JP2003248973A - 光記録媒体、その記録方法及び記録装置 - Google Patents

光記録媒体、その記録方法及び記録装置

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JP2003248973A
JP2003248973A JP2002115456A JP2002115456A JP2003248973A JP 2003248973 A JP2003248973 A JP 2003248973A JP 2002115456 A JP2002115456 A JP 2002115456A JP 2002115456 A JP2002115456 A JP 2002115456A JP 2003248973 A JP2003248973 A JP 2003248973A
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和典 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高記録線速度で、高密度記録が行なえ、且
つ、それに伴う欠陥発生や部分剥離のない、新規な第三
保護層を有する相変化型光記録媒体、並びに、その記録
方法及び記録装置の提供。 【解決手段】 記録層が、SbTeを必須元素とし、A
g、Au、Cu、Zn、B、Al、Ga、In、Si、
Ge、Sn、Pb、N、P、Bi、La、Ce、Gd、
Tbの中から選ばれた少なくとも1種の元素を添加した
材料からなり、且つ、該記録層上に、第二の誘電体層
(上部保護層)、下記(a)〜(c)の何れかの層から
なる第三の誘電体層(第三保護層)、金属反射層(反射
放熱層)をこの順に有することを特徴とする光記録媒
体。 (a)SiCとO(酸素)とを含有する層、(b)Si
層とSiC層をこの順に積層した層、(c)SiC
層とSiO層とをこの順に積層した層

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを照射す
ることにより記録層材料に光学的な変化を生じさせ、情
報の記録・再生を行ない、かつ書換えが可能な光記録媒
体、特に高記録線速度で高密度記録可能な相変化型光記
録媒体に関し、更には、この光記録媒体にに対し、CA
V方式により、或いは記録媒体の記録半径位置を複数に
区切ってCLV方式により記録する方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザー光線を利用して光ディスクに高
密度な情報の記録又は再生を行う技術として、一つの記
録マークを複数の短パルス列の照射によって形成するオ
ーバーライト方法が知られている(特開平3−1856
28号公報)。しかし、この方法は光ディスクを一定回
転数とした場合の内周と外周のようにレーザースポット
の相対速度が異なる場合には、特に相対速度が速い領域
においてレーザーパワー不足になったり、或いは回路設
計が困難になったりするという新たな課題が発生する場
合がある。このような欠点を改良するため、ある波形の
入力信号(EFM信号を想定)において、線速度が予め
設定された値L0より遅い場合にはレーザーの変調波形
を短パルス列化し、L0より速い場合にはレーザーの変
調波形入力パルス幅を少し短くしたパルスに変換して光
ディスク上に照射することが提案されている(特開平6
−12674号公報)。
【0003】ところで近年は、DVD−ROMと同容量
以上の高密度記録が可能で、更にその2倍速以上(約7
m/s以上)までの高記録線速度で記録可能な相変化型
光記録媒体、及びそうした光記録媒体への記録方法の開
発が期待されている。そのような光記録媒体に対し、C
AV記録或いは光記録媒体の記録半径位置を複数に区切
ってCLV記録する場合、入力パルス幅を少し短くした
記録方法では、良好な記録特性(ジッタ特性)が得られ
ず、従来例の低線速側に用いられるようなレーザーの変
調波形(短パルス列化したもの)の方が良好な結果を与
える。前記特開平6−12674号公報では、Ge
Teの化合物に近い組成を用いているため、この
ような記録方法が採用されるものと考えられる。しかし
その反面、高線速度側でレーザーの変調波形が崩れない
ように調整した波形のパルス幅を固定して記録を行う場
合には、低線速度側(内周側)においてパルス幅が小さ
くなり過ぎ、記録パワーが不足することによってジッタ
特性が悪化する傾向がある。このような現象は、記録層
の組成による影響も考えられる。また一方、高記録線速
度での記録を可能にするため第二保護層上に金属反射層
を設けると、そのことによって記録層の欠陥発生や反射
