JP2002251730A - 光記録媒体及び記録方法 - Google Patents

光記録媒体及び記録方法

Info

Publication number
JP2002251730A
JP2002251730A JP2001048098A JP2001048098A JP2002251730A JP 2002251730 A JP2002251730 A JP 2002251730A JP 2001048098 A JP2001048098 A JP 2001048098A JP 2001048098 A JP2001048098 A JP 2001048098A JP 2002251730 A JP2002251730 A JP 2002251730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
linear velocity
layer
pulse
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001048098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Yuzurihara
肇 譲原
Masato Harigai
眞人 針谷
Kazunori Ito
和典 伊藤
Nobuaki Onaki
伸晃 小名木
Eiko Suzuki
栄子 鈴木
Hiroko Tashiro
浩子 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001048098A priority Critical patent/JP2002251730A/ja
Publication of JP2002251730A publication Critical patent/JP2002251730A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録線速が半径位置により変わるCAV記録
において、特性の向上及び特性のより広いマージンを確
保するための記録発光波形に関する記録方法及びこれら
方法に適した記録媒体の記録材料、構成を提供するこ
と。 【解決手段】 記録層が非晶質相と結晶相の可逆的相変
化を利用した相変化記録媒体を用いた記録方法におい
て、記録マークを形成するためのレーザー発光波形を複
数のオンパルスとこれに続くオフパルスからなる記録パ
ルス列とし、複数のオンパルス幅Tpが最内周における
基準クロック周波数νi、最内周の線速Viと各記録半
径位置での線速Vrの比からの幅で発光させ記録するこ
とを特徴とする記録方法。 【数1】Tp=α*(Vi/Vr)1/2/νi αは任意の固定された値。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化型光ディス
ク、書き換え可能光ディスクに関し、大容量光ファイ
ル、デジタルビデオディスクに応用される。
【0002】
【従来の技術】相変化型光記録媒体は、書き換え可能な
記録媒体として普及しており、最近において、データス
トレージ用からビデオ録画用途まで使用範囲が広がって
いる。近年、記録波長の短波長化も進んでおり、波長4
00nmの青色LDが実用レベルになっている。相変化
記録媒体も今後、このような使用用途の拡大と記録再生
技術の進歩により、大容量、高速記録再生を可能にする
記録材料、媒体構成に適合させることが必要になってく
る。
【0003】その中で、AgInSbTe系相変化記録
材料は、媒体構成を大きく変えなくても高密度に記録す
ることができるため、最適な材料である。これら相変化
記録材料を用いて高速記録を行なう方法の一つに、記録
線速が内周から外周に向けて速くなるCAV記録方法が
ある。これは、記録再生装置にとって、一定回転数で回
転させるため、CLV方法に比べて制御が簡単である。
しかし、記録媒体、特に相変化型記録媒体にとっては、
幅広い線速に対応することが難しい。直径120mmの
CD,DVDの場合、最内周に対し最外周は約2.5倍
線速が速くなる。したがって、1倍から2.5倍の線速
を同じ材料、構成で可能にしなければならない。1倍速
に相当する線速そのものが高速化すれば、外周の線速が
ますます速くなるため媒体の記録材料、媒体構成に対す
る条件が厳しくなってくる。例えば、内周部と外周部で
記録層材料の組成を変える、あるいは誘電体保護層の材
料、及び膜厚を変えるなどが考えられるが、作製プロセ
スが複雑になってしまう。さらに、同じ媒体でCAV、
CLV両方に対応させる必要があると、これらの技術だ
けでは優れた特性の媒体を作製することが難しくなる。
そこで、記録媒体の最適化はもちろんであるが、LDの
レーザー発光波形の発光パターン、いわゆる記録ストラ
テジーを線速ごとに合わせることで媒体構成、記録材料
を大きく変えることなく、優れた特性を得ることが可能
になる。特願2000−322740号公報において、
CAV記録の場合の発光パルス幅を記録線速とともに変
