JP2002249414A - 皮膚及び/又は半粘膜の外観を変えるための、ビニルピロリドン及びアルケンのコポリマーの化粧的使用 - Google Patents
皮膚及び/又は半粘膜の外観を変えるための、ビニルピロリドン及びアルケンのコポリマーの化粧的使用Info
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Abstract
果を変えるための手段を提供すること。 【解決手段】 生理学的に許容される媒体を含む化粧品
組成物中に、皮膚及び/又は半粘膜の外観を変えるため
の薬剤として、ビニルピロリドンとC10-C40アルケン
とのコポリマーを含むものを化粧的に使用する。コポリ
マーとしては、ビニルピロリドンと、ペンタデセン、ヘ
キサデセン、ヘプタデセン、オクタデセン、ノナデセ
ン、エイコセン、ドコセン、及びトリアコンテンから選
択されるアルケンとのコポリマーが好ましく、具体的に
は、PVP/ヘキサデセンコポリマー、PVP/エイコセ
ンコポリマー、及びトリコンタニルPVPより選択され
る。
Description
れる媒体を含む化粧品組成物中において、皮膚及び/又
は半粘膜の外観を変えるための薬剤としての、ビニルピ
ロリドンとC10-C40アルケンとの少なくとも1のコポ
リマーの使用に関する。
特に光学的効果を変えることを目的としている。「外観
を変える」の表現は、皮膚の表面についての触知及び視
認できる異常、即ち以下のもの: -皮膚の起伏(レリーフ)の欠陥、例えばしわ、細かい
しわ、毛穴、 -皮膚の色の欠陥、特に目の周りの隈(rings)により構
成されるもの、 -皮膚の明るい領域であって、一般に額や鼻の脇の平面
に丁度位置しているもの、のあらゆる修正・変更も意味
すると理解される。
の艶消(mattification)やその色及び起伏の均一化で
あるとも理解される。
響を受けるが、これにはメラニンの量、血液循環、及び
温度が含まれる。皮膚は高温下においては赤くなる傾向
を示すが、それは動脈の血流が増加するからである。更
に温度の低下時には、青くなる傾向にあるが、これは血
流の低下と、代謝による酸素消費量の増大のためであ
る。代謝、及び外来因子が皮膚の色に与える影響は、特
に目の領域においては、顕著に現れるが、それはこの部
分においては皮膚が薄いからである。これらの影響は、
隈(rings)の外観となって明らかになるが、これはア
レルギー現象により激しくなったり、目の領域のくぼみ
の場合には、光の反射の変化により影が生じるために激
しくなったりする。隈はさらに、寝不足によっても生じ
ることが知られるが、これはおそらく目の回りの血液の
停滞によるものである(Oresajo C. et al., Cosmetics
and Toiletries, 102, 29-34 (1987))。
明されていないが、3つのタイプの隈が臨床的に区別さ
れている。即ち、青い隈(おそらくは微小循環の低下に
よりヘモグロビンレベルの低下が引き起こされたことに
よるもの)、茶色の隈(メラニン色素が、年齢及び/又
は紫外線の影響により蓄積したことによるもの)、そし
て赤色の隈である。
隈は、決して美的なものではなく、マスキングしたり取
り除こうとさえする努力が絶えず行われている。
管の弱化により生じる隈を、植物抽出物、具体的にはナ
ギイカダやセイヨウトチノキ等の血管強壮剤(venotoni
cs)や;ビタミンA、K、E、B5や、C等のビタミン
類や;カフェイン等の排水性(draining)薬剤;であっ
て、血液循環を改善したり、毛細血管を強くしたり、血
管を強化してその破壊を防ぐことができるもので処置す
ることが提案されている。他の解決方法は、光学的効果
(シリカ、雲母、二酸化チタン等)によるか、タツナミ
ソウ、クワ、カンゾウや、カツミレの抽出物などの脱色
剤を使って、目の領域を明るくすることにより、隈をか
くすことからなる。
は、硫酸デキストランとエシン(escin)との組合せに
より、毛細管の拡張を抑えることが可能になり、目の回
りの隈の治療に有益である抗浮腫効果が示された。
は、驚くべきことに、ビニルピロリドンとアルケンとの
