JP2002250881A - マルチビーム走査装置および当該装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
マルチビーム走査装置および当該装置を備えた画像形成装置Info
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Abstract
装置であって、光源部から出射される複数の光ビームに
よる占有幅をできるだけ狭くすることでポリゴンミラー
等の光学素子を小型化することが可能なマルチビーム走
査装置を提供すること。 【解決手段】 一のアレイ光源から発せられる2本のレ
ーザビームが感光体ドラム上に結像されたときのビーム
スポットS1とS2の中心点51、52を通るビームス
ポット配列線21と、他方のアレイ光源から発せられる
2本のレーザビームが感光体ドラム上に結像されたとき
のビームスポットS3とS4の中心点53、54を通る
ビームスポット配列線22とが、副走査方向(矢印Y方
向)に1画素分の間隔を有すると共に平行になり、かつ
S1とS3の主走査方向(矢印X方向)におけるずれが
ゼロになるように、4本のレーザビームの位置を調整す
る。
Description
発するアレイ光源を複数備えるマルチビーム走査装置お
よび当該装置を備えた画像形成装置に関する。
タ等の画像形成装置の分野においては、画像形成の高速
化に対応すべく、感光体ドラム表面等を露光走査するた
めのレーザビームを複数本、出射するようにしたマルチ
ビーム走査装置を用いた画像形成装置が種々開発されて
いる。このマルチビーム走査装置は、複数のレーザビー
ムを出射する光源部と、出射された各レーザビームを主
走査方向に走査するポリゴンミラーと、走査された各レ
ーザビームを像担持体に導く走査レンズ等を備えたもの
が一般的であり、近年では、複数の発光点を有するアレ
イ光源をn(n≧2)個備え、各アレイ光源それぞれか
ら出射される複数のレーザビームを合成して出射する構
成の光源部を備えたものが出現してきている(例えば、
特開平11−84283号公報参照)。
光点の間隔が感光体ドラム上における副走査方向の画素
ピッチよりも遥かに広いものが一般的である。したがっ
て、通常、感光体ドラム上において副走査方向に所望の
画素ピッチを得るために、例えば、2本のレーザビーム
を発するアレイ光源を2個備える光源部の場合、マルチ
ビーム走査装置の製造時において、図10に示すように
感光体ドラム上に結像される各ビームスポットS1〜S
4が同一直線上に並べられると共に当該直線が主走査方
向に対して所定の角度傾くように、各アレイ光源の取付
位置調整が行わている。
アレイ光源を用いる従来の構成の場合、ポリゴンミラー
や走査レンズ等が大型化してしまうという問題がある。
すなわち、従来は、図10に示すように、光源部から出
射される4本のレーザビームは、それぞれが主走査方向
に一定間隔をおいて感光体ドラムに向かって進行してい
く構成なので、4本のレーザビームが出射されるときの
主走査方向に占める幅(占有幅)がどうしても広くな
る。一方、例えばポリゴンミラーの各ミラー面の主走査
方向長さは、この占有幅に応じて設定されるため、当該
占有幅が広くなると、その分ポリゴンミラーの径も大き
くなり、ポリゴンミラーが大型化してしまう、いいかえ
れば小型化できないことになる。このことは走査レンズ
等の他の光学素子についても同様である。
されたものであって、複数のアレイ光源を備えるマルチ
ビーム走査装置であって、光源部から出射される複数の
光ビームによる占有幅をできるだけ狭くすることでポリ
ゴンミラー等の光学素子を従来よりも小型化でき、ひい
ては当該装置の小型化をも図ることが可能なマルチビー
ム走査装置および当該装置を備えた画像形成装置を提供
することを目的とする。
に本発明は、複数の光ビームを発するアレイ光源をn
(n≧2)個備え、各アレイ光源からそれぞれ発せられ
る複数の光ビームを合成し、合成された光ビームを走査
手段により被走査対象上を走査させるマルチビーム走査
装置であって、一のアレイ光源から発せられる各光ビー
ムが被走査対象上に結像されることによって形成される
各ビームスポットの中心点を通る直線を、当該一のアレ
イ光源に対応するビームスポット配列線としたときに、
各アレイ光源に対応するそれぞれのビームスポット配列
線が、相互に副走査方向に所定の間隔を有すると共に平
行となるように、全ての光ビームの位置が調整されてい
ることを特徴とする。
て、一のアレイ光源から発せられる複数の光ビームによ
り形成される各ビームスポットの内、隣接するビームス
ポットの副走査方向の間隔が、副走査方向における画素
ピッチのn倍になるように、各アレイ光源に対応するそ
