JP2002249183A - 衛生薄葉用紙の収納箱及び衛生薄葉用紙の収納体 - Google Patents

衛生薄葉用紙の収納箱及び衛生薄葉用紙の収納体

Info

Publication number
JP2002249183A
JP2002249183A JP2001044279A JP2001044279A JP2002249183A JP 2002249183 A JP2002249183 A JP 2002249183A JP 2001044279 A JP2001044279 A JP 2001044279A JP 2001044279 A JP2001044279 A JP 2001044279A JP 2002249183 A JP2002249183 A JP 2002249183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slit
tissue paper
paper
thin paper
sanitary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001044279A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002249183A5 (ja
JP4533543B2 (ja
Inventor
Takeharu Mukai
丈晴 向井
Yoshinori Shimizu
芳紀 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2001044279A priority Critical patent/JP4533543B2/ja
Priority to US10/468,629 priority patent/US20040112783A1/en
Priority to TW091102656A priority patent/TW553821B/zh
Priority to KR1020087006876A priority patent/KR100883488B1/ko
Priority to PCT/JP2002/001408 priority patent/WO2002065885A1/ja
Priority to KR1020027014081A priority patent/KR100888106B1/ko
Publication of JP2002249183A publication Critical patent/JP2002249183A/ja
Priority to US11/601,989 priority patent/US7775958B2/en
Publication of JP2002249183A5 publication Critical patent/JP2002249183A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4533543B2 publication Critical patent/JP4533543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Cartons (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】衛生薄葉用紙の取り出し時における破断を防止
することができる衛生薄葉用紙の収納箱を提供する。 【解決手段】箱1の上面に形成された窓2Aをスリット
2Aを有するシート2が内側から覆っており、内部の衛
生薄葉用紙3を順次前記スリット2Aを通して取り出す
ようにした収納箱1の、スリット2Aの有効長さLを、
衛生薄葉用紙長手方向の長さ3aの72〜90%にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、収納箱及び
収納厚さを薄くする場合に好適な、衛生薄葉用紙の収納
箱及び衛生薄葉用紙の収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】ティシュペーパー、トイレットペーパ
ー、ちり紙等の衛生用紙は、その利便性から、今日では
生活必需品とされている。そして、これらの衛生用紙
は、ティシュペーパーであれば一般的に箱の上面に形成
された窓を内側からスリットを有するシートが覆ってお
り、内部の衛生薄葉用紙を順次前記スリットを通して取
り出すようにした収納箱に収納されている。このように
して収納される衛生薄葉用紙は、手触りの良さ、ふんわ
りした感触とともに、取り出し時に破断せず、かつ使用
