JP2002254050A - 有機性廃棄物の乾燥処理方法及び乾燥処理設備 - Google Patents

有機性廃棄物の乾燥処理方法及び乾燥処理設備

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JP2002254050A
JP2002254050A JP2001054406A JP2001054406A JP2002254050A JP 2002254050 A JP2002254050 A JP 2002254050A JP 2001054406 A JP2001054406 A JP 2001054406A JP 2001054406 A JP2001054406 A JP 2001054406A JP 2002254050 A JP2002254050 A JP 2002254050A
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drying
organic waste
garbage
drying drum
conveyor
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Yasuyuki Tazoe
安行 田添
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機性廃棄物を能率良く乾燥処理できるように
する。 【手段】乾燥ドラム5を回転自在に支持する固定端板30
に、スクリュー式の投入コンベヤ10と、熱風送風管22と
が接続されている。投入コンベヤ10のケース11には蒸気
排出ダクト7が接続されており、蒸気排出ダクト7には
凝集器14が接続されている。生ゴミ1の投入によって乾
燥ドラム5に発生する大量の水蒸気32を速やかに排除で
きるため、乾燥ドラム5の内部の温度低下及び湿度アッ
プを抑制して、乾燥能率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミのような有
機性廃棄物を乾燥処理する方法及び設備に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】有機性廃棄物の代表として生ゴミがあ
る。
【0003】生ゴミのうち、食品工場などで出るものは
肥料や飼料、或いはバイオ燃料の原料として処理されて
いるものもあるが、一般家庭から出る生ゴミの大部分
は、多くの異物が混入していることから、他の可燃性ゴ
ミと一緒に焼却されているのが実状である。
【0004】しかし、生ゴミの焼却処理は、生ゴミの存
在によって焼却温度が下がることにより、ダイオキシン
が発生し易くなる虞があるという問題がある。また、ゴ
ミの分別回収が進むにつれて、焼却処理される高カロリ
ーの可燃性ゴミが減少しているため、生ゴミを焼却処理
すること自体が難しくなりつつある。
【0005】他方、微生物を利用した肥料化や飼料化な
どのリサイクル処理は理想的な処理方法であるが、微生
物が活発に活動するためには過度の水分は好ましくない
のに対して、生ゴミの大部分は水分から成っているた
め、そのままでは処理能力が低かった。
【0006】このような観点から、生ゴミのような有機
性廃棄物を焼却したり肥料化・飼料化したりするための
前工程として、乾燥処理することが行われている。
【0007】その例として、回転式の乾燥ドラムに有機
性廃棄物を投入して、乾燥ドラムをバーナーで直接に加
熱したり、或いは乾燥ドラムの内部に熱風を吹き込んだ
りすることにより、有機性廃棄物を乾燥させることが提
案されている(例えば、特開平6−91249号公報や
特開平11−23151号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】生ゴミを初めとした多
くの有機性廃棄物はその80%以上が水分であることが
多いため、単に加熱して水分を蒸発させるだけの乾燥方
法では、多大の燃料費が必要になり、経済性に劣る。
【0009】また、本願発明者が実験したところ、熱風
が吹き込まれている回転式ドラムに有機性廃棄物を投入
すると、生ゴミが熱風に晒されることによって大量の水
蒸気が発生し、この水蒸気が凝集して水滴となって雨の
ように落下する現象が見られた。そのため、ドラム内の
温度が急激に低下すると共に湿度過多になって、乾燥処
理能力が低下することが発見された。