れぞれのビームスポット配列線が主走査方向に対して傾
けられていることを特徴とする。
て、一のアレイ光源から発せられる複数の光ビームによ
り形成される各ビームスポットに、一端から他端に向け
て順次番号を付したときに、同一の番号となる各ビーム
スポットの主走査方向のずれ量が、主走査方向における
所定の画素ピッチ以内になるように、全ての光ビームの
位置が調整されていることを特徴とする。
メートして前記走査手段に導くコリメート手段を備える
ことを特徴とする。また、本発明は、複数の光ビームを
発するアレイ光源をn(n≧2)個備え、各アレイ光源
からそれぞれ発せられる複数の光ビームを合成し、合成
された光ビームを走査手段により被走査対象上を走査さ
せるマルチビーム走査装置であって、一のアレイ光源か
ら発せられる各光ビームが被走査対象上に結像されるこ
とによって形成される各ビームスポットの中心点を通る
直線を、当該一のアレイ光源に対応するビームスポット
配列線としたときに、各アレイ光源に対応するビームス
ポット配列線それぞれについて、一のビームスポット配
列線が、他の少なくとも1本のビームスポット配列線と
交差するように、全ての光ビームの位置が調整されてい
ることを特徴とする。
ることにより画像を形成する画像形成装置であって、前
記複数の光ビームを走査する走査装置として、上記のマ
ルチビーム走査装置を用いたことを特徴とする。
走査装置の実施の形態を画像形成装置に適用した場合の
例について、図面を参照しながら説明する。 (1)マルチビーム走査光学系の全体構成 図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置にお
けるマルチビーム走査光学系1の全体構成を説明するた
めの斜視図である。
光学系1は、光源部10と、シリンドリカルレンズ2
と、ポリゴンミラー3と、fθレンズ等の走査レンズ群
4と、折り返しミラー5などからなる。光源部10は、
レーザダイオード11、12、ビーム合成器14、コリ
メータレンズ15などからなる。レーザダイオード1
1、12は、共に2つの発光点を有し、それぞれの発光
点からレーザビームを発する構成のアレイ光源であり、
発光点の間隔が約100μmのものが使用され、レーザ
ダイオード11からはレーザビームL1、L2が、レー
ザダイオード12からはレーザビームL3、L4が発せ
られる。
ザビームL1、L2と、レーザダイオード12から発せ
られたレーザビームL3、L4は、二つの研磨したプリ
ズムを貼り合わせたビームスプリッタから成るビーム合
成器14に互いにほぼ90°の角度をもって入射する。
ここで、一方のレーザビームL3、L4は、ビーム合成
器14により90°偏向されて、コリメータレンズ15
に向かう。他方のレーザビームL1、L2は、ビーム合
成器14をそのまま通過して、コリメータレンズ15へ
向かい、各レーザビームL1〜L4が合成される。な
お、レーザビームL1、L2は、ビーム合成器14に到
達する前に、ビーム位置調整装置13を経由している。
このビーム位置調整装置13は、レーザビームL1、L
2の感光体ドラム6上における露光走査位置を副走査方
向Yと平行な方向に変位させることができるものであ
る。このビーム位置調整装置13の構成については、後
述する。
たレーザビームL1〜L4は、ここで共に平行光線にさ
れた後、シリンドリカルレンズ2にて、副走査方向に集
光されて、不図示のポリゴンモータにて矢印A方向に高
速回転駆動されるポリゴンミラー3のミラー面で反射さ
れて走査され、走査レンズ群4にて主走査方向及び副走
査方向に集光されて折り返しミラー5に至る。
ムL1〜L4は、像担持体として例えばB方向に回転す
る感光体ドラム6表面上に結像されて、主走査方向(矢
印X方向)に露光走査する。感光体ドラム6は、露光走
査される前に、その表面の残留トナーが除去され、一様
に帯電されており、このように一様に帯電した状態で矢
印B方向に回転駆動されながら露光されると、その表面
に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像
されて例えばトナー画像として可視像化され、当該トナ
ー画像は、搬送されてくる記録シート上に転写された
後、記録シートに加圧及び加熱されて定着される。トナ
ー画像の定着された記録シートは装置外に排出されて、
画像形成動作が終了する。
に、レーザダイオード11は、保持部材102に、レー
ザダイオード12は、保持部材103にそれぞれ保持さ
れており、保持部材102、103、ビーム合成器1
4、コリメータレンズ15およびビーム位置調整装置1
3は、側面視U字型の基台101にそれぞれ保持される
構成になっている。ここで、保持部材102は、基台1
