JP2002248985A - 車両用灯具の照射方向制御装置 - Google Patents

車両用灯具の照射方向制御装置

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JP2002248985A
JP2002248985A JP2001102143A JP2001102143A JP2002248985A JP 2002248985 A JP2002248985 A JP 2002248985A JP 2001102143 A JP2001102143 A JP 2001102143A JP 2001102143 A JP2001102143 A JP 2001102143A JP 2002248985 A JP2002248985 A JP 2002248985A
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vehicle body
detecting
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Masaya Okabe
正哉 岡部
Nobuaki Takeda
信章 武田
Shigeki Fukushima
滋樹 福島
Toyoki Shigematsu
豊樹 重松
Shigeto Suzuki
繁人 鈴木
Manabu Fujisawa
学 藤澤
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前照灯等車両灯具の照射方向を、トラック等
車両の前後方向の傾斜角に応じて制御するに当り、車両
の路面に対する傾斜角を路面状態の変化に拘わらず正確
に検知するために、前後軸サスペンションの変位に基づ
く車体自体の傾斜角と、前後輪タイヤの撓みに基づく補
正傾斜角とを夫々検知し、両者を加算して最終的に路面
に対する傾斜角を検知する。 【解決手段】 車両の前軸サスペンション26の変位量
及び後軸サスペンション44の空車状態からの変位量
を、車体側と前後軸との間に設けた超音波送受信装置を
用いて検知し、夫々の検出値から車体自体の傾斜角α
を算出する。一方、前後軸タイヤの空車状態からの撓み
を算出して補正傾斜角αを算出し、αとαを加算
し、路面に対しあるべき傾斜角を算出し、現傾斜角と比
較して、偏差に応じ照射方向調整用のアクチュエータを
駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用灯具、例え
ば前照灯の照射方向を、車両前後方向の姿勢、即ち路面
に対する車両前後方向の傾斜角に応じて適切な方向に制
御する車両用灯具の照射方向制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両、特にトラックにおいては、空車状
態と、車台フレーム上に設けられた荷台に積載される貨
物の重量及び分布状態が多様に変化する積車状態とで
は、路面に対する車体の傾斜角が著しく変化する。従っ
て車体に取付けられた灯具、例えば前照灯の照射方向
を、上記路面に対する車体の傾斜角の変化に応じて、段
階的又は連続的に変化させる必要がある。
【0003】上記車両用灯具の照射方向の制御を、車両
の運転者の人為的操作に依存せず、路面に対する車体の
前後方向傾斜角を、車体前部及び後部に設けた距離検出
手段、例えば超音波距離センサにより直接測定し、車体
前部及び後部の距離検出手段の検出値から上記傾斜角を
算出し、算出された車体の傾斜角に対応した灯具の照射
方向と、その時の灯具の照射方向(現照射方向)との偏
差を検出して、その偏差を解消するように適宜の駆動装
置により灯具の光軸、従って照射方向を調整するように
した装置が、例えば、実開平6−72740号公開実用
新案公報に開示されている。(以下場合により上記公開
実用新案公報所載の装置を、既提案の装置という。)
【0004】上記既提案の装置では、車体前部及び後部
の距離検出手段によって得られる検出値が、路面の状
況、天候等によって著しく変動し、従って或る一定の道
路条件、天候条件の下でしか、正しい照射方向の制御が
達成されない不具合がある。例えば、価格、性能、車両
への搭載性等の見地から、近来広く自動車に採用される
ようになった超音波送受信装置(一般に超音波センサー
と呼ばれている)の場合、寒冷時の雪道や泥濘路では、
積雪や柔い泥のために音波が吸収されて路面から反射す
る音波が著しく減少し、また砂利道では、小石等によっ
て反射音波が散乱するために、車体と路面との間の距離
を正確に検知することは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記既提案
の装置等、車体前部及び後部又はその少くとも一方と路
面との間の距離を、超音波センサー等を用いて直接計測
し、得られた検出値に基づいて路面に対する車体の傾斜
