JP2002253037A - 移動収穫機の籾排出クラッチ - Google Patents

移動収穫機の籾排出クラッチ

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JP2002253037A JP2001053069A JP2001053069A JP2002253037A JP 2002253037 A JP2002253037 A JP 2002253037A JP 2001053069 A JP2001053069 A JP 2001053069A JP 2001053069 A JP2001053069 A JP 2001053069A JP 2002253037 A JP2002253037 A JP 2002253037A
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修務 義田
Keiji Kodama
啓治 児玉
Masashi Kamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトに過大荷重が作用した場合にも、該ベ
ルトの張力を略々一定に保持可能な籾排出クラッチを得
る。 【解決手段】 コンバイン10に装備されたベルト式ク
ラッチ機構20は、クラッチローラ24を支持するテン
ションアーム25を、ベルト22の張り位置と緩み位置
とに移動させる電動モータ27を有していて、この電動
モータ27の駆動により、スプリング33を介して前記
テンションアーム25に付勢力を付与するようにしたの
で、例えばベルト22の張り状態において、ベルト22
に過大荷重が作用し、カウンタプーリ21と横ラセンプ
ーリ19との間の軸間距離が狭く,40なった場合にお
いても、前記スプリング33の付勢力により、ベルト2
2の張力が略々一定に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動収穫機の籾排出
クラッチに関し、詳しくはベルト張力を自動制御により
緊張・弛緩して伝達動力を入切可能とした移動収穫機の
籾排出クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、移動収穫機としてのコンバイン
の外観を示す図であり、このコンバイン100は、刈取
った穀稈を脱穀し該脱穀した穀粒を選別する脱穀部(図
示せず)を有すると共に、脱穀後の穀粒を一時的に貯蔵
する穀粒タンク101を有している。この穀粒タンク1
01は、メインテナンスを考慮して縦軸を中心として機
体側方に回動可能な構造を有しており、また、穀粒タン
ク101が満杯になったら、排出オーガ102により内
部の籾が機外に搬出される。
【0003】ところで、穀粒タンク101の下部には、
該穀粒タンク101内の穀粒を一側に移送する横ラセン
103が設けられていて、この横ラセン103により、
穀粒タンク101内の穀粒を排出オーガ102の排出側
に移送するが、この横ラセン軸には、籾排出クラッチ1
04を介してエンジンの動力が伝達される。
【0004】図9は、従来の前記籾排出クラッチ104
の概要を示す図であり、この籾排出クラッチ104は、
中心に横ラセン103が取付けられた横ラセンプーリ1
05と、この横ラセンプーリ105と離間して配置され
たカウンタプーリ106と、これら横ラセンプーリ10
5及びカウンタプーリ106間に巻回されたベルト10
7を有している。また、横ラセンプーリ105とカウン
タプーリ106との中間部には、前記ベルト107に転
接可能なクラッチローラ109が、テンションアーム1
08の先端側に支持されていて、このテンションアーム
108は、電動モータ110によって移動制御される。
【0005】すなわち、電動モータ110の出力軸に
は、ギヤ111が固定されていて、このギヤ111に噛
合うセクトギヤ112が、支点軸113を中心として揺
動自在に軸着されている。このセクトギヤ112には、
支点軸113を中心とする回動始端側(クラッチ切側)
の端部の近傍にプレート114が立設固定されている。
一方、テンションアーム108の長手方向の中途部に
は、前記プレート114側に向けて伸長されたガイド軸
115が固定されていて、このガイド軸115の他端は
前記プレート114に形成された長孔(図示せず)に嵌
入されている。更に、このガイド軸115に沿い、テン
ションアーム108とプレート114との間にスプリン
グ(圧縮)116が装着されている。
【0006】以上により、電動モータ110が駆動して
ギヤ111が駆動されると、これに噛合するセクトギヤ
112が支点軸113を中心として回動し、このセクト
ギヤ112の駆動力がスプリング116を介してテンシ
