JP2002249523A - 蛋白質精製用担体、その製造方法及びそれを用いた蛋白質の精製方法 - Google Patents

蛋白質精製用担体、その製造方法及びそれを用いた蛋白質の精製方法

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JP2002249523A JP2001050144A JP2001050144A JP2002249523A JP 2002249523 A JP2002249523 A JP 2002249523A JP 2001050144 A JP2001050144 A JP 2001050144A JP 2001050144 A JP2001050144 A JP 2001050144A JP 2002249523 A JP2002249523 A JP 2002249523A
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Masaru Kitagawa
優 北川
Takao Raku
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖質間の結合の中でアノメリック水酸基以外
の水酸基が結合に関係している糖質や遊離のアノメリッ
ク水酸基を認識する物質と親和性があり、アノメリック
水酸基以外の水酸基を介して、ポリマー鎖に結合した構
造の糖リガンドを有した、より低温に曇点を有する温度
感受性ポリマー及びその製造方法とそれを利用した蛋白
質の精製方法を提供する 【解決手段】 下記一般式(1)(式中、R1はメチ
レン基又はアルキレン基、Sは糖化合物からアノメリッ
ク水酸基以外の1個の水酸基が除かれた糖残基を示す)
で表される構造単位および下記一般式(2)で表される
構造単位からなる共重合体。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な温度刺激応答
性高分子化合物とその製造方法及びそれを利用したアフ
ィニティ沈殿によるタンパク精製に関する。
【0002】
【従来の技術】蛋白質の精製にはそのリガンドを担体に
結合したアフィニティカラムクロマトグラフィーが広く
利用されている。しかし、その精製工程においては長時
間を要し、また大量の溶出液を必要とする。近年、生理
活性物質を機能性高分子で修飾したハイブリッド技術が
めざましく進展してきている。これにより、生理活性物
質の機能変換、新機能の付加が可能となった。そのひと
つとして可溶不溶可逆性高分子を利用したアフィニティ
沈殿法による有用物質の精製が挙げられる(J. Fermen
t. Bioeng., 68, 32-36, 1989、Biomaterial, 11, 625-
639, 1990, Biomaterial, 11, 631-634, 1990 Bioconju
gate Chem., 4, 509-514,1993、Biotechnol.Bioeng., 4
0,1381-1387, 1992)。これまでの研究からPoly N-acry
loyl piperidine (pAP)にマルトースを導入したpAP-Mal
tose(マルトースのアノメリック位に重合性基が結合し
たもの)は、レクチンやα-グルコシダーゼに対して強
い親和性を示し、アフィニティ沈殿により高度にタンパ
クを精製することが明らかになっている(K.Hoshino et
al., Biotechnol. Bioeng., 60, 568-579,1998)。
【0003】しかしながら、上記高分子では、アノメリ
ック水酸基を介して糖質がポリマー鎖に結合した構造を
有しているため、各種グリコシダーゼを特異的に認識す
ることができなかった。
【0004】このように、糖をリガントとするアフィニ
ティ吸着体の調整方法は、主に糖のアノマー位を化学修
飾した重合性糖質誘導体との共重合体を合成する方法が
とられている。そのためそれらの吸着体を用いたアフィ