に耐え得る十分な強度も要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ティシュペーパーの場
合、多くは木材パルプ100%を原料としており、手触
りの良さ、ふんわりした感触を得るための、細胞壁の薄
い木材繊維を使用する方法や柔軟剤を混入する方法が知
られている。後者の強度の観点からは、強度の高い木材
繊維の配合率を高める、叩解処理を行う方法がある。
【0004】しかし、前者の方法に従って特別な木材繊
維を使用することはコスト高に直接つながり、強度を高
める方向で検討すると、手触りの良さ、ふんわりした感
触を阻害する要因となる。
【0005】他方、近年では、ティッシュペーパの購入
時における持ち運びの便利さや、意匠性の観点から、収
納枚数を減じないで、収納箱の厚さを薄くする努力がな
されている。この場合、製品を購入し開口部を開封し、
ティシュペーパーのスリットからの初期の取り出し時に
おいては、いま取り出そうとするティシュペーパーと内
部のティシュペーパー束との間の隙間が小さく、取り出
しに際しティシュペーパーがやぶけてしまう虞が大きく
なる。
【0006】この取り出し時のティシュペーパーの破断
は、収納箱が厚く、従って枚葉当たりの坪量が比較的大
きく、強度がある程度高い場合には問題にならなかった
が、収納枚数を減じないで、収納箱の厚さを薄くする、
従って枚葉当たりの坪量を小さくしようとする場合に
は、大きな問題点としてあらわれることが知見された。
【0007】そこで、本発明の課題は、衛生薄葉用紙の
取り出し時における破断を防止することができる衛生薄
葉用紙の収納箱を提供することにある。また、衛生薄葉
用紙を破断することなく収納箱から取り出すことがで
き、さらに手触りの良さ、ふんわりした感触を与え、か
つ十分な強度を有する衛生薄葉用紙の収納体を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、次記のとおりである。 <請求項1記載の発明>箱の上面に形成された窓をスリ
ットを有するシートが内側から覆っており、内部に多数
枚の折り重なられた衛生薄葉用紙を順次前記スリットを
通して取り出すようにした収納箱であって、前記スリッ
トの有効長さが、前記衛生薄葉用紙の横方向の長さの7
2〜90%とされたことを特徴とする衛生薄葉用紙の収
納箱。
【0009】<請求項2記載の発明>収納箱の上面に形
成された窓をスリットを有するシートが内側から覆って
おり、2枚重ね状態で内部に多数枚の折り重なられた衛
生薄葉用紙を順次前記スリットを通して取り出すように
した収納体であって、前記スリットの有効長さが、前記
衛生薄葉用紙の横方向の長さの72〜90%とされ、前
記衛生薄葉用紙の坪量が10〜22g/m2とされ、湿
潤時の横方向の引張強さが32N/m以上とされたこと
を特徴とする衛生薄葉用紙の収納体。
【0010】<請求項3記載の発明>衛生薄葉用紙の乾
燥時の縦方向の引張強さが横方向の引張強さの1.5〜
4倍とされた請求項2記載の衛生薄葉用紙の収納体。
【0011】<請求項4記載の発明>衛生薄葉用紙のク
レープ数が30〜55本/cmとされ、製品化段階での
見掛けの密度が密度が0.10〜0.20g/cm3
なるように収納箱に収納された請求項2または請求項3
記載の衛生薄葉用紙の収納体。
【0012】<請求項5記載の発明>衛生薄葉用紙のク
レープ率が10〜28%、縦方向の伸び率が7〜20%
とされ、製品化段階での見掛けの密度が0.10〜0.
20g/cm3となるように収納箱に収納された請求項
2または請求項3記載の衛生薄葉用紙の収納体。
【0013】<請求項6記載の発明>収納箱の上面に形
成された窓をスリットを有するシートが内側から覆って
おり、2枚重ね状態で内部に多数枚の折り重なられた衛
生薄葉用紙を順次前記スリットを通して取り出すように
した収納体であって、前記衛生薄葉用紙の乾燥時の縦方
向の引張強さが160N/m以下とされ、縦方向の伸び
率が7〜20%とされ、乾燥機内で60℃で放置後にお
ける衛生薄葉用紙束の復元率が20%以下となるように
前記箱に収納されたことを特徴とする衛生薄葉用紙の収
納体。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳説
する。本発明に係る衛生薄葉用紙としては、ティシュペ
ーパー、トイレットペーパー、ちり紙等を挙げることが
できるが、以下では、ティシュペーパーとする場合につ
いて説明する。なお、ティシュペーパーの縦方向及び横
方向については、抄紙の流れ方向を縦方向、直角方向を
横方向とする。これは、箱内の収納段階では、箱の長手
方向が横方向、短方向が縦方向となる。また、以下の形
態では、2枚重ね(2プライ)の場合について述べる
