JP2002247069A - ファクシミリメール装置、ルータ装置およびファクシミリメールシステム - Google Patents

ファクシミリメール装置、ルータ装置およびファクシミリメールシステム

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JP2002247069A
JP2002247069A JP2001045561A JP2001045561A JP2002247069A JP 2002247069 A JP2002247069 A JP 2002247069A JP 2001045561 A JP2001045561 A JP 2001045561A JP 2001045561 A JP2001045561 A JP 2001045561A JP 2002247069 A JP2002247069 A JP 2002247069A
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JP2001045561A
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Shigeru Katsuragi
茂 桂木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LANアダプタ自体に省エネ機能を持たせる
ことで、ファクシミリメール装置の待機時の消費電力の
低減を図るとともに、ファクシミリ部からの起動信号と
メール送受信部からの起動信号の両方に対応した効率的
な節電制御を行えるファクシミリメール装置を提供する
こと。 【解決手段】 待機時には、LANアダプタ120の制
御部123を待機モードとするとともに、LANコント
ローラ122部分のみを通電した状態とし、制御部12
3がファクシミリ部110またはLANからの起動信号
を受けた場合に、待機モードから通常動作モードに移行
する。これにより、LANからの着信に応答する機能を
確保しながら、LANアダプタ120自体に省エネ機能
を持たせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ通信
手段と電子メール交換手段とを備えたファクシミリメー
ル装置、当該ファクシミリメール装置が接続されるネッ
トワーク環境のルータ装置およびファクシミリメールシ
ステムに関し、より詳細には、ネットワークアダプタの
電力消費を低減することにより、待機時の消費電力を削
減したファクシミリメール装置、ルータ装置およびファ
クシミリメールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置の一つに、ファ
クシミリ部にネットワークアダプタを接続し、メール通
信を可能にしたファクシミリメール装置がある。1日中
電源をOFFにすることのないファクシミリメール装置
も、実際の稼働時間は意外と短く、深夜などはほとんど
の時間が待機状態になっている。この待機時の消費電力
を削減し、電気料金の節約を図ることを目的として、フ
ァクシミリ部に各種の省エネ機能を設けたファクシミリ
メール装置が提案されている。
【0003】ところが、ネットワークアダプタ部分につ
いては、従来は、主電力が供給されたり、ファクシミリ
部の省エネ機能に対応するに留まるのが実情であり、ネ
ットワークアダプタ部分の省エネ機能について十分な配
慮がなされたファクシミリメール装置はなかった。
【0004】一方、省エネ機能を備えたネットワークア
ダプタに関する技術として、特開平11−110089
号公報には、自己宛のパケットを検出すると起動する計
算機システムが開示されている。当該システムでは、L
ANカードなどのネットワーク制御部が、自己宛のパケ
ットであるか否かを判別し、割り込み信号を発行し、計
算機システムの電源を回復させる。このため、処理する
必要がないパケットを受信した場合に不必要に計算機の
電源状態が回復されてしまうことがないので、ネットワ
ーク全体の無駄な電力消費を回避できる。
【0005】また、特開平11−175201号公報に
は、特定パケットを検出して起動信号を出力し、電源制
御起動信号を選択的にアサートさせるネットワークイン
ターフェイスが開示されている。
【0006】さらに、特開2000−099414号公
報は、WOL(ウェーク・アップ・オン・LAN)機能
を有する情報処理システムに対してWOL動作の履歴を
表示する情報処理システムを開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術はいずれもファクシミリメール装置に関するもの
ではないため、ファクシミリ部からの起動信号とメール
送受信部からの起動信号の両方に対応できないという問
題点があった。
【0008】また、特開平11−110089号公報に
開示された技術は、LANカード全体に通電しているた
め、通電範囲が広く節電効果が少ないという不具合もあ
った。
【0009】換言すれば、ファクシミリメール装置のフ
ァクシミリ部分については、各種の省エネ技術が提案さ
れているものの、LANアダプタ自体が省エネ機能を備
えたファクシミリメール装置は提供されていないため、
必ずしも効率的な節電が行われていないという問題点が
あった。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、LANアダプタ自体に省エネ機能を持たせること