ニティ沈殿法は、糖のアノマー位のグリコシル結合を特
異的に認識するレクチン類および糖加水分解酵素などに
対して有効である。しかし、糖のアノマー位以外の水酸
基が関係する糖質間の結合を認識するレクチン類および
糖加水分解酵素などの精製には、これまでの重合性糖質
誘導体では不可能であった。また、N-イソプロピルアク
リルアミドと重合性糖エステルとの共重合体からなる温
度感受性ポリマーも報告されているが(特開2000-21222
8)、沈殿が生じてくる温度が30℃以上と高く不安定な
タンパクの精製には適していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、糖質間の結合の中でアノメリック水酸基以外の水酸
基が結合に関係している糖質を認識する物質と親和性が
あり(例えば、グリコシド結合の非還元末端側の糖質を
認識する物質と親和性があり)、アノメリック水酸基以
外の水酸基を介して、ポリマー鎖に結合した構造の糖リ
ガンドを有した、より低温に曇点を有する温度感受性ポ
リマー及びその製造方法とそれを利用した蛋白質の精製
方法を提供することにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ジカルボン酸ビニ
ルエステルに糖が結合した重合性の糖エステルとアクリ
ロイルピペリジンとを共重合させることにより、10℃辺
りに曇点を持つ共重合体を合成することに成功して、本
発明を完成するに至った。即ち、本発明は以下の発明を
提供するものである。
【0007】項1. 下記一般式(1)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1はメチレン基又はアルキレン
基、Sは糖化合物からアノメリック水酸基以外の1個の
水酸基が除かれた糖残基を示す)で表される構造単位お
よび下記一般式(2)
【0010】
【化5】
【0011】で表される構造単位からなる共重合体。
【0012】項2. 一般式(1)で表される構造単
位を0.01〜99.99モル%、及び一般式(2)で
表される構造単位を99.99〜0.01モル%含有す
る項1に記載の共重合体。
【0013】項3. 一般式(1)中の糖化合物が、
単糖類、オリゴ糖類、多糖類及びその部分加水分解物並
びにそれらの誘導体から選択される化合物である、項1
又は2に記載の共重合体。
【0014】項4. 下記一般式(3)の化合物
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R1はメチレン基又はアルキレン
基、Sは糖化合物からアノメリック水酸基以外の1個の
水酸基が除かれた糖残基を示す。)で表される重合性糖
エステルとアクリロイルピペリジンを、重合開始剤存在
下にラジカル重合させる、請求項1〜3のいずれかに記
載の共重合体の製造方法。
【0017】項5. モノマー総量100モル%に基
づいて、一般式(3)の化合物0.1〜99.9モル
%、アクリロイルピペリジン99.9〜0.1モル%か
らなるモノマー混合物を、重合開始剤存在下にラジカル
重合させる、項4に記載の製造方法。
【0018】項6. 項1〜3のいずれかに記載の共
重合体を用いて、蛋白質を精製する方法。
【0019】項7. 請求項6に記載の精製方法であ
って、 i)蛋白質を含む試料と項1〜3のいずれかに記載の共重
合体を1〜5℃程度の条件下混合し、 ii)混合物の温度を7〜15℃程度に上昇させ、沈殿物
と溶液とに分離し、 iii)得られた沈殿物に、1〜5℃程度の条件下、脱離剤
を加えて蛋白質を解離させる ことを含む方法。
【0020】
【発明の実施の形態】一般式(3)の化合物 本発明の共重合体の合成に用いる重合性の糖エステル
は、前記一般式(3)で表される。R1としては特に制限
はないが、通常、エチレン基又は炭素数2〜18の直鎖
又は分岐状のアルキレン基、好ましくは炭素数2〜8の
直鎖または分岐アルキレン、例えば、エチレン、トリメ
