JP2002247686A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2002247686A
JP2002247686A JP2001041333A JP2001041333A JP2002247686A JP 2002247686 A JP2002247686 A JP 2002247686A JP 2001041333 A JP2001041333 A JP 2001041333A JP 2001041333 A JP2001041333 A JP 2001041333A JP 2002247686 A JP2002247686 A JP 2002247686A
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JP
Japan
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speaker
resin film
loudspeaker
diaphragm
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001041333A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Morimoto
博幸 森本
Masatoshi Okazaki
正敏 岡▲崎▼
Kazuro Okuzawa
和朗 奥澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は各種音響機器に使用されるスピーカ
に関するものであり、特にドーム形状のスピーカにおい
ての特性の向上を目的とするものである。 【解決手段】 本発明のスピーカは、軽量・高剛性・耐
熱性に優れた表裏表皮基材12と弾性に優れた中間基材
13を接着剤を介して加圧成型して形成してスピーカ用
振動板11としたものを用いてスピーカを構成するもの
であり、音圧が高く、高域までの音域再生が可能となる
とともに高音域でのピークが少ない低歪みのスピーカの
提供を可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種音響機器に使用
されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスピーカを図2のドーム形状のス
ピーカの半断面図により説明する。
【0003】同図2によると、1はヨーク、2はマグネ
ット、3はトッププレートであり、ヨーク1とトッププ
レート3は、マグネット2を挟持して環状の磁気空隙4
を形成する。5はボイスコイルボビン6に巻回されたボ
イスコイルで、前記磁気空隙4の中に振動可能なように
吊下げられている。
【0004】7は金属の薄い箔で形成されたドーム振動
板で、8はロール形状のエッジであり、ゴム系の樹脂を
コーティングにより表面に施して通気性を無くした布で
形成されている。前記ロールエッジ8の外周部はスペー
サ9の上に固定され、バッフル板10で挟持されてい
る。
【0005】以上のように構成されたドーム形のスピー
カについて以下その動作について説明する。
【0006】まず、磁気空隙4には、ボイスコイル5が
配置されており、電気信号が印加されると、フレミング
の左手の法則により、ボイスコイルボビン6を介してド
ーム振動板7を振動させる。
【0007】以上のように構成されたスピーカのドーム
振動板7は上記以外にもポリイミド系フィルム、ポリエ
チレンナフタレート樹脂フィルム等のフィルムを単体、
または布基材にゴム樹脂を含浸加工したシート成形物や
チタン、アルミニウム等の金属箔を成形して得られるも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述のポ
リイミド系フィルム、ポリエチレンナフタレート樹脂フ
ィルム等の樹脂フィルムを成形して得られる高音用のド
ーム振動板は、軽量であり剛性が良好であるが、内部損
失に欠けるために共振が発生し易いので、音質面に課題
が残る。一方、布基材にゴム樹脂を含浸加工したシート
を成形して得られるソフトドーム振動板は内部損失が非
常に高く、共振の少ない高音質を可能にするが、素材が
重く、音圧が低くなる。また布基材に成形用樹脂として
熱硬化性のフェノール樹脂およびゴム系樹脂を含浸加工
するなど製造工程が多いので品質面でのバラツキ等の課
題がある。
【0009】またチタン、アルミニウム等の従来技術に
記載した金属箔を成形して得られるドーム振動板は剛性
が高く、高音帯域までの伸び(高域特性)が良好である
が、内部損失が小さいために共振が生じ易く、キーンと
いうピーク感が発生する。上記、金属箔は伸び率が低い
ため、成形時にはある程度の材厚が必要であり、薄い場
合にはシワの発生や亀裂を生じる。又、比重が高いので
音圧が低くなる欠点を有するものである。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、軽量・高弾性で、適度な内部損失を有し耐熱性をは
じめ信頼性に優れた高音用ドーム形状のスピーカ用振動
板を用いたスピーカを提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載のスピーカに用いられるスピ
ーカ用振動板は樹脂フィルムを表裏表皮基材とし、この
中間層に集成マイカシートやアルミニウム合金シート、
チタン合金シートを積層したものを所望の形状に成形し
たものである。
【0012】上記スピーカ用振動板は軽量・高弾性と共
に適度な内部損失を有し、共振の少ない高音質のスピー
カが実現できるものである。
【0013】また、スピーカ用振動板の樹脂フィルムの
材厚を自由に変化させることが可能なために軽量で音圧
が高いスピーカ用振動板から、内部損失を大きくし、高
音域でのピーク、ディップの少ない低歪みのスピーカ用
振動板、又弾性率を大きくし、高域の伸びを向上させた
スピーカ用振動板も可能でスピーカとして幅広い用途へ
の使用が可能となるものである。スピーカ用振動板とし
ての製造工程が簡単で、バラツキが少なく、品質の良
い、信頼性に優れた高音用ドーム形状のスピーカを提供
することができるものである。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のスピーカ用振動板において、中間層用の積層
基材として、はがしマイカを積層した集成マイカシート
またはカーボン繊維を織ったクロスカーボン、芳香族ポ
リアミド繊維等の織布またはアルミニウム合金シートや
チタン合金シートを中間層に用いて成形したスピーカ用
振動板を用いたものであり、このスピーカ用振動板を用
いたスピーカは音圧が高く且つピークディップが少な
く、高域まで良く伸びた、バラツキが少ない、品質の良
い、信頼性に優れた高音用ドーム形状のスピーカの提供
を可能とするものである。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載のスピーカ用振動板として差異の少ない無延伸
