JP2002253244A - 超耐熱性エステラーゼ - Google Patents

超耐熱性エステラーゼ

Info

Publication number
JP2002253244A
JP2002253244A JP2001054949A JP2001054949A JP2002253244A JP 2002253244 A JP2002253244 A JP 2002253244A JP 2001054949 A JP2001054949 A JP 2001054949A JP 2001054949 A JP2001054949 A JP 2001054949A JP 2002253244 A JP2002253244 A JP 2002253244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
esterase
hyperthermostable
activity
gly
leu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001054949A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3994150B2 (ja
Inventor
Yoshiji Kosugi
佳次 小杉
Kazuhiko Ishikawa
一彦 石川
Hiroyasu Ishida
紘靖 石田
Susumu Ando
進 安藤
Jinkin Ko
仁鈞 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2001054949A priority Critical patent/JP3994150B2/ja
Publication of JP2002253244A publication Critical patent/JP2002253244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3994150B2 publication Critical patent/JP3994150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温下でのペプチド及びエステルの加水分
解、またその逆反応であるペプチド及びエステルの酵素
的合成、及びラセミ体のペプチド及びエステルの光学分
割を可能にするための手段を提供する。 【解決手段】 アエロパイラム属細菌等に由来する、3
0〜100℃の温度範囲においてぺプチダーゼ活性及び
エステラーゼ活性を有する超耐熱性エステラーゼを提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超耐熱性エステラ
ーゼ、それをコードするポリヌクレオチド、その製造方
法、及びその使用方法に関する。詳しくは、本発明は、
30〜100℃の範囲においてぺプチダーゼ活性及びエ
ステラーゼ活性を共に有する超耐熱性エステラーゼに関
する。
【0002】
【従来の技術】エステラーゼは、種々のエステルの分
解、合成、交換あるいはラセミ体エステルの光学分割に
用いられる。しかし、従来の酵素は常温菌が生産したも
のが多く、70℃以上になるとほとんど失活してしまっ
ていた。70〜100℃の温度範囲では、室温において
固体状であるほとんどの油脂が液体状になるため、この
範囲において活性を有するエステラーゼが得られれば、
新規な利用法が開発されるものと思われる。しかし、7
0℃以上で生育する好熱菌は一般にエーテル脂質を膜脂
質とする古細菌に属し、エステルに作用するエステラー
ゼ、及びペプチドの分解、合成等に用いられるぺプチダ
ーゼ活性を有する耐熱性酵素は得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の常温菌由来の耐
熱性ペプチダーゼおよびエステラーゼは、100℃近い
高温下では不安定であるため、反応は比較的低温(40
〜60℃)で行う必要があった。しかしながら、従来酵
素的分解が低温でしか行えないことから、上記の室温に
おいて固体状で反応する方法しか利用することができな
かった。そのため、反応速度が遅いという問題点があっ
た。100℃近い高温下で上記の反応を行うと、基質の
液化、基質濃度の増加、反応効率の向上、混入微生物の
除去等、多くの利点が考えられる。そこで、100℃近
い高温下で働き、さらに、その条件下で安定な酵素が渇
望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上のよう
な課題を解決すべく、90〜100℃で生育する超好熱
性菌に着目し、種々検討を行った。まず、超好熱菌の膜
脂質はエーテル脂質であるため、エステラーゼ遺伝子を
見い出すことは、困難であることが予想された。そこ
で、脂質分解酵素であるリパーゼがエステラーゼ活性も
もつことが知られているので、リパーゼモチーフ(GXSX
GグリシンXアミノ酸セリンXアミノ酸グリシン)遺伝子
をスクリーニングすることとした。すなわち、超好熱性
菌の遺伝子配列から、本酵素活性を示すと推測されるリ
パーゼモチーフ遺伝子との相同性検索を行い、アエロパ
イラム属菌においてリパーゼモチーフを持つ遺伝子を見
出すことに成功した。
【0005】さらに、PCR反応で増幅したリパーゼモチ
ーフを持つ遺伝子を大腸菌に導入し、85℃で30分間加
熱する等の活性な状態で目的の酵素を生産する条件を研
究後、酵素タンパク質を生産し、この酵素が高温(90
〜95℃)で安定で、かつ、30〜100℃の範囲にお
いて超耐熱性エステラーゼ活性及びぺプチダーゼ活性を
共に有する2機能性の酵素活性を示すことを確認し、本
発明を完成するに至った。さらに、ここで得られた遺伝
子を、他の微生物に組み込み、本酵素を多量に分泌生産
することもできる。
【0006】すなわち、本発明は、以下の(1)〜(1
0)を提供する。 (1) 30〜100℃の温度範囲においてぺプチダー
ゼ活性及びエステラーゼ活性を有する超耐熱性エステラ
ーゼ。 (2) アエロパイラム属由来である、上記(1)記載
の超耐熱性エステラーゼ。 (3) 下記の(i)又は(ii)のポリヌクレオチド。 (i)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリ
ヌクレオチド (ii)配列番号1に示すヌクレオチド配列において1若