チレン、プロピレン、テトラメチレン、ヘキサメチレ
ン、オクタメチレン基などが挙げられる。好ましくは、
テトラメチレンである。
【0021】また、糖残基Sを与える糖化合物も特に制
限はないが、単糖類、オリゴ糖類、多糖類及びその部分
加水分解物ならびにそれらの誘導体(例えば、アミノ
糖、配糖体、核酸、糖アルコール、ウロン酸、アルコル
ビン酸等)が例示できる。
【0022】例えば、単糖類としては、グルコース、フ
ルクトース、マンノース、ガラクトース等のヘキソー
ス、アラビノース、キシロース、リボース等のペントー
スが例示できる。
【0023】オリゴ糖類としては、スークロース、マル
トース、セロビオース、ラクトース、トレハロース等の
二糖類、ラフィノース、マルトトリオース等の三糖類、
マルトテトラオース、マルトペンタオース、サイクロデ
キストリン等が例示できる。
【0024】多糖類およびその部分加水分解物として
は、デンプン、グリコーゲン、セルロース、キチン、キ
トサン、マンナン、プルラン、カードラン、キシラン、
ガラクトマンナン、グルコマンナン、デキストラン、ヒ
アルロン酸等の多糖およびそれらの部分加水分解物(例
えば、デキストリン)などが挙げられる。
【0025】アミノ糖としては、グルコサミン、ガラク
トサミンやノイラミン酸等のシアル酸等が、配糖体とし
ては、アルブチン、サリシン、ポプリン等が、核酸とし
ては、アデノシン、ウリジン、チミジン、グアノシン、
シチジン、2’− デオキシシチジン、2’−デオキシ
アデノシン、2’−デオキシグアノシン等が例示でき
る。
【0026】好ましくは、単糖類や二糖類である。より
好ましくは、グルコース、マンノース、ガラクトース、
マルトース、トレハロース)である。
【0027】これら糖化合物は、D体でもL体でもよい
し、両者の混合物でもよい。好ましくは、D体のもので
ある。
【0028】「アノメリック水酸基以外の水酸基」とし
ては、上記糖化合物中、アノメリック炭素に結合してい
る水酸基以外の水酸基を意味する。即ち、アノメリック
炭素とは、アルドースの場合には、アルデヒド基中の炭
素(C−1)をいい、ケトースの場合には、ケトン基中
の炭素(C−2)をいう。従って、「アノメリック水酸
基以外の水酸基」とは、炭素数6のアルドースの場合に
は、C−2、C−3、C−4及びC−6に結合している
水酸基、炭素数6のケトースの場合には、C−1、C−
3、C−4及びC−5に結合している水酸基となる。
【0029】好ましい一般式(3)の化合物としては、
1がテトラメチレンであり、Sが糖化合物が単糖類ま
たは二糖類(より好ましくは、グルコース、マンノー
ス、ガラクトース、マルトース、トレハロース)であっ
て、6位或いは6’位の水酸基に重合性基を配するもの
である。
【0030】本発明で用いられる重合性の糖エステル
(一般式(3)の化合物)は、ジカルボン酸ビニルエス
テルと糖化合物とを化学的にエステル結合させるか、あ
るいは加水分解酵素(もしくは該酵素を産生する微生物
等)を用いて酵素化学的に(もしくは発酵的に)結合さ
せることにより合成することができる。
【0031】酵素化学的にエステル結合させる場合に
は、酵素としてプロテアーゼやリパーゼ、特に放線菌由
来やバチルス属由来のプロテアーゼやアルカリゲネス属
やブタ膵臓由来のリパーゼが好ましく用いられる。また
は、各種由来のエステラーゼを用いてもよい。
【0032】化学的にエステル結合させる場合には、例
えば、塩基触媒を用いた方法(J. Org. Chem., 53, 449
(1988))に記載の方法によって合成し、例えばシリカ
ゲル等のカラムで分離し得ることができる。
【0033】本発明で用いる重合性アクリル酸において
はアクリロイルピペリジンが挙げられる。
【0034】本発明の共重合体 本発明における一般式(3)の化合物及びアクリロイル
ピペリジンの混合比としては、モノマー総重量100モ
ル%に基づいて、一般式(3)の化合物が0.1〜9
