JP2002252562A - ディジタル信号処理装置及び方法 - Google Patents

ディジタル信号処理装置及び方法

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JP2002252562A JP2001049268A JP2001049268A JP2002252562A JP 2002252562 A JP2002252562 A JP 2002252562A JP 2001049268 A JP2001049268 A JP 2001049268A JP 2001049268 A JP2001049268 A JP 2001049268A JP 2002252562 A JP2002252562 A JP 2002252562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速1ビット・オーディオ信号の十分な周波
数帯域を使いこなし、高品質のオーディオ信号を得る。 【解決手段】 正規化部16は、パワー算出部13にて
算出されたPCM信号の18kHzから20kHzまで
の範囲の平均パワーに基づいてパワー算出部15にて算
出されたディザ信号のパワーを正規化する。オーバーサ
ンプリング処理部21は、入力端子11から入力された
量子化周波数44.1kHz、量子化語長16bitの
PCM信号を、2×44.1kHzのサンプリング周波
数でオーバーサンプリングし、オーバーサンプリング処
理出力を加算器22に供給する。加算器22は、正規化
部16からの正規化出力とオーバーサンプリング処理部
21からのオーバーサンプリング出力とを加算し、その
加算出力をオーバーサンプリング処理部23に送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプリング周波
数がfs(Hz)で量子化ビットがマルチビットのPC
Mのディジタル信号を、サンプリング周波数がm(m≧
2の正の整数)×n(n≧2の正の整数)×fs(H
z)で量子化ビットが1ビットの高速1ビットディジタ
ル信号に変換するディジタル信号処理装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ΔΣ変調された高速1ビット・オーディ
オ信号は、従来のデジタルオーディオに使われてきたP
CM信号のフォーマット(例えばサンプリング周波数4
4.1kHz、データ語長16ビット)に比べて、非常
に高いサンプリング周波数と短いデータ語長(例えばサ
ンプリング周波数が44.1kHzの64倍でデータ語
長が1ビット)といった形をしており、広い伝送可能周
波数帯域を特長にしている。また、ΔΣ変調により1ビ
ット信号であっても、64倍というオーバーサンプリン
グ周波数に対して低域であるオーディオ帯域において、
高いダイナミックレンジをも確保できる。この特徴を生
かして高音質のレコーダーやデータ伝送に応用すること
ができる。
【0003】ΔΣ変調装置自体はとりわけ新しい技術で
はなく、回路構成がIC化に適していて、また比較的簡
単にAD変換の精度を得ることができることで従来から
ADコンバータの内部などではよく用いられている回路
である。
【0004】ΔΣ変調にされた信号は、簡単なアナログ
ローパスフィルターを通すことによって、アナログオー
ディオ信号に戻すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、量
子化周波数が44.1KHzで量子化語長が16ビット
のPCMの楽音信号を、量子化周波数が2822.4K
Hz(64×44.1KHz)で量子化語長が1ビット
の高速1ビット・オーディオ信号に変換する場合、今ま
では、PCMの周波数帯域の22.05KHzのみをオ
ーバーサンプリングとΔΣ変調により高速1ビット・オ
ーディオ信号に変換しているので、変換後も楽音信号の
周波数帯域は22.05KHzであり、高速1ビット・
オーディオ信号の周波数帯域約100KHzを使ってい
なかった。
【0006】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
であり、高速1ビット・オーディオ信号の十分な周波数
帯域を使いこなし、高品質のオーディオ信号を得ること
ができるディジタル信号処理装置及び方法の提供を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
信号処理装置は、前記課題を解決するために、サンプリ
ング周波数がfs(Hz)で量子化ビットがマルチビッ
トの第1のディジタル信号を、サンプリング周波数がm
(m≧2の正の整数)×n(n≧2の正の整数)×fs
(Hz)で量子化ビットが1ビットの第2のディジタル
信号に変換するディジタル信号処理装置において、入力
された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理を施
す周波数分析手段と、前記周波数分析手段で得られた周
波数分析結果に基づいて所定帯域の平均ノイズレベルを
算出する第1のノイズレベル算出手段と、可聴帯域外の
高域信号であるディザ信号を発生するディザ発生手段
と、前記ディザ発生手段にて発生されたディザ信号のノ
イズレベルを算出する第2のノイズレベル算出手段と、
前記第1のノイズレベル算出手段にて算出された平均ノ
イズレベルに基づいて前記第2のノイズレベル算出手段
にて算出されたノイズレベルを正規化する正規化手段
と、前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整
数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサ
ンプリングする第1のオーバーサンプリング手段と、前
記第1のオーバーサンプリング手段にてオーバーサンプ
リングされたマルチビットディジタル信号と前記正規化
手段にてノイズレベルが正規化されたディザ信号とを加
算する加算手段と、前記加算手段の加算出力をn(n≧
2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数で
オーバーサンプリングする第2のオーバーサンプリング
手段と、前記第2のオーバーサンプリング手段にてオー
バーサンプリングされたマルチビットディジタル信号を
1ビットディジタル信号に変換するΔΣ変調手段とを備
えてなる。
【0008】したがって、前記加算手段は、前記第1の
オーバーサンプリング手段からのマルチビットディジタ
ル信号に、ノイズレベルが正規化されたディザ信号を可
聴帯域外の高域信号として滑らかにつなげた加算出力を
前記第2のオーバーサンプリング手段に送る。
【0009】本発明に係るディジタル信号処理方法は、
前記課題を解決するために、サンプリング周波数がfs
(Hz)で量子化ビットがマルチビットの第1のディジ
タル信号を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整
数)×n(n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化
ビットが1ビットの第2のディジタル信号に変換するた
めのディジタル信号処理方法において、入力された前記
第1のディジタル信号に周波数分析処理を施す周波数分
析工程と、前記周波数分析工程で得られた周波数分析結
果に基づいて所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第
1のノイズレベル算出工程と、可聴帯域外の高域信号で
あるディザ信号を発生するディザ発生手段にて発生され
たディザ信号のノイズレベルを算出する第2のノイズレ
ベル算出工程と、前記第1のノイズレベル算出工程にて
算出された平均ノイズレベルに基づいて前記第2のノイ
ズレベル算出工程にて算出されたノイズレベルを正規化
する正規化工程と、前記第1のディジタル信号をm(m
≧2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数
でオーバーサンプリングする第1のオーバーサンプリン
グ工程と、前記第1のオーバーサンプリング工程にてオ
ーバーサンプリングされたマルチビットディジタル信号
と前記正規化工程にてノイズレベルが正規化されたディ
ザ信号とを加算する加算工程と、前記加算工程の加算出
力をn(n≧2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリ
ング周波数でオーバーサンプリングする第2のオーバー
サンプリング工程と、前記第2のオーバーサンプリング
工程にてオーバーサンプリングされたマルチビットディ
ジタル信号を1ビットディジタル信号に変換するΔΣ変
調工程とを備えてなる。
【0010】したがって、前記加算工程は、前記第1の
オーバーサンプリング工程からのマルチビットディジタ
ル信号に、ノイズレベルが正規化された可聴帯域外の高
域信号を滑らかにつなげた加算出力を前記第2のオーバ
ーサンプリング工程に送る。
【0011】本発明に係るディジタル信号処理装置は、
前記課題を解決するために、サンプリング周波数がfs
(Hz)で量子化ビットがマルチビットの第1のディジ
タル信号を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整
数)×n(n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化
ビットが1ビットの第2のディジタル信号に変換するデ
ィジタル信号処理装置において、入力された前記第1の
ディジタル信号に周波数分析処理を施す周波数分析手段
と、前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果に基
づいて所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第1のノ
イズレベル算出手段と、前記周波数分析手段で得られた
周波数分析結果に基づいて可聴帯域外の高域信号のスペ
クトルを発生するスペクトル発生手段と、前記スペクト
ル発生手段で発生されたスペクトルのノイズレベルを算
出する第2のノイズレベル算出手段と、前記第1のノイ
ズレベル算出手段にて算出された平均ノイズレベルに基
づいて前記第2のノイズレベル算出手段にて算出された
スペクトルのノイズレベルを正規化し、かつそのスペク
トルに基づいた時間波形信号を合成する正規化&波形合
成手段と、前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正
の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバ
ーサンプリングする第1のオーバーサンプリング手段
と、前記第1のオーバーサンプリング手段にてオーバー
サンプリングされたマルチビットディジタル信号と、前
記正規化&波形合成手段にてノイズレベルが正規化さ
れ、かつ波形が合成された可聴帯域外の高域信号とを加
算する加算手段と、前記加算手段の加算出力をn(n≧
2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数で
オーバーサンプリングする第2のオーバーサンプリング
手段と、前記第2のオーバーサンプリング手段にてオー
バーサンプリングされたマルチビットディジタル信号を
1ビットディジタル信号に変換するΔΣ変調手段とを備
えてなる。
【0012】本発明に係るディジタル信号処理方法は、
前記課題を解決するために、サンプリング周波数がfs
(Hz)で量子化ビットがマルチビットの第1のディジ
タル信号を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整
数)×n(n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化
ビットが1ビットの第2のディジタル信号に変換するた
めのディジタル信号処理方法において、入力された前記
第1のディジタル信号に周波数分析処理を施す周波数分
析工程と、前記周波数分析工程で得られた周波数分析結
果に基づいて所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第
1のノイズレベル算出工程と、前記周波数分析工程で得
られた周波数分析結果に基づいて可聴帯域外の高域信号
のスペクトルを発生するスペクトル発生工程と、前記ス
ペクトル発生工程で発生されたスペクトルのノイズレベ
ルを算出する第2のノイズレベル算出工程と、前記第1
のノイズレベル算出工程にて算出された平均ノイズレベ
ルに基づいて前記第2のノイズレベル算出工程にて算出
されたスペクトルのノイズレベルを正規化し、かつその
スペクトルに基づいた時間波形信号を合成する正規化&
波形合成工程と、前記第1のディジタル信号をm(m≧
2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数で
オーバーサンプリングする第1のオーバーサンプリング
工程と、前記第1のオーバーサンプリング工程にてオー
バーサンプリングされたマルチビットディジタル信号
と、前記正規化&波形合成工程にてノイズレベルが正規
化され、かつ波形が合成された可聴帯域外の高域信号と
を加算する加算工程と、前記加算工程の加算出力をn
(n≧2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周
波数でオーバーサンプリングする第2のオーバーサンプ
リング工程と、前記第2のオーバーサンプリング工程に
てオーバーサンプリングされたマルチビットディジタル
信号を1ビットディジタル信号に変換するΔΣ変調工程
とを備えてなる。
【0013】本発明に係るディジタル信号処理装置は、
前記課題を解決するために、サンプリング周波数がfs
(Hz)で量子化ビットがマルチビットの第1のディジ
タル信号を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整
数)×n(n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化
ビットが1ビットの第2のディジタル信号に変換するデ
ィジタル信号処理装置において、入力された前記第1の
ディジタル信号に周波数分析処理を施す周波数分析手段
と、前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果に基
づいて可聴帯域外の高域の信号を生成する高域信号生成
手段と、前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の
整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバー
サンプリングする第1のオーバーサンプリング手段と、
前記第1のオーバーサンプリング手段にてオーバーサン
プリングされたマルチビットディジタル信号と、前記高
域信号生成手段で生成された高域信号を加算する加算手
段と、前記加算手段の加算出力をn(n≧2の正の整
数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサ
ンプリングする第2のオーバーサンプリング手段と、前
記第2のオーバーサンプリング手段にてオーバーサンプ
リングされたマルチビットディジタル信号を1ビットデ
ィジタル信号に変換するΔΣ変調手段とを備えてなる。
【0014】本発明に係るディジタル信号処理方法は、
前記課題を解決するために、サンプリング周波数がfs
(Hz)で量子化ビットがマルチビットの第1のディジ
タル信号を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整
数)×n(n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化
ビットが1ビットの第2のディジタル信号に変換するた
めのディジタル信号処理方法において、入力された前記
第1のディジタル信号に周波数分析処理を施す周波数分
析工程と、前記周波数分析工程で得られた周波数分析結
果に基づいて可聴帯域外の高域の信号を生成する高域信
号生成工程と、前記第1のディジタル信号をm(m≧2
の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオ
ーバーサンプリングする第1のオーバーサンプリング工
程と、前記第1のオーバーサンプリング工程にてオーバ
ーサンプリングされたマルチビットディジタル信号と、
前記高域信号生成工程で生成された高域信号を加算する