化する基準クロックに比例させる部分(比例係数は固
定)と一定の時定数部分からなる発光パターンとするこ
と、最終オフパルス長を同様に基準クロックに比例(比
例係数は固定)させるなどして、特性を得ることが可能
になっている(図1)。
【0004】しかしながら、高い線速に適しても逆に低
い線速において、記録パワーに対する特性のマージンが
狭いなど優れた特性を得るためにさらに発光波形を工夫
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記従来技術に鑑みて、記録線速が半径位置により
変わるCAV記録において、特性の向上及び特性のより
広いマージンを確保するための記録発光波形に関する記
録方法及びこれら方法に適した記録媒体の記録材料、構
成を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、(1)「記
録層が非晶質相と結晶相の可逆的相変化を利用した相変
化記録媒体を用いた記録方法において記録マークを形成
するためのレーザー発光波形を複数のオンパルスとこれ
に続くオフパルスからなる記録パルス列とし、複数のオ
ンパルス幅Tpが最内周における基準クロック周波数ν
i、最内周の線速Viと各記録半径位置での線速Vrの
比からの幅で発光させ記録することを特徴とする記録方
法;
【0007】
【数6】Tp=α*(Vi/Vr)1/2/νi αは任意の固定された値」、(2)「最終オフパルス幅
Tcが、最内周におけるオフパルス幅Toと最内周の線
速Viと各記録半径位置での線速Vrの比からの幅で発
光させ記録することを特徴とする前記第(1)項に記載
の記録方法;
【0008】
【数7】Tc=β*(Vi/Vr)1/2*To βは任意の固定された値」、(3)「複数パルス列のオ
ンパルスの開始位置が、基準クロック(1/ν)遅れて
発光し記録することを特徴とする前記第(1)項に記載
の記録方法」、(4)「先頭オンパルスのみを、最内周
における基準クロック周波数νiと最内周の線速Viと
各記録半径位置での線速Vrの比からだけ早い時間から
開始することを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)
項の何れか1に記載の記録方法;
【0009】
【数8】Δ=γ*(1/νi)*{1−(Vi/Vr)} γは任意の固定された値」により達成される。
【0010】また、上記課題は、本発明の(5)「透明
基板上に下部誘電体保護層、相変化型記録層、上部誘電
体保護層、第2誘電体保護層、Ag合金あるいはAgか
らなる反射層で構成されることを特徴とする光記録媒
体」、(6)「記録層が、下記式(数9)の組成からな
り、元素XはAg,In,Geから少なくとも2種類以
上選ばれることを特徴とする前記第(5)に記載の光記
録媒体;
【0011】
【数9】XαSbβTe1−α−β 0<α<15,60≦β<90(at%)」、(7)
「第2誘電体保護層がSiCあるいはSiCOからなる
ことを特徴とする前記第(5)項に記載の光記録媒
体」、(8)「Ag合金反射層が、下記式(数10)で
表わされることを特徴とする前記第(6)項に記載の光
記録媒体;
【0012】
【数10】Agy(Cu,Ni)1−y (95<y<100(at%)) 」、(9)「第2保護層の膜厚が2nm以上10nm以
下であることを特徴とする前記第(5)項または第
(7)項に記載の光記録媒体」により達成される。
【0013】更にまた、上記課題は、本発明の(10)
「記録線速が最大20m/sec.であることを特徴と
する前記第(5)項乃至第(8)項のいずれかに記載の
光記録媒体を用いた光記録方法」により達成される。
【0014】本発明の特徴は、CAV記録において、優
れた特性を得るための記録発光パルス波形が、第1に、
複数のオンパルスとこれに続くオフパルスからなる記録
パルス列とし、複数のオンパルス幅Tpが最内周におけ
る基準クロック周波数νi、最内周の線速Viと各記録
半径位置での線速Vrの比から
【0015】
【数11】Tp=α*(Vi/Vr)1/2/νi αは任意の固定された値 の幅で発光させ記録すること、第2に、最終オフパルス
幅Tcが、最内周におけるオフパルス幅Toと最内周の
線速Viと各記録半径位置での線速Vrの比から
【0016】
【数12】Tc=β*(Vi/Vr)1/2*To βは任意の固定された値 の幅で発光させ記録すること、第3に、複数パルス列の
オンパルスの開始位置が、基準クロックTw遅れて発光
し記録すること、第4に、先頭オンパルスのみを、最内
周における基準クロック周波数νiと最内周の線速Vi
と各記録半径位置での線速Vrの比から
【0017】
【数13】Δ=γ*(1/Vi)*{1−(Vi/V
r)}、 γは任意の固定された値 だけ早い時間から開始する発光波形により記録すること
により、広い線速範囲において、広いマージンが得られ
る。一方、これら発光パルス波形に適し、なおかつ狙い
とする記録線速に適した媒体構成及び記録層組成とし