が、枚葉(1プライ)のものも可能である。重ね枚数と
しては、2枚重ね(2プライ)のものを200組、合計
400枚のものが好適であるので、以下の説明もこの場
合を基本としている。
【0015】(収納箱)本発明に係る衛生薄葉用紙、た
とえばティシュペーパーの収納箱は、図1に示すよう
に、箱1の上面に形成された窓1Aをスリット2Aを有
するシート2が内側から覆っており、内部のティシュペ
ーパーを順次前記スリット2Aを通して取り出すように
した収納箱である。ここに窓1Aは、箱1の上面にミシ
ン目などの切りこみ目が予め形成され、その切りこみ目
で囲まれる部分を剥ぎ取ることにより、形成される公知
の構成のものである。
【0016】シート2は、窓1Aのサイズより大きく、
例えば図示のように方形とし、箱の上面に内側より接着
剤により接着する。また、本実施の形態では、シート2
として、ポリエチレンフィルムシートを用いたが、これ
に代えて、坪量が10〜35g/m2であり、合成繊維
または化学繊維を混抄した合成紙、あるいは不織布から
なるシートを用いることもできる。合成繊維または化学
繊維としては、レーヨン、アセテート、ビニルアセテー
トが好適であり、さらにリサイクル化をある程度無視す
れば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルな
ども使用可能である。他方、不織布としては、形態の面
からはエアースルー不織布、ポイントボンド不織布、メ
ルトブロー不織布、スパンボンド不織布などを用いるこ
とができる。材質的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、パルプなどを例示できる。坪量は、
10g/m2未満では、強度的に不足し、ティシュペー
パー3の取り出し時において裂けあるいは破断の確率が
高くなる。逆に、35g/m2を超えると、強度の問題
はないものの、コスト高となるばかりでなく、取り出し
時のノイズが大きくなる傾向にある。
【0017】シート2にはスリット2Aが形成されてい
るが、このスリット2Aは、シート2を箱1の上面内側
へ接着した状態において、窓1Aの幅方向中央部に(箱
1の長手方向(ティシュペーパー3の横方向)と沿うよ
うに形成されている。スリット2Aの長さは、図2の
(a)に示すように、窓1Aの長手方向全長より短くす
ることが望ましいが、図2の(b)に示すように、窓1
Aの長手方向全長と同じ長さにすることも、さらに、図
2の(c)に示すように、シート2の横方向長さより短
い条件の下で、窓1Aの長手方向全長より長くすること
もできる。
【0018】この意味でのスリット2Aの開口可能長さ
L(開口可能長さLは、図2の(a)及び(b)の場合
であればスリット2Aの全長、図2の(c)の場合であ
れば、窓1Aの長手方向全長となる。)は、本発明の従
って、ティシュペーパー3の横方向長さ3aの72〜9
0%とされる。より好ましい範囲は76〜85%であ
る。
【0019】現在市販のコンパクトタイプのティシュペ
ーパーにおいては、衛生薄葉用紙のサイズは縦が197
mm、横が229mmであり、収納箱のサイズは長さ2
40mm、幅115mm、高さ65mmであり、スリッ
トは通常は図2の(a)の形態で形成され、そのスリッ
ト長さは、約160mmであり、スリットの有効長さ
は、ティシュペーパーの横方向の長さの約70%であ
る。
【0020】また、ティシュペーパーは、通常は2枚重
ねであり、その単位ティシュペーパーを取り出し終了時
点で後続のティシュペーパーがスリットから出るよう
に、インターホルダーにより折り重ねられている。
【0021】ティシュペーパー3を収納箱1から取り出
すに際しては、ティシュペーパー3の側縁近傍の中央部
における摘み部3Tを持って引き上げる。このとき、テ
ィシュペーパーの横方向端部が、引き上げに伴なって徐
々にスリット2Aの両端2a,2bに集まる。集まった
ティシュペーパー3が、スリット2Aの両端2a,2b
に引っ掛かりながら引き上げ動作がなされるため、いま
引き上げ動作を行なっているティシュペーパーに対し
て、摘み部3Tとスリット2Aの両端2a,2bとを結
ぶ部分に集中的に引張力F,Fが働く。特に取り出し動
作の後半段階では、図3に概要を示すように、前述のよ
うに折り重ねによって後続のティシュペーパーも引き上
げるための力も必要となり、その分の引張力が加算され
る。ティシュペーパーに作用する引張力Fについて、補
足説明すると、取り出し時の前半では、X(ティシュペ
ーパーの横方向端部をスリット2Aの両端2a,2bに
集める力:後続のティシュペーパーとの摩擦力に抗して
分離するための力も含まれる)+Y(ティシュペーパー
3とスリット2Aの両端2a,2bとの摩擦力に抗して