加算工程と、前記加算工程の加算出力をn(n≧2の正
の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバ
ーサンプリングする第2のオーバーサンプリング工程
と、前記第2のオーバーサンプリング工程にてオーバー
サンプリングされたマルチビットディジタル信号を1ビ
ットディジタル信号に変換するΔΣ変調工程とを備えて
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディジタル信
号処理装置及び方法の実施の形態について図面を参照し
ながら説明する。
【0016】先ず、第1の実施の形態について説明す
る。この第1の実施の形態は、図1に示すような高速1
ビット・オーディオ信号生成システム1に含まれる、デ
ィジタルオーディオ信号処理装置2である。このディジ
タルオーディオ信号処理装置2には、選択装置3にて選
択された、コンパクトディスク(CD)4やディジタル
オーディオテープ(DAT)5から再生されたPCM信
号、又はディジタルオーディオミキサー7などからのP
CM信号の何れかが入力される。そして、このディジタ
ルオーディオ信号処理装置2により、前記PCM信号を
高速1ビット・オーディオ信号に変換し、スーパーオー
ディオCD(SACD:ソニー(株)商品名)8に記録
したり、レコーダ9等に供給したりする。ここで、ディ
ジタルオーディオミキサー7はマルチトラックレコーダ
6により記録されたディジタルオーディオ信号をミキシ
ングしたPCM信号を出力する。
【0017】したがって、図1に示した高速1ビット・
オーディオ信号生成システム1は、コンパクトディスク
(CD)4やディジタルオーディオテープ(DAT)5
から再生されたPCM信号、又はディジタルオーディオ
ミキサー7のPCM信号から高速1ビット・オーディオ
信号を生成し、光ディスク等の媒体に記録したり、レコ
ーダに伝送することができる。
【0018】ディジタルオーディオ信号処理装置2の構
成を図2に示す。このディジタルオーディオ信号処理装
置2は、入力端子11から入力された、量子化周波数4
4.1kHz、量子化語長16bitのPCM楽音信号
(PCM信号)に周波数分析処理を施す周波数分析部1
2と、周波数分析部12の周波数分析結果から所定帯域
の平均ノイズレベルを算出するパワー算出部13とを備
える。
【0019】また、ディジタル信号処理装置2は、可聴
帯域外の高域信号であるディザ信号を発生するディザ発
生部14と、ディザ発生部14にて発生したディザ信号
の前記所定帯域の平均ノイズレベルを算出するパワー算
出部15と、パワー算出部15にて算出された平均ノイ
ズレベルを正規化するための正規化部16とを備える。
【0020】また、ディジタルオーディオ信号処理装置
2は、前記PCM信号をm(m≧2の正の整数)×fs
(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリング
するオーバーサンプリング処理部21と、オーバーサン
プリング処理部21にてオーバーサンプリングされたP
CM信号と正規化部16で正規化されたディザ信号を加
算する加算器22と、加算器22の加算出力をn(n≧
2の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数で
オーバーサンプリングするオーバーサンプリング処理部
23と、オーバーサンプリング処理部23にてオーバー
サンプリングされたマルチビットディジタル信号を1ビ
ットディジタル信号に変換し、出力端子25から外部に
導出するΔΣ変調部24とを備える。
【0021】周波数分析部11は、入力端子11から入
力されたPCM信号に、例えば高速フーリエ変換(fast
Fourier transformation:FFT)を用いてDC〜2
2.05KHzの範囲で周波数分析処理を施し、その周
波数分析結果をパワー算出部13に供給する。
【0022】パワー算出部13は、周波数分析部12よ
り供給された周波数分析結果から、例えば18KHz〜
20KHzの範囲の平均パワーを算出する。このパワー
算出部13で計算された平均パワーは正規化部16に送
られる。
【0023】ディザ発生部14は、可聴帯域外の高域信
号となる、ディザ信号を発生させる。このとき、ディザ
信号の発生間隔を、後述するオーバーサンプリング処理
部12でのオーバーサンプリング処理後の信号周期と等
しくする。オーバーサンプリング処理部12で、例え
ば、2(=m)倍オーバーサンプリングをする場合は、
2fs=88.2KHzに基づいた発生周期となる。ま
た、ディザ信号の語長を、後述する加算器22で前記オ
ーバーサンプリング処理出力に正規化部16の正規化結
果を加算するのに充分な長さとする。オーバーサンプリ
ング処理部21で使用されるディジタルフィルタの係数
の語長を例えば16ビットとすると、入力端子11には
16ビットのPCM信号が供給されているので、オーバ
ーサンプリング後の語長が31ビットとなり、前記ディ
ザ信号の語長は31ビット必要となる。
【0024】パワー算出部15は、ディザ発生部14に
て発生されたディザ信号のパワーを算出する。このパワ
ー算出部15で計算されたパワーは正規化部16に送ら
れる。
【0025】正規化部16は、パワー算出部13にて算
出されたPCM信号の18kHzから20kHzまでの
範囲の平均パワーに基づいてパワー算出部15にて算出
されたディザ信号のパワーを正規化し、正規化出力を加
算器22に供給する。
【0026】オーバーサンプリング処理部21は、入力
端子11から入力された量子化周波数44.1kHz、
量子化語長16bitのPCM信号を、2×44.1k
Hzのサンプリング周波数でオーバーサンプリングし、
オーバーサンプリング処理出力を加算器22に供給す
る。
【0027】加算器22は、正規化部16からの正規化
出力とオーバーサンプリング処理部21からのオーバー
サンプリング出力とを加算し、その加算出力をオーバー
サンプリング処理部23に送る。
【0028】オーバーサンプリング処理部23は、前記
加算出力を32×44.1kHzのサンプリング周波数
でオーバーサンプリングする。よって、このオーバーサ
ンプリング処理部23からのオーバーサンプリング出力
は、前記量子化周波数44.1kHz、量子化語長16
bitのPCM信号の64倍オーバーサンプリング出力
となる。
【0029】この64倍オーバーサンプリング出力は、
ΔΣ変調部24に送られ、後述するデルタシグマ変調処
理が施されて1ビットオーディオ信号となり、出力端子
25に供給される。
【0030】第1の実施の形態のディジタルオーディオ
信号処理装置2は、正規化部16の構成を異ならせるこ
とにより、いくつかの実施例に分けることができる。以
下にいくつかの実施例について説明する。
【0031】先ず、第1の実施の形態の第1実施例(以
下、実施例1−1と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置2について図3〜図9を用いて説明す
る。この実施例1−1のディジタルオーディオ信号処理
装置2の正規化部16は、ゲイン算出部31と、バ
ンドパス(BP)フィルタ特性発生部32と、フィルタ
係数算出部33と、フィルタ処理部34と、ゲイン調整
部35とを備えている。
【0032】バンドパス(BP)フィルタ特性発生部3
2は、オーバーサンプリング処理部21で例えば2倍オ
ーバーサンプリング処理を行ったときに、図4に示すよ
うに、20kHz過ぎから40kHz手前までを0dB
で通過させるフィルタ特性を発生する。
【0033】フィルタ係数算出部33は、BPフィルタ
特性発生部32で発生されたフィルタ特性を、フィルタ
処理部34で使うフィルタ係数に変換する。
【0034】フィルタ処理部34は、ディザ発生部14
からのディザ信号を、フィルタ係数算出部33で算出さ
れた前記フィルタ係数に基づいてフィルタ処理し、フィ
ルタ処理出力をゲイン調整部35に供給する。
【0035】ゲイン算出部31は、パワー算出部13で
算出されたPCM信号の18KHz〜20KHzの範囲
の平均パワーに対してパワー算出部15で算出されたデ
ィザ信号のパワーを等しくする係数を算出する。このゲ
イン算出部31で算出された係数は、ゲイン調整部35
に送られる。
【0036】ゲイン調整部35は、フィルタ処理部34
のフィルタ処理出力であるディザ信号のパワーを、前記
ゲイン算出部31からの係数を用いて前記PCM信号の
18KHz〜20KHzまでの範囲の平均パワーと等し
くし、加算器22に送る。
【0037】そして、加算器22は、正規化部16
ゲイン調整部35でパワーがゲイン調整されたディザ信
号と、オーバーサンプリング処理部21で2倍オーバー
サンプリング処理されたPCM信号とを加算する。これ
により、スペクトル上で見ると、図5に示すように周波
数スペクトルが滑らかにつながるようになる。
【0038】すなわち、ディザ発生部14のディザ信号
にフィルタ処理部34でフィルタ処理を施して得られた
フィルタ処理出力37に、ゲイン調整部35でパワー調
整した後のディザ信号38は、前記入力端子11から入
力されたPCM信号に周波数分析部12で周波数分析処
理を施した結果36に滑らかにつながる。
【0039】そして、図5に周波数特性を示した加算器
22の加算出力は、オーバーサンプリング処理部23に
より、32×44.1KHzのサンプリング周波数でオ
ーバーサンプリングされる。これによりΔΣ変調部24
には、前記図5に示した周波数特性で、サンプリング周
波数が44.1KHzのPCM信号の64倍オーバーサ
ンプリング出力が供給される。
【0040】ΔΣ変調部24は、図6に示すような基本
的な構成を採る。すなわち、積分器42と、一つの1ビ
ット量子化器43とその量子化出力のフィードバック系
との組み合わせで構成されている。詳細には、入力信号
Gが正入力端子に供給され、後述する帰還出力が負入力
端子に供給される加算器41と、加算器41の加算出力
に積分処理を施す積分器42と、この積分器42の積分
出力を1サンプル周期毎に1ビットデジタル信号に量子
化する1ビット量子化器43とを備える。1ビット量子
化器43の量子化出力Hは、加算器41に負符号とされ
て帰還され、入力信号Gに加算(結果的に減算)され
る。また、1ビット量子化器43からは1ビットデジタ
ル信号Hが量子化出力として外部に導出される。積分器
42は加算器42aと、遅延器42bを備える。
【0041】ここで、1ビット量子化器43は、時間に
対して不変で常に0である閾値(スレッシュホールド)
を参照して入力信号Gに量子化処理を施して1ビット出
力信号Hを生成している。すなわち、この1ビット量子
化器43は、入力信号Gに対して0を境に、0以上と0
未満で2値のレベルを判定し、量子化処理を施してい
る。
【0042】図7には、図6に示したΔΣ変調装置を含
む、積分器を複数備えたΔΣ変調装置80の構成を示
す。この図7において前記図6のΔΣ変調装置を構成し
た加算器41、積分器42及び1ビット量子化器43
は、加算器75と、積分器76及び1ビット量子化器7
8に符号を代えている。また、1ビット量子化器78か
らの負帰還経路にはビット長変換器79を配している。
【0043】この図7に示すΔΣ変調装置80は、5個
の積分器63,66,69,73及び76を備えた5次
のΔΣ変調装置である。また、この5次のΔΣ変調装置
は、5個目の積分器76の出力を減衰してから再量子化
して前の積分器73の入力に帰還する局部帰還ループ部
81を備える。局部帰還ループ部81は、局部帰還減衰
器77と、ノイズシェーパ82とを備える。
【0044】また、このΔΣ変調装置80は、前記5個
の積分器63,66,69,73及び76の前で、各積
分器に多ビットのデジタル信号を加算する加算器62,
65,68,72及び75と、前記5個の積分器の内の
1番目〜4番目の積分器63,66,69及び73の後
ろに接続される4個の減衰器64,67,71及び74
と、5番目の積分器76の後ろに接続される、前記1ビ
ット量子化器3と同様の1ビット量子化器78と、この
1ビット量子化器78からの1ビットデジタル信号のビ
ット長を多ビットに変換し、5個の積分器63,66,
69,73及び76の入力となるように加算器62,6
5,68,72及び75に供給するビット長変換器79
とを備える。
【0045】1番目の積分器63は、入力端子61及び
加算器62を介して供給された入力信号を積分する。こ
のため、図6に示した加算器42aと同様の加算器から
の出力を、遅延器42bと同様の遅延器で遅延し、前記
加算器に戻す構成をとる。2番目〜5番目の積分器6
6,69,73及び76も同様である。
【0046】5番目の積分器76からの積分出力は1ビ
ット量子化器78及び局部帰還ループ部81の局部帰還
減衰器77に供給される。
【0047】1ビット量子化器78は、量子化処理にて
参照する閾値レベルを時間軸に対して固定とした量子化
器である。1ビット出力信号は、出力端子83から導出
されると共に、ビット長変換器79に供給される。
【0048】ビット長変換器79は、前記1ビット量子
化器78からの1ビット信号を多ビットのデジタル信号
に変換し、加算器62,65,68,72及び75に負
符号を付して帰還する。したがって、各加算器62,6
5,68,72及び75は、入力端子61及び前段の各
積分器63,66,69,73から減衰器64,67,
71,74を介して供給される信号からビット長変換器
78の出力信号を減算する。
【0049】減衰器64,67,71及び74は、係数
K1,K2,K3及びK4を用いて、積分器63,6
6,69及び73の各積分出力を減衰し、加算器65,
68,72及び75に供給する。
【0050】局部帰還ループ部81の局部帰還減衰器7
7は、5番目の積分器76からの積分出力を係数Kfを
用いて減衰し、ノイズシェーパ82に供給する。
【0051】ノイズシェーパ82は、図示しないが、加
算器と遅延器とマルチビット量子化器とを備えてなり、
局部帰還減衰器77からの減衰出力をデータ語長の切り
捨てを発生させることなく再量子化する。具体的には、
再量子化誤差を可聴帯域外へシフトする。
【0052】したがって、このΔΣ変調装置80は、局
部帰還ループを備えるので、高音質の1ビットオーディ
オ信号を出力することができる。この高音質の1ビット
オーディオ信号は出力端子25を介してディジタルオー
ディオ信号処理装置2の出力とされる。
【0053】以上説明した実施例1−1のディジタルオ
ーディオ信号処理装置2は、可聴帯域外の高域の信号
をディザ発生部14によって発生させ、正規化部16
のBPフィルタ特性発生部32で帯域制限し、かつPC
M信号のパワーでそのパワーを正規化してから、オーバ
ーサンプリングしたPCM信号に、図5に示すように滑
らかにつながるように加算し、その加算出力をさらにオ
ーバーサンプリングした後に、ΔΣ変調して1ビットオ
ーディオ信号を生成している。この1ビットオーディオ
信号には、PCM信号の周波数帯域を越える信号が付加
されているので、聴覚的な音像の奥行き感が前後に広が
るような自然な感じを出すことができる。
【0054】この実施例1−1のディジタルオーディオ
信号処理装置2において、オーバーサンプリング処理
部21では2倍オーバーサンプリング処理を、オーバー
サンプリング処理部23では、32倍オーバーサンプリ
ング処理を行ったが、オーバーサンプリング処理部21
では4倍オーバーサンプリング処理を、オーバーサンプ
リング処理部23では、16倍オーバーサンプリング処
理を行ってもよい。
【0055】その時のBPフィルタ特性発生部32での
BPフィルタ特性を図8に示す。また、ΔΣ変調器24
への入力信号を図9に示す。すなわち、BPフィルタ特
性発生部32は、オーバーサンプリング処理部21が4
倍オーバーサンプリング処理を行うので、図8に示すよ
うに、20kHz過ぎから80kHz手前までを0dB
で通過させるためのフィルタ特性を発生する。そして、
フィルタ係数算出部33は、BPフィルタ特性発生部3
2で発生された前記フィルタ特性を、フィルタ処理部3
4で使うフィルタ係数に変換する。
【0056】このフィルタ係数に基づいて、フィルタ処
理部34は、ディザ発生部14からのディザ信号にフィ
ルタ処理を施し、フィルタ処理出力をゲイン調整部35
に供給する。
【0057】ゲイン調整部35は、フィルタ処理部34
のフィルタ処理出力であるディザ信号のパワーを、前記
ゲイン算出部31からの係数を用いて前記PCM信号の
18KHz〜20KHzまでの範囲の平均パワーと等し
くし、加算器22に送る。
【0058】加算器22は、ゲイン調整部35でゲイン
