JP2002250163A - 車両ドア開閉装置及び車両ドア開閉装置の制御プログラム - Google Patents

車両ドア開閉装置及び車両ドア開閉装置の制御プログラム

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JP2002250163A
JP2002250163A JP2001050514A JP2001050514A JP2002250163A JP 2002250163 A JP2002250163 A JP 2002250163A JP 2001050514 A JP2001050514 A JP 2001050514A JP 2001050514 A JP2001050514 A JP 2001050514A JP 2002250163 A JP2002250163 A JP 2002250163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッチ機構を連係作動可能な作動部材の中立
位置の検出が不可能な場合であっても、車両ドアを全閉
状態とすることが可能な状態にすることができるととも
に、この状態を安価かつ容易に実現可能な車両ドア開閉
装置を提供する。 【解決手段】 制御装置は、作動用ギヤの中立位置の検
出が不可能な状態にあると判断したとき、モータ部の駆
動制御のためのプログラムモードを、通常作動モードか
ら異常作動モードに移行させる。前記制御装置は、前記
異常作動モードにおいて、車両ドアが開状態となるよう
に作動用ギヤを作動させる機能と、ストライカがラッチ
に導入された状態で該車両ドアが全閉状態となるように
該作動用ギヤを作動させる機能と、該作動用ギヤを強制
的に停止させる機能とを有している。これによれば、前
記車両ドアを全閉状態とすることが可能な状態が実現さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラッチ機構を連係
作動可能な作動部材を駆動するアクチュエータの駆動制
御を行う制御装置が、前記作動部材の中立位置を基準と
して、該作動部材をドア全閉側及びドア全閉解除側に作
動させるように前記アクチュエータを制御する車両ドア
開閉装置及び車両ドア開閉装置の制御プログラムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、正逆方向に回転可能なモータ
を一つだけ備え、該モータの回転方向及び駆動量を制御
することで、ラッチの位置に基づく該ラッチとストライ
カとの係合状態を変化させ、車両ドアを半閉状態から全
閉状態にしたり、該全閉状態が解除された全閉解除状態
にしたりする車両ドア開閉装置がある。
【0003】この種の装置では、一般に、前記モータに
よって回動される回動部材(作動部材)が、所定の中立
位置と、該位置から正逆各方向に所定角度をおいて夫々
設定された全閉状態とするための全閉位置及び全閉解除
状態とするための全閉解除位置との間を往復回動するよ
うになっている。この装置では、例えば、前記回動部材
を前記中立位置から前記全閉位置に回動させることで、
前記ラッチと該ラッチに導入された状態の前記ストライ
カとの係合状態をハーフラッチ状態からフルラッチ状態
とし、前記車両ドアを半閉状態から全閉状態とするよう
になっている。また、前記回動部材を前記中立位置から
前記全閉解除位置に回動させることで、前記ラッチと前
記ストライカとの係合を解除し、前記車両ドアを全閉解
除状態とするようになっている。
【0004】このような構成の装置では、多くの場合、
前記回動部材を前記中立位置から前記全閉位置や前記全
閉解除位置まで回動させた後に、その都度、前記中立位
置に戻して待機状態とするようにしている。これによれ
ば、例えば、前記回動部材が前記中立位置に配置された
とき該回動部材と前記ラッチとの間の連係が断たれるよ
うに構成することで、前記待機状態のときに手動による
操作で前記ラッチの位置を変化させること即ち前記車両
ドアの手動開閉が可能になる。
【0005】このような場合、一般に、前記回動部材を
前記中立位置に正確に戻すために、該中立位置を検出す
るためのスイッチを設け、前記回動部材が前記中立位置
に至った時の該スイッチの作動に基づいて前記モータを
停止させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記スイッチの故障な
どにより前記中立位置の検出が不可能な状態になると、
前記回動部材が前記中立位置で停止することができず前
記全閉位置と前記全閉解除位置との間で往復回動を継続
した状態となる。この往復回動が継続されると、例え
ば、前記車両ドアの全閉状態と全閉解除状態が交互に繰
り返されて止まらなくなるという問題が発生する。
【0007】この問題を解決するための方法としては、
例えば、前記モータの連続駆動時間を一定時間以内に制
限することで、前記回動部材の前記中立位置を超えた後
の回動量を所定量以下にくい止めるという方法が考えら
れる。
【0008】しかしながら、この方法では、前記回動部
材は前記モータの連続駆動時間に基づいて停止されるた
め、該モータの回転速度のばらつきなどにより、実際に
は前記回動部材の停止位置が相当にばらつく。
【0009】前記回動部材の停止位置が前記中立位置か
ら大きく離れると、前記車両ドアを全閉状態としたい場
合にも拘わらず、全閉解除状態で前記回動部材が停止し
た状態となってしまうことがある。また、前記車両ドア
が開いた状態で、前記ストライカが前記ラッチから離脱
しているときに、前記ラッチに前記ストライカを導入不
可能な位置に前記ラッチが移動して停止した状態となっ
てしまうことがある。これらの状態では、前記ラッチと
前記ストライカとを係合させてドアを全閉状態に保持す
ることができないため、修理工場に持ち込むこともまま
ならない。
【0010】さらに、これを解決するため、前記モータ
と前記ラッチとの間に、外部からの操作によって両者の
連係を機械的に断つとともに、前記ラッチを前記ストラ
イカと係合可能な位置に配置することができる遮断機構
を設けたものがある。これにより、前記連係を断って前
記ラッチを前記ストライカと係合可能な位置に配置した
状態で、ユーザが手動で前記車両ドアを閉じることによ
り該ドアを緊急避難的に全閉状態に保持することができ
る。
【0011】ところが、この遮断機構を設けると、車両
ドア開閉装置の構造が複雑になりコストアップの要因と
なるとともに該装置が大型化する虞がある。また、前記
遮断機構をユーザに操作させる必要が発生する。
【0012】本発明の目的は、ラッチ機構を連係作動可
能な作動部材の中立位置の検出が不可能な場合であって
も、車両ドアを全閉状態とすることが可能な状態にする
ことができるとともに、この状態を安価かつ容易に実現
可能な車両ドア開閉装置及び車両ドア開閉装置の制御プ
ログラムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ラッチ機構を連係作動
可能な作動部材を駆動するアクチュエータの駆動制御を
行う制御装置が、前記作動部材の中立位置を基準とし
て、該作動部材をドア全閉側及びドア全閉解除側に作動
させるように前記アクチュエータを駆動制御すること
で、車両ドアを全閉状態及び全閉解除状態とすることが
可能な車両ドア開閉装置であって、前記制御装置が、前
記中立位置の検出が不可能な状態にあると判断したと
き、前記アクチュエータの駆動制御のためのプログラム
モードを、前記中立位置の検出が可能なときに適用すべ
き通常作動モードから、該検出が不可能なときに前記車
両ドアを前記全閉状態とすることが可能な状態になるよ
うに前記アクチュエータを制御するための異常作動モー
ドに移行させることを要旨とする。
【0014】この発明では、制御装置が、作動部材の中
立位置を基準としてアクチュエータを駆動させるように
なっている。前記制御装置は、前記中立位置の検出が不
可能な状態にあると判断したとき、車両ドアを全閉状態
とすることが可能な状態になるように、前記アクチュエ
ータを制御する。これによれば、前記中立位置の検出が
不可能な場合であっても、前記アクチュエータとラッチ
機構との間に外部からの操作によって両者の連係を機械
的に遮断するための遮断機構などを設けることなく、前
記車両ドアを全閉状態とすることが可能な状態にするこ
とができる。
【0015】また、この発明では、前記アクチュエータ
の駆動制御のためのプログラムにおいて、通常作動モー
ドと異常作動モードとの二つのモードを設けている。つ
まり、前記プログラムの少なくとも一部は、前記中立位
置の検出が可能なときに適用すべきモードと、不可能な
ときに適用すべきモードとに分けた状態で作成されてい
る。これによれば、前記プログラムを各モードに分割し
てそれぞれを独立して作成することが可能になるととも
に、例えば、前記制御装置が前記中立位置の検出の可否
を判断する際の条件設定やその変更対応が容易になる。
したがって、前記両モードが設けられていない状態に比
較して、前記プログラムの作成が容易になり、プログラ
ム作成期間短縮、ひいては、コストダウンが可能にな
る。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記制御装置は、前記異常作動モード
