JP2002249730A - 目止めテープ - Google Patents

目止めテープ

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JP2002249730A
JP2002249730A JP2001046644A JP2001046644A JP2002249730A JP 2002249730 A JP2002249730 A JP 2002249730A JP 2001046644 A JP2001046644 A JP 2001046644A JP 2001046644 A JP2001046644 A JP 2001046644A JP 2002249730 A JP2002249730 A JP 2002249730A
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Shinichiro Soejima
信一郎 副島
Yoshiaki Kijima
由明 來島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた接着性および洗濯耐久性を有した目止
めテープを提供する。 【解決手段】 耐熱層とホットメルト層からなるポリウ
レタンを主体とする樹脂層の耐熱層に、布帛が接着剤を
介して接合されてなる目止めテープであって、該ホット
メルト層の融点が120℃以下であり、またポリエステ
ル系樹脂またはポリアミド系樹脂が、ホットメルト層の
質量に対して1〜30%含有されている目止めテープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた接着性およ
び洗濯耐久性を有した目止めテープに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】布帛にポリウレタン樹脂溶液をコーティ
ングすることにより、そのコーティング層にミクロポー
ラス構造を形成したものや、延伸してミクロポーラス構
造を形成したポリテトラフルオロエチレンフィルム、あ
るいはポリウレタンフィルムを布帛にラミネートしてな
る防水あるいは透湿防水性布帛は、スキー、マウンテ
ン、アスレチック等のスポーツ用衣料素材として幅広く
使用されている。また最近では、コーティング面あるい
はフィルム面が直接肌に触れることによる不快感、また
着用中の蒸れにより発生した結露による不快感を和らげ
るため、裏面にナイロンやエステル等の布帛を張り合わ
せることで着用時の快適性を向上させた防水あるいは透
湿防水性布帛が開発されている。一般に、上記用途の防
水あるいは透湿防水性布帛を用いた衣料の縫合部には、
ミシンの縫い目からの雨水の浸入を防止し、衣料全体と
して防水・透湿性機能を保持するために、縫合部にホッ
トメルト型接着層を有した目止めテープが使用されてい
る。しかしながら、現状においては十分な接着耐久性が
得られていないため、洗濯を重ねることにより目止めテ
ープの剥離が生じ、防水性が大幅に低下するという欠点
を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑みて行われたもので、優れた接着性および洗濯
耐久性を有した目止めテープを提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するもので、次の構成よりなる。すなわち本発明
は、「耐熱層部と融点が120℃以下のホットメルト層
部からなるポリウレタンを主体とする樹脂層の耐熱層部
に布帛が接着剤を介して積層され、該ホットメルト層部
にはポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂を1〜
30質量%含有することを特徴とする目止めテープ。」
を要旨とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の目止めテープは、耐熱層部とホットメルト層部
からなるポリウレタンを主体とする樹脂層を有してい
る。ここで用いるポリウレタンを主体とする樹脂とは、
ポリイソシアネートとポリオールを反応せしめて得られ
るポリウレタン樹脂を主体とするものである。
【0006】ポリウレタン樹脂のポリイソシアネート成
分としては、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシ
アネートおよび脂環族ジイソシアネートの単独またはこ
れらの混合物を用いることができ、例えば、トリレン
2,4−ジイソシアネート、4,4‘−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネー
ト、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート等を主成
分として用い、必要に応じ3官能以上のポリイソシアネ
ートを使用してもよい。
【0007】また、ポリオール成分としては、ポリエー
