合であるが、同様に刃
物表面固定式で大型のタイプになるとベース1と動刃3
との間隔が大きくなる傾向にあり、ガイドローラー11
a,11bを動刃の面に当てることが困難になってく
る。
【0028】このような場合は、図7に示すように、ガ
イドローラー11a,11bを取り付けて適切な厚さに
調整したガイドローラーブロック29a,29bをベー
ス1側に埋め込むことにより、ガイドローラー11a,
11bを動刃の面に近づけることができる。またこのよ
うな着脱可能なブロックにすることにより、ガイドロー
ラー11a,11bを調整する際に動刃3を外すだけで
ガイドローラー11a,11bをガイドローラーブロッ
ク29a,29bとともに取り出すことができるので作
業が容易になる利点がある。
【0029】つぎに、図8及び図9に示す刃物埋込式の
場合については、動刃3がラム4に埋め込まれているた
め、動刃3の側面を利用してガイドすることができない
ので、図10に示すようにピン30a,30bを介して
スライドブロック31a,31bを設け、スライドブロ
ック31a,31bにてベース1の面を矢印で示す方向
にスライドさせるようにすることにより動刃3の進退動
をガイドする目的を達成することができる。
【0030】本発明のフープ材カッターにおける2個の
駆動手段を所定のタイミング差で作動させる手段は、本
実施例における制御方法に限定しない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフープ材カ
ッターによれば、2個のカム軸のそれぞれをラム側に設
けた2か所の長穴に係合して作動させることによりカム
軸相互間の競り合いを解消して動刃の横振れを防止する
ことができる。またガイドローラーまたはスライドブロ
ック方式を適切に選択して用いることにより動刃の進退
動のガイドを容易にすることができる。
【0032】また、ラムの幅を広くして、その部分でガ
イドローラーを押さえ込むことにより、ラムの摺動面に
供給された潤滑油をその摺動面を介してガイドローラー
に自動的に給油させることができるとともに、ラムの幅
を広くした部分をベース面に常に接触させつつ摺動させ
るのでラムの強度を補い、しかも切断の際に動刃を安定
させることができる。これにより、ラムの厚さを低減さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフープ材カッターの要部を断面にした
側面図である。
【図2】図2の内部構造を示す平面図である。
【図3】動刃の作動状態を説明する図である。
【図4】動刃の作動状態を説明する図である。
【図5】動刃の作動状態を説明する図である。
【図6】動刃の作動状態を説明する図である。
【図7】固定ガイドローラーブロックを用いた図であ
る。
【図8】刃物埋込式フープ材カッターの刃物部を示す図
である。
【図9】刃物埋込式フープ材カッターの刃物部を示す図
である。
【図10】動刃のガイドにスライドブロックを用いた図
である。
【図11】従来のフープ材カッターの内部構造を示す要
部断面図である。
【図12】従来のフープ材カッターの内部構造を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 固定刃 3 動刃 4 ラム 5 カバー 6a,6b モーター 7a,7b 減速機 8a,8b 駆動軸 9a,9b キー 10a,10b カム 11a,11b ガイドローラー 16 グリースニップル 19a,19b スライドブロック 20a、20b 軸受 23 ホッパー 25 ストックガイド 26a,16b 固定ガイドローラーブロック 27a,27b スライドブロック
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月28日(2002.1.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フープ材カッター
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動プレス装置等に併設
されてスクラップフープ材を切断するフープ材カッター
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フープ材をプレスした後のスクラ
ップを、自動プレス装置等に併設されたフープ材カッタ
ーで、ストリップのまま切断処理をすることが行われて
いる。そして、この種のフープ材カッターとしては例え
ば特開平2−256413号公3に開示さた発明が知ら
れている。
【0003】同公報記載の装置は図11および図12に
示すように、固定下盤50と上盤61との間でラム54
を摺動的させ、独立した2個のモーター46,47およ
び減速機48,49の独立駆動により、それぞれの駆動
軸49に固定された2個のカム85,86相互間の回転
に位相差を生じさせつつラムを搖動的に進退動させるこ
とにより、ラム54に固定した動刃58と上盤61に固
定した固定刃63との間でフープ材を切断する構成にな
っている。
【0004】この場合、2個のカムの回転に位相差を生
じさせることにより、2軸間に競り合いが生じる。この
競り合いを解消させるために、一方のカム86はラム5
4に設けられた丸穴91に、他方のカム85を長方形の
穴92に係合させて長方形の穴92内にてスライドさせ
ることにより競り合いを逃がすようにしている。
【0005】また、ラム54の進退動による動刃58の
ガイドはラムの54の両側面に設けたガイドブロック9
3,94にてスペーサー60の内側面を摺動させるかま
たは、ガイドローラー95,96にて動刃58の両側面
をガイドするように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構造では、ガイドブロック93,94とスペーサー
