JP2002249469A - 有機化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、および有機エレクトロルミネッセンス素子。 - Google Patents

有機化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、および有機エレクトロルミネッセンス素子。

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JP2002249469A
JP2002249469A JP2001045144A JP2001045144A JP2002249469A JP 2002249469 A JP2002249469 A JP 2002249469A JP 2001045144 A JP2001045144 A JP 2001045144A JP 2001045144 A JP2001045144 A JP 2001045144A JP 2002249469 A JP2002249469 A JP 2002249469A
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智寛 押山
Hiroshi Kita
弘志 北
Taketoshi Yamada
岳俊 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】新規な好ましい発光領域を有する有機化合物、
およびこれを用いた発光波長の短い青紫〜近紫外に発光
する長寿命で高輝度な有機エレクトロルミネッセンス
(EL)素子を提供する。 【解決手段】一段式Iの化合物。(R〜Rは夫々水
素又は置換基を表し、R〜Rの17以上は置換基を
表す。R〜R13は夫々水素又は置換基を表す。R
14〜R28は水素、アルキル基などを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な有機化合物
に関し、更に有機エレクトロルミネッセンス(以下有機
ELとも略記する)素子および有機エレクトロルミネッ
センス素子材料に関し、具体的には、発光型のマルチカ
ラーまたはフルカラーディスプレイ、表示パネルなど、
民生用や工業用の表示機器に好適に用いられる有機エレ
クトロルミネッセンス素子および有機エレクトロルミネ
ッセンス素子材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発光型の電子ディスプレイデバイスとし
て、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)
がある。ELDの構成要素としては、無機エレクトロル
ミネッセンス素子や有機エレクトロルミネッセンス素子
が挙げられる。無機エレクトロルミネッセンス素子は平
面型光源として使用されてきたが、発光素子を駆動させ
るためには交流の高電圧が必要である。有機エレクトロ
ルミネッセンス素子は、発光する化合物を含有する発光
層を、陰極と陽極で挟んだ構成を有し、発光層に電子及
び正孔を注入して、再結合させることにより励起子(エ
キシトン)を生成させ、このエキシトンが失活する際の
光の放出(蛍光・燐光)を利用して発光する素子であ
り、数V〜数十V程度の電圧で発光が可能であり、さら
に、自己発光型であるために視野角適正に富み、視認性
が高く、薄膜型の完全固体素子であるために省スペー
ス、携帯性等の観点から注目されている。
【0003】しかしながら、今後の実用化に向けた有機
EL素子には、さらなる低消費電力で効率よく高輝度、
長寿命に発光する有機EL素子の開発が望まれている。
これまでに、様々な有機EL素子が報告されているが、
現在のところモノカラー、もしくは、エリアカラーでし
か実用化がなされていない。従来の有機EL素子のフル
カラー化方式の一つに、青(B)、緑(G)、赤(R)の
各画素を直接パターニングする方式が考えられるが、こ
れは発光素子を三色に塗り分ける必要があるため、製造
時の歩留まりが悪く、また、色純度の高い赤色発光材料
が見出されていないことも実用化の障害になっている。
また、特開平7-220871号等に記載の白色発光とカラーフ
ィルターを組み合わせる方式では、光の利用効率が低い
ことや、白色の発光素子が寿命や発光効率が低いという
欠点を有している。さらに、特開平3-152897号等に記載
の青色発光材料を用いて、その青色を吸収してBGRに発
光する色変換層を塗設する方式では、発光素子を三色に
塗り分ける必要がなく、製造時の歩留まりは改善され
る。さらに、原理的には光の利用効率も高い。しかし、
青色にEL発光する材料を使用し、色変換により赤色を出
そうとすると、その色純度が悪いという欠点を有してい
た。これは、色変換する化合物としてストークスシフト
の小さい有機化合物を複数使用しているため、青色から
赤色に色変換するさいに、複数回の色変換を行う必要が
ある。本発明の有機EL素子のフルカラー化方式は、青
紫〜近紫外光の発光材料を用いて、その青紫〜近紫外光
の光を吸収してBGRに発光する色変換層を塗設する方式
を想定している。本発明のように青紫色〜近紫外光の発
光であれば、Eu3+錯体やEu3+を含有する無機蛍光体のよ
うなストークスシフトの大きい無機化合物を使用できる
可能性があるため、一回の変換で赤色が出せ、赤色の色
純度や発光効率を高くすることができる。この方式を採
用する場合、青紫〜近紫外に発光する材料が必要である
が、従来青紫〜近紫外に高輝度、長寿命に発光する材料
は見出されていない。特開平3-152897号では、p-クオー
ターフェニルを含有する有機エレクトロルミネッセンス
素子が、420nmに発光することが報告されているが、発
光輝度が低く十分なものではなかった。また、特開平11
-26159号等に開示されているポリシラン系化合物を使用
すると比較的容易に紫外から近紫外の発光を得ることが
できるが、ポリシラン系化合物は一般に不安定であり、
室温でこの発光を維持するのは難しく、室温下で発光す
るものも最近発見されているがその発光効率は低く、ま
た、有機EL素子として用いた場合には、発光寿命が極め
て短いという欠点を有していた。また、単に青紫〜近紫
外に蛍光発光を有する材料を有機EL素子として使用
し、従来知られている正孔注入層、または、正孔輸送層
を積層するだけでは、所望の青紫〜近紫外の発光を得る
ことができないことが分かった。正孔注入層に、4,
4’,4''−トリス〔N−(3−メチルフェニル)−N
−フェニルアミノ〕トリフェニルアミン(m−MTDA
TA)等、正孔輸送層に、N,N’−ジフェニル−N,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−4,4’−ジアミン(TPD)、4,4’−
ビス〔N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ〕ビ
フェニル(α−NPD)等、の従来知られている材料を
用いて正孔注入層、または、正孔輸送層とし有機EL素
子に使用すると、発光層にそれよりも短波な青紫〜近紫
外に発光する材料を用いても、正孔注入層や正孔輸送層
の化合物からの発光が得られてしまい、青色の発光しか
得られないことがわかった。TPDは従来正孔輸送層の
材料として知られているが、蛍光発光を有するため発光
材料としての用途も考えられる。しかし、その発光色は
青色であり我々の目的には発光波長が長波すぎ適合しな
いものであった。さらに、TPD類似の化合物の記載の
ある特開平8-48656号、特開平10-88119号では、テトラ
アリールベンジジンのそれぞれ4個、2個のアリール基
をビフェニル基に置き換えたベンジジン誘導体が有機E
L素子としての耐久性に優れ、好ましいものと開示され
ている。しかし、これらを発光材料として使用した場
合、発光色はTPDよりもさらに長波化し、青から青緑
の発光色となるため、我々の目的には発光波長が長波す
ぎるために適合しないものであった。
【発明が解決しようとする課題】上述したように、新規
な好ましい発光領域を有する有機化合物を作ること、更
に有機エレクトロルミネッセンス素子としては、発光波
長の短波な青紫〜近紫外に発光する長寿命で、高輝度な
有機EL素子が求められている。
【0004】本発明は上記状況に鑑みてなされたもので
ある。
【0005】本発明の目的は、青紫〜近紫外に高輝度か
つ長寿命に発光する新規な有機化合物、高輝度に発光す
る有機エレクトロルミネッセンス素子、長寿命である有
機エレクトロルミネッセンス素子、製造が容易な有機エ
レクトロルミネッセンス素子の少なくとも1つを提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下に示
す特許請求の範囲の各請求項に記載の発明より達成され
る。一般式(I)で表される化合物。ただし、一般式
(I)においてR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R
8はそれぞれ水素原子、または、置換基を表し、R1、R
2、R3、R4の少なくとも一つは置換基を表す。但し
1、R2、R3、R4の一つのみが置換基で、且つその置
換基がアルキル基の場合、該アルキル基の炭素原子数は
2以上とする。R9、R10、R11、R12、R13はそれぞ