01に対して主走査方向(同図の紙面垂直方向)にμm
単位で移動可能に保持されている。移動機構としては、
公知の機構、例えば精密ねじにおけるねじ送り機構など
が用いられる。
が嵌挿される孔1021を有している。レーザダイオー
ド11は、当該孔1021に嵌挿された状態では、軸1
11(図1参照)回りに回転可能に保持されるようにな
っており、光源部10の製造工程において当該孔102
1に嵌挿され、後述のビーム位置調整が施された後、接
着により保持部材102に固定されるようになってい
る。このことは、保持部材103とレーザダイオード1
2においても同様であり、レーザダイオード12は、孔
1031に嵌挿された状態では、軸121(図1参照)
回りに回転可能に保持され、ビーム位置調整終了後、接
着により保持部材103に固定される。
において、感光体ドラム6上に結像されるビームスポッ
トS1〜S4の位置関係が所定の関係になるようにレー
ザダイオード11、12の取付位置などを調整するもの
であり、ビームスポットS1〜S4の位置関係を上記所
定の関係にすることにより、光源部10から出射される
レーザビームL1〜L4の主走査方向への広がりを従来
よりも抑えてポリゴンミラーなどの光学素子の小型化を
図れるようにしている。
る。このビーム位置調整装置13は、レーザビームが光
学ガラスから成る平行平面板を通過する際に生じる屈折
を利用して、レーザビームL1、L2の感光体ドラム6
上における結像位置を副走査方向に平行な方向に変位さ
せるものである。
31と、これを回動軸133を中心にして、矢印Dもし
くはE方向に回動可能に保持する調整板ホルダ132
と、回動軸133に取着された揺動アーム134と、当
該揺動アーム134を揺動させるための送りねじ137
などからなる。揺動アーム134の一方の端部には、引
っ張りばね135が掛けられており、この引っ張りばね
135の他端部は、フレーム138に接続されている。
また、揺動アーム134のもう一方の端部には、送りね
じ137の先端部が当接している。送りねじ137は、
フレーム138のガイド部材139に固定されたナット
136にねじ込まれており、ねじ送り機構により矢印F
方向もしくはこれと反対の方向に進退することにより、
揺動アーム134が回動軸133を中心に揺動するよう
になっている。例えば、送りねじ137を矢印F方向に
進ませると、揺動アーム134を介して平行平面板13
1が矢印D方向に傾き、矢印F方向と逆方向に後退させ
ると、平行平面板131が矢印E方向に傾く。
ザビームL1、L2は、スネルの法則に基づいて、その
入射角と平行平面板131の屈折率とに応じて屈折す
る。ここでは、平行平面板131を傾けることで、平行
平面板131を通過したレーザビームL1、L2を副走
査方向に平行な方向(同図の上下方向)に変位できるよ
うに構成されている。
置調整の方法を図4を参照しながら説明する。なお、当
該調整が行われる際には、レーザダイオード11、12
が保持部材102、103の孔1021、1031に嵌
挿されただけ(接着固定されていない)状態になってい
るものとする。また、当該調整は、例えば、2次元CC
Dセンサなどの検出素子と、当該検出素子の検出面にレ
ーザビームを照射させたときの当該検出面上におけるビ
ームスポットの結像状態を当該検出素子からの検出信号
に基づいてモニタ画面上に表示させる測定装置とを備え
る公知の測定治具を用いて行われる。ここでは、当該検
出素子を、その検出面が感光体ドラム6の表面と光学的
に等価となる位置に配置し、レーザダイオード11、1
2を駆動させ、レーザビームL1〜L4が当該検出面上
に結像されたときの各ビームスポットS1〜S4をモニ
タ画面上に表示させ、表示された各ビームスポットの位
置を調整作業員が目視で確認し、各ビームスポットの位
置関係が所定の関係になるようにレーザダイオード1
1、12の取付位置等を調整することで行われる。
れたビームスポットの画像を模式的に示した図である。
また、同図に示す破線(上から順に第1ライン・・・第
4ラインという。)は、主走査方向(矢印X方向)に平
行な線であり、各破線の副走査方向(矢印Y方向)の間
隔は、感光体ドラム6上における副走査方向の画素ピッ
チ、ここでは解像度600dpiに対応させて約42μ
mに相当する間隔になっており、当該調整時にモニタ画
面上に表示されるものとする。
る。モニタ画面上にレーザビームL3によるビームスポ
ットS3、およびレーザビームL4によるビームスポッ
トS4が表示される(図4(a))。なお、図4(a)
では、説明を解りやすくするために、ビームスポットS
3とS4の各中心点を点53、54として示し、これら
の点を通る直線を「ビームスポット配列線22」として