60に対する潤滑油の供給手段が要求されるとともにガ
イドブロック93,94の交換はベースからラム54を
取り外す作業が要求されるものであった。
【0007】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、ラムの潤溝を介して、ガイド部への給油
を可能ならしめるとともにラムの動刃を取り外すことに
よりガイド部の交換が可能なフープ材カッターの提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ベースに固定刃を固定するとともにベー
スとカバー間にラムを揺動しつつ進退動自在に配設し、
かつ当該ラムに、前記固定刃と対向して離接する動刃を
取り付けることにより構成したフープ材カッターにおい
て、前記ベースに設けた切断材排出口の横幅に比べて、
前記ラムの横幅を広く形成するとともに前記ベースの切
断材排出口の左右両側部にガイドローラーを取り付けた
ガイドブロックを埋設して、前記ラムに取り付けた動刃
をガイドすることができるように構成したことを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明のフープ材カッターによれば、ラムの進
退動に関連してガイド部に潤滑油の給油を自動的に行う
ことができる。
【0010】また、動刃の進退動をガイドする法方は、
ガイドローラー方式を採用することにより動刃の取り外
し作業のみにて、ガイド部の交換並びに調整作業を行う
ことができる。
【0011】
【実施例】図1から図9は本発明の実施例を示し、図1
は本発明のフープ材カッターの要部を断面にした側面
図、図2はフープ材カッターの内部構造を示す平面図、
図3から図6は動刃の作動状態を説明する図、図7は動
刃のガイドとして固定ガイドローラーブロックを用いた
図、図8及び図9は刃物を埋込固定式にした場合の図、
図10は刃物を埋込固定式にした場合にラム側面にガイ
ドブロックを用いた図である。
【0012】図1および図2に示す本発明のフープ材カ
ッターは刃物表面固定式であり、かつ独立した2軸駆動
により刃物を搖動しつつ切断を行うものである。その構
成は、固定刃2がベース1の上面にボルト2a等の適宜
手段にて固定され、ベース1とカバー5との間にはラム
4が摺動可能に設けられるとともに、ラム4の一端の下
面には動刃3が固定刃2に対向してボルト3a等の適宜
手段にて固定されている。
【0013】ラム4の他端側には、2個のモーター6
a,6bおよび減速機7a,7bにより駆動される駆動
軸8a,8bがキー9a,9bを介して連結されたカム
10a,10bが互いに同期位置にて固定されていると
ともに、カム10a,10bのボス部は軸受20a,2
0bを介してベース1に対して回転自在に嵌合されてお
り、カム10a,10bはラム4に設けられた長穴4
a,4bに対しスライドブロック19a,19bを介し
て摺動自在に係合されている。
【0014】さらに、図2に示すように、動刃3の進退
動に際して動刃3の両端面に接しつつ動刃3をガイドす
るガイドローラー11a,11bがベース1側に設けら
れている。一方、ラム4は、動刃3を固定した部分の幅
を切断材排出口30の幅に比べて広く形成することによ
り、広くした部分がガイドローラー11a,11bをそ
の上面から覆うようにしてその上面からガイドローラー
11a,11bを抑え込むように構成している。
【0015】また、ラム4の両面には油溝13,14が
刻設されているとともに、油溝13,14を連絡する貫
通穴17が穿設されている。一方、油溝13に面したカ
バー5の面には油溝12が刻設されており、グリースニ
ップル16から供給された潤滑油は給油穴15を経由し
て油溝12および油溝13に入りラム4の上面を潤滑
し、さらに潤滑油は貫通穴17を経由して油溝14に入
り、ラム4の下面を潤滑するとともに、その摺動面を経
由してガイドローラー11a,11bに供給されるよう
に構成している。
【0016】なお、前記のモーター6a,6bに連結し
た減速機7a,7bは、複数のボルト18を介してベー
スの下面に取り付けられ、駆動軸8a,8bはカム10
a,10bのボス部と軸受20a,20bおよびオイル
シール22a,22bを介して回転自在に設けられてい
る。
【0017】ラム4の上面には駆動軸8a,8bが貫通
するカバー5が複数のボルト24を介してベース1側に
固定されている。一方、固定刃2及び動刃3に対して被
切断材としてのフープ材を供給するホッパー23がベー
ス1側にに複数のボルト24にて取り付けられており、
ホッパー23にはフープ材の供給を一時留保するストッ
クガイド25が設けられている。
【0018】一方駆動軸8a,8bの上端には、カム1
0a,10bの相互間に回転位相差を生じさせるカム2
7、突出カム26およびスイッチ28が設けられてい
る。
【0019】上記構成のフープ材カッターを始動するに
際しては、まず制御盤(図示せず)からの始動指令信号
によって第1のモーター6aを駆動することにより駆動
軸8aに連結された突出カム26がカム27に対して所
定の位置となればスイッチ28が作用して第2のモータ
ー6bを始動させる。
【0020】このように2個のモーターを所定のタイミ
ング差で共働させることによりそれぞれの駆動軸8a,
8bを介してラム4が搖動的に進退動する。この始動開
始と同時に図1の矢印Aで示す方向から被切断材として
のフープ材を供給することによりラム4に固定した動刃
3と固定刃2との間で切断が始まる。
【0021】この場合に、ラム4に固定された動刃3は
図3から図6に示す順序で搖動しつつ固定刃2に対して
接離する。即ち、動刃3がフープ材の端部から点接触す
