JP2002249136A - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JP2002249136A
JP2002249136A JP2001043593A JP2001043593A JP2002249136A JP 2002249136 A JP2002249136 A JP 2002249136A JP 2001043593 A JP2001043593 A JP 2001043593A JP 2001043593 A JP2001043593 A JP 2001043593A JP 2002249136 A JP2002249136 A JP 2002249136A
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JP
Japan
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container
container body
resin material
flange
marker
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JP2001043593A
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English (en)
Inventor
Kenichi Takegami
賢一 竹上
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容物を収容した状態での容器本体のフラン
ジを把持しやすくすることができ、容器本体の外観品質
を維持することができるとともに、再生材料としてリサ
イクル可能な運搬用容器を提供する。 【解決手段】 運搬用容器を構成する有底長四角箱状を
なす容器本体11は、不透明な合成樹脂材料により形成
され、その上端部には横方向に延びるようにフランジ2
1が形成されている。このフランジ21の外側縁の上面
には、円弧状をなす曲面部21aが形成され、この曲面
部21aよりも内側に位置するように、フランジ21の
上面には、不透明で容器本体11とは異なる色調の着色
樹脂材料より形成されたマーカ部22が一体成形されて
いる。そして、フランジ21を手で把持する際には、曲
面部21aによりフランジ21に対して手が面接触する
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスタッキング状態
では、収容物を収容した複数の容器本体を積み上げるこ
とができ、ネスティング状態では、空の容器本体を省ス
ペースに積み重ねることができるように構成した運搬用
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような運搬用容器を構成す
る容器本体は、有底長四角箱状をなし、対向する各一対
の長側壁及び短側壁が互いに上部ほど広くなるテーパ状
に形成されている。この容器本体の各側壁の外面には、
スタッキング状態で下方位置の容器本体に対し、上方位
置の容器本体を支持するための脚部が突設されている。
加えて、各側壁の内面には、スタッキング状態から上方
位置の容器本体を水平面内で180゜反転させたネステ
ィング状態で下方位置の容器本体内に上方位置の容器本
体が挿入される際、脚部を収容するための収容凹部が凹
設されている。
【0003】容器本体の上端には搬送時等において容器
本体を把持するための板状をなすフランジがその外周面
を取り囲むように横方向に延出形成されている。このフ
ランジの上面には、上下に配設された容器本体が互いに
スタッキング状態の位置関係にあるか、又はネスティン
グ状態の位置関係にあるかを容易に判別するためのマー
カ部が設けられている。このマーカ部は、容器本体とは
異なる色調に着色された板状部材より形成されており、
フランジの上面に凹設された取付部に嵌合されたり、フ
ランジの上面に対し、接着剤で貼着されたり等して取着
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
運搬用容器によれば、手は、板状をなすフランジに対
し、その外側縁の角部に線接触することから、収容物を
収容した状態で重くなった容器本体のフランジを把持し
づらいという問題があった。
【0005】また、マーカ部を取着したものとは別に、
それぞれ異なる色調に着色された2色の着色樹脂材料を
使用して容器本体を射出形成することにより、容器本体
の全体を長さ方向又は幅方向の中央で2色に塗り分け
て、スタッキング状態又はネスティング状態の位置関係
を判別する運搬用容器も提供されている。
【0006】しかし、この運搬用容器の場合、容器本体
の外周面に文字、絵等を印刷等する際、塗り分けられた
一方のみに片寄らせて印刷を施したり、2色それぞれに
対して明確に異なる色調の印刷を施したりしなければ、