ある種のコポリマーを、化粧品組成物中で使用すると、
この組成物が隈を弱めたり、更には隈を消失させるよう
にすることを発見した。
の視覚的異常としては、局所的な脂性外観がある。
得ることは、混合肌(combinationskin)又は脂性皮膚
を有する者により強く望まれ、また同様に暑い気候又は
湿気の多い気候において使用することを意図する化粧品
組成物の場合にも望まれている。皮膚表面における過剰
な皮脂による光沢は、実際に美的ではないものと一般に
は考えられている。同様に、美的理由により、艶消効果
を唇に付与することが望ましいであろう。クリーミーで
スムーズな感触を有するが、光沢や輝きの少ない口紅の
必要性を感じる者も実際に存在する。
の使用されている手段は、タルク、デンプン、雲母、シ
リカ、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリβ-アラ
ニン粉末や、ポリメチル(メタ)アクリレート粉末等の
充填剤を使用することを必須としている。しかしながら
このような充填剤には、皮膚や唇に対して不自然な粉状
の外観を付与し、皮膚や唇の欠陥を強調してしまいかね
ないという不利益がある。更にこれらの組成物は一般
に、皮膚や唇の、長期にわたる乾燥を引き起こし、ま
た、これらを滑らかにすることは困難である。それらの
マット(艶消)効果はしかも、長続きしない。更には、
このような粉末や充填剤を、粘性のオイル(ラノリン
等)を含む口紅等の組成物へ導入することには困難を伴
うが、それはこのような組成物は粘度が高過ぎて成型中
に空気をトラップしてしまうからである。
ドンとある種の長鎖アルケンとのコポリマーにより、先
行技術の不利益を呈することなく皮膚及び唇にマット感
を付与することが可能であることを発見した。
61, WO 97/42933)や、ベビークリーム(WO 94/14413)
へ耐水性を付与したり、メークアップ用組成物(EP-0 9
97139, WO 99/22710, WO 98/16196, WO 97/17057, EP-0
819 428)へ耐移り性を付与することが可能な膜形成性
化合物として、このようなコポリマーが既に文献に記載
されている。これは、マスカラの構成成分としても文献
に記載されている(EP-0 792 636, US-5,389,363)。
のようなコポリマーは、これを含有する化粧品組成物の
物理的特性を改善するために使用されていて、特には当
該組成物の、保持性、耐移り性、及び耐水性を改善する
ために使用されている。このようなコポリマーを含む組
成物は、より具体的には口紅(リップスティック)、フ
ァンデーション、マスカラ、アイライナー、日焼け剤
(self-tanning agents)、日焼け止め製品や、蚊よけ
剤である。
ロリドンとアルケンとのコポリマーを使用して皮膚及び
/又は半粘膜の外観を変えるということはこれまでに一
切示唆されていない。
ルケンとのコポリマーについてのこのような新規の応用
により、新規の目的に使用すること、具体的には脂性の
皮膚や混合肌用の組成物や、皮膚の老化の兆候、及び/
又は皮膚における疲労の兆候を正す組成物において上記
の物質を使用すること、を考えついた。
とC10-C40アルケンとの少なくとも1のコポリマー
の、生理学的に許容される媒体を含む化粧品組成物中に
おける、皮膚及び/又は半粘膜の外観を変えるための薬
剤としての、美容的使用である。
膚及び/又は唇にマット感を付与するため、及び/又は
目の回りの隈を穏やかにするため、及び/又は皮膚のし
わ及び細かいしわ及び/又は毛穴を隠すために使用する
ことができる。
肌の美容処理において、又は皮膚に現れた老化及び/又
は疲労の兆候の処理において、生理学的に許容される媒
体中に、ビニルピロリドンとC10-C40アルケンとの少
なくとも1のコポリマーを含む組成物を使用することで
もある。
与すること、及び/又は唇にマット感を付与すること、
及び/又は皮膚の、隈、及び/又はしわおよび細かいし
わ、及び/又は毛穴を隠すための美容方法であって、皮
膚又は唇に対して、生理学的に許容される媒体中に、ビ