9.9モル%、アクリロイルピペリジンが99.9〜
0.1モル%、好ましくは、一般式(3)の化合物が1
〜50モル%、アクリロイルピペリジンが50〜99モ
ル%程度の割合で混合する。このような範囲内であれ
ば、所望の共重合体(即ち、一般式(1)で表される構
造単位が共重合体中に0.01〜99.99モル%、好
ましくは0.1〜20モル%含有される)が得られる。
【0035】本発明の共重合体は、例えば下記の方法に
より製造することができる。即ち、上記の糖エステル
(一般式(3)の化合物)およびアクリロイルピペリジ
ンを混合し、該混合物をラジカル重合開始剤の存在下、
加熱等により重合反応を開始させることによって合成で
きる。好ましくは、糖エステル(一般式(3)の化合
物)およびアクリロイルピペリジンを溶媒中に溶解し、
該混合物をラジカル重合開始剤の存在下、加熱等により
重合反応を開始させることによって合成するのがよい。
【0036】溶媒としては、重合反応に関与せず、原料
モノマーが溶解可能であれば、特に限定されないが、D
MSO、DMF、ピリジンやメタノール、エタノール、
t-ブチルアルコール等のアルコール類、水等が例示で
き、好ましくは、t-ブチルアルコールである。溶媒と該
モノマー混合物との混合比は、得られる共重合体の要求
物性に基づいて任意の範囲で混合できるが、通常は、モ
ノマー混合物1重量部に対して、溶媒を1〜100重量
部の範囲で混合するのがよい。この範囲を越えると分子
量が低下するのおそれがある。
【0037】ラジカル重合開始剤としては、特に限定さ
れないが、アゾイソブチルニトリル(Azoisobutylnitri
le (AIBN))、アゾビスアミジノプロパン塩酸塩(Azobi
s(2-amidinopropane)・2HCl)等のアゾ化合物や、フェ
ントン試薬等が例示でき、好ましくは、アゾ化合物、特
にAIBNである。ラジカル重合開始剤の使用量としては、
得られる共重合体の要求物性に応じて任意の範囲で用い
られるが、通常はモノマー総量100モル%の0.1〜
2モル%程度である。
【0038】重合は、例えば、上記各モノマー及び溶媒
を均一に混合したモノマー溶液に、ラジカル重合開始剤
を添加、混合し、50〜80℃で1時間以上行わせる。望ま
しくは、65℃程度で2〜24時間程度反応させることに
より合成される。モノマー溶液は、高分子量のポリマー
を得るために脱気することが好ましく、また、ラジカル
重合開示剤を加えた後も同様である。重合反応中、攪拌
することが好ましい。
【0039】反応終了後、溶媒を除去し、残渣を蒸留水
等に溶解させる。得られた共重合体は、温度応答性があ
るので、7〜15℃程度の条件にすることによって、沈
殿物として回収することができる。
【0040】更に必要に応じて、例えば有機溶剤で洗浄
や、透析等によって精製してもよい。
【0041】本発明の共重合体は、前記一般式(1)で
表される構造単位および前記一般式(2)で表される構
造単位からなり、構造単位(1)を0.01〜99.9
9モル%、好ましくは0.1〜20モル%で含有する
(即ち、構造単位(2)を0.01〜99.99モル
%、好ましくは80〜99.9モル%)。低温で沈殿を
生じる温度刺激応答性ポリマーを得るためには、構造単
位(2)を有する共重合体を80〜99.9モル%含む
(即ち、構造単位(1)を0.1〜20モル%)ことが
望ましい。
【0042】本発明の共重合体の分子量には特に制限は
ないが、好ましくは数平均分子量で3000〜6000
00、好ましくは、10000〜100000である。
分子量は、共重合体の使用目的に応じて適当な大きさの
ものを選択することができる。また、重合性糖エステル
の組成比率を多くすることによって、タンパクの吸着量
を増やすことができる。
【0043】本発明の共重合体は、ランダム構造を有し
ていてもよいし、ブロック構造を有していてもよい。上
記製造方法は、ランダム構造の共重合体を製造する方法
