JP2002249530A - エマルジョン粒子及びこれを用いたトナー - Google Patents

エマルジョン粒子及びこれを用いたトナー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真法や静電記録法で使用する液体現像剤
に関し、分散安定性が良好で、かつ良好な凝集性や再分
散性を有するトナーを提供すること。 【解決手段】高絶縁性媒体中に少なくとも該媒体に可溶
の重合体(O1)と該媒体に可溶であるが重合によって
不溶化する単量体(M)よりなる芯重合物によって形成
されるトナー粒子において、該トナー粒子を形成する重
合体(O1)と該芯重合物が、ウレタン結合によって結
合していることを特徴とするエマルジョン粒子。及びこ
れを用いたトナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法や静電記
録法等で使用するエマルジョン粒子及びトナーに関し、
優れた画像再現性、分散安定性、凝集性、再分散性を有
するトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法や静電記録法ではダイレクト
製版システムへの応用および実用化が進められている。
これらのシステムでは、電子写真感光層または絶縁層上
に親油性のトナー層(トナー画像)を形成した後、後処
理を行いトナー層で被覆されなかった部分を親水性とし
て印刷版とするものである。トナー層は親油性のインク
受理層として機能する。親水化方法としては、感光層ま
たは絶縁層のみを溶解する溶出液を用い、この溶出液に
対して耐エッチング性を有するトナー層を使用してトナ
ー層未覆部感光層または絶縁層を除去する方法がある。
【0003】ダイレクト製版システムでのトナー層を形
成するためのトナーには、固体(乾式)トナーと液体
(湿式)トナーに大別される。粒子径のコントロールが
行いやすく、微小径の粒子を容易に得ることができ、そ
の結果非常に解像性の高いトナー画像を得ることができ
るという理由から液体トナーが優位に用いられている。
【0004】印刷版製造用の液体トナーは、カーボンブ
ラック、フタロシアニンブルー、ニグロシン、オイル染
料等の着色顔料または染料を、高絶縁性媒体中にロジ
ン、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、合成ゴム等の樹脂
とともに、ボールミル、アトライター、ホモジナイザー
等で機械的に分散し、さらに金属石鹸やアミン、高級脂
肪酸等を加えて該分散物の分散粒子に電荷を付与させた
ものが一般的である。
【0005】このような液体トナーでは、解像性の高い
トナー画像を得るためや良好な作業性を得るために、樹
脂を主成分とする分散粒子径の均一化や沈降、凝集が生
じないといった分散安定性が求められている。
【0006】これらの要求に対応するために、高絶縁性
媒体中で、分散剤である該媒体に可溶な重合体存在のも
と、該媒体中には可溶であるが重合体を形成すると不溶
となる単量体を重合して、その重合体が主成分のトナー
粒子を形成し、これに電荷制御剤、着色成分等を添加し
て液体トナーとする分散重合法が提案されており、例え
ば特開昭61−116364号、同61−116365
号公報等に開示されている。
【0007】分散重合法で得られる液体トナーでは、例
えば印刷版の製造において製造版数が増加していくにつ
れ、トナー粒子のみが消費されて、液体トナー内部に分
散剤である媒体可溶重合体が大量に残存するようにな
り、液体現像剤中の電荷平衡が崩れて、トナー画像の再
現性の低下やかぶりといった弊害が生じることがあっ
た。また、液体トナー補充液の組成調整も困難になると
いう欠点があった。
【0008】これらの問題の改良として、分散剤である
高絶縁性媒体可溶重合体とトナー粒子主成分となる高絶
縁性媒体不溶重合体との間に物理化学的相互作用を形成
して、液体現像剤の安定化を図る方法が提案されてい
る。例えば、特許2775204号公報には高絶縁性媒
体可溶重合体中に、不溶重合体形成単量体に対して有効
に連鎖移動反応を起こしうる単量体を重合成分として含
有させる方法等が提案されている。しかし、量産化し易
く、また、良好な画像再現性、トナーの経時安定性、更
には凝集性や再分散性が得られたトナーとは言い難かっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、トナ
ー粒子層にピンホール、画像欠落等を生じることなく、
良好な画像を再現できるトナーを提供することにある。
また、分散剤とトナー粒子の相互作用を強化して、優れ
た分散安定性や使用時の経時安定性、更には凝集性や再
分散性を有するトナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】高絶縁性媒体中に少なく
とも該媒体に可溶の重合体(O1)と該媒体に可溶であ
るが重合によって不溶化する単量体(M)よりなる芯重
合物によって形成されるトナー粒子において、該トナー
粒子を形成する重合体(O1)と該芯重合物が、ウレタ
ン結合によって結合していることを特徴とするエマルジ
ョン粒子。
【0011】重合体(O1)が水酸基或いはイソシアネ
ート基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有する化
合物を一重合成分としている請求項1記載のエマルジョ
ン粒子。
【0012】高絶縁性媒体中に少なくとも該媒体に可溶
の重合体(O2)と該媒体に可溶であるが重合によって
不溶化する単量体(M)よりなる芯重合物によって形成
されるトナー粒子において、該トナー粒子を形成する重
合体(O2)と該芯重合物が、シロキサン結合によって
結合していることを特徴とするエマルジョン粒子。
【0013】重合体(O2)アルコキシシランを有する
化合物を一重合成分としている請求項1記載のエマルジ
ョン粒子。
