JP4065072B2 - ティッシュの収納箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ティッシュの収納箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
箱の上面に形成された窓を内側からスリットを有するシートが覆っており、内部のティッシュを順次前記スリットを通して取り出すようにした収納箱、いわゆるボックスティッシュは、今では生活必需品となっている。
【0003】
市販品の大部分は前記シートはポリエチレンフィルムからなる。しかるに、空となったボックスティッシュ箱をリサイクルに回すとき、紙箱本体と再生工程に支障のあるポリエチレンフィルムとを分離する必要があり、ポリエチレンフィルムを用いる限りリサイクル化が困難である。
【0004】
そこで、前記シートとして、特開平9−118377号公報ではグラシン紙を、実用新案登録第2543432号では和紙を用いることを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、後者の和紙ではコスト高となる根本的な問題点を有している。一方、前者のグラシン紙ではこのコストの問題は小さいものの、ティッシュの取り出し(ポップアップ)時において、耳障りな、特に高音ノイズが生じ、製品化には到底耐え得ないものであることを知見した。
【0006】
したがって、本発明の主たる課題は、ティッシュの取り出し(ポップアップ)時におけるノイズは耳障りでない程度でありながら、コスト的にポリエチレンフィルムの場合に釣り合い、しかもリサイクル化が可能なティッシュの収納箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明の請求項1記載の発明は、箱の上面に形成された窓を内側からスリットを有するシートが覆っており、内部のティッシュを順次前記スリットを通して取り出すようにした収納箱であって、
前記シートは、米坪量が10〜35g/m2であり、レーヨンを混抄した、図2のハッチングの領域内にあるレーヨン紙であることを特徴とするティッシュの収納箱である。
【0008】
請求項2記載の発明は、密度が0.43g/cm3以下である請求項1記載のティッシュの収納箱である。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記ティッシュの取り出し時において、箱の上面から50mm上方に離間しかつ取り出し方向面から100mm離間した位置において騒音計により測定した騒音測定値において、2000〜8000Hzの高音域での測定値が68dB以下である請求項1または2記載のティッシュの収納箱である。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係るティッシュの収納箱は、図1に示すように、箱1の上面に形成された窓1Aを内側からスリット2Aを有するシート2が覆っており、内部のティッシュ3(図3参照)を順次前記スリット2Aを通して取り出すようにした収納箱である。ここに窓1Aは、箱1の上面にミシン目などの切りこみ目が予め形成され、その切りこみ目で囲まれる部分を剥ぎ取ることにより、形成される公知の構成のものである。
【0013】
スリット2Aは図示例のように窓1Aの全長より短いほか、全長と同一あるいは窓1Aの両端より長く形成することができる。シート2は、窓1Aのサイズより大きくたとえば図示のように方形とされ、箱の上面に内側より接着剤により接着されている。
【0014】
本発明においては、従来のポリエチレンフィルムシートに代えて、シート2として、米坪量が10〜35g/m2であり、合成繊維または化学繊維を混抄した合成紙、あるいは不織布からなるシートが用いられる。
【0015】
ここで、シート2の材質はレーヨン紙であることが特に好ましい。また、レーヨン紙は米坪量とレーヨン混抄率との関係で示した図2のハッチングの領域内にあるのがより望ましい。
【0016】
従来のポリエチレンフィルムシートを用いる限り、ティッシュ3の取り出し時における取り出し時のノイズは殆ど気にならない。しかるに、グラシン紙や市販のコピー用紙、上質紙、コート紙などではノイズが大きい。特に、高音域でのノイズは著しく耳障りである。
【0017】
しかるに、図3に示すように、箱1の上面から50mm上方に離間しかつ取り出し方向面から100mm離間した位置において騒音計10により測定した騒音測定値において、2000〜8000Hzの高音域での測定値が68dB以下であると耳障りとはならないことを知見した。ここに、騒音計として、リオン社製「精密騒音計 NA−29E」を用いることができる(後記実施例においてもこれを用いた)。
【0018】
本発明においては、シート2として、米坪量が10〜35g/m2であり、合成繊維または化学繊維を混抄した合成紙、あるいは不織布からなるシートが用いられる。米坪量が10g/m2未満では、強度的に不足し、ティッシュ3の取り出し時において裂けあるいは破断の確率が高くなる。逆に、米坪量が35g/m2を超えると、強度の問題はないものの、コスト高となるばかりでなく、本発明に係る材質のものであるとしても、取り出し時のノイズが大きくなる傾向にある。