調整されたディザ信号と、オーバーサンプリング処理部
21で4倍オーバーサンプリング処理されたPCM信号
とを加算する。これにより、スペクトル上で見ると、図
9に示すように周波数スペクトルが滑らかにつながるよ
うになる。すなわち、ディザ発生部14のディザ信号に
フィルタ処理部34でフィルタ処理を施して得られたフ
ィルタ処理出力46にゲイン調整部35でパワー調整し
た後のディザ信号47は、前記入力端子11から入力さ
れたPCM信号に周波数分析部12で周波数分析処理を
施した結果45に滑らかにつながっている。
【0059】そして、図9に周波数特性を示した加算器
22の加算出力は、オーバーサンプリング処理部23に
より、16×44.1KHzのサンプリング周波数でオ
ーバーサンプリングされる。これによりΔΣ変調部24
には、前記図9に示した周波数特性で、サンプリング周
波数が44.1KHzのPCM信号の64倍オーバーサ
ンプリング出力が供給される。
【0060】このようにオーバーサンプリング処理部2
1で4倍オーバーサンプリング処理を、オーバーサンプ
リング処理部23で16倍オーバーサンプリング処理を
行った場合、加算器22は、オーバーサンプリングした
PCM信号に、図9に示したような80kHzに及ぶパ
ワー調整した後のディザ信号47を付加することにな
る。よってその加算出力をさらにオーバーサンプリング
した後に、ΔΣ変調した1ビットオーディオ信号には、
PCM信号の周波数帯域をはるかに越える信号が付加さ
れているので、聴覚的な音像の奥行き感が前後に広がる
ような自然な感じを出すことができる。
【0061】次に、第1の実施の形態の第2実施例(以
下、実施例1−2と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置2について図10〜図15を用いて説
明する。先ず、構成について前記実施例1−1と異なる
点を中心に説明する。この実施例1−2のディジタルオ
ーディオ信号処理装置2の正規化部16は、図3の
正規化部16を構成したゲイン算出部31とバンドパ
ス(BP)フィルタ特性発生部32とフィルタ係数算出
部33とフィルタ処理部34とゲイン調整部35の他
に、さらに1/fフィルタ特性発生部51と、フィルタ
係数算出部52と、フィルタ処理部53とを備えてい
る。
【0062】次に、実施例1−2のディジタルオーディ
オ信号処理装置2の正規化部16 の動作について説
明する。1/fフィルタ特性発生部51は、図11に示
すように、周波数が高くなるほど振幅[GAIN]が小さく
なり、かつ20kHz付近で振幅がフィルタ処理の前後
で等しくなるようなフィルタ特性を発生する。
【0063】フィルタ係数算出部52は、1/fフィル
タ特性発生部51で発生されたフィルタ特性を、フィル
タ処理部53で使う1/fフィルタ係数に変換する。
【0064】フィルタ処理部53は、ディザ発生部14
からのディザ信号を、フィルタ係数算出部52で算出さ
れた前記1/fフィルタ係数に基づいてフィルタ処理
し、フィルタ処理出力をフィルタ処理部34に供給す
る。
【0065】よって、フィルタ処理部34は、フィルタ
処理部53にて前記1/fフィルタ係数に基づいてフィ
ルタ処理されたディザ信号に、フィルタ係数算出部33
にて算出されたBPF用フィルタ係数を用いたフィルタ
処理を施し、図12に示すようなBPFフィルタ出力を
生成し、ゲイン調整部35に供給する。
【0066】ゲイン調整部35は、フィルタ処理部34
のフィルタ処理出力(図11)であるディザ信号のパワ
ーを、前記ゲイン算出部31からの係数を用いて前記P
CM信号の18KHz〜20KHzまでの範囲の平均パ
ワーと等しくし、加算器22に送る。
【0067】加算器22は、ゲイン調整部35でゲイン
調整されたディザ信号と、オーバーサンプリング処理部
21で2倍オーバーサンプリング処理されたPCM信号
とを加算する。これにより、スペクトル上で見ると、図
13に示すように周波数スペクトルが滑らかにつながる
ようになる。
【0068】すなわち、ディザ発生部14のディザ信号
にフィルタ処理部34でフィルタ処理を施して得られた
フィルタ処理出力57にゲイン調整部35でパワー調整
した後のディザ信号58は、前記入力端子11から入力
されたPCM信号に周波数分析部12で周波数分析処理
を施した結果56に滑らかにつながる。
【0069】そして、図13に周波数特性を示した加算
器22の加算出力は、オーバーサンプリング処理部23
により、32×44.1KHzのサンプリング周波数で
オーバーサンプリングされる。これによりΔΣ変調部2
4には、前記図13に示した周波数特性で、サンプリン
グ周波数が44.1KHzのPCM信号の64倍オーバ
ーサンプリング出力が供給される。
【0070】ΔΣ変調部24は、前記図6に示す基本的
な構成を採る。実際には、図7に示すような5次の構成
であり、高音質の1ビットオーディオ信号を出力するこ
とができる。この高音質の1ビットオーディオ信号は出
力端子25を介してディジタルオーディオ信号処理装置
の出力とされる。
【0071】以上説明した実施例1−2のディジタルオ
ーディオ信号処理装置2は、可聴帯域外の高域の信号
をディザ発生部14によって発生させ、正規化部16
のBPフィルタ特性発生部32と1/fフィルタ特性発
生部で発生したそれぞれの特性に基づいて周波数特性を
制限してからパワーを正規化し、オーバーサンプリング
したPCM信号に、図13に示すように滑らかにつなが
るように加算し、その加算出力をさらにオーバーサンプ
リングした後に、ΔΣ変調して1ビットオーディオ信号
を生成している。この1ビットオーディオ信号には、P
CM信号の周波数帯域を越え、かつ傾きが1/fに調整
された信号が付加されているので、聴覚的な音像の奥行
き感が前後に広がるような自然な感じを出すことができ
る。
【0072】ところで、この正規化部16では、回路
規模が大きくなり、演算処理時間もかかるフィルタ処理
部を二つ(フィルタ処理部53及び34)も用いている
が、図14に示すように、一つのフィルタ処理部34の
みにすることも可能である。
【0073】すなわち、フィルタ係数算出部52とフィ
ルタ係数算出部33のフィルタ係数算出結果をフィルタ
係数合成部91にて合成してから、フィルタ処理部34
に供給する。これにより回路規模を小さくすることがで
きるし、演算処理時間を短縮することができる。
【0074】この図14の構成を採った場合の正規化部
16の要部の動作は、以下の通りである。フィルタ係
数合成部91は、フィルタ係数算出部52で算出された
前記1/fフィルタ係数とフィルタ係数算出部33で算
出された前記BPF用フィルタ係数とを合成する。フィ
ルタ処理部34は、ディザ発生部14からのディザ信号
に、フィルタ係数合成部91からの合成フィルタ係数を
用いたフィルタ処理を施す。そして、フィルタ処理出力
をゲイン調整部35に供給する。
【0075】また、正規化部16では、図15に示す
ように、1/fフィルタ特性発生部51のフィルタ特性
と、BPフィルタ特性発生部32のフィルタ特性をフィ
ルタ特性合成部92で合成し、その合成フィルタ特性に
従ったフィルタ係数をフィルタ係数算出部33で計算す
るようにして、フィルタ処理部を一つ(フィルタ処理部
34)にすることもできる。
【0076】この図15の構成を採った場合の正規化部
16の要部の動作は、以下の通りである。フィルタ特
性合成部92は、1/fフィルタ特性発生部51のフィ
ルタ特性と、BPフィルタ特性発生部32のフィルタ特
性を合成し、合成フィルタ特性をフィルタ係数算出部3
3に供給する。
【0077】フィルタ係数算出部33は、前記合成フィ
ルタ特性を、フィルタ処理部34で使うフィルタ係数に
変換する。フィルタ処理部34は、ディザ発生部14か
らのディザ信号に、フィルタ係数算出部33で算出した
フィルタ係数を用いたフィルタ処理を施す。そして、フ
ィルタ処理出力をゲイン調整部35に供給する。
【0078】次に、第1の実施の形態の第3実施例(以
下、実施例1−3と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置2について図16〜図20を用いて説
明する。先ず、構成について前記実施例1−1又は1−
2と異なる点を中心に説明する。この実施例1−3のデ
ィジタルオーディオ信号処理装置2の正規化部16
は、図10に示した正規化部16を変形した図15に
示す要部の構成にある、1/fフィルタ特性発生部51
をF特傾き算出部93とフィルタ特性発生部94に置き
換えたものである。
【0079】すなわち、このディジタルオーディオ信号
処理装置2の正規化部16は、図3の正規化部16
を構成したゲイン算出部31とバンドパス(BP)フ
ィルタ特性発生部32とフィルタ係数算出部33とフィ
ルタ処理部34とゲイン調整部35の他に、さらにF特
傾き算出部93と、フィルタ特性発生部94と、フィル
タ特性合成部92とを備えている。
【0080】次に、実施例1−3のディジタルオーディ
オ信号処理装置2の正規化部16 の動作について説
明する。F特傾き算出部93は、周波数分析部12での
周波数分析により得られた前記PCM信号の周波数分析
結果の、図17に示す例えば10kHzから20kHz
までの周波数特性101の傾き102を算出する。
【0081】フィルタ特性発生部94は、前記周波数特
性101の傾き102から図18に示すような、周波数
が高くなるほど振幅が下がるフィルタ特性を発生させ、
フィルタ特性合成部92に供給する。
【0082】フィルタ特性合成部92は、前記フィルタ
特性発生部94で発生された図18に示すフィルタ特性
と、BPFフィルタ特性発生部32で発生された前記図
4に示すフィルタ特性とを合成して合成フィルタ特性を
フィルタ係数算出部33に供給する。
【0083】フィルタ係数算出部33は、前記合成フィ
ルタ特性を、フィルタ処理部34で使うフィルタ係数に
変換する。フィルタ処理部34は、ディザ発生部14か
らのディザ信号に、フィルタ係数算出部33で算出した
フィルタ係数を用いたフィルタ処理を施す。そして、図
19に示すようなフィルタ処理出力をゲイン調整部35
に供給する。
【0084】ゲイン調整部35は、フィルタ処理部34
のフィルタ処理出力(図19)であるディザ信号のパワ
ーを、前記ゲイン算出部31からの係数を用いて前記P
CM信号の18KHz〜20KHzまでの範囲の平均パ
ワーと等しくし、加算器22に送る。
【0085】加算器22は、ゲイン調整部35でパワー
がゲイン調整されたディザ信号と、オーバーサンプリン
グ処理部21で2倍オーバーサンプリング処理されたP
CM信号とを加算する。これにより、スペクトル上で見
ると、図20に示すように周波数スペクトルが滑らかに
つながるようになる。
【0086】すなわち、ディザ発生部14のディザ信号
にフィルタ処理部34でフィルタ処理を施して得られた
フィルタ処理出力104にゲイン調整部35でパワー調
整した後のディザ信号105は、前記入力端子11から
入力されたPCM信号に周波数分析部12で周波数分析
処理を施した結果103に滑らかにつながる。
【0087】ΔΣ変調部24は、前述したように、高音
質の1ビットオーディオ信号を出力することができる。
この高音質の1ビットオーディオ信号は出力端子25を
介してディジタルオーディオ信号処理装置2の出力と
される。
【0088】以上説明した実施例1−3のディジタルオ
ーディオ信号処理装置2は、可聴帯域外の高域の信号
をディザ発生部14によって発生させ、正規化部16
のBPフィルタ特性発生部32とF特傾き算出部93及
びフィルタ特性発生部94によって周波数特性を制限
し、パワーを正規化してから、オーバーサンプリングし
たPCM信号に、図20に示すように滑らかにつながる
ように加算し、その加算出力をさらにオーバーサンプリ
ングした後に、ΔΣ変調して1ビットオーディオ信号を
生成している。この1ビットオーディオ信号には、PC
M信号の周波数帯域を越え、かつ傾きがF特傾き算出部
93によって算出された信号が付加されているので、聴
覚的な音像の奥行き感が前後に広がるような自然な感じ
を出すことができる。
【0089】以上、実施例1−1、1−2、1−3の各
説明からも明かなように、第1の実施の形態のディジタ
ルオーディオ信号処理装置2は、可聴帯域外の高域の信
号をディザ発生部14によって発生させ、オーバーサン
プリングしたPCM信号に加算し、その加算出力をさら
にオーバーサンプリングした後に、ΔΣ変調して1ビッ
トオーディオ信号を生成している。各実施例はその正規
化部16、16、16内の各フィルタ処理部によ
り、オーバーサンプリングしたPCM信号に加算する、
可聴帯域外の高域の信号の傾きや、帯域を異ならせ、さ
らにパワーを調整している。いずれの場合も、聴覚的な
音像のそれぞれの奥行き感が前後に広がり、ステレオ感
も左右に広がり、音の分離が良くなる。微妙な音も再現
され、例えばホールなどのバックグランドノイズも聞き
取れるようになるため雰囲気がよりよくなる。また、脳
は測定を行うとα波の発生が確認され、心地良さが増す
という結果も得られた。
【0090】次に、第2の実施の形態について説明す
る。この第2の実施の形態も、図1に示すような高速1
ビット・オーディオ信号生成システム1に含まれる、デ
ィジタルオーディオ信号処理装置110である。
【0091】ディジタルオーディオ信号処理装置110
の構成を図21に示す。このディジタルオーディオ信号
処理装置110は、入力端子111から入力された、P
CM信号に周波数分析処理を施す周波数分析部112
と、周波数分析部112の周波数分析結果から所定帯域
の平均ノイズレベルを算出するパワー算出部113とを
備える。
【0092】また、ディジタルオーディオ信号処理装置
110は、前記PCM信号に加算する可聴帯域外の高域
信号のスペクトルを発生するスペクトル発生部114
と、このスペクトル発生部114にて発生した可聴帯域
外の高域信号のスペクトルのパワーを算出するパワー算
出部115と、パワー算出部115にて算出されたスペ
クトルのパワーを正規化し、かつスペクトルを時間波形
信号に合成する正規化&波形合成部116とを備える。
【0093】また、ディジタルオーディオ信号処理装置
110は、前記PCM信号をm(m≧2の正の整数)×
fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
ングするオーバーサンプリング処理部117と、オーバ
ーサンプリング処理部117にてオーバーサンプリング
されたPCM信号と正規化&波形合成部116で正規化
され、波形合成された可聴帯域外の高域信号を加算する
加算器118と、加算器118の加算出力をn(n≧2
の正の整数)×fs(Hz)のサンプリング周波数でオ
ーバーサンプリングするオーバーサンプリング処理部1
19と、オーバーサンプリング処理部119にてオーバ
ーサンプリングされたマルチビットディジタル信号を1
ビットディジタル信号に変換し、出力端子121から外
部に導出するΔΣ変調部120とを備える。
【0094】周波数分析部112は、入力端子111か
ら入力されたPCM信号に、例えば高速フーリエ変換F
FTを用いてDC〜22.05KHzの範囲で周波数分
析処理を施し、その周波数分析結果をパワー算出部11
3に供給する。
【0095】パワー算出部113は、周波数分析部11
2より供給された周波数分析結果から、例えば18KH
z〜20KHzの範囲の平均パワーを算出する。このパ
ワー算出部113で計算された平均パワーは正規化&波
形合成部116に送られる。
【0096】スペクトル発生部14は、周波数分析部1
12より供給された周波数分析結果から、前記PCM信
号に加算する、PCM信号の周波数帯域を越える、可聴
帯域外の高域信号のスペクトルをPCM信号に相関する
ように発生する。このスペクトル発生部14の詳細な構
成及び動作については後述する。
【0097】パワー算出部115は、スペクトル発生部
114にて発生されたスペクトルの、例えば23KHz
〜25KHzまでの範囲のパワーを算出する。このパワ
ー算出部115で計算されたスペクトルのパワーは正規
化&波形合成部116に送られる。
【0098】正規化&波形合成部116は、パワー算出
部113にて算出された平均パワーに基づいてパワー算
出部115にて算出されたスペクトルのパワーを正規化
し、かつスペクトルを時間波形信号に戻した出力を加算
器118に供給する。この正規化&波形合成部116の
詳細な構成及び動作についても後述する。
【0099】オーバーサンプリング処理部117は、入
力端子111から入力された量子化周波数44.1kH
z、量子化語長16bitのPCM信号を、2×44.