【0014】請求項1から4記載のエマルジョン粒子を
用いてなるトナー。
【0015】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に係わる重合体(O1或いはO2)は高絶縁性媒体
中に可溶である分子量1000以上の重合体で、トナー
粒子の分散剤として機能する。構成単量体(Ms)とし
ては一般式化1で示されるような化合物を少なくとも5
0重量%以上100重量%以下含んでいることが好まし
い。これ以外の重合成分としては、下記の単量体(M)
や、このほかの単量体を50重量%以下の共重合比で、
生成する重合体(O1或いはO2)の該媒体に対する溶
解度を損なわない範囲で含有させることができる。
【0016】重合体(O1或いはO2)の分子量は10
00以上が好ましく、これ未満の分子量ではトナー粒子
の分散安定化の能力が低下し、トナー粒子の凝集、沈降
が生じ易くなる。重合体(O1或いはO2)の分子量の
上限は特に定められていないが、分子量が100万を超
える場合には重合体溶液の粘度が上昇し、取り扱い上種
々の問題を生じることがある。
【0017】
【化1】
【0018】化1中、R1は水素原子またはメチル基
を、R2は炭素数8以上30以下のアルキル基を表す。
また、連結基Tは−COO−基もしくは−CONH−基
を表す。
【0019】本発明に係わる単量体(M)は、単量体の
状態では高絶縁性媒体中に可溶であり、重合により該高
絶縁性媒体に不溶となるものであれば特に制限はない。
このような単量体の例としては、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、クロロ酢酸ビニル等の炭素数1から炭素数
6までの脂肪族カルボン酸のビニルエステル、安息香酸
ビニルエステル、あるいはアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等の炭素数1から
6までのアルキルエステル類またはアミド類、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、メチレンビスアク
リルアミド、ヒドロシキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メタク
リロイルオキシエチルイソシアネート、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリエトキシシラン、スチレンおよびその誘導
体、ジビニルベンゼン、あるいは、N−ビニル−2−ピ
ロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾー
ル、N,N−ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等含窒素ビニルモノマー等が挙げられる。
【0020】本発明における重合体(O1)は、分子中
に水酸基或いはイソシアネート基を有する、重合可能で
あって、このような官能基を有する単量体(M1)を、
共重合によって導入する。このような単量体(M1)と
しては、ヒドロシキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メタクリロイ
ルオキシエチルイソシアネートなどが挙げられる。
【0021】また、重合体(O2)は、分子中にアルコ
キシシランを有する重合体であって、このような官能基
を有する単量体(M2)を、共重合によって導入する。
このような単量体(M2)としては、例えばγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリエトキシシランなどがある。
【0022】本発明において、重合体(O1或いはO
2)は芯重合物の分散安定性を保持するのが主な目的で
ある。この為、単量体(Ms)と単量体(M1或いはM
2)の比率は重要であって、モル比で1:0.1から
1:0.001程度が好ましい。この値があまりに小さ
すぎると、分散安定性が崩れて、粒子径の分布が広が
り、最悪の場合、分散粒子となり得ない。また、この値
が大きすぎると、重合体と芯重合物との相互作用が低下
して、やはり粒子径の分布は広がってしまう。
【0023】本発明に係わる高絶縁性媒体としては、直
鎖状もしくは分枝状の脂肪族炭化水素、脂環族炭化水
素、およびこれらのハロゲン置換体が挙げられる。例と
して、オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、
デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘ
キサン、シクロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、メシチレン等が挙げられる。商品名
として、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、
アイソパーL(EXXON)、IPソルベント1620
(出光石油化学(株))等がある。これらの絶縁性有機
溶媒は単独もしくは混合して用いることができる。
【0024】本発明の液体現像剤はトナー粒子を帯電さ
せるために、電荷制御剤を含有させる。帯電極性は、静
電潜像の帯電極性、現像方法等に応じて選定される。ま
た、液体現像剤に、現像特性に悪影響を及ぼさない範囲
で着色剤等の添加剤を含有させることもできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳説するが、本
発明はその主旨を越えない限り下記実施例に限定される
ものではない。
【0026】合成例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた4ツ口
フラスコ内で、IPソルベント1620(出光石油化学
(株)製)720重量部、メタクリル酸ドデシルエステ
ル475.2重量部および2−ヒドロキシエチルメタク