ニルピロリドンとC10-C40アルケンとの少なくとも1
のコポリマーを含む組成物を局所的に適用することを含
む方法でもある。
類の中では、ペンタデセン、ヘキサデセン、ヘプタデセ
ン、オクタデセン、ノナデセン、エイコセン、ドコセ
ン、トリアコンテンを挙げることができる。
重量平均分子量は、5000乃至30000の間、好ま
しくは6000乃至20000の間にある。
では、PVP/ヘキサデセンコポリマー(CFTA
名)、PVP/エイコセンコポリマー(CFTA名)、
及びトリコンタニルPVPコポリマー(CFTA名)を
挙げることができる。
onV-220(これは約20-28重量%のピロリドン単位を
含み、8600の重量平均分子量を有するPVP/エイ
コセンコポリマーである)、及びGanexV-220の名
称で販売されるPVP/エイコセンコポリマー、並びに
UnimerU-15の名称でInduchem社より販
売されるもの;AntaronV-216及びGanexV
-216の名称でISP社より、UnimerU-151の名称
でInduchem社より販売されるPVP/ヘキサデ
センコポリマー;AntaronWP-660及びGane
xWP-660の名称でISP社より、UnimerU-6の
名称でInduchem社より販売されるトリコンタニ
ルPVPコポリマーを挙げることができるが、これらの
リストには限定されない。
タニルPVPである。
組成物中において、所望の効果を得るために有効な量で
存在するであろう。例えば、皮膚へ適用する場合には、
このコポリマーは、組成物の全重量に対して、0.1乃
至20%、更に好ましくは0.5乃至10%、更に好ま
しくは0.5乃至5%を占める。唇等の半粘膜に適用す
る場合には、このポリマーは好ましくは、組成物の全重
量に対して、3%未満、より好ましくは0.1乃至2%
を占める。この濃度範囲により、心地よく(乾燥させ
ず)、少なくとも4時間もの間、良好に保持される唇用
の組成物を得ることが可能になる。
く、また、白色若しくは着色クリーム、軟膏、乳液、ロ
ーション、漿液、ペースト、フォームの外観を有しても
よい。これはエアロゾル又はパッチの形態で皮膚に適宜
適用してもよい。固体の形態、具体的にはリップスティ
ックの形態で提供することもできる。これは皮膚又は唇
用の、ケア製品及び/又はメークアップ製品として使用
できる。
品分野で通常のアジュバント、例えば親水性又は親油性
のゲル化剤、親水性又は親油性の活性剤、保存料、抗酸
化剤、溶媒、香料、充填剤、遮蔽剤、顔料、臭気吸収
剤、及び着色物質を含んでもよい。これらの種々のアジ
ュバントの量は、検討する分野において通常使用される
ものであり、例えば組成物の全重量に対して0.01乃
至20%である。このようなアジュバントは、その性質
により、脂肪性相又は水性相へ導入することができる。
如何なる場合にも、このようなアジュバントのみならず
その比率も同様に、本発明のコポリマーの望ましい性質
を損なわないようにして選択される。
される何れのガレン製薬の形態で提供することもでき、
また、特に、任意にゲル化した油性溶液、脂肪性相を水
性相中に分散して得られるか(O/W)又はその逆の
(W/O)エマルジョン、三重エマルジョン(W/O/
W、又はO/W/O)、イオンタイプ(リポソームやオレ
オソーム)、及び/又は非イオンタイプ(ニオソーム)
の小胞分散物及び/又はナノカプセル又はナノスフェア
の分散物とすることも可能である。
ための使用の場合、本発明の組成物は、好ましくはO/
W型のエマルジョン形態をとり、その外部水性相により
冷却効果が得られる。リップスティックの形態での適用
の場合、この組成物は対照的に、好ましくは無水性であ
ろう。
合、脂肪性相の比率は、当該組成物の全重量に対して5
乃至80重量%、好ましくは5乃至50重量%の範囲で
ある。エマルジョン形態の組成物中において使用される
オイル、乳化剤、及び共乳化剤は、検討する分野におい
て通常使用されるものより選択される。乳化剤及び共乳
化剤は、一般的には組成物中において、組成物の全重量
に対して0.3乃至30重量%、好ましくは0.5乃至
20重量%の範囲の比率で存在する。変形例としては、