れ水素原子、または、置換基を表す。R14、R15
16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R
24、R25、R26、R27、R28はそれぞれ水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル
基、アルケニル基、カルボキシル基、水酸基、アミド
基、または、アルコキシカルボニル基を表す有機エレク
トロルミネッセンス素子に用いられる新規な化合物であ
る。有機エレクトロルミネッセンス素子としては、発光
波長の短波な青紫〜近紫外に発光する長寿命で、高輝度
な有機EL素子が提供できる。一般式(II)で表される
化合物。ただし、一般式(II)においてR31、R32、R
33、R34、R35、R36、R37、R38はそれぞれ水素原
子、または、置換基を表し、R31、R32、R33、R34
少なくとも一つは置換基を表す。但しR31、R32
33、R34の一つのみが置換基で、且つその置換基がア
ルキル基の場合、該アルキル基の炭素原子数は2以上と
する。R39、R40、R41、R42、R43はそれぞれ水素原
子、アリール基、または、置換アリール基を表す。
44、R45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R
52、R53、R54、R55、R56、R57、R58はそれぞれ水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シ
クロアルキル基、アルケニル基、カルボキシル基、水酸
基、アミド基、または、アルコキシカルボニル基を表す
有機エレクトロルミネッセンス素子に用いられる新規な
化合物である。有機エレクトロルミネッセンス素子とし
ては、発光波長の短波な青紫〜近紫外に発光する長寿命
で、高輝度な有機EL素子が提供できる。一般式
(I)、または、(II)で表されることを特徴とする有
機エレクトロルミネッセンス素子材料により発光波長の
短波な青紫〜近紫外に発光する長寿命で、高輝度な有機
EL素子が提供できる。一般式(I)、または、(II)
で表される化合物を含有することを特徴とする有機エレ
クトロルミネッセンス素子により発光波長の短波な青紫
〜近紫外に発光する長寿命で、高輝度な有機EL素子が
提供できる。一般式(I)、または、(II)で表される
化合物を発光層に使用することを特徴とする有機エレク
トロルミネッセンス素子により発光波長の短波な青紫〜
近紫外に発光する長寿命で、高輝度な有機EL素子が提
供できる。一般式(I)、または、(II)で表される化
合物を正孔輸送層に使用することを特徴とする有機エレ
クトロルミネッセンス素子により発光波長の短波な青紫
〜近紫外に発光する長寿命で、高輝度な有機EL素子が
提供できる。CIE色度座標のPurplish Blue(紫
青)、Bluish Purple(青紫)、または、Purple(紫)
の領域で発光することを特徴とする、上記請求項4、
5、または、6に記載の有機エレクトロルミネッセンス
素子により発光波長の短波な青紫〜近紫外に発光する長
寿命で、高輝度な有機EL素子が提供できる。前記化合
物のエレクトロルミネッセンス発光を吸収して400〜
500nmの範囲内に極大発光波長を有する無機化合物
を少なくとも1種含有する変換層と、前記化合物のエレ
クトロルミネッセンス発光を吸収して501〜600n
mの範囲内に極大発光波長を有する無機化合物を少なく
とも1種含有する変換層と、前記化合物のエレクトロル
ミネッセンス発光を吸収して601〜700nmの範囲
内に極大発光波長を有する無機化合物を少なくとも1種
含有する変換層の少なくともいずれか一つ、を有するこ
とを特徴とする上記請求項4、5、6、または、7に記
載の有機エレクトロルミネッセンス素子により発光波長
の短波な青紫〜近紫外に発光する長寿命で、高輝度な有
機EL素子が提供できる。
【0007】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0008】図1を用いて、有機EL素子の構造を説明
する。有機EL素子は、発光層1と、陽極2と陰極3よ
り構成される電極とで構成される。発光層1は陽極2お
よび陰極3に狭持された構造をとっている。電極に電流
を流すことにより、発光層1に含有される有機化合物が
発光する。これは、陰極3と陽極2から正負のキャリア
が注入され、有機層内で、キャリアが移動し再結合する
ことにより、化合物の一重項励起状態が形成され、この
一重項励起状態から基底状態に失活する過程で、化合物
が発光するものと考えられている。有機EL素子は、さ
らに、色変換層4を設け、この色変換層4により、発光
層に含有される化合物の光を波長の異なる光に変換する
ことができる。図1に示すように、波長領域の異なる色
変換層を3層設けることによってフルカラーを可能にす
ることができる。本発明の有機EL素子のフルカラー化
方式は、例えば青紫〜近紫外光の発光材料を用いて、そ
の青紫〜近紫外光の光を吸収してBGRに発光する色変換
層を塗設する方式を想定している。本発明のように青紫
色〜近紫外光の発光であれば、Eu 3+錯体やEu3+を含有す
る無機蛍光体のようなストークスシフトの大きい無機化
合物を使用できる可能性があるため、一回の変換で赤色
が出せ、赤色の色純度や発光効率を高くすることができ
る。我々は、青紫〜近紫外光に蛍光発光を有する材料と
してTPDに注目し、そのテトラフェニルベンジジンのビ
フェニル部位をねじることによる短波化について鋭意検
討を行った。その結果,本発明の化合物を使用すること
により、青紫〜近紫外に高輝度かつ長寿命に発光する有
機エレクトロルミネッセンス素子を作成することができ
た。本発明のように青紫色〜近紫外光に蛍光発光を有す
る材料を正孔輸送材料として有機EL素子に使用する
と、発光層の材料の蛍光発光が青紫色〜近紫外光であれ
ば、そのまま青紫色〜近紫外光の発光を得ることができ
る。本明細書でいう発光層は、広義の意味では、陰極と
陽極からなる電極電極に電流を流した際に発光する層の
ことを指す。具体的には、陰極と陽極からなる電極に電
流を流した際に発光する有機化合物を含有する層のこと
を指す。通常、発光層は一対の電極の間に発光層を挾持
される構造をとる。本発明の有機EL素子は、必要に応
じ発光層の他に、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層
および電子輸送層を有し、陰極と陽極で狭持された構造
をとる。
【0009】具体的には、例えば (i)陽極/発光層/陰極 (ii)陽極/正孔注入層/発光層/陰極 (iii)陽極/発光層/電子注入層/陰極 (iv)陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極 (v)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸
送層/電子注入層/陰極 などの構造がある。
【0010】さらに、電子注入層と陰極との間に、陰極
バッファー層(例えば、フッ化リチウム、等)を挿入し
ても良い。また、陽極と正孔注入層との間に、陽極バッ
ファー層(例えば、銅フタロシアニン、等)を挿入して
も良い。
【0011】上記発光層は、発光層自体に、正孔注入
層、電子注入層、正孔輸送層および電子輸送層等を設け
てもよい。即ち、発光層に(1)電界印加時に、陽極又
は正孔注入層により正孔を注入することができ、かつ陰
極又は電子注入層より電子を注入することができる注入
機能、(2)注入した電荷(電子と正孔)を電界の力で
移動させる輸送機能、(3)電子と正孔の再結合の場を
発光層内部に提供し、これを発光につなげる発光機能、
のうちの少なくとも1つ以上の機能を有してもよく、こ
の場合は、発光層とは別に正孔注入層、電子注入層、正
孔輸送層および電子輸送層の少なくとも1つ以上は設け
る必要がなくなることになる。また、正孔注入層、電子
注入層、正孔輸送層および電子輸送層等に発光する化合
物を含有させることで、発光層としての機能を付与させ
てもよい。尚、発光層は、正孔の注入されやすさと電子
の注入されやすさに違いがあってもよく、また、正孔と
電子の移動度で表される輸送機能に大小があってもよい
が、少なくともどちらか一方の電荷を移動させる機能を
有するものが好ましい。
【0012】上記材料を用いて発光層を形成する方法と
しては、例えば蒸着法、スピンコート法、キャスト法、
LB法などの公知の方法により薄膜化することにより形
成することができるが、特に分子堆積膜であることが好
ましい。ここで、分子堆積膜とは、上記化合物の気相状
態から沈着され形成された薄膜や、該化合物の溶融状態
又は液相状態から固体化され形成された膜のことであ
る。通常、この分子堆積膜はLB法により形成された薄
膜(分子累積膜)と凝集構造、高次構造の相違や、それ
に起因する機能的な相違により区別することができる。
【0013】また、この発光層は、特開昭57―517
81号に記載されているように、樹脂などの結着材と共
に上記発光材料を溶剤に溶かして溶液としたのち、これ
をスピンコート法などにより薄膜化して形成することが
できる。このようにして形成された発光層の膜厚につい