引き上げる力)であり、後半では、ほぼX+Yに対し
て、Z(折り重ねによって後続のティシュペーパーも引
き上げるための力)も加算される。
【0022】摘み部3Tとスリット2Aの両端2a,2
bとを結ぶ引張力Fは、ティシュペーパー3の横方向の
破断力として作用する。そこで、本発明の従って、スリ
ット2Aの開口可能長さLを長くすると、図4に模式的
に示すように、同じ引張力Fであると仮定しても、ティ
シュペーパーの縦方向の分力は小さいものとなる。した
がって、ティシュペーパー3の横方向の破断力が小さい
ものとなる。しかも、現実としてY(ティシュペーパー
3とスリット2Aの両端2a,2bとの摩擦力に抗して
引き上げる力)の力も小さいものとなる。
【0023】したがって、Z力が加算したとしても、ス
リット2Aの開口可能長さLをティシュペーパー3の横
方向長さ3aの72〜90%とすると、通常の引き上げ
動作によっては破断しないものとなる。ここで、その割
合の下限値たる72%と従来の70%と数値的にはさし
たる相違はないと考えるかもしれないが、後述の実施例
及び比較例のように、さらに収納箱の高さを薄いもの
(45mm〜55mm高さ)とする場合に特に顕著な相
違がみられるものである。
【0024】前述のように、収納箱の高さが薄く、たと
えば従来コンパクトタイプで65mmであった箱の高さ
をたとえば50±2mmと小さくする場合、枚葉ティシ
ュペーパーの坪量を小さくする必要があるものの、その
坪量の減小化には必要強度確保のために限界があるの
で、おのずから収納されたティシュペーパー3束により
大きな圧力がかかることとなる。その結果、前述のX及
びZ力が大きくなり、ティシュペーパー3の破断が生じ
る易いものとなる。
【0025】この観点からも、横方向の引張強さを大き
くする、特に濡れた手で引き上げる際に特に破断が生じ
るので、湿潤時の横方向の引張強さが32N/m以上と
する改良のほか、スリットの有効長さが、ティシュペー
パーの横方向の長さの72〜90%とすることに特別な
意義があるものである。
【0026】上限を90%とするのは、収納状態におけ
るティシュペーパー3の収まりを良くするため、シート
2を箱1上面に接着する必要があるためである。なお、
特に、ティシュペーパー3の大きさを420cm2以上
とする場合において、窓1Aの面積を70cm2以上と
するのが望ましい。
【0027】(衛生薄葉用紙)本実施の形態に係るティ
シュペーパーは、常法により製造することができるが、
好ましくは100%木材パルプからなるものである。こ
の場合、NBKP:LBKPの割合としては、10:9
0〜70:30、特に35:65〜50:50が好まし
い。NBKPの割合が高いほど、柔軟性を得ることがで
きる。
【0028】本実施の形態に係るティシュペーパーは、
JIS P 8124に基づく坪量を10〜22g/m
2とし、JIS P 8113に基づく湿潤時の横方向の
引張強さを32N/m以上(より望ましくは34N/m
以上)とするのが好ましい。2枚重ねでの坪量を10〜
22g/m2、より望ましくは11.0〜16.0g/
2(1枚では5.0〜11.0g/m2、より望ましく
は8.0〜11.0g/m2)とすることにより、柔軟
性と強度とのバランスを図ることができる。また、横方
向の湿潤時の引張強さを32N/m以上(望ましくは3
4N/m以上)とすることにより強度が向上し、特に、
取り出しの際にティシュペーパーがやぶれるのを防止す
ることができる。
【0029】さらに、ティシュペーパーのJIS P
8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さは、乾燥時
の横方向の引張強さの1.5〜4.0倍、特に2.0〜
3.5倍とするのが好ましい。乾燥時の縦方向の引張り
強さを上げると、強度は増すものの柔軟性に劣る。縦方
向の引張り強さを下げると、柔軟性は向上するものの強
度に劣る。従来は、この比率が4.0倍を超えるものが
主流であったが、本発明に従って、乾燥時の縦方向の引
張強さを抑制し、その代わりに乾燥時の横方向の引張強
さを高めるように調整することにより、手触りの良さ、
ふんわりした感触を与え、かつ十分な強度を有するもの
を得ることができる。
【0030】ところで、本実施の形態に係るティシュペ
ーパーのクレープ加工は、ティシュペーパーの縦方向の
伸び率が7〜20%、好ましくは7〜13%となるよう
に行なうのが望ましい。また、クレープ数が30〜55
本/cmとなるように行うのが好ましい。このために、
クレープ率を10〜28%にするのが望ましい。
【0031】そして、クレープ率を10〜28%とした
ティシュペーパーは、収納箱に、その見掛け密度が0.