において、前記車両ドアが前記全閉解除状態となるよう
に前記作動部材を強制的に作動させる強制リリース作動
機能と、前記ラッチ機構が前記車両ドアを前記全閉状態
とすることが可能な状態になったときに該車両ドアが該
全閉状態となるように前記作動部材を強制的に作動させ
る強制クローズ作動機能と、前記作動部材を強制的に停
止させる強制停止機能とを有するとともに、少なくとも
前記強制停止機能を機能させるように構成され、前記強
制リリース作動機能は前記強制クローズ作動機能よりも
前の時点で、該強制クローズ作動機能は前記強制停止機
能よりも前の時点で機能するように設定されていること
を要旨とする。
【0017】この発明によれば、異常作動モードにおけ
る制御装置による制御によって、ラッチ機構を構成する
ラッチをストライカの導入が可能な状態で停止させた
り、該ストライカが導入された状態で車両ドアを全閉状
態とする位置に前記ラッチを停止させたりすることがで
きる。つまり、前記車両ドアを全閉状態とすることが可
能な状態が実現される。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記制御装置は、前記異常作動モード
において、前記通常作動モードから該異常作動モードに
移行させた時点の前記作動部材の前記中立位置に対する
遷移位置に応じて、前記強制リリース作動機能のみ、ま
たは、該強制リリース作動機能及び前記強制クローズ作
動機能の両機能をキャンセルさせることを要旨とする。
【0019】この発明によれば、前記作動部材の前記中
立位置に対する遷移位置に応じて、強制リリース作動機
能が不要な場合には該機能を、該機能及び強制クローズ
作動機能が不要な場合には該両機能がキャンセルされ
る。したがって、前記作動部材の強制停止が終了される
までの時間を短縮することが可能になる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記制御装置は、前記作動部材が前記
中立位置に対して前記ドア全閉側及び前記ドア全閉解除
側の一方側に寄った状態にあるとき第1状態に、他方側
に寄った状態にあるとき前記第1状態とは異なる第2状
態になる中立位置検出センサからの信号の切り替わりに
基づいて、前記作動部材が前記中立位置にあるか否かを
判断するとともに、前記中立位置検出センサからの信号
と、前記ラッチ機構がフルラッチ状態にあることを検出
するためのフルラッチセンサからの信号と、該ラッチ機
構がハーフラッチ状態にあることを検出するためのハー
フラッチセンサからの信号との組み合わせにより、前記
中立位置の検出が不可能な状態にあるか否かを判断する
ことを要旨とする。
【0021】この発明によれば、前記制御装置が前記作
動部材の前記中立位置に対する遷移位置を把握すること
が可能になる。さらに、この遷移位置が把握された状態
で、前記中立位置の検出が不可能な状態にあるか否かを
判断することができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項に記載の発明において、前記制御装置は、
前記アクチュエータの所定方向への駆動開始時点からの
連続駆動時間が所定の時間に達したとき、前記中立位置
の検出が不可能な状態にあると判断することを要旨とす
る。
【0023】この発明によれば、制御装置に、前記アク
チュエータの所定方向への駆動開始時点からの連続駆動
時間に基づいて前記プログラムモードを前記通常作動モ
ードから前記異常作動モードに移行させることができ
る。
【0024】請求項6に記載の発明は、ラッチ機構を連
係作動可能な作動部材を駆動するアクチュエータの駆動
制御を行う制御装置が、前記作動部材の中立位置を基準
として、該作動部材をドア全閉側及びドア全閉解除側に
作動させるように前記アクチュエータを駆動制御するこ
とで、車両ドアを全閉状態及び全閉解除状態とすること
が可能な車両ドア開閉装置の制御プログラムであって、
前記制御装置に、前記中立位置の検出の可否を判断さ
せ、該検出が不可能な状態にあると判断したとき、前記
アクチュエータの駆動制御モードを、前記中立位置の検
出が可能なときに適用すべき通常作動モードから、該検
出が不可能な状態で前記車両ドアを前記全閉状態とする
ことが可能な状態になるように前記アクチュエータを制
御するための異常作動モードに移行させることを要旨と
する。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記異常作動モードにおいて、前記車
両ドアが前記全閉解除状態となるように前記作動部材を
強制的に作動させた後に停止させる強制リリース作動ス
テップと、前記ラッチ機構が前記車両ドアを前記全閉状
態とすることが可能な状態になったときに該車両ドアが
該全閉状態となるように前記作動部材を強制的に作動さ
せる強制クローズ作動ステップと、前記作動部材を強制
的に停止させる強制停止ステップとが設けられるととも
に、少なくとも前記強制停止ステップを実行するように
設定され、前記強制リリース作動ステップを前記強制ク
ローズ作動ステップよりも前の時点で、該強制クローズ
作動ステップを前記強制停止ステップよりも前の時点で
実行するように設定されていることを要旨とする。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記異常作動モードにおいて、前記通
常作動モードから該異常作動モードに移行させた時点の
前記作動部材の前記中立位置に対する遷移位置に応じ
て、前記強制リリース作動ステップのみ、または、該強
制リリース作動ステップ及び前記強制クローズ作動ステ
ップの両ステップをキャンセルさせることを要旨とす
る。
【0027】これら請求項6〜8に記載の発明によれ
ば、前述の請求項1〜3に記載の発明の作用効果を奏す
るように、前記制御装置に前記アクチェータを駆動制御
させることが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0029】本実施形態の車両ドア開閉装置は、例え
ば、跳ね上げ開閉式のバックドア(車両ドア)の内部に
配設され、該ドアの開閉のために用いられる。図1に示
す車両ドア開閉装置11は、前記車両ドアによって閉塞
される車両ボディ開口側に固定されたストライカ12
(図3のみに図示)と係合可能なラッチ13を備えたラ
ッチ機構14を備えている。また、車両ドア開閉装置1
1は、ラッチ機構14を作動させるための作動機構15
と、該作動機構15を駆動可能なアクチュエータとして
のモータ部16と、該モータ部16の駆動制御を行う制
御装置22とを備えている。
【0030】図2〜6は、ラッチ機構14、作動機構1
5及びモータ部16の可動部材のみを用いてそれらの作
動状態を示した図である。図2〜6に示すように、ラッ
チ機構14には、前述のラッチ13に加え、該ラッチ1
3に係合可能な係止片17が設けられている。
【0031】ラッチ13は、該ラッチ13に形成された
孔13Aに図示しないラッチ支軸が貫挿された状態でラ
ッチ機構14のハウジング14A(図1のみに図示)に
回動可能に支持されている。ラッチ13は、その外周面
13Bに開口したU字溝13Cを備えている。U字溝1
3C内には、前記車両ドアの手動などによる移動に伴い
ストライカ12が導入され得るようになっている。ま
た、ラッチ13には、係止片17と係合可能な第1及び
第2係合突起13D,13Eが外周面13Bから外方に
突出するように形成されている。
【0032】ラッチ13には、ラッチレバー18が固定
されている。前記ラッチ支軸は、ラッチレバー18に形
成された孔18Aにも貫挿された状態になっている。ラ
ッチレバー18にはラッチ13の回動中心から遠ざかる
ように延びるアーム部18Bが形成され、該アーム部1
8Bの先端部分には係合ピン18Cが立設されている。
【0033】係止片17は、前記ラッチ支軸に平行に配
設されるとともにハウジング14Aに回動可能に支持さ
れた係止片支軸19に固定されている。係止片支軸19
の上端部には、係止片レバー20が固定されている。
【0034】図3はラッチ13及び係止片17の平面図
である。ラッチ13は、図3における反時計方向に、図
示しないバネによって付勢されている。また、係止片1
7は、同じく図3における時計方向に、図示しないバネ
によって付勢されている。
【0035】ストライカ12がU字溝13C内に配置さ
れた状態で、ラッチ13の第1係合突起13Dと係止片
17とが係合した状態(ハーフラッチ状態。図3の状
態。)となったとき、前記車両ドアは半閉状態になるよ
うになっている。
【0036】また、ストライカ12がU字溝13C内に
配置された状態で、ラッチ13の第2係合突起13Eと
係止片17とが係合した状態(フルラッチ状態)となっ
たとき、前記車両ドアは全閉状態になるようになってい
る。
【0037】また、前記ハーフラッチ及び前記フルラッ
チ状態において、係止片17を前記反時計方向に回動さ
せて該係止片17とラッチ13との係合を解除したとき
には、ラッチ13が、前記バネの付勢力によって回動さ
れた後に図示しないストッパに当接してオープン状態に
保持され得るようになっている。ラッチ13がこのオー
プン状態にあるときには、前記車両ドアを手動で移動さ
せることなどによるストライカ12のU字溝13Cへの