ては特に制限はなく、状況に応じて適宜選択することが
できるが、通常は5nm〜5μmの範囲である。
【0014】本明細書の請求項1記載の有機化合物につ
いて説明する。
【0015】一般式(I)において、R1、R2、R3
4、R5、R6、R7、R8はそれぞれ水素原子、また
は、置換基を表し、R1、R2、R3、R4の少なくとも一
つは置換基を表す。但しR1、R2、R3、R4の一つのみ
が置換基で、且つその置換基がアルキル基の場合、該ア
ルキル基の炭素原子数は2以上とする。R9、R10、R
11、R12、R13はそれぞれ水素原子、または、置換基を
表す。R14、R15、R16、R 17、R18、R19、R20、R
21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28はそれ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シクロアルキル基、アルケニル基、カルボキシル
基、水酸基、アミド基、アルコキシカルボニル基を表
す。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、各々
独立して、水素原子、または、置換基を表すが、R1
2、R3、R4、R5、R6、R7、R8で表される置換基
としては、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、ヒドロキシエチル基、メトキシメチル
基、トリフルオロメチル基、パーフルオロプロピル基、
パーフルオロ-n-ブチル基、パーフルオロ-t-ブチル基、
t―ブチル基等)、シクロアルキル基(例えばシクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基等)、アラルキル基(例え
ばベンジル基、2―フェネチル基等)、アリール基(例
えばフェニル基、ナフチル基、p―トリル基、p―クロ
ロフェニル基等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、
エトキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等)、アリ
ールオキシ基(例えばフェノキシ基等)等が挙げられ
る。これらの基はさらに置換されていてもよく、前記置
換基としては、ハロゲン原子、水素原子、トリフルオロ
メチル基、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、ジアルキルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジアリ
ールアミノ基等が挙げられる。
【0016】R9、R10、R11、R12、R13は、各々独
立して、水素原子又は置換基を表すが、R9、R10、R
11、R12、R13で表される置換基としては、前記R1
2、R3、R4、R5、R6、R7、R8で表される置換基
と同義のものが挙げられる。R14、R15、R16、R17
18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R
26、R27、R28はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子(例
えば、塩素原子、臭素原子、等)、アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ヒドロキシ
エチル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基、
パーフルオロプロピル基、パーフルオロ-n-ブチル基、
パーフルオロ-t-ブチル基、t―ブチル基、等)、アル
コキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロ
ポキシ基、t―ブトキシ基、等)、シクロアルキル基
(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等)、ア
ルケニル基(例えばビニル基、プロペニル基等)、カル
ボキシル基、水酸基、アミド基、アルコキシカルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、等)を表す。一般式(I)において、R1、R2
3、R4としては、アルコキシ基、アルキル基が好まし
く、中でも、R1、R2、R3、R4のいずれか二つ、また
は、四つがメチル基であることがもっとも好ましい。本
明細書の請求項2記載の有機化合物について説明する。
一般式(II)においてR31、R32、R33、R34、R35
36、R37、R38は、一般式(I)におけるR1、R2
3、R4、R5、R6、R7、R8と同等である。但し
31、R32、R33、R34の一つのみが置換基で、且つそ
の置換基がアルキル基の場合、該アルキル基の炭素原子
数は2以上とする。R39、R40、R41、R42、R43はそ
れぞれ水素原子、アリール基、または、置換アリール基
を表す。アリール基としては、例えばフェニル基、ナフ
チル基、p―トリル基、p―クロロフェニル基等、が挙
げられ、フェニル基が好ましい。置換アリール基の置換
基としては、一般式(I)のR1、R2、R3、R4
5、R6、R7、R8の具体例で挙げられている置換基が
挙げられる。R44、R45、R46、R47、R48、R49、R
50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58
は、一般式(I)におけるR14、R15、R16、R17
18、R1 9、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R
26、R27、R28と同等である。一般式(II)において、
31、R32、R33、R34としては、アルコキシ基、アル
キル基が好ましく、中でも、R31、R32、R33、R34
いずれか二つ、または、四つがアルキル基が好ましく、
メチル基であることがもっとも好ましい。本明細書の有
機化合物が発光する色は、「新編色彩科学ハンドブッ
ク」(日本色彩学会編、東京大学出版会、1985)の
108頁の図4.16において、分光放射輝度計CS−
1000(ミノルタ製)で測定した結果をCIE色度座
標に当てはめたときの色で決定され、測定結果がCIE
色度座標の紫青の領域である「Purplish Bl
ue」、青紫の領域である「Bluish Purpl
e」、または、紫の領域である「Purple」に入る
ことを言う。一般式(I)、(II)で表される化合物
は、ガラス転位温度(Tg)が高いことから、有機エレ
クトロルミネッセンス素子の材料としての熱安定性も十
分にある。Tgは100度以上であることが好ましい。
一般式(I)、(II)で表される化合物は、高輝度に発
光する化合物であることから、有機エレクトロルミネッ
センス素子の発光層に含有させる発光する化合物として
有用であることはもちろんのこと、他にも上記性質を利
用して、蛍光発光を利用した医薬品用の標識化合物等の
材料としても用いることができる。
【0017】一般式(I)、(II)で表される化合物の
分子量は2000以下が好ましく更に500〜2000
の範囲内であることが好ましい。この範囲内の分子量で
あると発光層を真空蒸着法により容易に作製することが
でき、有機EL素子の製造が容易になる。さらに、有機
EL素子中における有機化合物の熱安定性もよくなる効
果を奏する。一般式(I)、(II)で表される化合物
は、有機EL素子の発光層の他に、正孔注入層、電子注
入層、正孔輸送層および電子輸送層のいずれの層にも用
いることができる。好ましくは、発光層、または、正孔
注入層、正孔輸送層である。以下に、本発明の一般式
(I)、(II)で表される化合物の具体例を示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 化合物の具体例
【化3】
【化4】
【化5】 次に正孔注入層および電子注入層について説明する。
【0018】上記正孔注入層は、陽極より注入された正
孔を発光層に伝達する機能を有し、この正孔注入層を陽
極と発光層の間に介在させることにより、より低い電界
で多くの正孔が発光層に注入され、そのうえ、発光層に
陰極又は電子注入層より注入された電子は、発光層と正
孔注入層の界面に存在する電子の障壁により、発光層内
の界面に累積され発光効率が向上するなど発光性能の優
れた素子となる。この正孔注入層の材料(以下、正孔注
入材料という)については、前記の好ましい性質を有す
るものであれば特に制限はなく、従来、光導伝材料にお
いて、正孔の電荷注入輸送材料として慣用されているも
のやEL素子の正孔注入層に使用される公知のものの中
から任意のものを選択して用いることができる。
【0019】上記正孔注入材料は、正孔の注入、電子の
障壁性のいずれかを有するものであり、有機物、無機物
のいずれであってもよい。この正孔注入材料としては、
例えばトリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、
イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピ
ラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミ
ン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン
誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘
導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチル
ベン誘導体、シラザン誘導体、アニリン系共重合体、ま
た導電性高分子オリゴマー、特にチオフェンオリゴマー
などが挙げられる。正孔注入材料としては、上記のもの
を使用することができるが、ポルフィリン化合物、芳香
族第三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物、特に
芳香族第三級アミン化合物を用いることが好ましい。
【0020】上記芳香族第三級アミン化合物及びスチリ
ルアミン化合物の代表例としては、N,N,N′,N′
―テトラフェニルー4,4′―ジアミノフェニル;N,
N′―ジフェニルーN,N′―ビス(3―メチルフェニ
ル)―〔1,1′―ビフェニル〕―4,4′―ジアミン
(TPD);2,2―ビス(4―ジーp―トリルアミノ
フェニル)プロパン;1,1―ビス(4―ジーp―トリ
ルアミノフェニル)シクロヘキサン;N,N,N′,
N′―テトラーp―トリルー4,4′―ジアミノビフェ
ニル;1,1―ビス(4―ジーp―トリルアミノフェニ
ル)―4―フェニルシクロヘキサン;ビス(4―ジメチ
ルアミノー2―メチルフェニル)フェニルメタン;ビス
(4―ジーp―トリルアミノフェニル)フェニルメタ
ン;N,N′―ジフェニルーN,N′―ジ(4―メトキ
シフェニル)―4,4′―ジアミノビフェニル;N,
N,N′,N′―テトラフェニルー4,4′―ジアミノ
ジフェニルエーテル;4,4′―ビス(ジフェニルアミ
ノ)ビフェニル;N,N,N―トリ(p―トリル)アミ
ン;4―(ジーp―トリルアミノ)―4′―〔4―(ジ
ーp―トリルアミノ)スチリル〕スチルベン;4―N,
N―ジフェニルアミノー(2―ジフェニルビニル)ベン
ゼン;3―メトキシー4′―N,N―ジフェニルアミノ
スチルベンゼン;N―フェニルカルバゾール、さらに
は、米国特許第5,061,569号に記載されている
2個の縮合芳香族環を分子内に有するもの、例えば4,
4′―ビス〔N―(1―ナフチル)―N―フェニルアミ
ノ〕ビフェニル(NPD)、特開平4―308688号
に記載されているトリフェニルアミンユニットが3つス
ターバースト型に連結された4,4′,4″―トリス
〔N―(3―メチルフェニル)―N―フェニルアミノ〕
トリフェニルアミン(MTDATA)などが挙げられ
る。
【0021】また、p型―Si、p型―SiCなどの無
機化合物も正孔注入材料として使用することができる。
この正孔注入層は、上記正孔注入材料を、例えば真空蒸
着法、スピンコート法、キャスト法、LB法などの公知
の方法により、薄膜化することにより形成することがで
きる。正孔注入層の膜厚については特に制限はないが、
通常は5nm〜5μm程度である。この正孔注入層は、
上記材料の一種又は二種以上からなる一層構造であって
もよく、同一組成又は異種組成の複数層からなる積層構
造であってもよい。
【0022】上記電子注入層は、陰極より注入された電
子を発光層に伝達する機能を有していればよく、その材
料としては従来公知の化合物の中から任意のものを選択
して用いることができる。この電子注入層に用いられる
材料(以下、電子注入材料という)の例としては、ニト
ロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チ
オピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレンなどの
複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレ
オレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及び
アントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体などが挙げ
られる。また、特開昭59―194393号公報に記載
されている一連の電子伝達性化合物は、該公報では発光
層を形成する材料として開示されているが、本発明者ら
が検討の結果、電子注入材料として用いうることが分か
った。さらに、上記オキサジアゾール誘導体において、
オキサジアゾール環の酸素原子を硫黄原子に置換したチ
アジアゾール誘導体、電子吸引基として知られているキ
ノキサリン環を有するキノキサリン誘導体も、電子注入
材料として用いることができる。また、8―キノリノー
ル誘導体の金属錯体、例えばトリス(8―キノリノー
ル)アルミニウム(Alq)、トリス(5,7―ジクロ
ロー8―キノリノール)アルミニウム、トリス(5,7
―ジブロモー8―キノリノール)アルミニウム、トリス
(2―メチルー8―キノリノール)アルミニウム、トリ
ス(5―メチルー8―キノリノール)アルミニウム、ビ
ス(8―キノリノール)亜鉛(Znq)など、及びこれ
らの金属錯体の中心金属がIn、Mg、Cu、Ca、S
n、Ga又はPbに置き替わった金属錯体も電子注入材
料として用いることができる。その他、メタルフリー若
しくはメタルフタロシアニン、又はそれらの末端がアル
キル基やスルホン酸基などで置換されているものも電子
注入材料として好ましく用いることができる。また、発
光層の材料として例示したジスチリルピラジン誘導体も
電子注入材料として用いることができるし、正孔注入層
と同様にn型―Si、n型―SiCなどの無機半導体も
電子注入材料として用いることができる。
【0023】この電子注入層は、上記化合物を、例えば
真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法など
の公知の薄膜化法により製膜して形成することができ
る。電子注入層としての膜厚は特に制限はないが、通常
は5nm〜5μmの範囲で選ばれる。この電子注入層
は、これらの電子注入材料一種又は二種以上からなる一
層構造であってもよいし、あるいは同一組成又は異種組
成の複数層からなる積層構造であってもよい。
【0024】次に、有機EL素子を作製する好適な例を
説明する。例として、前記の陽極/正孔注入層/発光層
/電子注入層/陰極からなるEL素子の作製法について
説明すると、まず適当な基板上に、所望の電極物質、例
えば陽極用物質からなる薄膜を、1μm以下、好ましく
は10nm〜200nmの範囲の膜厚になるように、蒸
着やスパッタリングなどの方法により形成させ、陽極を
作製する。次に、この上に素子材料である正孔注入層、
発光層、電子注入層の材料からなる薄膜を形成させる。
【0025】さらに、陽極と発光層または正孔注入層の
間、および、陰極と発光層または電子注入層との間には
バッファー層(電極界面層)を存在させてもよい。
【0026】バッファー層とは、駆動電圧低下や発光効
率向上のために電極と有機層間に設けられる層のこと
で、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日
エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極
材料」(第123頁〜第166頁)に詳細に記載されて
おり、陽極バッファー層と陰極バッファー層とがある。
【0027】陽極バッファー層は、特開平9-45479号、
同9-260062号、同8-288069号等にもその詳細が記載され
ており、具体例として、銅フタロシアニンに代表される
フタロシアニンバッファー層、酸化バナジウムに代表さ
れる酸化物バッファー層、アモルファスカーボンバッフ
ァー層、ポリアニリン(エメラルディン)やポリチオフ
ェン等の導電性高分子を用いた高分子バッファー層等が
挙げられる。
【0028】陰極バッファー層は、特開平6-325871号、
同9-17574号、同10-74586号等にもその詳細が記載され
ており、具体的にはストロンチウムやアルミニウム等に
代表される金属バッファー層、フッ化リチウムに代表さ
れるアルカリ金属化合物バッファー層、フッ化マグネシ
ウムに代表されるアルカリ土類金属化合物バッファー
層、酸化アルミニウムに代表される酸化物バッファー層
等が挙げられる。
【0029】上記バッファー層はごく薄い膜であること
が望ましく、素材にもよるが、その膜厚は0.1〜10
0nmの範囲が好ましい。
【0030】さらに上記基本構成層の他に必要に応じて
その他の機能を有する層を積層してもよく、例えば特開
平11-204258号、同11-204359号、および「有機EL素子と
その工業化最前線(1998年11月30日 エヌ・ティー・エ
ス社発行)」の第237頁等に記載されている正孔阻止
(ホールブロック)層などのような機能層を有していて
も良い。
【0031】バッファー層は、陰極バッファー層または
陽極バッファー層の少なくとも何れか1つの層内に本発
明の化合物の少なくとも1種が存在して、発光層として
機能してもよい。本発明の有機EL素子に好ましく用い
られる基盤は、ガラス、プラスチックなどの種類には特
に限定はなく、また、透明のものであれば特に制限はな