記載している。ここで、ビームスポットの中心点とは、
光強度が最大となる点(もしくはビーム分布の重心とな
る点)のことであり、レーザダイオード12の発光点に
相当するものである。
ライン上に、S4の中心点が第4ライン上に来るよう
に、レーザダイオード12を軸121回りに回転させる
(図4(a)→(b))。続いて、レーザダイオード1
1を駆動させる。モニタ画面上にレーザビームL1によ
るビームスポットS1、レーザビームL2によるビーム
スポットS2が表示される(図4(b)→(c))。な
お、図4(c)においても、ビームスポットS1とS2
の各中心点を点51、52として示し、これらの点を通
る直線を「ビームスポット配列線21」として記載して
いる。
ムスポット配列線22と平行になるように、レーザダイ
オード11を軸111回りに回転させる(図4(c)→
(d))。続いて、ビームスポットS1の中心点が第1
ライン上に、S2の中心点が第3ライン上に来るよう
に、ビーム位置調整装置13における送りねじ137を
回して該送りねじ137を進退させ、レーザビームL
1、L2を副走査方向(矢印Y方向)に平行移動させる
(図4(d)→(e))。
ビームスポットS3の中心点と主走査方向において同じ
位置になる(すなわち、主走査方向のずれがゼロにな
る)ように、レーザダイオード11を保持している保持
部材102を主走査方向と平行な方向に移動させる(図
4(e)→(f))。このときS2の中心点とS4の中
心点も、主走査方向においてずれがなくなる。
の中心点が第1〜4ライン上に配置され、各ビームスポ
ットS1〜S4は、副走査方向における画素ピッチ(4
2μm)に相当する間隔をおいて配置されることにな
る。最後に、保持部材102、103の孔1021、1
031に嵌挿されて保持されているレーザダイオード1
1、12を現在の位置を変えないようにして接着固定
し、それから、ビーム位置調整装置13の送りねじ13
7を接着等によりナット136に固定して調整処理を終
了する。
ームスポットの、主走査方向に最も離れた2つのビーム
スポット、すなわちS1とS2の中心点51、52の、
主走査方向における距離(占有幅)を具体的に求めてみ
る。本実施の形態の走査光学系1の主走査および副走査
倍率が10倍であるとすると、上述のようにレーザダイ
オード11、12は、共に発光点の間隔が約100μm
のものが使用されているので、モニタ画面上において
は、当該発光点の間隔、すなわちS1とS2の中心点間
隔は、約1mmになる。ビームスポットS1とS2の中
心点51、52の、副走査方向における距離は、画素ピ
ッチの2倍分、すなわち約84μmなので、中心点5
1、52の主走査方向の距離、すなわち占有幅は、約
0.996mmになる。
1−84283号公報参照)で、ビームスポットS1〜
S4の位置を調整した場合の具体的な占有幅、すなわち
図10に示す占有幅Lの長さを求めてみる。図10に示
すように、従来では、一方のレーザダイオード11から
発せられるレーザビームL1によるビームスポットS1
を第1ライン上に、レーザビームL2によるビームスポ
ットS2を第3ラインに位置させ、他方のレーザダイオ
ード12から発せられるレーザビームL3によるビーム
スポットS3を第2ライン上に、レーザビームL4によ
るビームスポットS4を第4ラインに位置させている。
したがって、S1とS4の中心点間隔は約1.5mmに
なり、S1とS4の中心点の、副走査方向における距離
が、画素ピッチの3倍分、すなわち約126μmにな
る。これより、占有幅Lは、約1.49mmになり、本
実施の形態の構成の方が明らかに占有幅が狭くなること
がわかる。
2に対応するそれぞれのビームスポット配列線21と2
2が、副走査方向に所定の間隔(画素ピッチ)を有する
と共に平行となり、かつS1とS3の位置(S2とS4
の位置)の主走査方向におけるずれがゼロになるよう
に、全てのレーザビームL1〜L4の位置が調整される
ことにより、占有幅を従来よりも十分に狭くすることが
できるようになる。
ように感光体ドラム6の表面と光学的に等価となる面な
ので、図4(f)に示す各ビームスポットの位置関係
は、感光体ドラム6上でも同一となる。感光体ドラム6
上において占有幅を狭くできるということは、光路途中
におけるレーザビームL1〜L4の内、主走査方向に最
も離れているレーザビームL1とL2(L3とL4)の
主走査方向における間隔を狭くできることになるので、
レーザビームの本数が従来と同一であれば、その分従来
に比べてポリゴンミラーや走査レンズなどの光学素子を
小型化でき、いいかえれば従来と同じサイズのポリゴン
ミラー等を用いる場合、占有幅が狭くなった分だけレー
ザビームの本数を増やすことができるという効果を奏す