角を算出し灯具の照射方向を制御するようにした従来の
装置の欠点を解消し、路面状態や天候等による誤差が少
なく、実用上十分な精度で路面に対する車体の前後方向
傾斜角を検知することができ、従って所要の灯具照射方
向制御を容易かつ確実に達成することができるこの種制
御装置を提供することを、主たる目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、車両の前軸及び後軸の少く
とも一方の車軸と車体との間の上下方向の距離を検知し
て車両前後方向における車体自体の傾斜角を検知する傾
斜角検知手段と、前輪及び後輪タイヤの撓みに基づく車
両前後方向の傾斜角を検知する補正傾斜角検出手段と、
車両用灯具の照射方向を制御する灯具照射方向調整手段
と、上記傾斜角検出手段により検知された車体自体の傾
斜角に上記補正傾斜角検出手段により検知されたタイヤ
の撓みに基づく補正傾斜角を加えた路面に対する傾斜角
に相応する灯具照射方向と現照射方向との偏差を検知し
て上記灯具照射方向調整手段に駆動出力を供給する制御
手段とを具備したことを特徴とする車両用灯具の照射方
向制御装置を提案するものである。上記請求項1に係る
発明においては、上記車体と前軸及び後軸との間の上下
方向の距離を検知する手段が、上記車軸及び車体の一方
に装着された超音波送受信装置と上記車軸及び車体の他
方に設けられた超音波反射部とを備えていることが好ま
しく、また上記超音波送受信装置が、間隔を存し配設さ
れた超音波発信装置と、同超音波発信装置から送信され
上記超音波反射部で反射された超音波受信装置とから構
成されることが望ましい。
【0007】上記目的を達成するため、請求項4に係る
発明は、上記車軸と車体との間の上下方向距離を検知す
る手段により検知された前後軸サスペンションの空車時
からの変位量と前後軸サスペンションの変位量とから積
載荷重を算出し、同積載荷重とタイヤのばね定数とから
前後輪タイヤの撓みを算出して、上記前後軸サスペンシ
ョンの変位量に基づく車体自身の傾斜角に、上記前後輪
タイヤの撓みに基づく補正傾斜角を加えて、路面に対す
る傾斜角を算出することを提案するものである。
【0008】さらに、請求項5に係る発明は、上記灯具
照射方向調整手段に駆動出力を供給する制御手段を含む
コントロールユニット内に、上記前後軸サスペンション
の空車時からの変位に基づく車体自体の傾斜角と、前後
輪タイヤの撓みに基づく補正傾斜角との関係を示したマ
ップが収蔵されたことを特徴とし、なおまた、請求項6
に係る発明は、上記灯具照射方向調整手段に駆動出力を
供給する制御手段を含むコントロールユニット内に、後
軸サスペンションの空車時からの変位に基づく車体自体
の傾斜角と、前後輪タイヤの撓みに基づく補正傾斜角と
の関係を示したマップが収蔵されたことを特徴とする。
【0009】また、請求項7に係る発明は、車両の前軸
及び後軸と車体との間の上下方向の距離を検知して車両
前後方向における車体自体の傾斜角を検知する傾斜角検
知手段と、前輪及び後輪の回転数を検知することにより
前後輪タイヤの撓みを検知し前後輪タイヤの撓みに基づ
く車両前後方向の傾斜角を検知する補正傾斜角検出手段
と、車両用灯具の照射方向を制御する灯具照射方向調整
手段と、上記傾斜角検出手段により検知された車体自体
の傾斜角に上記補正検査角検出手段により検知されたタ
イヤの撓みに基づく補正傾斜角を加えた路面に対する傾
斜角に相応する灯具照射方向と現照射方向との偏差を検
知して上記灯具照射方向調整手段に駆動出力を供給する
制御手段とを具備したことを特徴とする車両用灯具の照
射方向制御装置を提案するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態
を、添付図面を参照して具体的に説明する。先ず、図1
はキャブオーバ型トラックの概略側面図であり、符号1
0は車両前後方向に延びた左右一対のサイドレール12
と、車幅方向に複数個配設された夫々の両端を上記サイ
ドレール12に固着されたクロスメンバ(図示せず)と
を備えた車台フレーム、14は同車台フレーム10の前
端に装架されたキャブ、16Fは前輪、16Rは後輪で
ある。図示の場合、簡単のために、前輪16F及び後輪
16Rが左右対をなす左側の1個のみが示されている
が、前2軸車では前輪16Fが左右対をなして2組設け
られ、また後2軸車では後輪16Rが左右対をなして2
組設けられる。さらに、積載荷重の大部分を負担する後
輪16Rには、多くの場合左右夫々2個の車輪を串型に
配置した所謂ダブルタイヤ型車輪が採用されている。
【0011】キャブ14の前端下方部分に左右の前照灯
18が設けられ、同前照灯18はキャブ14又は車台フ
レーム10(以下場合により車体という)に装着されて
いる。前照灯18は、その構造の一例を後に詳細に説明
するように、光軸20の方向(図示の場合水平に対しな
す角θをなす)即ち照射方向を調整し得るように構成さ