ョンアーム108に伝達される。このため、該テンショ
ンアーム108が支点軸113を中心として回動し、そ
の先端のクラッチローラ109がベルト107に当接
し、該ベルト107を緊張してクラッチ「入」状態とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のクラッチ機構では、主としてベルト107等に加わる
衝撃を吸収する目的で機構設計がなされていたため、例
えばベルト107に過大荷重が作用した場合には、スプ
リング116の取付け位置を変更したり、バネ定数を変
更しただけでは、過大荷重に対する対策として不十分で
あった。また、従来のクラッチ機構では、前記スプリン
グ116を取付けるための構造が複雑であった。
【0008】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、巻掛け伝動部
材に過大荷重が作用した場合にも、該巻掛け伝動部材の
張力を略々一定に保持することができる移動収穫機の籾
排出クラッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、搭載エンジンの動力により
駆動される駆動プーリ(21)と、駆動により穀粒移送
軸(18)を介して籾貯蔵部(16)の籾を排出側に移
送可能な従動プーリ(19)と、これら駆動プーリ(2
1)及び従動プーリ(19)間に巻回された巻掛け伝動
部材(22)に転接可能に配置されたクラッチローラ
(24)とを有し、前記クラッチローラ(24)の移動
により、前記巻掛け伝動部材(22)の張力を緊張・弛
緩して前記駆動プーリ(21)から従動プーリ(19)
への伝達動力を入切可能とした移動収穫機(10)の籾
排出クラッチ(20)において、スイッチ操作に基づき
駆動され、前記クラッチローラ(24)を支持するテン
ションアーム(25)を張り位置と緩み位置とに移動さ
せるアクチュエータ(27)を有し、該アクチュエータ
(27)の駆動により、弾性部材(33)を介して前記
テンションアーム(25)に付勢力を付与し、該弾性部
材(33)により、前記巻掛け伝動部材(22)に過大
荷重が作用した場合にも、該巻掛け伝動部材(22)の
張力を略々一定に保持可能とした、ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、前記テンションア
ーム(25)が常時張り方向に作用するように、前記弾
性部材(33)を、前記アクチュエータ(27)と前記
テンションアーム(25)との間に介在した、ことを特
徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、前記巻掛け伝動部
材(22)の張り時には前記アクチュエータ(27)の
駆動により、前記弾性部材(33)を介して前記テンシ
ョンアーム(25)を押圧し、前記張り位置にて前記巻
掛け伝動部材(22)に過大荷重が作用した場合には、
前記弾性部材(33)及び融通機構(31,40)を介
して前記巻掛け伝動部材(22)の張力を略々一定に保
持する、ことを特徴とする。
【0012】[作用]本発明によれば、クラッチローラ
(24)を支持するテンションアーム(25)を、巻掛
け伝動部材(22)の張り位置と緩み位置とに移動させ
るアクチュエータ(27)を有していて、該アクチュエ
ータ(27)の駆動により、弾性部材(33)を介して
前記テンションアーム(25)に付勢力を付与するよう
にしたので、例えば前記巻掛け伝動部材(22)に過大
荷重が作用し、駆動プーリ(21)と従動プーリ(1
9)との間の軸間距離が狭くなった場合においても、前
記弾性部材(33)の付勢力により、巻掛け伝動部材
(22)の張力が略々一定に保持される。
【0013】なお、括弧内の符号は図面を参照するため
のものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0015】図1は、移動収穫機としてのコンバインの
外観斜視図であり、図2は、穀粒タンクを側方に回動し
た状態を示す図である。コンバイン10は、クローラ走
行装置11により支持された走行機体12を有し、該走
行機体12の前部には、穀稈を刈取る前処理部13が昇
降自在に支持されている。
【0016】また、走行機体12の前部の右側上部に
は、運転席14が配置され、該運転席14の左側後方に
は、前処理部13にて刈取った穀稈を脱穀・選別する脱
穀部15、更に、該脱穀部15の右側でかつ運転席14
の後方には、選別された穀粒を一時的に貯蔵する穀粒タ
ンク16、該穀粒タンク16の後部には、穀粒タンク1
6内の籾を機外に搬出するためのオーガ排出筒17が立
設されている。
【0017】前記穀粒タンク16は、図2に示すよう
に、オーガ排出筒17の縦筒17a(図1参照)を中心