印刷した文字、絵等が目立ちづらく、外観品質が低下し
てしまうという問題があった。加えて、廃棄された容器
本体をリサイクルするために再生材料として使用する
際、分別作業が煩雑になる等の理由から2色の着色樹脂
材料を分けづらく、2つの色調が混じり合った再生材料
の色調が元の2色のいずれとも異なるため、容器本体の
材料として再利用することができず、リサイクルしづら
いという問題もあった。
【0007】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、収容物を収容した状態での容器本体のフラ
ンジを把持しやすくすることができ、容器本体の外観品
質を維持することができるとともに、再生材料としてリ
サイクル可能な運搬用容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の運搬用容器の発明は、合成樹脂
材料より有底四角箱状に形成され、対向する各一対の側
壁が互いに上部ほど広くなるようにテーパ状をなす容器
本体を備え、下方位置の容器本体の上部に上方位置の容
器本体を載せて複数の容器本体を積み上げるスタッキン
グ状態において、下方位置の容器本体に対して上方位置
の容器本体を支持するために前記側壁の外面に突設され
た脚部と、前記スタッキング状態から上方位置の容器本
体を下方位置の容器本体内に挿入して複数の容器本体を
積み重ねるネスティング状態において、上方位置の容器
本体の脚部をその内部に収容するために前記側壁の内面
に凹設された収容凹部とを有する運搬用容器であって、
前記容器本体の上端には、そこから横方向に延びるよう
に容器本体を把持するためのフランジを設け、フランジ
の外側縁の上面には円弧状をなす曲面部を形成するとと
もに、この曲面部よりも容器本体の内側に位置するよう
に、フランジには、上下に配置された容器本体がスタッ
キング状態又はネスティング状態の位置関係にあること
を示すための容器本体とは異なる色調の着色樹脂材料よ
り形成されたマーカ部を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0009】請求項2に記載の運搬用容器の発明は、請
求項1に記載の発明において、前記容器本体及びマーカ
部は、射出成形用金型と、この射出成形用金型内に合成
樹脂材料及びこれとは異なる色調の合成樹脂材料をそれ
ぞれ射出するための少なくとも2つのノズルとを備えて
なる射出成形装置を使用し、射出成型用金型内に透明樹
脂材料及びこれとは異なる色調の合成樹脂材料を射出し
た後、射出成型用金型内で同時に硬化させることによっ
て一体成形されることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図2(a),(b)及び
図3に示すように、運搬用容器を構成する合成樹脂製の
不透明な容器本体11は、上面を開口した有底長四角箱
状に形成されている。この容器本体11は、底壁12
と、底壁12の周縁に立設された対向する各一対の長側
壁13及び短側壁14とを有するとともに、各一対の長
側壁13及び短側壁14は、互いに上部ほど広がるテー
パ状に形成されている。そして、容器本体11の内部に
は、例えばパン、鮮魚、野菜、果物等の食品、電子部
品、機械部品等といった収容物が収容可能に構成されて
いる。また、図示してはいないが、長側壁13及び短側
壁14の外面には、会社名、収容物の種類等を示す文
字、絵等が印刷、シールによる貼着等の方法により描か
れている。
【0011】図3中で上方位置となる容器本体11の手
前側となる一方の短側壁14において、その外面の中央
部には第1脚部15が上下方向に延びるように突設され
ている。この第1脚部15は、短側壁14の上端部を除
いた両側部分を容器本体11の内方に突出させることに
よって形成されており、それにより、第1脚部15の内
側には第1収容凹部16が凹設されている。また、短側
壁14の内面において、容器本体11の内方に突出され
た部分は、一対の第1支持突部17として形成されてい
る。
【0012】一方の短側壁14に対し、他方の短側壁1
4において、その外面の両側部には一対の第2脚部18
が上下方向に延びるように突設されている。これら第2
脚部18は、短側壁14の上端部を除いた中央部分を容
器本体11の内方に突出させることによって形成されて
おり、それによって、各第2脚部18の内側にはそれぞ
れ第2収容凹部19が凹設されている。また、短側壁1
4の内面において、容器本体11の内方に突出された部
分は、第2支持突部20として形成されている。
【0013】前記第1脚部15及び一対の第2脚部18
と、第1収容凹部16及び一対の第2収容凹部19は、
短側壁14の長さ方向の中央を基準として、線対称な形
状及び位置となるように形成されている。また、第1収
容凹部16及び第2収容凹部19を構成する対向する各
一対の側面は、容器本体11の開口に向かうほど互いに
離間する斜面状をなし、内底面の面積と比較して開口部