1kHzのサンプリング周波数でオーバーサンプリング
し、オーバーサンプリング処理出力を加算器118に供
給する。
【0100】加算器118は、正規化&波形合成部11
6からの正規化された時間波形信号出力とオーバーサン
プリング処理部117からのオーバーサンプリング出力
とを加算し、その加算出力をオーバーサンプリング処理
部119に送る。
【0101】オーバーサンプリング処理部119は、前
記加算出力を32×44.1kHzのサンプリング周波
数でオーバーサンプリングする。よって、このオーバー
サンプリング処理部119からのオーバーサンプリング
出力は、前記量子化周波数44.1kHz、量子化語長
16bitのPCM信号の64倍オーバーサンプリング
出力となる。この64倍オーバーサンプリング出力は、
ΔΣ変調部120に送られ、デルタシグマ変調処理が施
されて1ビットオーディオ信号となり、出力端子121
に供給される。
【0102】第2の実施の形態のディジタルオーディオ
信号処理装置110は、スペクトル発生部114や、正
規化&波形合成部116の構成を異ならせることによ
り、いくつかの実施例に分けることができる。以下にい
くつかの実施例について説明する。
【0103】先ず、第2の実施の形態の第1実施例(以
下、実施例2−1と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置110について図22〜図26を用い
て説明する。この実施例2−1のディジタルオーディオ
信号処理装置110のスペクトル発生部114は、図
22に示すように主要スペクトル選択部123と、パワ
ースペクトル算出部124と、倍音スペクトル発生部1
25と、スペクトル加算部126とを備えている。
【0104】パワースペクトル算出部124は、周波数
分析部112による周波数分析結果から、例えば、図2
3に示すように、10kHz〜20kHzまでのパワー
周波数スペクトルPFsを計算し、主要スペクトル選択
部123に送る。ここでは説明のために簡略したスペク
トルを示している。
【0105】主要スペクトル選択部123は、周波数分
析部112による周波数分析結果と、パワースペクトル
算出部124によるパワー周波数スペクトルPFsから
パワー値の大きい周波数スペクトルを順番に選び出す。
例えば、図24に示す(1)、(2)、(3)、(4)のように上位4
つを選び出している。
【0106】倍音スペクトル発生部125は、主要スペ
クトル選択部123で選ばれた周波数スペクトル(1)、
(2)、(3)、(4)の2n(n=1,2,3・・・)倍のスペ
クトル(1')、(2')、(3')、(4')を図24に示すように算出
し、さらに、その周波数が20kHzを越えて40kH
z以下のスペクトルを選択する。このため、(1')のスペ
クトルは、20kHzであり、選択の条件の20kHz
を越えていないので選択されない。図25に示すよう
に、スペクトル(2')、(3')、(4')が選択される。
【0107】なお、40kHz以下という制限は、オー
バーサンプリング処理部117が2倍オーバーサンプリ
ングであるため、サンプリング定理から導かれる。
【0108】倍音スペクトル発生部125で算出された
スペクトルは、スペクトル加算部126に供給される。
スペクトル加算部126は、倍音スペクトル発生部12
5で算出されたスペクトルを周波数毎にそれぞれ加算す
る。スペクトル加算部126で加算されたスペクトル
は、パワー算出部115及び正規化&波形合成部116
に供給される。
【0109】パワー算出部115は、スペクトル加算部
126からのスペクトルの、例えば23KHz〜25K
Hzまでの範囲のパワーを算出する。このパワー算出部
115で計算されたスペクトルのパワーは正規化&波形
合成部116に送られる。
【0110】また、この実施例2−1のディジタルオー
ディオ信号処理装置110の正規化&波形合成部11
6は、図22に示すように、ゲイン算出部127と、ゲ
イン調整部128と、波形合成部129とを備えてい
る。
【0111】ゲイン算出部127は、パワー算出部11
3で算出されたPCM信号の18KHz〜20KHzの
範囲の平均パワーに対してパワー算出部115で算出さ
れたスペクトルの23kHzから25kHzまでのパワ
ーを等しくする係数を算出する。このゲイン算出部12
7で算出された係数は、ゲイン調整部129に送られ
る。
【0112】ゲイン調整部128は、スペクトル加算部
126で算出したスペクトルのパワーを、前記ゲイン算
出部127からの係数を用いて調整し、波形合成部12
9に送る。
【0113】波形合成部129は、ゲイン調整部128
でパワーが調整されたスペクトルに、例えば、逆FFT
処理を施し、周波数スペクトルを時間波形に変換して、
加算器118に送る。
【0114】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
26に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0115】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図26に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトル((2'')、(3'')、(4''))131に、ゲイン
調整部128でパワー調整した後のスペクトル132
は、前記入力端子111から入力されたPCM信号に周
波数分析部112で周波数分析処理を施した結果得られ
たパワー周波数スペクトル((1)、(2)、(3)、(4))130
につながる。
【0116】そして、図26に周波数特性を示した加算
器118の加算出力は、オーバーサンプリング処理部1
19により、32×44.1KHzのサンプリング周波
数でオーバーサンプリングされる。これによりΔΣ変調
部120には、前記図26に示した周波数特性で、サン
プリング周波数が44.1KHzのPCM信号の64倍
オーバーサンプリング出力が供給される。
【0117】ΔΣ変調部120は、前記図6に示す基本
的な構成を採る。実際には、図7に示すような5次の構
成であり、高音質の1ビットオーディオ信号を出力する
ことができる。この高音質の1ビットオーディオ信号は
出力端子121を介してディジタルオーディオ信号処理
装置110の出力とされる。
【0118】以上説明した実施例2−1のディジタルオ
ーディオ信号処理装置110は、元のPCM信号には
含まれない可聴帯域外の高域の信号を元PCM信号の倍
音を算出することにより発生させ、正規化&波形合成部
116によって正規化してから波形合成し、オーバーサ
ンプリングしたPCM信号に、図26に示すように滑ら
かにつながるように加算し、その加算出力をさらにオー
バーサンプリングした後に、ΔΣ変調して1ビットオー
ディオ信号を生成している。この1ビットオーディオ信
号には、PCM信号の周波数帯域を越え、かつPCM信
号に相関のある信号が付加されているので、聴覚的な音
像の奥行き感が前後に広がるような自然な感じを出すこ
とができる。
【0119】この実施例2−1のディジタルオーディオ
信号処理装置110において、オーバーサンプリング
処理部117では2倍オーバーサンプリング処理を、オ
ーバーサンプリング処理部119では、32倍オーバー
サンプリング処理を行ったが、オーバーサンプリング処
理部117では4倍オーバーサンプリング処理を、オー
バーサンプリング処理部119では、16倍オーバーサ
ンプリング処理を行ってもよい。また、オーバーサンプ
リング処理部117では8倍オーバーサンプリング処理
を、オーバーサンプリング処理部119でも、8倍オー
バーサンプリング処理を行ってもよい。
【0120】次に、第2の実施の形態の第2実施例(以
下、実施例2−2と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置110について図27及び図28を用
いて説明する。この実施例2−2のディジタルオーディ
オ信号処理装置110は、実施例2−1のディジタル
オーディオ信号処理装置110のスペクトル発生部1
14に、スペクトル加算部135と、掛け算器138
と、出力端子136と、入力端子139と、合成係数k
の入力端子137とを新たに加えたものである。このデ
ィジタルオーディオ信号処理装置110は、自身を一
方のチャンネルch1とするとき、他方のチャンネルc
h2で生成したスペクトル情報を合成し、合成率を制御
することにより、PCM信号に付加する高域信号のチャ
ンネル間の分離度を制御できるものである。
【0121】スペクトル加算部126で加算されたスペ
クトルは、スペクトル加算部135及び出力端子136
に供給される。
【0122】出力端子136は、スペクトル加算部12
6からのスペクトルを図28に示すように他方のチャン
ネルch2へ供給する。
【0123】掛け算器138に接続する出力端子139
は、図28に示すように他方のチャンネルch2で生成
されたスペクトルを受け取るためのものである。
【0124】また、掛け算器138に接続する入力端子
137に供給される合成係数kは、他方のチャンネルc
h2のスペクトルを加算するときの加算率を表すもので
ある。例えば、y=ch1+k*ch2とすると、まっ
たく加算しないときは、k=0、50%加算のときは、
k=1などとなる。
【0125】掛け算器138は、入力端子137に供給
される他方のチャンネルch2からのスペクトルに、合
成係数kをかけてスペクトル加算部135に送る。
【0126】スペクトル加算部135は、掛け算器13
8の掛け算結果と、スペクトル加算部126からの加算
結果をさらに加算し、パワー算出部115及びゲイン調
整部128に供給する。
【0127】パワー算出部115は、スペクトル加算部
135からのスペクトルの、例えば23KHz〜25K
Hzまでの範囲のパワーを算出する。このパワー算出部
115で計算されたスペクトルのパワーは正規化&波形
合成部116のゲイン算出部127に送られる。
【0128】ゲイン調整部128は、スペクトル加算部
135で算出したスペクトルのパワーを、前記ゲイン算
出部127からの係数を用いて調整し、波形合成部12
9に送る。
【0129】波形合成部129以下、加算器118、オ
ーバーサンプリング処理部119及びΔΣ変調部120
の動作は前記図22のものと同様であるのでここでは説
明を省略する。
【0130】したがって、この実施例2−2のディジタ
ルオーディオ信号処理装置110は、自身を一方のチ
ャンネルch1とするとき、他方のチャンネルch2で
生成したスペクトル情報を合成し、合成率を制御するこ
とにより、PCM信号に付加する高域信号のチャンネル
間の分離度を制御できるので、スピーカや、ヘッドホン
などに接続した場合に、音場の広がり感を制御できるよ
うになる。
【0131】また、実施例2−2では、二つのチャンネ
ルの場合を示したが、スペクトル加算部135と掛け算
器138を相手チャンネルの数だけ付け加えることによ
り、2チャンネルを越える場合にでも対応できる。
【0132】また、合成係数kは、固定値であるが、周
波数分析部112による周波数分析結果を用いて、入力
信号のスペクトルによって変化させてもよい。
【0133】次に、第2の実施の形態の第3実施例(以
下、実施例2−3と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置110について図29〜図32を用い
て説明する。この実施例2−3のディジタルオーディオ
信号処理装置110は、実施例2−1のディジタルオ
ーディオ信号処理装置110の正規化&波形合成部1
16に、1/f特性発生部140と掛け算器141とを
新たに加えたものである。
【0134】1/f特性発生部140は、図30に示す
ように、周波数が高くなるほどに振幅[GAIN]が小さく
なるような特性であり、かつ20kHzで振幅が処理の
前後で等しくなるようにしている1/f特性を発生す
る。
【0135】掛け算器141は、スペクトル加算部12
6で生成されたスペクトルに前記1/f特性を掛け算
し、ゲイン調整部128に送る。このときの掛け算器1
41のスペクトル出力を図31に示す。
【0136】ゲイン調整部128は、掛け算器141の
スペクトル出力のパワーを、前記ゲイン算出部127か
らの係数を用いて調整し、波形合成部129に送る。
【0137】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
32に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0138】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図32に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトルを掛け算器138で処理した出力143
に、ゲイン調整部128でパワー調整した後のスペクト
ル144は、前記入力端子111から入力されたPCM
信号に周波数分析部112で周波数分析処理を施した結
果142につながる。
【0139】そして、図32に周波数特性を示した加算
器118の加算出力は、オーバーサンプリング処理部1
19により、32×44.1KHzのサンプリング周波
数でオーバーサンプリングされる。これによりΔΣ変調
部120には、前記図32に示した周波数特性で、サン
プリング周波数が44.1KHzのPCM信号の64倍
オーバーサンプリング出力が供給される。
【0140】ΔΣ変調部120は、前述したように高音
質の1ビットオーディオ信号を出力することができる。
この高音質の1ビットオーディオ信号は出力端子121
を介してディジタルオーディオ信号処理装置110
出力とされる。
【0141】以上説明した実施例2−3のディジタルオ
ーディオ信号処理装置110は、元のPCM信号には
含まれない可聴帯域外の高域の信号のスペクトルを元P
CM信号の倍音を算出することにより発生させ、正規化
&波形合成部116によって1/f特性にしたがって周
波数特性を制限し、そのパワーを正規化してから波形合
成して、オーバーサンプリングしたPCM信号に、図3
2に示すように滑らかにつながるように加算し、その加
算出力をさらにオーバーサンプリングした後に、ΔΣ変
調して1ビットオーディオ信号を生成している。
【0142】したがって、この1ビットオーディオ信号
には、PCM信号の周波数帯域を越え、かつPCM信号
に相関のある信号が傾きを調整されて付加されているの
で、聴覚的な音像の奥行き感が前後に広がるような自然
な感じを出すことができる。
【0143】また、このディジタルオーディオ信号処理
装置110のスペクトル発生部114に、前記実施例
2−2で説明したようなスペクトル加算部135と、掛
け算器138と、出力端子136と、入力端子139
と、合成係数kの入力端子137とを新たに加えて、他
のチャンネルch2で生成したスペクトル情報を合成
し、合成率を制御することにより、PCM信号に付加す
る高域信号のチャンネル間の分離度を制御できるように
してもよい。
【0144】次に、第2の実施の形態の第4実施例(以
下、実施例2−4と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置110について図33及び図37を用
いて説明する。先ず、構成について前記実施例2−1又
は2−3と異なる点を中心に説明する。この実施例2−
4のディジタルオーディオ信号処理装置110は、実
施例2−3のディジタルオーディオ信号処理装置110
の正規化&波形合成部116にある、1/f特性発生
部140をF特傾き算出部145と傾き特性発生部14
6に置き換えたものである。
【0145】すなわち、このディジタルオーディオ信号
処理装置2の正規化&波形合成部116は、図22の
正規化&波形合成部116を構成したゲイン算出部12
7とゲイン調整部128と波形合成部129の他に、さ
らにF特傾き算出部145と、傾き特性発生部146
と、掛け算器141とを備えている。
【0146】F特傾き算出部145は、周波数分析部1
12での周波数分析により得られた前記PCM信号の周
波数分析結果の、図34に示す例えば10kHzから2
0kHzまでの周波数特性147の傾き148を算出す
る。
【0147】傾き特性発生部146は、前記周波数特性
147の傾き148から図35に示すような、周波数が
高くなるほど振幅が下がるフィルタ特性を発生させ、掛
け算器141に供給する。
【0148】掛け算器141は、スペクトル加算部12
6で生成されたスペクトルに傾き特性発生部146で発
生されたフィルタ特性を掛け算し、ゲイン調整部128
に送る。このときの掛け算器141のスペクトル出力を
図36に示す。
【0149】ゲイン調整部128は、掛け算器141の
スペクトル出力のパワーを、前記ゲイン算出部127か
