JP2002251019A - 光重合性平版印刷版 - Google Patents

光重合性平版印刷版

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JP2002251019A
JP2002251019A JP2001046798A JP2001046798A JP2002251019A JP 2002251019 A JP2002251019 A JP 2002251019A JP 2001046798 A JP2001046798 A JP 2001046798A JP 2001046798 A JP2001046798 A JP 2001046798A JP 2002251019 A JP2002251019 A JP 2002251019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境、安全上好ましい比較的低pHのアルカ
リ現像液を用い、現像カスのでないメンテナンスフリー
の製版方法であり、かつ非画像部では良好な現像性を有
し印刷での汚れがなく、画像部に対しては現像でのダメ
ージが少ない強固な画像強度を与えることで高い耐刷性
が得られ、更には印刷中にブラインディング等の印刷故
障がなく、安定して良好な印刷性能を実現し、高感度か
つ高生産性を有する平版印刷版の製版方法を提供する。 【解決手段】 チタノセン系光重合開始剤および銅フタ
ロシアニン系着色顔料を含有する光重合型感光性組成物
からなる感光層を有する感光性平版印刷版を、画像露光
した後、無機のアルカリ剤とポリオキシアルキレンエー
テル基を有するノニオン系界面活性剤を含有し、pH1
0.0〜12.5、導電率3〜30mS/cmの現像液
で現像することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版の製版
方法に関し、さらに詳しくは、現像カス、および経時や
繰り返し使用での現像特性の低下による印刷汚れの発生
のない優れた製版方法に関する。さらに、本方法によっ
て得られる平版印刷版は、画像部に対して現像ダメージ
が少なく、強固な画像が得られるため、印刷中にブライ
ンディンク等の故障がなく、高い耐刷性を実現すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガ型感光性平版印刷版として
は、親水処理されたアルミニウム板上にジアゾ樹脂を含
有する感光層を設けたものが広く使用されており、その
ため現像液には有機溶剤を使用せざるを得ず、現像廃液
の処理や、環境への影響が懸念されていた。また、ポジ
型感光性平版印刷版の感光層には、オルソキノンジアジ
ド化合物とノボラック樹脂との組み合わせが使用されて
おり、現像液にはノボラック樹脂を溶解するアルカリ性
の珪酸塩水溶液が用いられてきた。しかし、ノボラック
樹脂を溶解するためには13程度の高いpHが必要で、
このような現像液では皮膚や粘膜に対する刺激性が強く
危険であり、取り扱いに際しては十分な注意が必要であ
った。
【0003】一方、アルミニウム支持体上に光重合型の
感光層(光重合開始剤、エチレン性不飽和二重結合を有
する化合物、高分子結合剤、着色顔料、その他必要に応
じて界面活性剤や重合禁止剤などを含有する光重合性組
成物)を有する感光性平版印刷版も従来公知であり、特
に、重合開始剤としてチタノセン化合物と色素の組み合
わせ(チタノセン系光重合開始剤)を用いた感光性平版
印刷版は、感度と安定性に優れるため、広く使用されて
いる。その現像液としては、アルカリ金属の珪酸塩、燐
酸塩、炭酸塩、水酸化物等、および有機アミン化合物等
の水溶液が提案されている。
【0004】例えば、特開平8−248643号公報に
は、12以上の高pHで珪酸アルカリ塩と両性界面活性
剤を含む現像液が、特開平11−65129号には、S
iO 2/M2O(Mはアルカリ金属)が規定されたpH1
2以下の珪酸アルカリ珪酸塩を含む現像液が開示されて
いる。前者には取り扱い上の問題の他に、現像液の高p
Hのため画像部が現像の際にダメージを受けやすく、充
分な耐刷力が得られないという問題が、また後者には使
用中の僅かな現像液のpH低下により、珪酸塩がゲル
化、不溶化してしまうという問題があった。
【0005】珪酸アルカリ塩を用いない現像液として
は、特開昭61−109052号公報に、アルカリ試
薬、錯化剤、アニオン界面活性剤、乳化剤、n−アルカ
ン酸等からなる現像液が、また西ドイツ特許第1984
605号公報には、アルカリ剤、錯化剤、アニオン界面
活性剤、アミルアルコール、N−アルコキシアミン類を
含んだ現像液が開示されている。しかし、両者ともpH
が高く、有機溶剤を含有するため、画像部のダメージが
大きく、耐刷性等において満足のいく性能を得ることが
できなかった。比較的pHが低く(pH12以下)、珪
酸アルカリを含まない現像液としては、特開2000−
81711号公報に、アニオン界面活性剤を含む水酸化
カリウム水溶液からなる現像液が、また特開平11−6
5126号公報にはpH8.5〜11.5のアルカリ金
属の炭酸塩水溶液からなる現像液が開示されている。
【0006】しかしながら、このような比較的低pHの
現像液は、基本的に光重合型感光層の溶解力が乏しいた
め、例えば、経時した版材で充分に現像が進まず、残膜
が生じる等の問題があった。これらの問題を解決するた
めには、版材感光層中の高分子結合剤の酸価を高くして
現像性を稼ぐか、又は酸基を有するモノマーを併用する
等の工夫が必要であるが、この様な高酸価バインダーを
使用した場合には、印刷の途中でインキが着肉しなくな
る問題(ブラインディング)等、印刷上の問題が発生し
やすかった。
【0007】また、いずれの現像液においても、環境に
対する配慮から廃液削減のため繰り返し使用を行うと、
感光層中の成分、特に光重合開始剤や感光層を着色する
為に加えられた着色顔料や開始剤が現像カスとして多量
に析出し、現像装置内に堆積してしまうため除去が必要
となり、メンテナンスの煩雑化、ひいては故障の原因と
なる等の問題を抱えていた。さらに、市場では、コスト
削減のため、製版時間短縮による生産性向上のニーズが
高まっている。開始剤を増量し、高感度化することによ
って製版時間を大幅に短縮できることが知られている
が、上記現像カスの問題から、開始剤増量による充分な
高感度化は困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、環境、安全上好ましい比較的低pHのアルカリ現像
液を用い、現像カスのでないメンテナンスフリーの製版
方法であり、かつ非画像部では良好な現像性を有し印刷
での汚れがなく、画像部に対しては現像でのダメージが
少ない強固な画像強度を与えることで高い耐刷性が得ら
れ、更には印刷中にブラインディング等の印刷故障がな
く、安定して良好な印刷性能を実現し、高感度かつ高生
産性を有する平版印刷版の製版方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、比較的pHが低いアルカ
リ溶液と、特定の構造のノニオン系界面活性剤とを組み
合わせ、その現像液中の塩濃度を調整することで、光重
合型感光層の未露光部の溶解速度が上がり良好な現像性
を与え、逆に露光部の光重合による架橋した部分は現像
液の浸透が抑制され高い耐刷性を発現すること、さらに
現像液に対する感光層成分、特にチタノセン系光重合開
始剤と銅フタロシアニン系着色顔料の溶解性、分散性が
改善され現像カスを発生させなことを見いだし、本発明
を成すに至った。
【0010】すなわち本発明は、アルミニウム支持体上
に、チタノセン系光重合開始剤、エチレン性不飽和二重
結合を有する化合物、高分子結合剤、および銅フタロシ
アニン系着色顔料を含有する光重合型感光性組成物から
なる感光層を有する感光性平版印刷版を、画像露光した
後、無機のアルカリ剤とポリオキシアルキレンエーテル
基を有するノニオン系界面活性剤を含有し、pH10.