として機体側方に回動可能とされていて、該穀粒タンク
16の下部には、貯蔵された籾を排出口側に移送する移
送ラセン18、及び該移送ラセン18が固定された横ラ
センプーリ19が取付けられている。一方、走行機体1
2の後部には、ベルト式クラッチ機構20が設けられて
いて、前記移送ラセン18には、このベルト式クラッチ
機構20によりエンジンからの動力が伝達される。
【0018】図3は、ベルト式クラッチ機構20の概略
を示す図であり、このベルト式クラッチ機構20は、前
述した横ラセンプーリ19と離間してカウンタプーリ2
1が配置され、これら横ラセンプーリ19とカウンタプ
ーリ21との間に、巻掛け伝動部材としてのベルト22
が巻回されている。
【0019】このベルト式クラッチ機構20は、図4に
示すように、カウンタケース23を介してエンジン(図
示せず)の動力が伝達されるカウンタプーリ(駆動プー
リ)21と、このカウンタプーリ21と離間して配置さ
れた前記横ラセンプーリ(従動プーリ)19と、これら
カウンタプーリ21及び横ラセンプーリ19間に巻回さ
れた前記ベルト22と、このベルト22に転接可能に配
置されたクラッチローラ24とを有している。
【0020】前記クラッチローラ24は、テンションア
ーム25に支持されていて、該テンションアーム25
は、カウンタケース23に支持された支点軸26に回動
自在に軸着されている。そして、前記クラッチローラ2
4を上下に揺動させることで、ベルト22の張力を緊張
・弛緩し、前記カウンタプーリ21から横ラセンプーリ
19への伝達動力を入切可能としている。
【0021】本実施の形態においては、スイッチ操作に
基づき駆動され、前記クラッチローラ24を支持するテ
ンションアーム25を張り位置と緩み位置とに移動させ
るアクチュエータを有し、該アクチュエータの駆動によ
り、弾性部材を介して前記テンションアーム25に付勢
力を付与している。
【0022】図4に示すように、ベルト式クラッチ機構
20は、前記テンションアーム25を張り位置と緩み位
置とに移動させる電動モータ(アクチュエータ)27を
有していて、この電動モータ27を駆動させることで、
スプリング(弾性部材)33を介してテンションアーム
25に付勢力が付与される。
【0023】図5に示すように、運転席14の左側後部
には、籾排出スイッチ41が設けられていて、この籾排
出スイッチ41を操作することに基づき、前述した電動
モータ27が駆動され、テンションアーム25が回動す
る。
【0024】この電動モータ27は、図4に示したよう
に、ブラケット28を介して機体フレーム12aに固定
されていて、その出力軸(図示せず)には減速ギヤ部3
4を介してギヤ29が固定されている。このギヤ29
は、前記支点軸26に回動自在に軸着されたセクトギヤ
30に噛合している。
【0025】一方、テンションアーム25の、取付け基
部側に近い位置には、ピン31が植設されていると共
に、セクトギヤ30にはピン32が植設されていて、こ
れら各ピン31,32間には前記スプリング33が張設
されている。また、セクトギヤ30には、大径の穴40
が形成されていて、この穴40に前記ピン31が嵌入さ
れている。前記スプリング33は、テンションアーム2
5が常時張り方向に作用するように、電動モータ27と
テンションアーム25との間に介在されている。なお、
テンションアーム25の長手方向の略々中間部には、ベ
ルト22の張り側と緩み側との接触を防止するガイド部
材35が取付けられている。
【0026】以上により、電動モータ27を駆動するこ
とでギヤ29が駆動され、このギヤ29に噛合している
セクトギヤ30が駆動され、このセクトギヤ30の駆動
によりスプリング33の付勢力で前記テンションアーム
25が引張られて移動し、更に、該テンションアーム2
5の先端部に取付けられたクラッチローラ24が同方向
に移動して、ベルト22に転接し該ベルト22に張力が
付与される。そして、前記スプリング33により、ベル
ト22に過大荷重が作用した場合にも、該ベルト22の
張力が略々一定に保持される。
【0027】図6は、オーガ排出筒17の先端部の外観
を示しており、このオーガ排出筒17の先端部には籾排
出スイッチ42が設けられていて、この籾排出スイッチ
42を操作することによっても、前記電動モータ27が
駆動され、テンションアーム25が揺動する。なお、ス
イッチ43,44は、オーガ排出筒17を左旋回又は右
旋回させるためのものである。
【0028】以上により、本実施の形態によれば、ベル
ト22の張り時には電動モータ27の駆動により、前記
スプリング33の付勢力でテンションアーム25の先端
側を図6の上方に引き上げ、そして、張り位置にてベル
ト22に過大荷重が作用した場合には、前記スプリング