で、ファクシミリメール装置の待機時の消費電力の低減
を図るとともに、ファクシミリ部からの起動信号とメー
ル送受信部からの起動信号の両方に対応した効率的な節
電制御を行えるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係るファクシミリメール装置は、少な
くとも一般公衆回線を介してファクシミリ通信を行うフ
ァクシミリ通信手段と、ネットワークアダプタを有して
電子メールの交換を行う電子メール交換手段とを有する
ファクシミリメール装置において、前記ネットワークア
ダプタは、動作モードとして、消費電力の低い待機モー
ドと、通常動作モードとを有し、ネットワークアダプタ
の動作を制御する制御手段と、ネットワークから起動パ
ケットを検出した場合に前記制御手段へ起動信号を送出
する起動パケット検出手段とを備え、前記ファクシミリ
通信手段は、前記ネットワークアダプタを使用する際
に、前記制御手段へ起動信号を出力する起動信号出力手
段を備え、前記制御手段は、前記起動パケット検出手段
または前記起動信号出力手段から起動信号を受信した場
合、待機モードから通常動作モードへ移行し、動作が終
了すると、通常動作モードから待機モードへ移行するこ
とを特徴とする。
【0012】この発明によれば、待機時には、制御手段
を消費電力の低い待機モードとするとともに、ネットワ
ークアダプタの起動パケット検出手段のみを通電した状
態とし、制御手段が起動パケット検出手段または前記起
動信号出力手段から所定の起動信号を受けた場合、待機
モードから通常動作モードに移行し、動作が終了すると
通常動作モードから待機モードに移行することで、ネッ
トワークからの着信に応答する機能を確保しながら、ネ
ットワークアダプタ自体に省エネ機能を持たせることが
でき、ファクシミリメール装置全体の電力消費を低減で
きる。
【0013】請求項2に係るファクシミリメール装置
は、少なくとも一般公衆回線を介してファクシミリ通信
を行うファクシミリ通信手段と、ネットワークアダプタ
を有して電子メールの交換を行う電子メール交換手段と
を有するファクシミリメール装置において、前記ネット
ワークアダプタは、動作モードとして、消費電力の低い
待機モードと、通常動作モードとを有し、ネットワーク
アダプタの動作を制御する制御手段と、前記制御手段の
動作モードを切り替える切り替えスイッチと、ネットワ
ークから起動パケットを検出した場合に前記切り替えス
イッチへ起動信号を送出する起動パケット検出手段とを
備え、前記ファクシミリ通信手段は、前記ネットワーク
アダプタを使用する際に、前記切り替えスイッチへ起動
信号を出力する起動信号出力手段を備え、前記切り替え
スイッチは、前記起動パケット検出手段または前記起動
信号出力手段から起動信号を受信した場合、前記制御手
段を待機モードから通常動作モードへ移行させ、動作が
終了すると、前記制御手段を通常動作モードから待機モ
ードへ移行させることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、待機時には、制御手段
を消費電力の低い待機モードとするとともに、ネットワ
ークアダプタの起動パケット検出手段のみを通電した状
態とし、切り替えスイッチが起動パケット検出手段また
は前記起動信号出力手段から所定の起動信号を受けた場
合、制御手段を待機モードから通常動作モードに移行さ
せ、動作が終了すると制御手段を通常動作モードから待
機モードに移行させることで、ネットワークからの着信
に応答する機能を確保しながら、ネットワークアダプタ
自体に省エネ機能を持たせることができ、ファクシミリ
メール装置全体の電力消費を低減できる。
【0015】請求項3に係るルータ装置は、請求項1ま
たは2のファクシミリメール装置が接続されるネットワ
ーク環境のルータ装置において、宛先IPアドレスに応
じて特定の起動パケットを送出することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、宛先IPアドレスに応
じて所定の起動パケットを発行するルータ装置によっ
て、待機モードにあるネットワークアダプタを起動させ
ることができる。
【0017】請求項4に係るルータ装置は、請求項3に
記載のルータ装置において、自機の管理するIPアドレ
ス宛てのデータを受けると、その宛先ホストに特定の起
動パケットを送出することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、自機の管理するIPア
ドレス宛てのデータを受けると、その宛先ホストに特定
の起動パケットを発行するルータ装置によって、待機モ
ードにあるネットワークアダプタを起動させることがで
きる。
【0019】請求項5に係るファクシミリメールシステ
ムは、少なくとも請求項1または2のファクシミリメー
ル装置と、前記ファクシミリメール装置が接続されるL
AN環境のルータ装置に接続された請求項3または4の
ルータ装置よりなることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、待機モードにあるネッ
トワークアダプタを、宛先IPアドレスに応じてルータ
装置によって起動させることができるので、メールサー
