JP2002248283A - 縫製装置 - Google Patents

縫製装置

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JP2002248283A
JP2002248283A JP2001049539A JP2001049539A JP2002248283A JP 2002248283 A JP2002248283 A JP 2002248283A JP 2001049539 A JP2001049539 A JP 2001049539A JP 2001049539 A JP2001049539 A JP 2001049539A JP 2002248283 A JP2002248283 A JP 2002248283A
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寿信 篠塚
Masahiko Okamura
昌彦 岡村
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恵子 山谷
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    • D05D2205/16—Display arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫製装置の操作性並びにメンテナンス性を向
上させることが可能な縫製装置を提供する。 【解決手段】 不揮発性メモリ２５に、消耗部品の消耗
時における画像データ２５ｇ、ほこりが溜まっている状
態あるいはオイルで汚れている状態の画像データ２５
ｈ、交換時期の潤滑油の少なくとも色を含む画像データ
などが記憶される。各画像データは、それぞれの信号に
応じて読み出され、モニタに表示される。このような構
成では、縫製装置の動作あるいは操作に関連して種々の
画像データが表示されるので、縫製装置の操作性並びに
メンテナンス性が向上する。また、各画像データがデジ
タルカメラにより撮影された画像データであるので、文
字あるいは絵では表現できないものまで表現可能とな
り、操作性、メンテナンス性が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、縫製装置、特に液
晶、ＣＲＴなどの表示装置を備えた縫製装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、エラー発生時などに絵や文字を画
面に表示して作業者にその状態を表示したり、また、特
開平１１−２３５４８４号公報に記載されているよう
に、説明の方法として説明文と画像により表示している
ものがあったが、縫製サンプルを表示するミシン（縫製
装置）は存在しない。
【０００３】また、従来ミシン出荷時にそのミシンで縫
製した縫いサンプル（実物）を添付して出荷してはいる
が、その縫いサンプルを紛失してしまえばもうそのミシ
ンで縫製できる最高の縫いレベルを現状のミシン調整で
の縫製レベルと比較することができなくなる。また、い
ろいろな仕様の縫製が可能なミシンの場合には、縫いサ
ンプルも仕様の数だけ必要となっていた。
【０００４】更に、従来の装置では、エラー発生等の状
態を作業者に知らせる場合、絵や文字でその状態を表現
した情報を画面表示して知らせていた。しかしながら、
エラー発生原因は絵や文字で知らせることができても、
消耗部品たとえばベルトの消耗度合い等の消耗の限界値
までは知らせることはできなかった。
【０００５】また、メンテナンスが必要な状態、たとえ
ばほこりの溜まり具合、オイルでの汚れ具合等の状態の
限界値までは知らせることはできなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、縫
製装置の操作性並びにメンテナンス性を向上させること
が可能な縫製装置を提供することをその課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、いずれも表示
手段を備えた縫製装置に関するものであり、縫い目のサ
ンプル画像データ、消耗部品の消耗時における画像デー
タ、ほこりが溜まっている状態あるいはオイルで汚れて
いる状態の画像データ、交換時期の潤滑油の少なくとも
色を含む画像データ、エラー発生時の画像データ、縫製
装置が所定時間動作されたときに縫製装置の部品や部材
に現れる経時変化を示した画像データ、あるいは縫製装
置が所定時間動作されるごとに縫製装置の部品あるいは
部材に現れる経時変化をそれぞれ示した画像データを記
憶する記憶手段と、前記画像データを読み出して表示手
段に表示させる制御手段とを備える構成を採用してい
る。