れている。前照灯18の照射方向は、路面22を走行す
る対向車の運転者になるべく眩しを感じさせず、かつ自
らの車両の運転上必要な視界が得られるような適宜の方
向に設定される必要があり、一方、上記前照灯18の照
射方向は、車台フレーム10上に搭載される貨物の積載
重量に応じて、車両前後方向における車体の路面22に
対する傾斜角が変化することによって影響される。
【0012】図2は左側の前輪16Fの懸架構造を略示
した部分的斜視図である。24は車幅方向に配置され両
端に左右前輪16Fを支持した前軸、26は前後両端を
車台フレーム10のサイドレール12に装着された前後
のスプリングブラケット28及び30に枢支されたリー
フスプリング32からなる前軸サスペンションであっ
て、上記前軸24はリーフスプリング32の前後方向略
中央部分にUボルト等の固着手段によって固着され、ま
た前軸24とサイドレール12との間には、ショックア
ブソーバ34が介装されている。なお、図示は省略され
ているが、右側の前輪16Fも実質的に上記と同様の前
軸サスペンションを介して車体即ちサイドレール12に
弾性的に連結されている。
【0013】上記前軸サスペンション26は、車台フレ
ーム10上に貨物を積載していない空車時においては、
前軸24が負担する車体の自重に応じて変位し、主とし
て車台フレーム10上に搭載される貨物積載量の増加に
応じてさらに下方に変位する。上記前軸24が負担する
荷重に応じた前軸サスペンション26の変位量を検知す
るために、一般に超音波センサと呼ばれている超音波送
受信装置36をサイドレール12の外側に支持ブラケッ
ト38を介し配設すると共に、リーフスプリング32の
前軸24との結合部分の上方に、好ましくは平らな表面
を有する鋼板等の超音波反射部(以下単に反射部とい
う)40を対向して配置して、前部距離検出手段を構成
する。勿論、超音波送受信装置36を前軸26側に配置
し、車体側に反射部40を設けることができ、また反射
部40は、必ずしも鋼板である必要はなく、超音波の吸
収が少ない硬質の材料であれば良い。
【0014】また、図3は左側の後輪16Rの懸架構造
を略示した部分的斜視図である。42は車幅方向に配置
され両端に左右の後輪16Rを支持した後軸、44は前
後両端を車台フレーム10のサイドレール12に装着さ
れた前後のスプリングブラケット46及び48に枢支さ
れたメーンリーフスプリング50とその上に重積された
ヘルパリーフスプリング52とからなる後軸サスペンシ
ョンであって、上記後軸42はメーンリーフスプリング
50及びヘルパリーフスプリング52の前後方向略中央
部分にUボルト等の固着手段によって固着されている。
後軸42上方の左右のサイドレール12に左右一対のL
型ブラケット54が固着され両ブラケット54は車幅方
向に延在する連結部材56により相互に連結されてい
る。
【0015】上記連結部材56の略中央部分下側に超音
波送受装置58が設けられると共に、後軸42の略中央
部分上側にL字状ブラケット60が固着され、同ブラケ
ット60の平らな上面からなる反射部62が上記超音波
送受装置58に上下相対して配置され、両者により後部
距離検出手段が構成される。同反射部62は、超音波の
吸収が少ない鋼板等硬質材料によって作られ、かつなる
べくは平面で形成されることが好ましい。また反射部6
2を、後軸42の略中央部分に配置されている所謂バン
ジョー部と呼ばれる差動歯車装置収容部分両側の何れか
一方の上側面に形成しても良い。
【0016】図4は上記前部距離検出手段及び後部距離
検出手段の好ましい変形例を示したものである。この検
出手段では、車体又は前後車軸の何れか一方に設けられ
る超音波送信装置36,58が車体前後方向又は車幅方
向に適宜の間隔例えば100mmの間隔を存し支持台6
4上に並設された2個1組の超音波センサ66A,66
Bから形成される。図示の場合、右側の超音波センサ6
6Aは送信専用、左側の超音波センサ66Bは受信専用
のもので良いが、勿論両方とも送受信可能な通常の通常
の超音波センサでも良い。
【0017】図4の変形例では、超音波センサ66Aか
ら送信された超音波が反射部40又は62で反射されて
超音波センサ66Bにより受信される。図示のように、
超音波はL+Lの経路を通るため、計測する直接距
離Lは、L=((1/2L )+L 1/2
となる。
【0018】次に、図5は前照灯18の構造の一例を示
した断面図である。68はキャブ14の下端左右両側部
又は車台フレーム10の前端における左右両側部に装着
され、前方開口端に透明のプラスチック製又はガラス製
のレンズ70が取付けられるランプケーシング、72は
上記ランプケーシング68とレンズ70とで形成された
空間内に収容された反射鏡、74は同反射鏡72の中心
線に沿って配設された光源、76はその後端をランプケ
ーシング68に固着され、前端に設けられたボールジョ