導入や該U字溝13Cからの抜き取りが可能な状態にな
る。なお、ラッチ13が前記オープン状態にあるとき、
係止片17は図示しないストッパに当接して、ラッチ1
3との係合を可能とする位置に配置されるようになって
いる。
【0038】ラッチ機構14は、ラッチ13の位置状態
を検出可能なラッチ状態検出スイッチ21(以降、ラッ
チスイッチと呼ぶ。図1のみに図示。)を備えている。
ラッチスイッチ21は、ラッチ13が、前記ハーフラッ
チ状態と前記フルラッチ状態との間にある場合に、制御
装置22(図1のみに図示)に対してハーフラッチ信号
を出力した状態(ハーフラッチON状態)となるように
なっている。具体的には、ラッチ13が前記オープン状
態側から前記ハーフラッチ状態側に回動したとき、ラッ
チスイッチ21は、ラッチ13が前記ハーフラッチ状態
となる直前に前記ハーフラッチON状態になるととも
に、前記フルラッチ状態となるまで該ハーフラッチON
状態を維持させるようになっている。そして、ラッチ1
3が前記フルラッチ状態側から前記ハーフラッチ状態側
に回動したときには、ラッチ13が前記ハーフラッチ状
態となる位置を前記オープン状態側に超えたときに、ラ
ッチスイッチ21の前記ハーフラッチON状態が解除さ
れてラッチOFF状態になるようになっている。
【0039】また、ラッチスイッチ21は、ラッチ13
が前記フルラッチ状態を超えた位置にある場合に、制御
装置22に対してフルラッチ信号を出力した状態(フル
ラッチON状態)となるようになっている。
【0040】制御装置22は、ラッチスイッチ21が前
記ハーフラッチON状態でも前記フルラッチON状態で
もない状態(即ち、前記ラッチOFF状態)から前記ハ
ーフラッチON状態になった時点を、ラッチ13の状態
が前記オープン状態側から前記ハーフラッチ状態になっ
た時点と判断する。また、制御装置22は、ラッチスイ
ッチ21が前記フルラッチON状態から前記ハーフラッ
チON状態になった後に前記ラッチOFF状態となった
時点を、ラッチ13の状態が前記フルラッチ状態から、
前記ハーフラッチ状態よりも前記オープン状態側になっ
た時点と判断する。
【0041】つまり、ラッチスイッチ21は、ラッチ機
構14が前記フルラッチ状態及び前記ハーフラッチ状態
にあることを検出するためのフルラッチセンサ及びハー
フラッチセンサとして機能し得る構成となっている。
【0042】なお、前述のラッチスイッチ21による前
記ハーフラッチ信号及び前記フルラッチ信号の出力は、
ストライカ12がラッチ13のU字溝13Cに導入され
た状態にあるか否かに拘わらず、ラッチ13の位置状態
のみに基づいて行われる。
【0043】なお、制御装置22は、CPU22A及び
記憶装置22Bを備えている(図1参照)。記憶装置2
2Bには、モータ部16の駆動のための制御プログラム
などが記録されている。CPU22Aは、前記制御プロ
グラムに関する演算処理を行う。
【0044】モータ部16は、図示しない減速ギヤ構造
を介して電動モータ(図示なし)に連結された出力ピニ
オンギヤ23を備えている。モータ部16は、前述の制
御装置22によって駆動制御されるようになっており、
該制御により、出力ピニオンギヤ23は正逆両方向に回
転駆動され得るようになっている。なお、本実施形態で
は、モータ部16は、前記正逆両方向で出力ピニオンギ
ヤ23の出力駆動力及び出力駆動速度が同等になってい
る。
【0045】作動機構15は、出力ピニオンギヤ23に
係合して駆動される作動部材としての作動用ギヤ24を
備えている。作動用ギヤ24は、前記ラッチ支軸や係止
片支軸19とは平行でないギヤ支軸25によって回動可
能に支持されている。作動用ギヤ24は平面形状が略扇
状を呈しており、その円弧状部分に出力ピニオンギヤ2
3と係合可能な歯部24Aが形成されている。作動用ギ
ヤ24の外周寄り部分であって周方向の一端側の面上に
は、作動ピン24Bがカシメにより立設固定されてい
る。
【0046】ギヤ支軸25上には、クローズ用レバー2
6が回動可能な状態で配設されている。クローズ用レバ
ー26は、作動用ギヤ24の図2における反時計方向へ
の回動に基づき、該クローズ用レバー26の被当接部2
6Aが作動ピン24Bと当接して該反時計方向に回動さ
れ得るようになっている。
【0047】また、クローズ用レバー26は、作動用ギ
ヤ24による図2における反時計方向への回動に基づ
き、該クローズ用レバー26のクローズ作動片26Bが
ラッチレバー18の係合ピン18Cに当接可能になって
いる。このクローズ作動片26Bが係合ピン18Cに当
接した状態で、さらにクローズ用レバー26が図2にお
ける反時計方向に回動すると、ラッチ13がクローズ方
向(前記オープン状態側から前記フルラッチ状態側への
移動方向)に回動されるようになっている。
【0048】なお、クローズ用レバー26は、図示しな
いバネによって図2における時計方向に付勢されるとと
もに、作動ピン24Bに当接していない状態では、図示
しないストッパに当接して所定位置に保持されるように
なっている。
【0049】作動機構15には、クローズ用レバー26
を挟んで作動用ギヤ24と反対側に、ギヤ支軸25とは
別の、該ギヤ支軸25と平行なオープン用レバー支軸2
7によって回動可能に支持されたオープン用レバー28
が設けられている。オープン用レバー28は、作動用ギ
ヤ24の図2における時計方向への回動に基づき、該オ
ープン用レバー28の被当接部28Aが作動ピン24B
と当接して該時計方向に回動され得るようになってい
る。
【0050】オープン用レバー28には、オープン用レ
バー支軸27を挟んで被当接部28Aとは反対側の部分
に、係止片レバー20と当接可能なオープン作動片28
Bが設けられている。オープン作動片28Bは、作動用
ギヤ24によるオープン用レバー28の図2における時
計方向への回動に基づき、係止片レバー20に当接可能
になっている。このオープン作動片28Bが係止片レバ
ー20に当接した状態で、さらにオープン用レバー28
が図2における時計方向に回動すると、係止片17がラ
ッチ13との係合解除方向(図3における反時計方向)
に回動されるようになっている。
【0051】なお、オープン用レバー28は、バネ28
C(図1のみに図示)によって図2における反時計方向
に付勢されるとともに、作動ピン24Bに当接していな
い状態では、図示しないストッパに当接して所定位置に
保持されるようになっている。
【0052】本実施形態の車両ドア開閉装置11では、
作動ピン24Bと両レバー26,28とが互いに当接し
ない(非干渉な)作動用ギヤ24の中立位置を基準とし
て該作動用ギヤ24をドア全閉側及びドア全閉解除側に
回動させるように、制御装置22がモータ部16を制御
するようになっている。なお、作動用ギヤ24が、前記
中立位置を基準として、クローズ用レバー26を作動さ
せるための回動方向側(図2,4〜6における反時計方
向側)に寄った状態を、該作動用ギヤ24がドア全閉側
に寄った状態、あるいは、ドア全閉側にある状態と呼ぶ
ことにする。また、作動用ギヤ24が、前記中立位置を
基準として、オープン用レバー28を作動させるための
回動方向側(図2,4〜6における時計方向側)に寄っ
た状態を、該作動用ギヤ24がドア全閉解除側に寄った
状態、あるいは、ドア全閉解除側にある状態と呼ぶこと
にする。
【0053】なお、作動用ギヤ24が前記中立位置にあ
るときは、作動用ギヤ24の作動ピン24Bと両レバー
26,28の両被当接部26A,28Aとの間には所定
の隙間が確保されるようになっており、作動用ギヤ24
が所定の角度以上回動したとき、互いに当接し得るよう
になっている。
【0054】また、作動ピン24Bと両レバー26,2
8とが非干渉な状態では、両レバー26,28は、それ
ぞれ前記所定位置に保持され、ラッチ機構14側に干渉
しないようになっている。そのため、この状態では、前
記車両ドアの手動等による閉方向への移動に基づいて、
U字溝13C内に導入されたストライカ12を押し付け
ることによってラッチ13を前記クローズ方向へ回動さ
せて、該ラッチ13を前記ハーフラッチ状態及びフルラ
ッチ状態とすることが可能になっている。
【0055】本実施形態では、作動用ギヤ24がドア全
閉側及びドア全閉解除側のどちら側に寄った状態にある
かが、作動機構15に設けられた中立位置検出センサと
しての中立スイッチ29によって検出され得るようにな
っている。中立スイッチ29は、作動機構15の基台側
に固定されたベース部29A(図1のみに図示)に回動
可能に支持されたロータ29Bを備えている。ロータ2
9Bには、作動用ギヤ24に設けられたセンサピン24
Eと係合可能な係合部29Cが設けられている。中立ス
イッチ29は、センサピン24Eと係合部29Cとの係
合時の作動用ギヤ24の回動に基づくロータ29Bの向
きの変化によって前記検出を行うようになっている。
【0056】作動用ギヤ24がほぼ前記中立位置にある
ときには、係合部29Cとセンサピン24Eとが係合す
るようになっている(図2,5の状態)。作動用ギヤ2
4が前記中立位置に対してドア全閉側に寄った状態で
は、係合部29Cが上方を向くようにロータ29Bが回
動されて(図4の状態)、中立スイッチ29が制御装置
22に対してON信号を出力した状態(第1状態として
の中立スイッチON状態)となるようになっている(図