10〜0.20g/cm3となるように収納するのが好
ましい。密度を0.10g/cm3以上とすることによ
りティシュペーパーの収まりを良くすることができ、
0.20g/cm3以下とすることにより取り出しの際
の破断を防止することができる。乾燥時の縦方向の引張
強さが160N/m以下、特に望ましくは140N/m
以下であれば、60℃放置状態における衛生薄葉用紙束
の復元率が20%以下となるようにするのが特に望まし
い。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)ティシュペーパーを本実施の形態で説明し
た収納箱から取り出す際の破断の有無、及び取り出した
ティシュペーパーの柔軟性を調べた。収納箱の大きさ
は、長さ243mm、幅115mm、高さ65mmと
し、スリットは図2の(a)の形態で長さ165mm
(ティシュペーパーの横方向の長さの約72%)とし
た。また、ティシュペーパーは、サイズを縦197m
m、横229mmとし、1枚につき、坪量を12.0g
/m2、湿潤時の横方向の引張強さを32N/m、乾燥
時の横方向の引張強さに対する乾燥時の縦方向の引張強
さ(縦横比)を4.0倍、縦方向の伸び率を9.0%と
した。ティシュペーパーは、収納箱に2枚重ねで200
組、合計400枚収納した。評価方法は、次記のとおり
とした。
【0033】破断枚数:まず、箱の上面のミシン目で囲
まれる部分を剥ぎ取った後、2組のティシュペーパーを
取り出した。その後、30組のティシュペーパーを連続
して取り出し、30組のティシュペーパーのうち破断の
生じたティシュペーパーの組数をカウントした。30人
が同様の方法で試験を行い、その平均カウント数を破断
枚数とした。 柔軟性:30名の使用者のうち5名以上の者が柔軟性が
悪いと評価した場合を×とした。 (実施例2〜5及び比較例1,2)実施例1について、
スリット有効長さ、収納箱の高さ、湿潤時の横方向の引
張強さ、縦横比、を変化させて実施例2〜5、比較例
1,2とした。なお、収納箱の高さを50mmとした際
のティシュペーパーの見掛け密度は0.20g/cm 3
となっていた。評価結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1より、スリット有効長さを72%にす
ると取り出しの際に破断するティシュペーパーの数が減
少することが、この効果は特に、収納箱の高さを薄くし
た場合(50mm)に著しいことが知見された。また、
縦横比を4.0以下にすると柔軟性に優れることが知見
された。
【0036】(実施例6)実施例3について、ティシュ
ペーパーの縦横比を4.0倍としたのを縦方向への引張
強さを160N/mに変えるとともに、坪量及び縦方向
への伸び率を調整して60℃放置状態におけるティシュ
ペーパー束の復元率が20%となるように収納し、実施
例6とした。
【0037】(比較例3及び4)実施例6について、縦
方向への引張強さ及び復元率を変化させて比較例3また
は4とした。評価結果を表2に示した。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る衛生薄葉用
紙の収納箱によれば、衛生薄葉用紙の取り出し時におけ
る破断を防止することができる。また、衛生薄葉用紙を
破断することなく収納箱から取り出すことができ、さら
に手触りの良さ、ふんわりした感触を与え、かつ十分な
強度を有する衛生薄葉用紙の収納体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る収納箱の斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る収納箱の平面図である。
【図3】スリット端とティシュペーパーとの関係を示す
斜視図である。
【図4】力の作用の模式的説明図である。
【符号の説明】
1…収納箱、1A…窓、2…シート、2A…スリット、
3…衛生薄葉用紙、L…スリットの有効長さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 LB08 3E060 AA03 CE12 CE22 CF05 EA08 EA14 3E062 AA01 AB12 AC01 LA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱の上面に形成された窓をスリットを有す
    るシートが内側から覆っており、内部に多数枚の折り重
    なられた衛生薄葉用紙を順次前記スリットを通して取り
    出すようにした収納箱であって、 前記スリットの有効長さが、前記衛生薄葉用紙の横方向
    の長さの72〜90%とされたことを特徴とする衛生薄
    葉用紙の収納箱。
  2. 【請求項2】収納箱の上面に形成された窓をスリットを
    有するシートが内側から覆っており、2枚重ね状態で内
    部に多数枚の折り重なられた衛生薄葉用紙を順次前記ス
    リットを通して取り出すようにした収納体であって、 前記スリットの有効長さが、前記衛生薄葉用紙の横方向
    の長さの72〜90%とされ、 前記衛生薄葉用紙の坪量が10〜22g/m2とされ、
    湿潤時の横方向の引張強さが32N/m以上とされたこ
    とを特徴とする衛生薄葉用紙の収納体。
  3. 【請求項3】衛生薄葉用紙の乾燥時の縦方向の引張強さ
    が横方向の引張強さの1.5〜4倍とされた請求項2記
    載の衛生薄葉用紙の収納体。
  4. 【請求項4】衛生薄葉用紙のクレープ数が30〜55本
    /cmとされ、製品化段階での見掛けの密度が密度が
    0.10〜0.20g/cm3となるように収納箱に収
    納された請求項2または請求項3記載の衛生薄葉用紙の
    収納体。
  5. 【請求項5】衛生薄葉用紙のクレープ率が10〜28
    %、縦方向の伸び率が7〜20%とされ、製品化段階で
    の見掛けの密度が0.10〜0.20g/cm 3となる
    ように収納箱に収納された請求項2または請求項3記載
    の衛生薄葉用紙の収納体。
  6. 【請求項6】収納箱の上面に形成された窓をスリットを