【0010】本発明は、このような現状を改善すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は乾燥処
理方法に係るもので、この発明では、有機性廃棄物を乾
燥装置内で熱風等によって加熱して乾燥させるにおい
て、前記有機性廃棄物の加熱によって乾燥装置内で発生
する水蒸気を、少なくとも加熱初期の段階で強制的に吸
引・排除することを特徴とする。
【0012】生ゴミのように水分を多量に含む有機性廃
棄物の場合は、請求項2に記載したように、予め脱水し
てから加熱して乾燥させるのが好ましい。
【0013】請求項3の発明は乾燥処理設備に係るもの
で、有機性廃棄物の含水率を低下させる脱水装置と、脱
水した有機性廃棄物を熱風等によって乾燥させる乾燥装
置と、乾燥装置で発生した水蒸気を吸引・排除する蒸気
排出装置とを備えている。
【0014】請求項4の発明も乾燥処理設備に係るもの
で、この発明では、有機性廃棄物を搾汁して含水率を低
下させる脱水装置と、回転式の乾燥ドラムと、乾燥ドラ
ム内に熱風を吹き込む加熱装置と、乾燥ドラムの内部に
脱水済の有機性廃棄物を投入するための投入コンベヤと
を備えている。
【0015】そして、前記投入コンベヤは、筒状のケー
スの内部にスクリューを回転自在に配置した構成であ
り、この投入コンベヤのケースに、乾燥ドラム内で発生
した水蒸気を吸引する蒸気排出ダクトが接続されてい
る。
【0016】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0017】(1).第1実施形態(図1〜図9) 図1〜図9では第1実施形態を示している。本実施形態
は、都市ゴミとして回収された生ゴミ1の乾燥処理に適
用しており、図1で全体を概念的に示している。
【0018】この乾燥処理設備は、生ゴミ1が投入され
るホッパー2と、生ゴミ1を細かく破砕する破砕装置3
と、破砕された生ゴミを搾汁して含水率を低下させる脱
水装置4と、乾燥装置の一例としての回転式の乾燥ドラ
ム5と、加熱装置の一例としての燃焼炉6と、乾燥ドラ
ム5で発生した水蒸気を吸引するため蒸気排出装置の一
環を成す蒸気排出ダクト7と、乾燥ドラム5の内部の空
気を吸引する吸気ダクト8とを備えている。以下、各部
位を詳述する。
【0019】.破砕装置・脱水装置 図では詳細は省略しているが、破砕装置(クラッシャ
ー)3は様々の原理・構造のものを採用できる。
【0020】例えば、平行に延びる一対のロータにカッ
ターを取付けたシュレッダー方式や、平行に延びる一対
のロータに多数の針を設けた引き裂き方式、或いは、筒
体内に生ゴミを投入してプランジャで押圧する押し潰し
方式など、様々のものを採用することができる。生ゴミ
1は、ポリエチレン等のゴミ袋に入れられていることが
多いが、ゴミ袋は破砕装置によって引き千切られる。
【0021】図2に単純化して示すように、脱水装置4
は、平行に延びる一対のスクリュー4aを噛み合わせた
スクリュー式搾汁機を使用しており、搾汁された液はド
レンパン9に落ちて、排水パイプ9aで外部に排出され
る。
【0022】脱水装置4としては、図示のようなスクリ
ュー式には限らず、シリンダ内に投入してプランジャで
押圧するものや、遠心力によって脱水するもの、或い
は、高所から落下させた衝撃で水分を飛ばすものなど、
様々の構造のものを採用することができる。
【0023】図では、便宜的にホッパー2と破砕装置3
と脱水装置4とを分離して表示しているが、実際の設備
では、これらは一体に繋がった外観になっている。な
お、破砕装置3は必ずしも必要はなく、更に、破砕と脱
水とを同時に行うことも可能である。
【0024】.投入コンベヤ・蒸気排出装置 脱水装置4で搾汁されて含水率が低下した生ゴミ1は、
図3に示すスクリュー式の投入コンベヤ10によって乾
燥ドラム5に投入される。投入コンベヤ10は円筒状の
ケース11を備えており、ケース11の内部にスクリュ
ー羽根12を回転自在に配置している。スクリュー羽根
12の端部には駆動用ギア13を設けている。
【0025】投入コンベヤ10はスクリュー式には限ら
ず、ベルトコンベヤやプランジャ式コンベヤ等の他の搬
送手段も採用できる。但し、スクリュー式のコンベヤを
使用すると、別にカバーを設けなくても臭いの漏洩を防
止できる利点がある。
【0026】投入コンベヤ10のケース11の中途部位
には、前記した蒸気排出ダクト7が接続されており、乾
燥ドラム5で発生した水蒸気は、ケース11と蒸気排出
ダクト7とを経由して凝集器14に送られる。