7参照)。また、作動用ギヤ24が前記中立位置に対し
てドア全閉解除側に寄った状態では、係合部29Cが下
方を向くようにロータ29Bが回動されて(図6の状
態)、中立スイッチ29がON信号を出力しない状態
(第2状態としての中立スイッチOFF状態)となるよ
うになっている(同じく図7参照)。
【0057】制御装置22は、中立スイッチ29の前記
ON状態と前記OFF状態との切り替わりの時点を、作
動用ギヤ24が前記中立位置にあった時点であると判断
する。すなわち、中立スイッチ29は、前記ON状態と
前記OFF状態との切り替わりにより、前記中立位置の
検出が可能な構成となっている。
【0058】さらに、制御装置22は、中立スイッチ2
9の状態が前記OFF状態から前記ON状態に切り替わ
った時点を、作動用ギヤ24がドア全閉解除側から前記
中立位置に至った時点であると判断する。また、制御装
置22は、中立スイッチ29の状態が前記ON状態から
前記OFF状態に切り替わった時点を、作動用ギヤ24
がドア全閉側から前記中立位置に至った時点であると判
断する。
【0059】なお、作動用ギヤ24がドア全閉側及びド
ア全閉解除側に寄ってセンサピン24Eが係合部29C
から離脱した状態では、ロータ29Bの向きは、その離
脱時の状態のまま、即ち、センサピン24Eと係合部2
9Cとの再係合が可能な状態に保持されるようになって
いる。
【0060】本実施形態では、制御装置22に実行させ
るモータ部16の駆動のための制御プログラムに、前記
中立位置の検出が可能なときに適用すべき通常作動モー
ドと、該検出が不可能なときに適用すべき異常作動モー
ドとの二つのプログラムモード(制御モード)を設けて
いる。前記異常作動モードは、前記中立位置の検出が不
可能なときに、前記車両ドアを全閉状態とすることが可
能な状態になるようにモータ部16を駆動制御するため
の制御モードである。前記制御プログラムでは、制御装
置22に、前記中立位置の検出が可能なときには前記通
常作動モードを実行させ、該検出が不可能な状態である
と制御装置22が判断したときには前記異常作動モード
に移行させて該モードを実行させるようにしている。
【0061】次に、前述のように構成された車両ドア開
閉装置11における制御装置22の制御態様と、これに
基づくラッチ機構14、作動機構15及びモータ部16
の作用とについて、図2,4〜6及び図8を用いて説明
する。
【0062】図8は、本実施形態において、制御装置2
2に実行させるモータ部16の駆動制御のためのプログ
ラムに基づく車両ドア開閉装置11の状態遷移図であ
る。通常作動モードにおいて示すループG1は、作動用
ギヤ24の位置状態の遷移を表している。線分L1とル
ープG1との交点は、作動用ギヤ24の前記中立位置を
示している。
【0063】作動用ギヤ24がドア全閉側に寄った状態
にあるときは、ループG1では作動用ギヤ24の位置状
態が線分L1よりも右側(図8における右側)の部分に
あるとされる。また、作動用ギヤ24がドア全閉解除側
に寄った状態にあるときは、ループG1では作動用ギヤ
24の位置状態が線分L1よりも左側の部分にあるとさ
れる。つまり、ループG1では、線分L1よりも右側の
部分においては中立スイッチ29が前記ON状態に、線
分L1よりも左側の部分においては中立スイッチ29が
前記OFF状態にあるものとされる。
【0064】図2は、前記車両ドアが開状態にあって、
ラッチ13が前記オープン状態にあるとともに作動用ギ
ヤ24がほぼ前記中立位置にある状態を示している。な
お、後述するが、この状態では、作動用ギヤ24が前記
中立位置に対してドア全閉側にやや寄った状態で静止し
た状態となっている。但し、この位置においては、作動
ピン24Bがクローズ用レバー26の被当接部26Aと
当接したとしてもクローズ作動片26Bと係合ピン18
Cとが干渉する前であるため、ラッチ13をクローズ動
作させることはない。なお、この状態は、図8ではルー
プG1におけるポジション(以降、単にPと呼ぶ)1に
相当し、前記制御プログラムにおいては、制御ステップ
がクローズスタンバイステップS1にある状態となって
いる。
【0065】この状態で、前記車両ドアの手動等による
閉方向への移動が行われ、U字溝13C内に導入された
ストライカ12によってラッチ13が前記クローズ方向
に回動されると、該ラッチ13は、第2係合突起13E
と係止片17とが係合して、図3に示すような前記ハー
フラッチ状態に至る。
【0066】このとき、ラッチスイッチ21が前記ハー
フラッチON状態に切り替わることで、制御装置22
は、ラッチ13が前記ハーフラッチ状態になったと判断
する。このとき、制御装置22は、さらに、中立スイッ
チ29が前記ON状態とOFF状態とのどちらにあるか
を該中立スイッチ29からの信号に基づき判断する。
【0067】中立スイッチ29が前記ON状態にあると
判断したとき、制御装置22は、前記中立位置の検出が
可能な状態にあると判断し、前記制御プログラムの制御
モードを移行させることなく、そのまま前記通常作動モ
ードでの制御を続行する。すなわち、制御装置22は、
作動用ギヤ24が図2における反時計方向に回動するよ
うにモータ部16の駆動制御を開始する。これにより、
作動用ギヤ24は回動を始め、その回動角度が所定の角
度に達したとき、作動ピン24Bがクローズ用レバー2
6の被当接部26Aに当接して、該クローズ用レバー2
6が回動を始める。
【0068】図4に示すように、このクローズ用レバー
26の回動角度が所定の角度に達した後にさらに回動さ
れると、クローズ作動片26Bが係合ピン18Cに当接
した状態でラッチ13が前記フルラッチ状態側に回動さ
れる。このラッチ13の回動により、前記車両ドアが全
閉状態となるように、ストライカ12(図4では図示を
省略)が引き込まれる。
【0069】ラッチ13が、前記車両ドアを前記全閉状
態に保持可能な前記フルラッチ状態を超えた位置になる
と、ラッチスイッチ21は前記フルラッチON状態とな
る。モータ部16は、ラッチスイッチ21が前記フルラ
ッチON状態となるまでラッチ13を回動させるべく駆
動するため、第2係合突起13Eと係止片17との係合
が確実に行われる。ラッチ13がこの位置まで回動され
たとき、制御装置22は、中立スイッチ29が前記ON
状態とOFF状態とのどちらにあるかを該中立スイッチ
29からの信号に基づき判断する。この状態は、図8で
はループG1におけるP2に相当し、前記制御プログラ
ムにおいては、制御ステップがクローズ復帰スタンバイ
ステップS2にある状態となっている。
【0070】中立スイッチ29が前記ON状態にあると
判断したとき、制御装置22は、前記中立位置の検出が
可能な状態にあると判断し、そのまま前記通常作動モー
ドでの制御を続行する。すなわち、制御装置22は、作
動用ギヤ24を反転させて前記中立位置に戻すべくモー
タ部16を駆動させる。これにより、第2係合突起13
Eと係止片17とが確実に係合し、ラッチ13が前記フ
ルラッチ状態となるとともに、クローズ作動片26Bと
係合ピン18Cとの係合が解除されて、ラッチ機構14
や作動機構15に過度に作用していた応力が緩和される
(図5の状態)。
【0071】作動用ギヤ24が前記中立位置に至った状
態まで回動されると、前記中立位置の検出が可能な状態
では、中立スイッチ29が前記OFF状態に切り替わる
とともに、この切り替わりが発生したことが制御装置2
2に伝えられる。制御装置22は、この切り替わりの発
生により、作動用ギヤ24が前記中立位置に至ったと判
断し、該作動用ギヤ24を停止させるべくモータ部16
の駆動を停止させる。このとき、作動用ギヤ24は、制
御装置22による制御のタイムラグやモータ部16及び
作動用ギヤ24自身の機械的慣性により、前記中立位置
をやや超えた位置で停止する。この状態では、作動用ギ
ヤ24が前記中立位置に対してドア全閉解除側にやや寄
った状態となっている。この前記中立位置をやや超えた
位置においては、作動ピン24Bがオープン用レバー2
8の被当接部28Aと当接したとしてもオープン作動片
28Bと係止片レバー20とが干渉する前であるため、
係止片17をオープン動作させることはない。なお、こ
の状態は、図8ではループG1におけるP3に相当し、
前記制御プログラムにおいては、制御ステップがリリー
ススタンバイステップS3にある状態となっている。
【0072】この状態で、ユーザによる前記車両ドアを
全閉解除状態(開状態)とするためのボタン操作などが
なされると、制御装置22は、中立スイッチ29が前記
ON状態とOFF状態とのどちらにあるかを該中立スイ
ッチ29からの信号に基づき判断する。
【0073】中立スイッチ29が前記OFF状態にある
と判断したとき、制御装置22は、前記中立位置の検出
が可能な状態にあると判断し、そのまま前記通常作動モ
ードでの制御を続行する。すなわち、制御装置22は、
作動用ギヤ24が図2における時計方向に回動するよう
にモータ部16の駆動制御を開始する。これにより、作
動用ギヤ24は回動を始め、その回動角度が所定の角度
に達したとき、作動ピン24Bがオープン用レバー28
の被当接部28Aに当接して、該オープン用レバー28
が回動を始める。
【0074】図6に示すように、このオープン用レバー
28の回動角度が所定の角度に達した後にさらに回動さ