テルポリオール、ポリエステルポリオールを用い、ポリ
エーテルポリオールとしては、例えばポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール等を用い、ポリエステルポリオールとして
は、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール
等のジオールとアジピン酸、セバチン酸等の2塩基酸と
の反応生成物やカプロラクトン等の開環重合物を用い
る。
【0008】本発明の耐熱層部は、ポリウレタンを主体
とする樹脂層であり、上記ポリウレタン樹脂を100%
使用してもよく、またポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂等の樹脂、あるいは耐熱剤、紫外線吸収剤、顔料
等を併用しても何ら差し支えない。
【0009】該耐熱層部の融点は、180℃以上である
ことが好ましい。180℃未満では縫合部を接着すると
きの温度でテープが軟化し、接着時の圧力によって樹脂
層が破損しやすくなる場合があり好ましくない。さらに
該耐熱層部の厚みについては、20〜50μmの範囲に
あることが好ましい。ここで厚みが20μm未満であれ
ば、強度不足のため破損しやすくなり、50μmを超え
ると縫合部の接着部分が大幅に硬くなるので望ましくな
い。
【0010】本発明のホットメルト層部は、前述したポ
リイソシアネートとポリオールの反応せしめて得られる
熱可塑性ポリウレタン樹脂を主体とするホットメルト型
接着剤からなるものである。ここで、熱可塑性ポリウレ
タンをホットメルト型接着剤として用いるためには、接
着性の点からポリオール成分はポリエーテルポリオール
よりもポリエステルポリオールを用いるのが望ましい。
【0011】本発明では、本発明の目止めテープを接着
させる防水・透湿防水性積層布帛の裏生地が、ポリエス
テル系繊維で構成されている場合にはホットメルト層に
ポリエステル系樹脂を含有させ、またポリアミド系繊維
で構成されている場合にはポリアミド系樹脂を含有させ
る。
【0012】ここで用いるポリエステル系樹脂は、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール
と、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸や脂肪族ジカルボン酸との
重合反応物、ラクトン等の開環重合物等であり、ジオー
ル成分と酸成分は、重合物が非晶質になるように選択
し、かつ極性有機溶剤に溶解するように調整する。 具
体的には市販されているプラサームM1991PA(エ
ルフ・アトケム・ジャパン社製)、ダンヒューズ826
0(日東紡績株式会社製)等を挙げることができる。
【0013】またここで用いるポリアミド系樹脂は、主
鎖にアミド結合を有する樹脂で、公知の重合方法、例え
ばアジピン酸やセバシン酸等の2塩基酸とヘキサメチレ
ンジアミンやイソフォロンジアミン等のジアミンとの重
縮合、ε-カプロラクタムやω-ラウロラクタム等のラク
タムの開環重合、11−アミノウンデカン酸や12−ア
ミノドデカン酸等のアミノカルボン酸の重縮合等で得ら
れるナイロン6,ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン11、ナイロン12等のホモポリマー、あるいは上
記ナイロンの組み合わせからなるナイロン6/66、ナ
イロン6/66/11、ナイロン6/66/11/12
等の多元共重合体であり、勿論、上記アミド系重合体と
他の重合体、例えば、ポリエステルやポリオレフィン等
のポリマーブレンドまたはポリエステル樹脂のアミド変
性物等もこれに含まれる。具体的には、市販されている
プラタミドH103PA、H106PA、M1757P
A、M2310PA(エルフ・アトケム・ジャパン株式
会社製)、ダンヒューズ9240、9410(日東紡績
株式会社製)等を挙げることができる。
【0014】本発明のホットメルト層部は、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂の他に、耐熱剤、紫外線吸
収剤、顔料等を併用しても良い。
【0015】上述のポリエステル系樹脂またはポリアミ
ド樹脂を含有したホットメルト層部は、融点が120℃
以下である。より好ましくは60〜110℃の範囲にあ
ることがよい。融点が120℃以上になると、接着時の
ホットメルト層部の流動性が低く、縫合部へ浸透しにく
いために、十分な接着耐久性が得られない場合があるた
め好ましくない。また、融点が60℃未満になると、ホ
ットメルト層部の流動性が高くなりすぎ、接着時に縫合
部以外へのはみ出しが起こったり、またテープ保管時に
ブロッキングが起こりやすいため好ましくない。
【0016】また、本発明では、上述のポリエステル系
樹脂またはポリアミド樹脂の含有率がホットメルト層の
質量に対して1〜30質量%の範囲内である。ここで、