であるが、ブロック共重合体の製造についても、上記製
法を参照し、常法に従い、製造することができる。
【0044】本発明の共重合体は、糖分岐構造を有する
温度刺激応答性ポリマーであるため、温度刺激応答性の
機能性材料として使用することができる。即ち、本発明
の共重合体は、5℃程度以下では、水溶液として存在す
るが、7℃程度以上になると沈殿する特性を有してい
る。従って、本発明の温度刺激応答性ポリマーは、物質
精製材料、ドラックデリバリーシステム制御材料等とし
て用いることができ、各用途に応じて適宜、通常用いら
れる他の成分を含有させてもよい。
【0045】本発明の共重合体を用いた蛋白質の精製方
本発明の共重合体を用いて、蛋白質、例えば、熱に不安
定な蛋白質を精製することができる。具体的には、糖類
に親和性のあるタンパク質、具体的には、アノメリック
水酸基以外の水酸基が糖質間の結合に関与している糖質
(例えば、1,6グリコシド結合を有する非還元末端側
の糖質)に親和性のあるタンパク質や遊離のアノメリッ
ク水酸基に親和性のある蛋白質、例えば、グリコシダー
ゼ(例えば、デキストラナーゼ、プルラナーゼ、イソア
ミラーゼ等の1,6−グルコシダーゼ)や糖輸送タンパ
ク(例えば、グルコース輸送担体)、レクチン等が本発
明の共重合体に用いて精製できる。
【0046】具体的には、 i)蛋白質を含む試料と本発明の共重合体を1〜5℃程度
の条件下混合し、 ii)混合物の温度を7〜15℃程度に上昇させ、沈殿物
と溶液とに分離し、 iii) 得られた沈殿物に、1〜5℃程度の条件下、脱離
剤を加えて蛋白質を解離させる。
【0047】i)蛋白質を含む試料と本発明の共重合体
を、水溶液に溶解させる。水溶液としては、蛋白質を含
む試料を溶解できるものであれば特に限定されず、例え
ば、酢酸やリン酸等のバッファーが例示できる。
【0048】蛋白質を含む試料と本発明の共重合体の配
合比については、共重合体中の糖化合物の含有量に依存
するが、例えば、蛋白質1g当たり、共重合体を10〜
500g、好ましくは50〜200gの割合で混合す
る。
【0049】蛋白質を含む試料と本発明の共重合体を混
合し、共重合体が水中に溶解する温度である1〜5℃程
度の条件下静置させることによって所望の蛋白質を本発
明の共重合体に結合させる。好ましくは、攪拌した方が
よい。
【0050】ii)次に、共重合体が不溶になる7〜15
℃程度に水溶液の温度を上げることによって、蛋白質が
結合している共重合体は不溶化させる。不溶化した共重
合体を例えば、遠心分離によって、沈殿物を回収する。
【0051】iii)得られた沈殿物に、例えば、蒸留水、
緩衝液(例えば、酢酸バッファー(pH5.5)など)を
添加し、共重合体が溶解できる温度、即ち、1〜5℃程
度に温度を下げ、脱離剤を加えて共重合体から所望の蛋
白質を解離させる。解離剤としては、各種糖化合物、塩
が例示できる。
【0052】糖化合物としては、単糖類、オリゴ糖類、
多糖類およびその部分加水分解物並びにそれらの誘導体
(例えば、アミノ糖、配糖体、核酸、糖アルコールやウ
ロン酸、アルコルビン酸等)が例示できる。これらの具
体例としては、上記の通りである。好ましくは、グルコ
ース、マルトトリオース、プルラン等が挙げられる。
【0053】糖化合物の濃度としては、特に限定されな
いが、0.01〜10%、好ましくは、0.05〜6%
程度になるような濃度がよい。
【0054】塩としては、NaCl、KCl等が例示できる
が、NaClが好ましい。使用する濃度としては、0.1〜
2M、好ましくは、0.5〜1.5M程度である。
【0055】沈殿物に対するこれら解離剤の量は適宜設
定される。
【0056】解離は、攪拌する方がよい。
【0057】また、解離した蛋白質は、上清を集めるこ
とによって得ることができる。また、所望によりHPL
C等によって精製してもよい。
【0058】上記精製方法は、バッチ法によっておこな
うのが好ましい。
【0059】
【実施例】以下、この発明の実施例を示し、さらに詳し
くこの新規温度刺激応答性高分子とその製造方法及びそ
れを利用したアフィニティ沈殿によるタンパク精製につ
いて説明するが、これらは単なる例示であって、本発明
の制限をなんら限定するものではない。
【0060】参考例1 6-O-vinyladipoyl-D-glucoseの
合成 グルコース36g、アジピン酸ジビニル305gを含む
DMF溶液1lに、ビオブラーゼ240gを添加し、3
5℃、130rpmにて2週間攪拌した。酵素反応液を濾
過して酵素粉末を除去した後、反応液を減圧濃縮しDM
Fを除去した。シリカゲル100gを充填したカラムに
得られた濃縮液を添加し、クロロホルム:メタノール=
8:1で溶出し、生成物を集めアセトンから標記6−O
−ビニルアジポイル−D−グルコースの結晶を得た。無
色粉末結晶45g(収率68%)。
【0061】実施例1:グルコースエステル−アクリロ
イルピペリジン共重合体の合成 グルコースエステル−アクリロイルピペリジン共重合体
の合成は、以下のようにして行った。セパラブルフラス
コ内でアクリロイルピペリジン(AP)5 g(36ミリモ
ル)および6-O-vinyladipoyl-D-glucose(VP) 0.122g
(0.36ミリモル)をtert-ブタノール 250 mlに溶解
させた後、窒素ガスにより脱気し65℃にインキュベート
した。この溶液にAIBN 75 mg(0.46ミリモル)を添
加し、65℃で12時間重合させた。この反応の後、ロータ
リーエバポレーターを用いてtert-ブタノールを除いた
後、残渣を蒸留水200 mlに溶解した。生成した高分子は
温度応答を示すので、遠心分離操作(6,000 ×g, 10分,
10℃)により沈殿として回収した。また、この高分子は
先の沈殿を透析チューブ(Seamless Cellulose Tubing,
Size 24, Wako)に入れ蒸留水にて24時間以上透析するこ
とにより精製した。さらに、透析チューブ内の高分子溶
液を凍結乾燥し、得られた高分子化合物(共重合体)を
pAP-VG1(ポリマーC)とした。
【0062】上記と同様に、アクリロイルピペリジンと
6-O-vinyladipoyl-D-glucoseの配合比を代えて共重合体
を得た。
【0063】得られた各共重合体の特性を以下の表1に
示す。
【0064】
【表1】
【0065】実施例2:トレハロースエステル−アクリ
ロイルピペリジン共重合体の合成 トレハロースエステル−アクリロイルピペリジン共重合
体の合成は、アクリロイルピペリジン5g(36ミリモ
ル)と、参考例1と同様にして合成した6-O-vinyladipo
yl-D-trehalose 0.175g(0.36ミリモル)を用い
て、実施例1と同様の方法で合成した。
【0066】実施例3:マンノースエステル−アクリロ
イルピペリジン共重合体の合成 マンノースエステル−アクリロイルピペリジン共重合体
の合成は、アクリロイルピペリジン5g(36ミリモ
ル)と、参考例1と同様にして合成した6-O-vinyladipo
yl-D-mannose 0.122 g(0.36ミリモル)を用い
て、実施例1と同様の方法で合成した。
【0067】実施例4:マルトースエステル−アクリロ
イルピペリジン共重合体の合成 マルトースエステル−アクリロイルピペリジン共重合体
の合成は、アクリロイルピペリジン5g(36ミリモル)
と、参考例1と同様にして合成した6-O-vinyladipoyl-D
-maltose 0.175g(0.36ミリモル)を用いて、実施例1
と同様の方法で合成した。
【0068】実施例2〜4で得られた共重合体の特性を
以下に示す。
【0069】
【表2】
【0070】試験例1 温度刺激応答性の評価 実施例1で得られたポリマーAについて、温度刺激応答
性(温度に対する溶解性の応答)の評価を行った。即
ち、分光光度計を用いて470 nmにおける吸光度を測定す
ることにより評価した。使用した高分子溶液の濃度は3.
0 mg/mlである。
【0071】結果を図1に示す。図中のTransmittance
が1の時、その高分子溶液は完全に透明な液体であるが
0の時は完全に白濁していることを示す。従って、本高
分子を含む水溶液は、4.5℃以下で完全に水に可溶状
態、9.0℃以上で完全に不溶化した。また、この温度応
答は完全に可逆的に応答し、pH 2〜10の範囲でその応答
範囲は変化しないことがわかった。
【0072】実施例5:蛋白質の精製 i) pullulanase(プルラナーゼ)の粗酵素液(終濃度
0.25mg蛋白質/ml)と実施例1で得られたポリマーAで
あるpAP-VG(終濃度50mg/ml)を酢酸バッファーpH 5.0
に溶かし、4℃で30分間放置した。
【0073】ii)次いで、ポリマーが不溶になる10℃で1
2,000rpm、10分間の遠心分離を行い、沈殿物を回収し
た。
【0074】iii)沈殿物に0.1M酢酸バッファーを10ml
添加し、これに脱離剤(グルコース)を0.1Mの濃度とな
るように添加し、4℃、30分間放置後、12,000rpm、10分
間遠心分離を行い、上清を回収した。
【0075】蛋白質量はHPLCにより測定した。精製した
pullulnaseはSDS-PAGEにより確認した。
【0076】HPLC Pullulanaseの蛋白質量は、HPLCを用いて定量した。具
体的には、Shodex Asahipak GS-320とGS-710を連結させ
た2連のカラムを使用した。また、キャリーとして水を
使用し、1 ml/min 30℃の条件で紫外可視分光光度計検
出器を用い280 nmの波長を測定することにより定量し
た。標準物質として他のクロマトグラフィー法で精製し
たPullulanaseを標準とした。
【0077】SDS-PAGEの分析条件 SDS-PAGEはLaemmli 法(U. Laemmli, Nature, 227, 680-
685, 1970)により行った。使用した電気泳導ゲルはATTO
製の5-20%グラジェントゲル(NPG-520L )を使用した。ま
た、蛋白質の標準マーカーとしてProtein Molecular We
ight Markers High-Range (Seikagaku Co.)を、また、
染色は、Silver stain II Kit Wako (Wako Co.)を使用
した。結果を図2に示す。レーン1と4はマーカータン
パク、2は未精製pullulanase、3はアフィニティ沈殿
後の酵素を示している。未精製pullulanaseには多くの
不純なタンパクが含まれているが、精製後はpullulanas
e(分子量118,000)のバンドのみが確認された。
【0078】また、粗酵素溶液と精製した酵素溶液のPu
llulanaseの活性は、基質としてPullulanを用い、酢酸
緩衝液(0.1 N, pH 6.0)30℃の条件下で粗酵素溶液ある
いは精製pullulanase溶液を添加し30 分間酵素反応を行
うことにより測定した。活性はSomogyi-Nelson法により
生成したMaltotrioseを定量し、その酵素活性1 Uは1分
間に1μmolの還元糖を生成する酵素量とした。結果を表
3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】表3に示したように1回のアフィニティ沈
殿処理により32倍に精製することができた。
【0081】試験例3 種々の脱離剤の検討 脱離剤の検討を行った。即ち、pullulanaseが吸着したp
AP-VG(実施例1のポリマーA)からの9種類の脱離剤
の効果を示した。具体的には、プルナラーゼが0.25mg/g
の割合で吸着しているポリマー0.5gを、以下の濃度
の脱離剤10mlに添加し、4℃、30分間放置後、遠心分
離し、上清と沈殿を回収した。脱離したプルナラーゼの
量はHPLCで測定した。結果を表4に示す。
【0082】Tween80やpH2のGlycine-HClバッファーで
は酵素の脱離は起こらなかったが、糖化合物、特に、グ
ルコース、マルトトリオース、プルランを使用した場
合、効率よく酵素が脱離することが分かった。
【0083】
【表4】
【0084】試験例4 各ポリマーへの蛋白質の吸着量 実施例1で得られたポリマーA、Bに対するpullulanas
eの吸着量(4℃)を測定した。具体的には、各プルナ
ラーゼ濃度溶液に0.5gの各ポリマーを添加、混合
し、結果を図3に示す。その結果、グルコース残基の含
有量に応じて吸着量も変化し、ポリマーAはBに比べて
約2倍のpullulanaseを吸着した。さらにPolymerAにつ
いてLangmuir型等温吸着式から吸着係数を求めたところ
5.20×10-5 M-1となりPullulanaseはpAP-VGに対して強く
吸着することが分かった。
【0085】
【発明の効果】本研究ではアノメリック水酸基以外の水
酸基、例えば、糖質の6位に重合性置換基を導入した重
合性糖エステルを用いて温度刺激応答性高分子のモノマ