て、第5に、透明基板上に下部誘電体保護層、相変化型
記録層、上部誘電体保護層、第2誘電体保護層、Ag合
金あるいはAg反射層で構成されること、第6に、記録
層が、下記式(数14)の組成からなり、元素XはA
g,In,Geから少なくとも2種類以上選ばれる記録
材料を使用すること、
【0018】
【数14】XαSbβTe1-α-β 0<α<15,60≦β<90(at%) 第7に、第2誘電体保護層がSiCあるいはSiCOか
らなること、第8に、Ag合金反射層を、
【0019】
【数15】Agy(Cu,Ni)1−y (95<y<100(at%)) の構成、材料にすること、第9に、第2保護層の膜厚が
2nm以上10nm以下であることにより、繰り返し記
録をしても、十分な特性を得ることが可能になる。第1
0に、以上の記録媒体の記録可能な線速範囲が最大20
m/sであることを特徴とする光記録方法である。
【0020】以下にこれらの構成、作用を示す。記録媒
体として用いる記録層材料は、高い線速で初回記録はも
ちろん、繰り返しオーバーライト時にも消し残りなく、
しかも、記録マークの環境保存性が良いことが必要であ
る。本発明に用いる記録層材料は高速に消去が可能で、
しかも高密度、すなわち小さいマークが形成しやすい。
その材料、組成は
【0021】
【数16】XαSbβTe1-α-β 0<α<15,60≦β<90(at%) である。Sb量は、少ない場合、結晶化速度が下がるた
め高速記録に対して特性が得にくい。しかし、多すぎる
と非晶質相の形成及び安定性が悪くなる。好ましい範囲
としては、65<β<80である。添加元素として、A
g,In,Geが挙げられるが、これらの効果は、記録
マーク(非晶質相)の安定化を図る効果が主である。し
かし、Inは結晶化速度を高め、高速記録にも効果があ
る。これら添加元素が多すぎると特に繰り返し記録特性
を劣化させるため、少なくとも2元素以上でしかもこれ
ら元素の添加量を高々15at%が良い。また、各添加
元素の好ましい範囲は、0.5<Ag<2, 2<In
<8,1<Ge<5(at%)である。これら記録層材
料において、記録線速は最大20m/sまでの記録が可
能である。
【0022】次に、上記記録層材料を用い優れた媒体特
性を得るためには、最適な層構成が必要になる。ポリカ
ーボネートを代表とする透明基板上に下部誘電体保護
層、相変化型記録層、上部誘電体保護層、第2誘電体保
護層、Ag合金あるいはAg反射層からなる構成とす
る。下部誘電体保護層及び上部保護層は、ZnS,Si
2を代表とする酸化物、硫化物あるいはこれら混合物,
あるいはSiNなどの窒化物、あるいはSiCなどの炭
化物が挙げられる。
【0023】本発明においては、ZnS,SiO2(モ
ル比80:20)を用いる。第2上部保護層は、Agあ
るいはAg合金反射層及びZnS,SiO2層の高温、
高湿度環境において起こる硫化反応を防止すること及び
上部保護層から反射層への放熱効率を悪くすることのな
い熱伝導率が必要である。すなわち、上部保護層より熱
伝導率が高く、反射層材料により近いことが望ましい。
上部第2保護層に適した材料は、融点が高く、熱衝撃に
強く、できるだけ透明な膜が良い。本発明では、硫化防
止及び環境保存性に優れた材料としてSiCを選択し
た。さらに、上部第2保護層の膜厚も重要であり、あま
り厚いと反射層への放熱性が悪くなり記録特性が悪くな
る。一方、薄すぎると硫化防止効果がなくなるが、記録
特性を優先し、しかも硫化を抑えるためには最低2nm
以上が必要である。厚い方は10nmあれば良いが、好
ましくは3nm〜5nmが良い。
【0024】反射層として使用する材料は、これまでA
lあるいはAl合金が安価で光記録媒体に用いられてき
たが、より高い線速で特性を向上させるには、Al以上
あるいはそれを越える熱伝導率をもつAg合金あるいは
高純度なAgを用いるのが好ましい。Ag単体がより好
ましいが、高温高湿環境下において、酸化により熱伝導
率が低下するなど記録特性が劣化することを防ぐため
に、Agに少量の金属を添加する。添加元素には、P
d,Au,Ptなどの貴金属があるが、できるだけ安価
な金属が好ましい。そのため、本発明はCu,Niを添
加することにより劣化を抑制する。添加量は高々5at
%でCu:Ni=1:1付近で良い。好ましくは1at
%〜2at%で良い。あまり多く添加すると熱電導率が
著しく低下するためである。以上の構成により、低線速
から高線速まで優れた特性を持つ媒体となる。
【0025】これらの媒体を用いて、記録半径位置によ
り記録線速が変化し外周で最も速くなるCAV記録をす
る場合、特性を得るために、媒体のみならずレーザ光の
パルス発光波形が重要になる。本発明において、任意の
記録マーク(n+1)*(1/ν)、(νは基準クロッ
ク周波数、nは2より大きい整数)を記録するために、
n個のパルス列を用いる発光波形において、オンパルス
及び最終オフパルスを連続する基準周波数と線速をパラ
メータで決まる幅に設定して発光させることにより、最