0〜12.5、導電率3〜30mS/cmの現像液で現
像することを特徴とする平版印刷版の製版方法であり、
本発明によって現像装置のメンテナンスが容易で、印刷
汚れがなく、高耐刷かつ高感度で高い生産性を有する印
刷版を安定的に得ることができる。
【0011】チタノセン系光重合開始剤および銅フタロ
シアニン系着色顔料を用いた感光層を有する感光性平版
印刷版を、従来の現像液にて現像すると、現像カスが発
生し、不都合であった。この現像カスは、チタノセン系
光重合開始剤と銅フタロシアニン系着色顔料の現像液中
での析出が原因であった。従来の方法では、チタノセン
系光重合開始剤と銅フタロシアニン系着色顔料の双方
を、現像液中に析出させることなく溶解させることがで
きなかったが、本発明の無機のアルカリ剤とポリオキシ
アルキレンエーテル基を有するノニオン系界面活性剤を
含有し、pH10.0〜12.5、導電率3〜30mS
/cmの現像液を用いることにより、チタノセン系光重
合開始剤と銅フタロシアニン系着色顔料の双方を溶解す
ることが可能となり、現像カスの発生を防止することが
でき、さらに開始剤の増量によって高感度化することが
でき、高生産性の付与も可能となった。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の平版印刷版の製版方
法について詳細に説明する。まず、本発明の特徴である
平版印刷版の製版に用いられる新規な現像液について説
明する。本発明の平版印刷版の製版方法に使用される現
像液は、無機のアルカリ剤とポリオキシアルキレンエー
テル基を有するノニオン系界面活性剤を含有するもので
あり、そのpHが10.0〜12.5であり、導電率が
3〜30mS/cmである。
【0013】無機のアルカリ剤としては、上記物性値を
与える物であれば、適宜使用可能であるが、例えば、第
3リン酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭
酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸水素
ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、硼酸ナトリ
ウム、同カリウム、同アンモニウム、水酸化ナトリウ
ム、同カリウム、同アンモニウム、及び、同リチウム等
の無機アルカリ剤が挙げられる。また、アルカリ濃度の
微少な調整、感光層の溶解性補助の目的で、補足的に有
機アルカリ剤を併用してもよい。有機アルカリ剤として
は、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、エチレンイミン、エチレンジアミン、ピ
リジン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等を挙
げることができる。これらのアルカリ剤は、単独もしく
は2種以上を組み合わせて用いられる。
【0014】本発明で使用される現像液のpHは、1
0.0〜12.5であるが、下回ると画像形成ができな
くなり、逆に範囲を超えると過現像になり露光部での現
像のダメージが強くなるという問題が生じる。より好ま
しいpH範囲は、11.0〜12.0である。また、本
発明で使用される現像液の導電率は、3〜30mS/c
mであるが、通常、下回るとアルミニウム支持体上の感
光性組成物の溶出が困難となり、印刷で汚れを生じる。
逆に範囲を超えると、塩濃度が高いため、感光層の溶出
速度が極端に遅くなり、未露光部に残膜が生じる。好ま
しい導電率の範囲は、3〜30mS/cmの範囲であ
り、更に好ましくは5〜20mS/cmの範囲である。
【0015】本発明で使用される現像液には、ポリオキ
シアルキレンエーテル基を有するノニオン界面活性剤を
含有することが必須であり、この界面活性剤添加によ
り、感光層成分の現像液への溶解性、分散性が向上し、
現像カスを生じない。また、未露光部感光層の溶解促進
による汚れ性の向上、露光部への現像液の浸透性低減に
よる高耐刷化が可能となる。ポリオキシアルキレンエー
テル基を含有する界面活性剤としては、下記一般式
(I)の構造を有する物が好適に使用される。
【0016】R1−O−(R2−O)nH (I)
【0017】式中、R1は、置換基を有してもよい炭素
数3〜15のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数
6〜15の芳香族炭化水素基、または置換基を有しても
よい炭素数4〜15の複素環式芳香族基(なお、置換基
としては炭素数1〜20のアルキル基、Br、Cl、I
等のハロゲン原子、炭素数6〜15の芳香族炭化水素
基、炭素数7〜17のアラルキル基、炭素数1〜20の
アルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル
基、炭素数2〜15のアシル基が挙げられる。)を示
し、R2は、置換基を有してもよい炭素数1〜100の
アルキレン基(なお、置換基としては、炭素数1〜20
のアルキル基、炭素数6〜15の芳香族炭化水素基が挙
げられる。)を示し、nは1〜100の整数を表す。
【0018】また式(I)の(R2−O)nの部分は、上
記範囲であれば、互いに異なった構造であってもよい。
具体的にはエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基、エ
チレンオキシ基とイソプロピルオキシ基、エチレンオキ
シ基とブチレンオキシ基、エチレンオキシ基とイソブチ
レン基等の組み合わせのランダム又はブロック状に連な
ったもの等が挙げられる。本発明において、ポリオキシ
アルキレンエーテル基を有する界面活性剤は、単独、ま
たは複合系で使用され、現像液中、1〜30重量%、好
ましくは2〜20重量%添加することが効果的である。
添加量が少ないと現像性の低下による印刷汚れ、逆に多
すぎると現像のダメージが強くなり、印刷版の耐刷性の
低下を伴う。
【0019】またさらに以下に記す、その他の界面活性
剤を添加してもよい。その他の界面活性剤としては、例
えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチ
レンステアレート等のポリオキシエチレンアルキルエス
テル類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノス
テアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタ
ントリオレエート等のソルビタンアルキルエステル類、
グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレ
ート等のモノグリセリドアルキルエステル類等のノニオ
ン界面活性剤;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルベンゼンスルホン酸塩類、ブチルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム、ペンチルナフタレンスルホン