リレート4.8重量部を混合し、窒素置換した後、80
℃に加熱し、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニ
トリル)4.8重量添加し、ラジカル重合を行った。2
時間後、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)0.48重量部、1,1´−アゾビス(シクロヘキ
サン−1−カルボニトリル)0.48重量部を添加し
た。更に、4時間後1,1´−アゾビス(シクロヘキサ
ン−1−カルボニトリル)0.24重量部を追加し、温
度を85℃として、7時間加熱し反応を終了させ、濃度
40重量%の重合体(O1−1)混合物を得た。
【0027】合成例2 合成例1で得られた重合体(O1−1)混合物12重量
部、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート0.0
573重量部、触媒として1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセ−7−エン0.0006重量部
をIPソルベント1620 24重量部に混合し、60
℃で4.5時間反応させ、重合体(O1−2)混合物を
得た。
【0028】合成例3 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた4ツ口
フラスコ内で、IPソルベント1620(出光石油化学
(株)製)720重量部、メタクリル酸ドデシルエステ
ル475.2重量部およびγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン4.8重量部を混合し、窒素置換し
た後、70℃に加熱し、2,2´−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)4.8重量添加し、ラジカル重合を
行った。2時間後、2,2´−アゾビス(2−メチルブ
チロニトリル)0.72重量部を追加し、更に10時間
加熱し反応を終了させ、濃度40重量%の重合体(O2
−1)混合物を得た。
【0029】比較合成例 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた4ツ口
フラスコ内で、IPソルベント1620(出光化学
(株)製)720重量部、メタクリル酸ドデシルエステ
ル480重量部を混合し、窒素置換した後、80℃に加
熱し、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)4.8重量添加し、ラジカル重合を行った。2時間
後、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)
0.48重量部、1,1´−アゾビス(シクロヘキサン
−1−カルボニトリル)0.48重量部を添加した。更
に、4時間後1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1
−カルボニトリル)0.24重量部を追加し、温度を8
5℃として、7時間加熱し反応を終了させ、濃度40重
量%の比較重合体混合物を得た。
【0030】実施例1 エマルジョン粒子の作製 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた4ツ口
フラスコ内で、516重量部のIPソルベント162
0、重合体(O1−1)混合物36重量部、アクリル酸
メチル24重量部、メタクリル酸メチル24重量部、メ
タクリロイルオキシエチルイソシアネート0.172重
量部、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
−7−エン0.0018重量部を混合し窒素雰囲気下で
85℃に加温した。ここに2,2´−アゾビス(2−メ
チルブチロニトリル)0.48重量添加を添加し、更に
2時間後2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)0.24重量を添加し、10時間加熱して、エマル
ジョン粒子混合物1を得た。得られたエマルジョン粒子
は平均径0.28μmで凝集物は無かったが、一部径が
0.5μm程度の粗大粒子が観察された。
【0031】実施例2 エマルジョン粒子の作製 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた4ツ口
フラスコ内で、516重量部のIPソルベント162
0、重合体(O1−2)混合物36重量部、アクリル酸
メチル24重量部、メタクリル酸メチル24重量部を混
合し窒素雰囲気下で85℃に加温した。ここに2,2´
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.48重量
添加を添加し、更に2時間後2,2´−アゾビス(2−
メチルブチロニトリル)0.24重量を添加し、10時
間加熱して、エマルジョン粒子混合物2を得た。得られ
たエマルジョン粒子は平均径0.26μmで粗大粒子及
び凝集物は無かった。
【0032】実施例3 エマルジョン粒子の作製 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた4ツ口
フラスコ内で、516重量部のIPソルベント162
0、重合体(O2−1)混合物36重量部、アクリル酸
メチル24重量部、メタクリル酸メチル24重量部、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.14
4重量部、水0.2重量部を混合し窒素雰囲気下で85
℃に加温した。ここに2,2´−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)0.48重量添加を添加し、更に2時
間後2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)