ポリエステル系樹脂またはポリアミド樹脂の含有率が1
質量%未満で有れば、接着させる防水あるいは透湿防水
性積層布帛の裏生地との相容性が不十分であるため、十
分な接着耐久性が得られない。また、ポリエステル系樹
脂またはポリアミド樹脂の含有率が30質量%以上にな
ると、ホットメルト層と耐熱層との相溶性が低下するた
め目止めテープの分離が生じる場合があることに加え、
縫合部の接着部分における風合いが硬化するために好ま
しくない。
【0017】本発明の目止めテープは、耐熱層部に布帛
が接着剤を介して接合されている。ここでいう布帛とし
ては、ナイロン6やナイロン66で代表されるポリアミ
ド系合成繊維、またはポリエチレンテレフタレートで代
表されるポリエステル系合成繊維を主体とするものであ
るが、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビニルア
ルコール系合成繊維、トリアセテート等の半合成繊維あ
るいはナイロン6/木綿、ポリエチレンテレフタレート
/木綿等の混合繊維からなる布帛でもよく、布帛の形態
としては織物、編物、不織布等を挙げることができる。
【0018】また、本発明で用いる接着剤としては、前
述したポリウレタン樹脂を主体とするホットメルト型接
着剤が好適に用いられ、布帛との接着性を向上させるた
め、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂、イソ
シアネート化合物等を併用しても良い。
【0019】本発明の目止めテープの幅は、10mm〜
24.5mmの範囲内であることが好ましい。目止めテ
ープの幅が10mm未満になると、縫合部を完全に覆う
ことが困難であるため、十分な防水性が得られにくくな
るため好ましくない。
【0020】また、目止めテープを防水あるいは透湿防
水性積層布帛に貼り合わせる熱風織接着機のニップロー
ラーの幅は、機種により異なるが、24.5mmあるい
は28mmであるため、目止めテープの幅が24.5m
m以上になるとシーリング機のニップローラーの幅を超
えるため、目止めテープの幅方向の際が完全に接着せ
ず、洗濯を重ねることにより、際の部分に剥離が生じや
すいため好ましくない。
【0021】上記の構成を有する本発明の目止めテープ
の製造方法は特に限定されるものではないが、ナイフオ
ーバーロールコーターを用いて樹脂溶液を塗布し、その
後100〜110℃で乾燥することによりフィルムを作
成する公知の方法等を用いればよく、具体的には、例え
ば離型紙上にホットメルト型ポリウレタンおよびポリエ
ステル樹脂またはポリアミド樹脂を有機溶剤で稀釈した
樹脂溶液を塗布、乾燥することによりホットメルト型フ
ィルムを形成し、その上に耐熱層用のポリウレタン樹脂
溶液を塗布、乾燥して耐熱性ポリウレタンフィルムを形
成し、さらにその上に接着剤を塗布、乾燥して、ナイロ
ン6またはポリエステルトリコット地をラミネートさせ
て形成した積層品とし、接着剤を架橋させるために室温
にて2〜3日間エ−ジングさせた後、離型紙から積層品
を分離し、これをカッターにより所望の幅にカットする
等の方法を用いればよい。本発明は、以上の構成よりな
るものである。
【0022】
【作用】本発明のごとく、目止めテープの接着剤層部に
ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂を含有した
ホットメルト型ポリウレタン接着剤を用いると、防水・
透湿防水性積層布帛を用いた防水衣料の縫合部に、この
目止めテープを付して加熱圧着して接着する際に、積層
布帛の裏地に用いられるポリエステル系繊維またはポリ
アミド系繊維との相溶性が向上する。さらに、ホットメ
ルト層部の融点が120℃以下であると、ホットメルト
樹脂の流動性が高くなり、積層布帛の裏地およびコーテ
イング層またはラミネートフィルムへの浸透性が向上す
るので、積層布帛との接着力が向上し、優れた防水耐久
性、接着耐久性が得られる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、実施例における目止めテープの性能測定お
よび評価は、透湿防水性積層布帛4枚を片たおしステッ
チ縫いで十字型に縫い合わせ、その縫合部に目止めテー
プを十字型に交差するように接着し、未洗濯試料および
JIS L−0217(103法)による洗濯20回後
の試料を用いて、下記の方法で行った。 (1)耐水圧 未洗濯試料および洗濯20回後の試料を用いて、目止め
テープ非接着面が水に当たり、且つ目止めテープ交差部
が測定部の中心になるように装置に取り付けて、JIS
L−1092(高水圧法)により測定した。
【0024】(2)接着性 洗濯20回後の試料について、目止めテープの剥離度合
いを、目視により4段階で判定した。 W0:シームテープ接着部が全く剥離していない。 W1:シームテープ接着部の際が部分的に剥離してい
る。 W2:シームテープ接着部の際が全体的に剥離してい
る。 W3:シームテープ接着部全体が完全に剥離している。
【0025】(3)融点 示差熱分析装置にて、昇温速度20℃/分で測定し、ホ
ットメルト層溶融時の吸熱ピーク温度を融点とした。
【0026】実施例1 経糸および緯糸にナイロンマルチフィラメント120デ
シテックス/24フィラメントを用いて、経糸密度76
本/2.54cm、緯糸密度76本/2.54cmのリップ
ストップタフタを製織し、通常の方法により精練および
染色(日本化薬株式会社製、カヤノール Navy Bl
ue R 3%omf)を行った後、アサヒガードAG9
25(旭硝子株式会社製、エマルジョンタイプのフッ素
系撥水剤)6% 水分散液でパディング(絞り率40
%)し、乾燥後160℃で1分間の熱処理を行い、続い
て鏡面ロールを持つカレンダー加工機を用い、温度17
0℃、圧力3000kPa、速度20m/分の条件でカ
レンダー加工を行った。
【0027】次に、下記処方1に示す組成で固形分濃度
24%のポリウレタン樹脂溶液を、ナイフオーバーロー
ルコーターを用いて、上記織物のカレンダー面に塗布量
130g/m2にて塗布した後、直ちに15℃の水中に
40秒浸漬して樹脂分を凝固させ、続いて、50℃の温
水中で10分間の洗浄を行って乾燥し、樹脂層を形成し
た。
【0028】処方1 ラックスキン1740−29B 100質量部 (セイコー化成株式会社製、ポリウレタン樹脂) レザミンX−100 1質量部 (大日精化株式会社製、イソシアネート化合物) アエロジルR−974 4質量部 (日本アエロジル株式会社製、平均粒径0.012μm
の疎水性二酸化ケイ素微 粉末) N−ジメチルホルムアミド 30質量部
【0029】この樹脂層上に25メッシュ、深度250
μm、接着剤占有面積比率40%、円形ドット状(ドッ
トの幅0.7mm、ドットの間隔0.35mm)のグラ
ビアロールを用いて、下記処方2に示す組成で固形分4
0%のポリウレタン系樹脂からなる接着剤を塗布し、1
30℃で2分間の乾燥を行ない、裏地用としてエステル
フィラメント33デシテックス/12フィラメントを用
いて、28ゲージのトリコット地を編成し、通常の方法
により精練を行った編物を用いて、上述の接着剤面に3
00kPaの圧力で圧着し、その後50℃で3日間エ−
ジングを行い、透湿防水性積層布帛を作成した。
【0030】処方2 UD−108 100質量部 (セイコー化成株式会社製、エステル系ウレタン樹脂) コロネート−HL 10質量部 (日本ポリウレタン工業株式会社製、イソシアネート化
合物) UY−5 1質量部 (セイコー化成株式会社製、有機錫系促進剤) N,N−ジメチルホルムアミド 10質量部 メチルエチルケトン 20質量部
【0031】次に、本発明の目止めテープを以下の方法
にて作成した。下記処方3の固形分28%の樹脂液を離
型紙上にナイフオーバーロールコーターで塗布量550
g/m2にて塗布し、100℃で2分間乾燥し、ホット
メルト型接着剤層を作成した。
【0032】処方3 U−HM−S 100質量部 (セイコー化成株式会社製、ポリウレタン系ホットメル
ト接着剤) プラサームM1991PA 6質量部 (エルフ・アトケム・ジャパン株式会社製、ポリエステ
ル系ホットメルト接着剤、 全ホットメルト樹脂重量に
対する含有率は14.6%) メチルエチルケトン 30質量部 ジメチルホルムアミド 10質量部
【0033】次に、下記処方4の固形分20%の樹脂液
を上述のホットメルト型接着剤層上にナイフオーバーロ
ールコーターで塗布量160g/m2にて塗布し、10
0℃で2分間乾燥し、耐熱型ポリウレタン樹脂層を形成
した。
【0034】処方4 クリスボン 8566 100質量部 (大日本インキ化学工業株式会社製、一液型ポリウレタ
ン樹脂) メチルエチルケトン 30質量部 ジメチルホルムアミド 10質量部
【0035】続いて、下記処方5の固形分31%の接着
剤液を上述の耐熱型ポリウレタン樹脂層上にナイフオー
バーロールコーターで、塗布量80g/m2にて塗布
し、110℃で2分間乾燥後、300kPaの圧力で、
前述の透湿防水性積層布帛の裏地に用いたものと同一の
エステルトリコットを圧着し、その後、50℃で3日間
エージングを行い、積層品とした。続いて、この積層品
を離型紙から剥がし、幅20mmにスリットして紙管に
巻き上げ、本発明の目止めテープを得た。
【0036】処方5 UD−108 100質量部 UY−5 1質量部 N,N−ジメチルホルムアミド 10質量部 メチルエチルケトン 20質量部
【0037】測定用試料を作成するために、前述の透湿
防水性積層布帛4枚を十字型に縫い合わせた後、下記条
件にて縫い目に、本発明の目止めテープを接着した。
【0038】目止めテープ接着条件 機種 :熱風式接着機 DSM−3800 (H&H International Co.LT
D.製) 熱風ノズル温度:550℃ 接着速度 :3m/分 加圧圧力 :450kPa 熱風ノズル圧力:100kPa
【0039】比較例1 本発明との比較のため、本実施例の処方3においてプラ