層と第二保護層との間での部分剥離問題が発生すること
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な不都合を生じることなく、高記録線速度で、高密度記
録が行なえ、且つ、それに伴う欠陥発生や部分剥離のな
い光記録媒体、更には、DVD−ROMと同容量以上の
高密度記録が可能で、3.0〜20m/sの範囲の高記
録線速度で記録可能な新規な第三保護層を有する相変化
型光記録媒体、並びに、その記録方法及び記録装置の提
供を目的とする。
【0005】上記課題は、次の1)〜6)の発明(以
下、本発明1〜6という。)によって解決される。 1) 基板上に、直接又は第一の誘電体層(下部保護
層)を介して、SbTeを必須元素とし、Ag、Au、
Cu、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Ge、S
n、Pb、N、P、Bi、La、Ce、Gd、Tbの中
から選ばれた少なくとも1種の元素を添加した材料から
なる、レーザー光の照射により結晶相からアモルファス
相へと変化する記録層を有し、且つ、該記録層上に、第
二の誘電体層(上部保護層)、下記(a)〜(c)の何
れかの層からなる第三の誘電体層(第三保護層)、金属
反射層(反射放熱層)をこの順に有することを特徴とす
る光記録媒体。 (a)Si−C−O層 (b)SiO層とSiC層をこの順又は逆順に積層し
た層 (c)SiO層とSi層をこの順又は逆順に積層した
層 (d)SiO層とSi−C−O層をこの順又は逆順に
積層した層 2) 基板上に、直接又は第一の誘電体層(下部保護
層)を介して、SbTeを必須元素とし、Ag、Au、
Cu、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Ge、S
n、Pb、N、P、Bi、La、Ce、Gd、Tbの中
から選ばれた少なくとも1種の元素を添加した材料から
なる、レーザー光の照射により結晶相からアモルファス
相へと変化する記録層を有し、且つ、該記録層上にSi
、ZnS・SiO、或いはZnS/ZnS・Si
の積層からなる第二の誘電体層(上部保護層)、S
iC、Si、又はSi−C−Oからなる第三の誘電体層
(第三保護層)、金属反射層(反射放熱層)をこの順に
有することを特徴とする光記録媒体。 3) 記録線速度3〜20m/sの範囲でレーザー光の
照射により形成されるアモルファス相と結晶相の反射率
差が30%以上であることを特徴とする1)又は2)記
載の光記録媒体。 4) 記録マークを形成する際、レーザー光の発光波形
を複数のオンパルスとこれに続くオフパルスからなる記
録パルス列とし、内周から外周又は外周から内周へ記録
半径位置に対応して連続的に記録周波数ν(ν=1/T
w;Twはウィンドウ幅)を変化させて記録することを
特徴とする1)〜3)の何れかに記載の光記録媒体の記
録方法。 5) 次の(i)(ii)の記録方法を、最大周波数と最
小周波数の中間の周波数において切り替えて用いること
を特徴とする4)記載の光記録媒体の記録方法。 (i)複数のオンパルスの幅を全て同じ時定数で固定す
る部分とウィンドウ幅Twに対して定数を乗算する部分
とを連続的に組み合わせてなる記録方法 (ii)複数のオンパルスの幅をウィンドウ幅Twに対し
てデューティが一定となるように調整してなる記録方法 6) 4)又は5)記載の光記録媒体の記録方法を実現
するためのレーザー光駆動回路を有し、更に、前記の時
定数に対応した信号を発生する手段と、この信号を駆動
回路に伝送する手段とを有することを特徴とする光記録
媒体の記録装置。
【0006】以下、上記本発明について詳しく説明す
る。本発明は、特定組成の記録層を用い、第二の誘電体
層(上部保護層)と金属反射層(反射放熱層)の間に特
定の材料からなる第三の誘電体層(第三保護層)を設け
ることを特徴とする。図1は本発明の光記録媒体の層構
成の一例を示す概念図である。即ち、案内溝(図示せ
ず)を有する基板1上に、第一の誘電体層(下部保護
層)2、記録層3、第二の誘電体層(上部保護層)4、
第三の誘電体層(第三保護層)5、金属反射層(反射放
熱層)6を順に製膜し、好ましくは金属反射層6の上に
UV硬化樹脂からなる環境保護層7を積層した構成であ
る。本発明の光記録媒体は、記録層に、従来のGe
Teに近い組成の合金に代えて、SbTeを必須
元素とし、Ag、Au、Cu、Zn、B、Al、Ga、
In、Si、Ge、Sn、Pb、N、P、Bi、La、
Ce、Gd、Tbなどの中から選ばれた少なくとも1種
の元素を添加した材料を用いる。具体例としては、Ag