イント78を介して上記反射鏡72を傾動自在に支持す
る支持部材、80はその前端をポールジョイント82を
介して反射鏡72に連結されると共に後端部を適宜のア
クチュエータ84に連結され、同アクチュエータ84の
作動によって図中に矢印で示されているように前後方向
に変位させることにより、光源74の光軸の方向即ち照
射方向を所望の方向に調整する制御部材である。上記ア
クチュエータ84には、例えばステッピングモータ等適
宜の駆動手段を採用することができる。
【0019】図6は、本発明に係る照射方向制御装置全
体の構成を示すブロック図である。図中86Fは、図1
及び図2に具体的構成を例示した超音波送受信装置36
及び反射部40を含み、対象とする車両の前軸サスペン
ション26の変位量を例えば空車状態を基準として検知
する前部距離検出手段であり、86Rは図1及び図3に
具体的構成を例示した超音波送受信装置58及び反射部
62を含み、上記対象車両の後軸サスペンション44の
変位量を例えば空車状態を基準として検知する後部距離
検出手段である。上記前部及び後部距離検出手段86F
及び86Rにより空車状態に対する車台フレーム10の
前部及び後部距離の変位量を検知することによって、同
車台フレーム10従って車体自身(即ち前輪16F及び
後輪16Rの撓みを考慮しない)の車両前後方向の傾斜
角を検知することができる。
【0020】空車状態から主 として車台フレーム10
上に或る重量の貨物を或る分布状態で搭載したとき、前
軸及び後軸サスペンション26及び44が変位すると共
に、前輪16F及び後輪16Rが夫々担持する荷重に応
じ撓むので、上記前部及び後部距離検出手段86F及び
86Rの検出値が、図中に二点鎖線で示したコントロー
ルユニット88内の補正傾斜角検出手段90に供給され
て前後輪16F,16Rのタイヤの撓みが検知され、こ
の検出値は上記コントロールユニット88内の対路面傾
斜角検出手段92に上記前部及び後部距離検出手段86
F及び86Rと共に供給され、上記積載荷重に基づく車
体自体の傾斜角と前後輪タイヤの撓みによる補正傾斜角
とが加算され、最終的に路面に対する傾斜角が検知され
る。
【0021】上記対路面傾斜角検出手段92の検出値
は、コントロールユニット88内の照射方向調整量検出
手段94に供給される。同照射方向調整量検出手段94
では、最終的な車体の路面に対する傾斜角(以下対路面
傾斜角という)に相応する前照灯18のあるべき照射方
向(目標照射方向)と、その時点における前照灯18の
現在の照射方向(現照射方向)とを比較し、両者の偏差
が許容値を超えている場合、必要な照射方向調整量を検
出して相応した駆動指令を駆動回路96に出力する。駆
動回路96は前記照射方向調整用のアクチュエータ84
に駆動出力を供給し、制御部材80を前方又は後方に変
位させて光源74の照射方向を調整し目標照射方向に制
御する。上記アクチュエータ84の作動は段階的に又は
連続的に行なうことができるが、何れの場合でもその変
位量従って照射方向修正量は、図中に点線で示されてい
るように駆動回路96にフィードバックされる。なお、
98は車載電源としてのバッテリ、100はイグニショ
ンスイッチ、102は前照灯18等の点灯及び消灯を制
御するランプスイッチ、104は車速センサである。
【0022】上記前後輪タイヤの撓みに基づく補正傾斜
角検出手段90の構成について説明する。第1の検出手
段は、空車からの前軸及び後軸サスペンションの変位を
上記前部距離検出手段86F及び後部距離検出手段86
Rによって検出し、前軸及び後軸サスペンションのばね
定数と検出された変位とから積載荷重を算出し、この積
載荷重による前輪16F及び後輪16Rの撓みから補正
傾斜角を算出する。いま、一般的に、K(kg/m
m)=タイヤのばね定数、n=タイヤの個数、K
(kg/mm)=サスペンションばね定数、S(m
m)=サスペンション変位量、n=サスペンションの
個数とすれば、荷重W(kg)=K×S×nとな
り、タイヤ撓みを表わす一般式は、S(mm)=W/
(K×n)となる。
【0023】また、STF(mm)=前輪16Fのタイ
ヤ撓み量、STR(mm)=後輪16Rのタイヤ撓み
量、L(mm)=前軸26と後軸42との間の車両前後
方向の中心距離とすると、タイヤの撓みによる補正傾斜
角α(deg)=tan−1((STF−STR)/
L)で表わされる。上記補正傾斜角αの演算が、補正
傾斜角検出手段90内で行なわれ、検出された角α
表わす信号又は情報が前記対路面傾斜角検出手段92に
供給される。
【0024】対路面傾斜角検出手段92では、前部距離
検出手段86Fで検出された空車時からの変位量ΔS
と、後部距離検出手段86Rで検出された空車時からの
変位量ΔSとから、車体自体の傾斜角α(deg)
=tan−1((ΔS−ΔS)/L)が演算され、
この車体自体の傾斜角αと上記補正傾斜角αとが加
算されて、最終的に対路面傾斜角が算出される。
【0025】上記補正傾斜角検出手段90の第2の構成
として、図7に示されているように、空車状態を原点と
し、横軸に上記前後軸サスペンション26,44の変位
による車体自体の傾斜角α(deg)をとり、縦軸に
前後輪タイヤの撓みによる補正傾斜角α(deg)を
とって、両者の関係を示す線Xを定めたマップを収蔵す
る。空車状態に対する前後軸サスペンション26,44
の変位量は積載荷重によって変化し、また前後軸タイヤ
の撓みは前後軸に作用する荷重、従って前後軸サスペン
ション26,44の変位量に関係するから、特定の対象
車種毎に図7のマップを予め設定することができる。こ
の場合、前部距離検出手段86F及び後部距離検出手段
86Rから供給された前後軸サスペンション26,44
の空車状態に対する変位量から先ず車体自体の傾斜角α
(deg)が演算されて上記マップの横軸上に例えば
α10として入力され、対応する補正傾斜角α20が検
出される。検出された補正傾斜角α20を示す信号又は
情報が対路面傾斜角検出手段92に供給されて、最終的
に、路面に対する傾斜角が検出されることは、前述した
とおりである。
【0026】上記補正傾斜角検出手段90の第3の構成
として、図8に示されているように、空車状態を原点と
し、横軸に後軸サスペンション44の変位量ΔSをと
り、縦軸に前後輪タイヤの撓みによる補正傾斜角α
(deg)をとって、両者の関係を示す線Yを定めた
マップを収蔵する。このマップの使用は、空車状態に対
する前後輪タイヤの撓みは積載荷重およびその分布状態
によって変化するが、通常のトラックにおいて、積載荷
重および荷重分布を種々変化させて前後輪タイヤの撓み
による傾斜角と後輪サスペンションの変位量との関係を
調べたところ、後軸サスペンション44の変位量ΔS
のみを調べて補正傾斜角αを設定しても、実用上格別
の不具合が生じる程の照射方向の誤差が発生しないとい
う事実を根拠とするものである。この場合、前部距離検
出手段86Fは省略し得るので、装置の簡素化が達成さ
れる。尚、上記演算による第1の検出手段に代へ、空車
からの前軸サスペンション変位と前輪タイヤ撓みとの関
係および後軸サスペンション変位と後輪タイヤ撓みとの
関係をそれぞれ設定したマップを用いて、タイヤ撓みに
よる傾斜角を補正してもよい。
【0027】次に、図9は、本発明の他の実施形態の構
成を示すブロック図である。この構成では、コントロー
ルユニット88に設けられ、前後輪タイヤの撓みに基づ
く補正傾斜角検出手段90′に対して、前輪回転数検出
手段106及び後輪回転数検出手段108で夫々検知さ
れた前輪16Fの回転数N及び後輪16Rの回転数N
を示す信号又は情報が入力され、さらに車速センサ1
04の車速Vを示す信号又は情報が入力される点を除
き、上述した図6のブロック図と実質的に同等であるの
で、同一又は対応する構成部材には同一の符号を付し、
重複説明は省略する。
【0028】車両が或る車速Vで走行しているとき、簡
単のため前後輪タイヤのスリップを参照すると、前輪1
6F及び後輪16Rは同一の車輪速度で回転しており、
従って、主として各車輪16F,16Rが各々担持する
荷重に基づくタイヤの撓みに関係する前輪16Fの有効
半径R及びその回転数Nと、後輪16Rの有効半径
及びその回転数Nとの間には、R×N=R
×N=kV(但しkは定数)なる関係が成立する。そ
こで、上記補正傾斜角検出手段90′で演算を行なうこ
とにより、前輪16Fの有効半径R及び後輪16Rの
有効半径Rを算出し、空車時の前輪タイヤ半径及び後
輪タイヤ半径と上記有効半径R及びRとから、前輪
16F及び後輪16Rの撓み量STF及びSTRを算出
することができ、さらに上記tan−1((ΔSTF
ΔSTR)/L)の演算を行なうことにより補正傾斜角
α(deg)を示す信号又は情報が得られ、この信号
又は情報は耐路面傾斜角検出手段92に供給される。以
後のコントロールユニット88の作動は、図6のブロッ
ク線図について説明したとおりである。
【0029】上記図6及び図9のブロック図に示した実
施形態におけるコントロールユニット88の作動態様
を、便宜的に図10のフローチャートを参照して説明す
る。プログラムはイグニションスイッチON又はランプ
スイッチONでスタートし、ステップS1でイグニショ
ンスイッチ(以下チャート中ではスイッチ類はS/Wと
略記する)又はランプスイッチ102がONであるかど
うかが調べられる。イグニションS/W及びランプスイ
ッチ102の何れもがOFFのNOの場合、プログラム
はリターンし、少なくとも何れか一方がONの場合、プ
ログラムはステップS2に進む。
【0030】ステップS2では、前部距離検出手段86
F及び後部距離検出手段86R(図8のマップを用いる
場合は後者の検出手段86Rのみ)によって、その時点
での車体と前後軸26,42と間の上下方向の距離、換