内周の遅い線速から最外周の速い線速まで、優れた記録
特性が得られる。これらパルス幅は、オンパルスを、
【0026】
【数17】Tp=α*(Vi/Vr)1/2/νi αは任意の固定された値 とする。例えば直径120mmの媒体において、最内周
の半径24mmの線速を3.5m/sとすると、最外周
が58mmの場合線速は8.5m/sとなる。最内周の
半径24mmの線速を7m/sの場合は、最外周が58
mmの場合、線速は約17m/sとなる。記録密度を半
径位置によらず一定にすれば、最内周の記録周波数、す
なわち基準クロック周波数νiも外周につれ増加する。
記録半径位置で決まる線速と、最内周のクロック周波数
でパルス幅を連続的に変える。例えば、νiが26.2
MHzの場合、最内周の最適なパルス幅が、α*(1/
νi)に対し、α=1/3となる。すなわち、約12.
7nsec.であれば、最外周は、約8nsec.とな
る。
【0027】次に、最終オフパルス部分、すなわちマー
ク後端部の非晶質相と結晶相の境界位置を制御する部分
においては、最終オフパルス幅Tcを、最内周における
オフパルス幅Toと最内周の線速Viと各記録半径位置
での線速Vrの比から
【0028】
【数18】Tc=β*(Vi/Vr)2*To βは任意の固定された値 とする。最内周のToを選びβを決めておけば、外周の
最適なオフパルス幅が求まる。
【0029】さらに、高線速側すなわち最外周側におい
て、マーク先端部を制御するために先頭オンパルスの位
置を、パルス幅は固定したまま、幅Δ早く発光させる。
あまり早く光らせると、より短いマークの変調度が下が
るため、媒体構成、入射ビーム径に応じて行なう。先頭
より後の各パルスの開始位置は、半径位置に対応した基
準クロック分ずらす。
【0030】
【実施例】以下、実施例により、詳細な説明を行なう。 [実施例]基板の溝ピッチを0.74μm、溝幅0.2
5μm、溝深さ35nm、厚さ0.6mm、直径120
mmのポリカーボネート製基板を用い、この上にスパッ
タリング方式により各層を積層する。下部保護層は、Z
nS:SiO2=80:20(mol%)を使用し、膜厚
を80nmとした。記録層を表1に示す組成、材料をに
して膜厚19nmとした。上部保護層については同様に
ZnS:SiO2=80:20(mol%)として、膜厚
を10nmとした。その上にSiC層を膜厚4nmにし
て、最後にAg99Cu 0.5Ni0.5(at%)合金を用い
て、厚さ150nmの反射層を設けた。さらに紫外線硬
化樹脂を塗布し、膜のない厚さ0.6mm基板を貼合わ
せて厚さ1.2mmとし記録媒体とした。大口径LDを
用い、所定の条件で媒体全面を結晶化させた。従来例と
して、記録層をSbTeとして、上部保護層にSiC層
を設けず、反射層がAgのみ、AlTi(1wt%)の
場合をしめす。
【0031】表1に示した実施例及び従来例はすべて波
長658nm、対物レンズNA0.65のピックアップ
ヘッドを用いて、CLVにより線速8.5m/sで、記
録線密度が0.265μm/bit、記録データの変調
方式は(8,16)変調で、記録パワーは最大15m
W、消去パワーは記録パワーの0.5〜0.6倍、バイ
アスパワーが0.5mWで記録した。繰り返し記録回数
は、ジッター9%以下の場合の回数を示した。また、8
0℃,85%RH 300時間の高温高湿環境下でのジ
ッター劣化が1%以下を○,ジッター劣化が1%から2
%の範囲を△、それ以上を×とする。
【0032】次に、表1の実施例2に示す特性の良好な
媒体を用いて、CAV方式により、記録した。記録線速
は、最内周(半径24mm)で3.5m/s、最外周
(半径58mm)8.5m/sで記録した。記録密度
は、実施例1〜6に示した場合の条件と同じで、記録周
波数は、最内周で26.2MHz、最外周で67.3M
Hzとした。図1に示した従来の記録発光波形パターン
で記録した場合のジッターの記録線速依存性を図3に示
す。この場合の波形の各パラメータの値を表2に示す。
図4に、本発明の条件により記録した場合の記録線速依
存性を示す。いずれも記録パワーPwは13.5mW、
消去パワーPeは記録パワーの比 Pe*(0.5〜
0.57)とした。最内周がPe=0.5*Pw、最外
周がPe=0.57*Pwとし、外周側に向けて大きく
なる。本発明の記録発光波形の各パラメータを表2に示
す。ここで、Twi=38.2nsec.、Twj=
0.33*Twi、To=0.67*Twiである。本
発明により、一回記録、繰り返し記録後ともに線速依存
性が小さくなった。
【0033】
【表1−1】
【0034】
【表1−2】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明より明らか
なように、請求項1の本発明により、記録半径位置によ
り線速、記録周波数が変化する記録方法において、線速
依存性の少ない、良好な記録特性を得るための光記録媒
体の記録方法が提供でき、請求項2の本発明により、記