る。この効果は、特にポリゴンミラー3について顕著で
ある。すなわち、ポリゴンミラー3は、複数のミラー面
を有しており、各ミラー面の主走査方向長さを短くでき
れば、その分ポリゴンミラーの径を小さくでき小形化を
図れるからである。
記のように調整する場合、コリメータレンズ15などの
光学素子の光軸が、ビームスポットS1〜S4の中心点
をS1、S2、S4、S3の順に結んだ平行四辺形の重
心位置を通る位置に来るように当該光学素子もしくはレ
ーザビームL1〜L4の位置が調整されていることが望
ましい。レーザビームL1〜L4がコリメータレンズ1
5などの光学素子を通過する際に、収差などの影響をで
きるだけ受けないようにするためである。
モニタ画面上に表示されるビームスポットS1〜S4を
見ながらS1〜S4が図4(f)に示す所定の位置関係
になるようにレーザビームL1〜L4の位置を調整した
が、この方法に限られず、例えばS1〜S4が図4
(f)に示す位置関係になるときの各ビームスポット
の、検出面上における座標位置を予め決めておき、ビー
ムスポットの位置をデジタルデータで表わすことができ
る公知のビーム位置測定装置を用いて、各ビームスポッ
トの位置をデジタルデータで確認し、各ビームスポット
が当該決めておいた座標位置に位置するように、レーザ
ダイオード11、12の取付位置等を調整するようにし
てもよい。
うまでもなく、以下のような変形例を考えることができ
る。 (5−1)上記実施の形態では、ビームスポットS1〜
S4を図4(f)に示すようにビームスポット配列線2
1とビームスポット配列線22が平行になり、かつS1
とS3の主走査方向におけるずれ量がゼロになるように
配置したが、ビームスポットの配置例としては、これに
限られず、図5に示すような配置例とすることもでき
る。
線21、22が平行になっている点は上記実施の形態と
同じであるが、S1とS3の中心点が主走査方向におい
てずれているところが異なっている。各ビームスポット
S1〜S4の大きさが1画素分を表わしているとした場
合、同図では、S1がS3に対し、およびS2がS4に
対して、約0.5画素分(画素ピッチの半分)だけ主走
査方向にずれていることになるが、このような配置にし
ても、占有幅Lは、約1.017mmとなり、従来の配
置よりも占有幅を十分に狭くできる。
向のずれ量の許容範囲を1画素(画素ピッチ)以内と決
めておけば、最大で1画素ずれたとしてもそのときの占
有幅は1.038mmとなり、これでも従来よりも占有
幅を十分狭くできると共に、調整作業において、厳密な
調整を必要としない分、調整が容易になると共に作業時
間を短縮できるという効果を享受できる。
る各ビームスポットに例えば右側から順に第1番目、第
2番目と番号を付したときに(ここでは、第1番目のビ
ームスポットがS1とS3になり、第2番目のビームス
ポットがS2とS4になる。)、同一の番号となる各ビ
ームスポット(すなわち、S1とS3、S2とS4)の
主走査方向のずれ量が、占有幅が従来よりも小さくなる
所定の範囲(S3、S4を主走査方向と反対の方向へ移
動させたときに、S3の中心点が、S1とS2を結ぶ線
分の丁度半分の位置に来る、すなわちS1〜S4が同一
直線上に位置する範囲)内となるようにレーザビームL
1〜L4の位置を調整すれば、占有幅を狭くできるとい
う効果を得ることができる。
にすることもできる。図6では、ビームスポット配列線
21と22が平行であり、S1が第1ラインに、S2が
第2ラインに、S3が第3ラインに、S4が第4ライン
にそれぞれ配置され、かつS1とS3の中心点が主走査
方向において同位置となるようになっている。この場
合、占有幅は約0.999mmとなる。
実施の形態の方法に限られず、例えば次に説明する別の
方法を用いることができる。図7は、ビーム位置調整の
別の方法を説明するための図である。まず、レーザダイ
オード11、12を保持部材102、103の孔102
1、2031に嵌挿し、図7(a)に示すように、ビー
ムスポット配列線21と、ビームスポット配列線22と
が平行になるように、レーザダイオード11、12を軸
111、112回りに回転させる。
回転させて、図7(b)に示すように、ビームスポット
S1の中心点を第1ライン上に、S2の中心点を第3ラ
イン上に位置させる。次に、レーザダイオード12をビ
ームスポット配列線22と平行な方向(矢印T方向)に
移動させて、図7(c)に示すように、ビームスポット
S3の中心点を第2ライン上に位置させる(このときS
4の中心点は、第4ライン上に来る。)。
体を回転させる機構およびいずれか一方のレーザダイオ
ードを配列線に平行な方向に移動させる機構を備える必
要があるが、調整手順が比較的簡単であることから調整