の面積が広くなるように形成されている。加えて、第1
収容凹部16及び第2収容凹部19を構成する各側面が
容器本体11の外方へ膨らむアール状に形成されるとと
もに、その両側縁が曲面状に形成されている。このた
め、第1収容凹部16及び第2収容凹部19の内面には
直角、鈍角及び鋭角な角形状をなす部分が存在せず、第
1収容凹部16及び第2収容凹部19の内面への接触に
よる収容物の傷付きが防止されている。
【0014】容器本体11の上端部には、フランジ21
が容器本体11の外周面を取り囲むように横方向に延出
形成されており、このフランジ21を手で把持すること
によって、容器本体11が搬送可能に構成されている。
図1(a)に示すように、フランジ21の外側縁におい
て、その上面には円弧状をなす曲面部21aが形成され
ている。加えて、フランジ21の外側縁の下面からは突
条状をなす指掛部21bが垂下されている。このフラン
ジ21を手で把持する際には、手が曲面部21aに面接
触することによりフランジ21を握りやすく、さらに
は、指掛部21bの内面に指を係止することにより、フ
ランジ21を確実に把持することができるようになって
いる。また、図1(b),(c)及び図2(b)に示す
ように、フランジ21の下面には長側壁13及び短側壁
14の外面から指掛部21bの内側面に渡って複数のリ
ブ24a,24bが突設されており、これらリブ24
a,24bによりフランジ21が補強されるようになっ
ている。加えて、これらリブ24a,24bのうち、フ
ランジ21の両短辺上に配設された各一対のリブ24
a,24bは、前記指掛部21b及び短側壁14の上端
部とともに、フランジ21の下面に四角枠状をなす指入
部21cを形成しており、この指入部21cにより、フ
ランジ21を手で把持したときの指の滑りを抑制可能と
なっている。
【0015】図1(a),(b)〜図3に示すように、
容器本体11の長手方向の中央から、第1脚部15、第
1収容凹部16及び第1支持突部17を有する一方の短
側壁14の上端部に位置するフランジ21の上面には、
マーカ部22が設けられている。マーカ部22は、前記
曲面部21aよりも内側に位置するように、容器本体1
1と異なる色調に着色された合成樹脂材料である着色樹
脂材料より成形されており、このマーカ部22を視認す
ることにより、容器本体11の向きを容易に把握するこ
とができるようになっている。
【0016】図3及び図4に示すように、上下一対の容
器本体11において、互いのマーカ部22同士が揃わな
いように下方位置の容器本体11に対して上方位置の容
器本体11を異なる向きに配置すると、第2支持突部2
0に第1脚部15が、第1支持突部17に第2脚部18
が対応した位置関係となる。各脚部15,18及び各支
持突部17,20がこのような位置関係となる状態がス
タッキング状態である。このスタッキング状態で、上方
位置の容器本体11の下端部が下方位置の容器本体11
内に収容されるとともに、第2支持突部20に第1脚部
15が、第1支持突部17に第2脚部18が載せられる
ことにより、下方位置の容器本体11上に上方位置の容
器本体11が支持されている。
【0017】図5(b)及び図6に示すように、上下一
対の容器本体11において、上方位置の容器本体11を
スタッキング状態から180゜反転させて下方位置の容
器本体11に対して同じ向きに配置すると、互いのマー
カ部22同士が揃うようになる。この状態で、第1収容
凹部16に第1脚部15が、第2収容凹部19に第2脚
部18が対応した位置関係となり、このような位置関係
となる状態がネスティング状態である。このネスティン
グ状態で、第1収容凹部16に第1脚部15が、第2収
容凹部19に第2脚部18が収容されることにより、上
方位置の容器本体11の下半部が下方位置の容器本体1
1内に挿入され、収容されている。また、図5(a)に
示すように、第1支持突部17及び第2支持突部20の
外面には支持リブ23がそれぞれ一対ずつ突設されてい
る。この支持リブ23が第1支持突部17及び第2支持
突部20に載せられることにより、下方位置の容器本体
11に対する上方位置の容器本体11のこれ以上の挿入
が規制されている。
【0018】前記運搬用容器の製造方法について以下に
記載する。図1(a),(b)に示すような、マーカ部
22を有する運搬用容器は、射出成形装置を使用して成
形される。この射出成形装置は、射出成型用金型と、容
器本体11を形成する不透明樹脂材料を射出成型用金型
内に射出するノズルと、マーカ部22を形成する着色樹
脂材料を射出成型用金型内に射出するノズルとを備えて
いる。前記射出成型用金型にはコアバック方式の射出成
型用金型が使用されている。このコアバック方式の射出
成型用金型は、その内側に合成樹脂材料が射出される成
形空間として、容器本体11を成形するための第1キャ
ビティ及びマーカ部22を成形するための第2キャビテ
ィが形成されている。また、コアバック方式の射出成型
用金型には、射出成型用金型に対して進退可能なスライ
ドコアが備えられ、このスライドコアが射出成型用金型
に対して進行する場合には第2キャビティが閉塞され、
後退する場合には第2キャビティを開放されるようにな
っている。
【0019】このような射出成形装置により運搬用容器
を成形するには、スライドコアにより第2キャビティが
閉塞された状態で、まず一方のノズルから射出成型用金
型の第1キャビティ内に不透明樹脂材料が射出される。
次いで、第1キャビティ内において、射出された不透明
樹脂材料の表面部分が硬化した後、射出成型用金型内で
スライドコアが後退し、第2キャビティが開放され、第
2キャビティ内に着色樹脂材料が射出される。このと
き、図1(b)に2点鎖線で示すように、着色樹脂材料
を射出成型用金型の第2キャビティ内に射出するための
ゲート25は、容器本体11の短辺のほぼ中央に設けら
れている。そして、不透明樹脂材料と、ゲート25から
射出された着色樹脂材料とが射出成型用金型内でほぼ同
時に硬化することにより、容器本体11及びマーカ部2
2が一体成形される。
【0020】射出成型用金型の第2キャビティ内に着色
樹脂材料を射出するタイミングは、不透明樹脂材料の表
面部分が硬化した後であって、不透明樹脂材料のほぼ全
体が硬化する前までの間が好ましい。不透明樹脂材料の
表面部分が硬化する前に着色樹脂材料を射出した場合、
不透明樹脂材料及び着色樹脂材料が混じり合い、容器本
体11とマーカ部22との境界が曖昧なものとなり、運
搬用容器の外観品質が低下してしまう。また、不透明樹
脂材料のほぼ全体が硬化した後に着色樹脂材料を射出し
た場合、不透明樹脂材料が収縮し、その表面と第1キャ
ビティ内面との間に隙間が形成されてしまい、この隙間
内に着色樹脂材料が流れ込むため、マーカ部22を正確
に成形することができなくなる。
【0021】容器本体11及びマーカ部22を一体に射
出成形するとき、図1(b),(c)及び図2(b)に
示すように、フランジ21の下面に設けられた各リブ2
4a,24bのうち、ゲート25の近傍に位置する一対
のリブ24bは、他のリブ24aと比較して細幅となる
ように形成することが好ましい。これは、ゲート25か
ら着色樹脂材料が所定圧力で射出されたとき、リブ24
bを形成する不透明樹脂材料の表面部分が充分に硬化し
ておらず、液状のままであると、着色樹脂材料が不透明
樹脂材料と混じり合い、外観品質が低下してしまうこと
になる。これを防止するため、ゲート25の近傍に位置
するリブ24bを他のリブ24aと比較して細幅とする
ことにより、不透明樹脂材料の硬化時間の短縮化が図ら
れ、着色樹脂材料及び不透明樹脂材料が混じり合うこと
を防止している。
【0022】図1(b)で示すリブ24bの幅Wは、マ
ーカ部22が設けられる部分のフランジ21の厚さTと
比較して、その長さが1倍以上、2倍未満となるように
設定することが好ましい。リブ24bの幅Wがフランジ
21の厚さTと比較して1倍未満の場合、リブ24bが
フランジ21を充分に補強することができなくなるおそ
れがある。また、2倍以上の場合、着色樹脂材料を射出
するときにリブ24bが充分に硬化しておらず、着色樹
脂材料及び不透明樹脂材料が混じり合い、外観品質が低
下するおそれがある。なお、この実施形態では、ゲート
25の近傍に位置するリブ24bのみが細幅とされてい
る。これは、マーカ部22と対応する位置にある他のリ
ブ24aは、着色樹脂材料がこれらに達するまでの間に
少なくともその表面部分を形成する不透明樹脂材料が充
分に硬化すると考えられるためである。しかし、外観品
質の低下をより確実に防止するために、マーカ部22と
対応する位置に設けられるリブの全てを細幅としてもよ
い。
【0023】上述したように容器本体11及びマーカ部
22を成型用金型内にて一体成形すると、フランジ21
及びマーカ部22の間に隙間が形成されず、このような
隙間にゴミ、埃等が入り込むことがない。このため、容
器本体11の洗浄性が向上されるとともに、容器本体1
1の使用時におけるマーカ部22の脱着が確実に防止さ
れる。また、マーカ部22を設けるスペースが小さなも
のであるため、フランジ21との境界部分で互いを形成
する合成樹脂材料同士が混じり合うことが抑制され、そ
の境界が明確な直線状をなし、外観品質が向上される。
【0024】さらに、マーカ部22を形成するために使
用される着色樹脂材料は、容器本体11を形成する不透
明樹脂材料と比較すればその使用量は極僅かであり、廃
棄する容器本体11をマーカ部22とともに破砕し、溶
融して再生材料としても、不透明樹脂材料に対する着色
樹脂材料の色調の影響は小さく、再生材料をほぼ元の成
型時の色調のままの不透明樹脂材料として使用すること
ができる。加えて、容器本体11及びマーカ部22をそ
れぞれ別々の成型用金型を使用して別部材として成形
し、その後、容器本体11にマーカ部22を組み付ける
場合と比較して、製造作業に必要とする工程数が減少