らの係数を用いて調整し、波形合成部129に送る。
【0150】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
37に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0151】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図37に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトルを掛け算器141で処理した出力151
に、ゲイン調整部128でパワー調整した後のスペクト
ル152は、前記入力端子111から入力されたPCM
信号に周波数分析部112で周波数分析処理を施した結
果150につながる。
【0152】そして、図37に周波数特性を示した加算
器118の加算出力は、オーバーサンプリング処理部1
19により、32×44.1KHzのサンプリング周波
数でオーバーサンプリングされる。これによりΔΣ変調
部120には、前記図37に示した周波数特性で、サン
プリング周波数が44.1KHzのPCM信号の64倍
オーバーサンプリング出力が供給される。
【0153】ΔΣ変調部120は、前述したように高音
質の1ビットオーディオ信号を出力することができる。
この高音質の1ビットオーディオ信号は出力端子121
を介してディジタルオーディオ信号処理装置110
出力とされる。
【0154】以上説明した実施例2−4のディジタルオ
ーディオ信号処理装置110は、元のPCM信号には
含まれない可聴帯域外の高域の信号のスペクトルを元P
CM信号の倍音を算出することにより発生させ、正規化
&波形合成部116によってF特傾き算出部145で算
出した傾き特性にしたがって制限してからそのパワーを
正規化し、そして時間波形信号を合成してから、オーバ
ーサンプリングしたPCM信号に、図37に示すように
滑らかにつながるように加算し、その加算出力をさらに
オーバーサンプリングした後に、ΔΣ変調して1ビット
オーディオ信号を生成している。
【0155】したがって、この1ビットオーディオ信号
には、PCM信号の周波数帯域を越え、かつPCM信号
に相関のある信号がPCM信号に関連する傾きのまま付
加されているので、聴覚的な音像の奥行き感が前後に広
がるような自然な感じを出すことができる。
【0156】また、このディジタルオーディオ信号処理
装置110のスペクトル発生部114に、前記実施例
2−2で説明したようなスペクトル加算部135と、掛
け算器138と、出力端子136と、入力端子139
と、合成係数kの入力端子137とを新たに加えて、他
のチャンネルch2で生成したスペクトル情報を合成
し、合成率を制御することにより、PCM信号に付加す
る高域信号のチャンネル間の分離度を制御できるように
してもよい。
【0157】次に、第2の実施の形態の第5実施例(以
下、実施例2−5と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置110について図38〜図40を用い
て説明する。先ず、構成について前記実施例2−4と異
なる点を中心に説明する。この実施例2−5のディジタ
ルオーディオ信号処理装置110は、実施例2−4の
ディジタルオーディオ信号処理装置110の正規化&
波形合成部116に、新たに、傾き切り替え部153
と、パワー算出部154と、パワー比較部155と、パ
ワー値発生部157と、平坦特性発生部156とを加え
た構成を採る。
【0158】パワー算出部154は、周波数分析部11
2による周波数分析の結果得られた周波数分析結果の出
力から、例えば、18kHz〜20kHzのパワーを算
出し、パワー比較部155に送る。
【0159】パワー値発生部157は、パワー比較部1
55における比較の基準となるパワー値を発生する。具
体的には、量子化語長16bit及びPCM入力のS/N
比を考慮して、例えば、-90dBを発生する。
【0160】パワー比較部155は、パワー算出部15
4におけるパワー算出結果を、パワー値発生部157か
らの-90dBと比較して比較結果を傾き切り替え部153
に送る。ここでは、パワー値算出部154におけるパワ
ー算出結果が、パワー値発生部157の-90dBより大き
かった場合に“1”を、小さかった場合に“0”を出力
する。
【0161】傾き切り替え部153は、パワー比較部1
55における比較結果が“1”の場合、図39に示すよ
うに、傾き特性発生部146で生成された傾き特性16
1を掛け算器141に送る。
【0162】すると、掛け算器141は、スペクトル加
算部126で生成されたスペクトルに傾き特性発生部1
46で発生されたフィルタ特性を掛け算し、ゲイン調整
部128に送る。
【0163】ゲイン調整部128は、掛け算器141の
スペクトル出力のパワーを、前記ゲイン算出部127か
らの係数を用いて調整し、波形合成部129に送る。
【0164】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
39に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0165】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図39に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトルを掛け算器141で処理した出力161
に、ゲイン調整部128でパワー調整した後のスペクト
ル162は、前記入力端子111から入力されたPCM
信号に周波数分析部112で周波数分析処理を施した結
果160につながる。
【0166】また、パワー比較部155における比較結
果が“0”の場合は、図40に示すように、平坦特性発
生部156の出力を掛け算器141に送る。
【0167】すると、掛け算器141は、スペクトル加
算部126で生成されたスペクトルに平坦特性発生部1
56で発生されたフィルタ特性を掛け算し、ゲイン調整
部128に送る。
【0168】ゲイン調整部128は、掛け算器141の
スペクトル出力のパワーを、前記ゲイン算出部127か
らの係数を用いて調整し、波形合成部129に送る。
【0169】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
40に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0170】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図40に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトルを掛け算器141で処理した出力164
に、ゲイン調整部128でパワー調整した後のスペクト
ル165は、前記入力端子111から入力されたPCM
信号に周波数分析部112で周波数分析処理を施した結
果163につながる。
【0171】なお、図40には比較のため、パワー比較
部155でのパワー比較に基づいた傾きの切替を行わな
かったときのゲイン調整部128からのスペクトル16
6を示す。
【0172】そして、図39及び図40に周波数特性を
示した加算器118の加算出力は、オーバーサンプリン
グ処理部119により、32×44.1KHzのサンプ
リング周波数でオーバーサンプリングされる。これによ
りΔΣ変調部120には、前記図39及び図40に示し
た周波数特性で、サンプリング周波数が44.1KHz
のPCM信号の64倍オーバーサンプリング出力が供給
される。
【0173】ΔΣ変調部120は、前述したように高音
質の1ビットオーディオ信号を出力することができる。
この高音質の1ビットオーディオ信号は出力端子121
を介してディジタルオーディオ信号処理装置110
出力とされる。
【0174】以上説明した実施例2−5のディジタルオ
ーディオ信号処理装置110は、元のPCM信号には
含まれない可聴帯域外の高域の信号のスペクトルを元P
CM信号の倍音を算出することにより発生させ、正規化
&波形合成部116によって入力信号のダイナミックレ
ンジを考慮したスペクトルにしてからそのパワーを正規
化し、さらに時間波形信号に合成してから、オーバーサ
ンプリングしたPCM信号に、図39及び図40に示す
ように滑らかにつながるように加算し、その加算出力を
さらにオーバーサンプリングした後に、ΔΣ変調して1
ビットオーディオ信号を生成している。
【0175】したがって、この1ビットオーディオ信号
には、PCM信号の周波数帯域を越え、かつPCM信号
に相関のある信号がPCM信号に関連する傾きで、さら
に入力信号のダイナミックレンジが考慮されて付加され
ているので、聴覚的な音像の奥行き感が前後に広がるよ
うな自然な感じを出すことができる。
【0176】また、このディジタルオーディオ信号処理
装置110のスペクトル発生部114に、前記実施例
2−2で説明したようなスペクトル加算部135と、掛
け算器138と、出力端子136と、入力端子139
と、合成係数kの入力端子137とを新たに加えて、他
のチャンネルch2で生成したスペクトル情報を合成
し、合成率を制御することにより、PCM信号に付加す
る高域信号のチャンネル間の分離度を制御できるように
してもよい。
【0177】次に、第2の実施の形態の第6実施例(以
下、実施例2−6と記す)となる、ディジタルオーディ
オ信号処理装置110について図41〜図43を用い
て説明する。先ず、構成について前記実施例2−4と異
なる点を中心に説明する。この実施例2−6のディジタ
ルオーディオ信号処理装置110は、実施例2−4の
ディジタルオーディオ信号処理装置110の正規化&
波形合成部116に、新たに、パワー算出部154と、
傾き係数発生部171と、掛け算器172とを追加し
た。
【0178】パワー算出部154は、周波数分析部11
2による周波数分析の結果得られた周波数分析結果の出
力から、例えば、18kHz〜20kHzのパワーを算
出し、傾き係数発生部171に送る。
【0179】傾き係数発生部171は、パワー算出部1
54からのパワーの値により、“0”から“1”までの
連続した値を傾き係数として出力する。パワーの値が小
さいときは、より“0”に近い値を出力し、パワーの値
が大きいときは、より“1”に近い値を出力し、掛け算
器171に送る。
【0180】掛け算器171は、f特傾き算出部145
で算出した前記f特傾き値に、前記傾き係数を掛けて、
傾き特性発生部146に送る。
【0181】傾き特性発生部146は、掛け算器171
からの掛け算出力に応じた傾き特性を発生し、掛け算器
141に供給する。
【0182】パワー算出部154のパワー値が大きいと
き、傾き係数発生部171は“1”に近い傾き係数を発
生する。すると、掛け算器171は、f特傾き算出部1
45で生成された傾きをそのまま、傾き特性発生部14
6に出力する。
【0183】傾き特性発生部146は、前記傾きに応じ
たフィルタ特性(傾き特性)を発生し、掛け算器141
に供給する。
【0184】掛け算器141は、スペクトル加算部12
6で生成されたスペクトルに傾き特性発生部146で発
生されたフィルタ特性を掛け算し、ゲイン調整部128
に送る。ゲイン調整部128は、掛け算器141のスペ
クトル出力のパワーを、前記ゲイン算出部127からの
係数を用いて調整し、波形合成部129に送る。
【0185】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
42に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0186】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図42に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトルを掛け算器141で処理した出力176
に、ゲイン調整部128でパワー調整した後のスペクト
ル177は、前記入力端子111から入力されたPCM
信号に周波数分析部112で周波数分析処理を施した結
果175につながる。
【0187】また、パワー算出部154のパワー値が小
さいとき、傾き係数発生部171は“0”に近い傾き係
数を発生する。すると、掛け算器171は、f特傾き算
出部145で生成された傾きに0に近い値を掛けること
になり、傾き特性発生部146は平坦に近い周波数特性
を発生させる。
【0188】すると、掛け算器141は、スペクトル加
算部126で生成されたスペクトルに、傾き特性発生部
146で発生された平坦に近い周波数特性を掛け算し、
ゲイン調整部128に送る。
【0189】ゲイン調整部128は、掛け算器141の
スペクトル出力のパワーを、前記ゲイン算出部127か
らの係数を用いて調整し、波形合成部129に送る。
【0190】加算器118は、正規化&波形合成部11
6の波形合成部129で生成された時間波形と、オーバ
ーサンプリング処理部117で2倍オーバーサンプリン
グ処理されたPCM信号とを加算する。これにより、図
43に示すように、周波数スペクトルがつながる。
【0191】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図43に示すように、スペクトル加算部126で生成し
たスペクトルを掛け算器141で処理した出力179
に、ゲイン調整部128でパワー調整した後のスペクト
ル180は、前記入力端子111から入力されたPCM
信号に周波数分析部112で周波数分析処理を施した結
果178につながる。
【0192】なお、図43には比較のため、傾き係数発
生部171での傾き係数発生を使わなかったときのゲイ
ン調整部128からのスペクトル181を示す。
【0193】そして、図42及び図43に周波数特性を
示した加算器118の加算出力は、オーバーサンプリン
グ処理部119により、32×44.1KHzのサンプ
リング周波数でオーバーサンプリングされる。これによ
りΔΣ変調部120には、前記図42及び図43に示し
た周波数特性で、サンプリング周波数が44.1KHz
のPCM信号の64倍オーバーサンプリング出力が供給
される。
【0194】ΔΣ変調部120は、前述したように高音
質の1ビットオーディオ信号を出力することができる。
この高音質の1ビットオーディオ信号は出力端子121
を介してディジタルオーディオ信号処理装置110
出力とされる。
【0195】以上説明した実施例2−6のディジタルオ
ーディオ信号処理装置110は、元のPCM信号には
含まれない可聴帯域外の高域の信号のスペクトルを元P
CM信号の倍音を算出することにより発生させ、正規化
&波形合成部116によって入力信号の周波数特性、ダ
イナミックレンジを考慮したスペクトルに制限してか
ら、そのパワーを正規化し、そして時間波形信号に合成
してから、オーバーサンプリングしたPCM信号に、図
42及び図43に示すように滑らかにつながるように加
算し、その加算出力をさらにオーバーサンプリングした
後に、ΔΣ変調して1ビットオーディオ信号を生成して
いる。
【0196】したがって、この1ビットオーディオ信号
には、PCM信号の周波数帯域を越え、かつPCM信号
に相関のある信号がPCM信号に関連する傾きで、さら
に入力信号の周波数特性、ダイナミックレンジが考慮さ
れて付加されているので、聴覚的な音像の奥行き感が前
後に広がるような自然な感じを出すことができる。
【0197】また、このディジタルオーディオ信号処理
装置110のスペクトル発生部114に、前記実施例
2−2で説明したようなスペクトル加算部135と、掛
け算器138と、出力端子136と、入力端子139
と、合成係数kの入力端子137とを新たに加えて、他
のチャンネルch2で生成したスペクトル情報を合成
し、合成率を制御することにより、PCM信号に付加す
る高域信号のチャンネル間の分離度を制御できるように
してもよい。
【0198】以上、実施例2−1、2−2、2−3、2
−4、2−5、2−6の各説明からも明かなように、第
2の実施の形態のディジタルオーディオ信号処理装置1
10は、可聴帯域外の高域の信号を入力信号に相関を持
たせてスペクトル発生部114、及び正規化&波形合成
部116によって発生させ、オーバーサンプリングした
PCM信号に加算し、その加算出力をさらにオーバーサ
ンプリングした後に、ΔΣ変調して1ビットオーディオ
信号を生成している。
【0199】これにより、第2の実施の形態は、聴覚的
な音像のそれぞれの奥行き感が前後に広がり、ステレオ
感も左右に広がり、音の分離が良くなる1ビットオーデ
ィオ信号を生成することができる。また、この1ビット
オーディオ信号によれば、微妙な音も再現され、例えば
ホールなどのバックグランドノイズも聞き取れるように
なるため雰囲気がよりよくなる。また、脳は測定を行う
とα波の発生が確認され、心地良さが増すという結果も