ーであるアクリロイルピペリジンと共重合することによ
り、糖質の6位を認識する蛋白質をアフィニティ沈殿法
により短時間でしかも少量のバッファーで精製すること
が可能となった。
【0086】本ポリマーは1〜5℃程度で水溶液中に溶
解しており、7〜15℃程度で沈殿となることから、低
温で処理する必要のある酵素タンパクの精製には適した
方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で得られたポリマーAについ
て、温度刺激応答性(温度に対する溶解性の応答)の評
価を示す。横軸に温度、縦軸に透過率を示す。
【図2】図2は、実施例5における精製前とアフィニテ
ィ沈殿後のSDS-PAGEを示した。レーン1と4はマーカー
タンパク、2は未精製pullulanase、3はアフィニティ
沈殿後の酵素を示す。
【図3】図3は、4℃における実施例1で得られたポリ
マーA、Bに対するpullulanaseの吸着量を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/54 C08F 220/54 G01N 30/88 G01N 30/88 J // G01N 30/48 30/48 R (71)出願人 598121444 常盤 豊 茨城県土浦市桜ケ丘町46−12 (71)出願人 501078247 星野 一宏 富山県富山市五福町3190 (72)発明者 星野 一宏 富山県富山市五福町3190 (72)発明者 幸本 和明 富山県富山市五福町3190 (72)発明者 常盤 豊 茨城県つくば市東1丁目1番3 経済産業 省産業技術総合研究所生命工学工業技術研 究所内 (72)発明者 北川 優 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 株式会 社東洋紡総合研究所内 (72)発明者 楽 隆生 大阪府高槻市中川町5−21 甲南化工株式 会社内 Fターム(参考) 4D017 AA09 BA03 CA13 CB01 CB10 DA01 DB02 4G066 AB12A AB26A AD09B AD11B AD15B AD20B CA54 DA07 EA02 FA07 FA37 GA11 4H045 AA20 EA61 GA26 4J100 AG08P AM19Q BA03P BA15P BC53P CA04 FA03 JA16 JA50

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1はメチレン基又はアルキレン基、Sは糖化合
    物からアノメリック水酸基以外の1個の水酸基が除かれ
    た糖残基を示す)で表される構造単位および下記一般式
    (2) 【化2】 で表される構造単位からなる共重合体。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される構造単位を
    0.01〜99.99モル%、及び一般式(2)で表さ
    れる構造単位を99.99〜0.01モル%含有する請
    求項1に記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)中の糖化合物が、単糖
    類、オリゴ糖類、多糖類及びその部分加水分解物並びに
    それらの誘導体から選択される化合物である、請求項1
    又は2に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(3)の化合物 【化3】 (式中、R1はメチレン基又はアルキレン基、Sは糖化合
    物からアノメリック水酸基以外の1個の水酸基が除かれ
    た糖残基を示す。)で表される重合性糖エステルとアク
    リロイルピペリジンを、重合開始剤存在下にラジカル重
    合させる、請求項1〜3のいずれかに記載の共重合体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 モノマー総量100モル%に基づい
    て、一般式(3)の化合物0.1〜99.9モル%、ア
    クリロイルピペリジン99.9〜0.1モル%からなる
    モノマー混合物を、重合開始剤存在下にラジカル重合さ
    せる、請求項4に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の共重
    合体を用いて、蛋白質を精製する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の精製方法であって、 i)蛋白質を含む試料と請求項1〜3のいずれかに記載の
    共重合体を1〜5℃程度の条件下混合し、 ii)混合物の温度を7〜15℃程度に上昇させ、沈殿物
    と溶液とに分離し、 iii)得られた沈殿物に、1〜5℃程度の条件下、脱離剤
    を加えて蛋白質を解離させる ことを含む方法。
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