し、製造コストの低減を図ることができる。
【0025】前記運搬用容器の作用について以下に記載
する。さて、複数の容器本体11内に収容物を収容し、
スタッキング状態で積み上げるときには、まず、図3に
示すように、互いのマーカ部22が揃わず、上下の容器
本体11を異なる方向となるように位置合わせする。次
いで、上方位置の容器本体11のフランジ21を手で把
持しつつ、その下端部を下方位置の容器本体11内に挿
入させる。すると、図4に示すように、第1支持突部1
7に第2脚部18が、同様に第2支持突部20に第1脚
部15が載置される。このとき、上方位置の容器本体1
1がその長側壁13及び短側壁14の外面を下方位置の
容器本体11の内面に当接可能となることで、スタッキ
ング状態における容器本体11同士の横方向への大きな
位置ずれが規制される。そして、同様の作業を複数回繰
り返すことによって、複数の容器本体11がスタッキン
グ状態で上下に積み重ねられ、このまま搬送、保管等さ
れる。
【0026】一方、空となった容器本体11をネスティ
ング状態で上下に積み重ねるときには、図6に示すよう
に、互いのマーカ部22が揃うように上方位置の容器本
体11を180゜反転させ、上下の容器本体11を同じ
方向となるように位置合わせする。この後、第1及び第
2脚部15,18をそれぞれ対応する第1及び第2収容
凹部16,19内に挿入させながら、上方位置の容器本
体11の下半部を下方位置の容器本体11の内部に挿入
させる。そして、同様の作業を複数回繰り返すことによ
って、容器本体11がネスティング状態で省スペースに
積み重ねられる。
【0027】図5(a)に示すように、このネスティン
グ状態において、上方位置の容器本体11は、その支持
リブ23を下方位置の容器本体11の各支持突部17,
20に載せることにより、下方位置の容器本体11に支
持されつつ、これ以上の挿入が規制される。この状態
で、図5(b)に示すように、上方位置の容器本体11
の外面は、下方位置の容器本体11の内面に接触してい
ないため、収容物を再度収容するために容器本体11同
士を離間させるとき、下方位置の容器本体11内から上
方位置の容器本体11を容易に引き抜くことができる。
【0028】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 曲面部21aを設けたことにより、フランジ21を
手で把持するとき、この曲面部21aに対して手は面接
触するようになっている。このため、収容物を収容し、
重くなった容器本体11を搬送等する際、フランジ21
の曲面部21aを介して手に加わる力を広い面積に分散
させることができ、フランジ21を把持しやすくするこ
とができる。
【0029】・ また、曲面部21aの内側にマーカ部
22を設けることにより、フランジ21とマーカ部22
の境界が明確となり、容器本体11の外観品質を向上す
ることができる。
【0030】・ 加えて、容器本体11がスタッキング
状態又はネスティング状態の位置関係にあることを示す
ためのマーカ部22をフランジ21に設けたことによ
り、従来例のように容器本体を長さ方向又は幅方向の中
央で2色に塗り分けることと比較して長側壁13及び短
側壁14の外面に描かれる文字、絵等に影響を与えるこ
とがなく、容器本体11の外観品質を維持することがで
きる。
【0031】・ さらに、マーカ部22を形成するため
に使用される着色樹脂材料は、容器本体11を形成する
不透明樹脂材料に対し、使用量が極僅かで、その色調へ
の影響が小さいことから、再生材料としてほぼ元の色調
のままの不透明樹脂材料を得ることができ、リサイクル
が可能となる。
【0032】・ 容器本体11及びマーカ部22は、1
つの射出成型用金型内で不透明樹脂材料及び着色樹脂材
料を同時に硬化させることにより一体成形されている。
これにより、製造作業に必要とする工程数が減少し、製
造コストの低減を図ることができるとともに、容器本体
11及びマーカ部22の間に隙間が形成されず、容器本
体11の洗浄性を向上することができるとともに、容器
本体11の使用時におけるマーカ部22の脱着を確実に
防止することができる。加えて、マーカ部22がフラン
ジ21の上面に設けられていることから、射出成型用金
型を製造しやすく、マーカ部22を容易に成形すること
ができる。
【0033】・ 第1及び第2収容凹部16,19の内
面をアール状に形成したことによって、容器本体11内
に収容された収容物が第1及び第2収容凹部16,19
の内面に接触し、傷付くことを防止することができる。
【0034】・ 第1及び第2支持突部17,20の外
面には、ネスティング状態で下方位置の容器本体11の
第1及び第2支持突部17,20に載せて、上方位置の
容器本体11を支持するための支持リブ23が容器本体
11の上下方向に延びるように突設されている。この支
持リブ23で上方位置の容器本体11の下方位置の容器