れると、オープン作動片28Bが係止片レバー20に当
接した状態で係止片17がラッチ13との係合解除方向
に回動される。この係止片17の回動により、該係止片
17とラッチ13との係合が解除され、ラッチ13は前
記バネの付勢力などによって前記オープン状態側に回動
される。これによりストライカ12がU字溝13Cから
抜き取り可能な状態となり、前記車両ドアを全閉解除状
態とすることが可能になる。
【0075】このようにしてラッチ13が前記フルラッ
チ状態から前記オープン状態になるとき、ラッチスイッ
チ21は、前記フルラッチON状態から前記ハーフラッ
チON状態を経て前記ラッチOFF状態になる。このと
き、制御装置22は、中立スイッチ29が前記ON状態
とOFF状態とのどちらにあるかを該中立スイッチ29
からの信号に基づき判断する。この状態は、図8ではル
ープG1におけるP4に相当し、前記制御プログラムに
おいては、制御ステップがリリース復帰スタンバイステ
ップS4にある状態となっている。
【0076】中立スイッチ29が前記OFF状態にある
と判断したとき、制御装置22は、前記中立位置の検出
が可能な状態にあると判断し、そのまま前記通常作動モ
ードでの制御を続行する。すなわち、制御装置22は、
作動用ギヤ24を反転させて前記中立位置に戻すべくモ
ータ部16を駆動させる。
【0077】作動用ギヤ24が前記中立位置に至った状
態まで回動されると、前記中立位置の検出が可能な状態
では、中立スイッチ29が前記ON状態に切り替わると
ともに、この切り替わりが発生したことが制御装置22
に伝えられる。制御装置22は、この切り替わりの発生
により、作動用ギヤ24が前記中立位置に至ったと判断
し、該作動用ギヤ24を停止させるべくモータ部16の
駆動を停止させる。このときも、前述と同様に、作動用
ギヤ24は、前記中立位置をやや超えた位置で停止す
る。すなわち、この状態では、作動用ギヤ24が前記中
立位置に対してドア全閉側にやや寄った状態となってい
る。なお、この状態は、図8ではループG1における前
述のP1に相当し、前記制御プログラムにおいては、制
御ステップがクローズスタンバイステップS1に戻った
状態となっている。
【0078】図8の異常作動モードにおいて示すチャー
トC1は、同モードにおける制御装置22の制御状態の
遷移、すなわち、前記制御プログラムの制御ステップの
遷移を表している。
【0079】ところで、制御装置22が各ステップS1
〜S4において、中立スイッチ29の状態を判断する時
点で、該中立スイッチ29が誤動作していたり該中立ス
イッチ29と制御装置22との間の信号系統に異常があ
ったりすると、前述の時点での中立スイッチ29の状態
が通常時の状態とは反転していたりする。制御装置22
は、前述の時点において中立スイッチ29の状態が通常
時の状態とは異なる状態にあると判断したときに、前記
中立位置の検出が不可能な状態にあると判断し、前記制
御プログラムの制御モードを前記通常作動モードから前
記異常作動モードに移行させる。
【0080】作動用ギヤ24がP1に相当する位置状態
にあり、制御ステップがS1にある状態において、中立
スイッチ29が前記OFF状態にあると判断したとき、
制御装置22は、前記中立位置の検出が不可能な状態に
あると判断し、前記制御プログラムの制御モードを前記
異常作動モードに移行させる。このとき、制御装置22
は、前記異常作動モードにおける制御ステップのうちの
強制停止ステップS16を実行する。
【0081】この強制停止ステップS16では、制御装
置22は、モータ部16を駆動させることなく、そのま
まの状態を維持させる。つまり、制御装置22は、モー
タ部16を強制的に停止した状態とする(強制停止機
能)。これにより、作動用ギヤ24の位置状態はP1の
まま維持される。この状態では、前記車両ドアの手動等
による閉方向への移動により、ラッチ13が既に前記ハ
ーフラッチ状態とされているが、作動用ギヤ24の作動
ピン24Bと両レバー26,28とは非干渉な状態にあ
る。そのため、この状態では、さらなる前記車両ドアの
前記移動に基づいて、ラッチ13を回動させることで前
記フルラッチ状態とすること、すなわち、前記車両ドア
を全閉状態とすることができる。
【0082】作動用ギヤ24がP2に相当する位置状態
にあり、制御ステップがS2にある状態において、中立
スイッチ29が前記OFF状態にあると判断したとき、
制御装置22は、前記中立位置の検出が不可能な状態に
あると判断し、前記制御プログラムの制御モードを前記
異常作動モードに移行させる。このとき、制御装置22
は、前記異常作動モードにおける制御ステップのうちの
反転準備ステップS14及び応力緩和作動ステップS1
5を順次実行し、その後、強制停止ステップS16を実
行する。
【0083】反転準備ステップS14では、制御装置2
2は、作動用ギヤ24をドア全閉解除側に回動させるべ
くモータ部16の駆動(回転)方向をそれまでの方向と
は逆の方向とするために、該モータ部16を一旦停止さ
せる。
【0084】次の応力緩和作動ステップS15では、制
御装置22は、作動用ギヤ24がP2に相当する位置か
ら前記全閉解除側に所定時間だけ回動するようにモータ
部16を駆動させる(応力緩和作動機能)。この所定時
間の長さは、前記電動モータの回動速度のバラツキなど
を考慮した上で設定される。すなわち、前記電動モータ
の回動速度が最も遅い状態でも、P2に相当する位置か
ら回動を開始した作動用ギヤ24が、クローズ用レバー
26とラッチレバー18との係合が解除される位置に至
るために充分な時間に最低値が設定される。また、前記
電動モータの回動速度が最も速い状態でも、P2に相当
する位置から回動を開始した作動用ギヤ24が、オープ
ン用レバー28と係止片レバー20とが当接する位置に
至らない範囲の時間に最高値が設定される。前記所定時
間の長さは、前記最低値と前記最高値との間の値に設定
される。
【0085】前記応力緩和作動機能により、クローズ用
レバー26とラッチレバー18との係合が解除されて、
ラッチ機構14や作動機構15に過度に作用していた応
力が緩和される。
【0086】そして、制御装置22は、次の強制停止ス
テップS16において作動用ギヤ24の回動が停止する
ようにモータ部16の駆動を停止させる。これらによれ
ば、ラッチ13が前記フルラッチ状態となって前記車両
ドアが全閉状態となるとともに、ラッチ機構14や作動
機構15に過度に作用していた応力が緩和される。ま
た、オープン用レバー28が係止片レバー20に当接す
る以前に作動用ギヤ24の回動が停止されるため、係止
片17との係合が解除されることなくラッチ13の前記
フルラッチ状態が維持され、前記車両ドアの全閉状態も
維持される。
【0087】作動用ギヤ24がP3に相当する位置状態
にあり、制御ステップがS3にある状態において、中立
スイッチ29が前記ON状態にあると判断したとき、制
御装置22は、前記中立位置の検出が不可能な状態にあ
ると判断し、前記制御プログラムの制御モードを前記異
常作動モードに移行させる。このとき、制御装置22
は、前記異常作動モードにおける制御ステップのうちの
強制停止ステップS16を実行する。
【0088】この状態では、制御装置22は、モータ部
16を駆動させることなく、そのままの状態を維持させ
る。なお、このとき、前記車両ドアは、ラッチ機構14
と作動機構15とが非干渉な状態で全閉状態となってい
る。
【0089】作動用ギヤ24がP4に相当する位置状態
にあり、制御ステップがS4にある状態において、中立
スイッチ29が前記ON状態にあると判断したとき、制
御装置22は、前記中立位置の検出が不可能な状態にあ
ると判断し、前記制御プログラムの制御モードを前記異
常作動モードに移行させる。このとき、制御装置22
は、前記異常作動モードにおける制御ステップのうちの
強制クローズスタンバイステップS12を実行する。
【0090】強制クローズスタンバイステップS12で
は、制御装置22は、先ず、モータ部16を停止させ
る。この状態では、ラッチ13が前記オープン状態とな
っている。そのため、ラッチ13は、ストライカ12の
U字溝13Cへの導入や該U字溝13Cからの抜き取り
が可能な状態になっている。制御装置22は、ストライ
カ12がU字溝13Cに導入されラッチ13が回動され
て前記ハーフラッチ状態となる(ラッチ機構14が前記
車両ドアを全閉状態とすることが可能な状態になる)ま
でモータ部16を停止させたまま待機する。
【0091】この状態で、前記車両ドアの手動等による
閉方向への移動に基づいて、ストライカ12がU字溝1
3C内に導入された状態でラッチ13が回動されて前記
ハーフラッチ状態となると、制御装置22は、強制クロ
ーズ作動ステップS13を実行し、その後、各ステップ
S14,S15及びS16を順次実行する。
【0092】強制クローズ作動ステップS13では、制
御装置22は、強制クローズ作動機能を機能させる。す
なわち、制御装置22は、ラッチ13を前記フルラッチ
状態とするべく作動用ギヤ24を回動させるためにモー
タ部16を強制的に駆動させる。その後、各ステップS
14,S15及びS16が順次実行されることで、前記
車両ドアが全閉状態に保持される。
【0093】また、本実施形態では、モータ部16の所
定方向への駆動開始時点からの連続駆動時間が所定の時
間に達したとき、前記中立位置の検出が不可能な状態に
あると判断するタイマー機能を制御装置22に持たせて
いる。すなわち、制御装置22は、P2及びP4に相当
する位置における作動用ギヤ24の反転開始時点からの
モータ部16の連続駆動時間が所定の時間に達したとき
(図8では、作動用ギヤ24の位置状態がP2,P4か
ら夫々P5,P6になったときとなる)、前記中立位置
の検出が不可能な状態にあると判断する。そして、制御
装置22は、前記制御プログラムの制御モードを前記異
常作動モードに移行させる。このとき、制御装置22
は、前記異常作動モードにおける制御ステップのうちの
強制リリース作動ステップS11を実行し、その後、各
ステップS12〜S16を順次実行する。
【0094】強制リリース作動ステップS11では、制
御装置22は、強制リリース作動機能を機能させる。す
なわち、制御装置22は、モータ部16を一旦停止させ
た後、ラッチ13を前記オープン状態とするべく作動用
ギヤ24が回動されるようにモータ部16を強制的に駆
動させる。そして、制御装置22は、ラッチスイッチ2
1からの信号によってラッチ13が前記オープン状態と
なったと判断したとき、制御ステップを強制クローズス
タンバイステップS12に移行させる。
【0095】なお、前記所定の連続駆動時間の長さは、
前記電動モータの回動速度のバラツキなどを考慮した上
で設定される。すなわち、前記電動モータの回動速度が
最も遅い状態でも、P2及びP4に相当する位置から回
動を開始した作動用ギヤ24が、前記中立位置を超える
ために充分な時間に最低値が設定される。また、前記電
動モータの回動速度が最も速い状態でも、P2及びP4
に相当する位置から回動を開始した作動用ギヤ24が、
それぞれ、P4及びP2に相当する位置に至らない範囲
の時間に最高値が設定される。前記所定の連続駆動時間
の長さは、前記最低値と前記最高値との間の値に設定さ
れる。
【0096】これらにより、前記車両ドアを全閉状態と
することが可能になる。なお、制御装置22は、少なく
とも前記異常作動モードにおいては、ユーザのボタン操
作などによる前記車両ドアを全閉解除状態(開状態)と
するためなどの割り込み命令を受け付けないようになっ
ている。
【0097】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) 制御装置22は、前記中立位置の検出が不可能
な状態にあると判断したとき、車両ドアを全閉状態とす
ることが可能な状態になるように、モータ部16を制御
する。これによれば、前記中立位置の検出が不可能な場
合であっても、モータ部16とラッチ機構14との間に
外部からの操作によって両者の連係を機械的に遮断する
ための遮断機構などを設けることなく、安価かつ容易に
前記車両ドアを全閉状態とすることが可能な状態にする
ことができる。
【0098】(2) 本実施形態の車両ドア開閉装置1
1では、モータ部16の駆動のための制御プログラムに
おいて、通常作動モードと異常作動モードとの二つの制
御モードを設けている。つまり、前記制御プログラムの
少なくとも一部は、前記中立位置の検出が可能なときに
適用すべき制御モードと、不可能なときに適用すべき制
御モードとに分けた状態で作成されている。これによれ
ば、前記制御プログラムを各モードに分割してそれぞれ
を独立して作成することが可能になるとともに、例え
ば、制御装置22が前記中立位置の検出の可否を判断す
る際の条件設定やその変更対応が容易になる。したがっ
て、前記両制御モードが設けられていない状態に比較し
て、前記制御プログラムの作成が容易になり、プログラ
ム作成期間短縮、ひいては、コストダウンが可能にな
る。
【0099】(3) 制御装置22は、前記中立位置の
検出が不可能な状態にあると判断したときに適用する前
記異常作動モードにおいて、前記強制リリース作動機
能、前記強制クローズ作動機能、及び、前記強制停止機
能を有している。そして、同モードにおいては、少なく
とも前記強制停止機能が機能するとともに、前記強制リ
リース作動機能は前記強制クローズ作動機能よりも前の
時点で、該強制クローズ作動機能は前記強制停止機能よ
りも前の時点で機能するように設定されている。これに
よれば、前記中立位置の検出が不可能な場合であって
も、前記異常作動モードにおける制御装置22によるモ
ータ部16の制御によって、前記車両ドアを全閉状態と
することが可能な状態が実現される。
【0100】(4) 制御装置22は、前記通常作動モ
ードにおいて、中立スイッチ29のON−OFF状態の
チェックを各ポジションP1〜P4毎に行うようになっ
ている。さらに、このチェックの結果に基づく前記異常
作動モードへの移行時の移行先ステップ(S12,S1
4及びS16)は、各ステップS1〜S4毎に設定され
ている。すなわち、制御装置22は、前記異常作動モー
ドにおいて、前記通常作動モードから該異常作動モード
に移行させた時点の作動用ギヤ24の前記中立位置に対
する遷移位置に応じて、S11のみ、または、S11〜
S13、または、S11〜S15をキャンセルさせる。
これによれば、作動用ギヤ24の前記中立位置に対する
遷移位置に応じて、不要な制御ステップがキャンセルさ
れることで、作動用ギヤ24の強制停止が終了されるま
での時間の短縮が可能になる。さらに、S11〜S1
3、または、S11〜S15のキャンセルが行われた場
合には、ユーザを前記車両ドアの手動閉動作(前記制御
ステップをS12からS13に移行させるための動作)
などの煩わしさから開放することもできるようになる。
【0101】(5) 中立スイッチ29は、作動用ギヤ
24が前記中立位置に対してドア全閉側に寄った状態に
あるときON状態に、ドア全閉解除側に寄った状態にあ
るときOFF状態になる。これによれば、制御装置22
は、作動用ギヤ24が前記中両位置に対してドア全閉側
及びドア全閉解除側のいずれ側にあるかを把握すること
が可能になる。
【0102】(6) 制御装置22は、中立スイッチ2
9からの信号出力状態と、ラッチスイッチ21からの信
号出力状態との組み合わせにより、前記中立位置の検出
が不可能な状態にあるか否かを判断する。これによれ
ば、制御装置22が作動用ギヤ24の前記中立位置に対
する遷移位置を把握することが可能になるとともに、こ
の遷移位置が把握された状態で、前記中立位置の検出が
不可能な状態にあるか否かを判断することができる。
【0103】(7) 作動用ギヤ24がP2及びP4に
相当する位置から前記中立位置に向けて回動している最
中に中立スイッチ29や前記信号系統に異常が発生する
と、作動用ギヤ24が前記中立位置に至ったときに中立
スイッチ29からの信号が切り替わらず、モータ部16
の停止が行われないという現象が起きる。
【0104】本実施形態の制御装置22は、前記タイマ
ー機能により、作動用ギヤ24のP2,P4に相当する
位置からの回動に関するモータ部16の連続駆動時間が
所定時間に達したとき(作動用ギヤ24が夫々P5,P
6に相当する位置に達したとき)に、前記中立位置の検
出が不可能な状態にあると判断する。これによれば、例
えば、作動用ギヤ24がP2,P4側から前記中立位置
を通過して夫々P4,P2に相当する位置に達すること
がなくなる。
【0105】例えば、作動用ギヤ24がP4に相当する
位置から前記中立位置を通過してP2に相当する位置に
至った場合、制御装置22は、S2において前記中立位
置の検出が不可能であると判断し、前記異常作動モード
のS14〜S16を実行する。すなわち、前記車両ドア
が開状態となってストライカ12がラッチ13のU字溝
13Cから抜け出ているにも拘わらず、ラッチ13が前
記フルラッチ状態となって、ストライカ12のU字溝1
3Cへの導入が不可能な状態が発生し得ることになる。
つまり、本実施形態の制御装置22によれば、この状態
の回避が可能になる。
【0106】(8) 制御装置22は、前記応力緩和作
動機能を有している。これによれば、ラッチ機構14や
作動機構15に過度に作用していた応力を緩和すること
ができ、部品寿命の延長が可能になる。
【0107】(9) ラッチ機構14は、該ラッチ機構
14と非連動な状態になり得る作動用ギヤ24の作動に
基づくラッチ13と係止片17との係合及び係合解除に
より前記車両ドアを全閉状態及び全閉解除状態とする。
これによれば、作動用ギヤ24がほぼ前記中立位置にあ
るときの、モータ部16とラッチ機構14との非連動
(非干渉)な状態を実現することができる。
【0108】(第2の実施形態)この第2の実施形態の
車両ドア開閉装置11は、前記第1の実施形態において
制御装置22及び前記制御プログラムの構成を変更した
ものであり、その他の点では第1の実施形態と同様の構
成になっている。従って、第1の実施形態と共通する構
成部分については図面上に同一符号を付して重複した説
明を省略する。
【0109】図9は、本実施形態において、制御装置2
2に実行させるモータ部16の駆動制御のためのプログ
ラムに基づく車両ドア開閉装置11の状態遷移図であ
る。本実施形態のモータ部16の駆動のための制御プロ
グラムでは、前記第1の実施形態において制御装置22
が各ステップS1〜S4で行っていた、中立スイッチ2
9の状態チェックを廃止した。つまり、制御装置22
は、P2及びP4に相当する位置における作動用ギヤ2
4の反転開始時点からのモータ部16の連続駆動時間が
所定の時間に達したときのみ、前記中立位置の検出が不
可能な状態にあると判断する。そして、制御装置22
は、前記制御プログラムの制御モードを通常作動モード
から異常作動モードに移行させる。前記所定の連続駆動
時間の長さは、前記第1の実施形態の前記タイマー機能
におけるモータ部16の駆動に関する所定の連続駆動時
間の長さと同様のものである。
【0110】その後、制御装置22は、前記異常作動モ
ードにおいて、強制リリース作動ステップS21、強制
クローズスタンバイステップS22、強制クローズ及び
応力緩和作動ステップS23、及び、強制停止ステップ
S24を順次実行する。
【0111】強制リリース作動ステップS21及び強制
クローズスタンバイステップS22は、それぞれ、前記
第1の実施形態の強制リリース作動ステップS11及び
強制クローズスタンバイステップS12と同様の制御を
制御装置22に実行させるためのものである。
【0112】すなわち、強制リリース作動ステップS2
1では、制御装置22は、モータ部16を一旦停止させ
た後、ラッチ13を前記オープン状態とするべくモータ
部16を強制的に駆動させる。そして、制御装置22
は、ラッチスイッチ21からの信号によってラッチ13
が前記オープン状態となったと判断したとき、制御ステ
ップを強制クローズスタンバイステップS22に移行さ
せる。また、強制クローズスタンバイステップS22で
は、制御装置22は、先ず、モータ部16を停止させ、
ラッチ13が前記ハーフラッチ状態となったと判断した
ときに、制御ステップを強制クローズ及び応力緩和作動
ステップS23に移行させる。
【0113】強制クローズ及び応力緩和作動ステップS
23では、制御装置22は、先ず、ラッチ13を前記フ
ルラッチ状態とするべくモータ部16を強制的に駆動さ
せる。次に、制御装置22は、ラッチ13が前記フルラ
ッチ状態になったと判断すると、作動用ギヤ24をドア
全閉解除側に回動させるべくモータ部16を反転させ、
所定時間だけモータ部16を駆動させる。その後、制御
装置22は、強制停止ステップS24においてモータ部
16の駆動を強制的に停止させる。前述の所定時間の長
さは、前記第1の実施形態のS15におけるモータ部1
6の駆動に関する所定時間の長さと同様のものである。
【0114】これらにより、前記車両ドアを全閉状態と
することが可能になる。本実施形態では、上記の(1)
〜(3),(5),(8)及び(9)に相当する効果の
他に、以下のような効果を得ることができる。
【0115】(10) 制御装置22は、P2及びP4
に相当する位置における作動用ギヤ24の反転開始時点
からのモータ部16の連続駆動時間が所定の時間に達し
たときのみ、前記中立位置の検出が不可能な状態にある
と判断する。また、制御装置22は、P1〜P4に相当
する位置において中立スイッチ29の状態をチェックす
ることなく、前記異常作動モードにおいてはS21〜S
24の全ステップを順次実行する。すなわち、制御装置
22は、前記異常作動モードにおいて、前記通常作動モ
ードから該異常作動モードに移行させた時点の作動用ギ
ヤ24の前記中立位置に対する遷移位置に関係なく、前
記異常作動モードの全ステップを順次実行する。これに
よれば、制御装置22が作動用ギヤ24の前記中立位置
に対する遷移位置を把握する必要がなくなるため、モー
タ部16の駆動のための制御プログラムが単純になる。
【0116】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ・ 前記第1の実施形態では、制御装置22に前記タイ
マー機能を持たせなくてもよい。例えば、作動用ギヤ2
4がP4に相当する位置から前記中立位置に向けて回動
されている最中に該中立位置の検出が不可能な状態にな
ると、作動用ギヤ24は中立スイッチ29のON状態へ
の切り替わりが検出されないことで前記中立位置で停止
されることなくP2側に回動される。この場合、作動用
ギヤ24が、P4に相当する位置から停止状態を経ずに
ラッチ13が前記フルラッチ状態となる位置に至ったこ
とにより、制御装置22に前記中立位置の検出が不可能
な状態にあると判断させ、強制リリース作動ステップS
11に移行させるようにする。これによれば、前記タイ
マー機能を制御装置22に持たせることなく、前記車両
ドアを全閉状態とすることが可能になる。
【0117】・ 前記両実施形態では、強制リリース作
動ステップ(S11,S21)において、制御装置22
が先ずモータ部16を一旦停止させるようにした。これ
に対して、制御装置22がモータ部16を一旦停止させ
ることなく、ラッチ13を前記オープン状態とするべく
作動用ギヤ24が回動されるようにモータ部16をその
まま駆動させるようにしてもよい。
【0118】・ 前記両実施形態では、P2及びP4に
相当する位置における作動用ギヤ24の反転開始時点か
らのモータ部16の連続駆動時間が所定の時間に達した
とき、前記異常作動モードにおいて、制御装置22にモ
ータ部16を一旦停止させるようにした。これに対し
て、前記連続駆動時間が所定の時間に達したとき、前記
通常作動モードにおいて、制御装置22にモータ部16
を停止させるようにしてもよい。この場合、前記連続駆
動時間が所定の時間に達したことでモータ部16が停止
されたことに基づいて、制御装置22に制御ステップを
前記異常作動モードの強制リリース作動ステップ(S1
1,S21)に移行させるようにする。
【0119】・ 前記第1の実施形態では、反転準備ス
テップS14において、制御装置22に、モータ部16
の駆動方向をそれまでの方向とは逆の方向とするため
に、該モータ部16を一旦停止させるようにしたが、こ
の一旦停止を省略してもよい。
【0120】・ 前記両実施形態では、作動用ギヤ24
が前記中立位置に対してドア全閉側に寄った状態で中立
スイッチ29がON状態となり、作動用ギヤ24が前記
中立位置に対してドア全閉解除側に寄った状態でOFF
状態となるように設定されている。これに対して、作動
用ギヤ24が前記中立位置に対してドア全閉側に寄った
状態でOFF状態となり、ドア全閉解除側に寄った状態
でON状態となるように設定してもよい。この場合、各
ステップS1〜S4での前記異常作動モードへの移行条
件や、作動用ギヤ24が前記中立位置を通過する瞬間の
該作動用ギヤ24の回動方向の判断条件となっている中
立スイッチ29のON−OFF状態の設定を逆にする。
【0121】・ 前記両実施形態では、作動用ギヤ24
が前記中立位置に対してドア全閉側に寄った状態とドア
全閉解除側に寄った状態とで中立スイッチ29のON−
OFF状態が異なるように設定されている。これに対し
て、前記第2の実施形態では、中立スイッチ29が前記
中立位置の部分でのみON状態になるように設定しても
よい。また、逆に、前記中立位置の部分でのみOFF状
態になるように設定してもよい。
【0122】・ 前記両実施形態では、ラッチスイッチ
21を、ラッチ機構14が前記フルラッチ状態及び前記
ハーフラッチ状態にあることを検出するためのフルラッ
チセンサ及びハーフラッチセンサとして兼用した。これ
に対して、前記フルラッチセンサ機能を備えたフルラッ
チスイッチと、前記ハーフラッチセンサ機能を備えた、
前記フルラッチスイッチとは別個のハーフラッチスイッ
チとを設けるようにしてもよい。
【0123】・ 前記両実施形態において、制御装置2
2が制御モードを前記通常作動モードから前記異常作動
モードに移行させたときに、ユーザに異常事態の発生を
知らせるための警告表示や警告音出力を、前記車両ドア
が全閉解除状態となったときのルームランプ点灯などに
加えて行うようにしてもよい。
【0124】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 (1) 前記ラッチ機構は、ストライカに係合可能なラ
ッチと、該ラッチとの係合により該ラッチを少なくとも
フルラッチ状態に保持可能な係止片とを備え、該ラッチ
機構と非連動な状態になり得る前記作動部材の作動に基
づく前記ラッチ及び前記係止片の作動により前記車両ド
アを前記全閉状態及び前記全閉解除状態とする請求項1
〜5のいずれか一項に記載の車両ドア開閉装置。
【0125】(2) 前記制御装置に、前記作動部材が
前記中立位置に対して前記ドア全閉側及び前記ドア全閉
解除側の一方側に寄った状態にあるとき第1状態に、他
方側に寄った状態にあるとき前記第1状態とは異なる第
2状態になる中立位置検出センサからの信号の切り替わ
りに基づいて、前記作動部材が前記中立位置にあるか否
かを判断させるとともに、前記中立位置検出センサから
の信号と、前記ラッチ機構がフルラッチ状態にあること
を検出するためのフルラッチセンサからの信号と、該ラ
ッチ機構がハーフラッチ状態にあることを検出するため
のハーフラッチセンサからの信号との組み合わせによ
り、前記中立位置の検出が不可能な状態にあるか否かを
判断させる請求項8に記載の車両ドア開閉装置の制御プ
ログラム。
【0126】(3) 前記制御装置に、前記アクチュエ
ータの所定方向への駆動開始時点からの連続作動時間が
所定の時間に達したとき、前記中立位置の検出が不可能
な状態にあると判断させる請求項6〜8及び技術的思想
(2)のいずれか一項に記載の車両ドア開閉装置の制御
プログラム。
【0127】(4) 前記ラッチ機構は、ストライカに
係合可能なラッチと、該ラッチとの係合により該ラッチ
を少なくともフルラッチ状態に保持可能な係止片とを備
え、該ラッチ機構と非連動な状態になり得る前記作動部
材の作動に基づく前記ラッチ及び前記係止片の作動によ
り前記車両ドアを前記全閉状態及び前記全閉解除状態と
する請求項6〜8及び技術的思想(2),(3)のいず
れか一項に記載の車両ドア開閉装置の制御プログラム。
【0128】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8に記
載の発明によれば、ラッチ機構を連係作動可能な作動部
材の中立位置の検出が不可能な場合であっても、車両ド
アを全閉状態とすることが可能な状態にすることができ
るとともに、この状態を安価かつ容易に実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の車両ドア開閉装置の概要を示
す正面図。
【図2】同じく作動用ギヤがほぼ中立位置にある状態の
車両ドア開閉装置の要部を示す状態説明図。
【図3】同じくラッチ機構の要部を示す平面図。
【図4】同じく車両ドア開閉装置の要部を示す作動説明
図。
【図5】同じく車両ドア開閉装置の要部を示す作動説明
図。
【図6】同じく車両ドア開閉装置の要部を示す作動説明
図。
【図7】同じく作動用ギヤの位置状態と中立スイッチの
状態との関係を示すグラフ。
【図8】同じく制御プログラムに基づく車両ドア開閉装
置の状態遷移図。
【図9】第2の実施形態の制御プログラムに基づく車両
ドア開閉装置の状態遷移図。
【符号の説明】
11…車両ドア開閉装置、12…ストライカ、13…ラ
ッチ、14…ラッチ機構、16…アクチュエータとして
のモータ部、17…係止片、21…フルラッチセンサ及
びハーフラッチセンサとしてのラッチ状態検出スイッ
チ、22…制御装置、24…作動部材としての作動用ギ
ヤ、29…中立位置検出センサとしての中立スイッチ、
S11,S21…強制リリース作動ステップ、S13…
強制クローズ作動ステップ、S16,S24…強制停止
ステップ、S23…強制クローズ及び応力緩和作動ステ
ップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 伸浩 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 (72)発明者 山本 時彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 (72)発明者 小塚 潤 愛知県幡豆郡吉良町大字友国字池上70番地 6 アイシン機工 株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH02 JJ48 KK02 LL05 MM05 QQ02 RR12 RR24 RR34 RR44 SS01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッチ機構を連係作動可能な作動部材を
    駆動するアクチュエータの駆動制御を行う制御装置が、
    前記作動部材の中立位置を基準として、該作動部材をド
    ア全閉側及びドア全閉解除側に作動させるように前記ア
    クチュエータを駆動制御することで、車両ドアを全閉状
    態及び全閉解除状態とすることが可能な車両ドア開閉装
    置であって、 前記制御装置が、前記中立位置の検出が不可能な状態に
    あると判断したとき、前記アクチュエータの駆動制御の
    ためのプログラムモードを、前記中立位置の検出が可能
    なときに適用すべき通常作動モードから、該検出が不可
    能なときに前記車両ドアを前記全閉状態とすることが可
    能な状態になるように前記アクチュエータを制御するた
    めの異常作動モードに移行させる車両ドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記異常作動モードに
    おいて、前記車両ドアが前記全閉解除状態となるように
    前記作動部材を強制的に作動させる強制リリース作動機
    能と、前記ラッチ機構が前記車両ドアを前記全閉状態と
    することが可能な状態になったときに該車両ドアが該全
    閉状態となるように前記作動部材を強制的に作動させる
    強制クローズ作動機能と、前記作動部材を強制的に停止
    させる強制停止機能とを有するとともに、少なくとも前
    記強制停止機能を機能させるように構成され、前記強制
    リリース作動機能は前記強制クローズ作動機能よりも前
    の時点で、該強制クローズ作動機能は前記強制停止機能
    よりも前の時点で機能するように設定されている請求項
    1に記載の車両ドア開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記異常作動モードに
    おいて、前記通常作動モードから該異常作動モードに移
    行させた時点の前記作動部材の前記中立位置に対する遷
    移位置に応じて、前記強制リリース作動機能のみ、また
    は、該強制リリース作動機能及び前記強制クローズ作動
    機能の両機能をキャンセルさせる請求項2に記載の車両
    ドア開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記作動部材が前記中
    立位置に対して前記ドア全閉側及び前記ドア全閉解除側
    の一方側に寄った状態にあるとき第1状態に、他方側に
    寄った状態にあるとき前記第1状態とは異なる第2状態
    になる中立位置検出センサからの信号の切り替わりに基
    づいて、前記作動部材が前記中立位置にあるか否かを判
    断するとともに、前記中立位置検出センサからの信号
    と、前記ラッチ機構がフルラッチ状態にあることを検出
    するためのフルラッチセンサからの信号と、該ラッチ機
    構がハーフラッチ状態にあることを検出するためのハー
    フラッチセンサからの信号との組み合わせにより、前記
    中立位置の検出が不可能な状態にあるか否かを判断する
    請求項3に記載の車両ドア開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記アクチュエータの
    所定方向への駆動開始時点からの連続駆動時間が所定の
    時間に達したとき、前記中立位置の検出が不可能な状態
    にあると判断する請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    車両ドア開閉装置。
  6. 【請求項6】 ラッチ機構を連係作動可能な作動部材を
    駆動するアクチュエータの駆動制御を行う制御装置が、
    前記作動部材の中立位置を基準として、該作動部材をド
    ア全閉側及びドア全閉解除側に作動させるように前記ア
    クチュエータを駆動制御することで、車両ドアを全閉状
    態及び全閉解除状態とすることが可能な車両ドア開閉装
    置の制御プログラムであって、 前記制御装置に、前記中立位置の検出の可否を判断さ
    せ、該検出が不可能な状態にあると判断したとき、前記
    アクチュエータの駆動制御モードを、前記中立位置の検
    出が可能なときに適用すべき通常作動モードから、該検
    出が不可能な状態で前記車両ドアを前記全閉状態とする
    ことが可能な状態になるように前記アクチュエータを制
    御するための異常作動モードに移行させる車両ドア開閉
    装置の制御プログラム。
  7. 【請求項7】 前記異常作動モードにおいて、前記車両
    ドアが前記全閉解除状態となるように前記作動部材を強
    制的に作動させた後に停止させる強制リリース作動ステ
    ップと、前記ラッチ機構が前記車両ドアを前記全閉状態
    とすることが可能な状態になったときに該車両ドアが該
    全閉状態となるように前記作動部材を強制的に作動させ
    る強制クローズ作動ステップと、前記作動部材を強制的
    に停止させる強制停止ステップとが設けられるととも
    に、少なくとも前記強制停止ステップを実行するように
    設定され、前記強制リリース作動ステップを前記強制ク
    ローズ作動ステップよりも前の時点で、該強制クローズ
    作動ステップを前記強制停止ステップよりも前の時点で
    実行するように設定されている請求項6に記載の車両ド
    ア開閉装置の制御プログラム。
  8. 【請求項8】 前記異常作動モードにおいて、前記通常
    作動モードから該異常作動モードに移行させた時点の前
    記作動部材の前記中立位置に対する遷移位置に応じて、
    前記強制リリース作動ステップのみ、または、該強制リ
    リース作動ステップ及び前記強制クローズ作動ステップ
    の両ステップをキャンセルさせる請求項7に記載の車両
    ドア開閉装置の制御プログラム。
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