JP2002253494A - ストロボ電子内視鏡装置 - Google Patents

ストロボ電子内視鏡装置

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JP2002253494A
JP2002253494A JP2001059315A JP2001059315A JP2002253494A JP 2002253494 A JP2002253494 A JP 2002253494A JP 2001059315 A JP2001059315 A JP 2001059315A JP 2001059315 A JP2001059315 A JP 2001059315A JP 2002253494 A JP2002253494 A JP 2002253494A
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light
light emission
strobe
electronic endoscope
light source
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JP2001059315A
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Satoru Ozawa
了 小澤
Hideo Sugimoto
秀夫 杉本
Hiroyuki Kobayashi
弘幸 小林
Takayuki Enomoto
貴之 榎本
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い輝度で高画質のカラーストロボ映像を提
供することのできる電子内視鏡装置を提供する。 【解決手段】 回転フィルタの各フィルタ部がストロボ
光源からの光路中にある照明期間で、且つ、マイクロフ
ォンから得られた音声信号についての同一の位相位置に
おいてストロボ光が少なくとも1回以上発光される。照
明期間内におけるストロボ光の発光回数に応じ、発光回
数に反比例する利得で撮像素子からの出力を増幅し、カ
ラーの映像信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用或いは工業用
として用いられる内視鏡装置に関し、詳細には、電子内
視鏡装置におけるカラーのストロボ映像の提供に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内視鏡装置として、体腔内へ挿入される
スコープの先端部からの被写体像を光ファイバで伝達さ
せ接眼部から被写体を観察可能なタイプのファイバース
コープ、スコープ先端部に撮像素子であるCCD(Char
ge Coupled Device)を設けて被写体を撮像することの
できるタイプの電子内視鏡装置などが知られている。一
般に、スコープに照明光を供給する為の光源装置は、ス
コープとは別ユニットとして構成され、内視鏡装置はス
コープを光源装置に接続して使用される。
【0003】電子内視鏡装置においてカラー映像を得る
為の方式として、面順次方式が知られている。面順次方
式を採用する電子内視鏡装置において、スコープは、R
GBの面順次光を提供する光源装置としての機能と映像
信号を生成する機能を併せ持つプロセッサに接続され
る。面順次光を提供するプロセッサの光源部は、連続光
を発光する光源と、RGB各色のフィルタ部がそれぞれ
形成された回転フィルタとから構成される。回転フィル
タの回転に伴って、光源部からは、RGB各色の光が順
次発光される。プロセッサにおいて、被写体への面順次
光の照射によってスコープのCCD上に形成される被写
体像を順次取り込んで信号処理することにより、通常観
察の為のカラー映像が生成される。
【0004】一方、声帯及びその他の振動する被写体の
ストロボ観察は、ファイバースコープと、照明光を間欠
的に発光することができるストロボ発光装置とを組み合
わせたシステムによって行われている。図6は、ストロ
ボ観察の為の従来のシステム構成を示している。システ
ムは、ファイバースコープ30、ストロボ光源装置5
0、アドオン(増設)カメラとしてのカメラヘッド6
0、カメラコントロールユニット70、及びモニタ80
から成る。
【0005】ファイバースコープ30の接続部30c
が、ストロボ光源装置50に接続されており、ストロボ
ランプ51からの光が接続部30cの先端から入射し、
ライトガイド31を経由してファイバースコープ30の
挿入部31a先端から被写体に向けて照射される。被検
者の声帯をストロボ観察する際、ファイバースコープ3