    有するシートが内側から覆っており、2枚重ね状態で内
    部に多数枚の折り重なられた衛生薄葉用紙を順次前記ス
    リットを通して取り出すようにした収納体であって、 前記衛生薄葉用紙の乾燥時の縦方向の引張強さが160
    N/m以下とされ、縦方向の伸び率が7〜20%とさ
    れ、乾燥機内で60℃で放置後における衛生薄葉用紙束
    の復元率が20%以下となるように前記箱に収納された
    ことを特徴とする衛生薄葉用紙の収納体。
JP2001044279A 2001-02-20 2001-02-20 ティシュペーパーの収納体 Expired - Fee Related JP4533543B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044279A JP4533543B2 (ja) 2001-02-20 2001-02-20 ティシュペーパーの収納体
US10/468,629 US20040112783A1 (en) 2001-02-20 2002-02-02 Sanitary thin paper and method of manufacturing the thin paper, storage box for sanitary thin paper, storage body for sanitary thin paper, inter folder, and device and method for transfer of storage body for sanitary thin paper
TW091102656A TW553821B (en) 2001-02-20 2002-02-18 Sanitary thin paper and method of manufacturing the thin paper, storage box for sanitary thin paper, storage body for sanitary thin paper, inter folder, and device and method for transfer of storage body for sanitary thin paper
PCT/JP2002/001408 WO2002065885A1 (fr) 2001-02-20 2002-02-19 Papier sanitaire fin, procede de fabrication, boite de rangement et corps de rangement associes, dispositif d'entrepliage, dispositif et procede de transfert dudit corps de rangement
KR1020087006876A KR100883488B1 (ko) 2001-02-20 2002-02-19 인터폴더 및 위생용 박엽지의 제조설비
KR1020027014081A KR100888106B1 (ko) 2001-02-20 2002-02-19 인터폴더
US11/601,989 US7775958B2 (en) 2001-02-20 2006-11-20 Sanitary tissue paper, method of producing the same, carton box for sanitary tissue paper, sanitary tissue paper package, interfolder, and apparatus and method of conveying sanitary tissue paper package

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044279A JP4533543B2 (ja) 2001-02-20 2001-02-20 ティシュペーパーの収納体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002249183A true JP2002249183A (ja) 2002-09-03
JP2002249183A5 JP2002249183A5 (ja) 2007-01-25
JP4533543B2 JP4533543B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=18906300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001044279A Expired - Fee Related JP4533543B2 (ja) 2001-02-20 2001-02-20 ティシュペーパーの収納体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4533543B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012011199A1 (ja) * 2010-07-20 2012-01-26 大王製紙株式会社 ティシュペーパー及びティシュペーパー製品
JP2012024550A (ja) * 2010-11-30 2012-02-09 Daio Paper Corp ティシュペーパー製品
JP2013014344A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Daio Paper Corp ティシュペーパー製品
JP2018057691A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 大王製紙株式会社 ティシュペーパー
JP2018076123A (ja) * 2017-11-28 2018-05-17 日本製紙クレシア株式会社 ティシュペーパー製品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672883U (ja) * 1993-03-29 1994-10-11 大王製紙株式会社 ティシューペーパー入りカートン取出口構造