InSbTe、AgInSbTeGe、AgAlSbT
e、AuGaSbTe、ZnGeInSbTe、GeG
aSbTe、GdSbTeなどが挙げられるが、特に好
ましいのは、AgInSbTeやAgInSbTeGe
である。
【0007】これらの合金において、基本となるSbと
Teの組成比は次の通りである。 Sb、60〜80原子%、望ましくは65〜78原子% Te、18〜30原子%、望ましくは20〜28原子% また、添加元素は0.01〜10原子%の範囲で添加す
るのが良い。Sbが60原子%未満であるか、Teが3
0原子%を越えた場合には、記録スピードが遅くなって
しまい、Sbが80原子%を越えるか、Teが18原子
%未満の場合には、記録マーク(アモルファス相)の保
存安定性が悪化してしまう。例えば、AgInSbTe
Geの好ましい組成範囲は次の通りである。 Ag、0.1〜7.0原子%、望ましくは0.3〜5.0原子% In、 1〜10原子%、望ましくは 2〜7原子% Ge、 1〜10原子%、望ましくは 1〜7原子% Sb、 60〜80原子%、望ましくは 65〜78原子% Te、 18〜30原子%、望ましくは 20〜28原子%
【0008】誘電体層はZnS・SiOからなるもの
が望ましい。第三の誘電体層(第三保護層)の形態とし
ては、(a)Si−C−O層、(b)SiO層とSi
C層をこの順又は逆順に積層した層、(c)SiO
とSi層をこの順又は逆順に積層した層、(d)SiO
層とSi−C−O層をこの順又は逆順に積層した層が
挙げられる。また、記録層上の第二の誘電体層(上部保
護層)をSiO、ZnS・SiO 、或いはZnS/
ZnS・SiOの積層とし、第三の誘電体層(第三保
護層)をSiC、Si、又はSi−C−Oにしてもよ
い。金属反射層はAg又はAl−Tiからなるものが望
ましい。
【0009】基板1の材料としては、通常、ガラス、セ
ラミックス又は樹脂が用いられるが、成形性の点で樹脂
基板が好ましい。その代表例としては、ポリカーボネー
ト樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコー
ン樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等が挙
げられるが、加工性、光学特性などの点からポリカーボ
ネート樹脂が好ましい。また、基板の形状はディスク
状、カード状又はシート状であってもよい。
【0010】第一の誘電体層(下部保護層)、第二の誘
電体層(上部保護層)、及び、第三の誘電体層(第三保
護層)は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッ
タリング法、電子ビーム蒸着法等により形成できる。膜
厚は、その機能、即ち、耐熱層、多重干渉層としての機
能によっても異なるが、第一の誘電体層は50〜110
nm、又は170〜215nmがよい。50nm未満で
は記録層を基板の影響から保護する機能に乏しく、21
5nmを越えると界面剥離を生じ易くなる。第二の誘電
体層は10〜30nmとするのがよい。10nm未満で
は記録感度が悪くなり、30nmを越えると熱がこもり
過ぎてしまう。第三の誘電体層(第三保護層)は2〜1
0nmとするのがよい。
【0011】各層の好ましい製膜条件は、次の通りであ
る。 ZnS−SiO膜:投入電力3kW Arガス圧力(製膜室気圧)2×10−3Torr AgInSbTe膜:投入電力1kW Arガス圧力(製膜室気圧)2×10−3Torr Al膜:投入電力9kW、Arガス圧力(製膜室気圧)
3mmTorr
【0012】従来例の記録材料は、オーバーライト時の
消去を確実に行うために、記録層を消去レベル以上のパ
ワーで照射して常に予熱した状態にしておく必要があ
る。これに対し、本発明の記録層は、消去特性に優れる
ため、記録マークの記録時において、レーザー光を照射
した後、急冷することさえ考慮すればよい。従って、C
AV記録又は記録媒体の記録半径位置を複数に区切って
CLV記録する場合にも、安定した記録マークが形成で
きる。図2は、本発明の第1の主要な記録方法、即ち本
発明の記録方法を説明する図である。
【0013】相変化型記録媒体においては、記録マーク
を形成する際、レーザー光の発光波形を複数のオンパル
スとこれに続くオフパルスからなる記録パルス列で行
う。本発明の記録パルス列は、従来の例に対し、CAV
(角速度一定)記録のように例えば、内周から外周へ記
録半径位置に対応して連続的に記録周波数ν(ν=1/
Tw;Twはウィンドウ幅)を変化させて記録する場合
など、複数の記録スピードで記録する場合に好適であ
る。特に特徴的な点は、各パルスの幅の規定を線速度に
関係なく規定される時定数(TmP)とウィンドウ幅に
比例する部分(dTmp)の組み合せで行ったことであ
る。このようにパルス条件を設定すると、例えばdTm
pの部分の有無における実際のパルスデューティ比は図
3に示したものになる。dTmpのない場合、時定数固
定値を最高速において最良のデューティー比となるよう
に決めた場合には低線速度側ではdTmp有の条件より
小さくなることが分る。この場合、記録マーク記録位置
のばらつきの評価であるジッタ特性がパワー不足により
悪化してしまうことが発明者らの実験により分った。こ
のように本発明のパルス光を設定することによって、単
一速度ではなく、複数の記録速度に対応する記録方法が
得られることになる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。
【0015】実施例1 ポリカーボネート基板1上に、スパッタリング法により
ZnS−SiOからなる下部保護層2、AgInSb
Te記録層3、ZnS−SiOからなる上部保護層
4、Si−C−O層からなる第三の誘電体層(第三保護
層)5、Ag−Ti反射層(反射放熱層)6を順に製膜
し、更にその上に、スピンコート法によりUV硬化樹脂
からなる環境保護層7を積層して、光記録媒体を作成し
た。各層の製膜条件は、Arガス圧力(製膜室気圧)が
何れも2×10−3Torrであり、投入電力は次の通
りである。 ZnS・SiO下部保護膜:3kW AgInSbTe記録膜 :1kW ZnS・SiO上部保護膜:3kW Si−C−O第三保護膜 :3kW Al−Ti反射膜 :9kW 上記AgInSbTeとしては下記の組成のものを使用
した。組成比は原子%であり、全ての元素の和は100
原子%である。 Ag0.5%、In7%、Sb67%、Te25.5% また、2%のGeを添加した下記の組成の記録材料でも
同様な結果が得られ、この場合は保存安定性に優れるこ
とも分った。 Ag0.5%、In5%、Ge2%、Sb68%、Te
25.5% 更に、AgAlSbTe、AuGaSbTe、ZnGe
InSbTe、GeGaSbTe、GdSbTeなどに
ついても試験したところ、添加元素の組成を調整するこ
とによって、AgInSbTe材料と同等の特性を示し
た。同様に、本発明2の元素の添加は、高速記録を可能
にすると同時に結晶化温度を上昇させ記録マークの保存
安定性に寄与するものと考えられる。以上説明したよう
に、記録材料の組成比と層構成を調整することによっ
て、本発明3のような3〜20m/sで記録可能でかつ
アモルファス相と結晶相の反射率差が30%以上の光記
録媒体が得られる。
【0016】特にAgInSbTe及びAgInSbT
eGeを用いた光記録媒体に対し、内周3.49m/s
ec、外周8.5m/secの記録線速度でCAV記録
を行った。オンパルスの幅を全て同じ時定数で固定する
部分の時定数を8nsec.、ウィンドウ幅Twに定数
を乗算する部分の定数を1/6とし、図2に示すように
連続に組み合わせる方法を用いた。ここで、図中のdT
era部分は、Twに対し1/6の定数を乗算するよう
な設定にした。図2では正側の定数を乗算したが、負
側、例えば−1/6Twでも可能であった。また、定数
に関しては、Twに対して、本実施例では分母に6を用
いたが、「n/整数」に設定すると回路上都合が良い。
上記の結果、単に時定数を固定して記録を行うと、低線
速度側でのジッタ上昇や全体的なジッタ上昇が見られる
のに対し、本実施例ではジッタが低く抑えられ、安定し
た記録が行われることが分かった。また、記録層の欠陥
発生や反射層と第二保護層との間での部分剥離問題の発
生を抑えることができた。
【0017】実施例2〜7 第三の誘電体層(第三保護層)を、SiO層とSiC
層をこの順に積層した層(実施例2)、SiC層とSi
層をこの順に積層した層(実施例3)、SiO
とSi層をこの順に積層した層(実施例4)、Si層と
SiO層をこの順に積層した層(実施例5)、SiO
層とSi−C−O層をこの順に積層した層(実施例
6)、Si−C−O層とSiO層をこの順に積層した
層(実施例7)に代えた点以外は、実施例1と同様にし
て光記録媒体を作成した。
【0018】実施例8 第二の誘電体層(上部保護層)をSiO層に代え、第
三の誘電体層(第三保護層)をSiC層に代えた点以外
は、実施例1と同様にして光記録媒体を作成した。
【0019】実施例9 第二の誘電体層(上部保護層)をZnS/ZnS・Si
の積層に代えた点以外は、実施例1と同様にして光
記録媒体を作成した。
【0020】実施例10 実施例1〜9で作成した光記録媒体に対し、オンパルス