酸ナトリウム、ヘキシルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、オクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアル
キルナフタレンスルホン酸塩類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等のアルキル硫酸塩類、ドデシルスルホン酸ソーダ等
のアルキルスルホン酸塩類、ジラウリルスルホコハク酸
ナトリウム等のスルホコハク酸エステル塩類等のアニオ
ン界面活性剤;ラウリルベタイン、ステアリルベタイン
等のアルキルベタイン類、アミノ酸類等の両性界面活性
剤等が使用可能であるが、特に好ましいのはアルキルナ
フタレンスルホン酸塩類等のアニオン界面活性剤であ
る。これら界面活性剤は単独、もしくは組み合わせて使
用することができる。また、これら界面活性剤の現像液
中における含有量は有効成分換算で0.1〜20重量%
が好ましい。
【0020】本発明の現像液には、上記の成分の他に、
必要に応じて以下の様な成分を併用することができる。
例えば安息香酸、フタル酸、p−エチル安息香酸、p−
n−プロピル安息香酸、p−イソプロピル安息香酸、p
−n−ブチル安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、p−
t−ブチル安息香酸、p−2−ヒドロキシエチル安息香
酸、デカン酸、サリチル酸、3−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸等の有機カルボン酸;イソプロピルアルコール、
ヘンジルアルコール、エチルセロソルブ、ブチルセロソ
ルブ、フェニルセロソルブ、プロピレングリコール、ジ
アセトンアルコール等の有機溶剤;この他、キレート
剤、還元剤、染料、顔料、硬水軟化剤、防腐剤、消泡剤
等が挙げられる。
【0021】次に、本発明に用いる感光性平版印刷版に
ついて説明する。本発明に用いる感光性平版印刷版の感
光層を構成する光重合型感光性組成物は、チタノセン系
光重合開始剤、エチレン性不飽和二重結合を有する化合
物、高分子結合剤、および銅フタロシアニン系着色顔料
を必須成分とし、必要に応じて可塑剤、熱重合禁止剤等
の種々の化合物を併用することができる。
【0022】本発明の感光性平版印刷版の感光層に含有
させるチタノセン系光重合開始剤としては、使用する光
源の波長により、特許、文献等で公知である種々のチタ
ノセン化合物と色素の組み合わせを、それぞれ単独ある
いは2種以上を適宜選択して用いることができる。以下
に具体例を列挙するがこれらに制限されるものではな
い。400nm以上の可視光線、Arレーザー、半導体
レーザーの第2高調波、SHG−YAGレーザーを光源
とする場合には種々のチタノセン系光開始系が提案され
ており、チタノセン化合物と3−ケトクマリン色素の系
(特開昭63−221110号)、チタノセン化合物と
キサンテン色素さらにアミノ基あるいはウレタン基を含
む付加重合可能なエチレン性不飽和化合物を組み合わせ
た系(特開平4−221958号、特開平4−2197
56号)、チタノセン化合物と特定のメロシアニン色素
の系(特開平6−295061号)、チタノセン化合物
とベンゾピラン環を有する色素の系(特開平8−334
897号)等を挙げることができる。
【0023】また、最近400〜410nmの波長のレ
ーザー(バイオレットレーザー)が開発され、それに感
応する450nm以下の波長に高感度を示す光開始系が
開発されており、これらに対応するチタノセン系光開始
剤も使用される。例えば、メロシアニン色素/チタノセ
ン化合物(特開2000−147763)、カルバゾー
ル型色素/チタノセン化合物(特願平11−22148
0)等を挙げることができる。
【0024】チタノセン化合物としては、種々のものを
用いることができるが、例えば、特開昭59−1523
96号、特開昭61−151197号各公報に記載され
ている各種チタノセン化合物から適宜選んで用いること
ができる。さらに具体的には、ジ−シクロペンタジエニ
ル−Ti−ジ−クロライド、ジ−シクロペンタジエニル
−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロペンタジエニル−
Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェ
ニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス
−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、
ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−
トリフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエ
ニル−Ti−ビス−2,6−ジ−フルオロフェニ−1−
イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4
−ジ−フルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペ
ンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−テト
ラフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタ
ジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニ−1
−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,
6−ジフルオロ−3−(ピル−1−イル)−フェニ−1
−イル等を挙げることができる。
【0025】更に上記光開始剤に必要に応じ、2−メル
カプトベンズチアゾール、2−メルカプトベンズイミダ
ゾール、2−メルカプトベンズオキサゾール等のチオー
ル化合物、N−フェニルグリシン、N,N−ジアルキル
アミノ芳香族アルキルエステル等のアミン化合物等の水
素供与性化合物を加えることにより更に光開始能力が高
められることが知られている。これらの光重合開始剤
(系)の使用量は、感光層全成分に対し、3.0〜45
重量%、好ましくは5.0〜40重量%、さらに好まし
くは10〜35重量%、特に好ましくは15〜30重量
%の範囲で用いられる。添加量が3.0重量%よりも少
ないと感度不足となり、45重量%よりも多いと現像カ
スが発生する。
【0026】エチレン性不飽和化合物とは、光重合型感
光性組成物が活性光線の照射を受けた時、光重合開始剤
の作用により付加重合し、架橋、硬化するようなエチレ
ン性不飽和結合を有する化合物である。付加重合可能な
エチレン性二重結合を含む化合物は、末端エチレン性不
飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する
化合物の中から任意に選択することができる。例えばモ
ノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体および
オリゴマー、またはそれらの混合物ならびにそれらの共
重合体などの化学的形態をもつものである。
【0027】モノマーおよびその共重合体の例として
は、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレ
イン酸など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステ
ル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのア
ミド等が挙げられる。脂肪族多価アルコール化合物と不
飽和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例として
は、アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメ
チレングリコールジアクリレート、プロピレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピ
ル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−シクロ
ヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトール
テトラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレー
ト、ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロ
イルオキシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルア
クリレートオリゴマー等がある。
【0028】メタクリル酸エステルとしては、テトラメ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタメタアクリレ
ート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトール
テトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリルオ
キシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメチル
メタン、ビス−〔p−(メタクリルオキシエトキシ)フ
ェニル〕ジメチルメタン等がある。
【0029】イタコン酸エステルとしては、エチレング
リコールジイタコネート、プロピレングリコールジイタ
コネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、
1,4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレ
ングリコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジ
イタコネート、ソルビトールテトライタコネート等があ
る。クロトン酸エステルとしては、エチレングリコール
ジクロトネート、テトラメチレングリコールジクロトネ
ート、ペンタエリスリトールジクロトネート、ソルビト
ールテトラジクロトネート等がある。イソクロトン酸エ
ステルとしては、エチレングリコールジイソクロトネー
ト、ペンタエリスリトールジイソクロトネート、ソルビ
トールテトライソクロトネート等がある。
【0030】マレイン酸エステルとしては、エチレング
リコールジマレート、トリエチレングリコールジマレー
ト、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテ
トラマレート等がある。さらに、前述のエステルモノマ
ーの混合物も挙げることができる。また、脂肪族多価ア
ミン化合物と不飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの
具体例としては、メチレンビス−アクリルアミド、メチ
レンビス−メタクリルアミド、1,6−ヘキサメチレン
ビス−アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−
メタクリルアミド、ジエチレントリアミントリスアクリ
ルアミド、キシリレンビスアクリルアミド、キシリレン
ビスメタクリルアミド等がある。
【0031】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報中に記載されている1分子中に2個以上のイ
ソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、
下記の一般式(A)で示される水酸基を含有するビニル
モノマーを付加せしめた1分子中に2個以上の重合性ビ
ニル基を含有するビニルウレタン化合物等が挙げられ
る。
【0032】 CH2=C(R3)COOCH2CH(R4)OH (A) (ただし、R3およびR4はHあるいはCH3を示す。)
【0033】また、特開昭51−37193号、特公平
2−32293号に記載されているようなウレタンアク
リレート類、特開昭48−64183号、特公昭49−
43191号、特公昭52−30490号各公報に記載
されているようなポリエステルアクリレート類、エポキ
シ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させたエポキシアク
リレート類等の多官能のアクリレートやメタクリレート
を挙げることができる。さらに日本接着協会誌Vol.2
0、No.7、300〜308ぺージ(1984年)に光
硬化性モノマーおよびオリゴマーとして紹介されている
ものも使用することができる。
【0034】その他、特願平11−268842号明細
書記載の一般式(I)で表される構造を有するα−ヘテ
ロ型モノマーも好適に利用できる。以下にα−ヘテロ型
モノマーの具体例を示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】
【表10】
【0045】
【表11】
【0046】
【表12】
【0047】
【表13】
【0048】
【表14】
【0049】
【表15】
【0050】
【表16】
【0051】
【化1】
【0052】
【化2】
【0053】
【化3】
【0054】
【化4】
【0055】
【化5】
【0056】
【化6】
【0057】
【化7】
【0058】
【化8】
【0059】なお、これらエチレン性不飽和化合物の使
用量は、感光層全成分の5〜80重量%、好ましくは3
0〜70重量%の範囲で使用される。
【0060】本発明の感光性平版印刷版の感光層に用い
られる高分子結合剤としては、該組成物の皮膜形成剤と
してだけでなく、アルカリ現像液に溶解する必要がある
ため、アルカリ水に可溶性または膨潤性である有機高分
子重合体が使用される。該有機高分子重合体は、例え
ば、水可溶性有機高分子重合体を用いると水現像が可能
になる。この様な有機高分子重合体としては、側鎖にカ