【0019】
合成紙として混抄するは、合成繊維または化学繊維としては、レーヨン、アセテート、ビニルアセテートが好適であり、さらにリサイクル化をある程度無視すれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなども使用可能である。
【0020】
この中でも、レーヨン紙が特に好適であり、その米坪量とレーヨン混抄率との関係で示した図2のハッチングの領域内にあるレーヨン紙がより望ましい。レーヨン紙の場合、特に図2からも判るように、米坪量が大きくなるほど、しかもレーヨン混抄率が低いほど、ティッシュ取り出し時のノイズが問題となる。より好適な米坪量は15〜30g/m2で、レーヨン混抄率は20〜40%である。レーヨン混抄率は低いほどリサイクル化に好適である。
【0021】
他方、不織布としては、形態の面からはエアースルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布などを用いることができ、材質的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、パルプなどを例示できる。
【0022】
不織布はティッシュ取り出し時のノイズの点では優れるものの、ティッシュのスリットでの挟み付け保持性が小さいので、この観点からしてレーヨン紙が適している。
【0023】
【実施例】
以下実施例を示し本発明の効果を明らかにする。
【0024】
<実施例1>
各種シートについて物性を調べた結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
<実施例2>
各種シートについて、図3の態様で騒音測定を行うとともに、その騒音の官能評価をも行った。併せて、密度の測定を行った。結果を表2に示す。騒音値は、2000〜8000Hzの高音域での測定値の平均値を示す。また、騒音の官能評価において、○は気にならない、△はやや気になる、×は耳障りで不快を示す。また、同表において、SMとは、スパンボンド不織布(S)とメルトブロー不織布(M)との2層不織布を示し、SMSとしては、SとMとSとの3層不織布を示す。
【0027】
【表2】
【0028】
この結果によれば、2000〜8000Hzの高音域での測定値の平均値として、ポリエチレンフィルムが一番小さい値を示す。不織布もかなり小さい値を示す。2000〜8000Hzの高音域での測定値と官能評価との関係では、2000〜8000Hzの高音域での測定値の平均値が68dB(デシベル)以下であると官能評価も高いことが判る。さらに、ノイズと密度との関係では、密度が高いほど騒音が大きく、締まった紙ほど耳障りな高音ノイズが大きい。なお、不織布の真の密度値は、測定時に潰されるために、結果の値よりさらに低く、1/2〜1/3程度であると推定される。密度が0.43g/cm3以下であると、ノイズは気にならない。
【0029】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、ティッシュの取り出し(ポップアップ)時におけるノイズは耳障りでない程度でありながら、コスト的にポリエチレンフィルムの場合に釣り合い、しかもリサイクル化が可能となるなどの利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ティッシュの収納箱の概要斜視図である。
【図2】 レーヨン紙の米坪量とレーヨン混抄率との関係の下でノイズの官能試験結果を示す関係図である。
【図3】 騒音試験の説明図である。
【符号の説明】
1…箱、1A…窓、2…シート、2A…スリット、3…ティッシュ。
Claims (3)
- 箱の上面に形成された窓を内側からスリットを有するシートが覆っており、内部のティッシュを順次前記スリットを通して取り出すようにした収納箱であって、
前記シートは、米坪量が10〜35g/m2であり、レーヨンを混抄した、図2のハッチングの領域内にあるレーヨン紙であることを特徴とするティッシュの収納箱。 - 密度が0.43g/cm3以下である請求項1記載のティッシュの収納箱。
- 前記ティッシュの取り出し時において、箱の上面から50mm上方に離間しかつ取り出し方向面から100mm離間した位置において騒音計により測定した騒音測定値において、2000〜8000Hzの高音域での測定値が68dB以下である請求項1または2記載のティッシュの収納箱。
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- 1999-01-25 JP JP01611099A patent/JP4065072B2/ja not_active Expired - Fee Related
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