0の挿入部30aが被検者の咽頭内に挿入され、ストロ
ボ光源装置50に接続されたマイクロフォン54から
は、被検者が発声する音声が取り込まれる。
【0006】ストロボ光源装置50において、制御回路
53は、マイクロフォン54からの音声信号に同期し
て、音声信号の所定の位相位置でストロボランプ51が
発光するように、電源部52を起動制御する。音声信号
に同期して、すなわち振動する声帯の振動周期に同期し
てストロボランプ51が発光するので、高速に振動する
声帯の動きを静止画として、或いはスローモーション画
像として、ファイバースコープ30の接眼部30bから
観察することが可能となる。
【0007】ファイバースコープ30によって得られる
被写体像を映像として表示する為に、CCD61を有す
るカメラヘッド60がファイバースコープ30の接眼部
30bに取り付けられる。カメラヘッド60からの出力
信号に基づいて、カメラコントロールユニット70に設
けられた映像信号処理回路71が映像信号(例えばNTSC
信号)を生成し、それにより、モニタ80上にストロボ
映像が表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来、
内視鏡観察において通常観察とストロボ観察の両方が必
要な場合には、ストロボ観察用にファイバースコープと
ストロボ光源装置、通常観察用に電子内視鏡のスコー
プ、プロセッサ等の2つの内視鏡システムを用意した上
で、それぞれの装置をつなぎ換えるなどして用いなけれ
ばならないという不都合があった。
【0009】また、従来の図6に示したストロボ観察シ
ステムでは、被写体に照射される光量が不足し、十分な
明るさの被写体像が得られなかった。そのため、増幅回
路で輝度レベルを増幅することとなり、増幅に伴いノイ
ズレベルも増幅される為、ノイズが目立った映像になっ
てしまっている。
【0010】本発明は以上のような事情に鑑みてなされ
た。すなわち、本発明の目的は、高い輝度で高画質のカ
ラーストロボ映像を提供することのできる電子内視鏡装
置、及び電子内視鏡装置用のプロセッサを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1に記載
の発明は、挿入部先端から照明光を照射し、撮像素子で
被写体の光学像を受光し、該撮像素子からの出力信号に
基づいて所定の映像信号を生成する電子内視鏡装置であ
って、ストロボ光を発光するストロボ光源と、ストロボ
光源からの光路に配置され、該光路にほぼ平行な軸の周
りで回転駆動可能な、該回転の円周方向に沿ってそれぞ
れ色の異なる光を透過させる複数の色フィルタ部が形成
された回転フィルタと、回転フィルタを所定の周期で回
転駆動制御する回転駆動手段と、を備える。さらに、こ
の電子内視鏡装置は、音声を取り込んで音声信号を生成
する音声入力手段と、回転フィルタの回転に伴い複数の
色フィルタ部の1つが光路に位置する照明期間内であっ
て、且つ、音声入力手段からの音声信号についての所定
の位相位置で少なくとも1回以上ストロボ光源を発光さ
せる発光タイミング制御手段と、発光タイミング制御手
段による制御に同期して撮像素子を読出し駆動制御する
撮像素子駆動手段と、照明期間内におけるストロボ光源
の発光回数に応じた利得で撮像素子からの出力信号を増
幅する増幅手段と、増幅手段からの出力信号に基づいて
所定の映像信号を生成する映像信号処理手段と、を備え
る。声帯観察を行う際に、挿入部が被検者の咽頭内に挿
入され、音声入力手段によって被検者の発生する音声が
取り込まれる。このとき、発光タイミング制御手段の制
御により、照明期間内であってかつ音声信号の所定の位
相位置でストロボ光が被写体に照射されるので、声帯の
ストロボ映像を得ることができる。1つの照明期間内に
音声信号の同一位相位置が複数存在する場合には、1つ
の照明期間内に複数回のストロボ光の発光が行なわれ、
それによって被写体像の輝度が高められる。増幅手段
が、照明期間内におけるストロボ光の発光回数に応じた
利得で撮像素子からの出力信号を増幅するので、各照明
期間毎にストロボ光の発光回数に応じて異なってくる被
写体像の明るさを一定に保ち、或いは、増幅に伴い目立
ってくるノイズのノイズレベルを調節することが可能と
なる。
【0012】増幅手段が、利得を発光回数が大きいほど
低下させる構成とすることで、発光回数が増加して明る
い被写体像が得られるときには利得が下げられ、それに
従いノイズレベルが低減される(請求項2)。
【0013】また、増幅手段が、利得を発光回数に反比
例させる構成とすることで、各色のストロボ光によって
得られる被写体像間の輝度レベルが一定に保たれる(請
求項3)。
【0014】増幅手段は、発光回数と係数値とを対応付
けた変換テーブルと、発光回数に対応する係数値を変換
テーブルから取得し、該取得した係数値にしたがって撮
像素子からの出力信号を係数値倍する係数器と、によっ
て構成することができる(請求項4)。
【0015】ここで、変換テーブルにおける係数値が、
発光回数の増加にしたがって減少する構成とすることで
ことで、発光回数が増加して明るい被写体像が得られる
ときには係数値が小さくなり、それに従いノイズレベル
が低減される(請求項5)。
【0016】また、変換テーブルにおける係数値が、発
光回数に反比例する構成とすることで、各色のストロボ
光によって得られる被写体像間の輝度レベルが一定に保
たれる(請求項6)。
【0017】回転フィルタの複数の色フィルタ部は、赤
色光を透過させる赤フィルタ部、緑色光を透過させる緑
フィルタ部、及び青色光を透過させる青フィルタ部とに
より構成することができる(請求項7)。
【0018】また、本発明の目的にしたがって提供され
る請求項8に記載の発明は、挿入部先端に撮像素子を有
するスコープと着脱可能に構成され、スコープに照明光
を供給するとともに、スコープ内の撮像素子からの出力
信号に基づいて所定の映像信号を生成するプロセッサで
あって、ストロボ光を発光するストロボ光源と、ストロ
ボ光源からの光路に配置され、該光路にほぼ平行な軸の
周りで回転駆動可能な、該回転の円周方向に沿ってそれ
ぞれ色の異なる光を透過させる複数の色フィルタ部が形
成された回転フィルタと、回転フィルタを所定の周期で
回転駆動制御する回転駆動手段と、を備える。さらに、
このプロセッサは、音声を取り込んで音声信号を生成す
る音声入力手段と、回転フィルタの回転に伴い複数の色
フィルタ部の1つが光路に位置する照明期間内であっ
て、且つ、音声入力手段からの音声信号についての所定
の位相位置で少なくとも1回以上ストロボ光源を発光さ
せる発光タイミング制御手段と、発光タイミング制御手
段による制御に同期してスコープ内の撮像素子を読出し
駆動制御する撮像素子駆動手段と、照明期間内における
ストロボ光源の発光回数に応じた利得でスコープ内の撮
像素子からの出力信号を増幅する増幅手段と、増幅手段
からの出力信号に基づいて所定の映像信号を生成する映
像信号処理手段と、を備える。声帯観察を行う際にスコ
ープがプロセッサに装着され、スコープの挿入部が被検
者の咽頭内に挿入され、音声入力手段によって被検者の
発生する音声が取り込まれる。このとき、発光タイミン
グ制御手段の制御により、照明期間内であってかつ音声
信号の所定の位相位置でストロボ光が被写体に照射され
るので、声帯のストロボ映像を得ることができる。1つ
の照明期間内に音声信号の同一位相位置が複数存在する
場合には、1つの照明期間内に複数回のストロボ光の発
光が行なわれ、それによって被写体像の輝度が高められ
る。増幅手段が、照明期間内におけるストロボ光の発光
回数に応じた利得で撮像素子からの出力信号を増幅する
ので、各照明期間毎にストロボ光の発光回数に応じて異
なってくる被写体像の明るさを一定に保ち、或いは、増
幅に伴い目立ってくるノイズのノイズレベルを調節する
ことが可能となる。
【0019】増幅手段が、利得を発光回数が大きいほど
低下させる構成とすることで、発光回数が増加して明る
い被写体像が得られるときには利得が下げられ、それに
伴いノイズレベルが低減される(請求項9)。
【0020】また、増幅手段が、利得を発光回数に反比
例させる構成とすることで、各色のストロボ光によって
得られる被写体像間の輝度レベルが一定に保たれる(請
求項10)。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電子内視鏡装置
100の構成を表すブロック図である。電子内視鏡装置
100は、スコープ110及びプロセッサ120から成
り、スコープ110とプロセッサ120とは着脱自在に
構成される。プロセッサ120には、ケーブルを介して
モニタ180が接続され、また、マイクロフォン185
が接続されている。プロセッサ120のストロボ光源部
131からの照明光が、ライトガイド115を介して被
写体に照射され、被写体からの反射光によってCCD1
11に被写体像が形成される。CCD111から読み出
される被写体像の出力信号が、プロセッサ120に取り
込まれて映像信号が生成され、被写体の映像がモニタ1
80に表示される。
【0022】以下、各部の詳細を説明する。スコープ1
10は、体腔内へ挿入される挿入部110aと接続部1
10bとを有する。挿入部110aの先端部には撮像素
子であるCCD111が配置される。スコープ110の
接続部110bから挿入部110aに至る長さ全体に亘
り、光ファイバからなるライトガイド115が延設され
ている。スコープ110がプロセッサ120に取り付け
られた状態で、ライトガイド115の端部115aがプ
ロセッサ120内に入るように構成されており、それに
より、プロセッサ120のストロボ光源部131からの
光が、端部115aの端面から入射可能となる。
【0023】ストロボ光源部131は、ストロボ光を発
光する光源装置であり、タイミングジェネレータ151
によって発光のタイミングが制御される。ストロボ光源
部131を発した光は、絞り132を通り、さらに回転
フィルタ133を介して、ライトガイド155に入射す
る。なお、絞り制御回路155は、CCD111からの
出力信号に基づいて認識される被写体像の輝度レベルに
応じて、絞り132の開度を適切な開度に調節する。
【0024】ライトガイド115側から見た、回転フィ
ルタ133の平面図を図2に示す。回転フィルタ133
は、ストロボ光源部131からの光路にほぼ平行な軸
(図2では中心133sに対応)の周りで回転駆動可能
に構成され、円周に沿って、赤色フィルタ部133a,
緑色フィルタ部133b,青色フィルタ部133cが、
遮光部としての平板133dに形成されている。回転フ
ィルタ133は、タイミングジェネレータ151による
制御のもと、面順次撮像方式に基づく所定の周期、例え
ば30Hz周期の回転速度で図2の矢印方向に回転駆動
される。各色フィルタ部133a,133b,133c
が、ストロボ光源部131からの光路中に位置するタイ
ミングで、ストロボ光源部131が発光され、それによ
り、赤(R)、緑(G)、青(B)の色で順次発光する
ストロボ光が得られる。
【0025】RGB各色の順次のストロボ光の照射によ
って、CCD111の受光面上に形成された被写体像
は、タイミングジェネレータ151による制御のもとで
動作するCCD駆動回路(不図示)によって順次読み出
される。
【0026】CCD111からの出力信号は、CCDプ
ロセス回路141において、ノイズ除去、ホワイトバラ
ンスの調整、γ補正などの処理を施され、A/Dコンバ
ータ142でデジタル信号に変換された後、係数器14
3に入力される。係数器143は、タイミングジェネレ
ータ151からの係数値を用い、A/Dコンバータ14
2からデジタルデータとして得られる、CCD111の
出力信号を係数倍する。タイミングジェネレータ151
が出力する係数値に関しては後述する。
【0027】係数器143で係数倍されたデータは、フ
レームメモリ144に格納される。赤色のストロボ光の
発光によって得られる赤成分の画像データ、青色のスト
ロボ光の発光によって得られる青成分の画像データ、お
よび緑色のストロボ光の発光によって得られる緑成分の
画像データそれぞれが、フレームメモリ144に格納さ
れる。
【0028】フレームメモリ144に格納された各色成
分の画像データは、所定の周期で読み出され、D/Aコ
ンバータ145によってデジタルからアナログレベルに
変換される。ビデオプロセス回路146は、D/Aコン
バータ145から得られるアナログ信号をエンコードし
て映像信号(例えば、NTSC信号)を生成する。
【0029】声帯観察において、被検者の発生する単一
音の音声がマイクロフォン185で拾われて音声信号に
され、波形抽出回路152に入力される。波形抽出回路
152は、入力された音声信号を矩形波に整形する。波
形抽出回路152の構成を図3に示す。図3に示すよう
に、波形抽出回路152は、アンプ201、ローパスフ
ィルタ202、及び比較器203から成る。マイクロフ
ォン185からの音声信号は、アンプ201で増幅さ
れ、ローパスフィルタ202で不要な高周波成分を除去
された後、比較器203において所定の基準値と比較さ
れる。これにより、比較器203からは、マイクロフォ
ン185からの音声信号に対応する矩形波が得られる。
矩形波とされた音声信号は、タイミングジェネレータ1
51に入力される。
【0030】タイミングジェジェネレータ151の主要
部の構成を表すブロック図を図4に、また、タイミング
ジェネレータ151によるタイミング制御を表すタイミ
ングチャートを図5に示す。タイミングジェネレータ1
51の動作について、図4及び図5を参照して説明す
る。
【0031】図5(a)は、波形抽出回路152によっ
て得られた、音声信号の抽出波形を表す。なお、音声抽
出波形(図5(a))の周期及び位相は、マイクロフォ
ン185で拾われた音声信号の周期及び位相、ひいては
振動する声帯の振動周期及び位相に対応する。すなわ
ち、音声抽出波形(図5(a))の上側のピークが、声
帯が最も開いた状態に対応し、下側のピークが、声帯が
最も閉じた状態に対応している。
【0032】波形抽出回路152からの音声抽出波形
(図5(a))は、ストロボ基準信号作成回路211に
入力される。ストロボ基準信号作成回路211は、例え
ば、単安定マルチバイブレータ回路からなり、入力され
る音声抽出波形(図5(a))の立ち上がりタイミング
から一定期間ハイレベルになるパルスを発生させる。図
5(b)は、ストロボ基準信号作成回路211で発生さ
れるストロボ基準信号を示している。
【0033】一方、照明区間信号作成回路222は、回
転フィルタ133の回転に同期した信号であるRGBフ
ィルタ同期信号221に基づいて、RGB各色のストロ
ボ光の照明期間にハイレベルとなるRGB光照明区間信
号(図5(c))を生成する。ここでは、期間501が
赤色光の照明区間、期間502が緑色光の照明区間、期
間503が青色光の照明区間であるものとする。なお、
RGBフィルタ同期信号221は、回転フィルタ133
上に設けられた付図示のロータリーエンコーダやフォト
インタラプタ等により得られる。
【0034】RGB光照明区間内に発生するストロボ基
準信号のみが、ストロボ光源部131を発光させる為に
用いられる。なお、ストロボ基準信号(図5(b))
は、常に音声抽出信号の立上がりタイミングで、すなわ
ち音声信号の同一の位相位置で発生するので、ストロボ
光源部131は、声帯の振動における同一の位相位置で
発光されることになる。
【0035】ストロボ基準信号のパルス幅を考慮して、
RGB光照明区間(図5(c))の範囲の外側でストロ
ボ光が発光されることがないように、照明区間信号作成
回路222においてRGB光照明区間信号(図5
(c))よりパルス幅が若干狭いストロボ発光区間信号
(図5(d))が生成される。ストロボ発光区間信号
(図5(d))と、ストロボ基準信号(図5(b))が
AND回路212に入力され、これらの信号のAND条
件出力によってストロボ光源部131が発光される。A
ND回路212の出力信号、すなわち、ストロボ光源部
131の発光を表すストロボ発光パルスを図5(e)に
示す。
【0036】図5において、1回目のRGB光照明区間
501におけるストロボ発光は1回、続く2回目のRG
B光照明区間502におけるストロボ発光は2回、以下
続いて、2回、1回、2回、2回となっている。このよ
うに電子内視鏡装置100は、音声抽出波形にしたがっ
て、RGB光照明区間内において1回以上ストロボ光を
発光できる構成となっている。
【0037】各RGB光照明区間の終了(RGB光照明
区間信号(図5(c))の立下り)直後のタイミング
で、CCD駆動回路によるCCD111の読出し(転
送)が行われる(図5(f))。1つのRGB光照明区
間内におけるストロボ光発光回数の増加にしたがって、
CCD111にはより明るい被写体像が形成される。
【0038】一方、AND回路212の出力信号は、カ
ウンタ213に入力されている(図4)。カウンタ21
3は、各RGB光照明区間内におけるストロボ発光パル
ス(図5(e))の数をカウントする。カウンタ213
からのパルスカウント値は、LUT214に入力され
る。LUT214は、下記表1に示す変換テーブルを有
し、入力のパルスカウント値(LUT入力)から係数値
(LUT出力)への変換を行う。LUT214が出力す
る係数値は、係数器143に入力され、CCD111か
らの出力信号を係数倍するのに用いられる。
【0039】
【表1】
【0040】表1において、LUT入力とLUT出力と
は反比例の関係にある。表1に示されるLUT出力の係
数値にしたがって係数器143において係数倍の操作を
行うことにより、各RGB光照明区間でのストロボ光の
発光回数の相違によってR成分の画像データ、G成分の
画像データ、及びB成分の画像データ間のゲインが異な
ったものになることが回避され、それぞれの画像データ
のゲインが一定に保たれる。
【0041】また、表1において、各RGB光照明区間
でのストロボ光の発光回数が大きいほど、係数値は低く
なっている。このことは、ストロボ発光回数が多いほ
ど、CCD111からは明るい画像データが得られるの
で、係数器143におけるゲインを低く抑えても適切な
輝度レベルの映像が得られることを意味している。係数
器143におけるゲインが低いほど、ノイズレベルも低
くなり、映像の画質が高まる。
【0042】図5において、RGB光照明区間501に
おけるストロボ発光回数は1回なので、転送期間511
においてCCD111から出力されたデータについての
ゲインは、表1にしたがって4倍とされる。また、図5
のRGB光照明区間502におけるストロボ発光回数
は、2回なので、転送期間512においてCCD111
から出力されたデータについてのゲインは、表1にした
がって2倍とされる。
【0043】なお、表1に示す変換テーブルは、1つの
例であって、ストロボ光の発光回数の増加に応じて係数
値が減少する他のもの、或いは、ストロボ光の発光回数
と係数値が反比例関係にある他のもので置き換えること
ができる。例えば、表1のLUT出力を全て3倍し、L
UT入力1,2,3,4に対する出力を、12,6,
4,3とする構成も有り得る。
【0044】また、表1では、LUT入力であるパルス
カウント値の範囲は1〜4となっているが、音声信号の
周波数を考慮して、LUT入力の範囲を増加又は減少さ
せても良い。
【0045】上述の実施形態において、図5におけるス
トロボ基準信号の位置は常に音声信号の同一の位相位置
となっており、それによりカラーの静止映像が得られる
が、回転フィルタ133の1回転毎に(RGB光照明区
間が3回生ずる毎に)所定の増分量づつ音声抽出信号の
立上がりからの位相位置を増加させれば、カラーのスロ
ーモーション映像を得ることができる。
【0046】また、図2で示した回転フィルタ133の
構成は、1つの例であり、色フィルタの大きさや種類が
異なる他の構成の回転フィルタで置き換えることができ
る。例えば、補色フィルタでの置換えも有り得る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラーのストロボ映像を提供することのできる電子内視鏡
装置を得ることができる。各RGB照明区間内に、音声
信号の所定の位相位置でストロボ光を複数回照射可能で
あるため、明るくノイズの少ない高画質のストロボ映像
を得ることができる。このことにより、色の違いによっ
て病変部を見分けたりする場合のような、ストロボ映像
を用いての診断を、より効果的に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての電子内視鏡装
置の全体構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の電子内視鏡装置における回転フィルタ
の平面図である。
【図3】本発明の電子内視鏡装置における、波形抽出回
路の構成を表すブロック図である。
【図4】本発明の電子内視鏡装置における、タイミング
ジェネレータの構成を表すブロック図である。
【図5】タイミングゲネレータによるタイミング制御を
表すタイムチャートである。
【図6】従来の、内視鏡によるストロボ観察の為のシス
テムの全体構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
100 電子内視鏡装置 110 スコープ 120 プロセッサ 131 ストロボ光源装置 133 回転フィルタ 141 CCDプロセス 143 係数器 146 ビデオプロセス 151 タイミングジェネレータ 152 波形抽出回路 185 マイクロフォン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/24 H04N 5/225 C 23/26 9/04 Z H04N 5/225 A61B 1/26 9/04 (72)発明者 小林 弘幸 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 榎本 貴之 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 AA01 BA09 CA06 CA10 GA02 GA05 GA06 GA10 GA12 4C061 AA00 AA13 AA26 AA29 CC06 LL02 MM03 NN01 QQ10 RR03 RR24 5C022 AA09 AB15 AB20 AC42 AC55 AC72 AC74 5C065 AA04 BB22 BB41 DD02 EE03 FF05 GG15 GG18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部先端から照明光を照射し、撮像素
    子で被写体の光学像を受光し、該撮像素子からの出力信
    号に基づいて所定の映像信号を生成する電子内視鏡装置
    であって、 ストロボ光を発光するストロボ光源と、 前記ストロボ光源からの光路に配置され、該光路にほぼ
    平行な軸の周りで回転駆動可能な、該回転の円周方向に
    沿ってそれぞれ色の異なる光を透過させる複数の色フィ
    ルタ部が形成された回転フィルタと、 前記回転フィルタを所定の周期で回転駆動制御する回転
    駆動手段と、 音声を取り込んで音声信号を生成する音声入力手段と、 前記回転フィルタの回転に伴い前記複数の色フィルタ部
    の1つが前記光路に位置する照明期間内であって、且
    つ、前記音声入力手段からの前記音声信号についての所
    定の位相位置で少なくとも1回以上前記ストロボ光源を
    発光させる発光タイミング制御手段と、 前記発光タイミング制御手段による制御に同期して前記
    撮像素子を読出し駆動制御する撮像素子駆動手段と、 前記照明期間内における前記ストロボ光源の発光回数に
    応じた利得で前記撮像素子からの出力信号を増幅する増
    幅手段と、 前記増幅手段からの出力信号に基づいて前記所定の映像
    信号を生成する映像信号処理手段と、 を備えることを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記増幅手段は、前記利得を前記発光回
    数が大きいほど低下させること、を特徴とする請求項1
    に記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記増幅手段は、前記利得を前記発光回
    数に反比例させること、を特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記増幅手段は、 前記発光回数と係数値とを対応付けた変換テーブルと、 前記発光回数に対応する前記係数値を前記変換テーブル
    から取得し、該取得した係数値にしたがって前記撮像素
    子からの出力信号を係数値倍する係数器と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡
    装置。
  5. 【請求項5】 前記変換テーブルにおける前記係数値
    は、前記発光回数の増加にしたがって減少すること、を
    特徴とする請求項4に記載の電子内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記変換テーブルにおける前記係数値
    は、前記発光回数に反比例すること、を特徴とする請求
    項4または請求項5に記載の電子内視鏡装置。
  7. 【請求項7】 前記回転フィルタの前記複数の色フィル
    タ部は、赤色光を透過させる赤フィルタ部、緑色光を透
    過させる緑フィルタ部、及び青色光を透過させる青フィ
    ルタ部から成ること、を特徴とする請求項1から請求項
    6のいずれかに記載の電子内視鏡装置。
  8. 【請求項8】 挿入部先端に撮像素子を有するスコープ
    と着脱可能に構成され、前記スコープに照明光を供給す
    るとともに、前記スコープ内の前記撮像素子からの出力
    信号に基づいて所定の映像信号を生成するプロセッサで
    あって、 ストロボ光を発光するストロボ光源と、 前記ストロボ光源からの光路に配置され、該光路にほぼ
    平行な軸の周りで回転駆動可能な、該回転の円周方向に
    沿ってそれぞれ色の異なる光を透過させる複数の色フィ
    ルタ部が形成された回転フィルタと、 前記回転フィルタを所定の周期で回転駆動制御する回転
    駆動手段と、 音声を取り込んで音声信号を生成する音声入力手段と、 前記回転フィルタの回転に伴い前記複数の色フィルタ部
    の1つが前記光路に位置する照明期間内であって、且
    つ、前記音声入力手段からの前記音声信号についての所
    定の位相位置で少なくとも1回以上前記ストロボ光源を
    発光させる発光タイミング制御手段と、 前記発光タイミング制御手段による制御に同期して前記
    スコープ内の前記撮像素子を読出し駆動制御する撮像素
    子駆動手段と、 前記照明期間内における前記ストロボ光源の発光回数に
    応じた利得で前記スコープ内の前記撮像素子からの出力
    信号を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段からの出力信号に基づいて前記所定の映像
    信号を生成する映像信号処理手段と、 を備えることを特徴とする電子内視鏡装置用のプロセッ
    サ。
  9. 【請求項9】 前記増幅手段は、前記利得を前記発光回
    数が大きいほど低下させること、を特徴とする請求項8
    に記載の電子内視鏡装置用のプロセッサ。
  10. 【請求項10】 前記増幅手段は、前記利得を前記発光
    回数に反比例させること、を特徴とする請求項8または
    請求項9に記載の電子内視鏡装置用のプロセッサ。
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