録半径位置により線速、記録周波数が変化する記録方法
において、線速依存性の少ない、良好な記録特性を得る
ための光記録媒体の記録方法が提供でき、請求項3の本
発明により、記録半径位置により線速、記録周波数が変
化する記録方法において、線速依存性の少ない、良好な
記録特性を得るための光記録媒体の記録方法が提供で
き、請求項4の本発明により、記録半径位置により線
速、記録周波数が変化する記録方法において、線速依存
性の少ない、良好な記録特性を得るための光記録媒体の
記録方法が提供でき、請求項5の本発明に示す光記録媒
体の構成により、記録半径位置により線速、記録周波数
が変化する記録方法において、線速依存性の少ない、良
好な記録特性を得ることができ、請求項6の本発明に示
す光記録媒体の記録層材料により、記録半径位置により
線速、記録周波数が変化する記録方法において、線速依
存性の少ない、良好な記録特性を得ることができ、請求
項7の本発明に示す第2上部保護層材料により、記録半
径位置により線速、記録周波数が変化する記録方法にお
いて、線速依存性の少ない、良好な記録特性を得ること
ができ、請求項8の本発明に示す反射層材料により、記
録半径位置により線速、記録周波数が変化する記録方法
において、線速依存性の少ない、良好な記録特性を得る
ことができ、請求項9の本発明により、第2上部保護層
材料の膜厚を最適化することにより、記録半径位置によ
り線速、記録周波数が変化する記録方法において、線速
依存性の少ない、良好な記録特性を得ることができ、請
求項10の本発明により、記録半径位置により線速、記
録周波数が変化する記録方法において、より高い線速で
記録しても良好な記録特性を得ることができるという極
めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録発光波形パターンで記録した場合の
ジッターの記録線速依存性を示した図である。
【図2】従来の記録方法の説明図である。
【図3】実施例2の媒体を用いた場合のジッターの線速
度依存性を示した図である(従来記録発光波形)。
【図4】実施例2の媒体を用いた場合のジッターの線速
度依存性を示した図である(実施例7による記録発光波
形)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 538 G11B 7/24 538E (72)発明者 伊藤 和典 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小名木 伸晃 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 栄子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田代 浩子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5D029 JA01 JB45 LA13 LA14 LB07 MA13 5D090 AA01 BB05 CC01 CC14 KK20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録層が非晶質相と結晶相の可逆的相変
    化を利用した相変化記録媒体を用いた記録方法におい
    て、記録マークを形成するためのレーザー発光波形を複
    数のオンパルスとこれに続くオフパルスからなる記録パ
    ルス列とし、複数のオンパルス幅Tpが最内周における
    基準クロック周波数νi、最内周の線速Viと各記録半
    径位置での線速Vrの比からの幅で発光させ記録するこ
    とを特徴とする記録方法。 【数1】Tp=α*(Vi/Vr)1/2/νi αは任意の固定された値
  2. 【請求項2】 最終オフパルス幅Tcが、最内周におけ
    るオフパルス幅Toと最内周の線速Viと各記録半径位
    置での線速Vrの比からの幅で発光させ記録することを
    特徴とする請求項1に記載の記録方法。 【数2】Tc=β*(Vi/Vr)1/2*To βは任意の固定された値
  3. 【請求項3】 複数パルス列のオンパルスの開始位置
    が、基準クロック(1/ν)遅れて発光し記録すること
    を特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 先頭オンパルスのみを、最内周における
    基準クロック周波数νiと最内周の線速Viと各記録半
    径位置での線速Vrの比からだけ早い時間から開始する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1に記載の記
    録方法。 【数3】Δ=γ*(1/νi)*{1−(Vi/Vr)} γは任意の固定された値
  5. 【請求項5】 透明基板上に下部誘電体保護層、相変化
    型記録層、上部誘電体保護層、第2誘電体保護層、Ag
    合金あるいはAgからなる反射層で構成されることを特