得られた。
【0200】次に、第3の実施の形態について説明す
る。この第3の実施の形態も、図1に示すような高速1
ビット・オーディオ信号生成システム1に含まれる、デ
ィジタルオーディオ信号処理装置190である。
【0201】ディジタルオーディオ信号処理装置190
の構成を図44に示す。このディジタルオーディオ信号
処理装置190は、入力端子191から入力された、P
CM信号に周波数分析処理を施す周波数分析部192
と、周波数分析部192の周波数分析結果からPCM信
号に加算する信号を生成する可聴帯域外高域信号生成部
193とを備える。
【0202】また、ディジタルオーディオ信号処理装置
190は、前記PCM信号をm×fsのサンプリング周
波数でオーバーサンプリングするオーバーサンプリング
処理部194と、オーバーサンプリング処理部194に
てオーバーサンプリングされたPCM信号と可聴帯域外
高域信号生成部193で生成された可聴帯域外高域信号
を加算する加算器195と、加算器195の加算出力を
n×fsのサンプリング周波数でオーバーサンプリング
するオーバーサンプリング処理部196と、オーバーサ
ンプリング処理部196にてオーバーサンプリングされ
たマルチビットディジタル信号を1ビットディジタル信
号に変換し、出力端子198から外部に導出するΔΣ変
調部197とを備える。周波数分析部192は、入力端
子191から入力されたPCM信号に、例えば高速フー
リエ変換FFTを用いてDC〜22.05KHzの範囲
で周波数分析処理を施し、その周波数分析結果を可聴帯
域外高域信号生成部193に供給する。
【0203】可聴帯域外高域信号生成部193は、PC
M信号に加算するための可聴帯域外の高域の信号をPC
M信号に相関を持たせて生成し、加算器195に供給す
る。
【0204】オーバーサンプリング処理部194は、入
力端子191から入力された量子化周波数44.1kH
z、量子化語長16bitのPCM信号を、2×44.
1kHzのサンプリング周波数でオーバーサンプリング
し、オーバーサンプリング処理出力を加算器195に供
給する。
【0205】加算器195は、加算用波形政経部193
からの加算用波形信号とオーバーサンプリング処理部1
94からのオーバーサンプリング出力とを加算し、その
加算出力をオーバーサンプリング処理部196に送る。
【0206】オーバーサンプリング処理部196は、前
記加算出力を32×44.1kHzのサンプリング周波
数でオーバーサンプリングする。よって、このオーバー
サンプリング処理部196からのオーバーサンプリング
出力は、前記量子化周波数44.1kHz、量子化語長
16bitのPCM信号の64倍オーバーサンプリング
出力となる。この64倍オーバーサンプリング出力は、
ΔΣ変調部197に送られ、デルタシグマ変調処理が施
されて1ビットオーディオ信号となり、出力端子198
に供給される。
【0207】この第3の実施の形態のディジタルオーデ
ィオ信号処理装置190は、可聴帯域外高域信号生成手
段193を、図45に示す構成例とする。図45に示す
構成例の可聴帯域外高域信号生成手段193を備えるデ
ィジタルオーディオ信号処理装置190の具体例(19
)を実施例3−1として以下に説明する。
【0208】この実施例3−1のディジタルオーディオ
信号処理装置190は、可聴帯域外高域信号生成部1
93を、図45に示すように、f特傾き算出部201
と、ゲイン算出部202と、ゲイン調整部203と、ス
ペクトルのコピー部204と、スペクトル加算部205
と、波形合成部206とから構成している。
【0209】スペクトルコピー部204は、周波数分析
部192からの図46に示す周波数分析結果210か
ら、例えば、15kHz〜20kHzまで(図46に斜
線で示す)のスペクトルをコピーする。そして、20k
Hzから25kHzと、25kHzから30kHzと、
30kHzから35kHzと、35kHzから40kH
zとのそれぞれにコピー出力を行い、各ブロックよりな
るスペクトル211を作り出り、ゲイン調整部203に
送る。
【0210】f特傾き算出部201は、図47に示すよ
うに、周波数分析部192の周波数分析結果212か
ら、スペクトルコピー部204でコピーした15kHz
〜20kHzまでのスペクトル(斜線)の傾き213を
算出し、ゲイン算出部202に送る。
【0211】ゲイン算出部202は、図48に示すよう
に、f特傾き算出部201にて前記周波数分析結果21
4から算出した傾きから、スペクトルコピー部204で
のコピーにより生成された各ブロックのスペクトル21
1に対応したそれぞれのゲイン215を算出し、ゲイン
調整部203に送る。
【0212】ゲイン調整部203は、ゲイン算出部20
2で算出したゲインに基づいて、スペクトルのコピー部
204で生成した各ブロック毎のゲイン215を調整
し、図49に示すように、ゲイン調整された各ブロック
毎のスペクトル216を生成し、スペクトル加算部20
5に送る。
【0213】スペクトル加算部205は、前記各ブロッ
ク毎のスペクトル216を周波数毎にそれぞれ加算し、
波形合成部206に供給する。
【0214】波形合成部206は、スペクトル加算部2
05で生成されたスペクトルに、例えば、逆FFT処理
を施し、周波数スペクトルを時間波形に変換して、加算
器195に送る。
【0215】加算器195は、可聴帯域外高域信号生成
部193の波形合成部206で生成された時間波形と、
オーバーサンプリング処理部194で2倍オーバーサン
プリング処理されたPCM信号とを加算する。これによ
り、図50に示すように、周波数スペクトル217がつ
ながる。
【0216】すなわち、周波数スペクトル上で見ると、
図50に示すように、波形合成部206で生成した各ブ
ロック毎のスペクトルは、前記入力端子191から入力
されたPCM信号につながる。
【0217】そして、図50に周波数特性217を示し
た加算器195の加算出力は、オーバーサンプリング処
理部196により、32×44.1KHzのサンプリン
グ周波数でオーバーサンプリングされる。これによりΔ
Σ変調部197には、前記図50に示した周波数特性
で、サンプリング周波数が44.1KHzのPCM信号
の64倍オーバーサンプリング出力が供給される。
【0218】ΔΣ変調部197は、前記図6に示す基本
的な構成を採る。実際には、図7に示すような5次の構
成であり、高音質の1ビットオーディオ信号を出力する
ことができる。この高音質の1ビットオーディオ信号は
出力端子198を介してディジタルオーディオ信号処理
装置190の出力とされる。
【0219】以上説明した実施例3−1のディジタルオ
ーディオ信号処理装置190は、元のPCM信号には
含まれない可聴帯域外の高域の信号を元PCM信号のf
特から算出した傾きを基に生成し、オーバーサンプリン
グしたPCM信号に、図50に示すように滑らかにつな
がるように加算し、その加算出力をさらにオーバーサン
プリングした後に、ΔΣ変調して1ビットオーディオ信
号を生成している。この1ビットオーディオ信号には、
PCM信号の周波数帯域を越え、かつPCM信号に相関
のある信号が付加されているので、聴覚的な音像の奥行
き感が前後に広がるような自然な感じを出すことができ
る。
【0220】この実施例3−1のディジタルオーディオ
信号処理装置190において、オーバーサンプリング
処理部194では2倍オーバーサンプリング処理を、オ
ーバーサンプリング処理部196では、32倍オーバー
サンプリング処理を行ったが、オーバーサンプリング処
理部194では4倍オーバーサンプリング処理を、オー
バーサンプリング処理部196では、16倍オーバーサ
ンプリング処理を行ってもよい。また、オーバーサンプ
リング処理部194では8倍オーバーサンプリング処理
を、オーバーサンプリング処理部196でも、8倍オー
バーサンプリング処理を行ってもよい。
【0221】また、このディジタルオーディオ信号処理
装置190の可聴帯域外高域信号生成部193に、前
記実施例2−2で説明したようなスペクトル加算部13
5と、掛け算器138と、出力端子136と、入力端子
139と、合成係数kの入力端子137とを新たに加え
て、他のチャンネルch2で生成したスペクトル情報を
合成し、合成率を制御することにより、PCM信号に付
加する高域信号のチャンネル間の分離度を制御できるよ
うにしてもよい。
【0222】したがって、実施例3−1の説明からも明
かなように、第3の実施の形態のディジタルオーディオ
信号処理装置190は、可聴帯域外高域信号生成部19
3を備え、元のPCM信号の周波数分析結果をコピーす
ることによって、PCM信号には含まれない可聴帯域外
の高域の信号を発生させ、元の信号に加算してからΔΣ
変調している。これにより、第3の実施の形態は、聴覚
的な音像のそれぞれの奥行き感が前後に広がり、ステレ
オ感も左右に広がり、音の分離が良くなる1ビットオー
ディオ信号を生成することができる。また、この1ビッ
トオーディオ信号によれば、微妙な音も再現され、例え
ばホールなどのバックグランドノイズも聞き取れるよう
になるため雰囲気がよりよくなる。また、脳は測定を行
うとα波の発生が確認され、心地良さが増すという結果
も得られた。
【0223】
【発明の効果】本発明のディジタル信号処理装置及び方
法は、第1のオーバーサンプリング処理によるマルチビ
ットディジタル信号に、ノイズレベルが正規化されたデ
ィザ信号を可聴帯域外の高域信号として滑らかにつなげ
た加算出力を、第2のオーバーサンプリング処理により
オーバーサンプリングしてからΔΣ変調して1ビットオ
ーディオ信号を生成する。このように、元のPCM信号
には含まれない可聴帯域外の高域の信号をディザ信号に
よって発生させ、元の信号に加算し1ビットオーディオ
信号とするので、聴覚的な音像のそれぞれの奥行き感が
前後に広がり、ステレオ感も左右に広がり、音の分離が
良くなる。さらに、微妙な音も再現され、例えばホール
などのバックグランドノイズも聞き取れるようになるた
め雰囲気がよくなる。また、脳は測定を行うとα波の発
生が確認され、心地良さが増すという結果も得られた。
【0224】本発明のディジタル信号処理装置及び方法
によれば、周波数分析処理で得られた周波数分析結果に
基づいて可聴帯域外の高域信号のスペクトルを発生し、
このスペクトルのノイズレベルを正規化してから、時間
波形信号として、第1のオーバーサンプリング処理によ
るマルチビットディジタル信号に滑らかにつなげ、その
加算出力を、第2のオーバーサンプリング処理によりオ
ーバーサンプリングしてからΔΣ変調して1ビットオー
ディオ信号を生成する。このように、元のPCM信号に
は含まれない可聴帯域外の高域の信号を元のPCM信号
の周波数分析処理結果から発生して、元のPCM信号に
加算して1ビットオーディオ信号とするので、聴覚的な
音像のそれぞれの奥行き感が前後に広がり、ステレオ感
も左右に広がり、音の分離が良くなる。さらに、微妙な
音も再現され、例えばホールなどのバックグランドノイ
ズも聞き取れるようになるため雰囲気がよくなる。ま
た、高域信号を左右のチャンネルで合成することによ
り、これらの効果をコントロールすることが可能とな
る。また、脳は測定を行うとα波の発生が確認され、心
地良さが増すという結果も得られた。
【0225】本発明のディジタル信号処理装置及び方法
によれば、周波数分析処理で得られた周波数分析結果を
コピーして可聴帯域外の高域信号を発生し、第1のオー
バーサンプリング処理によるマルチビットディジタル信
号に滑らかにつなげ、その加算出力を、第2のオーバー
サンプリング処理によりオーバーサンプリングしてから
ΔΣ変調して1ビットオーディオ信号を生成する。この
ように、元のPCM信号には含まれない可聴帯域外の高
域の信号を元のPCM信号の周波数分析処理結果からコ
ピーして発生し、元のPCM信号に加算して1ビットオ
ーディオ信号とするので、聴覚的な音像のそれぞれの奥
行き感が前後に広がり、ステレオ感も左右に広がり、音
の分離が良くなる。さらに、微妙な音も再現され、例え
ばホールなどのバックグランドノイズも聞き取れるよう
になるため雰囲気がよくなる。また、高域信号を左右の
チャンネルで合成することにより、これらの効果をコン
トロールすることが可能となる。また、脳は測定を行う
とα波の発生が確認され、心地良さが増すという結果も
得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が含まれる、高速1
ビット・オーディオ信号生成システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】第1の実施の形態のディジタルオーディオ信号
処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の第1実施例(実施例1−
1)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】実施例1−1のディジタルオーディオ信号処理
装置を構成するBPフィルタ特性発生部が発生するBP
フィルタ特性を示す周波数特性図である。
【図5】実施例1−1のディジタルオーディオ信号処理
装置を構成する加算器の加算出力を周波数スペクトル上
に示した周波数特性図である。
【図6】実施例1−1のディジタルオーディオ信号処理
装置を含め、すべての実施例を構成するΔΣ変調部のブ
ロック図である。
【図7】5次のΔΣ変調部を示す回路図である。
【図8】実施例1−1のディジタルオーディオ信号処理
装置を構成する二つのオーバーサンプリング処理部での
倍数を変えたときの前記BPフィルタ特性発生部が発生
するBPフィルタ特性を示す周波数特性図である。
【図9】前記図8に示した場合の、実施例1−1のディ
ジタルオーディオ信号処理装置を構成する加算器の加算
出力を周波数スペクトル上に示した周波数特性図であ
る。
【図10】第1の実施の形態の第2実施例(実施例1−
2)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図11】実施例1−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する1/fフィルタ特性発生部が発生する
1/fフィルタ特性を示す周波数特性図である。
【図12】実施例1−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するフィルタ処理部のフィルタ処理出力の
周波数特性図である。
【図13】実施例1−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する加算器の加算出力を周波数スペクトル
上に示した周波数特性図である。
【図14】実施例1−2のディジタルオーディオ信号処
理装置の要部の変形例を示すブロック図である。
【図15】実施例1−2のディジタルオーディオ信号処
理装置の要部の他の変形例を示すブロック図である。
【図16】第1の実施の形態の第3実施例(実施例1−
3)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図17】実施例1−3のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するF特傾き算出部の傾き算出処理を説明
するための周波数特性図である。
【図18】実施例1−3のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するフィルタ特性発生部が発生するフィル
タ特性を示す周波数特性図である。
【図19】実施例1−3のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するフィルタ処理部のフィルタ処理出力の
周波数特性図である。
【図20】実施例1−3のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する加算器の加算出力を周波数スペクトル
上に示した周波数特性図である。
【図21】第2の実施の形態のディジタルオーディオ信
号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図22】第2の実施の形態の第1実施例(実施例2−
1)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図23】実施例2−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するパワースペクトル算出部が算出したパ
ワー周波数スペクトルを示す周波数特性図である。
【図24】実施例2−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する主要スペクトル選択部が選択したパワ
ー周波数スペクトルを示す周波数特性図である。