本体11に対する挿入を規制することにより、ネスティ
ング状態にある複数の容器本体11を容易に離間させる
ことができる。
【0035】・ 容器本体11を不透明樹脂材料で形成
したことにより、外部からその内部へと透過しようとす
る光を遮ることができ、容器本体11に遮光性を付与す
ることができるとともに、内部の収容物を外部から見え
なくすることができる。加えて、例えば色調を白色等と
した場合には、印刷される文字、記号、絵等を鮮明なも
のとし、外観品質をより良好なものとすることができ
る。
【0036】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ マーカ部22はフランジ21の上面に設けられてい
ることに限定されず、例えば図7(a)に示すように、
フランジ21の全体を着色樹脂材料で成形したり、図7
(b)に示すように、指掛部21bを着色樹脂材料で成
形したりしてもよい。あるいは、図7(c)に示すよう
に、曲面部21aを設けることなく、フランジ21の上
面全体を着色樹脂材料で成形したり、図7(d)に示す
ように、各側壁13,14の上端部から曲面部21a及
び指掛部21bまでの間でフランジ21の全体を着色樹
脂材料で成形したり等して、着色樹脂材料で形成された
部分をマーカ部としてもよい。
【0037】・ 容器本体11の第1及び第2脚部1
5,18と、第1及び第2収容凹部16,19を以下の
ように構成してもよい。すなわち、第1及び第2脚部1
5,18は、短側壁14の外面において、高さ方向の中
間から下端部にかけて突設されている。第1及び第2収
容凹部16,19は、容器本体11の平面から見た中心
を基準として第1及び第2脚部15,18と点対称位置
となるように、短側壁14の内面において、上端部から
高さ方向の中間にかけて凹設されている。そして、上記
構成よりなる容器本体11を、互いのマーカ部22が揃
うように、上下の容器本体11を同じ方向に位置合わせ
したときにはスタッキング状態となり、互いのマーカ部
22が揃わないように、上下の容器本体11を異なる方
向に位置合わせしたときにはネスティング状態となるよ
うに構成してもよい。このように構成した場合、収容物
が収容され、重くなった容器本体11を手で支持しつ
つ、その都度、方向を確認しながら回転させる等のよう
な煩雑な作業をせずとも、スタッキング状態における位
置合わせを容易に行うことができる。
【0038】・ 容器本体11及びマーカ部22の材料
は、例えば両部材11,22にオレフィン系樹脂、スチ
レン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等といった同
種の合成樹脂材料を使用してもよいし、あるいは、容器
本体11を上記のような合成樹脂材料で形成し、マーカ
部22をオレフィン系エラストマー、スチレン系エラス
トマー等の合成樹脂材料で形成するというように、容器
本体11及びマーカ部22に異種の合成樹脂材料をそれ
ぞれ使用してもよい。
【0039】・ 長側壁13の外面及び内面に短側壁1
4に設けられたような脚部及び収容凹部を設けてもよ
い。さらに、脚部及び収容凹部に加えて、脚部を支持す
るための支持突部を設けてもよい。
【0040】・ マーカ部22を平面から見てL字状に
形成し、フランジ21の一方の短側壁14側となる2つ
のコーナ部のみに設けたり、平面から見て長方形状に形
成し、一方の短側壁14の上端部に位置するフランジ2
1の上面のみに設けたり、あるいは平面から見て長方形
状に形成したマーカ部22を一方の短側壁14の上端部
に位置するフランジ21の上面と、この短側壁14に隣
接する少なくとも一方の長側壁13のの上端部に位置す
るフランジ21において、上面の中央から一方の短側壁
14寄りとに設けたり等してもよい。
【0041】・ 上記の実施形態では1つのゲート25
から着色樹脂材料を射出し、マーカ部22を成形してい
たが、これに限らず、複数のゲートから着色樹脂材料を
射出し、マーカ部22を成形してもよい。あるいは、複
数のゲートを設けるとともに、各ゲートに着色樹脂材料
をそれぞれ射出するためにゲートの数に対応して、ノズ
ルを複数設けてもよい。
【0042】・ マーカ部22を、容器本体11とは別
の射出成型用金型を使用して成形し、フランジ21に対
して嵌合、接着等の方法により取着してもよい。あるい
は、容器本体11を成形するための射出成型用金型内
に、予め成形されたマーカ部22を配置しておくことに
よって、インサート成形してもよい。
【0043】・ 例えば、それぞれ色調が異なるマーカ
部22を備えた複数の容器本体11を形成し、各色調毎
にそれぞれ異なる収容物を収容することによって、収容
された収容物をマーカ部22の色調で判別するように構
成してもよい。あるいは、容器本体11の色調の違いで
容器本体11内に収容された収容物を判別可能に構成し
てもよい。
【0044】・ フランジ21は容器本体11の上端部