【０００８】このような構成では、縫製装置の動作ある
いは操作に関連して種々の画像データが表示されるの
で、縫製装置の操作性並びにメンテナンス性が向上す
る。
【０００９】また、本発明は、画像データがデジタルカ
メラにより撮影された画像データであることを特徴とす
る。このような構成では、画像データとして写真画像が
用いられるので、文字では表現できないものまで表現可
能となり、操作性、メンテナンス性が大幅に向上する。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【００１１】図１には、本発明の縫製装置（以下ミシン
という）の一実施形態が図示されている。同図におい
て、ミシン１の針棒１２には針１３が支持されており、
この針１３は、電源スイッチ４のオンにより給電される
主モータ２が回転してその回転がベルト８によりミシン
の主軸に伝達されることにより、上下動する。この運針
に応じて布送り装置１７により布を所定の布送りピッチ
（縫いピッチ）で送ることにより縫製が行なわれる。縫
製は、種々の命令、縫いパラメータ並びにその他制御デ
ータに従ってペダル５の動きに応じて縫製制御を行なう
制御装置を内蔵した制御ボックス３により制御される。
制御ボックス３には、縫いパラメータなどの設定を行な
う設定スイッチ９、並びに設定値を表示する設定表示器
１０が設けられている。
【００１２】また、ミシン１には、操作パネル６が取り
付けられており、この操作パネル６には、液晶、ＣＲＴ
などで構成されるカラー表示可能なモニタ６ａ（表示手
段）並びに各種設定を行なう設定ボタン６ｂ、入力ボタ
ン６ｃ並びにマウス（不図示）が設けられており、設定
あるいは入力された情報が表示されるとともに、後述す
るように、種々の画像データがモニタ６ａに表示され
る。
【００１３】図２は、ミシンの制御ボックス３内の制御
装置のブロック構成を示したもので、縫製動作全体を制
御するＣＰＵ（制御手段）２２は、設定スイッチ９、操
作パネル６で設定された設定並びに不揮発メモリ（記憶
手段）２５に格納されている縫製データ、各種の縫いパ
ラメータに基づき、ペダル５の動きを検出するペダルセ
ンサ２１に従ってモータ制御手段２４を介してミシンモ
ータ２を駆動し、また各種アクチュエータ２３を駆動し
て縫製動作を制御する。
【００１４】不揮発性メモリ２５には、上述したデータ
の他に、図５〜図９に図示したような各種縫い目のサン
プル画像データ、使用に伴って消耗する消耗部品の消耗
時における画像データ、ミシンの各部にほこりが溜まっ
ている状態あるいはオイルで汚れている状態の画像デー
タ、駆動機構を潤滑させる潤滑油の交換時期における少
なくとも色を含む画像データ、エラー発生時の画像デー
タ、所定の時間ミシンが動作されたときにミシン部品あ
るいはミシン部材に現れる経時変化の画像データがそれ
ぞれ格納される。これらの画像データは、不揮発性メモ
リ２５から読み出され、表示制御回路２６を介してモニ
タ６ａに表示される。
【００１５】なお、記憶される画像データは、例えばデ
ジタルカメラなどで撮影されたデジタル画像であり、図
示が困難であることから、図６、図７では、その概略が
模写的に、また図８、図９では、単にブロックとしてそ
の内容が説明として記載されているが、実際にモニタに
表示したときには、ほぼ実際の写真と同様なリアルな写
真画像が表示されるものである。
【００１６】また、ミシンに発生する異常（エラー）を
検出する異常検出手段３０が設けられており、異常が検
出されると、ＣＰＵ２２は、異常の種類を判別してその
異常コードを不揮発メモリ２５に格納するとともに、不
揮発性メモリ２５からその異常に関連する部品の異常状
態を示した画像データが読み出され、モニタ６ａに表示
される。またミシンの動作時間の累計をカウントする計
時手段３１が設けられ、計時手段が所定の時間経過を示
すと、その時間に応じてメンテナンスを必要とする部品
あるいは部材の経時変化画像データが読み出され、モニ
タ６ａに表示される。
【００１７】なお、不揮発性メモリ２５に格納される各
画像データは、種別毎（縫いサンプル画像、異常状態を
示す画像など）に格納してもよいし、またランダムでも
よいが、いずれにしても、ボタンの種類、操作の種類、
異常の種類、また経過時間毎に発生する信号に応じて、
それぞれアドレス信号が発生し、このアドレスに対応し
た不揮発性メモリ２５の格納場所に格納された画像デー
タが読み出される。また各発生信号とアドレス信号との
対応は、不揮発メモリ２５の他の領域に格納される。
【００１８】このような構成において、ミシンユーザー
は、図３に示したように、電源４をＯＮにすると（ステ
ップＳ１）、図４（Ａ）に示したような初期画面がモニ
タ６ａに現れる（ステップＳ２）。初期画面は、「通常