ることにより切断を開始し、そのあと順次に動刃が搖動
しつつ切断を継続することにより全幅に対して切断の1
サイクルを終了する。切断された材料は矢印Bで示す切
断材排出口30から排出される。この搖動的進退動によ
る切断は、フープ材の全幅を同時に剪断する場合に比べ
て振動が極めて小さくなるために切刃の寿命に対する影
響が軽減される。
【0022】また、ラム4における動刃3の固定部の幅
を広くしたことにより、その部分がガイドローラー11
a,11bを上面から押さえ込んだ状態になっていると
ともに、ベース1の面に常に接触して摺動するためにラ
ム4の強度を補って動刃3を安定させることができる。
これにより切刃の損傷がさらに少なくなり、切刃を再研
磨するための取り外し回数を大きく削減することができ
る。
【0023】一方、潤滑油はグリースニップル16から
油溝12を介してカム10a,10bおよび軸受20
a,20bに供給される。一方、油溝13,14を介し
てラム4の両摺動面に供給されるとともに、ラム4の下
面に供給された潤滑油は、ラム4の下面の油溝14及び
摺動面を経由してガイドローラー11a,11bに自動
的に供給される。
【0024】また、フープ材は切断工程中にもかかわら
ず連続してホッパー23内に送り込まれるが、切断工程
の時間帯に強制的に送り込まれた分が撓みとなり、撓み
はストックガイドに吸収される。切断の1サイクルが終
了して動刃3が後退すると再びフープ材は切断部に送り
こまれて、切断サイクルが自動的に繰り返される。
【0025】以上説明したフープ材カッターは刃物表面
固定式であり、動刃3の両側面にガイドローラー11
a,11bを当てることにより動刃3をガイドすること
ができる比較的小さいタイプの場合であるが、同様に刃
物表面固定式で大型のタイプになるとベース1と動刃3
との間隔が大きくなる傾向にあり、ガイドローラー11
a,11bを動刃の面に当てることが困難になってく
る。
【0026】このような場合は、図7に示すように、ガ
イドローラー11a,11bを取り付けて適切な厚さに
調整したガイドローラーブロック29a,29bをベー
ス1側に埋め込むことにより、ガイドローラー11a,
11bを動刃の面に近づけることができる。またこのよ
うな着脱可能なブロックにすることにより、ガイドロー
ラー11a,11bを調整する際に動刃3を外すだけで
ガイドローラー11a,11bをガイドローラーブロッ
ク29a,29bとともに取り出すことができるので作
業が容易になる利点がある。
【0027】つぎに、図8及び図9に示す刃物埋込式の
場合については、動刃3がラム4に埋め込まれているた
め、動刃3の側面を利用してガイドすることができない
ので、図10に示すようにピン30a,30bを介して
スライドブロック31a,31bを設け、スライドブロ
ック31a,31bにてベース1の面を矢印で示す方向
にスライドさせるようにすることにより動刃3の進退動
をガイドする目的を達成することができる。
【0028】本発明のフープ材カッターにおける2個の
駆動手段を所定のタイミング差で作動させる手段は、本
実施例における制御方法に限定しない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフープ材カ
ッターによれば、ラムの幅を広くして、その部分でガイ
ドローラーを押さえ込むことにより、ラムの摺動面に供
給された潤滑油をその摺動面を介してガイドローラーに
自動的に給油させることができるとともに、ラムの幅を
広くした部分をベース面に常に接触させつつ摺動させる
のでラムの強度を補い、しかも切断の際に動刃を安定さ
せることができる。
【0030】また、ガイド部の交換作業並びに動刃の揺
動状態や固定刃との切断状態の調整作業を、動刃取り外
し作業のみにて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフープ材カッターの要部を断面にした
側面図である。
【図2】図2の内部構造を示す平面図である。
【図3】動刃の作動状態を説明する図である。
【図4】動刃の作動状態を説明する図である。
【図5】動刃の作動状態を説明する図である。
【図6】動刃の作動状態を説明する図である。
【図7】固定ガイドローラーブロックを用いた図であ
る。
【図8】刃物埋込式フープ材カッターの刃物部を示す図
である。
【図9】刃物埋込式フープ材カッターの刃物部を示す図
である。
【図10】動刃のガイドにスライドブロックを用いた図
である。
【図11】従来のフープ材カッターの内部構造を示す要
部断面図である。
【図12】従来のフープ材カッターの内部構造を示す平
面図である。
【符号の説明】 1 ベース 2 固定刃 3 動刃 4 ラム 5 カバー 6a,6b モーター 7a,7b 減速機 8a,8b 駆動軸 9a,9b キー 10a,10b カム 11a,11b ガイドローラー 16 グリースニップル 19a,19b スライドブロック 20a、20b 軸受 23 ホッパー 25 ストックガイド 26a,16b 固定ガイドローラーブロック 27a,27b スライドブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定刃と、この固定刃に対向して搖動的
    に進退動することにより接離する動刃と、動刃の進退動
    をガイドするガイド機構と、動刃を取り付けるラムと、
    ラムを搖動的に進退動させる2個の独立した駆動手段
    と、2個の駆動手段を所定のタイミング差で作動させる
    手段とを設けることにより構成したフープ材カッターに
    おいて、前記ガイド機構は、動刃及び固定刃が表面固定
    式の場合においては、ガイドローラーにて動刃の両側面
    をガイドすることにより構成したことを特徴とするフー