本発明のエマルジョン形態の組成物は、乳化剤を含まな
くても良い。
としては、以下のものを例として挙げることができる: -動物起源の炭化水素性油、例えばペルヒドロスクワレ
ン; -植物起源の炭化水素性油、例えば4乃至10個の炭素
原子を含む脂肪酸の液体のトリグリセリド及びシアバタ
ーの液体画分; -合成のエステル及びエーテル、例えば式R1COOR2
及びR1OR2(式中、R1は8乃至29個の炭素原子を
含む脂肪酸残基を表し、R2は、3乃至30個の炭素原
子を有する分枝鎖又は直鎖の炭化水素鎖を表す)のオイ
ル、例えばプルセリンオイル、イソノニル=イソノナノ
エート、イソプロピル=ミリステート、2-ヘキシルエチ
ル=パルミテート、2-オクチルドデシル=ステアレート、
2-オクチルドデシル=エルケート(erucate)、イソステ
アリル=イソステアレート;ヒドロキシル化エステル、
例えばイソステアリル=ラクテート、オクチル=ヒドロキ
システアレート、オクチルドデシル=ヒドロキシステア
レート、ジイソステアリル=マレート、トリイソセチル=
シトレート、脂肪アルコールのヘプタノエート、オクタ
ノエート、及びデカノエート;ポリエステル、例えばプ
ロピレングリコール=ジオクタノエート、ネオペンチル
グリコール=ジヘプタノエート、及びジエチレングリコ
ール=ジイソノナノエート;並びにペンタエリトリトー
ルのエステル、例えばペンタエリトリチル=テトライソ
ステアレート等の脂肪酸のエステル及びエーテル;
鎖又は分枝鎖の炭化水素、例えば揮発性又は無揮発性の
パラフィンオイル及びその誘導体、ワセリン、ポリデセ
ン、水素化ポリイソブテン(パーリーン(parlean)オ
イル等)等; -8乃至26個の炭素原子を有する脂肪アルコール、例
えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこ
れらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチ
ルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデ
カノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルア
ルコール、リノレイルアルコール等; -一部が炭化水素ベース及び/又はシリコーンベースの
フッ素化油、例えばJP-A-2-295912に記載されるも
の; -シリコーンオイル、例えば揮発性又は不揮発性のポリ
メチルシロキサン(PDMS)であって、直鎖状又は環
状のシリコーン含有鎖を有し、室温で液状又はペースト
状のもの、具体的には、シクロヘキサシロキサン等のシ
クロポリジメチルシロキサン(cylopolydimethylsiloxa
ne)(シクロメチコーン)、シリコーン含有鎖の末端に
又は当該鎖の中から張り出して、2乃至24個の炭素原
子を有するアルキル基、アルコキシ基、又はフェニル基
を含むポリジメチルシロキサン;フェニル化シリコーン
(例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコー
ン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサ
ン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェ
ニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチル=シ
ロキシシリケート、及びポリメチルフェニルシロキサ
ン); -これらの混合物。
しては例えば、O/W乳化剤(脂肪酸とポリエチレング
リコールのエステル等、具体的にはPEG-100=ステア
レート、及び脂肪酸とグリセリンのエステル(グリセリ
ル=ステアレート等))、並びにW/O乳化剤、例えばオ
キシエチレン化ポリ(メチルセチル)(ジメチル)メチ
ルシロキサン(Degussa Goldschmidt社よりABIL WE09の
名称で入手可能なもの)や、エチレングリコール アセ
チル=ステアレート、及びグリセリル=トリステアレート
