JP2002253985A - ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム - Google Patents

ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム

Info

Publication number
JP2002253985A
JP2002253985A JP2001056449A JP2001056449A JP2002253985A JP 2002253985 A JP2002253985 A JP 2002253985A JP 2001056449 A JP2001056449 A JP 2001056449A JP 2001056449 A JP2001056449 A JP 2001056449A JP 2002253985 A JP2002253985 A JP 2002253985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
magnetic
wiping solution
rotating member
dispersed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001056449A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuji Hayashi
和司 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Printing Bureau
Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Printing Bureau Ministry of Finance filed Critical Printing Bureau Ministry of Finance
Priority to JP2001056449A priority Critical patent/JP2002253985A/ja
Publication of JP2002253985A publication Critical patent/JP2002253985A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】凹版印刷機のワイピング溶液中に分散する磁性
インキを除去し、ろ過したワイピング溶液を繰り返し使
用しても安定した印刷品質が得られる磁性インキ除去装
置及び磁性インキ除去方法を提供する。 【解決手段】磁性物を含んだインキを使用する凹版印刷
において、余剰インキ除去槽の内部に、液面から一部露
出したところの、磁性体を内蔵した回転部材と、前記回
転部材の下部に設置した分離障壁と、前記回転部材の表
面に吸着されたワイピング溶液に分散した磁性インキを
掻き取るスクレッパを設置した磁性インキ除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】凹版印刷に使用する凹版イン
キの多くは、印刷物の機械判別及び偽造防止を目的に、
磁性物を含んだインキ材料を使用しており、この発明
は、凹版印刷時に使用するワイピング溶液中に分散した
磁性を含んだ凹版インキの除去装置及び除去方法、並び
にろ過したワイピング溶液の循環システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】凹版印刷に使用するワイピング溶液は、
印刷の経過にともない、ワイピング溶液中に乳化分散す
る凹版インキが増加し、ワイピング機能が低下していく
ことから、印刷品質の劣化を招くとともに、ワイピング
溶液中の凹版インキが過飽和状態になると、ヘドロ状の
インキとして沈殿・堆積するため、さらなる印刷品質の
劣化、または循環ポンプの故障原因となり、頻繁な清掃
にともなう印刷作業性の低下及びワイピング溶液の頻繁
な交換にともなうコスト増加等が問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
従来のワイピング溶液の機能低下を解決するために、ワ
イピング溶液循環システムの中間部に、凹版版面の余剰
インキをワイピングローラで掻き取り、ワイピング溶液
中に乳化分散したインキ(以後、余剰インキという)を
除去する装置を設置したもので、その目的とするところ
は、凹版印刷で印刷物の機械判別及び偽造防止のために
多く使用されている、磁性を含んだインキに着目して、
凹版印刷の経過にともない増加するワイピング溶液中の
磁性を帯びた前記余剰インキを、磁石を利用したインキ
除去装置により取り除き、ろ過されたワイピング溶液を
繰り返し使用するとともに印刷物品質の安定化を図った
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】磁性物を含んだインキを
使用する凹版印刷において、余剰インキ除去槽の内部
に、液面から一部露出した磁性体を内蔵した回転部材
と、前記回転部材の下部に設置した分離障壁と、前記回
転部材の表面に吸着されたワイピング溶液に分散した磁
性インキを掻き取るスクレッパを設置した磁性インキ除
去装置である。
【0005】磁性物を含んだインキを使用する凹版印刷
において、余剰インキ除去槽の内部に、磁性体を内蔵し
た回転部材を液面から一部露出するように設置させ、前
記回転部材の下部に一定間隙を保持した分離障壁を設置
し、前記間隙を通過する磁性インキを前記回転部材が吸
着し、前記回転部材に吸着した磁性インキを、前記回転
部材に接触させたスクレッパにより表面から掻き取るこ
とを特徴としたワイピング溶液中の磁性を含んだインキ
の除去方法である。
【0006】余剰インキ除去槽に満たしたワイピング溶
液に分散する磁性インキの濃度に応じて、回転部材の回
転速度を駆動モータにより可変式とした、前記記載の磁
性インキ除去装置である。
【0007】余剰インキ除去槽に満たしたワイピング溶
液に分散する磁性インキの磁性強度に応じて、回転部材
内部の磁性体を、所望の磁性強度物に交換できる、前記
記載の磁性インキ除去装置である。
【0008】処理を行うワイピング溶液の濃度あるいは
分散するインキ量に応じて、回転部材の取り付け位置と
分離障壁の間隙を所望の幅に調整し、処理する流量をコ
ントロールすることのできる、前記記載の磁性インキ除
去装置である。
【0009】前記記載の磁性インキ除去装置を溶剤管理
槽に設置し、凹版印刷機で凹版版面の余剰インキを除去
している機械溶剤槽のワイピング溶液を、磁性を含んだ
インキとろ過されたワイピング溶液に分離することで、
ろ過されたワイピング溶液を繰り返し使用することので
きるワイピング溶液循環システムである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、凹版印刷時に使用する
ワイピング溶液中に分散した磁性を含んだ凹版インキを
除去する装置及びその方法、並びに除去することによ
り、ろ過されたワイピング溶液を繰り返し使用できるワ
イピング溶液循環システムに関するものである。以下に
本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明
はこの例によって何等限定されるものではない。
【0011】図1は本発明における磁性インキ除去装置
Yの平面図とその側断面図であり、余剰インキ除去槽1
の内部に回転部材2をワイピング溶液Wの液面Fから一
部が露出するように設置し、前記回転部材2を駆動させ
るモータ11を設置しており、前記モータ11は回転部
材2を所望の速度で回転することのできる可変速機能を
有している。
【0012】また、回転部材2の下部に、所望の間隙S
を保持できる分離障壁5を設置し、さらにワイピング溶
液Wの液面Fを安定させるための仕切り板6を、余剰イ
ンキ除去槽1の底面と隙間ができるように、前記分離障
壁5とワイピング溶液注入口8の間の壁面に設置する。
【0013】図2は磁性インキ除去装置Yにおける吸着
部の詳細図であり、余剰インキ除去槽1に注入されたワ
イピング溶液Wは、回転部材2と分離障壁5の間隙S
を、浸入口Aから排出口Bに流出していくが、ワイピン
グ溶液W内に分散している磁性を帯びた余剰インキD
は、回転部材2の内部に設置された磁性体3の磁力によ
り回転部材2表面に吸着される。
【0014】回転部材2は、図2に示すとおり外側ロー
ル2´と内部に固定された、所望の磁性強度物に交換で
きる磁性体3の二重構造になっており、図1(a)の平
面図に示す駆動モータ11により、外側ロール2´のみ
が回転する機構とし、磁性を帯びた余剰インキDは、外
側ロール2´の回転とともにワイピング溶液Wの液面F
から一部露出したところの回転部材2上部のC部位に移
動していく。回転部材2内に固定されている磁性体3
は、一部磁力を解放する切り欠き形状をしているため、
磁性を帯びた余剰インキDはC部位で磁力から開放され
ることとなり、この磁性体3の切り欠き部位に設置して
いるスクレッパ4表面へ外側ロール2´の回転とともに
掻き取られ、余剰インキD´として廃棄槽9(図1(b)
参照)へ排出される機構となっている。これにより、排
出口Bから流出するワイピング溶液W´は、余剰インキ
Dが除去され、ワイピング機能を再び発揮できるワイピ
ング溶液として継続的に使用できるものである。
【0015】図3は前記した磁性インキ除去装置Yを凹
版印刷機のワイピング溶液循環システムに組み込んだ一
例を示す図である。本発明の磁性インキ除去装置Yを溶
剤管理槽12上部に設置し、凹版印刷機に付随している
機械溶剤槽13内のワイピングローラ14で掻き取った
余剰インキDが分散しているワイピング溶液Wを、循環
ポンプ10で余剰インキ除去槽1へ注入後、回転部材
2、分離障壁5及びスクレッパ4により除去された余剰
インキD´を廃棄槽9へ排出するとともに、ろ過された
ワイピング溶液W´を溶剤管理槽12へ自然落下させ、
循環ポンプ10で機械溶剤槽13へ循環させることによ
り、ワイピング機能を十分に発揮できるワイピング溶液
として継続的に使用できるシステムとしたものである。
【0016】当初、ワイピング溶液Wに分散している余
剰インキDは、使用する凹版インキ及び印刷の経過にと
もない濃度が変化するため、処理を行うワイピング溶液
Wの含有インキ濃度に適合した回転部材2の回転速度
を、駆動モータ11により適正な回転速度に調整するこ
とができる機構とする。
【0017】ワイピング溶液Wに分散している余剰イン
キDの磁性強度は、使用する凹版インキの種類により異
なるが、回転部材2の内部に固定した磁性体3を、使用
する凹版インキの磁性強度に応じて簡便に交換できる機
構とする。
【0018】
【発明の効果】この発明は、〔1〕従来の凹版印刷で
は、印刷の経過にともないワイピング溶液中に乳化分散
する磁性を帯びた余剰インキが増加していくため、ワイ
ピング機能の低下による印刷物品質の劣化原因になって
いたが、循環しているワイピング溶液内に分散している
余剰インキを除去できることから、印刷物品質の安定化
が図れる。〔2〕ワイピング溶液内に分散している余剰
インキを除去されたワイピング溶液は、繰り返し使用す
ることができるため、ワイピング溶液の交換頻度が減少
し、大幅なコストの低減が図れる。〔3〕ワイピング溶
液に分散している余剰インキが過飽和状態にならないた
め、ヘドロ状インキの析出が少なく、清掃時間の減少に
ともなう作業性の向上が図れるとともに、循環ポンプの
故障が皆無となり大幅な作業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁性インキ除去装置の平面図とその
側断面図。
【図2】この発明の磁性インキ除去装置吸着部の側断面
図。
【図3】この発明の磁性インキ除去装置を用いたワイピ
ング溶液循環システムの一例を示す図。
【符号の説明】
1 余剰インキ除去槽 2 回転部材 2’ 回転部材の外側ロール 3 磁性体 4 スクレッパ 5 分離障壁 6 仕切り板 7 集積板 8 注入口 9 廃棄槽 10 循環ポンプ 11 外側ロールの駆動モータ 12 溶剤管理槽 13 機械溶剤槽 14 ワイピングローラ A 浸入口 B 排出口 C 外側ロールとスクレッパの接触位置 D、D’ 余剰インキ F 液面 S 回転部材と分離障壁の間隙 W、W’ ワイピング溶液 Y 磁性インキ除去装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性物を含んだインキを使用する凹版印
    刷において、余剰インキ除去槽の内部に、液面から一部
    露出したところの、磁性体を内蔵した回転部材と、前記
    回転部材の下部に設置した分離障壁と、前記回転部材の
    表面に吸着されたワイピング溶液に分散した磁性インキ
    を掻き取るスクレッパを設置した磁性インキ除去装置。
  2. 【請求項2】 磁性物を含んだインキを使用する凹版印
    刷において、余剰インキ除去槽の内部に、磁性体を内蔵
    した回転部材を液面から一部露出するように設置させ、
    前記回転部材の下部に一定間隙を保持した分離障壁を設
    置し、前記間隙を通過する磁性インキを前記回転部材が
    吸着し、前記回転部材に吸着した磁性インキを、前記回
    転部材に接触させたスクレッパにより表面から掻き取る
    ことを特徴としたワイピング溶液中の磁性を含んだイン
    キの除去方法。
  3. 【請求項3】 余剰インキ除去槽に満たしたワイピング
    溶液に分散する磁性インキの濃度に応じて、回転部材の
    回転速度を駆動モータにより可変式とした、請求項1記
    載の磁性インキ除去装置。
  4. 【請求項4】 余剰インキ除去槽に満たしたワイピング
    溶液に分散する磁性インキの磁性強度に応じて、回転部
    材内部の磁性体を、所望の磁性強度物に交換できる、請
    求項1記載の磁性インキ除去装置。
  5. 【請求項5】 処理を行うワイピング溶液の濃度あるい
    は分散するインキ量に応じて、回転部材の取り付け位置
    と分離障壁の間隙を所望の幅に調整し、処理する流量を
    コントロールすることのできる、請求項1記載の磁性イ
    ンキ除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の磁性インキ除去装置を溶
    剤管理槽に設置し、凹版印刷機で凹版版面の余剰インキ
    を除去している機械溶剤槽のワイピング溶液を、磁性を
    含んだインキとろ過されたワイピング溶液に分離するこ
    とで、ろ過されたワイピング溶液を繰り返し使用するこ
    とのできるワイピング溶液循環システム。
JP2001056449A 2001-03-01 2001-03-01 ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム Pending JP2002253985A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056449A JP2002253985A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056449A JP2002253985A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002253985A true JP2002253985A (ja) 2002-09-10