の幅を全て同じ時定数で固定する部分とウィンドウ幅T
wに対して定数を乗算する部分とを連続的に組み合わせ
た部分について、オンパルスの幅を固定する部分の時定
数を11.5nsec.、Twに定数を乗算する部分の
定数を1/6とした記録方法で、最内周のTwに対し1
/1.7倍に相当する半径位置(半径の約半分の位置)
の部分まで記録を行った。この部分での記録線速度は約
6m/secであった。更に、上記半径位置よりも外周
側では、複数のオンパルスの幅をTwに対してデューテ
ィが0.6となるように調整して記録を行った。その結
果、実施例1〜9の何れの光記録媒体についても、ジッ
タ特性、記録層の欠陥発生、反射層と第二保護層との間
での部分剥離問題の発生を抑えることができた。光記録
媒体の記録方法を実現するためのレーザー光駆動回路
は、LSIなどにより前記の時定数に対応した信号を発
生する部分、この信号をLD駆動用の大電流パルスとす
る部分、及びこれらの伝送回路部分で構成され、LDは
この駆動電流によってパルス状の記録光を出射する。前
記の時定数は、予め光ディスクに蛇行溝やピットなどの
手段を用いて記録される。そして、例えばこの情報はピ
ックアップで読み取られ、LSIで予めメモリされてい
る情報との比較を行い、該当する光ディスクの記録光の
パルス条件を設定し、LD駆動の大電流パルスに変換す
る。
【0021】実施例11 実施例1で作成した光記録媒体に対し、複数のオンパル
スの幅をウィンドウ幅Twに対してデューティが0.5
となるように調整し、最内周のTwに対し1/1.7倍
に相当する半径位置(半径の約半分の位置)の部分まで
記録を行った。この部分での記録線速度は約6m/se
cであった。更に、上記半径位置よりも外周側では、オ
ンパルスの幅を全て同じ時定数で固定する部分とTwに
対して定数を乗算する部分とを連続的に組み合わせた部
分について、オンパルスの幅を固定する部分の時定数を
8nsec.、Twに定数を乗算する部分の定数を1/
6とした記録方法で記録を行った。その結果、ジッタ特
性は実施例5の場合とほぼ同じであった。
【0022】
【発明の効果】本発明1〜3によれば、SbTeを主成
分とする記録層を用いているために、消去特性に優れ、
記録マークの記録時にレーザー光を照射した後、急冷す
ることさえ考慮すればよく、また、記録層の欠陥発生、
及び反射層と第二保護層との間での部分剥離問題の発生
を抑えることができ、CAV記録或いは記録媒体の記録
半径位置を複数に区切ってCLV記録する場合にも、安
定した記録マークを形成できる。本発明4によれば、内
周側でのパルス幅デューティ比を大きくできるので、C
AV記録又は記録媒体の記録半径位置を複数に区切って
CLV記録する場合にも、安定した記録マークを形成で
きる。また、記録層の欠陥発生、及び反射層と第二保護
層との間での部分剥離問題の発生を抑えることができ
る。本発明5によれば、オンパルスの幅を全て同じ時定
数で固定する部分とTwに対して定数を乗算する部分と
を連続的に組み合わせたパルス幅は、図3中のdTmp
ありの直線に示す幅になるため、低線速度側(内周側)
においてパルス幅が小さくなり過ぎ記録パワーが不足す
ることによってジッタ特性が悪化するdTmpなしの場
合に比較して、内周側でのパルス幅を大きくできるの
で、CAV記録或いは記録媒体の記録半径位置を複数に
区切ってCLV記録する場合にも、安定した記録マーク
が形成できる。また、記録層の欠陥発生、及び反射層と
第二保護層との間での部分剥離問題の発生を抑えること
ができる。本発明6によれば、CAV記録又は記録媒体
の記録半径位置を複数に区切ってCLV記録する場合で
も、安定した記録マークが形成できる記録装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の層構成の一例を示す概念
図。
【図2】本発明の記録方法の説明図。
【図3】dTmpの部分の有無における実際のパルスデ
ューティ比を示す図。
【符号の説明】
1 基板 2 第一の誘電体層(下部保護層) 3 記録層 4 第二の誘電体層(上部保護層) 5 第三の誘電体層(第三保護層) 6 金属反射層(反射放熱層) 7 環境保護層 T 基準となるクロック時間 Tw ウィンドウ幅 Tmp マルチパルスの時定数固定部分 dTmp マルチパルスのウィンドウ幅比例部分 dTera オフパルスの立ち上がり時定数の規定値