【0027】凝集器14には、多数のフィン15を備え
た冷却水パイプ16が内蔵されている。このため、水蒸
気はフィン15に触れて水滴となり、排水管17から下
水や再処理装置などに排出される。一方、乾燥した空気
は放出管18から放散される。
【0028】.燃焼炉 燃焼炉6は加熱装置の一例であり、重油やガスなどの燃
料とするバーナー19を備えている。
【0029】図1に示すように、乾燥ドラム5から吸引
された排ガスは循環ダクト20を介して再び乾燥ドラム
5の内部に戻るようになっており、循環ダクト20の一
部は燃焼炉6の内部で燃焼ガスに晒されている。このた
め、臭気を帯びた排気ガスは850℃以上の高温で焼か
れて、完全に脱臭される。
【0030】燃焼ガスと脱臭された排ガスとは、外気導
入管21から導入された外気と混合されて100〜20
0℃程度に温度を下げられて、熱風送風管22によって
乾燥ドラム5の内部に吹き込まれる。図1に一点鎖線で
示すように、乾燥ドラム5はケーシング23で覆われて
いる。
【0031】本実施形態のように、排ガスを燃焼炉6で
加熱して脱臭すると、乾燥用の熱源を脱臭に利用するこ
とができるため、設備全体の構造が簡単になる利点があ
る。破砕装置3や脱水装置4でも悪臭が発生する場合
は、これらの装置で発生した空気を燃焼炉6に送り込ん
で脱臭することも可能である。
【0032】.乾燥ドラム 図4に示すように、乾燥ドラム5は水平状に配置されて
おり、その長手方向に沿った複数箇所に設けた環状レー
ル24をローラ25で回転自在に支持している。また、
乾燥ドラム5の長手方向の中間部にチェーン(或いはギ
ア)26を巻き付け固定し、これに、モータ27で駆動
されるスプロケット(又はギア)28を噛み合わせてい
る。
【0033】乾燥ドラム5の両端は、ブラケット29に
固定された円形の固定端板30で回転自在に支持されて
いる。この点は図5及び図6に示されている。
【0034】すなわち、図5は乾燥ドラム5のうち投入
コンベヤ10に寄った端部の断面図、図6は図5のVI−
VI視断面図であり、これらの図から理解できるように、
乾燥ドラム5の両端は開口しており、その開口縁を、シ
ール部材31を介して固定端板30で回転自在に支持し
ている。
【0035】そして、固定端板30には、前記した投入
コンベヤ10と熱風送風管22とを接続している。
【0036】生ゴミ1は脱水しても相当量の水分を含ん
でいる。このため、図5や図6に示すように、投入コン
ベヤ10から乾燥ドラム5に生ゴミ1を投入すると、生
ゴミ1が熱風に晒されることにより、乾燥ドラム5の一
端部で大量の水蒸気32が発生する。このため、何らの
策を設けていない場合は、水蒸気32が液化して雨のよ
うに流れ落ち、その結果、乾燥ドラム5の内部で温度が
低下すると共に湿度がアップして、乾燥能率が著しく悪
化する。
【0037】これに対して本願発明では、乾燥ドラム5
の一端部で発生した水蒸気32は投入コンベヤ10のケ
ース11を介して凝集器14に速やかに吸引排除される
ため、乾燥ドラム5の内部の温度低下や湿度アップを抑
制して、乾燥能率を向上させることができる。
【0038】.乾燥ドラム内での生ゴミの移動 図7に示すように、乾燥ドラム5の内周面には、当該乾
燥ドラム5の回転によって生ゴミ1を移動させるため、
緩いリード角で螺旋状に延びる多数本の攪拌羽根33
a,33bを設けている(図5では攪拌羽根は省略して
いる)。
【0039】この場合、逆向きに延びる区攪拌羽根33
a,33bの群を規則正しく交叉させることにより、逆
向きに延びる2本ずつの攪拌羽根33a,33bで囲わ
れた部分が菱形になるように設定している。
【0040】図6に示すように、乾燥ドラム5の内部に
は、小石やセラミックボールなどの小塊34を多数投入
している。この小塊34の群は、生ゴミ1を潰す作用
と、生ゴミ1が乾燥ドラム5の内面にこびり付くことを
防止する作用、及び、生ゴミ1と接触して加温を促進す
る作用を果たしている。
【0041】本実施形態のように、向きの異なる2群の
攪拌羽根33a,33bを互いに交叉させると、乾燥ド
ラム5を一方向に回転させるだけで、生ゴミ1は攪拌作
用を受けながら、入口側から出口側への移動と、出口側
から入口側への移動とを繰り返す。
【0042】すなわち、小塊34の群と生ゴミ1との混
合物は、乾燥ドラム5の内部を軸方向にゆっくりと往復
動するのであり、これにより、乾燥ドラム5を一方向に
連続的に回転させるだけで乾燥作業を継続的に行うこと
ができ、かつ、乾燥が完了した生ゴミ1を出口側に寄せ
ることができる。
【0043】生ゴミ1が入口側に寄っていると、出口側
への逃げ抵抗が少ないため、一方の群の攪拌羽根が移動
作用を果たして、生ゴミ1を出口側に移動させることに
なる。そして、生ゴミ1が出口側に寄ると、入口側への
逃げ抵抗が少なくなることにより、他方の攪拌羽根が移
動作用を果たして、生ゴミ1を入口側に移動させること
になる。この繰り返しにより、生ゴミ1を往復動させる
ものと考えられる。
【0044】.浮遊ゴミの回収 次に、処理済ゴミの取り出し手段を、主として図8〜図
12に基づいて説明する。図8は排気装置の断面図、図
9は図1のIX−IX視断面図、図10は図9の X-X視断面
図、図11は図10のXI−XI視図である。
【0045】図8に示すように、出口側の固定端板30
に排気ダクト8を接続しており、この排気ダクト8に
は、循環ダクト20が接続されていると共に、吸引ファ
ン35を設けている。
【0046】排気ダクト8の中途部には、側面視でファ
ン35に向けて凸状に湾曲した仕切り板36が配置され
ている。仕切り板36はパンチングメタルのような穴空
き板や金網からなっており、仕切り板36の内周面には
回転自在なブラシ37が接触している。ブラシ37の下
方には、紙面と直交した方向に延びるスクリュー式の第
1排出コンベヤ38を設けている。
【0047】ゴミ袋の切れ端39のように浮遊する軽量
ゴミは、ファン35で吸引されてから仕切り板36に止
まり、次いで、ブラシ37の掻き落とし作用によって第
1排出コンベヤ38に掻き落とされて、外部に放出され
る。
【0048】図1に示すように、循環ダクト20には、
粉末状のゴミ、ホコリを除去するサイクロン(集塵機)
20aを接続している。これにより、微粉末化した生ゴ
ミが循環ダクト20の内面にこびり付くのを防止又は著
しく抑制して、メンテナンスの手間を軽減することがで
きる。
【0049】.堆積ゴミの回収 適度の含水率に乾燥処理された生ゴミや、生ゴミに混入
していた陶片などの異物など、ある程度の比重のあるゴ
ミは乾燥ドラム5の内部に堆積する。この堆積ゴミは乾
燥ドラム5の下部から取り出される。
【0050】図9に示すように、堆積ゴミの取り出しの
ため、乾燥ドラム5の外周面のうち1ヶ所又は複数箇所
(図では90°ずつ離れた4ヶ所)に、乾燥ドラム5の
軸方向に沿って延びる第2排出コンベヤ40を設けてい
る。第2排出コンベヤ40は、スクリュー羽根41と、
これを覆うケース42とから成っている。
【0051】図10に示すように、乾燥ドラム5のうち
各第2排出コンベヤ40に対応した部位には、ケース4
2の内部にゴミ類を落とすための多数の穴5aが空いて
いる。穴5aは、小塊34が落ちない程度の大きさに設
定されている。
【0052】図10及び図11に示すように、スクリュ
ー羽根41の端部には、乾燥ドラム5の外側に露出する
円板43を設けており、この円板43に放射状に延びる
4つの切欠き溝43aを形成している。
【0053】他方、乾燥ドラム5の外側でかつ乾燥ドラ
ム5の軸心の真下に位置した部位には、モーター(図示
せず)で駆動されるスプライン軸44を配置しており、
このスプライン軸44にヘッド45を摺動自在で且つ相
対回転不能に取付け、ヘッド45に、当該ヘッド45が
前進すると前記円板43の切欠き43aに嵌まり得る4
本のロッド46を設けている。
【0054】ヘッド45にはブラケット47が相対回転
自在で摺動不能に嵌まっている一方、スプライン軸44
はフレーム48に取付けられており、フレーム48に、
ブラケット47の前後駆動手段の一例としてシリンダ4
9を設けている。
【0055】従って、いずれかの第2排出コンベヤ40
を真下にした状態で乾燥ドラム5の回転を止めてから、
シリンダ49によってヘッド45を前進させてロッド4
6を円板43に係合させ、それからスプライン軸44を
回転させると、スクリュー羽根41を回転させることが
できる。
【0056】各第2排出コンベヤ40におけるケース4
1の端部には、回動式の蓋50で塞がれた排出口51を
設けている。蓋50は、引っ張りばね52によって閉じ
方向に付勢されている。そして、前記ブラケット47に
は、蓋50を開くためのプッシャー53を設けている。
従って、ブラケット47を前進させると、蓋50が開く
と共に、スクリュー羽根41を回転させることができ
る。
【0057】排出口51の閉止手段は、回動式の蓋50
に限らずスライド式のシャッターなどでも良い。また、