【図25】実施例2−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する倍音スペクトル発生部が発生した倍音
スペクトルを示す周波数特性図である。
【図26】実施例2−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する加算器の加算出力を周波数スペクトル
上に示した周波数特性図である。
【図27】第2の実施の形態の第2実施例(実施例2−
2)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図28】実施例2−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を二つ用いてch1,ch2の1ビットオーディ
オ信号を出力するシステムの構成図である。
【図29】第2の実施の形態の第3実施例(実施例2−
3)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図30】実施例2−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する1/fフィルタ特性発生部が発生する
1/fフィルタ特性を示す周波数特性図である。
【図31】実施例2−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する掛け算器のスペクトル出力を示す周波
数特性図である。
【図32】実施例2−2のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する加算器の加算出力を周波数スペクトル
上に示した周波数特性図である。
【図33】第2の実施の形態の第4実施例(実施例2−
4)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図34】実施例2−4のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するF特傾き算出部の傾き算出処理を説明
するための周波数特性図である。
【図35】実施例2−4のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するフィルタ特性発生部が発生するフィル
タ特性を示す周波数特性図である。
【図36】実施例2−4のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成するフィルタ処理部のフィルタ処理出力の
周波数特性図である。
【図37】実施例2−4のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する加算器の加算出力を周波数スペクトル
上に示した周波数特性図である。
【図38】第2の実施の形態の第5実施例(実施例2−
5)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図39】実施例2−5のディジタル信号処理装置を構
成する、パワー比較部における比較結果が“1”の場合
の、加算器の出力の周波数特性図である。
【図40】実施例2−5のディジタル信号処理装置を構
成する、パワー比較部における比較結果が“0”の場合
の、加算器の出力の周波数特性図である。
【図41】第2の実施の形態の第6実施例(実施例2−
6)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図42】実施例2−6のディジタル信号処理装置を構
成する、パワー算出部のパワー値に応じて傾き係数発生
部が“1”に近い係数を発生したときの、加算器の出力
の周波数特性図である。
【図43】実施例2−6のディジタル信号処理装置を構
成する、パワー算出部のパワー値に応じて傾き係数発生
部が“0”に近い係数を発生したときの、加算器の出力
の周波数特性図である。
【図44】第3の実施の形態のディジタルオーディオ信
号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図45】第3の実施の形態の第1実施例(実施例3−
1)となる、ディジタルオーディオ信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図46】実施例3−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する、スペクトルのコピー部の処理を説明
するための周波数特性図である。
【図47】実施例3−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する、f特傾き算出部における傾き算出処
理を説明するための周波数特性図である。
【図48】実施例3−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する、ゲイン算出部におけるゲイン算出処
理を説明するための周波数特性図である。
【図49】実施例3−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する、ゲイン調整部におけるゲイン調整処
理を説明するための周波数特性図である。
【図50】実施例3−1のディジタルオーディオ信号処
理装置を構成する、加算器の加算出力の周波数特性図で
ある。
【符号の説明】
1 高速1ビット・オーディオ信号生成システム、2,
110,190 ディジタルオーディオ信号処理装置、
12,112,192 周波数分析部、13,113
パワー算出部、14 ディザ信号発生部、15,115
パワー算出部、16 正規化部、21,117,19
4 オーバーサンプリング処理部、22,118,19
5 加算器、23,119,196 オーバーサンプリ
ング処理部、24,120,197 ΔΣ変調部、11
4 スペクトル発生部、116正規化&波形合成部、1
93 可聴帯域外高域信号生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J064 AA01 AA03 AA04 BA03 BA06 BA15 BC00 BC08 BC09 BC10 BC11 BC16 BC18 BC19 BC21 BD02 BD03

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周波数がfs(Hz)で量
    子化ビットがマルチビットの第1のディジタル信号を、
    サンプリング周波数がm(m≧2の正の整数)×n(n
    ≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化ビットが1ビ
    ットの第2のディジタル信号に変換するディジタル信号
    処理装置において、 入力された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理
    を施す周波数分析手段と、 前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果に基づい
    て所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第1のノイズ
    レベル算出手段と、 可聴帯域外の高域信号であるディザ信号を発生するディ
    ザ発生手段と、 前記ディザ発生手段にて発生されたディザ信号のノイズ
    レベルを算出する第2のノイズレベル算出手段と、 前記第1のノイズレベル算出手段にて算出された平均ノ
    イズレベルに基づいて前記第2のノイズレベル算出手段
    にて算出されたノイズレベルを正規化する正規化手段
    と、 前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整数)×
    fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
    ングする第1のオーバーサンプリング手段と、前記第1
    のオーバーサンプリング手段にてオーバーサンプリング
    されたマルチビットディジタル信号と前記正規化手段に
    てノイズレベルが正規化されたディザ信号とを加算する
    加算手段と、 前記加算手段の加算出力をn(n≧2の正の整数)×f
    s(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリン
    グする第2のオーバーサンプリング手段と、 前記第2のオーバーサンプリング手段にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号を1ビット
    ディジタル信号に変換するΔΣ変調手段とを備えてなる
    ことを特徴とするディジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ディザ発生手段にて発生したディザ
    信号は、前記第1のオーバーサンプリング手段のサンプ
    リング周波数と等しいサンプリング周波数でサンプリン
    グされていることを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ル信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ディザ発生手段にて発生したディザ
    信号の語長は、前記第1のオーバーサンプリング手段で
    サンプリングされたマルチビットディジタル信号の語長
    と略等しい語長とすることを特徴とする請求項1記載の
    ディジタル信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記正規化手段は、前記第1のノイズレ
    ベル算出手段にて算出された平均ノイズレベルに、前記
    第2のノイズレベル算出手段にて算出されたノイズレベ
    ルを等しくする等化係数を算出するゲイン算出手段と、
    前記ディザ発生手段からのディザ信号の周波数特性を制
    限するためのフィルタ係数を生成し、このフィルタ係数
    を用いて前記ディザ信号に周波数特性制限処理を施す周
    波数特性制限手段と、前記ゲイン算出手段からの前記等
    化係数を用いて前記周波数特性制限手段からのフィルタ
    出力のノイズレベルを調整するゲイン調整手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1記載のディジタル信号処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記正規化手段の前記周波数特性制限手
    段は、バンドパスフィルタ特性に基づいたフィルタ係数
    を生成し、このフィルタ係数を用いて前記ディザ信号に
    周波数特性制限処理を施すことを特徴とする請求項4記
    載のディジタル信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記正規化手段の前記周波数特性制限手
    段は、前記バンドパスフィルタ特性に基づいたフィルタ
    係数の他に、さらに、1/f(fは周波数)の傾斜を有
    する傾斜フィルタ特性に基づいた1/fフィルタ係数を
    生成し、これらの二種類のフィルタ係数を用いてディザ
    信号に周波数特性制限処理を施すことを特徴とする請求
    項5記載のディジタル信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記正規化手段の前記周波数特性制限手
    段は、前記1/fフィルタ係数を用いて前記ディザ信号
    に第1の周波数特性制限処理を施してから、さらに前記
    バンドパスフィルタ特性に基づいたフィルタ係数を用い
    て前記周波数帯域制限処理出力に第2の周波数特性制限
    処理を施すことを特徴とする請求項6記載のディジタル
    信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記正規化手段の前記周波数特性制限手
    段は、前記1/fフィルタ係数と前記バンドパスフィル
    タ特性に基づいたフィルタ係数とを合成した合成フィル
    タ係数を用いて前記ディザ信号に周波数特性制限処理を
    施すことを特徴とする請求項6記載のディジタル信号処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記正規化手段の前記周波数特性制限手
    段は、バンドパスフィルタ特性と1/fフィルタ特性と
    を合成した合成フィルタ特性に基づいたフィルタ係数を
    算出し、このフィルタ係数を用いて前記ディザ信号に周
    波数特性制限処理を施すことを特徴とする請求項4記載
    のディジタル信号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記正規化手段の前記周波数特性制限
    手段は、前記バンドパスフィルタ特性を発生するバンド
    パスフィルタ特性発生手段と、前記周波数分析手段で得
    られた周波数分析結果に基づいて前記第1のディジタル
    信号の周波数特性の傾きを算出する周波数特性傾き算出
    手段と、前記周波数特性傾き算出手段が算出した傾きに
    基づいたフィルタ特性を発生するフィルタ特性発生手段
    とを備え、バンドパスフィルタ特性と前記傾きに基づい
    たフィルタ特性とを合成したフィルタ特性から得たフィ
    ルタ係数を生成し、このフィルタ係数を用いて前記ディ
    ザ信号に周波数特性制限処理を施すことを特徴とする請
    求項4記載のディジタル信号処理装置。
  11. 【請求項11】 サンプリング周波数がfs(Hz)で
    量子化ビットがマルチビットの第1のディジタル信号
    を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整数)×n
    (n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化ビットが
    1ビットの第2のディジタル信号に変換するためのディ
    ジタル信号処理方法において、 入力された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理
    を施す周波数分析工程と、 前記周波数分析工程で得られた周波数分析結果に基づい
    て所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第1のノイズ
    レベル算出工程と、 可聴帯域外の高域信号であるディザ信号を発生するディ
    ザ発生手段にて発生されたディザ信号のノイズレベルを
    算出する第2のノイズレベル算出工程と、 前記第1のノイズレベル算出工程にて算出された平均ノ
    イズレベルに基づいて前記第2のノイズレベル算出工程
    にて算出されたノイズレベルを正規化する正規化工程
    と、 前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整数)×
    fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
    ングする第1のオーバーサンプリング工程と、 前記第1のオーバーサンプリング工程にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号と前記正規
    化工程にてノイズレベルが正規化されたディザ信号とを
    加算する加算工程と、 前記加算工程の加算出力をn(n≧2の正の整数)×f
    s(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリン
    グする第2のオーバーサンプリング工程と、 前記第2のオーバーサンプリング工程にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号を1ビット
    ディジタル信号に変換するΔΣ変調工程とを備えてなる
    ことを特徴とするディジタル信号処理方法。
  12. 【請求項12】 サンプリング周波数がfs(Hz)で
    量子化ビットがマルチビットの第1のディジタル信号
    を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整数)×n
    (n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化ビットが
    1ビットの第2のディジタル信号に変換するディジタル
    信号処理装置において、 入力された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理