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 G11B 7/24 534L 534N B41M 5/26 7/0045 Z G11B 7/0045 7/125 C 7/125 B41M 5/26 X (72)発明者 和多田 篤行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA12 EA23 EA32 FA01 FA12 FA14 FA24 FA25 FA27 FB04 FB05 FB06 FB07 FB09 FB10 FB12 FB17 FB19 FB20 FB21 FB23 FB29 5D029 HA06 JA01 KC02 LA14 LA15 LA17 LB01 LB11 5D090 AA01 BB05 CC01 DD01 5D119 AA22 AA23 AA24 AA26 AA31 BA01 BB04 DA02 HA08 HA27 HA47 HA60 5D789 AA22 AA23 AA24 AA26 AA31 BA01 BB04 DA02 HA08 HA27 HA47 HA60

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、直接又は第一の誘電体層(下
    部保護層)を介して、SbTeを必須元素とし、Ag、
    Au、Cu、Zn、B、Al、Ga、In、Si、G
    e、Sn、Pb、N、P、Bi、La、Ce、Gd、T
    bの中から選ばれた少なくとも1種の元素を添加した材
    料からなる、レーザー光の照射により結晶相からアモル
    ファス相へと変化する記録層を有し、且つ、該記録層上
    に、第二の誘電体層(上部保護層)、下記(a)〜
    (d)の何れかの層からなる第三の誘電体層(第三保護
    層)、金属反射層(反射放熱層)をこの順に有すること
    を特徴とする光記録媒体。 (a)Si−C−O層 (b)SiO層とSiC層をこの順又は逆順に積層し
    た層 (c)SiO層とSi層をこの順又は逆順に積層した
    層 (d)SiO層とSi−C−O層をこの順又は逆順に
    積層した層
  2. 【請求項2】 基板上に、直接又は第一の誘電体層(下
    部保護層)を介して、SbTeを必須元素とし、Ag、
    Au、Cu、Zn、B、Al、Ga、In、Si、G
    e、Sn、Pb、N、P、Bi、La、Ce、Gd、T
    bの中から選ばれた少なくとも1種の元素を添加した材
    料からなる、レーザー光の照射により結晶相からアモル
    ファス相へと変化する記録層を有し、且つ、該記録層上
    にSiO 、ZnS・SiO、或いはZnS/ZnS
    ・SiOの積層からなる第二の誘電体層(上部保護
    層)、SiC、Si、又はSi−C−Oからなる第三の
    誘電体層(第三保護層)、金属反射層(反射放熱層)を
    この順に有することを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録線速度3〜20m/sの範囲でレー
    ザー光の照射により形成されるアモルファス相と結晶相
    の反射率差が30%以上であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録マークを形成する際、レーザー光の
    発光波形を複数のオンパルスとこれに続くオフパルスか
    らなる記録パルス列とし、内周から外周又は外周から内
    周へ記録半径位置に対応して連続的に記録周波数ν(ν
    =1/Tw;Twはウィンドウ幅)を変化させて記録す
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光記
    録媒体の記録方法。
  5. 【請求項5】 次の(i)(ii)の記録方法を、最大周
    波数と最小周波数の中間の周波数において切り替えて用
    いることを特徴とする請求項4記載の光記録媒体の記録
    方法。 (i)複数のオンパルスの幅を全て同じ時定数で固定す
    る部分とウィンドウ幅Twに対して定数を乗算する部分
    とを連続的に組み合わせてなる記録方法 (ii)複数のオンパルスの幅をウィンドウ幅Twに対し
    てデューティが一定となるように調整してなる記録方法
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の光記録媒体の記録
    方法を実現するためのレーザー光駆動回路を有し、更
    に、前記の時定数に対応した信号を発生する手段と、こ
    の信号を駆動回路に伝送する手段とを有することを特徴
    とする光記録媒体の記録装置。
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