が容易となる効果を奏する。 (5−4)上記実施の形態では、ビームスポット配列線
21とビームスポット配列線22を平行(2本の配列線
が同一直線上に位置する場合を含まない。)にすること
で、占有幅を従来よりも狭くするようにしたが、これに
限られず、例えば図8に示すように各ビームスポット配
列線21、22が平行にならない、すなわちビームスポ
ット配列線21と22が1箇所で交差する状態になるよ
うにしても、占有幅を従来よりも狭くできるという効果
を得ることができる。
ーザビームを発するレーザダイオードを2つ備えた構成
例について説明したが、これに限定されることはなく、
m(m≧2)本のレーザビームを発するアレイ光源がn
(n≧2)個備えられる構成であっても本発明の効果を
得ることができる。図9は、2本のレーザビームを発す
るアレイ光源を3つ備える構成におけるビームスポット
配置例を示す図である。
アレイ光源から発せられるレーザビームによるものであ
り、S33、S34は、第2のアレイ光源から発せられ
るレーザビームによるものであり、S35、S36は、
第3のアレイ光源から発せられるレーザビームによるも
のである。S31、S32の中心点を通る直線と、S3
3、S34の中心点を通る直線と、S35、S36の中
心点を通る直線とが、相互に平行であると共に副走査方
向に画素ピッチに相当する間隔を有している。そして、
第1のアレイ光源によるS31、S32が第1、第4ラ
イン上に、第2のアレイ光源によるS33、S34が第
2、第5ライン上に、第3のアレイ光源によるS35、
S36が第3、第6ライン上に位置するようになってい
る。
のアレイ光源それぞれについて、一のアレイ光源から発
せられる複数のレーザビームにより形成される各ビーム
スポットの内、隣接するビームスポット、ここでは、S
31とS32、S33とS34、およびS35とS36
の副走査方向の間隔が、副走査方向における画素ピッチ
の3倍になるように各ビームスポット配列線が主走査方
向に対して傾けられ、6本のレーザビームの位置調整が
成される。アレイ光源がn個の場合は、各アレイ光源に
ついて、一のアレイ光源により形成される各ビームスポ
ットの、隣接するビームスポットの副走査方向の間隔
が、副走査方向における画素ピッチのn倍になるように
各ビームスポット配列線が傾けられることになる。
するアレイ光源がn(n≧2)個備えられる構成の場合
に、図5に示すようにアレイ光源毎にビームスポットを
主走査方向にずらす場合は、n個のアレイ光源それぞれ
について、一のアレイ光源からのレーザビームにより形
成されるm個のビームスポットに、例えば右端から左端
にかけて順次第1番目、第2番目・・第m番目と番号を
付したときに、同一の番号となるn個の各ビームスポッ
トの主走査方向のずれ量が、所定の範囲内になるように
調整すればよい。
いて、図8に示すようにビームスポット配列線を平行に
しない場合には、各アレイ光源に対応するビームスポッ
ト配列線それぞれについて、一のビームスポット配列線
が、他の少なくとも1本のビームスポット配列線と交差
するように全てのレーザビームの位置が調整される。 (5−6)上記実施の形態では、本発明のマルチビーム
走査装置を画像形成装置に用いた例について説明した
が、これに限られず被走査対象を備える他の装置に適用
することもできる。
ビーム走査装置は、各アレイ光源に対応するそれぞれの
ビームスポット配列線が、相互に副走査方向に所定の間
隔を有すると共に平行となるように、全ての光ビームの
位置が調整されるようになっており、例えば各アレイ光
源それぞれについて、一のアレイ光源から発せられる複
数の光ビームにより形成される各ビームスポットに、一
端から他端に向けて順次番号を付したときに、同一の番
号となる各ビームスポットの主走査方向のずれ量をほぼ
ゼロにすれば、光源部から出射される各光ビームの内、
主走査方向において最も離れている両端の光ビームの主
走査方向における間隔を、各ビームスポットを単に直線
状に並べる従来の構成に比べて十分に狭くすることがで
き、その分従来に比べてポリゴンミラーや走査レンズを
小型化でき、ひいては走査装置の小型化を図ることがで
きるという効果を奏する。
けるマルチビーム走査光学系の全体構成を説明するため
の斜視図である。
図である。
の構成を示した図である。
す模式図である。
る。
を説明するための模式図である。
る。
備える構成におけるビームスポット配置例を示す模式図
である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の光ビームを発するアレイ光源をn
(n≧2)個備え、各アレイ光源からそれぞれ発せられ
る複数の光ビームを合成し、合成された光ビームを走査
手段により被走査対象上を走査させるマルチビーム走査
装置であって、 一のアレイ光源から発せられる各光ビームが被走査対象
上に結像されることによって形成される各ビームスポッ
トの中心点を通る直線を、当該一のアレイ光源に対応す
るビームスポット配列線としたときに、 各アレイ光源に対応するそれぞれのビームスポット配列
線が、相互に副走査方向に所定の間隔を有すると共に平
行となるように、全ての光ビームの位置が調整されてい
ることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項2】 n個のアレイ光源それぞれについて、一
のアレイ光源から発せられる複数の光ビームにより形成
される各ビームスポットの内、隣接するビームスポット
の副走査方向の間隔が、副走査方向における画素ピッチ
のn倍になるように、各アレイ光源に対応するそれぞれ
のビームスポット配列線が主走査方向に対して傾けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム
走査装置。 - 【請求項3】 n個のアレイ光源それぞれについて、一
のアレイ光源から発せられる複数の光ビームにより形成
される各ビームスポットに、一端から他端に向けて順次
番号を付したときに、同一の番号となる各ビームスポッ
トの主走査方向のずれ量が、主走査方向における所定の
画素ピッチ以内になるように、全ての光ビームの位置が
調整されていることを特徴とする請求項1もしくは2に
記載のマルチビーム走査装置。 - 【請求項4】 前記合成された各光ビームをコリメート
して前記走査手段に導くコリメート手段を備えることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマルチビ
ーム走査装置。 - 【請求項5】 複数の光ビームを発するアレイ光源をn
(n≧2)個備え、各アレイ光源からそれぞれ発せられ
る複数の光ビームを合成し、合成された光ビームを走査
手段により被走査対象上を走査させるマルチビーム走査
装置であって、 一のアレイ光源から発せられる各光ビームが被走査対象
上に結像されることによって形成される各ビームスポッ
トの中心点を通る直線を、当該一のアレイ光源に対応す
るビームスポット配列線としたときに、 各アレイ光源に対応するビームスポット配列線それぞれ
について、一のビームスポット配列線が、他の少なくと
も1本のビームスポット配列線と交差するように、全て
の光ビームの位置が調整されていることを特徴とするマ
ルチビーム走査装置。 - 【請求項6】 複数の光ビームを走査することにより画
像を形成する画像形成装置であって、 前記複数の光ビームを走査する走査装置として、請求項
1ないし5のいずれかに記載のマルチビーム走査装置を
用いたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001050849A JP2002250881A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | マルチビーム走査装置および当該装置を備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001050849A JP2002250881A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | マルチビーム走査装置および当該装置を備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002250881A true JP2002250881A (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=18911745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001050849A Pending JP2002250881A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | マルチビーム走査装置および当該装置を備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002250881A (ja) |
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-
2001
- 2001-02-26 JP JP2001050849A patent/JP2002250881A/ja active Pending
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