に設けることに限定されず、容器本体11の上部であれ
ばいずれに設けてもよく、フランジ21を把持したと
き、容器本体11がバランスよく保持できることから、
高さ方向の中央よりも上方位置に設けることがより好適
である。
【0045】・ 容器本体11を不透明樹脂材料で、マ
ーカ部22を着色樹脂材料で形成することに限定され
ず、容器本体11を着色樹脂材料で形成し、マーカ部2
2を無着色の合成樹脂材料で形成したり、容器本体11
を無着色の合成樹脂材料で形成し、マーカ部22を着色
樹脂材料で形成したり等してもよい。このように構成し
た場合、リサイクルのために再生材料とするとき、マー
カ部22が無着色であることから、容器本体11を形成
する着色樹脂材料に対する色調への影響が全くないた
め、元の色調のままの不透明樹脂材料を得ることができ
る。
【0046】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記マーカ部をフランジの上面に設けたことを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の運搬用容器。この
ように構成した場合、容器本体に対してマーカ部を容易
に設けることができる。
【0047】・ 前記容器本体を不透明樹脂材料で形成
したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運
搬用容器。このように構成した場合、容器本体の外部か
らその内部へと透過しようとする光を遮ることができ、
容器本体に遮光性を付与することができるとともに、内
部の収容物を外部から見えなくすることができる。
【0048】・ 前記フランジの外側縁の下面から指掛
部を垂下したことを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の運搬用容器。このように構成した場合、指掛部の
内面に指を係止することにより、フランジを確実に把持
することができる。
【0049】・ 前記側壁内面には、スタッキング状態
で上方位置の容器本体の脚部を支持するための支持突部
を突設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
載の運搬用容器。このように構成した場合、スタッキン
グ状態で下方位置の容器本体が上方位置の容器本体を好
適に支持することができる。
【0050】・ 前記側壁外面には、ネスティング状態
で下方位置の容器本体に対し、上方位置の容器本体を支
持するための支持リブを縦方向に延びるように設けたこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運搬用容
器。このように構成した場合、ネスティング状態で積み
重ねられた容器本体同士を容易に離間させることができ
る。
【0051】・ 前記脚部を各側壁の外面の高さ方向の
ほぼ全体に渡って設け、この脚部と対応する位置となる
各側壁の内面の高さ方向のほぼ全体に渡って収容凹部を
設けるとともに、容器本体の各側壁の長さ方向の中央を
基準として、脚部及び収容凹部を線対称位置となるよう
に配置し、上下の容器本体を異なる方向に位置合わせし
たときにはスタッキング状態となり、上下の容器本体を
同じ方向に位置合わせしたときにはネスティング状態と
なるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の運搬用容器。このように構成した場合、ネ
スティング状態で容器本体をより省スペースに積み重ね
ることができる。
【0052】・ 前記脚部を各側壁の外面の下部に設
け、収容凹部を各側壁の内面の上部に設けるとともに、
容器本体の平面内の中心を基準として、収容凹部を脚部
に対して点対称位置となるように配置し、上下の容器本
体を同じ方向に位置合わせしたときにはスタッキング状
態となり、上下の容器本体を異なる方向に位置合わせし
たときにはネスティング状態となるように構成したこと
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運搬用容
器。このように構成した場合、収容物が収容され、重く
なった容器本体のスタッキング状態における位置合わせ
を容易に行うことができる。
【0053】・ 射出成形用金型と、この射出成形用金
型内に合成樹脂材料及びこの合成樹脂材料とは異なる色
調の合成樹脂材料をそれぞれ射出するための少なくとも
2つのノズルとを備えてなる射出成形装置を使用し、射
出成形用金型内に合成樹脂材料を射出するとき、これと
ほぼ同時又は前後してこれとは異なる色調の合成樹脂材
料を射出し、射出成形用金型内で合成樹脂材料及びこれ
とは異なる色調の合成樹脂材料を同時に硬化させて容器
本体及びマーカ部を一体に成形することを特徴とする運
搬用容器の製造方法。このように構成した場合、容器本
体及びマーカ部の間に隙間が形成されず、容器本体の洗
浄性を向上することができるとともに、容器本体の使用