言すれば前後軸サスペンション26,44の変位量が空
車時との対比において夫々読み込まれる(以下距離デー
タという)。また同時に、その時点での前輪16F及び
後輪16Rの回転数N及びN(図9の実施形態の
み)、車速センサ104からの車速V等が読み込まれ
る。次に、ステップS3で車速Vが零であるかどうかが
判断され、YESの場合、プログラムはステップS4に
進むが、NOの場合はステップS10に進み車両が定速
走行を行なっているかどうかが判断される。車両が停止
し(車速V=0)ているとき、平らな略水平の路面では
なく凹凸路に停止している可能性があり、また片側の車
輪を歩道に乗り上げ傾斜した姿勢で停止していることも
あるので、停止中の距離データは大きな誤差を伴なうこ
とがあり、この種の距離データの誤差はステップS10
で判断される定速走行時には修正される。
【0031】ステップS4では、距離データのバラツキ
が十分小さいかどうかが調べられる。例えば、停車中に
貨物の積卸しを行った場合、距離データのバラツキが大
きく、この変動する距離データに基づいて前照灯18の
照射方向を定めることは適当ではないのでプログラムは
リターンする。一方、距離データのバラツキが小さいY
ESの場合は、図6及び図9のブロック図について詳述
したように、距離データに基づく車体自体の傾斜角α
と前後軸タイヤの撓みに基づく補正傾斜角αとを加算
した最終的な対路面傾斜角が検出手段92により検知さ
れる。次に、プログラムはS6に進み、上記対路面傾斜
角と現時点の路面に対する車体傾斜角とを比較してその
偏差を検出し、その偏差が照射方向の調整を必要とする
範囲のものかどうかが判断される。
【0032】上記偏差が許容範囲に属するNOの場合、
プログラムはリターンし、偏差が照射方向の調整を必要
とするYESの場合、ステップはS7に進み、必要な照
射方向の調整量が図6及び図9のブロック図に示した照
射方向調整量検出手段94によって検知される。検知さ
れた照射方向調整量を示す信号又は情報は、ランプスイ
ッチ102がONになっているか何うかを調べるステッ
プS8に送られる。ランプスイッチ102がOFFにな
っているNOの場合、プログラムはリターンし、同ラン
プスイッチ102がONの場合(ステップS9)は、図
6及び図9のブロック線図における駆動回路96により
照射方向調整量に応じた出力が生起されてアクチュエー
タ84に供給され、この結果、前照灯18の照射方向が
所要の方向に調整される。
【0033】上記ステップS10において、車両が定速
走行していると判断されたYESの場合プログラムはス
テップS11に進む。一方、発進や追越し等の加速走
行、或いは制動時の減速走行等の非定常走行時(NO)
の場合プログラムはリターンする。上記ステップS11
では、距離データ、前後輪16F,16Rの回転数(図
9の実施形態のみ)のバラツキが十分小さいかどうかが
調べられる。凹凸が多い悪路や舗装路の段差等による一
時的な距離データの変化、前後輪回転数の変化に応じて
前照灯18の照射方向を調整することは不具合であるの
で、バラツキが大きいNOの場合、プログラムはリター
ンする。距離データ、前後輪16F,16Rの回転数の
バラツキが小さいYESの場合、ステップはS12に進
む。
【0034】以下のステップS13,ステップS14,
ステップS15及びステップS16は、前述した停車時
のステップS5,ステップS6,ステップS7,ステッ
プS8及びステップS9を夫々対応し、実質的に同等の
作動が行なわれるので、詳細な説明は省略する。
【0035】上述した本発明の実施形態によれば、先ず
前軸及び後軸サスペンション26,44の空車状態に対
する変化量を超音波送受信装置により計測して車両前後
方向における車体自体(タイヤの撓みを考慮しない)の
傾斜角αを正確に検知したのち、上記前後軸サスペン
ション26,44の変位量と夫々のばね定数とから積載
荷重を算出して前後輪16F,16Rのタイヤの撓みを
演算し、補正傾斜角αを算出して、最終的に対路面傾
斜角を検出し、或いは上記車体自体の傾斜角αと補正
傾斜角αとの関係を対象車両に関し予め設定したマッ
プ、又は後軸サスペンション44の変位量と補正傾斜角
αとの関係を対象車両に関し予め設定したマップを適
用して補正傾斜角αを検知し、さらに、前後輪16
F,16Rのタイヤの撓みによる有効半径の変化に着目
して、同じ車速での前後輪16F,16Rの回転数を検
知し演算を行なうことにより、補正傾斜角αを検出
し、最終的に対路面傾斜角が決定されるので、超音波送
受信装置を用いて直接車体と路面との距離を測る既提案
の装置における重要な欠点である路面状態による著しい
誤差、即ち積雪や砂利道での超音波吸収や反射音波の散
乱等に起因する測定誤差を効果的に解消し、常に略正確
かつ安定した前照灯18等の照射方向制御を達成し得る
利点がある。
【0036】なお、上記本発明の実施形態では、照射方
向制御を行なう灯具として最も一般的な前照灯18を例
示したが、フォグランプ、コーナリングランプ等の照射
方向制御にも略同様の態様で本発明を適用することがで
き、また車体と前後軸24,42との間の上下方向の距
離を測定する装置として、測定性能が優れ、安価で耐久
性及び信頼性が優れた超音波送受信装置36,58が例
示されているが、これに代えレーダ装置。赤外線または
レーザを用いた距離測定装置を使用することができる。
さらに、本発明は、その特許請求の範囲内で上記実施形
態に種々の変更、修正を加え実施することができる。例
えば、前後軸24,42のサスペンションばね装置は図
示したリーフスプリングに限定されるものではなく、エ
アスプリング等を適宜採用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1に係る車両用灯具の照射方向制御装置は、車両の
前軸及び後軸の少くとも一方の車軸と車体との間の上下
方向の距離を検知して車両前後方向における車体自体の
傾斜角を検知する傾斜角検知手段と、前輪及び後輪タイ
ヤの撓みに基づく車両前後方向の傾斜角を検知する補正
傾斜角検出手段と、車両用灯具の照射方向を制御する灯
具照射方向調整手段と、上記傾斜角検出手段により検知
された車体自体の傾斜角に上記補正傾斜角検出手段によ
り検知されたタイヤの撓みに基づく補正傾斜角を加えた
路面に対する傾斜角に相応する灯具照射方向と現照射方
向との偏差を検知して上記灯具照射方向調整手段に駆動
出力を供給する制御手段とを具備したことを特徴とし、
路面状態の変化にかかわらず、正確かつ容易に前照灯等
車両用灯具の照射方向を制御することができるので産業
上有益である。また、上記発明において、上記車体と前
軸及び後軸との間の上下方向の距離を検知する手段が、
上記車軸及び車体の一方に装着された超音波送受信装置
と上記車軸及び車体の他方に設けられた超音波反射部と
から構成されることにより、安価で信頼性が優れた距離
測定を行ない得る利点があり、さらに、上記超音波送受
信装置が、間隔を存し配設された超音波発信装置と、同
超音波発信装置から送信され上記超音波反射部で反射さ
れた超音波受信装置とから構成されていることにより、
短距離測定を可能とし距離測定精度を向上し得る効果が
ある。
【0038】また、本発明の請求項7に係る車両用灯具
の照射方向制御装置は、車両の前軸及び後軸と車体との
間の上下方向の距離を検知して車両前後方向における車
体自体の傾斜角を検知する傾斜角検知手段と、前輪及び
後輪の回転数を検知することにより前後輪タイヤの撓み
を検知し前後輪タイヤの撓みに基づく車両前後方向の傾
斜角を検知する補正傾斜角検出手段と、車両用灯具の照
射方向を制御する灯具照射方向調整手段と、上記傾斜角
検出手段により検知された車体自体の傾斜角に上記補正
検査角検出手段により検知されたタイヤの撓みに基づく
補正傾斜角を加えた路面に対する傾斜角に相応する灯具
照射方向と現照射方向との偏差を検知して上記灯具照射
方向調整手段に駆動出力を供給する制御手段とを具備し
たことを特徴とし、前照灯等車両用灯具の照射方向を、
積雪、砂利道等道路状態の変化にかかわらず、正確かつ
容易に制御することができるので、産業上有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャブオーバ型トラックに本発明を適用した実
施形態を示した概略側面図である。
【図2】図1における左側の前軸サスペンションを示し
た部分的斜視図である。
【図3】図1における後軸サスペンションを示した部分
的斜視図である。
【図4】車体及び車軸間の距離検出手段の変形例を示し
た正面図である。
【図5】図1における前照灯18の拡大断面図である。
【図6】図1における前照灯18の照射方向制御装置の
全体的構成を示したブロック図である。
【図7】図6における補正傾斜角検出手段90内に収蔵
されるマップの一例を示した線図である。
【図8】上記補正傾斜角検出手段90内に収蔵されるマ
ップの他の例を示した線図である。
【図9】図6とは異る前照灯18の照射方向制御装置の
全体的構成を示すブロック図である。
【図10】図6及び図9におけるコントロールユニット
88の作動態様を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…車台フレーム、12…サイドレール、14…キャ
ブ、16F…前輪、16R…後輪、18…前照灯、20
…光軸、22…路面、24…前軸、26…前軸サスペン
ション、36…超音波送受信装置、40及び62…超音
波反射部、42…後軸、44…後軸サスペンション、5
8…超音波送受信装置、66A及び66B…超音波セン
サ、68…ランプケーシング、74…光源、84…アク
チュエータ、86F…前部距離検出手段、86R…後部
距離検出手段、88…コントロールユニット、90…補
正傾斜角検出手段、92…対路面傾斜角検出手段、94