    プ材カッター。
JP2001400566A 2001-12-28 2001-12-28 フープ材カッター Expired - Lifetime JP3976174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400566A JP3976174B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 フープ材カッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400566A JP3976174B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 フープ材カッター

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22795793A Division JP3508779B2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 フープ材カッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002254237A true JP2002254237A (ja) 2002-09-10
JP3976174B2 JP3976174B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=19189631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400566A Expired - Lifetime JP3976174B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 フープ材カッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3976174B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004351539A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Japan Cbm Corp シートカッタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004351539A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Japan Cbm Corp シートカッタ
JP4560279B2 (ja) * 2003-05-28 2010-10-13 シチズンホールディングス株式会社 シートカッタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3976174B2 (ja) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100381613B1 (ko) 버어제거방법 및 장치
JP2006062073A (ja) 帯鋸盤及びワークの切断方法
CN102145830A (zh) 用于加工材料幅的装置
JP2611720B2 (ja) 連続波状体の切断装置
JP3508779B2 (ja) フープ材カッター
JP2002254237A (ja) フープ材カッター
AU2003302399A1 (en) Rotary die cutter
JP2001079712A (ja) フープ材カッター
JPH0760531A (ja) フープ材カッター
JP2018138311A (ja) 廃材の少ないチェーンリンクプレートの製造方法
JP4837363B2 (ja) フープ材カッター
JP4681726B2 (ja) 圧延鋼板を幅方向分割する高速シャー
JP2001191216A (ja) 圧延鋼板を幅方向分割する高速シャー
JP3976173B2 (ja) フープ材カッター
US7735205B2 (en) Expanded metal machine and method of producing expanded metal
CN107457303B (zh) 一种冲床裁切寸动装置
KR20220113721A (ko) 판재 절단 장치
KR101850311B1 (ko) 트윈형 멀티 포밍기
JPH08192394A (ja) ロータリカットオフ装置
JP2007054928A (ja) コルゲートフィン切断装置及びコルゲートフィン切断方法
JP4302951B2 (ja) 切断装置
JPH1133813A (ja) V溝加工方法およびv溝加工ユニット並びにv溝加工機
JP4194899B2 (ja) ローリングカットシャー
EA000509B1 (ru) Устройство для ротационной штамповки и способ ротационной штамповки
CN219338952U (zh) 一种间歇高速圆压圆加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061026

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061101

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20061208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070614

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370