0.24重量を添加し、10時間加熱して、エマルジョ
ン粒子混合物3を得た。得られたエマルジョン粒子は平
均径0.24μmで一部径0.12μm程度の小粒子が
観察されたが凝集物は無かった。
【0033】比較例 エマルジョン粒子の作製 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下漏斗を備えた1L4
ツ口フラスコ内で、516重量部のIPソルベント16
20、比較重合体混合物36重量部、アクリル酸メチル
24重量部、メタクリル酸メチル24重量部を混合し窒
素雰囲気下で85℃に加温した。ここに2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)0.48重量添加を
添加し、更に2時間後2,2’−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)0.24重量を添加し、10時間加熱
して、比較エマルジョン粒子混合物を得た。得られたエ
マルジョン粒子は平均径0.28μmで一部粗大粒子及
び凝集物が観察された。
【0034】トナーの作製 得られたエマルジョン粒子混合物1〜3及び比較エマル
ジョン粒子混合物に、固形分1重量部に対して0.02
重量部の電荷制御剤(オクタデシルビニルエーテル/無
水マレイン酸共重合体;重量組成比 3/1、無水マレ
イン酸加水分解率 45%、重量平均分子量 1.3
万)を添加した後、固形分濃度が1重量%になるように
アイソパーG(EXXON(株)製)で希釈し、トナー
1〜3及び比較トナーを得た。
【0035】電子写真法による画像形成及び評価 χ型フタロシアニン 10重量部、結着剤樹脂(メタク
リル酸n−ブチル/アクリル酸n−ブチル/メタクリル
酸共重合体、重量組成比2/2/1、平均分子量 2
万) 50重量部、1,4−ジオキサン 540重量部
の混合液を分散して、電子写真感光体塗布液を作製し
た。この塗布液をアルミシートに塗布して、膜厚5μm
の電子写真感光体を作製した。暗中で、光導電層の表面
をコロナ帯電法により+280Vに帯電した後、レーザ
ー走査露光(レーザー波長;784nm)によりを露光
し、次いで先に調製したトナーを用いて、バイアス電圧
+90V印加のもと、反転現像法によりトナー画像を形
成した。次に80℃で1分間熱風乾燥してトナー画像を
熱定着させた。次にアルカリ水で非画像部を除去してア
ルミシート上に画像を形成し、細線及びべた部の画像を
観察した。
【0036】観察結果 顕微鏡で細線部分の両側にトナー層の流れによる画像残
部の有無、また、べた部におけるピンホールを観察した
ところ以下の結果を得た。 細線両側の画像残部 べた部のピンホール トナー1 少数確認 なし トナー2 なし なし トナー3 なし 少数確認 比較トナー 多い 多い
【0037】再分散性の評価 トナー液をアイソパーGにて更に4倍に希釈して電極間
距離1mmの平行アルミ電極間に入れ、周波数0.1H
zでピーク電位プラス20V、マイナス20Vで10サ
イクル交流電位を印加した後、よく撹拌して電極上のト
ナーの状態を観察し、次の結果を得た。
【0038】トナーの経時安定性の評価トナー液を温度
22℃湿度65%の状態で6週間放置し、容器の底に凝
集物が観察されるかどうか調べ、次の結果を得た。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この方法で製造で
きるトナーはラジカル重合で合成できるので、容易に量
産化が可能となった。またピンホール、画像残等を生じ
ることなく、画像を形成できるトナーを作製できた。ま
た、分散剤とトナー粒子の相互作用を強化して、優れた
分散安定性や使用時の経時安定性、更には凝集性や再分
散性を有するトナーを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA11 AB07 CA26 4G065 AA02 AB03Y AB16Y AB32Y BA07 BB06 CA02 DA06 4J027 AG02 AG26 BA07 CB09 CD00 4J034 BA03 DA01 DP18 HA04 HA18 HB12 MA18 QC05 RA19 4J035 GA02 HA01 LB20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高絶縁性媒体中に少なくとも該媒体に可
    溶の重合体(O1)と該媒体に可溶であるが重合によっ
    て不溶化する単量体(M)よりなる芯重合物によって形
    成されるエマルジョン粒子において、該エマルジョン粒
    子を形成する重合体(O1)と該芯重合物が、ウレタン
    結合によって結合していることを特徴とするエマルジョ
    ン粒子。
  2. 【請求項2】 重合体(O1)が水酸基或いはイソシア
    ネート基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有する
    化合物を一重合成分としている請求項1記載のエマルジ
    ョン粒子。
  3. 【請求項3】 高絶縁性媒体中に少なくとも該媒体に可
    溶の重合体(O2)と該媒体に可溶であるが重合によっ
    て不溶化する単量体(M)よりなる芯重合物によって形
    成されるエマルジョン粒子において、該エマルジョン粒
    子を形成する重合体(O2)と該芯重合物が、シロキサ
    ン結合によって結合していることを特徴とするエマルジ
    ョン粒子。
  4. 【請求項4】 重合体(O2)がアルコキシシランを有
    する化合物を一重合成分としている請求項3記載のエマ
    ルジョン粒子。
  5. 【請求項5】 請求項1から4記載のエマルジョン粒子
    を用いてなるトナー。
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