動作」と「サンプル表示」の選択画面となるので、例え
ば、縫い目の仕上りがどのような状態であるかが不安な
ユーザーは、サンプル表示を選択する。これにより、図
４（Ｂ）に図示したような画面になるので（ステップＳ
３）、ユーザーは、知りたい縫いのボタン、例えば「ベ
タ縫い」を操作すると、不揮発性メモリ２５に格納され
た該ボタン信号に対応するサンプル画像データがアクセ
スされ、図５に図示したように、この画像データ２５ｂ
が読み出され、モニタ６ａにその縫いのサンプル写真画
像が表示される（ステップＳ４）。他の縫いのボタンを
操作しても、同様であり、そのボタンに対応した縫いの
サンプル画像２５ａ〜２５ｅが不揮発性メモリ２５から
読み出されて、それぞれモニタ６ａに表示される。
【００１９】このように、ユーザーは、縫いサンプル画
像を選択して写真画像として確認することができるた
め、その縫いがどのような縫製仕上りになるのかを知る
ことができるとともに、縫製が終わった場合、縫い上が
った縫製物と比較することによりミシンの縫い調整の可
否を判断することができる。
【００２０】また、図４（Ａ）の初期画面において、
「通常動作」が操作されると、ミシンが通常どおり作動
される（ステップＳ５）。この動作中に、例えば「ベル
ト消耗」の異常が異常検出手段３０により検出される
と、ＣＰＵ２２は、当該異常に割り当てられたコードに
対応するアドレス信号から不揮発性メモリ２５にアクセ
スしてその異常に関連したベルトの消耗状態の画像デー
タ２５ｇを読み出し、それを表示制御回路２６を介して
モニタ６ａに表示させる（ステップＳ６）。この状態
が、図７（Ａ）に図示されており、ベルト４０の部分４
０ａで消耗されている状態の写真画像が表示される。こ
のように、デジタルカメラで撮影された消耗度合いが判
断可能な消耗部品の写真が表示されるので、ユーザーは
実際のベルト８を見て交換すべきかどうかの判断を下す
ことができる。
【００２１】また、計時手段３１が所定時間ｔｍの経過
を示すと、画像データ２５ｈが格納されているアドレス
信号が発生し、この画像データ２５ｈが読み出されてモ
ニタ６ａに写真画像として表示されている（ステップＳ
７）。この状態が図７（Ｂ）に図示されており、ユーザ
ーは、針板のところにほこり４１が溜まっておりメンテ
ナンスの必要な状態が表示されるので、ユーザーはその
部分を実際に観察することにより清掃するなどのメンテ
ナンスが必要であることを知ることができる。
【００２２】また、糸通しなど操作に関連した信号に応
じて画像データ２５ｆが格納されている画像データにア
クセスしてそれを読み出してモニタ６ａに表示させるこ
とにより操作のガイドに供することができる。
【００２３】また、メンテナンス画像として、図８に示
したように、経過時刻に従って、デジタルカメラで撮影
された写真でしか表現できないようなオイルで汚れてい
る部品の画像データ２５ｉ、交換時期の潤滑油の少なく
とも色を含む画像データ２５ｊなどを不揮発性メモリ２
５に格納し、これをそれぞれ経過時間ｔｎ、ｔｎ’に読
み出してモニタ６ａに表示することによりそれぞれメン
テナンスが必要であるかどうかを判断するのに必要なリ
アルな写真画像を提供することができる。従ってユーザ
ーは実際の部品あるいは潤滑油を観察することにより必
要に応じて清掃、部品交換、潤滑油の交換を適切に行な
うことができるようになる。
【００２４】また、図９に示すように、それぞれ経過時
刻ｔ１、ｔ２、ｔ３、．．．．．に従ってそれぞれメン
テナンスの必要な部品（潤滑油、ベルトなど）の経時変
化を表したサンプル画像データ２５ｋ、２５ｋ’、２５
ｋ”、．．．．．を格納し、各時刻ｔ１、ｔ２、ｔ
３、．．．．．に従って経時変化した画像データ２５
ｋ、２５ｋ’、２５ｋ”、．．．．．を順次モニタ６ａ
に表示させるようにしてもよい。このような構成では、
各時刻ごとに当該部品のメンテナンスが必要かどうかを
判断できるとともに、途中で経時変化の異常に気がつく
こともでき、より適切なメンテナンスが可能になる。
【００２５】なお、上述した実施形態で縫いサンプル画
像として、そのミシンで縫製できる最高の縫いレベルで
縫製したときの画像データを記憶するようにすると、現
状のミシン縫いをその最高縫いレベルに調整できる可能
性が得られる。また、例えば、ベルトの消耗度合い、メ
ンテナンスが必要な部品状態、たとえばほこりの溜まり
具合、オイルでの汚れ具合等の状態の限界状態ないしそ
れに近い状態をそれぞれ画像データとして記憶するよう
にすると、不必要なメンテナンスないし部品交換を防止
することができる。従って、メンテナンスの確実性を望
む場合には、それぞれ限界状態に達する前の画像データ
を、またメンテナンスコストを減少させる場合には、限