ルボン酸基を有する付加重合体、例えば特開昭59−4
4615号、特公昭54−34327号、特公昭58−
12577号、特公昭54−25957号、特開昭54
−92723号、特開昭59−53836号、特開昭5
9−71048号に記載されているもの、すなわち、メ
タクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸
共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、
部分エステル化マレイン酸共重合体等がある。
【0061】また同様に側鎖にカルボン酸基を有する酸
性セルロース誘導体がある。この外に水酸基を有する付
加重合体に環状酸無水物を付加させたものなどが有用で
ある。特にこれらの中で〔ベンジル(メタ)アクリレー
ト/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の付加重
合性ビニルモノマー〕共重合体及び〔アリル(メタ)ア
クリレート/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他
の付加重合性ビニルモノマー〕共重合体が好適である。
この他に水溶性有機高分子として、ポリビニルピロリド
ンやポリエチレンオキサイド等が有用である。また硬化
皮膜の強度を上げるためにアルコール可溶性ポリアミド
や2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ンとエピクロロヒドリンのポリエーテル等も有用であ
る。また特公平7−120040号、特公平7−120
041号、特公平7−120042号、特公平8−12
424号、特開昭63−287944号、特開昭63−
287947号、特開平1−271741号、特開平1
1−352691に記載のポリウレタン樹脂も本発明の
用途には有用である。
【0062】これら高分子重合体は側鎖にラジカル反応
性基を導入することにより硬化皮膜の強度を向上させる
ことができる。付加重合反応し得る官能基としてエチレ
ン性不飽和結合基、アミノ基、エポキシ基等が、又光照
射によりラジカルになり得る官能基としてはメルカプト
基、チオール基、ハロゲン原子、トリアジン構造、オニ
ウム塩構造等が、又極性基としてカルボキシル基、イミ
ド基等が挙げられる。上記付加重合反応し得る官能基と
しては、アクリル基、メタクリル基、アリル基、スチリ
ル基などエチレン性不飽和結合基が特に好ましいが、又
アミノ基、ヒドロキシ基、ホスホン酸基、燐酸基、カル
バモイル基、イソシアネート基、ウレイド基、ウレイレ
ン基、スルフォン酸基、アンモニオ基から選ばれる官能
基も有用である。
【0063】組成物の現像性を維持するためには、本発
明の高分子結合剤は適当な分子量、酸価を有することが
好ましく、重量平均分子量で5000〜30万、酸価2
0〜200の高分子重合体が有効に使用される。これら
の有機高分子重合体は全組成中に任意な量を混和させる
ことができる。しかし90重量%を超える場合には形成
される画像強度等の点で好ましい結果を与えない。好ま
しくは10〜90%、より好ましくは30〜80%であ
る。また光重合可能なエチレン性不飽和化合物と有機高
分子重合体は、重量比で1/9〜9/1の範囲とするの
が好ましい。より好ましい範囲は2/8〜8/2てあ
り、更に好ましくは3/7〜7/3である。
【0064】更に、製版後の視認性や、画像濃度測定器
適正といった所謂、検版性を向上させる為に、感光層の
着色を目的として、銅フタロシアニン系顔料(例えば、
C.I.Pigment Blue 15:3、15:
4、15:6など)を添加することが必須である。銅フ
タロシアニン系顔料の添加量は感光層全成分に対し、約
0.5重量%〜約20重量%が好ましく、3.0〜17
重量%がより好ましく、8.0〜15重量%が特に好ま
しい。添加量が0.5重量%よりも少ないと、製版後の
視認性が悪くなり、20重量%よりも多いと現像カスが
発生する。さらに、チタノセン系光重合開始剤と銅フタ
ロシアニン系着色顔料の総添加量は感光層全成分に対
し、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、特
に好ましくは15〜30重量%の範囲で用いられる。5
重量%よりも少ないと、感度あるいは視認性が悪くな
り、50重量%よりも多いと現像カスが発生する。
【0065】また、本発明においては以上の基本成分の
他に感光性組成物の製造中あるいは保存中において重合
可能なエチレン性不飽和化合物の不要な熱重合を阻止す
るために少量の熱重合禁止剤を添加することが望まし
い。適当な熱重合禁止剤としてはハロイドキノン、p−
メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノ
ン、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒ
ドロキシルアミン第一セリウム塩、N−ニトロソフェニ
ルヒドロキシルアミンアルミニウム塩等が挙げられる。
熱重合禁止剤の添加量は、全組成物の重量に対して約
0.01%〜約5%が好ましい。また必要に応じて、酸
素による重合阻害を防止するためにベヘン酸やベヘン酸
アミドのような高級脂肪酸誘導体等を添加して、塗布後
の乾燥の過程で感光層の表面に偏在させてもよい。高級
脂肪酸誘導体の添加量は、全組成物の約0.5%〜約1
0%が好ましい。加えて、硬化皮膜の物性を改良するた
めに、無機充填剤やジオクチルフタレート、ジメチルフ
タレート、トリクレジルホスフェート等の可塑剤等の添
加剤を加えてもよい。これらの添加量は全組成物の10
%以下が好ましい。
【0066】本発明の感光性平版印刷版の感光層組成物
を後述の支持体上に塗布する際には種々の有機溶剤に溶
かして使用に供される。ここで使用する溶媒としては、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸
エチル、エチレンジクロライド、テトラヒドロフラン、
トルエン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、アセチルアセトン、シクロヘキサノン、ジアセトン
アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテルアセテート、3−
メトキシプロパノール、メトキシメトキシエタノール、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート−3−メトキシプロピルアセテート、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロ
ラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどがある。これら
の溶媒は、単独あるいは混合して使用することができ
る。そして、塗布溶液中の固形分の濃度は1〜50重量
%が適当である。
【0067】本発明の感光性平版印刷版の感光層におけ
る光重合性組成物には、塗布面質を向上するために界面
活性剤を添加することができる。その被覆量は乾燥後の
重量で約0.1g/m2〜約10g/m2の範囲が適当で
ある。より好ましくは0.3〜5g/m2である。更に
好ましくは0.5〜3g/m2である。
【0068】また、通常、前記感光層の上には、酸素の
重合禁止作用を防止するために酸素遮断性の保護層が設
けられる。酸素遮断性保護層に含まれる水溶性ビニル重
合体としては、ポリビニルアルコール、およびその部分
エステル、エーテル、およびアセタール、またはそれら
に必要な水溶性を有せしめるような実質的量の未置換ビ
ニルアルコール単位を含有するその共重合体が挙げられ
る。ポリビニルアルコールとしては、71〜100%加
水分解され、重合度が300〜2400の範囲のものが
挙げられる。具体的には株式会社クラレ製PVA−10
5、PVA−110、PVA−117、PVA−117
H、PVA−120、PVA−124、PVA−124
H、PVA−CS、PVA−CST、PVA−HC、P
VA−203、PVA−204、PVA−205、PV
A−210、PVA−217、PVA−220、PVA
−224、PVA−217EE、PVA−220、PV
A−224、PVA−217EE、PVA−217E、
PVA−220E、PVA−224E、PVA−40
5、PVA−420、PVA−613、L−8等が挙げ
られる。上記の共重合体としては、88〜100%加水
分解されたポリビニルアセテートクロロアセテートまた
はプロピオネート、ポリビニルホルマールおよびポリビ
ニルアセタールおよびそれらの共重合体が挙げられる。
その他有用な重合体としてはポリビニルピロリドン、ゼ
ラチンおよびアラビアゴムがあげられ、これらは単独ま
たは、併用して用いてもよい。
【0069】本発明の感光性平版印刷版において酸素遮
断性保護層を塗布する際用いる溶媒としては、純水が好
ましいが、メタノール、エタノールなどのアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類を純
水と混合しても良い。そして塗布溶液中の固形分の濃度
は1〜20重量%が適当である。本発明の上記酸素遮断
性保護層にはさらに塗布性を向上させるための界面活性
剤、皮膜の物性を改良するために水溶性の可塑剤等、公
知の添加剤を加えてもよい。水溶性の可塑剤としてはた
とえばプロピオンアミド、シクロヘキサンジオール、グ
リセリン、ソルビトール等がある。また、水溶性の(メ
タ)アクリル系ポリマーなどを添加してもよい。その被
覆量は乾燥後の重量で約0.1g/m2〜約15g/m2
の範囲が適当である。より好ましくは1.0g/m2
約5.0g/m2である。
【0070】次に、本発明の感光性平版印刷版の支持体
について説明する。本発明にて用いられるアルミニウム
支持体は、寸度的に安定なアルミニウムまたはその合金
(例えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、
亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルとの合金)、またはアル
ミニウム、アルミニウム合金がラミネートもしくは蒸着
されたプラスチックフィルムまたは紙を意味し、通常そ
の厚さは0.05mm〜1mm程度である。また特開昭
48−18327に記載の複合シートも使用することが
できる。
【0071】本発明のアルミ支持体は適宜、後述の基板
表面処理が施される。 (砂目立て処理)砂目立て処理方法は、特開昭56−2
8893号に開示されているような機械的砂目立て、化
学的エッチング、電解グレインなどがある。さらに塩酸
または硝酸電解液中で電気化学的に砂目立てする電気化
学的砂目立て方法、及びアルミニウム表面を金属ワイヤ
ーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球と研磨
剤でアルミニウム表面を砂目立てするボールグレイン
法、ナイロンブラシと研磨剤で表面を砂目立てするブラ
シグレイン法のような機械的砂目立て法を用いることが
でき、上記砂目立て方法を単独あるいは組み合わせて用
いることもできる。その中でも本発明に有用に使用され
る表面粗さを作る方法は、塩酸または硝酸電解液中で化
学的に砂目たてする電気化学的方法であり、適する電流
密度は100C/dm2〜400C/dm2の範囲であ
る。さらに具体的には、0.1〜50%の塩酸または硝
酸を含む電解液中、温度20〜100℃、時間1秒〜3
0分、電流密度100C/dm2〜400C/dm2の条
件で電解を行うことが好ましい。
【0072】このように砂目立て処理したアルミニウム
支持体は、酸またはアルカリにより化学的にエッチング
される。酸をエッチング剤として用いる場合は、微細構
造を破壊するのに時間がかかり、工業的に本発明を適用
するに際しては不利であるが、アルカリをエッチング剤
として用いることにより改善できる。本発明において好
適に用いられるアルカリ剤は、苛性ソーダ、炭酸ソー
ダ、アルミン酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、リン酸ソー
ダ、水酸化カリウム、水酸化リチウム等を用い、濃度と
温度の好ましい範囲はそれぞれ1〜50%、20〜10
0℃であり、Alの溶解量が5〜20g/m3となるよ
うな条件が好ましい。エッチングのあと表面に残留する
汚れ(スマット)を除去するために酸洗いが行われる。
用いられる酸は硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ
酸、ホウフッ化水素酸等が用いられる。特に電気化学的
粗面化処理後のスマット除去処理方法としては、好まし
くは特開昭53−12739号公報に記載されているよ
うな50〜90℃の温度の15〜65重量%の硫酸と接
触させる方法及び特公昭48−28123号公報に記載
されているアルカリエッチングする方法が挙げられる。
なお、本発明で有効に用いられるAl支持体の表面粗さ
(Ra)は0.3〜0.7μmである。
【0073】(陽極酸化処理)以上のようにして処理さ
れたアルミニウム支持体は、さらに陽極酸化処理が施さ
れる。陽極酸化処理はこの分野で従来から行われている
方法で行うことができる。具体的には、硫酸、リン酸、
クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルフ
ォン酸等あるいはこれらの二種以上を組み合わせて水溶
液または非水溶液中でアルミニウムに直流または交流を
流すとアルミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成す
ることができる。陽極酸化処理の条件は使用される電解
液によって種々変化するので一概に決定され得ないが、
一般的には電解液の濃度が1〜80%、液温5〜70
℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜
100V、電解時間10〜100秒の範囲が適当であ
る。
【0074】これらの陽極酸化処理のうちでも特に英国
特許第1,412,768号明細書に記載されている、
硫酸中で高電流密度で陽極酸化する方法及び米国特許第
3,511,661号明細書に記載されているリン酸を
電解浴として陽極酸化する方法が好ましい。本発明にお
いては、陽極酸化皮膜は1〜10g/m2であることが
好ましく、1g/m2以下であると版に傷が入りやす
く、10g/m2以上は製造に多大な電力が必要とな
り、経済的に不利である。好ましくは、1.5〜7g/
2である。更に好ましくは、2〜5g/m2である。
【0075】更に、本発明においては、砂目立て処理及
び陽極酸化後、アルミニウム支持体に封孔処理を施して
もかまわない。かかる封孔処理は、熱水及び無機塩また
は有機塩を含む熱水溶液への基板の浸漬ならびに水蒸気
浴などによって行われる。また本発明のアルミニウム支
持体にはアルカリ金属珪酸塩によるシリケート処理以外
の処理、たとえば弗化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩
等の水溶液への浸漬処理などの表面処理がなされてもか
まわない。上記の如く表面処理を施されたアルミニウム
支持体上に、前記の光重合性組成物からなる感光層を形
成することで、本発明の感光性平版印刷版を作製する
が、感光層を塗設する前に必要に応じて有機または無機
の下塗り層が設けられてもかまわない。
【0076】本発明の感光性平版印刷版における前記感
光層を、例えば、カーボンアーク灯、高圧水銀灯、キセ
ノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タン
グステンランプ、ハロゲンランプ、ヘリウムカドミニウ
ムレーザー、アルゴンイオンレーザー、FD・YAGレ
ーザー、ヘリウムネオンレーザー、半導体レーザー(3
50nm〜600nm)等の従来公知の活性光線で画像
露光した後、現像処理することにより、アルミニウム板
支持体表面に画像を形成することができる。画像露光
後、現像までの間に、光重合型感光層の硬化率を高める
目的で50℃〜150℃の温度で1秒、5分の時間の加
熱プロセスを設けることを行ってもよい。
【0077】また、本発明における感光性平版印刷版の
感光層の上には、前述したように、通常、酸素遮断性を
有するオーバーコート層が設けてあり、本発明の現像液
を用いて、オーバーコート層の除去と感光層未露光部の
除去を同時に行う方法、または、水、温水でオーバーコ
ート層を先に除外し、その後未露光部の感光層を現像で
除去する方法が知られている。これらの水または温水に
は特開平10−10754号に記載の防腐剤等、特開平
8−278636号記載の有機溶剤等を含有させること
ができる。
【0078】本発明における感光性平版印刷版の前記現
像液による現像は、常法に従って、0〜60℃、好まし
くは15〜40℃程度の温度で、例えば、露光処理した
感光性平版印刷版を現像液に浸漬してブラシで擦る等に
より行う。さらに自動現像機を用いて現像処理を行う場
合、処理量に応じて現像液が疲労してくるので、補充液
または新鮮な現像液を用いて処理能力を回復させてもよ
い。このようにして現像処理された感光性平版印刷版は
特開昭54−8002号、同55−115045号、同
59−58431号等の各公報に記載されているよう
に、水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビ
アガムや澱粉誘導体等を含む不感脂化液で後処理され
る。本発明の感光性平版印刷版の後処理にはこれらの処
理を種々組み合わせて用いることができる。
【0079】上記の様な処理により得られた印刷版は特
開2000−89478号に記載の方法による後露光処
理やバーニングなどの加熱処理により、耐刷性を向上さ
せることができる。このような処理によって得られた平
版印刷版はオフセット印刷機に掛けられ、多数枚の印刷
に用いられる。
【0080】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらによって限定される
ものではない。 [支持体例] (支持体1:陽極酸化アルミニウム支持体)厚さ0.3
0mmの材質1Sのアルミニウム板を8号ナイロンブラ
シと800メッシュのパミストンの水懸濁液を用い、そ
の表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水
酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエッチング
した後、流水で、水洗後、20%HNO3で中和洗浄、
水洗した。これをVA=12.7Vの条件下で正弦波の
交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で300クーロ
ン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。
その表面粗さを測定したところ0.45μm(Ra表
示)であった。ひきつづいて30%のH2SO4水溶液中
に浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、33℃、
20%H2SO4水溶液中で、砂目立てした面に陰極を配
置して、電流密度5A/dm2において50秒間陽極酸
化したところ、厚さが2.7g/m2であった。これを
支持体1とした。
【0081】(支持体2)支持体1に下記の表面処理用
下塗り液状組成物1をP量が約0.05g/m2となる
ように塗布し、100℃で1分間乾燥させたものを支持
体2とした。
【0082】 <下塗り用液状組成物1> フェニルホスホン酸 2重量部 メタノール 800重量部 水 50重量部
【0083】(支持体3)支持体1に下記の表面処理用
下塗り液状組成物2をSi量が約0.001g/m2
なるように塗布し、100℃で1分間乾燥させたものを
支持体3とした。
【0084】<下塗り用液状組成物2>下記成分を混合
攪拌し、約5分後に発熱が見られ、60分間反応させた
後、内容物を別の容器に移し、メタノールをさらに3万
重量部加えたものを液状組成物2とした。
【0085】 ユニケミカル(株)ホスマーPE 20重量部 メタノール 130重量部 水 20重量部 パラトルエンスルホン酸 5重量部 テトラエトキシシラン 50重量部 3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン 50重量部
【0086】[感材例]上述の支持体1〜3上に、下記
組成の光重合性組成物を乾燥塗布重量が1.5g/m2
となるように塗布し、100℃で1分間乾燥させ、感光
層を形成した。続いて、この感光層上にポリビニルアル
コール(ケン化度98モル%、重合度500)の3wt%
の水溶液を乾燥塗布重量が2.5g/m2となるように
塗布し、120℃で3分間乾燥させ、感光性平版印刷版
(感材)を得た。
【0087】 (感光層塗布液(光重合性組成物):下記表−7に詳細を記載) エチレン性不飽和結合含有化合物(A) 1.5 重量部 線状有機高分子重合体(B) 2.0 重量部 増感剤(C) a 重量部 光開始剤(D) b 重量部 添加剤(S) 0.50重量部 フッ素系界面活性剤 0.03重量部 (メカ゛ファックF-177:大日本インキ化学工業(株)製) 熱重合禁止剤 0.01重量部 (N-ニトロソヒドロキシルアミンアルミニウム塩) ε型の銅フタロシアニン分散物 0.30重量部 メチルエチルケトン 30.0 重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 30.0 重量部
【0088】
【表17】
【0089】なお、感光層塗布液に用いる、エチレン性
不飽和結合含有化合物(A)、線状有機高分子重合体
(B)、増感剤(C)、光開始剤(D)、添加剤(S)
を以下に示す。
【0090】
【化9】
【0091】
【化10】
【0092】この感光性平版印刷版をFD・YAGレー
ザー(CSI社製プレートジェット4)で100μJ/
cm2の露光量で、4000dpiにて175線/イン
チの条件で、ベタ画像と1〜99%の網点画像(1%刻
み)を走査露光した後、現像液1およびフイニッシング
ガム液FP−2W(富士写真フイルム製)を仕込んだ自
動現像機(富士写真フイルム製LP−850P2)で標
準処理を行った。プレヒートの条件は版面到達温度が1
00℃、現像液温は30℃、現像液への浸漬時間は約1
5秒であった。現像液1は下記組成よりなり、pHは2
5℃で11.5、導電率は5mS/cmであった。
【0093】 (現像液1の組成) 水酸化カリウム 0.15g ポリオキシエチレンフェニルエーテル(n=13) 5.0g キレスト400(キレート剤) 0.1g 水 94.75g
【0094】(現像液2〜5)実施例1の現像液を下記
表−8に示した現像液に変更し、それ以外は全て実施例
1と同じ方法で平版印刷版を製版した。
【0095】
【表18】
【0096】〔比較現像液1〕現像液1に対し、ポリオ
キシエチレンフェニルエーテルを除いた組成物を比較現
像液(pH11.5、導電率5mS/cm)1とした。 〔比較現像液2〕現像液1に対し、水酸化カリウム添加
量を2gに変更し、現像液を調製した。この現像液のp
Hは12.8であり、導電率は25mS/cmであっ
た。これを比較現像液2とした。
【0097】〔比較現像液3〕現像液1に代えて、アル
カリ金属珪酸塩を含む現像液として富士写真フイルム
(株)製LP−D現像液を水で10倍に希釈した溶液を
現像液として用い、他は実施例1と同様の方法で印刷版
を作成した。このときの現像液のpHは12.8で導電
率は32mS/cmであった。
【0098】上記の実施例1〜9、比較例1〜3の製版
方法で得られた平版印刷版について感光性、現像性、耐
刷性、印刷汚れ、および現像カスについて評価した。現
像性は現像処理後の版面を目視で観察し感光層残膜の有
無および残膜の程度により判断した。耐刷性はマン・ロ
ーランド社製R201型印刷機で、大日本インキ社製G
EOS G墨(N)を使用して印刷し、3%の網点が版
飛びを起こした印刷枚数を評価した。印刷汚れ性は三菱
重工製ダイヤIF2型印刷機で、大日本インキ社製GE
OS G紅(S)を使用して印刷し、非画像部のインキ
汚れを目視で評価した。現像カスの評価は平版印刷版を
現像液(1リットル)中で現像後1ヶ月放置し、沈殿し
た現像カスの有無を目視で観察した。
【0099】(感光性の評価)得られた感材上に、富士
写真フイルム(株)製の富士ステップガイド(△D=
0.15で不連続的に透過光学濃度が変化するグレース
ケール)を密着させ、光学フィルターを通したキセノン
ランプを用い、既知の露光エネルギーとなるように露光
を行った。光学フィルターとしては、短波半導体レーザ
への露光適性を見積もる目的で、532nmのモノクロ
ミックな光で露光が可能なケンコーBP−53を用い
た。その後、下記組成の現像液に25℃、10秒間浸漬
し、現像を行い、画像部にインクをつけ、画像が完全に
除去される最高の段数から感度(クリア感度)を算出し
た。ここで、クリア感度とは、画像の形成に最低限必要
なエネルギーを表し、この値が低いほど高感度であるこ
とを示す。結果を下記表−9に示す。
【0100】
【表19】
【0101】表−9から明らかなように、本発明に係る
各実施例の平版印刷版は、それぞれ満足すべき結果を得
たが、各比較例の平版印刷版は何らかの評価結果におい
て不満足なものであった。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の平版印刷
版の製版方法は、光重合開始剤としてチタノセン系光重
合開始剤及び着色剤として銅フタロシアニン系着色顔料
を含有した光重合型組成物からなる感光層を有する感光
性平版印刷版に対し、比較的pHが低く、特定の構造の
ノニオン系界面活性剤を含有させた現像液を使用するこ
とにより、現像カスを発生させることなく、印刷汚れ
性、耐刷性に優れた平版印刷版の作製が可能である。ま
た現像液のpHが比較的低いため、安全上好ましく、現
像廃液の環境への影響も改善できる効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/029 G03F 7/029 7/26 501 7/26 501 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AA04 AA12 AA13 AB03 AC01 AC08 AD01 BC31 BC51 CA39 CB04 CB10 CB13 CB14 CB43 CB52 CC12 DA18 FA03 FA17 2H096 AA07 AA08 BA05 BA20 EA02 EA04 GA08 GA09 GA11 GA13 LA19 4J011 PA49 PA53 PA69 PB25 PB38 PB39 QA01 QA02 QA03 QA06 QA11 QA12 QA13 QA21 QA22 QA24 QA26 QA27 SA85 UA02 VA01 WA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム支持体上に、チタノセン系
    光重合開始剤、エチレン性不飽和二重結合を有する化合
    物、高分子結合剤および銅フタロシアニン系着色顔料を
    含有する光重合型感光性組成物からなる感光層を有する
    感光性平版印刷版を、画像露光した後、無機のアルカリ
    剤とポリオキシアルキレンエーテル基を有するノニオン
    系界面活性剤を含有し、pH10.0〜12.5、導電
    率3〜30mS/cmの現像液で現像することを特徴と
    する平版印刷版の製版方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008020558A1 (fr) * 2006-08-18 2008-02-21 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Procédé de traitement d'un matériau pour plaque d'impression lithographique photosensible

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