い。本発明のエレクトロルミネッセンス素子に好ましく
用いられる基盤としては例えばガラス、石英、光透過性
プラスチックフィルムを挙げることができる。光透過性
プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエ
ーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリ
カーボネート(PC)、セルローストリアセテート(T
AC)、セルロースアセテートプロピオネート(CA
P)等からなるフィルム等が挙げられる
【0032】次に有機EL素子の電極について説明す
る。有機EL素子の電極は、陰極と陽極からなる。
【0033】この有機EL素子における陽極としては、
仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導
性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが好
ましく用いられる。このような電極物質の具体例として
はAuなどの金属、CuI、インジウムチンオキシド
(ITO)、SnO2、ZnOなどの導電性透明材料が
挙げられる。
【0034】上記陽極は、これらの電極物質を蒸着やス
パッタリングなどの方法により、薄膜を形成させ、フォ
トリソグラフィー法で所望の形状のパターンを形成して
もよく、あるいはパターン精度をあまり必要としない場
合は(100μm以上程度)、上記電極物質の蒸着やス
パッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターン
を形成してもよい。この陽極より発光を取り出す場合に
は、透過率を10%より大きくすることが望ましく、ま
た、陽極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好まし
い。さらに膜厚は材料にもよるが、通常10nm〜1μ
m、好ましくは10nm〜200nmの範囲で選ばれ
る。
【0035】一方、陰極としては、仕事関数の小さい
(4eV以下)金属(電子注入性金属と称する)、合
金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質と
するものが用いられる。このような電極物質の具体例と
しては、ナトリウム、ナトリウムーカリウム合金、マグ
ネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネ
シウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合
物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/
酸化アルミニウム(Al23)混合物、インジウム、リ
チウム/アルミニウム混合物、希土類金属などが挙げら
れる。これらの中で、電子注入性及び酸化などに対する
耐久性の点から、電子注入性金属とこれより仕事関数の
値が大きく安定な金属である第二金属との混合物、例え
ばマグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウ
ム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニ
ウム/酸化アルミニウム(Al23)混合物、リチウム
/アルミニウム混合物などが好適である。上記陰極は、
これらの電極物質を蒸着やスパッタリングなどの方法に
より、薄膜を形成させることにより、作製することがで
きる。また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下
が好ましく、膜厚は通常10nm〜1μm、好ましくは
50〜200nmの範囲で選ばれる。なお、発光を透過
させるため、有機EL素子の陽極又は陰極のいずれか一
方が、透明又は半透明であれば発光効率が向上し好都合
である。
【0036】次に有機EL素子の作製方法について説明
する。
【0037】薄膜化の方法としては、前記の如くスピン
コート法、キャスト法、蒸着法などがあるが、均質な膜
が得られやすく、かつピンホールが生成しにくいなどの
点から、真空蒸着法が好ましい。薄膜化に、真空蒸着法
を採用する場合、その蒸着条件は、使用する化合物の種
類、分子堆積膜の目的とする結晶構造、会合構造などに
より異なるが、一般にボート加熱温度50〜450℃、
真空度10-6〜10-3Pa、蒸着速度0.01〜50n
m/秒、基板温度−50〜300℃、膜厚5nm〜5μ
mの範囲で適宜選ぶことが望ましい。
【0038】これらの層の形成後、その上に陰極用物質
からなる薄膜を、1μm以下好ましくは50〜200n
mの範囲の膜厚になるように、例えば蒸着やスパッタリ
ングなどの方法により形成させ、陰極を設けることによ
り、所望の有機EL素子が得られる。この有機EL素子
の作製は、一回の真空引きで一貫して正孔注入層から陰
極まで作製するのが好ましいが、作製順序を逆にして、
陰極、電子注入層、発光層、正孔注入層、陽極の順に作
製することも可能である。このようにして得られた有機
EL素子に、直流電圧を印加する場合には、陽極を+、
陰極を−の極性として電圧5〜40V程度を印加する
と、発光が観測できる。また、逆の極性で電圧を印加し
ても電流は流れずに発光は全く生じない。さらに、交流
電圧を印加する場合には、陽極が+、陰極が−の状態に
なったときのみ発光する。なお、印加する交流の波形は
任意でよい。次に色変換層について説明する。
【0039】本明細書でいう色変換層とは、広義の意味
では有機EL素子の発光層から発せられる光を、異なる
波長の光に変換する層のことを言う。具体的には、発光
層から発せられる光を吸収して異なる波長の光を発する
物質を含有する層のことを言う。
【0040】本明細書の請求項8に記載の有機EL素子
は、色変換層として、発光層中の化合物の発光波長で励
起して400〜500nmの範囲内に極大発光波長を有
して発光する無機化合物を含有する色変換層、発光層中
の化合物の発光波長で励起して501〜600nmの範
囲内に極大発光波長を有して発光する無機化合物を含有
する色変換層、発光層中の化合物の発光波長で励起して
601〜700nmの範囲内に極大発光波長を有して発
光する無機化合物を含有する色変換層の少なくともいず
れか一つ、有しているのが好ましい。
【0041】色変換層に含有させる色変換材料を全て無
機化合物にすることにより、フルカラー化された有機E
L素子において、長寿命で消費電力の小さい有機EL素
子を提供することができる。
【0042】また、効率よくフルカラー化が達成される
のであれば、色変換層を4層以上有していても構わな
い。
【0043】本発明の有機EL素子の色変換層に含有す
る無機化合物は、無機系蛍光体または希土類錯体系蛍光
体が好ましい。
【0044】無機系蛍光体の組成は特に制限はないが、
結晶母体であるY22S、Zn2SiO4、Ca5(P
43Cl等に代表される金属酸化物及びZnS、Sr
S、CaS等に代表される硫化物に、Ce、Pr、N
d、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb等の希土類金属のイオンやAg、Al、
Mn、In、Cu、Sb等の金属のイオンを賦活剤また
は共賦活剤として組み合わせたものが好ましい。
【0045】晶母体を更に詳しく説明すると、結晶母体
としては金属酸化物が好ましく、例えば、(X)3Al
1627、(X)4Al1425、(X)3Al2Si210
(X)4Si28、(X)2Si26、(X)227
(X)225、(X)5(PO43Cl、(X)2Si3
8―2(X)Cl2〔ここで、Xはアルカリ土類金属を
表す。なお、Xで表されるアルカリ土類金属は単一成分
でも2種類以上の混合成分でもよく、その混合比率は任
意でよい。〕のようなアルカリ土類金属で置換された酸
化アルミニウム、酸化ケイ素、リン酸、ハロリン酸等が
代表的な結晶母体として挙げられる。
【0046】その他の好ましい結晶母体としては、亜鉛
の酸化物および硫化物、イットリウムやガドリウム、ラ
ンタン等の希土類金属の酸化物およびその酸化物の酸素
の一部を硫黄原子に換えた(硫化物)もの、および希土
類金属の硫化物およびそれらの酸化物や硫化物に任意の
金属元素を配合したもの等が挙げられる。
【0047】結晶母体の好ましい例を以下に列挙する。
【0048】Mg4GeO5.5F、Mg4GeO6、Zn
S、Y22S、Y3Al512、Y2SiO10、Zn2Si
4、Y23、BaMgAl1017、BaAl1219
(Ba、Sr、Mg)O・aAl23、(Y、Gd)B
3、(Zn、Cd)S、SrGa24、SrS、Ga
S、SnO2、Ca10(PO46(F、Cl)2、(B
a、Sr)(Mg、Mn)Al1017、(Sr、Ca、
Ba、Mg)10(PO46Cl2、(La、Ce)P
4、CeMgAl1119、GdMgB510、Sr2 2
7、Sr4Al1425、Y2SO4、Gd22S、Gd2
3、YVO4、Y(P,V)O4等である。
【0049】以上の結晶母体及び賦活剤または共賦活剤
は、同族の元素と一部置き換えたものでも構わないし、
とくに元素組成に制限はなく、紫外領域の光または紫色
領域の光を吸収して可視光を発するものであればよい。
【0050】本発明において、無機蛍光体の賦活剤、共
賦活剤として好ましいものは、La、Eu、Tb、C
e、Yb、Pr等に代表されるランタノイド元素のイオ
ン、Ag、Mn、Cu、In、Al 等の金属 のイオ
ンであり、そのドープ量は母体に対して0.001〜1
00モル%が好ましく、0.01〜50モル%がさらに
好ましい。
【0051】賦活剤、共賦活剤は結晶母体を構成するイ
オンの一部を上記ランタノイドのようなイオンに置き換
えることでその結晶の中にドープされる。
【0052】蛍光体結晶の実際の組成は、厳密に記載す
れば以下のような組成式になるが、賦活剤の量の大小は
本質的な蛍光特性に影響を及ぼさないことが多いので、
以下特にことわりのない限り下記xやyの数値は記載し
ないこととする。例えばSr 4-xAl1425:Eu
2+ xは、本発明においてはSr4Al1425:Eu2+と表
記する。
【0053】以下に代表的な無機系蛍光体(結晶母体と
賦活剤によって構成される無機蛍光体)の組成式を記載
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(Ba z Mg1-z3-x-yAl1627:Eu2+ x,M
2+ y、Sr4-xAl1425:Eu2+ x、(Sr1-z Ba
z1-xAl2Si28:Eu2+ x、Ba2-xSiO4:Eu
2+ x、Sr2-xSiO4:Eu2+ x、Mg2-xSiO4:Eu
2+ x、(BaSr)1-xSiO4:Eu2+ x、Y2-x-ySi
5:Ce 3+ x,Tb3+ y、Sr2-x25:Eu2+ x
Sr2-x27:Eu2+ x、(BayCazMg1-y-z5-x
(PO43Cl:Eu2+ x、Sr2-xSi38―2SrC
2:Eu2+ x [x,yおよびzはそれぞれ1以下の任
意の数を表す。] 以下に本発明に好ましく使用される無機蛍光体を示す
が、本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。 [青色発光 無機系蛍光体] (BL―1) Sr227:Sn4+ (BL―2) Sr4Al1425:Eu2+ (BL―3) BaMgAl1017:Eu2+ (BL―4) SrGa24:Ce3+ (BL―5) CaGa24:Ce3+ (BL―6) (Ba、Sr)(Mg、Mn)Al10
17:Eu2+ (BL―7) (Sr、Ca、Ba、Mg)10(PO
46Cl2:Eu2+ (BL―8) BaAl2SiO8:Eu2+ (BL―9) Sr227:Eu2+ (BL―10) Sr5(PO43Cl:Eu2+ (BL―11) (Sr,Ca,Ba)5(PO43
l:Eu2+ (BL―12) BaMg2Al16O27:Eu2+ (BL―13) (Ba,Ca)5(PO43Cl:E
2+ (BL―14) Ba3MgSi28:Eu2+ (BL―15) Sr3MgSi28:Eu2+ [緑色発光 無機系蛍光体] (GL―1) (BaMg)Al1627:Eu2+,M
2+ (GL―2) Sr4Al1425:Eu2+ (GL―3) (SrBa)Al2Si28:Eu2+ (GL―4) (BaMg)2SiO4:Eu2+ (GL―5) Y2SiO5:Ce3+,Tb3+ (GL―6) Sr227―Sr225:Eu2+ (GL―7) (BaCaMg)5(PO43Cl:
Eu2+ (GL―8) Sr2Si38―2SrCl2:Eu2+ (GL―9) Zr2SiO4、MgAl1119:Ce
3+,Tb3+ (GL―10) Ba2SiO4:Eu2+ (GL―11) Sr2SiO4:Eu2+ (GL―12) (BaSr)SiO4:Eu2+ (GL―13) SrGa24:Eu2+ [赤色発光 無機系蛍光体] (RL―1) Y22S:Eu3+ (RL―2) YAlO3:Eu3+ (RL―3) Ca22(SiO46:Eu3+ (RL―4) LiY9(SiO462:Eu3+ (RL―5) YVO4:Eu3+ (RL―6) CaS:Eu3+ (RL―7) Gd23:Eu3+ (RL―8) Gd22S:Eu3+ (RL―9) Y(P,V)O4:Eu3+ (RL―10) Mg4GeO5.5F:Mn4+ (RL―11) Mg4GeO6:Mn4+ 上記無機蛍光体は、必要に応じて表面改質処理を施して
もよく、その方法としてはシランカップリング剤等の化
学的処理によるものや、サブミクロンオーダーの微粒子
等の添加による物理的処理によるもの、さらにはそれら
の併用によるもの等が挙げられる。
【0054】本発明で用いられるシランカップリング剤
としては、日本ユニカー株式会社発行(1997年8月
2日)の「NUCシリコーン シランカップリング剤」
カタログに記載されているものがそのまま使え、その具
体例としては、例えば、β―(3,4―エポキシシクロ
ヘキシル)―エチルトリアルコキシシラン、グリシジル
オキシエチルトリエトキシシラン、γ―アクリロイルオ
キシーn―プロピルトリーn―プロピルオキシシラン、
γ―メタクリロイルオキシーn―プロピルーn―プロピ
ルオキシシラン、ジ(γ―アクリロイルオキシーn―プ
ロピル)ジーn―プロピルオキシシラン、アクリロイル
オキシジメトキシエチルシラン、N―β(アミノエチ
ル)γ―アミノプロピルトリメトキシシラン、N―β
(アミノエチル)γ―アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ―アミノプロピルトリエトキシシラン、N―
フェニルーγ―アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
―メルカプトプロピルトリメトキシシランなどが挙げら
れる。
【0055】本発明で用いられる微粒子としては、無機
微粒子であることが好ましく、例えば、シリカ、チタニ
ア、ジルコニア、酸化亜鉛等の微粒子が挙げられる。
【0056】希土類錯体系蛍光体としては、希土類金属
としてCe、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、Yb等を有するものが挙
げられ、錯体を形成する有機配位子としては、芳香族
系、非芳香族系のどちらでも良く、好ましく一般式
(B)又は一般式(R2)で表される化合物が好まし
い。
【0057】 一般式(B)Xa―(Lx)―(Lyn―(Lz)―Ya [式中、Lx、Ly、Lzはそれぞれ独立に2個以上の結
合手を持つ原子を表わし、nは0または1を表わし、X
aはLxの隣接位に配位可能な原子を有する置換基を表
わし、YaはLyの隣接位に配位可能な原子を有する置
換基を表わす。さらにXaの任意の部分とLyとは互い
に縮合して環を形成してもよく、Yaの任意の部分とL
zとは互いに縮合して環を形成してもよく、LxとLz
は互いに縮合して環を形成してもよく、さらに分子内に
芳香族炭化水素環または芳香族複素環が少なくとも一つ
存在する。ただし、Xa―(Lx)―(Lyn―(Lz
―Yaがβ―ジケトン誘導体やβ―ケトエステル誘導
体、β―ケトアミド誘導体又は前記ケトンの酸素原子を
硫黄原子又はーN(R201)―に置き換えたもの、クラ
ウンエーテルやアザクラウンエーテルまたはチアクラウ
ンエーテルまたはクラウンエーテルの酸素原子を任意の
数硫黄原子またはーN(R201)―に置き換えたクラウ
ンエーテルを表わす場合には芳香族炭化水素環または芳
香族複素環は無くてもよい。] 一般式(B)において、XaおよびYaで表される配位
可能な原子とは、具体的には酸素原子、窒素原子、硫黄
原子、セレン原子、テルル原子であり、特に酸素原子、
窒素原子、硫黄原子であることが好ましい。
【0058】一般式(B)において、Lx、Ly、Lz
表される2個以上の結合手を持つ原子としては、特に制
限はないが、代表的には炭素原子、酸素原子、窒素原
子、シリコン原子、チタン原子等が挙げられるが、この
ましいものは炭素原子である。
【0059】以下に一般式(B)で表される希土類錯体
系蛍光体の具体例を示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0060】実施例1 化合物の合成 実施例1−1 化合物(1)の合成 m-トリジンの塩酸塩15.0gを47%HBr100ccと水150cc
に溶かし、0度に氷冷した。この溶液に、8.0gの亜硝酸
ナトリウムを20ccの水に溶かした水溶液を、液温を0度
〜3度に保ちながら滴下した。滴下終了後、1時間攪拌
した(ジアゾニウム塩の作成)。一方、臭化第一銅17.0
gを47%HBr70ccに溶かした溶液も0度に氷冷した。こ
の溶液に、上記で作成したジアゾニウム塩の溶液を、液
温を0度〜5度に保ちながら滴下した。その後、30分
攪拌した後、80度まで液温を上げ3時間攪拌した。そ
の後、反応液に、テトラヒドロフラン、酢酸エチルをそ
れぞれ100cc添加し、有機層を抽出した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、酢酸エチルとヘキサ
ンの比が1:5のカラムクロマトグラフィーで精製し、
化合物(1-1)を12.3g得た。(収率68%)。
【0061】次に、脱気後、窒素雰囲気下で、酢酸パラ
ジウム0.23gとトリ-tert-ブチルホスフィン1ccを脱水キ
シレン50ccに溶解した。その後、化合物(1-1)を3.
0g、3−メチルジフェニルアミン4.0g、ナトリウム-te
rt-ブトキシド2.2gを添加し、120度で4時間加温攪
拌した。その後、反応液に、テトラヒドロフラン、酢酸
エチル、水を加えてけいそう土で濾過した後、有機層を
抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、トルエンとヘキサンの比が1:7のカラムクロマト
グラフィーで精製した後、トルエンで再結晶し、目的の
化合物(1)を2.5g得た。(収率52%)。融点は、2
33〜235℃であった。NMRおよびマススペクトル
により、目的化合物(1)であることを確認した。NM
Rによれば、芳香環のプロトンのピークが化学シフト
6.8〜7.2、メチル基のプロトンのピークが化学シ
フト1.99と2.62に出ています。プロトン比が
1:2(12H:24H)となっています。測定溶媒は
CDClであった。 実施例1−2 化合物(10)の合成 脱気後、窒素雰囲気下で、酢酸パラジウム0.23gとトリ-
tert-ブチルホスフィン1ccを脱水キシレン50ccに溶解し
た。その後、化合物(1-1)を3.0g、p,p'ジトルイ
ルアミン4.3g、ナトリウム-tert-ブトキシド2.2gを添
加し、120度で4時間加温攪拌した。その後、反応液
に、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、水を加えてけい
そう土で濾過した後、有機層を抽出した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、トルエンとヘキサン
の比が1:7のカラムクロマトグラフィーで精製した
後、トルエンで再結晶し、目的の化合物(10)を3.6g
得た。(収率72%)。NMRおよびマススペクトルに
より、目的化合物(10)であることを確認した。 化合物(3)の合成 3、5-ジメチルニトロベンゼン20g、亜鉛粉末50
gを、100mlのエタノール中で加熱し、還流したと
ころで加熱を止めてから30%NaOH水溶液100m
lを滴下した。沸騰がおさまったら加熱を再開し、その
まま5時間還流を行った。不溶物を濾過したあと、不溶
物にはもう1度エタノール50mlを加えて還流し、濾
過した濾液をまとめてエタノールを留去した。残査に酢
酸エチル100ml、30%酢酸0.5M重亜硫酸ナト
リウム水溶液50mlを加えて分液し、水50mlで3
回洗浄後、酢酸エチルを留去して14.0gの橙色の粗
製物を得た。さらにヘキサン中で再結晶を行うことによ
り、11.0gの化合物(3−1)を得た。 化合物(3−1)11.0gを、脱気した10%塩酸5
00mlに溶解し、6時間還流した。放冷後、浮遊物を
濾過し、20%水酸化ナトリウム溶液を白濁するまで加
え、中和した。酢酸エチル200mlを加えて抽出し、
硫酸マグネシウムで有機相を脱水後、酢酸エチルを留去
し、10.0gの赤紫色の粗製物を得た。ヘキサン:ト
ルエン=2:1溶液で再結晶を行い、暗赤色の粉末7.
1gを得た(収率65%)。NMR、マススペクトルお
よびアミン発色試薬により化合物(3−2)であること
を確認した。 化合物(3−2)3.4gを、30mlの10%塩酸に
溶解し、氷浴中で亜硝酸ナトリウム2.14gを水21
mlに溶解した溶液を撹拌しながら滴下した。滴下後1
時間撹拌した後、10%臭化銅(I)48%臭化水素溶
液214ml中に注いだ。さらに50℃に加熱して4時
間撹拌した。放冷後、酢酸エチル150mlで抽出し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、酢酸エチル
とヘキサンの比が1:5のカラムクロマトグラフィーで
精製して化合物(3−3)を2.4g得た。(収率53
%)。脱気後、窒素雰囲気下で、酢酸パラジウム0.23g
とトリ-tert-ブチルホスフィン1.0ccを脱水キシレン20c
cに溶解した。その後、化合物(3−3)を2g、3−メ
チルジフェニルアミンを2.4g、ナトリウム-tert-ブ
トキシド1.2gを添加し、120度で4時間加温攪拌し
た。その後、反応液に、テトラヒドロフラン、酢酸エチ
ル、水を加えてけいそう土で濾過した後、有機層を抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、
トルエンとシクロヘキサンの比が1:4のカラムクロマ
トグラフィーで精製した後、トルエンで再結晶し、目的
の化合物(3)を1.5g得た。(収率48%)。NM
Rおよびマススペクトルにより、目的化合物(3)であ
ることを確認した。 実施例1−3 化合物(11)の合成 脱気後、窒素雰囲気下で、ビスジベンジリデンアセトン
パラジウム0.20gとトリ-tert-ブチルホスフィン0.1ccを
脱水トルエン40ccに溶解した。その後、m-トルイジン
3.6g、ブロモビフェニル8.4g、ナトリウム-tert-ブ
トキシド4.8gを添加し、室温で4時間加温攪拌し
た。その後、反応液に、テトラヒドロフラン、酢酸エチ
ル、水を加えてけいそう土で濾過した後、有機層を抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、
酢酸エチルとヘキサンの比が1:15のカラムクロマト
グラフィーで精製した後、アセトニトリルで再結晶し、
化合物(11-1)を2.4g得た。(収率30%)。脱気
後、窒素雰囲気下で、酢酸パラジウム0.23gとトリ-tert
-ブチルホスフィン1ccを脱水キシレン50ccに溶解した。
その後、化合物(11-2)を4.0g、化合物(11-1)
を2.4g、ナトリウム-tert-ブトキシド2.2gを添加し、
120度で4時間加温攪拌した。その後、反応液に、テ
トラヒドロフラン、酢酸エチル、水を加えてけいそう土
で濾過した後、有機層を抽出した。硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去し、トルエンとヘキサンの比が
1:7のカラムクロマトグラフィーで精製した後、トル
エンで再結晶し、目的の化合物(11)を3.8g得た。
(収率67%)。NMRおよびマススペクトルにより、
目的化合物(11)であることを確認した。
【化10】
【化11】
【化12】 実施例2−1 エレクトロルミネッセンス素子No.2
−1〜2−12の作製 <有機EL素子の作製>陽極として100mm×100mm×1.1m
mのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)
を150nm成膜した基板(NHテクノグラス社製NA
−45)にパターニングを行った後、このITO透明電
極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超
音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を
5分間行なった。この透明支持基板を、市販の真空蒸着
装置の基板ホルダーに固定し、一方、モリブデン製抵抗
加熱ボートに、m−MTDATXA200mgを入れ、
別のモリブデン製抵抗加熱ボートに比較化合物(1)を
200mg入れ、さらに別のモリブデン製抵抗加熱ボー
トにバスキュプロイン(BC)を200mg入れ、真空蒸
着装置に取付けた。次いで、真空槽を4×10−4Pa
まで減圧した後、m−MTDATXAの入った前記加熱
ボートに通電して、220℃まで加熱し、蒸着速度0.
1〜0.3nm/secで透明支持基板に蒸着し、膜厚
33nmの正孔輸送層を設けた。さらに、比較化合物
(1)の入った前記加熱ボートに通電して220℃まで
加熱し、蒸着速度0.1〜0.3nm/secで前記正
孔輸送層上に蒸着して膜厚33nmの発光層を設けた。
なお、蒸着時の基板温度は室温であった。さらに、BCの
入った前記加熱ボートに通電して250℃まで加熱し、
蒸着速度0.1nm/secで前記発光層の上に蒸着し
て膜厚33nmの電子注入層を設けた。なお、蒸着時の
基板温度は室温であった。次に、真空槽をあけ、電子注
入層の上にステンレス鋼製の長方形穴あきマスクを設置
し、一方、モリブデン製抵抗加熱ボートにマグネシウム
3gを入れ、タングステン製の蒸着用バスケットに銀を
0.5g入れ、再び真空槽を2×10−4Paまで減圧
した後、マグネシウム入りのボートに通電して蒸着速度
1.5〜2.0nm/secでマグネシウムを蒸着し、
この際、同時に銀のバスケットを加熱し、蒸着速度0.
1nm/secで銀を蒸着し、前記マグネシウムと銀と
の混合物からなる対向電極とすることにより、比較用の
有機EL素子2−1を作製した。上記で使用したm−M
TDATXA、BC、比較化合物(1)の構造を以下に示
す。上記において、発光層の比較化合物(1)を表1に
しめす化合物に置き換えた以外は全く同じ方法で、比較
の有機EL素子2−2〜2−5を、本発明の有機EL素
子2−4〜2−12を作製した。有機EL素子2−1〜
2−12に、素子のITO電極を陽極、マグネシウムと
銀からなる対向電極を陰極として発光輝度を測定評価し
た。 実施例2−2 有機エレクトロルミネッセンス素子N
o.2−1〜2−12の最高放射エネルギー、および、
発光寿命の評価 比較の有機EL素子2−1〜2−5では、発光層の化合
物からの青色、または、紫青の発光が観測された。本発
明の有機EL素子2−4では、初期駆動電圧5Vで電流
が流れ始め、発光層の化合物からの青紫色の発光を示し
た。最高放射エネルギーが9Vにおいて、6W/Sr・m2で
あった。2−6の最高放射エネルギーを100としたとき
の有機EL素子試料それぞれの最高放射エネルギーの比
の値(相対値)を表1に示す。また、2−6の素子を窒
素ガス雰囲気中にて寿命試験を行った結果、初期放射エ
ネルギー1W/Sr・m2の半減期は1280時間であった。
有機EL素子No.2−6の発光寿命を100とした時
の有機EL素子試料それぞれの発光寿命の比の値(相対
値)を表1に示す。
【表1】
【0062】表1から明らかなように、本発明の化合物
を発光層に用いたエレクトロルミネッセンス素子は、最
高到達輝度が高く、発光寿命が長いことから、有機EL
素子として非常に有用であることが判明した。なお、発
光色によって、視感度が大きく異なるため、輝度ではな
く放射エネルギーで比較を行った。 実施例3 実施例2において、発光層に使用する化合物をDMPh
eとし、正孔輸送層に使用する化合物を表2に記載の化
合物とした以外は、実施例2と同様にして、有機エレク
トロルミネッセンス素子No.3−1〜3−12を作成し
た。本発明の有機EL素子3−4では、初期駆動電圧5
Vで電流が流れ始め、青紫色の発光を示した。最高放射
エネルギーが11Vにおいて、17W/Sr・m2であった。
3−6の最高放射エネルギーを100としたときの有機E
L素子試料それぞれの最高放射エネルギーの比の値(相
対値)を表2に示す。また、3−6の素子を窒素ガス雰
囲気中にて寿命試験を行った結果、初期放射エネルギー
1W/Sr・m2の半減期は380時間であった。最高放射エ
ネルギー、発光寿命は有機EL素子No.3−1の値を
100とした時の相対値で表した。結果を表2に示す。
【表2】 表2から明らかなように、本発明の化合物を正孔輸送層
に用いたエレクトロルミネッセンス素子は、最高到達輝
度が高く、発光寿命が長いことから、有機EL素子とし
て非常に有用であることが判明した。 実施例4−1 有機エレクトロルミネッセンス素子N
o.4−1〜4−24の最高到達輝度および連続発光後の
輝度半減時間の評価 <無機系蛍光体を用いた色変換フィルターの作製>平均
粒径5nmのエアロジル0.16gにエタノール15g
およびγ―グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
0.22gを加えて開放系室温下1時間攪拌した。この
混合物と(RL―10)20gとを乳鉢に移し、よくす
り混ぜた後、70℃のオーブンで2時間、さらに120
℃のオーブンで2時間加熱し、表面改質した(RL―1
0)を得た。同様にして、(GL−13)、(BL−
3)の表面改質も行った。上記の表面改質を施した(R
L―10)10gに、トルエン/エタノール=1/1の
混合溶液(300g)で溶解されたブチラール(BX―
1)30gを加え、攪拌した後、Wet膜厚200μm
でガラス上に塗布した。得られた塗布済みガラスを10
0℃のオーブンで4時間加熱乾燥して、本発明の色変換
フィルター(F―R)を作成した。また、これと同じ方
法で(GL−13)、(BL−3)を塗設した色変換フ
ィルター(F―G)、(F―B)を作成した。実施例2
−1で作成した有機EL素子のNo.2−1〜2−12、
No.3−1〜3−12の基板上に、青色変換層として、色
変換フィルター(F-B)、緑色変換層として色変換フィ
ルター(F-G)、赤色変換層として色変換フィルター(F
-R)をそれぞれ1.5mm間隔で塗設して、有機EL素子N
o.4−1〜4−24を作製した。有機EL素子No.4
−1〜4−24の各々に、温度23℃、乾燥窒素ガス雰囲
気下で9V直流電圧を印加し、各青、緑、赤の発光輝
度、色度座標、および輝度の半減する時間をミノルタ製
CS−1000を用いて測定した。最高到達輝度、発光
寿命は有機EL素子No.4−6の最高到達輝度,発光
寿命を100とした時の相対値で表した。結果を表4に
示す。
【表3】
【表4】 表4より明らかなように、本発明のエレクトロルミネッ
センス素子は、最高到達輝度,発光寿命が高いことか
ら、有機EL素子として非常に有用であることが判明し
た。
【0063】
【発明の効果】本発明によって、青紫〜近紫外で発光す
る高輝度で長寿命の有機EL素子を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物(1)のNMRチャート
【図2】有機エレクトロルミネッセンス素子を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 発光層 2 陽極 3 陰極 4 色変換層 5 ガラス基板 6 電子輸送層 7 正孔輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 B 33/22 33/22 D Fターム(参考) 3K007 AB02 AB04 AB11 CA00 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 4H006 AA01 AA03 AB92

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表される有機化合物。
    ただし、一般式(I)においてR1、R2、R3、R4
    5、R6、R7、R8はそれぞれ水素原子、または、置換
    基を表し、R1、R2、R3、R4の少なくとも一つは置換
    基を表す。但しR1、R2、R3、R4の一つのみが置換基
    で、且つその置換基がアルキル基の場合、該アルキル基
    の炭素原子数は2以上とする。R9、R10、R11
    12、R13はそれぞれ水素原子、または、置換基を表
    す。R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20
    21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28はそ
    れぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
    シ基、シクロアルキル基、アルケニル基、カルボキシル
    基、水酸基、アミド基、または、アルコキシカルボニル
    基を表す。 【化1】
  2. 【請求項2】下記一般式(II)で表される有機化合物。
    ただし、一般式(II)においてR31、R32、R33
    34、R35、R36、R37、R38はそれぞれ水素原子、ま
    たは、置換基を表し、R31、R32、R33、R34の少なく
    とも一つは置換基を表す。但しR31、R32、R33、R34
    の一つのみが置換基で、且つその置換基がアルキル基の
    場合、該アルキル基の炭素原子数は2以上とする。
    39、R40、R41、R42、R43はそれぞれ水素原子、ア
    リール基、または、置換アリール基を表す。R44
    45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52、R
    53、R54、R55、R56、R57、R58はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シクロ
    アルキル基、アルケニル基、カルボキシル基、水酸基、
    アミド基、または、アルコキシカルボニル基を表す。 【化2】
  3. 【請求項3】上記一般式(I)、または、(II)で表さ
    れることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素
    子材料。
  4. 【請求項4】上記一般式(I)、または、(II)で表さ
    れる化合物を含有することを特徴とする有機エレクトロ
    ルミネッセンス素子。
  5. 【請求項5】上記一般式(I)、または、(II)で表さ
    れる化合物を発光層に使用することを特徴とする有機エ
    レクトロルミネッセンス素子。
  6. 【請求項6】上記一般式(I)、または、(II)で表さ
    れる化合物を正孔輸送層に使用することを特徴とする有
    機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 【請求項7】CIE色度座標のPurplish Blue(紫
    青)、Bluish Purple(青紫)、または、Purple(紫)
    の領域で発光することを特徴とする、上記請求項4、
    5、または、6に記載の有機エレクトロルミネッセンス
    素子。
  8. 【請求項8】前記化合物のエレクトロルミネッセンス発
    光を吸収して400〜500nmの範囲内に極大発光波
    長を有する無機化合物を少なくとも1種含有する変換層
    と、前記化合物のエレクトロルミネッセンス発光を吸収
    して501〜600nmの範囲内に極大発光波長を有す
    る無機化合物を少なくとも1種含有する変換層と、前記
    化合物のエレクトロルミネッセンス発光を吸収して60
    1〜700nmの範囲内に極大発光波長を有する無機化
    合物を少なくとも1種含有する変換層の少なくともいず
    れか一つ、を有することを特徴とする上記請求項4、
    5、6、または、7に記載の有機エレクトロルミネッセ
    ンス素子。
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