有機性ゴミを取り出すための排出コンベヤと、陶片のよ
うな無機性ゴミを取り出すための排出コンベヤを別々に
設けて、予め分別回収することも可能である。
【0058】.ゴミ焼却設備との関係 本発明の乾燥処理設備は独立して設置しても良いし、図
1に示すように、既設又は新設のゴミ焼却設備57に並
設することも可能である。
【0059】ゴミ焼却設備57に並設する場合は、二点
鎖線で示すように、ゴミ焼却炉58で発生した排ガスを
管路59によって取り出して加熱や脱臭の熱源として利
用すると、ランニングコストを抑制できる利点がある。
【0060】乾燥ドラム5で発生した排ガスをゴミ焼却
炉58に導いて焼却・脱臭することも可能である。言う
までもないが、乾燥ドラム5から回収された可燃性ゴミ
は、ゴミ焼却炉58で焼却処理することができる。
【0061】(2).第2実施形態(図12) 図12に示し第2実施形態では、投入コンベヤ10と固
定端板30との間にメッシュ式の中継コンベヤ60を設
けており、脱水済の生ゴミ1は中継コンベヤ60から乾
燥ドラム5に投入される。
【0062】中継コンベヤ60はカバー61で覆われて
おり、カバー61の側面に熱風送風口62が開口してお
り、カバー61の上面には蒸気排出ダクト7が接続され
ている。また、カバー61の底板には排水管63を接続
している。
【0063】この実施形態では、生ゴミ1が中継コンベ
ヤ60を通る過程で大量の水蒸気32が発生し、この水
蒸気32が蒸気排出ダクト7で吸引されて排除されるこ
とにより、生ゴミ1は含水率を格段に低下した状態で乾
燥ドラム5に投入される。従って、乾燥ドラム5による
乾燥を能率良く行うことができる。
【0064】なお、中継コンベヤ60の目詰まりを防止
するため、スクレーパやブラシを中継コンベヤ60の外
面に当てるのが好ましい。
【0065】(3).第3実施形態(図13) 図13では第3実施形態を示している。
【0066】この実施形態では、寝かせた状態に配置し
た乾燥ドラム64の内部に回転軸65を同心状に配置
し、回転軸65に、生ゴミ1の攪拌手段の一例として、
多数の攪拌棒66を設けている。攪拌棒66に代えて攪
拌羽根を設けても良い。
【0067】乾燥ドラム64の一端部には投入コンベヤ
10が接続されており、乾燥ドラム64の上部のうち投
入コンベヤ10に近い部位には、蒸気排出用ダクト7が
接続されている。乾燥ドラム64のうち投入コンベヤ1
0と反対側の端部には、排気ダクト8と生ゴミ回収用コ
ンベヤ67とを接続している。符号68で示すのは、上
記排出用ダクト7を開閉するシャッターである。
【0068】蒸気排出ダクト7から直接に水蒸気を排出
することに代えて、第1実施形態と同様に投入コンベヤ
10を利用して蒸気を排除しても良いし、更に、両者を
併用することも可能である。
【0069】(4).第4実施形態(図14) 図14に示す第4実施形態では、乾燥ドラム5は、その
軸線が鉛直状に延びるように配置されており、その下部
に設けた筒部5aをスラスト軸受け70で回転自在に支
持している。
【0070】また、乾燥ドラム5の外周部は複数個のロ
ーラ71で回転自在に支持されている。符号72は回転
駆動用のスプロケット、符号73は基枠である。筒部5
aの上端には、多数の穴が空いた底板74を設けてい
る。また、筒部5aの上部には、底板74の下面に沿っ
てスライド自在なシャッター(図示せず)を設けてい
る。
【0071】乾燥ドラム5の上部は固定式天板75に回
転自在に支持されており、固定式天板75に、生ゴミの
投入コンベヤ10と、蒸気排出ダクト7と、排気ダクト
8とを接続している。また、固定式天板69には、鉛直
状に延びる回転軸76を設け、この回転軸76の下端部
に攪拌棒77を取付けている。
【0072】この第4実施形態から容易に理解できるよ
うに、乾燥ドラム5の姿勢は必要に応じて様々に設定す
ることができる(鉛直線に対して傾斜した軸線回りに回
転する構成でも良い)。なお、この第4実施形態及び第
3実施形態とも、第1実施形態と同様にドラムの内部に
は多数の小塊を投入している。
【0073】(5).その他 本発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化するこ
とができる。例えば処理できる有機性廃棄物は生ゴミに
は限らず、ビールや大豆などの植物の搾り粕、或いは有
機汚泥などの様々の有機性廃棄物を処理することができ
る。
【0074】また、予め分別されてコンテナ等に入れら