JPH083890A (ja) * 1994-04-12 1996-01-09 Kimberly Clark Corp 柔軟なティッシュ製品製造方法
WO1999015204A1 (en) * 1997-09-26 1999-04-01 Washington University Method for determining oncogenic activity of a substance
JPH11130167A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Oji Paper Co Ltd ティシュペーパー収納箱
JP2000080599A (ja) * 1998-06-26 2000-03-21 Kao Corp 嵩高紙の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672883U (ja) * 1993-03-29 1994-10-11 大王製紙株式会社 ティシューペーパー入りカートン取出口構造
JPH083890A (ja) * 1994-04-12 1996-01-09 Kimberly Clark Corp 柔軟なティッシュ製品製造方法
WO1999015204A1 (en) * 1997-09-26 1999-04-01 Washington University Method for determining oncogenic activity of a substance
JPH11130167A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Oji Paper Co Ltd ティシュペーパー収納箱
JP2000080599A (ja) * 1998-06-26 2000-03-21 Kao Corp 嵩高紙の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012011199A1 (ja) * 2010-07-20 2012-01-26 大王製紙株式会社 ティシュペーパー及びティシュペーパー製品
JP2012024168A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Daio Paper Corp ティシュペーパー製品
JP2012024550A (ja) * 2010-11-30 2012-02-09 Daio Paper Corp ティシュペーパー製品
JP2013014344A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Daio Paper Corp ティシュペーパー製品
JP2018057691A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 大王製紙株式会社 ティシュペーパー
JP2018076123A (ja) * 2017-11-28 2018-05-17 日本製紙クレシア株式会社 ティシュペーパー製品

Also Published As

Publication number Publication date
JP4533543B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4015549B2 (ja) 折畳み構成が改良されたタオル
US5356032A (en) Folded sheet product and dispenser therefor
KR100729592B1 (ko) 시트 포장체
AU2007362656B2 (en) Folded perforated web
WO2006038921A1 (en) Interleaved towel fold configuration
JP7224121B2 (ja) 衛生薄葉紙包装体
WO2006038964A1 (en) Interleaved towel fold configuration
US20040222582A1 (en) Stack of interfolded material sheets and method for its production
JP4681251B2 (ja) 衛生用紙入りカートン
EP0302382A1 (en) Tissue put-up
JP2002249183A (ja) 衛生薄葉用紙の収納箱及び衛生薄葉用紙の収納体
JP4302379B2 (ja) ティシュペーパーおよびティシュペーパーを収納した製品
JP2002249994A (ja) 衛生薄葉用紙およびその製造方法
US6745917B2 (en) Sheet package
JP2012223603A5 (ja)
JP2004065290A (ja) ティシュペーパーおよびティシュペーパーを収納した物品
AU2004236141B2 (en) Stack of interfolded material sheets and method for its production
JP2020081659A (ja) ティッシュペーパー製品
JP2020186010A (ja) 衛生紙パッケージおよび衛生紙束
JP2002211664A (ja) 積層シートの収納体
JP2022102716A (ja) 衛生薄葉紙入り収納箱
JP7187753B2 (ja) ティッシュペーパー製品
JP2022102687A (ja) 衛生薄葉紙入り収納箱
JP7148043B2 (ja) ティッシュペーパー製品の製造方法
JP4065072B2 (ja) ティッシュの収納箱

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100604

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4533543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees