JP2002249669A - 高機能電気・電子絶縁材料、絶縁システムおよび電子デバイス - Google Patents

高機能電気・電子絶縁材料、絶縁システムおよび電子デバイス

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JP2002249669A
JP2002249669A JP2001102140A JP2001102140A JP2002249669A JP 2002249669 A JP2002249669 A JP 2002249669A JP 2001102140 A JP2001102140 A JP 2001102140A JP 2001102140 A JP2001102140 A JP 2001102140A JP 2002249669 A JP2002249669 A JP 2002249669A
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Eiichi Sugimoto
榮一 杉本
Toru Otsuki
亨 大槻
Motoo Hidaka
元雄 日高
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OTSUKI KOGYO KK
Ryoden Kasei Co Ltd
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OTSUKI CORP
OTSUKI KOGYO KK
Ryoden Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電動機回転子の外周補強絶縁において効果的
な絶縁テープ(またはシート)の使用により電子機器の
長期信頼性の向上を図る。 【解決手段】紫外線透過性および低誘電性にすぐれた微
粒子を配合した紫外線硬化型合成樹脂bをプリプレグ用
含浸剤または塗工剤として有機、無機系の基材a、プラ
スチックフィルムに含浸または塗工しセパレーターレス
の常温非粘着で短時間の紫外線照射で硬化する絶縁テー
プまたはシートを得て、電気・電子絶縁材料として使用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新しい時代の電気・電子
機器絶縁システムに関するものである。新しい時代の機
器絶縁の技術開発動向として1)IT技術開発とその実
用化2)エコロジー3)絶縁システムにおける省資源、
省エネルギー4)材料のリサイクル5)小型、軽量化
6)高性能化7)信頼性の向上8)安全性の確保などが
強く叫ばれている。上記の技術動向に着目し新規の紫外
線硬化、熱賦活型低誘電性絶縁材料を電気・電子機器絶
縁システムに応用することにより新しい時代のニーズに
対応する電気・電子機器を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気・電子機器絶縁システムにお
ける絶縁テープやシートは電気絶縁と機械的強度保持の
面からマトリックスレジン(含浸ワニス、注型樹脂で溶
剤型、無溶剤型等)を耐熱性の各種基材(有機、無機系
の織布、不織布や耐熱フィルム類等)に含浸処理後長時
間の加熱硬化により実施されていた。
【0003】上記のマトリックスレジンとしてはポリエ
ステル、エポキシ、シリコーン、ポリイミドその他耐
熱、耐湿性の優れた合成、変性樹脂組成物である。併用
する耐熱、耐湿性基材としては無機系ではガラス繊維の
織布、不織布、有機系としてはアラミド、ポリエステ
ル、ナイロン、アクリル繊維の織布、不織布が代表的で
ある。
【0004】従来技術で各種基材に上記の耐熱性熱硬化
レジンを含浸、硬化して絶縁層を構成する方式は一般に
湿式絶縁法と呼ばれ、エコロジー(発生ガスでの公害問
題)、絶縁処理の複雑さ、材料ロス等多くの改善すべき
課題があった。
【0005】上記の湿式絶縁方式はその後の絶縁方式の
技術開発によりプリプレグ絶縁方式(一般に乾式絶縁方
式と云われる。)が提案され広く実用化され多くの実績
が見られる。
【0006】湿式絶縁方式→乾式絶縁方式を更に改善し
1段と絶縁処理の省力化、無公害、省資源、省エネルギ
ーを目指し開発、実用化されたのが所謂UV硬化方式
(紫外線硬化型絶縁方式)である。UV硬化による最新
のプリプレグ絶縁方式でも原材料面、加工技術面、絶縁
システムの総合特性においても解決すべきいくつかの課
題があった。
【0007】具体的な解決すべき課題として従来のプリ
プレグテープでもあるいはUV硬化型プリプレグテープ
でも図1に示す如くプリプレグテープ間に粘着性やブロ
ッキング防止のために両面を離型処理したセパレーター
材料が挿入されるのが一般的である。
【0008】更に最近のIT(パソコンや携帯電話な
ど)の本格的な普及と拡大により情報量が爆発的に増大
している。これらの情報量の伝送処理に対しては無線伝
送による電子機器の高周波化が必要である。これらの電
子機器に搭載する電子デバイスの高周波化に対応するた
めには、デバイスを構成するプリント配線板はもとよ
り、部品を搭載し電波が透過する筐体(ハウジング)材
料に対しても、全面的な見直しが必要となっている。ま
たモバイル機器の可搬性を向上させるため全ての構成部
品に小型・薄肉・軽量化が要求されている。これらの技
術動向に対応し絶縁、接着等の精密化や高周波化、更に
は各デバイス構成時の絶縁接着処理の省資源、省エネル
ギー化が一段と要請される。これらの課題に対して本発
明品はより有効に材料と絶縁処理技術を提供するもので
ある。
【0009】上記の課題解決の手段として電子材料の開
発動向においては高周波対応の文献や特許の出願等が多
数発表されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を電気機器の絶縁システムと電子デバイスに分
類して説明する。 ・電気機器の絶縁システムのうち各種コイルの導体外周
絶縁がUV硬化プリプレグテープ(以下テープと略す)
で実施されている。その概要を図7に示す。本絶縁方式
の場合は使用するテープは耐熱性基材(ガラス、織布な
ど)に所定量のUV硬化型樹脂配合体を半硬化状に含浸
・乾燥処理したプリプレグテープでありテープ同士間の
ブロッキング防止のため適切なセパレーター(両面シリ
コーン処理の離型フィルム等)を介在させている。図1
コイルに本テープを巻回処理時セパレーターの連続的
除去の煩雑さや巻回処理後廃棄するセパレーターは省資
源上課題である。UV硬化の絶縁処理の省力化とセパレ
ーターの除去による経済性(コストパフォーマンス)を
目的として本発明者等は新規なホットメルト(熱賦活
性)タイプUV硬化プリプレグテープを提供せんとする
ものである。 ・電子機器の電子デバイス分野においては接着、固定、
絶縁などを目的として各種の粘接着シートやテープ類が
多用されている。更にモバイル電子機器(パソコンや携
帯電話等の機器)の生産、供給量は増大の一途を辿って
いる。これらの機器に搭載する電子デバイスの製造工程
でUV硬化型プリプレグテープが自動化ラインで大量に
使用されている。本テープについてもいくつかの課題が
ある。即ち前述のセパレーターの除去と高周波対応技術
としての電子デバイスの低誘電性化(低ε、低tan
δ)である。本課題解決を目標として本発明者等は新規
な熱賦活・UV硬化型プリプレグテープの開発を行い実
用化に成功した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気機器の各
種コイルの外装補強絶縁と電子機器用電子デバイスを接
着・固定・絶縁の機能を高度に維持する目的で使用する
絶縁シートあるいはテープを提供するものである。更に
本発明は新しい時代の電子機器に対応する高周波対策用
低誘電特性を付加した電子絶縁材料をも提供するもので
ある。
【0012】本発明の電気機器絶縁用テープは耐熱性・
耐湿性等のすぐれた熱賦活性UV硬化性マトリックスレ
ジンを各種耐熱性繊維織布あるいは不織布基材の片面乃
至は両面に均一に含浸処理したプリプレグ状(半硬化
状)製品である。本発明のテープを電気導体の外周に所
定の厚さに巻回後、硬化に必要量の紫外線を照射するこ
とにより高性能な絶縁層を形成することを特徴とするも
のである。
【0013】0012に記載の熱賦活性UV硬化マトリ
ックスレジンはUV硬化型樹脂に適合性のある有機系の
微粒子を所定量均一に配合することにより得ることがで
きる。以下本発明に使用する熱賦活性UV硬化型レジン
は本レジンと略す。
【0014】紫外線硬化材料はその重合型により、ラジ
カル重合型とカチオン重合の2種類に大きく分別され
る。おのおのの特徴を表1に示す。
【表1】 本発明のレジンはラジカル重合型である。 ・エポキシアクリル系を主成分とするラジカル重合型の
紫外線硬化型マトリックスレジンV543−45(菱電
化成(株)商品名)をベースレジンとし本レジンにポリ
スチレン系及びポリメタクリル酸エステル系を中心とす
る球状微粒子をベースレジンの固形分100重量部に対
し2〜20重量部添加混合し本発明の樹脂組成物とす
る。本発明の紫外線硬化系熱賦活樹脂組成物をV543
−45Hとする。 ・前記した(ポリスチレン系及びポリメタクリル酸エス
テル系を中心とする)球状微粒子は低比重で、透明性が
高く、各種レジンへの適合性と分散性に優れている。本
発明品に添加する球状微粒子はガンツ化成(株)製商品
名GANZPEARL GMシリーズ(架橋PMMA)
グレードGM−0401S(平均粒径4μm、嵩密度
0.49g/ml)乃至はGBシリーズ(架橋PBM
A)グレードGB−05S(平均粒径 5μm、嵩密度
0.45g/ml)が好ましい。
【0015】電子機器の高周波化の技術対応として低誘
電性(低誘電率、低誘電正接)絶縁材料が強く要望され
ている。本用途に対しては本レジンの低誘電性化が課題
であったが、本レジンへ有機乃至は無機系の低誘電性微
粒子・中空(マイクロバルーン等)を配合することによ
り解決した。更に基材(プラスチックフィルム)の組合
わせ(複合化技術)で目標を達成することができた。
【0016】前記した紫外線硬化型ワニス(菱電化成
(株)商品名V543−45)に微小中空球体(マイク
ロバルーン)を所定量添加することにより本発明(請求
項2に記載)の紫外線硬化系熱賦活低誘電樹脂組成物)
を提供するものである。本レジンをV543−45Lと
する。
【0017】本発明のV543−45Lに用いた微小中
空球体(マイクロバルーン)の物理的特性と化学的成分
を表2に示す。本発明品には表2に示したシリカ、アル
ミナ系を主としているが、その他の微小中空球体である
ガラスバルーン等も使用が可能である。
【0018】
【表2】
【0019】本発明の低誘電率絶縁材料において絶縁材
料の基本特性を維持しながらマイクロバルーンの配合に
より低誘電率化を達成するためには、マイクロバルーン
の粒子を篩別により限定する必要があり、本発明では5
〜20μmが好適である。さらに、マイクロバルーンに
混在している絶縁性に有害であるアルカリイオンは完全
に除去しなければならない。
【0020】本発明の低誘電率絶縁材料のマトリックス
レジン等の熱硬化性樹脂100重量部に対しマイクロバ
ルーン5重量部以下の配合によりバルクの誘電率が2.
0〜3.0に対し1.5〜1.7と低誘電率化が可能で
ある。
【0021】本発明品に使用するマイクロバルーンは無
機質であり融点が1200℃〜1350℃と高いため各
種絶縁材料の耐熱性はバルクのレジンの耐熱特性に対応
してIEC規格、JEC6147規格の100℃〜25
0℃に対応することが可能である。
【0022】
【作用】1)本発明によれば電気機器の各種導体コイル
の外周絶縁において熱賦活性UV硬化型レジン(V54
3−45H)含浸ガラス布基材のプリプレグテープを巻
回し紫外線照射処理によって秒単位の極短時間で硬化し
すぐれた絶縁層を形成するとともに生産性が著しく向上
し、エネルギー効率も向上し、省エネルギーに著しく貢
献する。 2)本発明によれば、電子機器特に携帯電話やパソコン
等のモバイル機器用各種電子デバイス用の接着・固定・
絶縁用途の粘接着シート類が多用されている。モバイル
機器の筐体も含め高周波対応として低誘電性化が求めら
れている。更にデバイスの効率的生産性向上には高機能
の粘接着シートやテープ類の開発と実用化が課題であっ
た。本発明の紫外線硬化・熱賦活・低誘電性樹脂組成物
(V543−45L)と低誘電性・耐熱耐湿電気絶縁用
プラスチック基材で構成する本発明の絶縁シートあるい
はテープ類はこれらの(前記した)課題を解決するもの
である。
【0023】
【実施例】以下図面を参考にして本発明の実施例を詳細
に説明する。図1に現在使用されているセパレーターフ
ィルムを介在して構成するUV硬化レジン含浸ガラス布
基材プリプレグテープの断面構造を示す。図2と図3は
本発明のノンセパレータータイプのディレートタック
(ホットメルト型)UV硬化プリプレグの断面構成図で
ある。図2はガラス布基材の両面を均等にプリプレグ化
したものであり図3は片面をプリプレグ化したものであ
る。 ・ガラス布基材:電気絶縁用ヒートクリーニング・アミ
ノシラン処理の使用糸(たてR225 1/0 よこR
225 1/0)密度(たて59本/25mm、よこ5
7本/mm)厚さ0.09mm、重さ104.5g/m
のユニチカグラスファイバー(株)品番E10Rある
いは(株)有沢製作所製のガラス布基材品名1031N
SV67(使用糸 たて ECE225 1/0、よ
こ ECE225 1/0、平織密度 たて62本/2
5mm、よこ58本/25mm、厚さ0.10mm、重
さ109.5g/mの何れでもよい。 ・含浸処理のマトリックスレジンは前記の実施例に記載
の紫外線硬化系熱賦活樹脂組成物(V543−45H)
を使用する。上記ガラス布の両面(図2)乃至は片面
(図3)にV543−45H(固形分約45%重量比)
を適切な方法(ドクターコーティングなど)でプリプレ
グ状での樹脂量が80〜85g/mになるように含
浸、塗工、乾燥し本発明の製品を得た。プリプレグ化時
の乾燥条件は80〜100℃で5〜10分間である。塗