サームM1991PAを省く他は、本実施例とまったく
同一の方法により比較用の目止めテープ(比較例1とす
る。)を得た。
【0040】比較例2 本発明との比較のため、本実施例の処方3においてプラ
サームM1991PAの配合量を0.3質量部(全ホッ
トメルト樹脂重量に対する含有率は0.8%)に変える
他は、本実施例とまったく同一の方法により比較用の目
止めテープ(比較例2とする。)を得た。
【0041】比較例3 本発明との比較のため、本実施例の処方3においてプラ
サームM1991PAの配合量を18質量部(全ホット
メルト樹脂重量に対する含有率は34%)に変える他
は、本実施例とまったく同一の方法により比較用の目止
めテープ(比較例3とする。)を得た。
【0042】比較例4 さらに、本発明との比較のため、本実施例の処方3にお
いてU−HM−Sを除き、その代わりにクリスボン44
07(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリウレタン
系ホットメルト型接着剤)を、およびプラサームM19
91PAを除き、その代わりにプラサームM1400B
PA(エルフ・アトケム・ジャパン株式会社製、ポリエ
ステル系ホットメルト接着剤)を用いる他は、本実施例
と全く同一の方法により比較用の目止めテープ(比較例
4とする。)を得た。本発明および比較用の目止めテー
プの性能を測定し、その結果を合わせて表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】表1より明らかなごとく、本発明の目止め
テープは、20洗後でも優れた防水性、接着性を有して
いた。
【0045】実施例2 実施例1において透湿防水性積層布帛および目止めテー
プに用いたエステルフィラメント33デシテックス/1
2フィラメントの28ゲージのトリコット地の代わり
に、ナイロンフィラメント22デシテックス/7フィラ
メントの28ゲージのトリコット地を用いて、処方3の
プラサームM1991PAを除き、その代わりにプラタ
ミドH103PA(エルフ・アトケム・ジャパン株式会
社製、ポリアミド系ホットメルト接着剤)を用いる他
は、実施例1とまったく同一の方法により本発明の目止
めテープ(実施例2とする。)を得た。
【0046】比較例5 本発明との比較のため、本実施例2においてプラタミド
H103PAを省く他は、本実施例2とまったく同一の
方法により比較用の目止めテープ(比較例5とする。)
を得た。
【0047】比較例6 本発明との比較のため、本実施例2においてプラタミド
H103PAの配合量を0.3質量部(全ホットメルト
樹脂重量に対する含有率は0.8%)に変える他は、本
実施例2とまったく同一の方法により比較用の目止めテ
ープ(比較例6とする。)を得た。
【0048】比較例7 本発明との比較のため、本実施例2においてプラタミド
H103PAの配合量を18質量部(全ホットメルト樹
脂重量に対する含有率は34%)に変える他は、本実施
例2とまったく同一の方法により比較用の目止めテープ
(比較例7とする。)を得た。
【0049】比較例8 さらに、本発明との比較のため、処方3においてU−H
M−Sを除き、その代わりにクリスボン4407(大日
本インキ化学工業株式会社製、ポリウレタン系ホットメ
ルト型接着剤)を、およびプラタミドH103PAを除
き、その代わりにプラタミドH104PA(エルフ・ア
トケム・ジャパン株式会社製、ポリアミド系ホットメル
ト接着剤)を用いる他は、本実施例2と全く同一の方法
により比較用の目止めテープ(比較例8とする。)を得
た。本発明および比較用の目止めテープの性能を測定
し、その結果を合わせて表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】表2より明らかなごとく、本発明の目止め
テープは、20洗後でも優れた防水性、接着性を有して
いた。
【0052】
【発明の効果】本発明の目止めテープは、接着力が強
く、洗濯後でも優れた耐久性を有しているので、高い防
水性が必要とされるレインウェア、スキーウェア、マウ
ンテンウェア等の衣料の目止めテープに用いると、優れ
た防水性を提供することが出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱層部と融点が120℃以下のホット
    メルト層部からなるポリウレタンを主体とする樹脂層の
    耐熱層部に布帛が接着剤を介して積層され、該ホットメ
    ルト層部にはポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹
    脂を1〜30質量%含有することを特徴とする目止めテ
    ープ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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