Family

ID=18916473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001056449A Pending JP2002253985A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002253985A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7449108B2 (en) * 2004-03-15 2008-11-11 Ecografica S.R.L. Apparatus for improving the characteristics of wetting water in offset printing
JP2010162831A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 National Printing Bureau 凹版印刷機のワイピング装置
JP2022114748A (ja) * 2021-01-27 2022-08-08 株式会社村田製作所 印刷方法及び印刷装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7449108B2 (en) * 2004-03-15 2008-11-11 Ecografica S.R.L. Apparatus for improving the characteristics of wetting water in offset printing
JP2010162831A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 National Printing Bureau 凹版印刷機のワイピング装置
JP2022114748A (ja) * 2021-01-27 2022-08-08 株式会社村田製作所 印刷方法及び印刷装置
JP7276362B2 (ja) 2021-01-27 2023-05-18 株式会社村田製作所 印刷方法及び印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2733864C (en) Magnetic separation apparatus and waste water treatment apparatus
EP1964642A1 (en) Dirty liquid treating apparatus
JP2005125138A (ja) 濃縮装置
JP2002253985A (ja) ワイピング溶液中に分散している磁性を含んだインキの除去装置及び除去方法並びにワイピング溶液循環システム
JP2006231291A (ja) マグネットフィルター
JP2000351193A (ja) 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法
US6224273B1 (en) Process and device for the continuous separation of the constituents of an engraving bath
KR100343198B1 (ko) 드럼필터를 이용한 여과방법
WO1994010611A1 (en) Developer circulating method in flexographic plate making step and apparatus for practicing the same
US20100199866A1 (en) Filtration for Printing Presses
KR100852312B1 (ko) 자기 분리 정화 장치 및 자기 분리 정화 방법
US5942095A (en) Method of continuous purification of liquid toner in an electrostatic printing system
KR100928175B1 (ko) 습식 프로세싱 장치 및 디스플레이 패널 제조 방법
JP2004337787A (ja) 膜分離活性汚泥処理槽
JP4171248B2 (ja) 浮上濾材を用いた濾過装置
JP2006289616A (ja) 湿し水循環供給装置の中間タンク
JP4628619B2 (ja) クーラント浄化装置
JP4029263B2 (ja) 複合精密ろ過方法並びにろ過装置
JP4086797B2 (ja) オフセット印刷用湿し水循環系
JP2001314703A (ja) 液体の濾過再生装置
JP2005074345A (ja) 汚水の処理方法
JP2011056453A (ja) 磁気式液中異物分離装置
JP5732859B2 (ja) 廃液回収装置、および液体噴射装置
JPH0957947A (ja) 脱水機能を有するインキ供給装置
KR20230043288A (ko) 분뇨 및 가축분뇨 처리시설 탈리여액 여과장치