界状態かあるいはそれに近い画像データを格納するよう
にする。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、縫製
装置の動作あるいは操作に関連して種々の画像データが
表示されるので、縫製装置の操作性並びにメンテナンス
性が向上する。
【００２７】また、本発明では、画像データとして写真
画像が用いられるので、文字あるいは単純な絵では表現
できないものまで表現可能となり、操作性、メンテナン
ス性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の縫製装置の外観を示す正面図である。
【図２】縫製装置の制御構成を示すブロック図である。
【図３】縫製装置の動作の流れを示す流れ図である。
【図４】モニタ画面を示した説明図である。
【図５】縫いサンプル画像が読み出されて表示される状
態を示した説明図である。
【図６】各信号に従って画像データが読み出される状態
を示した説明図である。
【図７】モニタ画面を示した説明図である。
【図８】計時信号に従って画像データが読み出される状
態を示した説明図である。
【図９】経過時刻に従って画像データが読み出される状
態を示した説明図である。
【符号の説明】
２ モータ ８ ベルト ６ 操作パネル ６ａ モニタ ２２ ＣＰＵ ２５ 不揮発性メモリ ２６ 表示制御回路 ３０ 異常検出手段 ３１ 計時手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山谷 恵子 東京都調布市国領町８丁目２番地の１ ジ ューキ株式会社内 Ｆターム(参考） 3B150 AA01 AA23 CE09 CE23 GB00 GD28 GE29 GG04 JA33 LA31 LB01 LB02 MA12 NA80 NB18 QA06 QA07 QA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所望の縫い目を形成可能な縫製装置にお
    いて、 表示手段と、 前記縫い目のサンプル画像データを記憶する記憶手段
    と、 前記画像データを読み出して表示手段に表示させる制御
    手段と、 を備えることを特徴とする縫製装置。
  2. 【請求項２】 使用に伴って消耗する消耗部品を交換可
    能な縫製装置において、 表示手段と、 前記消耗部品の消耗時における画像データを記憶する記
    憶手段と、 前記画像データを読み出して表示手段に表示させる制御
    手段と、 を備えることを特徴とする縫製装置。
  3. 【請求項３】 表示手段と、 縫製装置の所定個所にほこりが溜まっている状態あるい
    はオイルで汚れている状態の画像データを記憶する記憶
    手段と、 前記画像データを読み出して表示手段に表示させる制御
    手段と、 を備えることを特徴とする縫製装置。
  4. 【請求項４】 潤滑油によって駆動機構が潤滑される縫
    製装置において、 カラー表示可能な表示手段と、 交換時期の潤滑油の少なくとも色を含む画像データを記
    憶する記憶手段と、 前記画像データを読み出して表示手段に表示させる制御
    手段と、 を備えることを特徴とする縫製装置。
  5. 【請求項５】 制御手段がエラー発生時に画像を表示す
    ることを特徴とする請求項２に記載の縫製装置。
  6. 【請求項６】 前記制御手段は、所定の時間縫製装置が
    動作されたときに前記画像データを表示することを特徴
    とする請求項２から４のいずれか１項に記載の縫製装
    置。
  7. 【請求項７】 表示手段と、 計時手段と、 縫製装置が所定時間動作されたときに縫製装置の部品あ
    るいは部材に現れる経時変化を示した画像データを記憶
    する記憶手段と、 縫製装置が所定時間動作されたとき前記画像データを読
    み出して表示手段に表示させる制御手段と、 を備えることを特徴とする縫製装置。
  8. 【請求項８】 表示手段と、 計時手段と、 縫製装置が所定時間動作されるごとに縫製装置の部品あ
    るいは部材に現れる経時変化をそれぞれ示した画像デー
    タを記憶する記憶手段と、 縫製装置が所定時間動作されるごとに該所定時間動作さ
    れたときの経時変化を示す前記画像データを順次読み出
    して表示手段に表示させる制御手段と、 を備えることを特徴とする縫製装置。
  9. 【請求項９】 前記画像データがデジタルカメラにより
    撮影された画像データであることを特徴とする請求項１
    から８のいずれか１項に記載の縫製装置。
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