の混合物であって、Guardian社よりUNITWIXの名称で販
売されているものを挙げることができる。
シビニルポリマー(カルボマー)、アクリル酸コポリマ
ー、例えばアクリレート/アルキルアクリレートコポリ
マー、ポリアクリルアミド、ポリサッカリド、天然ゴム
及びクレーを挙げることができ、そして親油性ゲル化剤
としては、ベントン等の変性クレー、脂肪酸の金属塩、
疎水性シリカ、及びポリエチレンを挙げることができ
る。
剤としては例えば、顔料以外に、シリカ粉末;タルク;
無水オクテニルコハク酸で架橋されたデンプンであっ
て、National Starch社よりDRY FLO PLUS(28-1160)の
名称で販売されているもの;ポリアミド粒子、具体的に
はAtochem社よりORAGSOLの名称で販売されているもの;
ポリエチレン粉末;アクリルコポリマーベースのミクロ
スフェア、例えばエチレングリコール=ジメタクリレー
ト/ラウリル=メタクリレートコポリマーであって、Dow
Corning社よりPOLYTRAPの名称で販売されているもの;
発泡粉末、例えば中空ミクロスフェア、特にKemanord P
last社よりEXPANCELの名称で販売されるミクロスフェア
や、Matsumoto社よりMICROPEARL F 80 EDの名称で販売
されるもの;シリコーン樹脂ミクロビーズ、例えばTosh
iba Silicone社よりTOSPEARLの名称で販売されるもの;
並びにこれらの混合物を挙げることができる。これらの
充填剤は、本願発明の組成物又は調製物の全重量に対し
て、0乃至20重量%、好ましくは1乃至10重量%の
範囲の量で存在することができる。
填剤は、シリカ、雲母、及び二酸化チタンである。
候を美容的に処理するために使用する場合は、本発明の
組成物は好ましくは、血管強壮性植物抽出物(ナギイカ
ダ及び/又はセイヨウトチノキの抽出物等);ビタミン
(ビタミンA、K、E,B5、及び/又はC);キサン
チン塩基(カフェインなど);充填剤;脱色剤(タツナ
ミソウ、クワ、カンゾウ、及び/又はカツミレの抽出物
等)から選択される少なくとも1の化合物を含むであろ
う。
使用する場合には、本発明の組成物は好ましくは、ビタ
ミンB3及びB5;亜鉛の塩、特には酸化亜鉛や、グル
コン酸亜鉛;サリチル酸及びその誘導体、例えば5-(n
-オクタノイル)-サリチル酸;トリクロサン;カプリロ
イルグリシン;丁子抽出物;オクトピロックス(octopi
rox);ヘキサミジン;及びアゼライン酸及びその誘導
体より選択される少なくとも1の活性剤を含むであろ
う。
合には、上記の活性剤のうちの少なくとも一部は、球状
体中に、特にはイオン性又は非イオン性の小胞及び/又
はナノ粒子(ナノカプセル及び/又はナノスフェア)中
に導入することができる。
UVB遮蔽剤であって、有機性の遮蔽剤及び無機性の遮
蔽剤(適宜コーティングされて疎水性にされたもの)を
導入することも可能である。
のものではないが、これを参照することにより、本発明
はより明確に理解できるであろうし、更に本発明の利点
についてもより明らかになるであろう。
ラ A相 グリコール 7% 保存料 0.5% カフェイン 0.2% 塩化ナトリウム 0.27% 水 100%まで B相 シクロペンタシロキサン 5.85% 水素化ポリイソブタン 2% カルボマー 0.3% ジメチコノール(ゴム) 0.15% ステアリル=ヘプタノエート及びステアリル=カプリレー
ト4% B2相 トリコンタニルPVPコポリマー(Induchem社のUnimer
U-6)3% C相 アンモニアで架橋及び中和した、ポリ(2-アクリルアミ
ド-2-メチルプロパンスルホン酸) 1.2
% D相 トリエタノールアミン 0.4% 水 3% E相 ヒアルロン酸ナトリウム 1%
解し、次に65℃まで冷却した。B1相を65℃に加熱
した。B2相を次にB1相へ、撹拌しながら可溶化し、
そして得られたB相をA相に添加し、Moritz装置を使用
して乳化した。C相をA+B相の混合物上に散布し、Mor
itz装置を使用して、分散させた。次にD相を、撹拌し
ながらA+B+Cの混合物中へ添加し、その全体を室温ま