    を施す周波数分析手段と、 前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果に基づい
    て所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第1のノイズ
    レベル算出手段と、 前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果に基づい
    て可聴帯域外の高域信号のスペクトルを発生するスペク
    トル発生手段と、 前記スペクトル発生手段で発生されたスペクトルのノイ
    ズレベルを算出する第2のノイズレベル算出手段と、 前記第1のノイズレベル算出手段にて算出された平均ノ
    イズレベルに基づいて前記第2のノイズレベル算出手段
    にて算出されたスペクトルのノイズレベルを正規化し、
    かつそのスペクトルに基づいた時間波形信号を合成する
    正規化&波形合成手段と、 前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整数)×
    fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
    ングする第1のオーバーサンプリング手段と、前記第1
    のオーバーサンプリング手段にてオーバーサンプリング
    されたマルチビットディジタル信号と、前記正規化&波
    形合成手段にてノイズレベルが正規化され、かつ波形が
    合成された可聴帯域外の高域信号とを加算する加算手段
    と、 前記加算手段の加算出力をn(n≧2の正の整数)×f
    s(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリン
    グする第2のオーバーサンプリング手段と、 前記第2のオーバーサンプリング手段にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号を1ビット
    ディジタル信号に変換するΔΣ変調手段とを備えてなる
    ことを特徴とするディジタル信号処理装置。
  13. 【請求項13】 前記スペクトル発生手段は、前記周波
    数分析手段で得られた周波数分析結果から所定帯域のノ
    イズレベルのスペクトルを算出するスペクトル算出手段
    と、前記周波数分析結果と前記スペクトル算出手段で算
    出されたスペクトルからノイズレベルの大きいスペクト
    ルを選択するスペクトル選択手段と、前記スペクトル選
    択手段で選択されたノイズレベルの大きいスペクトルの
    倍音スペクトルを発生する倍音スペクトル発生手段と、
    前記倍音スペクトル発生手段で発生された倍音スペクト
    ルに基づいてスペクトルを加算するスペクトル加算手段
    とを備えることを特徴とする請求項12記載のディジタ
    ル信号処理装置。
  14. 【請求項14】 前記正規化&波形合成手段は、前記第
    1のノイズレベル算出手段にて算出された平均ノイズレ
    ベルに、前記第2のノイズレベル算出手段にて算出され
    たノイズレベルを等しくする等化係数を算出するゲイン
    算出手段と、前記ゲイン算出手段で算出された前記等化
    係数を用いて前記スペクトル発生手段からの可聴帯域外
    の高域信号のスペクトルのノイズレベルを調整するゲイ
    ン調整手段と、前記ゲイン調整手段でノイズレベルが調
    整された前記スペクトルの時間波形信号を生成する波形
    合成手段とを備えることを特徴とする請求項12記載の
    ディジタル信号処理装置。
  15. 【請求項15】 前記スペクトル発生手段は、他のチャ
    ンネルのスペクトル発生手段で発生された可聴帯域外の
    高域信号のスペクトルに制御可能な合成係数を掛け算す
    る掛け算手段と、この掛け算手段の出力に前記スペクト
    ル加算手段からのスペクトルを加算して少なくとも2チ
    ャンネル間の分離度を制御できるスペクトルを生成する
    他のスペクトル加算手段とをさらに備えることを特徴と
    する請求項13記載のディジタル信号処理装置。
  16. 【請求項16】 前記正規化&波形合成手段は、1/f
    (fは周波数)の傾斜を有する傾斜フィルタ特性を発生
    する傾斜フィルタ特性発生手段と、前記スペクトル発生
    手段からのスペクトルに前記傾斜フィルタ特性を掛け算
    して掛け算出力を前記ゲイン調整手段に供給する掛け算
    手段とをさらに備えることを特徴とする請求項14記載
    のディジタル信号処理装置。
  17. 【請求項17】 前記正規化&波形合成手段は、前記周
    波数分析手段で得られた周波数分析結果から前記第1の
    ディジタル信号の所定帯域の周波数特性の傾きを算出す
    る周波数特性傾き算出手段と、前記周波数特性傾き算出
    手段が算出した傾きに基づいた傾き特性を発生する傾き
    特性発生手段と、この傾き特性発生手段で発生された傾
    き特性を前記スペクトル発生手段からのスペクトルに掛
    け算して掛け算出力を前記ゲイン調整手段に供給する掛
    け算手段とをさらに備えることを特徴とする請求項14
    記載のディジタル信号処理装置。
  18. 【請求項18】 前記正規化&波形合成手段は、前記周
    波数分析手段で得られた周波数分析結果から前記第1の
    ディジタル信号の所定帯域の周波数特性の傾きを算出す
    る周波数特性傾き算出手段と、前記周波数特性傾き算出
    手段が算出した傾きに基づいた傾き特性を発生する傾き
    特性発生手段と、平坦な周波数特性を発生する平坦特性
    発生手段と、前記周波数分析手段で得られた周波数分析
    結果を基に前記第1のディジタル信号の所定帯域のノイ
    ズレベルを算出するノイズレベル算出手段と、前記ノイ
    ズレベル算出手段で算出したノイズレベルに基づいて前
    記傾き特性発生手段からの傾き特性と前記平坦特性発生
    手段からの平坦特性とを切り替える特性切り替え手段
    と、前記特性切り替え手段で切り替えられた特性を前記
    スペクトル発生手段からのスペクトルに掛け算して掛け
    算出力を前記ゲイン調整手段に供給する掛け算手段とを
    さらに備えることを特徴とする請求項14記載のディジ
    タル信号処理装置。
  19. 【請求項19】 前記正規化&波形合成手段は、前記周
    波数分析手段で得られた周波数分析結果から前記第1の
    ディジタル信号の所定帯域の周波数特性の傾きを算出す
    る周波数特性傾き算出手段と、前記周波数分析手段で得
    られた周波数分析結果を基に前記第1のディジタル信号
    の所定帯域のノイズレベルを算出するノイズレベル算出
    手段と、前記ノイズレベル算出手段で算出されたノイズ
    レベルに基づいた傾き係数を発生する傾き係数発生手段
    と、前記周波数特性傾き算出手段で算出された周波数特
    性の傾きに前記傾き係数発生手段で発生された傾き係数
    を掛け算する第1の掛け算手段と、前記第1の掛け算手
    段の掛け算出力に基づいた傾き特性を発生する傾き特性
    発生手段と、前記傾き特性発生手段で発生された傾きを
    前記スペクトル発生手段からのスペクトルに掛け算して
    掛け算出力を前記ゲイン調整手段に供給する第2の掛け
    算手段とをさらに備えることを特徴とする請求項14記
    載のディジタル信号処理装置。
  20. 【請求項20】 サンプリング周波数がfs(Hz)で
    量子化ビットがマルチビットの第1のディジタル信号
    を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整数)×n
    (n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化ビットが
    1ビットの第2のディジタル信号に変換するためのディ
    ジタル信号処理方法において、 入力された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理
    を施す周波数分析工程と、 前記周波数分析工程で得られた周波数分析結果に基づい
    て所定帯域の平均ノイズレベルを算出する第1のノイズ
    レベル算出工程と、 前記周波数分析工程で得られた周波数分析結果に基づい
    て可聴帯域外の高域信号のスペクトルを発生するスペク
    トル発生工程と、 前記スペクトル発生工程で発生されたスペクトルのノイ
    ズレベルを算出する第2のノイズレベル算出工程と、 前記第1のノイズレベル算出工程にて算出された平均ノ
    イズレベルに基づいて前記第2のノイズレベル算出工程
    にて算出されたスペクトルのノイズレベルを正規化し、
    かつそのスペクトルに基づいた時間波形信号を合成する
    正規化&波形合成工程と、 前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整数)×
    fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
    ングする第1のオーバーサンプリング工程と、 前記第1のオーバーサンプリング工程にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号と、前記正
    規化&波形合成工程にてノイズレベルが正規化され、か
    つ波形が合成された可聴帯域外の高域信号とを加算する
    加算工程と、 前記加算工程の加算出力をn(n≧2の正の整数)×f
    s(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリン
    グする第2のオーバーサンプリング工程と、 前記第2のオーバーサンプリング工程にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号を1ビット
    ディジタル信号に変換するΔΣ変調工程とを備えてなる
    ことを特徴とするディジタル信号処理方法。
  21. 【請求項21】 サンプリング周波数がfs(Hz)で
    量子化ビットがマルチビットの第1のディジタル信号
    を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整数)×n
    (n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化ビットが
    1ビットの第2のディジタル信号に変換するディジタル
    信号処理装置において、 入力された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理
    を施す周波数分析手段と、 前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果に基づい
    て可聴帯域外の高域の信号を生成する高域信号生成手段
    と、 前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整数)×
    fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
    ングする第1のオーバーサンプリング手段と、前記第1
    のオーバーサンプリング手段にてオーバーサンプリング
    されたマルチビットディジタル信号と、前記高域信号生
    成手段で生成された高域信号を加算する加算手段と、 前記加算手段の加算出力をn(n≧2の正の整数)×f
    s(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリン
    グする第2のオーバーサンプリング手段と、 前記第2のオーバーサンプリング手段にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号を1ビット
    ディジタル信号に変換するΔΣ変調手段とを備えてなる
    ことを特徴とするディジタル信号処理装置。
  22. 【請求項22】 前記高域信号生成手段は、前記周波数
    分析手段で得られた周波数分析結果の所定帯域のスペク
    トルを複製し、この複製したスペクトルを複数ブロック
    用いて可聴帯域外の高域信号を形成するスペクトル部分
    を形成するスペクトル複製手段と、前記周波数分析手段
    で得られた周波数分析結果から周波数特性の傾きを算出
    する周波数特性傾き算出手段と、前記周波数特性傾き算
    出手段で算出された傾きから前記可聴帯域外の高域信号
    を形成するスペクトル部分に与えるゲインを算出するゲ
    イン算出手段と、前記ゲイン算出手段で算出されたゲイ
    ンに基づいて前記スペクトル複製手段が複製したスペク
    トルを複数ブロック用いて形成した可聴帯域外の高域信
    号のスペクトル部分のゲインを調整するゲイン調整手段
    と、ゲイン調整手段でゲインが調整された可聴帯域外の
    高域信号のスペクトル部分を周波数毎に加算するスペク
    トル加算手段と、前記スペクトル加算手段からの加算ス
    ペクトルから可聴帯域外の高域信号となる時間波形信号
    を生成する波形合成手段とを備えることを特徴とする請
    求項21記載のディジタル信号処理装置。
  23. 【請求項23】 前記高域信号生成手段は、前記周波数
    分析手段で得られた周波数分析結果に基づいて所定帯域
    の平均ノイズレベルを算出する第1のノイズレベル算出
    手段と、可聴帯域外の高域信号であるディザ信号を発生
    するディザ発生手段と、前記ディザ発生手段にて発生さ
    れたディザ信号のノイズレベルを算出する第2のノイズ
    レベル算出手段と、前記第1のノイズレベル算出手段に
    て算出された平均ノイズレベルに基づいて前記第2のノ
    イズレベル算出手段にて算出されたノイズレベルを正規
    化する正規化手段とを備えることを特徴とする請求項2
    1記載のディジタル信号処理装置。
  24. 【請求項24】 前記高域信号生成手段は、前記周波数
    分析手段で得られた周波数分析結果に基づいて所定帯域
    の平均ノイズレベルを算出する第1のノイズレベル算出
    手段と、前記周波数分析手段で得られた周波数分析結果
    に基づいて可聴帯域外の高域信号のスペクトルを発生す
    るスペクトル発生手段と、前記スペクトル発生手段で発
    生されたスペクトルのノイズレベルを算出する第2のノ
    イズレベル算出手段と、前記第1のノイズレベル算出手
    段にて算出された平均ノイズレベルに基づいて前記第2
    のノイズレベル算出手段にて算出されたスペクトルのノ
    イズレベルを正規化し、かつそのスペクトルに基づいた
    時間波形信号を合成する正規化&波形合成手段とを備え
    ることを特徴とする請求項21記載のディジタル信号処
    理装置。
  25. 【請求項25】 サンプリング周波数がfs(Hz)で
    量子化ビットがマルチビットの第1のディジタル信号
    を、サンプリング周波数がm(m≧2の正の整数)×n
    (n≧2の正の整数)×fs(Hz)で量子化ビットが
    1ビットの第2のディジタル信号に変換するためのディ
    ジタル信号処理方法において、 入力された前記第1のディジタル信号に周波数分析処理
    を施す周波数分析工程と、 前記周波数分析工程で得られた周波数分析結果に基づい
    て可聴帯域外の高域の信号を生成する高域信号生成工程
    と、 前記第1のディジタル信号をm(m≧2の正の整数)×
    fs(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリ
    ングする第1のオーバーサンプリング工程と、前記第1
    のオーバーサンプリング工程にてオーバーサンプリング
    されたマルチビットディジタル信号と、前記高域信号生
    成工程で生成された高域信号を加算する加算工程と、 前記加算工程の加算出力をn(n≧2の正の整数)×f
    s(Hz)のサンプリング周波数でオーバーサンプリン
    グする第2のオーバーサンプリング工程と、 前記第2のオーバーサンプリング工程にてオーバーサン
    プリングされたマルチビットディジタル信号を1ビット
    ディジタル信号に変換するΔΣ変調工程とを備えてなる
    ことを特徴とするディジタル信号処理方法。
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