33及び融通機構(後述する)を介してベルト22の張
力を略々一定に保持する。
【0029】すなわち、図7(a)〜(d)に示すよう
に、電動モータ27が駆動される前は、テンションアー
ム25は先端側が下降した下げ位置にあり、このときス
プリング33はセット長である(図7(a))。次い
で、電動モータ27が駆動されてテンションアーム25
の先端側が上昇し、ベルト22に張力を付与し始める
と、スプリング33が伸び始める(図7(b))。更
に、ベルト22に適正な張力が付与されるまで、テンシ
ョンアーム25の先端側が上昇すると、スプリング33
は、ピン31がセクトギヤ30に形成された大径の穴4
0の下端に当接するまで伸びる(図7(c))。
【0030】この状態において、若しもベルト22に過
大荷重が作用し、カウンタプーリ21と横ラセンプーリ
19との間の軸心距離が狭くなったとすると、融通機構
(31,40)が作動する。すなわち、テンションアー
ム25の基部側に植設されたピン31は、スプリング3
3により常時ベルト22の張り方向に付勢されていて、
このピン31と、該ピン31が嵌入される大径の穴40
とで融通機構が形成されている。そして、ベルト22が
緊張された状態で、該ベルト22に過大荷重が作用した
場合には、スプリング33の付勢力により、テンション
アーム25の先端側がその位置から上昇し、ベルト22
に張力を付与することで該ベルト22の張力が略々一定
に保持される。こうして、ベルト22とプーリ19,2
1間のスリップが防止される。
【0031】なお、電動モータ27の拘束トルクに対し
てギヤ比が合っていないと、モータ軸に過大な負荷が加
わり、該モータ軸が焼き付くおそれがあると共に、ベル
ト張力も過大となる傾向にある。このような場合は、電
動モータ27の拘束トルクとベルト22のテンション荷
重とから、ギヤ29とセクトギヤ30との最適なギヤ比
を求め、モータ軸へのラジアル荷重の低減を図ることも
可能である。こうすることで、各部に加わる負荷が小さ
くなり、寿命や安全率が向上すると共に、装置の小型・
軽量化が図られる。
【0032】次に、ベルト式クラッチ機構20の作用に
ついて説明する。
【0033】図4において、運転席後部に設けられた穀
粒排出スイッチ41(図5参照)をオンにすると電動モ
ータ27が駆動され、その出力軸に取付けられたギヤ2
9が図4の反時計方向に回転する。このギヤ29の回転
により、セクトギヤ30が図4の時計方向に回転し、該
セクトギヤ30に取付けられたピン32が支点軸26を
中心として同方向に移動する。このとき、ピン32とテ
ンションアーム25に取付けられたピン31との間には
スプリング33が装着されているため、前記ピン32が
上方に移動すると、スプリング33の付勢力により前記
ピン31が同方向に持ち上げられる。これにより、テン
ションアーム25は、支点軸26を中心として図の上方
に持ち上げられ、該テンションアーム25の先端に取付
けられたクラッチローラ24が同方向に持ち上げられ
る。そして、このクラッチローラ24がベルト22に当
接し、該ベルト22に適正な張力が付与されるまで電動
モータ27が駆動され、やがて停止する。この電動モー
タ27の始動から停止までの駆動時間は、タイマ制御に
より行われる。
【0034】次に、図7(a)において、スプリング3
3とテンションアーム25との関係は、穀粒排出スイッ
チ41をオンにする以前は、テンションアーム25は先
端側が下げ位置にあり、このときスプリング33はセッ
ト時の長さになっている。次いで、図7(b)に示すよ
うに、電動モータ27が駆動され、ギヤ29が矢印A方
向に回転し、セクトギヤ30が矢印B方向に回転するこ
とで、テンションアーム25の先端が上り始める。そし
て、クラッチローラ24がベルト22に張力を付与し始
めると、スプリング33が伸び始める。
【0035】更に、図7(c)に示すように、ベルト2
2に適正な張力が付与されるまで、テンションアーム2
5が持ち上がると、スプリング33は、セクトギヤ30
に形成された穴40の下端に当接するまで伸びる。一
方、図7(d)に示すように、ベルト22に過大な負荷
が加わり、カウンタプーリ21と横ラセンプーリ19と
の軸間距離が狭くなるとベルト22の張力がその分弱く
なるため、スプリング33の付勢力でベルト22に張力
を付与しようとする。このため、スプリング33の付勢
力により前記ピン31が上方に持ち上げられ、該ピン3
1はセクトギヤ30の穴40の下端から離れると共に、
該スプリング33の付勢力でテンションアーム25が上
方に持ち上げられ、ベルト22に適正な張力が付与され
る。このように、ベルト22に過大荷重が作用した場合
にも、スプリング33の付勢力により、ベルト22の張