…照射方向調整量検出手段、96…駆動回路、98…バ
ッテリ、100…イグニションスイッチ、102…ラン
プスイッチ、104…車速センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 滋樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 重松 豊樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 繁人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 藤澤 学 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3K039 AA08 BA03 BA05 CC01 FD01 FD05 FD11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前軸及び後軸の少くとも一方の車
    軸と車体との間の上下方向の距離を検知して車両前後方
    向における車体自体の傾斜角を検知する傾斜角検知手段
    と、前輪及び後輪タイヤの撓みに基づく車両前後方向の
    傾斜角を検知する補正傾斜角検出手段と、車両用灯具の
    照射方向を制御する灯具照射方向調整手段と、上記傾斜
    角検出手段により検知された車体自体の傾斜角に上記補
    正傾斜角検出手段により検知されたタイヤの撓みに基づ
    く補正傾斜角を加えた路面に対する傾斜角に相応する灯
    具照射方向と現照射方向との偏差を検知して上記灯具照
    射方向調整手段に駆動出力を供給する制御手段とを具備
    したことを特徴とする車両用灯具の照射方向制御装置。
  2. 【請求項2】 上記車体と前軸及び後軸との間の上下方
    向の距離を検知する手段が、上記車軸及び車体の一方に
    装着された超音波送受信装置と上記車軸及び車体の他方
    に設けられた超音波反射部とを備えていることを特徴と
    する請求項1記載の車両用灯具の照射方向制御装置。
  3. 【請求項3】 上記超音波送受信装置が、間隔を存し配
    設された超音波発信装置と、同超音波発信装置から送信
    され上記超音波反射部で反射された超音波受信装置とか
    ら構成されていることを特徴とする請求項2記載の車両
    用灯具の照射方向制御装置。
  4. 【請求項4】 上記車軸と車体との間の上下方向距離を
    検知する手段により検知された前後軸サスペンションの
    空車時からの変位量と前後軸サスペンションの変位量と
    から積載荷重を算出し、同積載荷重とタイヤのばね定数
    とから前後輪タイヤの撓みを算出して、上記前後軸サス
    ペンションの変位量に基づく車体自身の傾斜角に、上記
    前後輪タイヤの撓みに基づく補正傾斜角を加えて、路面
    に対する傾斜角を算出することを特徴とする請求項1記
    載の車両用灯具の照射方向制御装置。
  5. 【請求項5】 上記灯具照射方向調整手段に駆動出力を
    供給する制御手段を含むコントロールユニット内に、上
    記前後軸サスペンションの空車時からの変位に基づく車
    体自体の傾斜角と、前後輪タイヤの撓みに基づく補正傾
    斜角との関係を示したマップが収蔵されたことを特徴と
    する請求項1記載の車両用灯具の照射方向制御装置。
  6. 【請求項6】 上記灯具照射方向調整手段に駆動出力を
    供給する制御手段を含むコントロールユニット内に、後
    軸サスペンションの空車時からの変位に基づく車体自体
    の傾斜角と、前後輪タイヤの撓みに基づく補正傾斜角と
    の関係を示したマップが収蔵されたことを特徴とする請
    求項1記載の車両用灯具の照射方向制御装置。
  7. 【請求項7】 車両の前軸及び後軸と車体との間の上下
    方向の距離を検知して車両前後方向における車体自体の
    傾斜角を検知する傾斜角検知手段と、前輪及び後輪の回
    転数を検知することにより前後輪タイヤの撓みを検知し
    前後輪タイヤの撓みに基づく車両前後方向の傾斜角を検
    知する補正傾斜角検出手段と、車両用灯具の照射方向を
    制御する灯具照射方向調整手段と、上記傾斜角検出手段
    により検知された車体自体の傾斜角に上記補正検査角検
    出手段により検知されたタイヤの撓みに基づく補正傾斜
    角を加えた路面に対する傾斜角に相応する灯具照射方向
    と現照射方向との偏差を検知して上記灯具照射方向調整
    手段に駆動出力を供給する制御手段とを具備したことを
    特徴とする車両用灯具の照射方向制御装置。
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