時におけるマーカ部の脱着を確実に防止することができ
る。
【0054】・ 前記フランジの下面には、このフラン
ジを補強するための複数のリブを設けるとともに、これ
らリブのうち、少なくとも容器本体を形成する合成樹脂
材料とは異なる色調の合成樹脂材料を射出するため前記
射出成形用金型に設けられるゲートの近傍に位置するリ
ブを他のリブと比較して細幅に形成することを特徴とす
る請求項3に記載の運搬用容器。このように構成した場
合、成形される運搬用容器の外観品質をより効果的に維
持することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明に
よれば、収容物を収容した状態での容器本体のフランジ
を把持しやすくすることができ、容器本体の外観品質を
維持することができるとともに、再生材料としてリサイ
クル可能である。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、製造コストの低減を図る
ことができるとともに、マーカ部の周囲とフランジとの
間に隙間が形成されず、容器本体の洗浄性を向上するこ
とができるとともに、容器本体の使用時におけるマーカ
部の脱着を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は図2(a)の1A−1A線における
断面図、(b)は図2(a)の1B−1B線における断
面図、(c)は図2(a)の1C−1C線における断面
図。
【図2】 (a)は容器本体を示す平面図、(b)は容
器本体を示す底面図。
【図3】 容器本体をスタッキング状態で積み上げる状
態を示す分解斜視図。
【図4】 第2脚部が第1支持突部に載置された状態を
示す断面図。
【図5】 (a)は支持リブが第1支持突部に載置され
た状態を示す断面図、(b)は第1脚部が第1収容凹部
に収容された状態を示す断面図。
【図6】 容器本体をネスティング状態で積み重ねる状
態を示す分解斜視図。
【図7】 (a)は別形態のマーカ部を示す断面図、
(b)は別形態のマーカ部を示す断面図、(c)は別形
態のマーカ部を示す断面図、(d)は別形態のマーカ部
を示す断面図。
【符号の説明】
11…容器本体、13…側壁としての長側壁、14…側
壁としての短側壁、15…脚部としての第1脚部、16
…収容凹部としての第1収容凹部、18…脚部としての
第2脚部、19…収容凹部としての第2収容凹部、21
…フランジ、21a…曲面部、22…マーカ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 1/22 B29L 31:00 // B29L 31:00 B65D 1/00 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料より有底四角箱状に形成さ
    れ、対向する各一対の側壁が互いに上部ほど広くなるよ
    うにテーパ状をなす容器本体を備え、下方位置の容器本
    体の上部に上方位置の容器本体を載せて複数の容器本体
    を積み上げるスタッキング状態において、下方位置の容
    器本体に対して上方位置の容器本体を支持するために前
    記側壁の外面に突設された脚部と、前記スタッキング状
    態から上方位置の容器本体を下方位置の容器本体内に挿
    入して複数の容器本体を積み重ねるネスティング状態に
    おいて、上方位置の容器本体の脚部をその内部に収容す
    るために前記側壁の内面に凹設された収容凹部とを有す
    る運搬用容器であって、 前記容器本体の上部には、そこから横方向に延びるよう
    に容器本体を把持するためのフランジを設け、フランジ
    の外側縁の上面には円弧状をなす曲面部を形成するとと
    もに、この曲面部よりも容器本体の内側に位置するよう
    に、フランジには、上下に配置された容器本体がスタッ
    キング状態又はネスティング状態の位置関係にあること
    を示すための容器本体とは異なる色調の合成樹脂材料よ
    り形成されたマーカ部を設けたことを特徴とする運搬用
    容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体及びマーカ部は、射出成形
    用金型と、この射出成形用金型内に合成樹脂材料及びこ
    れとは異なる色調の合成樹脂材料をそれぞれ射出するた
    めの少なくとも2つのノズルとを備えてなる射出成形装
    置を使用し、射出成型用金型内に透明樹脂材料及びこれ
    とは異なる色調の合成樹脂材料を射出した後、射出成型
    用金型内で同時に硬化させることによって一体成形され
    ることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
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