力は略々一定に保持される。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、アクチュ
エータの駆動により、弾性部材を介してテンションアー
ムに付勢力を付与するようにしたので、該弾性部材によ
って、巻掛け伝動部材に過大荷重が作用した場合にも、
該巻掛け伝動部材の張力を略々一定に保持することがで
きる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、弾性部材
を、テンションアームが常時張り方向に作用するように
介在させたので、何らかの原因で巻掛け伝動部材の張力
に変動が生じたとしても、弾性部材により前記張力を略
々一定に保持することができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、巻掛け伝動
部材を張った状態で、該巻掛け伝動部材に過大荷重が作
用した場合には、弾性部材と融通機構を介して巻掛け伝
動部材の張力を略々一定に保持したので、巻掛け伝動部
材のスリップを防止して駆動プーリから従動プーリへの
駆動力を確実に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの外観斜視図で
ある。
【図2】同上の穀粒タンクを側方に回動した状態を示す
図である。
【図3】ベルト式クラッチ機構の概略正面図である。
【図4】同上のベルト式クラッチ機構の拡大正面図であ
る。
【図5】運転席後部の外観図である。
【図6】オーガ排出筒の先端部の外観図である。
【図7】(a)〜(d)は、スプリングとテンションア
ームとの位置関係を示す図である。
【図8】従来のコンバインの穀粒タンクを側方に回動し
た状態を示す図である。
【図9】従来のベルト式クラッチ機構の概略正面図であ
る。
【符号の説明】
10 コンバイン 16 穀粒タンク 18 横ラセン 19 横ラセンプーリ(従動プーリ) 20 ベルト式クラッチ機構 21 カウンタプーリ(駆動プーリ) 22 ベルト 24 クラッチローラ 25 テンションアーム 27 電動モータ 28 ブラケット 31 ピン(融通機構) 33 スプリング 40 穴(融通機構)
フロントページの続き (72)発明者 児玉 啓治 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 嘉本 政司 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA03 CB02 DA10 DB07 2B396 JA04 JC07 KE05 LA03 LC06 LP08 PA04 PA43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載エンジンの動力により駆動される駆
    動プーリと、駆動により穀粒移送軸を介して籾貯蔵部の
    籾を排出側に移送可能な従動プーリと、これら駆動プー
    リ及び従動プーリ間に巻回された巻掛け伝動部材に転接
    可能に配置されたクラッチローラとを有し、 前記クラッチローラの移動により、前記巻掛け伝動部材
    の張力を緊張・弛緩して前記駆動プーリから従動プーリ
    への伝達動力を入切可能とした移動収穫機の籾排出クラ
    ッチにおいて、 スイッチ操作に基づき駆動され、前記クラッチローラを
    支持するテンションアームを張り位置と緩み位置とに移
    動させるアクチュエータを有し、該アクチュエータの駆
    動により、弾性部材を介して前記テンションアームに付
    勢力を付与し、 該弾性部材により、前記巻掛け伝動部材に過大荷重が作
    用した場合にも、該巻掛け伝動部材の張力を略々一定に
    保持可能とした、 ことを特徴とする移動収穫機の籾排出クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記テンションアームが常時張り方向に
    作用するように、前記弾性部材を、前記アクチュエータ
    と前記テンションアームとの間に介在した、 ことを特徴とする請求項1記載の移動収穫機の籾排出ク
    ラッチ。
  3. 【請求項3】 前記巻掛け伝動部材の張り時には前記ア
    クチュエータの駆動により、前記弾性部材を介して前記
    テンションアームを押圧し、前記張り位置にて前記巻掛
    け伝動部材に過大荷重が作用した場合には、前記弾性部
    材及び融通機構を介して前記巻掛け伝動部材の張力を略
    々一定に保持する、 ことを特徴とする請求項1記載の移動収穫機の籾排出ク
    ラッチ。
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