で冷却した。次にE相の成分をまず可溶化してから、E
相を撹拌しながら添加した。
B2相におけるトリコンタニルPVPを、3重量%のシ
リカで置換したものに対応している。調剤2は、実施例
1の組成物のB2相におけるトリコンタニルPVPを、
8重量%の、シリカ及び酸化亜鉛の混合物(40乃至6
0重量%のシリカと、60乃至40重量%の酸化亜鉛を
含むもの)で置換したものに対応している。調剤3は、
実施例1の組成物に対応している。
(青色、赤色、及び茶色)を有する被験者に適用した。
隈の領域と、その近傍の隈のない素肌との間の反射率の
差を、輻射分光器(spectroradiometer)で測定して、
反射率の差の曲線を、波長の関数として可視領域全体に
わたってプロットした。
を、それぞれ添付の図1乃至3に示した。
に対応し、Timmは、検討する調剤の適用直後に対応し
ている。
への挙動に対応している。仮に、隈のある領域を処理し
た後でもその差がほぼ0である場合には、その隈のある
領域の挙動は、隈のない近傍の素肌のものに近いことに
なるが、これは調剤の効果を示すものである。
色及び茶色の隈を有する被験者の隈の領域を処理した後
では、隈を有する領域と、隈のない近傍の素肌との間の
差の増加が見られるが、これは隈の増強を実証するもの
である。青色の隈の場合には、処理の前後におけるこの
ような差の変化は観察されなかった。これにより、調剤
1は青色の隈に与える効果がないと結論付けられる。
後、隈を有する領域と隈のない素肌との間の反射率の差
の変化は見られなかったが、これはこの調剤には効果が
ないことを示している(図2参照)。
被験者の処理後、反射率の差の低下は見られたが、これ
はビニルピロリドン/1-トリアコンテンコポリマーを含
むこの調剤が、赤色及び青色の隈に対して効果があるこ
とを実証するものである(図3参照)。
た。
性相を、撹拌しながら、加熱した水性相へ添加して調製
した。
消)組成物が得られた。
トリコンタニルPVPを含む)と、比較例の組成物(脂
肪相中の3%のトリコンタニルPVPの代わりに3%の
シリカを水性相中に含む)について測定した。測定は、
以下のようにして行った。組成物をゴム製支持体上に、
2g/cm2の量で広げ、乾燥させ、次に反射測角器を使
用して反射率を測定した。測定結果は、正反射と拡散反
射との間の比率Rである。マット化効果がより高い程、
Rの値はより低い。
が、これは(活性物質として)3%の濃度のトリコンタ
ニルPVPで、(活性物質として)3%のシリカで得ら
れるものよりもかなり高い、ある程度のマット感効果が
得られることを示している。
常の方法で調製した。
プスティック組成物を調製した。より正確には、組成物
Aは0.5%のトリコンタニル-PVPを含み、組成物
Bは、トリコンタニル-PVPを含まず、組成物Cは、
0.5%のポリブテンを含んでいる。このリップスティ
ックを、ラミネート化した試験カードに適用し、形成さ
れたフィルムの明るさを、輝度計(BYK Gardener, micr
o-PRI-gloss、モデル4525)で測定した。結果は、反射
率(%)で以下に示した。率が低いほど、当該フィルム
のマット感が高い(輝度が低い)。それぞれの組成物に
ついて、7乃至9回測定し、その平均を計算した。結果
を以下の表に示す。
0.5%のトリコンタニル-PVPを含有する、本発明
の組成物Aは、比較例として挙げられている他の二つの
組成物と比較して輝度はかなり低くなっているが、これ
はこのリップスティックで得られるマット感を実証する
ものである。
しない領域の反射率の差に与える効果を示すグラフであ
る。
しない領域の反射率の差に与える効果を示すグラフであ
る。
しない領域の反射率の差に与える効果を示すグラフであ
る。
Claims (22)
- 【請求項1】 生理学的に許容される媒体を含む化粧品
組成物中における、皮膚及び/又は半粘膜の外観を変え
るための薬剤としての、ビニルピロリドンとC10-C40
アルケンとのコポリマーの化粧的使用。 - 【請求項2】 皮膚にマット感(艶消)を付与するため
の、請求項1に記載のコポリマーの化粧的使用。 - 【請求項3】 唇にマット感(艶消)を付与するため