    徴とする光記録媒体。
  6. 【請求項6】 記録層が、下記式(数4)の組成からな
    り、元素XはAg,In,Geから少なくとも2種類以
    上選ばれることを特徴とする請求項5に記載の光記録媒
    体。 【数4】XαSbβTe1−α−β 0<α<15,60≦β<90(at%)
  7. 【請求項7】 第2誘電体保護層がSiCあるいはSi
    COからなることを特徴とする請求項5に記載の光記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 Ag合金反射層が、下記式(数5)で表
    わされることを特徴とする請求項6に記載の光記録媒
    体。 【数5】Agy(Cu,Ni)1−y (95<y<100(at%))
  9. 【請求項9】 第2保護層の膜厚が2nm以上10nm
    以下であることを特徴とする請求項5または7に記載の
    光記録媒体。
  10. 【請求項10】 記録線速が最大20m/sec.であ
    ることを特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の光
    記録媒体を用いた光記録方法。
JP2001048098A 2001-02-23 2001-02-23 光記録媒体及び記録方法 Pending JP2002251730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001048098A JP2002251730A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 光記録媒体及び記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001048098A JP2002251730A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 光記録媒体及び記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002251730A true JP2002251730A (ja) 2002-09-06

Family

ID=18909415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001048098A Pending JP2002251730A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 光記録媒体及び記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002251730A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4145036B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2003305955A (ja) 光記録媒体及び記録方法
JP4078237B2 (ja) 光記録媒体、光記録方法及び光記録装置
JP2004199784A (ja) 光記録方法
JP2004220699A (ja) 光記録媒体
US7532555B2 (en) Phase-change recording layer optical recording method
JP2000155945A (ja) 光記録方法
JP2002269742A (ja) 相変化型光記録媒体及び記録方法
JP2003233929A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体への情報記録方法
JP2005302263A (ja) 光ディスク及びその記録再生装置並びにアドレス情報管理方法
JP2006221712A (ja) 相変化型光記録媒体とその記録方法及び転移線速の評価方法
JP4303575B2 (ja) 光記録方法及び記録再生装置
JP2002251730A (ja) 光記録媒体及び記録方法
JP2003248967A (ja) 光記録媒体
JP2002264515A (ja) 光記録媒体および情報記録再生方法
JP2003006859A (ja) 光情報記録方法及び光情報記録媒体
JP4086224B2 (ja) 光記録媒体及び光記録方法
JP2003248973A (ja) 光記録媒体、その記録方法及び記録装置
JP2006212880A (ja) 相変化型光記録媒体
JP2003211849A (ja) 光記録媒体
JP2002288828A (ja) 光記録方法および光記録媒体
JP4019135B2 (ja) 光記録媒体及びその記録方法
JP2005035058A (ja) 相変化型光情報記録媒体
JP4313386B2 (ja) 光情報記録媒体及びこの媒体に対する記録方法
JP2002237088A (ja) 光情報記録媒体及びこの媒体に対する記録方法