しくは複数個のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加
されたポリヌクレオチドであって、30〜100℃の温
度範囲においてぺプチダーゼ活性及びエステラーゼ活性
を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド (4) 下記の(iii)又は(iv)のポリペプチド。 (iii)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるポリペ
プチド (iv)配列番号2に示すアミノ酸配列において1若しく
は複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたポ
リペプチドであって、30〜100℃の温度範囲におい
てぺプチダーゼ活性及びエステラーゼ活性を有するポリ
ペプチド
【0007】(5) 上記(3)に記載のポリヌクレオ
チドを含有する組換えベクター。 (6) 上記(5)に記載の組換えベクターを含有する
形質転換体。 (7) アエロパイラム属に属する超耐熱性エステラー
ゼ生産菌を培地中で培養し、培養物から超耐熱性エステ
ラーゼを採取することを特徴とする、上記(2)に記載
の超耐熱性エステラーゼの製造方法。 (8) 上記(6)に記載の形質転換体を培地中で培養
し、培養物から超耐熱性エステラーゼを採取することを
特徴とする、上記(1)又は(2)に記載の超耐熱性エ
ステラーゼの製造方法。 (9) 70℃以上の温度におけるペプチド、エステ
ル、及び/又は脂質の分解、合成、交換あるいはラセミ
体エステルの光学分割のための、上記(1)又は(2)
に記載の超耐熱性エステラーゼの使用方法。 (10) 上記ペプチド、エステル、及び/又は脂質が
室温において固体状である場合、有機溶媒を添加するこ
とを特徴とする、上記(9)に記載の分解方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体的に説明す
る。本発明においてペプチダーゼ活性とは、ペプチドを
分解する活性のことをいう。また、本発明においてエス
テラーゼ活性とは、エステルを分解する活性のことをい
う。
【0009】本発明で使用した特に好適な超好熱性菌
は、アエロパイラム属に属する好気性好熱性古細菌 ア
エロパイラム ぺルニクス(登録番号JCM9820)
である。これら超好熱性細菌の遺伝子配列から本酵素活
性を示すと思われる遺伝子を探した。具体的には、超好
熱菌の膜脂質はエーテル脂質であるためにエステラーゼ
遺伝子を見出すことは困難であることが予想された。一
方、リパーゼは、エステラーゼ活性をももっている場合
があることから、超好熱性菌の遺伝子配列から本酵素活
性を示すと推測されるリパーゼモチーフ(GXSXGグリシ
ンXアミノ酸セリンXアミノ酸グリシン)遺伝子との相同
性検索を行い、上記超好熱菌においてリパーゼモチーフ
を持つ遺伝子を見出した。得られた遺伝子をPCR反応で
増幅し、抽出した後、タンパク質発現プラスミドpET 11
a(Novagen社製)に挿入、そのプラスミドを大腸菌に組
み込み、本酵素の生産を行った。但し、本発明において
使用できるベクターはプラスミドに限定されるものでは
なく、宿主も大腸菌に限定されるものではない。いずれ
も当分野において通常使用されるもの、例えばpAUR101
等のベクター、酵母菌、枯草菌等の宿主細胞を適宜選択
して使用することができる。生産された酵素は、界面活
性剤を入れて抽出し、加熱処理およびカラムクロマトグ
ラムで単離精製する。
【0010】本発明のタンパク質は、ぺプチダーゼ及び
エステラーゼ活性を有する超耐熱性エステラーゼであ
り、そのタンパク質をコードする遺伝子は例えば配列番
号1のごとくであり、その遺伝子から推定されるアミノ
酸配列は例えば配列番号2のようである。大腸菌によっ
て生産されるタンパク質は、2.5%のトリトンX100を
加えて抽出し、抽出したタンパク質は、加熱処理により
大腸菌タンパク質を沈澱させ、硫安塩析、陰イオン交換
樹脂(ハイトラップQセファロース)、疎水性クロマト
グラフで精製したタンパク質のゲルろ過より求めた分子
量も58-69kDであったので、1量体で存在していた。精
製したタンパク質は、分子量約63,000のタンパク質で、
各種のジペプチド、アシルアミノペプチド、パラニトロ
フェノールエステル、トリブチリンを分解した。反応pH
は7〜9で活性が高く至適pHは、8附近にあった。至適
温度は50℃であったが、90℃でも50℃の40%の
活性があった。
【0011】本発明の超耐熱性エステラーゼは、例えば
アエロパイラム属に属する超耐熱性エステラーゼ生産菌
を培地中で培養し、培養物から超耐熱性エステラーゼを
採取することにより得ることができる。具体的な培養条
件等は下記実施例に記載するが、当業者であればこれら
の記載に基づいて培地等の培養条件の選択を適宜改変す
ることができる。
【0012】本発明に係る超耐熱性エステラーゼはま
た、(i)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなる
ポリヌクレオチド、又は(ii)配列番号1に示すヌクレ
オチド配列において1若しくは複数個のヌクレオチドが
欠失、置換若しくは付加されたポリヌクレオチドであっ
て、30〜100℃の温度範囲においてぺプチダーゼ活
性及びエステラーゼ活性を有するタンパク質をコードす
るポリヌクレオチドから得ることができる。すなわち、
これらのポリヌクレオチドを含有する組換えベクターを
作製し、適当な宿主に導入して形質転換体を得、この形
質転換体を培地中で培養し、培養物から超耐熱性エステ
ラーゼを採取することにより得ることができる。ここ
で、上記(ii)に示すポリヌクレオチドは、例えば部位
特異的突然変異誘発等の当分野において通常使用される
手段により得ることができ、また自然界から得ることも
できる。タンパク質をコードするポリヌクレオチドにお
いては、コドンの縮重や、コードされるタンパク質にお
けるアミノ酸の保存的置換等により、ヌクレオチド配列
が異なる場合であってもそのコードするタンパク質の機
能が同じか、類似することは周知である。また、種々の
機能的に影響のない数十個程度の欠失体が存在すること
も良く知られており、当業者であれば、本明細書の記載
に基づいて、酵素の機能を著しく損なうことなくこうし
た欠失体、置換体若しくは付加体を得ることができる。
従って、本明細書において「複数個」とは、数十個、好
ましくは数個を意味する。
【0013】本発明はまた、(iii)配列番号2に示す
アミノ酸配列からなるポリペプチド、又は(iv)配列番
号2に示すアミノ酸配列において1若しくは複数個のア
ミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたポリペプチドで
あって、30〜100℃の温度範囲においてぺプチダー
ゼ活性及びエステラーゼ活性を有するポリペプチドを提
供する。ここで、上記(iv)に示すポリペプチドは、例
えば部位特異的突然変異誘発等の当分野において通常使
用される手段により得ることができ、また自然界から得
ることもできる。上記したように、タンパク質において
は、アミノ酸の保存的置換を始めとする欠失、置換若し
くは付加により、機能が類似するタンパク質が得られる
ことは周知である。また、例えばN末端またはC末端等
で、種々の機能的に影響のない数十個程度の欠失体が存
在することも良く知られており、当業者であれば、本明
細書の記載に基づいて、酵素の機能領域を特定し、その
機能を著しく損なうことなくこうした欠失体、置換体若
しくは付加体を得ることができる。従って、本明細書に
おいて「複数個」とは、数十個、好ましくは数個を意味
する。
【0014】本発明の超耐熱性エステラーゼは、例えば
70℃以上の温度におけるペプチド、エステル、及び/
又は脂質の分解、合成、交換あるいはラセミ体エステル
の光学分割のために使用することができる。上記ペプチ
ド、エステル、及び/又は脂質は、特に限定されるもの
ではないが、室温において固体状であるものが本発明に
おいて、例えばphe-Ala、Ala-Phe、Trp-Ala等のペプチ
ドを基質として挙げることができる。固体状の基質を高
濃度で反応する場合、ヘキサン、イソオクタン等の疎水
性の有機溶媒を添加することにより反応速度を更に上げ
ることができる。
【0015】
【実施例】実施例1 アエロパイラム ぺルニクスゲノ
ムDNAからの酵素遺伝子のクローニング DNAデータベース(製品評価センターホームページhttp:
//www.mild.nite.go.jp/)からアエロパイラム・ペルニ
クス(APE1547)の情報を得、酵素遺伝子と推定される
配列を選択した。具体的には、リパーゼモチーフ(GXSX
GグリシンXアミノ酸セリンXアミノ酸グリシン)遺伝子
を探した。すなわち、超好熱性菌の遺伝子配列から本酵
素活性を示すと推測されるリパーゼモチーフ遺伝子との
相同性検索を行ってリパーゼモチーフ遺伝子を見出し
た。
【0016】得られた遺伝子配列情報から、アパープラ
イマー(5'CTTACGACTATCTCAGCGCATTATAATGCCTGT3'(配
列番号3))及びロアプライマー(5'TTGGAGCCTCCCGGCG
GTGGATCCCTATCTCCT3'(配列番号4))を設計した。ア
エロパイラム ぺルニクス(JCM9820)から常法
によって抽出精製したゲノムを鋳型とし、上記アパープ
ライマー及びロアプライマーを用いてPCR増幅反応を実
施した。
【0017】Ventポリメラーゼ1μl、Ventポリメラー
ゼバッファー10μl、dNTP mix(25mM)1.5μl、
鋳型DNA溶液4μl、アパープライマー(100μM)1
μl、ロアプライマー(100μM)1μl、蒸留水81.5
μlを混合し、PCR反応を行った。反応条件は、変性を9
4℃で1分、アニーリングを48℃で2分、伸長を70
℃で3分とし、35サイクルで行った。
【0018】PCR産物の確認は、PCR産物2μl、色素混
合液2μl、TEバッファー5μl、及びHバッファー1μ
lの計10μlを混合し、0.7%アガロースゲル上で電気
泳動させ、UVイルミネーターによる可視化(30分間)
によって行った。目的とするバンドをマーカーとの比較
によって決定した。
【0019】増幅したPCR産物をQIAquick Gel Extracti
on Kit(Quiagen)を用いて精製した。目的のバンドを
含有するゲルを透明なチューブに入れ、重量を測定後、
3容量のBuffer QGを添加し、2〜3分毎に攪拌しなが
ら50℃で10分間インキュベートした。全てのゲルが
溶解した後、溶媒の色を確認した。溶媒が黄色を示した
場合は、1ゲル容量のイソプロパノールを添加して混合
した。QIAquickスピンカラムを2mlのチューブに入
れ、これに0.5mlのQGバッファーを添加して、4000rpm
で1分間遠心分離した。次いで0.75mlのPEバッファー
を加えて再度4000rpmで1分間遠心分離し、フロースル
ーを捨て、カラムを更に13000rpmで1分間遠心分離し
た。その後QIAquickカラムを1.5mlのチューブに入れ
て50mlの蒸留水を添加し、DNAを溶出させた。電気
泳動で結果を確認した。
【0020】実施例2 酵素遺伝子による大腸菌の形質
転換 上記実施例1 で増幅した遺伝子を制限酵素(NdeI及び
BamHI)で消化し、同じ制限酵素で切断したベクターpET
11a中に挿入した。まず、増幅したPCR産物5μl、BamHI
1μl、NdeI1μl、バッファーK1μl、蒸留水2μlを
混合し、37℃で1時間インキュベートし、次いでNdeI
0.5μlを添加し、37℃で30分間インキュベートし
た。分解反応を電気泳動で確認した。
【0021】次にQIAquick Gel Extraction Kitを用
い、純粋なセグメントを得、サンプルをTEバッファー3
0μl中に懸濁した。標的DNA5μl、Pub11a1μl、liga
tion solution I mix60μlを混合し、16℃で一晩静
置した。得られたプラスミドを用い、大腸菌XL2コンピ
テント細胞を形質転換した。
【0022】−80℃に保存していたコンピテント細胞
を氷上に置き、液状になったところで100μlを氷冷
したファルコンチューブにとり、1.7μlのメルカプトエ
タノールを添加した。軽く攪拌した後、時々攪拌しなが
ら10分間氷上に置いた。次にligation mixを添加し、
氷上に30分間置いた。42℃で30秒間の加熱後にす
ばやく氷上に戻し、そのまま2分間置いた。次いで90
0μlのSOC培地を添加し、振とうしながら37℃で1時
間培養した。培養した細胞を、アンピシリン(500
×)20μlを添加したプレート上にまき、各プレート
250μlをクリーンベンチで風乾し、37℃で一晩培
養した。
【0023】実施例3 形質転換体の作製 形質転換体の細胞を、アンピシリン(100μg/m
l)を含有する2YT培地(1%酵母抽出物、1.6%トリ
プトン、0.5%NaCl含有)で37℃で増殖させた。Plasm
id Mini Purification Kit(Quiagen)を用いて形質転
換細胞からプラスミドを得た。
【0024】具体的には、形質転換体を培養した培地を
2000rpmで15分間遠心分離した。上清を捨て、細菌ペ
レットを0.3mlのP1バッファーに再懸濁し、0.3mlの
P2バッファーを添加して混合し、室温で5分間インキュ
ベートした。次いでP3バッファーを添加して速やかに混
合し、氷上で5分間インキュベートした後、1300rp
mで10分間遠心分離した。上清をとり、1mlQBTバッ
ファーによって平衡化し、重力による流出によって空に
したQIAGEN-tip 20にのせ、重力によって樹脂内に侵入
させた後、QCバッファーで洗浄し、次いで0.8QFバッフ
ァーでDNAを溶出させた。室温のイソプロパノール0.7容
量でDNAを沈降させ、13000rpmで30分間の遠心分離を
行い、注意深く上清をとった。DNAを1mlの70%エ
タノールで洗浄し、5分間風乾した後、30μlのTEバ
ッファーに溶解させた。
【0025】次に、制限酵素によってプラスミドを切り
出した。目的の遺伝子を含有するプラスミド1μl、Bam
HI1μl、NdeI1μl、Kバッファー1μl、蒸留水6μl
を混合し、37℃で1時間インキュベートし、dye mix
3μlを添加し、確認のために電気泳動を行った。この
結果、形質転換体に目的の遺伝子が含まれていることが
確認された。
【0026】実施例4 酵素の精製1 BL21形質転換体のプレートから数個のコロニーをとり、
10mlのYT培地中にまき、アンピシリン(500×)
20μlを添加して攪拌しながら37℃で一晩予備培養
した。培養物1mlをYT培地100mlにアンピシリン
(500×)20μlと共に入れ、攪拌しながら37℃
でA600が0.6から1.0になるまで培養した。次いでIPTG
100mMを培地1ml当たり10μlの濃度で添加
し、攪拌しながら約9時間培養を継続した。4500rpmで
20分間の遠心分離を行い、上清を除去して細胞を回収
した。これを−20℃で30分間保存した後に室温で融
解した。この細胞を、10mM Tris-HClバッファー
(pH8.0)300μlに懸濁し、1mgのDNaseIを添加
して37℃で30分間加熱した。超音波処理を20分間行
った後にTritonX-100を添加(最終濃度2.5%)し、85
℃で30分間加熱した。
【0027】次いで15000rpmで15分間遠心分離し、上
清を回収した(粗酵素)。この上清4μlをとり、SDSバ
ッファー4μlを添加した混合物から1μlをとって5分
間沸騰させた。Phast System装置(アマシャム ファル
マシア バイオテク社)及びPhastGel 10-15(アマシャ
ム ファルマシア バイオテク社)を用いてSDS-PAGEを
行った。
【0028】実施例5 粗酵素液における酵素活性の確
実施例4で得られた粗酵素液を用い、酵素活性の確認を
行った。基質としてAla-Ala-Ala(40mM)50μl、
粗酵素液50μl、Tris-HClバッファー(pH8.0)90
0μlを混合し、85℃で1時間加熱した後、混合液か
ら120μlをとり、900μlのニンヒドリン溶液を添
加し、再度85℃で5分間加熱した。分解産物の検出の
ためにA505を検出した結果、酵素活性が確認された。
【0029】実施例6 酵素の精製2 実施例3で得られた形質転換細胞を81YT培地で培養し、
実施例4と同じ条件下で酵素を抽出した。粗酵素の溶液
に(NH4)2SO4を添加してタンパク質を塩析し、7000rpmで
20分間遠心分離して上清を回収し、蒸留水を添加して
タンパク質を溶解し、これを10mMのTris-HClバッフ
ァーを用い、4℃で一晩した。翌日バッファーを1回交
換し、4℃で8時間静置した。
【0030】サンプルを7000rpmで20分間遠心分離して
沈殿を除いた後、HiTrap Q Sepharoseの5mlのカラム
にのせた。カラムに以下のバッファーを2ml/分の流
速で40分間流した。バッファーA:50mM Tris-HC
l、バッファーB:1M NaClを含有する50mM Tris-
HCl。得られた6mlずつの各フラクションをSDS-PAGE
にかけると共に酵素活性を確認し、活性の認められたフ
ラクションを合わせて次の工程に進んだ。
【0031】選択したフラクションをPhenyl Sepharose
16/10カラムにのせ、以下のバッファーを1.5ml/分
の流速で流した。バッファーA:1.8M (NH4)2SO4を含
有する100mM Na2HPO4、バッファーB:50mM N
a2HPO4。得られた6mlずつの各フラクションをSDS-PA
GEにかけると共に酵素活性を確認し、活性の認められた
フラクションを合わせて次の工程に進んだ。選択したフ
ラクションをHiload superdex 26/60カラムにのせ、1.5
ml/分の流速でバッファー(1Mの食塩を含む100mM Tr
is-HCl (pH8))を流した。得られた6mlずつの各フラ
クションをSDS-PAGEにかけると共に酵素活性を確認し
た。酵素活性を有したフラクションを用いてHPLC(Macr
o-Prep se1000/40)にかけ、分子量を測定した。上記手
順によって精製された酵素は69kDと58kDの間にあ
り、分子量約63,000のタンパク質であることが確認され
た。
【0032】実施例7 ペプチドの分解 実施例4で作製した酵素液50μl、pH8.0のTris-HClバ
ッファー900μl、40mMの下記表1に記載の各種の
ジペプチド若しくはトリペプチド溶液50μlを混合
し、85℃で1時間反応させた。その後、反応混合液か
ら120μlをとり、ニンヒドリン液900μlを加えて
85℃で5分間加熱し、分解産物の検出のために、505n
mの吸光度を測定した。
【0033】
【表1】
【0034】表1の結果から明らかなように、いずれの
ペプチドにおいても分解反応が観察されたが、アルギニ
ン−フェニルアラニン(Ala-Phe)のジペプチドが最も
良く反応した。Glu-Ala及びAsp-Alaも良く反応したが、
これらは反応中の自己分解が見られ、酵素的分解のみの
結果は得られなかった。
【0035】実施例8 エステルの分解 実施例4で作製した酵素液50μl、pH7のリン酸バッ
ファーに懸濁した1mMの各種のエステル950μlを混
合し、85℃で1時間反応させた。分解産物であるp-ニ
トロフェノールの検出のために、403nmの吸光度を測定
した。
【0036】
【表2】
【0037】表2の結果から明らかなように、いずれの
エステルにおいても分解反応が観察されたが、p−ニト
ロフェニルカプリン酸エステル、及びp−ニトロフェニ
ルラウリン酸エステルが最も良い基質であった。リパー
ゼ活性検出のためには、p−ニトロフェニルカプリン酸
エステルが最も良い基質となり得ることが示された。
【0038】実施例9 PNAの分解 実施例4で作製した酵素液50μl、pH8.0のTris-HClバ
ッファー900μl、40mMの各種のペプチド溶液50
μlを混合し、85℃で1時間反応させ、分解産物であ
るp-ニトロアニリドの検出のために、406nmの吸光度を
測定した。
【0039】
【表3】
【0040】表3の結果から明らかなように、いずれの
PNAにおいても分解反応が観察されたが、N-アセチル−
フェニルアラニン−パラニトロアニリド及びN-アセチル
−ロイシン−パラニトロアニリドが最も良い基質であっ
た。
【0041】実施例10 トリグリセリドの分解 トリブチリン100μl、実施例4で作製した酵素液6
00μlを85℃で16時間反応させた。反応液をクロ
マトグラフにかけると脂肪酸及びグリセリドのピークが
検出された。そのため、本酵素にはリパーゼ活性もある
ことが解った。
【0042】実施例11 至適温度の検討 酵素活性の至適温度の検討は、基質としてp−ニトロフ
ェニルカプリン酸エステルを用いた。該基質溶液(1m
M、pH7.0)950μl及び実施例4で作製した酵素液
50μlを混合した計1mlのサンプル7個を用意し、
30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、80℃、及
び90℃でそれぞれ5分間加熱した後、分解産物である
p-ニトロフェノールの検出のために、403nmの吸光度を
検出した。結果を図1に示す。図1の結果から明らかな
ように、本発明の酵素は40〜60℃の範囲で高い分解
活性を示し、50℃近辺に至適温度を有しているが、調
べた30〜90℃の範囲のいずれにおいても分解活性を
有していた。
【0043】実施例12 至適pHの検討 酵素活性における至適pHの検討は、実施例11と同様
に基質としてp−ニトロフェニルカプリン酸エステルを
用いた。該基質溶液(1mM、pH7.0)950μl及び
実施例4で作製した酵素液50μlを混合した計1ml
のサンプル12個を用意し、図2に示すpHにそれぞれ
調製し、50℃でそれぞれ5分間加熱した後、分解産物
であるp-ニトロフェノールの検出のために、403nmの吸
光度を検出した。結果を図2に示す。図2の結果から明
らかなように、本発明の酵素はpH約6〜9の範囲にお
いて高い分解活性を示し、8.0近辺に至適pHを有して
いた。
【0044】
【発明の効果】本発明により、反応至適pHは8附近、至
適温度は50℃であるが、90℃でも高活性である耐熱
性ペプチダーゼ及びエステラーゼが提供される。さら
に、酵素分子が安定であるという事から耐有機溶媒性の
向上も期待できる。本発明の酵素により、高温下での、
ペプチド及びエステルの加水分解また、その逆反応であ
るペプチド及びエステルの合成も可能になる。また、ラ
セミ体のペプチド及びエステルの光学分割も可能にな
り、従来不可能であった高温下におけるこれらの酵素的
反応が可能となる。
【0045】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Director-General of National Institute of Advanced Industrial Scie nce and Technology, Ministry of Economy, Trade and Industry <120> Hyperthermophilic Esterase <130> B01-013 <160> 4 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 1749 <212> DNA <213> Aeropyrum pernix <400> 1 gtgcgcatta taatgcctgt tgagttctcg aggattgtta gggatgttga gcgtctaatc 60 gctgttgaga agtatagtct ccaaggcgtc gtggatggtg ataagcttct cgtagtgggg 120 tttagtgagg ggtctgtgaa cgcctacctc tacgacggtg gcgagactgt caagctcaac 180 agggagccta taaacagcgt tctagacccc cactatggcg tcggaagggt tatactggtt 240 agagacgtct cgaagggggc tgagcagcat gccctcttca aggttaacac ctccaggcca 300 ggcgaggagc agcggctcga ggctgtaaag cctatgagga ttctcagcgg cgtcgacaca 360 ggggaggcgg tcgtattcac cggtgccacc gaggataggg tggccctcta cgccctagac 420 ggcggtggcc tcagggagct tgcgaggctc cccggcttcg ggttcgtatc ggacatcagg 480 ggagacctca tagcggggct cggcttcttc ggcggcggca gagtatcgct tttcacttca 540 aacctctcct ccggggggct tagggtcttc gacagcgggg agggcagctt ctcctccgcc 600 tctatatcac ctggaatgaa agttacggct ggtcttgaaa cagctaggga ggccaggctt 660 gtcacggtag acccgaggga tgggtcggtt gaggacctcg agctgccctc gaaagacttc 720 agcagctaca ggcccaccgc catcacctgg ctaggctact tgcccgacgg caggctggcc 780 gtggttgcca ggagggaggg gcggagcgcc gtcttcatag acggggagag ggttgaggcc 840 ccccagggta accatgggag ggtggttcta tggaggggca agctggtcac cagccacacg 900 agcctctcaa cgccgccgag gatagtgtct ctacccagtg gggagcccct gcttgagggt 960 gggctgcctg aggacctcag gcgctccata gccgggtcaa ggctggtttg ggtcgagagc 1020 ttcgacggct ccagggtccc gacttatgtg ctggagagcg ggagggcccc gactccaggc 1080 cccacggttg tgctggtaca cggcgggccc ttcgcggagg acagcgactc ctgggacact 1140 ttcgccgcca gcctcgcggc ggctggcttc cacgtggtca tgcctaacta ccgggggagc 1200 acaggctatg gcgaggagtg gaggctcaag atcataggcg acccctgcgg cggtgagctc 1260 gaggatgtat cggcggcagc caggtgggcc agggagagcg gcctcgccag cgagctttac 1320 atcatgggct acagctacgg cggctacatg accctatgcg ccctaacaat gaagccaggc 1380 ctcttcaagg ccggtgtcgc gggagccagt gtagtggact gggaggagat gtacgagctc 1440 agcgacgccg ccttccggaa cttcatagag cagctgacgg gaggtagcag ggagataatg 1500 aggagcagga gccccataaa ccatgtcgac aggataaagg agcccctagc cctcatacac 1560 cctcagaacg acagcagaac accgctgaaa cccctactga ggctcatggg agagctgctg 1620 gcgcggggga agacgttcga agcccacatt atacccgacg ccggccacgc tataaacaca 1680 atggaggacg cagtaaagat actcctgccc gccgtcttct tcctagccac ccagagggag 1740 aggagatag 1749 <210> 2 <211> 582 <212> PRT <213> Aeropyrum pernix <400> 2 Met Arg Ile Ile Met Pro Val Glu Phe Ser Arg Ile Val Arg Asp Val 1 5 10 15 Glu Arg Leu Ile Ala Val Glu Lys Tyr Ser Leu Gln Gly Val Val Asp 20 25 30 Gly Asp Lys Leu Leu Val Val Gly Phe Ser Glu Gly Ser Val Asn Ala 35 40 45 Tyr Leu Tyr Asp Gly Gly Glu Thr Val Lys Leu Asn Arg Glu Pro Ile 50 55 60 Asn Ser Val Leu Asp Pro His Tyr Gly Val Gly Arg Val Ile Leu Val 65 70 75 80 Arg Asp Val Ser Lys Gly Ala Glu Gln His Ala Leu Phe Lys Val Asn 85 90 95 Thr Ser Arg Pro Gly Glu Glu Gln Arg Leu Glu Ala Val Lys Pro Met 100 105 110 Arg Ile Leu Ser Gly Val Asp Thr Gly Glu Ala Val Val Phe Thr Gly 115 120 125 Ala Thr Glu Asp Arg Val Ala Leu Tyr Ala Leu Asp Gly Gly Gly Leu 130 135 140 Arg Glu Leu Ala Arg Leu Pro Gly Phe Gly Phe Val Ser Asp Ile Arg 145 150 155 160 Gly Asp Leu Ile Ala Gly Leu Gly Phe Phe Gly Gly Gly Arg Val Ser 165 170 175 Leu Phe Thr Ser Asn Leu Ser Ser Gly Gly Leu Arg Val Phe Asp Ser 180 185 190 Gly Glu Gly Ser Phe Ser Ser Ala Ser Ile Ser Pro Gly Met Lys Val 195 200 205 Thr Ala Gly Leu Glu Thr Ala Arg Glu Ala Arg Leu Val Thr Val Asp 210 215 220 Pro Arg Asp Gly Ser Val Glu Asp Leu Glu Leu Pro Ser Lys Asp Phe 225 230 235 240 Ser Ser Tyr Arg Pro Thr Ala Ile Thr Trp Leu Gly Tyr Leu Pro Asp 245 250 255 Gly Arg Leu Ala Val Val Ala Arg Arg Glu Gly Arg Ser Ala Val Phe 260 265 270 Ile Asp Gly Glu Arg Val Glu Ala Pro Gln Gly Asn His Gly Arg Val 275 280 285 Val Leu Trp Arg Gly Lys Leu Val Thr Ser His Thr Ser Leu Ser Thr 290 295 300 Pro Pro Arg Ile Val Ser Leu Pro Ser Gly Glu Pro Leu Leu Glu Gly 305 310 315 320 Gly Leu Pro Glu Asp Leu Arg Arg Ser Ile Ala Gly Ser Arg Leu Val 325 330 335 Trp Val Glu Ser Phe Asp Gly Ser Arg Val Pro Thr Tyr Val Leu Glu 340 345 350 Ser Gly Arg Ala Pro Thr Pro Gly Pro Thr Val Val Leu Val His Gly 355 360 365 Gly Pro Phe Ala Glu Asp Ser Asp Ser Trp Asp Thr Phe Ala Ala Ser 370 375 380 Leu Ala Ala Ala Gly Phe His Val Val Met Pro Asn Tyr Arg Gly Ser 385 390 395 400 Thr Gly Tyr Gly Glu Glu Trp Arg Leu Lys Ile Ile Gly Asp Pro Cys 405 410 415 Gly Gly Glu Leu Glu Asp Val Ser Ala Ala Ala Arg Trp Ala Arg Glu 420 425 430 Ser Gly Leu Ala Ser Glu Leu Tyr Ile Met Gly Tyr Ser Tyr Gly Gly 435 440 445 Tyr Met Thr Leu Cys Ala Leu Thr Met Lys Pro Gly Leu Phe Lys Ala 450 455 460 Gly Val Ala Gly Ala Ser Val Val Asp Trp Glu Glu Met Tyr Glu Leu 465 470 475 480 Ser Asp Ala Ala Phe Arg Asn Phe Ile Glu Gln Leu Thr Gly Gly Ser 485 490 495 Arg Glu Ile Met Arg Ser Arg Ser Pro Ile Asn His Val Asp Arg Ile 500 505 510 Lys Glu Pro Leu Ala Leu Ile His Pro Gln Asn Asp Ser Arg Thr Pro 515 520 525 Leu Lys Pro Leu Leu Arg Leu Met Gly Glu Leu Leu Ala Arg Gly Lys 530 535 540 Thr Phe Glu Ala His Ile Ile Pro Asp Ala Gly His Ala Ile Asn Thr 545 550 555 560 Met Glu Asp Ala Val Lys Ile Leu Leu Pro Ala Val Phe Phe Leu Ala 565 570 575 Thr Gln Arg Glu Arg Arg 580 <210> 3 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Primer for PCR <400> 3 cttacgacta tctcagcgca ttataatgcc tgt 33 <210> 4 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Primer for PCR <400> 4 ttggagcctc ccggcggtgg atccctatct cct 33
【0046】
【配列表フリーテキスト】配列番号3:PCR用プライマ
ー 配列番号4:PCR用プライマー
【図面の簡単な説明】
【図1】反応における温度条件と本発明の酵素の分解活
性との関係を示す。
【図2】反応におけるpH条件と本発明の酵素の分解活
性との関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/20 C12N 15/00 ZNAA 9/52 5/00 A (72)発明者 石田 紘靖 茨城県つくば市東1丁目1番3 経済産業 省産業技術総合研究所 生命工学工業技術 研究所内 (72)発明者 安藤 進 茨城県つくば市東1丁目1番3 経済産業 省産業技術総合研究所 生命工学工業技術 研究所内 (72)発明者 高 仁鈞 中華人民共和国江蘇省東台市富安鎮富西居 委会六組 Fターム(参考) 4B024 BA11 BA14 CA04 DA06 EA04 GA11 HA01 4B050 CC03 DD02 LL05 4B065 AA01X AA26X AC02 BA02 BA22 CA46 CA50

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30〜100℃の温度範囲においてぺプ
    チダーゼ活性及びエステラーゼ活性を有する超耐熱性エ
    ステラーゼ。
  2. 【請求項2】 アエロパイラム属由来である、請求項1
    記載の超耐熱性エステラーゼ。
  3. 【請求項3】 下記の(1)又は(2)のポリヌクレオ
    チド。 (1)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリ
    ヌクレオチド (2)配列番号1に示すヌクレオチド配列において1若
    しくは複数個のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加
    されたポリヌクレオチドであって、30〜100℃の温
    度範囲においてぺプチダーゼ活性及びエステラーゼ活性
    を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド
  4. 【請求項4】 下記の(3)又は(4)のポリペプチ
    ド。 (3)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるポリペプ
    チド (4)配列番号2に示すアミノ酸配列において1若しく
    は複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたポ
    リペプチドであって、30〜100℃の温度範囲におい
    てぺプチダーゼ活性及びエステラーゼ活性を有するポリ
    ペプチド
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のポリヌクレオチドを含
    有する組換えベクター。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の組換えベクターを含有
    する形質転換体。
  7. 【請求項7】 アエロパイラム属に属する超耐熱性エス
    テラーゼ生産菌を培地中で培養し、培養物から超耐熱性
    エステラーゼを採取することを特徴とする、請求項2に
    記載の超耐熱性エステラーゼの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の形質転換体を培地中で
    培養し、培養物から超耐熱性エステラーゼを採取するこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載の超耐熱性エス
    テラーゼの製造方法。
  9. 【請求項9】 70℃以上の温度におけるペプチド、エ
    ステル、及び/又は脂質の分解、合成、交換あるいはラ
    セミ体エステルの光学分割のための、請求項1又は2に
    記載の超耐熱性エステラーゼの使用方法。
  10. 【請求項10】 上記ペプチド、エステル、及び/又は
    脂質が室温において固体状である場合、有機溶媒を添加
    することを特徴とする、請求項9に記載の使用方法。
JP2001054949A 2001-02-28 2001-02-28 超耐熱性エステラーゼ Expired - Lifetime JP3994150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054949A JP3994150B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 超耐熱性エステラーゼ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054949A JP3994150B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 超耐熱性エステラーゼ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002253244A true JP2002253244A (ja) 2002-09-10
JP3994150B2 JP3994150B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=18915209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001054949A Expired - Lifetime JP3994150B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 超耐熱性エステラーゼ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3994150B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3994150B2 (ja) 2007-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109971734B (zh) 一种pH不敏感高温耐受性HSL家族脂类水解酶及应用
US20040142441A1 (en) Enzymes with lipase/acyltransferase activity, nucleic acids encoding the same and methods of use thereof
CN107893060A (zh) 一种海洋细菌来源热稳定耐盐sgnh家族水解酶及应用
CN110184254B (zh) 一种具有高耐碱性的酯酶突变体及其应用
CN111139229B (zh) 一种新型gdsl家族脂类水解酶eii-2及其编码基因与应用
CN110592045B (zh) 一种重组酯酶、基因、工程菌及拆分(r,s)-吲哚啉-2-甲酸乙酯的应用
CN110004125B (zh) 一种海洋细菌来源新型耐碱耐有机溶剂酯酶及应用
JPWO2018021324A1 (ja) 安定性に優れたリパーゼ活性を有するポリペプチド
JP3915983B2 (ja) プロテアーゼ、このプロテアーゼをコードするdna、プロテアーゼの製造方法
CN110951711B (zh) 一种具有降解手性酯活性的酯酶及其编码基因和应用
CN117004679A (zh) 南极假丝酵母脂肪酶b分子进化及催化合成(s)-1,4-苯并二噁烷
CN111057691B (zh) 一种新型gdsl家族脂类水解酶eii-3及其编码基因与应用
CN111117980B (zh) 一种南极土壤来源的酯酶及其编码基因和应用
JP2002253244A (ja) 超耐熱性エステラーゼ
CN109943550B (zh) 一种海洋细菌来源酯酶Erp3及其编码基因与应用
KR100380804B1 (ko) 내열성을 갖는 포스포리파제 a1의 돌연변이체 및 그의제조방법
CN113025596A (zh) 耐甲醇脂肪酶
KR100330359B1 (ko) 슈도모나스 이어루지노사 유래의 신규 에스터라제, 그유전자 및 이를 이용한 광학활성 카르복실산의 제조방법
CN113025595A (zh) 耐酸脂肪酶
CN111019921A (zh) 一种高耐受性的脂类水解酶e93及其编码基因与应用
CN105669841B (zh) 多肽、融合酶及其制备方法和用途
CN113913414B (zh) 高稳定性和高催化效率的双碱基酶Kex2突变体
KR101400903B1 (ko) 퇴비 메타게놈 유래 신규 에스터라제 및 이의 제조방법
CN110452892B (zh) 一种宏基因来源的脂肪酶、编码基因、载体、工程菌及在叶黄素制备中的应用
KR102088811B1 (ko) 토양 메타게놈 유래 신규 알칼리성 리파아제/에스터라제 유전자 Lip-1447 및 이의 용도

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3994150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term