の、請求項1に記載のコポリマーの化粧的使用。 - 【請求項4】 目の回りの隈(rings)を穏やか(ソフ
ト)にするための、請求項1に記載のコポリマーの化粧
的使用。 - 【請求項5】 皮膚のしわ及び細かいしわ、及び/又は
毛穴を隠すための、請求項1に記載のコポリマーの化粧
的使用。 - 【請求項6】 前記のコポリマーが、ビニルピロリドン
と、ペンタデセン、ヘキサデセン、ヘプタデセン、オク
タデセン、ノナデセン、エイコセン、ドコセン、及びト
リアコンテンから選択されるアルケンとのコポリマーよ
り選択されることを特徴とする、請求項1乃至5の何れ
か一項に記載の使用。 - 【請求項7】 前記のコポリマーの重量平均分子量が、
6000乃至20000の間にあることを特徴とする、
請求項6に記載の使用。 - 【請求項8】 前記のコポリマーが、PVP/ヘキサデ
センコポリマー、PVP/エイコセンコポリマー、及び
トリコンタニルPVPより選択されることを特徴とす
る、請求項6又は7に記載の使用。 - 【請求項9】 前記のコポリマーが、トリコンタニルP
VPであることを特徴とする、請求項8に記載の使用。 - 【請求項10】 前記のコポリマーが、組成物の全重量
の0.5乃至5%を占めることを特徴とする、請求項
1、2、4、又は5の何れか一項に記載の使用。 - 【請求項11】 前記のコポリマーが、組成物の全重量
の0.1乃至2%を占めることを特徴とする、請求項3
に記載の使用。 - 【請求項12】 生理学的に許容される媒体中に、ビニ
ルピロリドンとC10-C40アルケンとの少なくとも1の
コポリマーを含む組成物の、脂性皮膚又は混合肌(comb
ination skin)の美容処理のための使用。 - 【請求項13】 前記の組成物が、ビタミンB3及びビ
タミンB5;亜鉛の塩、特に酸化亜鉛及びグルコン酸亜
鉛;サリチル酸及びその誘導体、例えば5-(n-オクタ
ノイル)サリチル酸;トリクロサン;カプリロイルグリ
シン;丁子抽出物;オクトピロクス;ヘキサミジン;並
びにアゼライン酸及びその誘導体、より選択される少な
くとも1の活性剤を更に含むことを特徴とする、請求項
12に記載の使用。 - 【請求項14】 前記の組成物が、水中油型エマルジョ
ンの形態をとることを特徴とする、請求項13に記載の
使用。 - 【請求項15】 生理学的に許容される媒体中に、請求
項9に規定される少なくとも1のコポリマーを含む組成
物の、老化及び/又は疲労に関する皮膚の兆候の美容処
理における使用。 - 【請求項16】 前記の組成物が、血管強壮性(venoto
nic)植物抽出物;ビタミン;キサンチン塩基;充填
剤;及び脱色剤より選択される少なくとも1の化合物を
更に含むことを特徴とする、請求項15に記載の使用。 - 【請求項17】 前記の血管強壮性植物抽出物が、ナギ
イカダ及び/又はセイヨウトチノキの抽出物より選択さ
れることを特徴とする請求項16に記載の使用。 - 【請求項18】 前記のビタミンが、ビタミンA、ビタ
ミンK、ビタミンE、ビタミンB5、及び/又はビタミ
ンCより選択されることを特徴とする請求項16に記載
の使用。 - 【請求項19】 前記のキサンチン塩基が、カフェイン
であることを特徴とする、請求項16に記載の使用。 - 【請求項20】 前記の充填剤が、シリカ、雲母、及び
二酸化チタンより選択されることを特徴とする請求項1
6に記載の使用。 - 【請求項21】 前記の脱色剤が、タツナミソウ、ク
ワ、カンゾウ、及び/又はカツミレの抽出物より選択さ
れることを特徴とする、請求項16に記載の使用。 - 【請求項22】 生理学的に許容される媒体中に、ビニ
ルピロリドンとC10-C40アルケンとの少なくとも1の
コポリマーを含む組成物を、皮膚又は唇へ局所的に適用
することを含む、皮膚にマット感を付与するための、及
び/又は唇にマット感を付与するための、及び/又は皮
膚の隈(rings)、及び/又はしわ及び細かいしわ、及
び/又は毛穴を隠すための美容方法。
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