れている生ごみや、食品工場から出るゴミのように異物
(非有機物)が混入していないものの乾燥にも使用する
ことができる。したがって、生ゴミ等をバクテリアによ
って処理するに際して、適度の含水率に乾燥させる前処
理装置としても有益である。
【0075】更に、加熱による乾燥装置はドラム方式に
は限らず、様々の構成を採用することができる。吸引し
た水蒸気は必ずしも凝集器で液化する必要はなく、環境
上の問題がなければ外気に放出しても良いし、或いは、
他の用途に有効利用することも良い。
【0076】
【発明の作用・効果】本願各請求項の発明によると、加
熱工程で発生した大量の水蒸気を吸引除去できるため、
加熱装置による乾燥能率を向上することができ、その結
果、乾燥のためのランニングコストを低減できる。
【0077】請求項2及び請求項3のように、予め脱水
してから加熱乾燥させると、生ゴミのように水分が多い
有機性廃棄物であっても、能率良く乾燥処理することが
できる。
【0078】請求項4のように構成すると、生ゴミの投
入コンベヤを水蒸気の排出装置に兼用できるため、構成
を簡単にして製造コストを抑制できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の概略図である。
【図2】脱水装置の概念図である。
【図3】スクリューコンベヤと凝集装置とを示す図であ
る。
【図4】乾燥ドラムの概略斜視図である。
【図5】乾燥ドラムの端部の概略断面図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】乾燥ドラム5の部分的な断面図である。
【図8】排気ダクトの断面図である。
【図9】図3のIX−IX視断面図である。
【図10】図9の X-X視断面図である。
【図11】図10のXI−XI視図である。
【図12】第2実施形態を示す断面図である。
【図13】第3実施形態を示す断面図である。
【図14】第4実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 生ゴミ(有機性廃棄物) 3 破砕装置 4 脱水装置 5 乾燥ドラム 6 燃焼炉 7 蒸気排出ダクト 8 排気ダクト 10 投入コンベヤ 11 ケース 14 凝集器 20 循環ダクト 53 ゴミ焼却設備 54 ゴミ焼却炉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機性廃棄物を乾燥装置内で熱風等によっ
    て加熱して乾燥させるにおいて、 前記有機性廃棄物の加熱によって乾燥装置内で発生する
    水蒸気を、少なくとも加熱初期の段階で強制的に吸引・
    排除することを特徴とする、有機性廃棄物の乾燥処理方
    法。
  2. 【請求項2】有機性廃棄物を予め脱水してから加熱して
    乾燥させることを特徴とする、請求項1に記載した有機
    性廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】有機性廃棄物の含水率を低下させる脱水装
    置と、脱水した有機性廃棄物を熱風等によって乾燥させ
    る乾燥装置と、乾燥装置で発生した水蒸気を吸引・排除
    する蒸気排出装置とを備えていることを特徴とする、有
    機性廃棄物の乾燥処理設備。
  4. 【請求項4】有機性廃棄物を搾汁して含水率を低下させ
    る脱水装置と、回転式の乾燥ドラムと、乾燥ドラム内に
    熱風を吹き込む加熱装置と、乾燥ドラムの内部に脱水済
    の有機性廃棄物を投入するための投入コンベヤとを備え
    ており、 前記投入コンベヤは、筒状のケースの内部にスクリュー
    を回転自在に配置した構成であり、この投入コンベヤの
    ケースに、乾燥ドラム内で発生した水蒸気を吸引する蒸
    気排出ダクトが接続されていることを特徴とする、有機
    性廃棄物の乾燥処理設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018091546A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 株式会社大川原製作所 乾燥機
JP2021032442A (ja) * 2019-08-21 2021-03-01 新東工業株式会社 撹拌乾燥装置

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