工設備は汎用のタテ型あるいはヨコ型塗工設備の何れで
も良いが加熱、乾燥工程でガイドロールへの粘着防止の
為にシリコーン処理ポリエステルフィルムなどを離型支
持フィルムとして併用することが望ましい。本発明のプ
リプレグ品の特性例を表3に示す。 ・本発明のテープを厚さ0.13mm幅25mmのテー
プ状で外径250mmφ、長さ400mmの電動機回転
子の外周にハーフラップ2層巻回後紫外線 50mW/
cm積算光量が1000mJ/cmとなる条件で回
転子を均一に回転させながら絶縁層を完全に硬化させて
目的の絶縁回転子を得た。
【表3】
【0024】
【実施例2】本実施例では、前記V543−45Hレジ
ンを電気絶縁用透明プラスチックフィルムの片面乃至は
両面に塗工してなる絶縁シートについて詳述する。図4
は透明プラスチックフィルムの片面にV543−45H
レジンをプリプレグ状に配置したものであり図5は両面
に配置した断面構造図を示す。 絶縁フィルム:汎用の電気絶縁用ポリエステルフィルム
(PET)、ポリエチレンナフタレートフィルム(PE
N)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイ
ミドフィルム(PI)等の何れでも良い。なお、フィル
ムの厚さは12μm〜50μmが好ましい。
【表4】 *硬化試料をメタノール/トルオール混合溶剤に浸漬・
洗浄前後の基材を除いた樹脂量のみの重量変化率。 硬化条件:18J/cm以上である。(350nmメ
タルハライドランプ使用) ex.60mW/cm(照射強度)×300秒間(時
間)=18J/cm積算照射強度)
【0025】
【実施例3】電気絶縁用ポリエステルフィルム(JEC
6147規格の耐熱クラスE、温度120)に対応する
東レ(株)ポリエステルフィルム(商品名 東レルミラ
ー H−10)厚さ0.0125mm重量17.5g/
を基材として使用した。本フィルムの片面に前述の
V543−45Hレジンを均一に脱溶剤、乾燥後厚さが
0.05mm、樹脂量が50g/mとなるように塗工
する。塗工の方法は片面ドクター方式や一般のリバース
コーター方式の何れでも良い。塗工後、熱風式乾燥ゾー
ンあるいは遠赤外線加熱方式で80〜100度の温度で
5〜10分間の熱処理で本発明品を得た。本発明品につ
いて紫外線照射処理で硬化シートを作製し諸特性を測定
した結果を表4に示す。
【0026】
【0025】の片面塗工品に対し東レ(株)ポリエステ
ルフィルム(商品名:東レルミラーフィルムH−10)
厚さ0.05mm、重量35.0g/mの両面に前述
の塗工条件にて膜厚0.05mm、樹脂量100g/m
の仕上り厚さ0.125mm、重量135g/m
発明品(両面塗工)を得た。
【0027】
【実施例4】図6に本発明の低誘電ノンセパレーター熱
賦活UV硬化プリプレグシート乃至はテープの断面図を
示す、図6においては低誘電(低ε、低tanδ)フ
ィルムであり、プライマー処理層を介して前記したマ
イクロバルーン配合の低誘電・熱賦活・紫外線硬化型樹
脂組成物である菱電化成(株)商品名V543−45L
層を配置して本発明品を提供する。の低誘電プラス
チックフィルムは25℃、50Hzにおいて誘電率
(ε)が2.5以下、誘電正接(tanδ)が0.00
15以下であることが好ましい。具体的には東洋紡
(株)製品LDPETフィルムや東レ(株)製品である
MX01をあげることが出来る。空洞含有PETフィル
ムLDPETと汎用透明PETフィルムについて同一厚
さ50μm品の一般特性比較値を表5に示す。(表中の
値は代表値である。)
【表5】 プライマー処理層は本発明品の場合汎用的な電気的処
理法による+コロナ処理である。実施例としての低誘
電フィルムは表5に記載の特性値を有する0.05mm
厚さの“LDPET”フィルムの片面をコロナ処理す
る。このコロナ処理面に低誘電、熱賦活紫外線硬化樹脂
組成物V543−45Lを脱溶剤後の樹脂量が50g/
、塗膜厚さが0.05mmとなる様に半硬化状(プ
リプレグ状)に塗工する。塗工方法は汎用のドクターロ
ール方式やリバースコーター方式が好ましい。乾燥条件
は80〜100℃で8〜15分間である。本発明品(仕
上り厚さ0.10mm、重量100g/m)を各種プ
リント基板に圧着後、積算照射強度18J/cmで紫
外線硬化後の本絶縁フィルム層は25℃、50Hzにお
いて誘電率(ε)が2.0、誘電正接(tanδ)が
0.0008のすぐれた低誘電性を得た。
【0028】
【発明の効果】・本発明によれば各種電動機乃至は回転
機器のコイル(回転子)等の外周補強絶縁にノンセパレ
ータータイプの紫外線硬化型熱賦活性プリプレグシート
あるいはテープを巻回・紫外線照射硬化処理することに