フィルムを用いることによって、より優れた成形後の変
形の少ないスピーカ用振動板を提供することが可能とな
る。このスピーカ用振動板を用いたスピーカは音圧が高
く且つピークディップが少なく、高域の良く伸びた、バ
ラツキが少ない、品質の良い、信頼性に優れた高音用ド
ーム形状のスピーカの提供を可能とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスピーカを一実施
の形態のドーム形のスピーカについて図1の要部である
スピーカ用振動板の半断面図により説明する。
【0017】同図1により従来技術との相違点について
説明すると、相違点はスピーカ用振動板であるのでスピ
ーカ用振動板の構成について説明する。
【0018】11はドーム形状のスピーカ用振動板であ
り、12は軽量、高剛性で耐熱性に優れた樹脂フィルム
からなる表裏表皮基材であり、13は弾性率の大きい集
成マイカシート、アルミニウム合金シート、チタン合金
シートなどからなる中間基材であり、スピーカ用振動板
11は表裏表皮基材12の間に中間基材をサンドイッチ
状に積層して加熱・加圧成形して形成するものである。
【0019】(表1)は本発明の一実施の形態に用いら
れたスピーカ用振動板と従来のスピーカ用振動板の特性
を比較したものであり、スピーカ用振動板を構成する本
実施の形態のもの基材1〜基材3および従来技術による
ものを比較例の基材A〜Cとして比較したものである。
基材1〜基材3及び比較例の基材A〜Cの構成は以下の
通りである。スピーカ用振動板の形状としては口径25
mm、高さ10mmのドーム状とした。
【0020】 基材1(積層材……・65〜70g/m2) 表裏表皮基材 ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム(12μm) 中間基材 集成マイカシート(20μm)……・はがしマイカを積層 接着剤 エポキシ系樹脂 基材2(積層材……・65〜70g/m2) 表裏表皮基材 ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム(12μm) 中間基材 アルミニウム合金シート(20μm) 接着剤 ウレタン系樹脂 基材3(積層材……・65〜70g/m2) 表裏表皮基材 ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム(12μm) 中間基材 ポリアミド系繊維の織布(織布目付重量30g/m2) 接着剤 ウレタン系樹脂 なお、表裏表皮基材12のフィルムの体積は振動板体積
の60%以上とすることが85℃以上の雰囲気中で使用
する場合は変形防止のために望ましい。
【0021】 基材A(単一層……・60〜65g/m2) ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム(50μm) 基材B(単一層……・80〜85g/m2) アルミニウム金属箔(30μm…30μm未満ではドー
ム形状の単一層の成形不可) 基材C(95〜100g/m2) 布地にゴム樹脂を含浸加工 基材2を代表例として本実施の形態のスピーカに用いら
れるスピーカ用振動板についてより詳細に説明すると、
耐熱性に優れた樹脂フィルムとしてポリエチレンナフタ
レート樹脂フィルムを表裏表皮基材12として用いると
ともに、アルミニウム合金シートを中間基材13とし
た。アルミニウム合金シートは20μmと薄いが、表裏
表皮基材12が伸び率、柔軟性が良好であるためスピー
カ用振動板11の成形時に表裏表皮基材12がクッショ
ン的機能を有し、また、金型との摩擦抵抗を軽減して従
来のものより薄いもの(20μm)であっても良好な成
形性を示した(成形条件はいずれもシート温度150〜
160℃に5〜10秒間加熱し、金型へ挿入して加圧成
形後、100℃以下に冷却してから取り出してスピーカ
用振動板を得た。)。
【0022】
【表1】
【0023】上記(表1)のごとく、本実施の形態のス
ピーカ用振動板は重量・剛性・伸び率が良好であるとと
もに成形性の点でも優れていることが確認された。
【0024】なお、上記スピーカ用振動板を用いて作製
されたドーム形のスピーカにおいても、従来のものより
音圧が高く、高域までの音域再生が可能となるとともに
高音域でのピークが少ない低歪みのスピーカとなること
が確認された。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のスピーカは音圧が
高く、高域までの音域再生が可能となるとともに高音域
でのピークが少ない低歪みのスピーカの提供を可能とす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカの一実施の形態の要部である
スピーカ用振動板の半断面図
【図2】従来のスピーカであるドーム形のスピーカの半
断面図
【符号の説明】
11 スピーカ用振動板 12 表裏表皮基材 13 中間基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥澤 和朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D016 AA08 CA02 CA04 DA02 EA05 EC02 EC05 EC23 EC24 EC28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルムを表裏表皮基材とし、この
    中間層に集成マイカシートやアルミニウム合金シート、
    チタン合金シートを積層したものを加熱、加圧成形して
    得るスピーカ用振動板を用いたスピーカ。
  2. 【請求項2】 樹脂フィルムとして、熱変形温度が85
    ℃以上のポリイミド系樹脂フィルム、ポリエチレンナフ
    タレート樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム
    のいずれかを用い、中間層にはがしマイカを積層した集
    成マイカシートまたはカーボン繊維を織ったクロスカー
    ボンや芳香族ポリアミド繊維の織布またはアルミニウム
    合金シートまたはチタン合金シートからなる振動板を用
    いた請求項1に記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 樹脂フィルムとして無延伸フィルムを用
    いた請求項1に記載のスピーカ。
JP2001041333A 2001-02-19 2001-02-19 スピーカ Pending JP2002247686A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100811778B1 (ko) * 2007-02-27 2008-03-07 에스텍 주식회사 스피커

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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