より高性能、無公害(エコロジー)省資源、省エネルギ
ー、高信頼性の絶縁システムを提供することができる。 ・新しい時代の電気機器・電子デバイス等の高周波化の
技術動向に対応する低誘電性化の技術動向に対して本発
明の低誘電・熱賦活・紫外線硬化型絶縁シートあるいは
テープを電子デバイスの接着・固定・絶縁の機能用途に
使用することにより高性能、小型軽量化、エコロジー、
省資源、省エネルギー、長寿命、信頼性の向上やコスト
パフォーマンス等を有効に達成することを可能とする。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】電動機の回転子外周絶縁補強用セパレーター入
り紫外線硬化型プリプレグシート(あるいはテープ)の
断面構造図である。
【図2】本発明の電動機の回転子外周補強絶縁用ノンセ
パレーター熱賦活・紫外線硬化型プリプレグシート(あ
るいはテープ)の断面構成図である。
【図3】本発明の片面処理ノンセパレーター熱賦活紫外
線硬化型プリプレグシート(あるいはテープ)の断面構
成図である。
【図4】本発明のプラスチックフィルム基材片面処理絶
縁シートあるいはテープの断面構成図である。
【図5】本発明のプラスチックフィルム基材両面処理絶
縁シートあるいはテープの断面構成図である。
【図6】本発明の低誘電性ノンセパレーター熱賦活紫外
線硬化型プリプレグあるいはテープ(片面処理品)の断
面構成図である。
【図7】本発明品(図2に記載の絶縁テープ)で外周補
強絶縁処理した電動機の回転子の見取り図である。
【符号の説明】
1 電動機回転子 2 本発明での絶縁処理層 a 耐熱基材(ガラス織布) b 紫外線硬化型樹脂(V543−45) c 離型性プラスチックフィルム b’ディレートタック系紫外線硬化型樹脂(V543−
45H) d プラスチックフィルム e プライマー処理層 d’低誘電性プラスチックフィルム f ディレートタック系紫外線硬化型低誘電樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 201/02 C09D 201/02 (72)発明者 日高 元雄 兵庫県三田市三輪2丁目6番1号 菱電化 成株式会社内 Fターム(参考) 4J002 BC022 BG052 BG071 CD191 CD201 DE146 DJ016 DL006 FA092 GQ01 4J038 CC032 CG142 CH032 CJ132 DB371 FA251 GA01 HA216 HA446 KA21 MA02 NA14 NA17 NA21 NA27 PA17 PB09 PC03 PC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線硬化型樹脂組成物に有機系乃至は無
    機系の紫外線透過性充填材を配合したことを特徴とする
    紫外線硬化系熱賦活(ホットメルト)性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の有機系乃至は無機系の紫
    外線透過性充填剤が中空体(一般にマイクロバルーンと
    言う)微粒子であることを特徴とする紫外線硬化系熱賦
    活低誘電樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の樹脂組成物を含浸剤ある
    いは塗工膜として耐熱性、耐湿性の優れた有機、無機系
    の繊維、織布、不織布、フィルム、紙等基材の片面乃至
    は両面に配置してなることを特徴とした常温非粘着性、
    紫外線硬化・熱賦活・電気絶縁性シートまたはテープ。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の紫外線硬化・熱賦活・低
    誘電性樹脂組成物と耐熱・耐湿・低誘電性基材とで構成
    したことを特徴とする低誘電・紫外線硬化・熱賦活性電
    気・電子絶縁シートまたはテープ。
  5. 【請求項5】請求項3あるいは請求項4に記載の絶縁シ
    ートあるいはテープで電気機器絶縁システムおよび電子
    デバイスを構成することを特徴とする電気機器、絶縁シ
    ステムおよび高周波対応電子デバイス。
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WO2006134774A1 (ja) * 2005-06-15 2006-12-21 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 高周波用電子部品
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