バなどへ起動パケットを送出するための設定をする手間
がなくなる。従来は、起動パケットを送出するにはメー
ルサーバなどにその設定をしなければならず、同じネッ
トワーク内であれば、ネットワーク内のメールサーバへ
の設定だけで済むが、プロトコルの異なる外部からの着
信(例えば、SMTP受信とPOP受信)に対応するに
は、送信してくるメールサーバ全てに設定しないと宛先
となるファクシミリメール装置を起動できず、起動パケ
ットを利用できないという問題があった。そこで、起動
パケットの発行をルータ装置に任せることで、不特定多
数のメールサーバからの着信を検出できるようにしたも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のファクシミリメ
ール装置、ルータ装置およびファクシミリメールシステ
ムの実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に
説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は、実施の形態1の
ファクシミリメールシステム全体の構成を示すブロック
図である。LAN1は、本発明のファクシミリメール装
置11、メールサーバ12、PC13およびルータ14
とから構成される。また、他のネットワーク2は、ファ
クシミリメール装置21、メールサーバ22、PC2
3、ルータ24などから構成される。
【0023】なお、図示するファクシミリメール装置、
メールサーバおよびPCは、LAN1内、他のネットワ
ーク2内においてそれぞれ1つであるが、これらはいず
れも複数であってもよいことは言うまでもない。他のネ
ットワーク2におけるファクシミリメール装置21、メ
ールサーバ22、PC23、ルータ24は、それぞれL
AN1における対応する装置と同義であるので以下説明
を省略する。
【0024】本発明のファクシミリメール装置11は、
電話回線やISDNなどの一般公衆回線に接続されたフ
ァクシミリ装置3とファクシミリ通信を行う。また、本
発明のファクシミリメール装置11は、メールサーバ1
2、PC13などとLANを介してメール通信を行う。
さらにLAN1はルータ14を介して他のネットワーク
2とも接続される。ルータ14は、他のネットワーク2
から自機の管理するIPアドレス宛てのデータを受ける
と、その宛先ホストに起動パケットを送出する。
【0025】図2は、実施の形態1のファクシミリメー
ル装置11の構成を示すブロック図である。実施の形態
1のファクシミリメール装置11は、ファクシミリ部1
10とLANアダプタ120を備えている。ファクシミ
リ部110は電話回線やISDNなどの一般公衆回線に
接続され、外部のファクシミリ装置3とファクシミリ通
信を行う。LANアダプタ120はLANに接続され、
他のネットワーク2とメール通信を行う。ファクシミリ
部110とLANアダプタ120はバス接続され、制御
情報、画像情報の通信を行う。
【0026】LANアダプタ120は、メモリ121
と、LANコントローラ122と、制御部123と、オ
ア回路124と、を有する。メモリ121、LANコン
トローラ122および制御部123はバス接続され、相
互にデータの送受信を行う。
【0027】メモリ121は、ファクシミリ部110と
の通信に使用され、ファクシミリ部110から送られて
きたデータを記憶する。
【0028】LANコントローラ122は、LANに接
続され、LANとのネットワーク層以下の下位のプロト
コル通信を行う。
【0029】制御部123は、メールとファクシミリの
データ形式の変換、LANとのトランスポート層以上の
上位プロトコルとの通信、ファクシミリ部110とのデ
ータの通信、制御部123の動作モードの切り替えおよ
び全体のシーケンス制御を行う。ファクシミリ部110
と制御部123は、LANアダプタに設けられたメモリ
121を介して、命令、応答、状態などの制御情報の通
信を行う。
【0030】また、制御部123は、その動作モードと
して、消費電力の低い待機モードと、通常動作モードと
を有する。ここで、「通常動作モード」とは、制御部1
23が、メールとファクシミリのデータ形式の変換、L
ANとのトランスポート層以上の上位プロトコルとの通
信、ファクシミリ部110とのデータの通信および全体
のシーケンス制御を行うために適切な電圧が印加された
状態を意味する。また「待機モード」とは、制御部12
3を動作モードへ切り替えるための必要最低限の電圧が
印加された状態を意味する。
【0031】オア回路124は、ファクシミリ部110
からのFAX.exeまたはLANコントローラ122
からの起動パケット受け取り信号をオアし、起動信号と
して制御部123に出力する。
【0032】ファクシミリ制御部111は、メール送信
のため又は前記制御情報を送信するため、制御部123
との通信が必要になると、FAX.exeをオア回路1
24に出力する。また、LANコントローラ122は、
LANから起動パケットを検出すると起動パケット受け
取り信号をオア回路124に出力する。制御部123に
オア回路124から出力された起動信号が入力される
と、制御部123は、自身を待機モードから復帰させ、
通常動作モードに移行する。前記各動作を終えると制御
部123は、自機を待機モード状態に設定する。
【0033】以上の構成において、メール送信、メール
受信の場合に分けて、制御部123の制御動作を説明す
る。図3は、実施の形態1の制御部123のメール送信
時の制御動作を示すフローチャートである。まず、メー
ル送信する場合、ファクシミリ部110がオア回路12
4へFAX.exeを送信すると、オア回路124は起
動信号を出力し、制御部123は起動信号を入力する
(ステップS101)。
【0034】制御部123は、オア回路124から起動
信号を入力すると(ステップS101:Yes)、自身
の動作モードを待機モードから通常動作モードに切り替
え、データの処理が可能な状態にセットする(ステップ
S102)。続いて、ファクシミリ部110からファク
シミリデータの出力があると、制御部123は、一旦フ
ァクシミリデータをメモリ121に記憶する(ステップ
S103)。その後、制御部123は、必要に応じてメ
モリ121からファクシミリデータを読み出し、ファク
シミリデータをメール形式に変換するとともに(ステッ
プS104)、変換したデータをLANコントローラ1
22に出力する(ステップS105)。LANコントロ
ーラ122に出力されたメールデータは、メールサーバ
12に送信され、宛先IPアドレスに応じて、目的のホ
ストに送信される。
【0035】全てのファクシミリデータを処理した場合
(ステップS106:Yes)、制御部123は、再
び、自機を通常動作モードから待機モードに切り替え
(ステップS107)、メール送信の一連の動作が終了
する。
【0036】図4は、実施の形態1の制御部123のメ
ール受信時の制御動作を示すフローチャートである。な
お、受信形式は、検出受信または着信受信のいずれの形
式でもよい。ここで、「検出受信」とは、定期的にメー
ルサーバ12に着信メールの有無を検出し、メールがあ
る場合に受信することを意味する。また、「着信受信」
とは、LAN上のメールサーバ12またはPC13から
の着信あるいはルータ14を介して他のネットワークか
らの着信によりメールを受信することを意味する。
【0037】検出受信の場合、LANコントローラ12
2は、メールサーバ12に定期的に着信メールの有無を
検出し、メールの着信を検出すると、オア回路124に
起動パケット受け取り信号を送信する。一方、着信受信
の場合、LANコントローラ122がLANからの起動
パケットを検出すると、オア回路124に起動パケット
受け取り信号を送信する。
【0038】LANコントローラ122が、オア回路1
24へ起動パケット受け取り信号を出力すると、オア回
路124は起動信号を出力し、制御部123は起動信号
を入力する(ステップS201)。
【0039】制御部123は、起動信号を入力すると
(ステップS201:Yes)、自身の動作モードを待
機モードから通常動作モードに切り替え、データ処理が
可能な状態にセットする(ステップS202)。続い
て、LANコントローラ122からメールデータの出力
があると、制御部123は一旦メールデータをメモリ1
21に記憶する(ステップS203)。その後、制御部
123は、必要に応じてメモリ121からメールデータ
を読み出し、メールデータをファクシミリ形式に変換す
るとともに(ステップS204)、変換したデータをフ
ァクシミリ部110に出力する(ステップS205)。
【0040】全てのファクシミリデータを処理した場合
(ステップS206:Yes)、制御部123は、再
び、自機を通常動作モードから待機モードに切り替え
(ステップS207)、メール受信の一連の動作が終了
する。
【0041】上記動作の他、使用されるネットワークプ
ロトコルによっては、ネットワークからの要求に応答す
る。
【0042】図5は、実施の形態1のファクシミリメー
ル装置11が接続されるLAN環境のルータ14の制御
動作を示すフローチャートである。まず、ルータ14
は、他のネットワーク2からパケットを受け取ると宛先
IPアドレスによりそのパケットの送出先を検出し、宛
先がリンク内か否かを判断する(ステップS301)。
ここで、宛先が自分の管理するリンク内でない場合には
(ステップS301:No)、経路制御により次のルー
タに転送する(ステップS302)。一方、宛先が自己
の管理するリンク内の場合(ステップS301:Ye
s)、ホスト宛か否かを判断する(ステップS30
3)。宛先が自己の管理するリンク内でホスト宛でない
場合(経路情報の交換など)は(ステップS303:N
o)、ルータ自身の処理を行う(ステップS304)。
また、宛先が自己の管理するリンク内のホスト宛の場合
(ステップS303:Yes)、そのホストに起動パケ
ットを送出し(ステップS305)、データを転送する
(ステップS306)。
【0043】前述したように実施の形態1によれば、待
機時に、LANアダプタ120の制御部123を待機モ
ードとするとともに、LANコントローラ122部分の
みを通電した状態とし、ファクシミリ部110またはL
ANからの起動信号を受けた場合に、制御部123が待
機モードから通常動作モードに移行するため、LANか
らの着信に応答する機能を確保しながら、LANアダプ
タ120自体に省エネ機能を持たせることができる。こ
れにより、ファクシミリメール装置の電力消費を低減す
ることができる。
【0044】また、ルータ14が、外部ネットワークか
ら、宛先が自己の管理するリンク内のホスト宛のパケッ
トを受け取った場合に、そのホストに起動パケットを送
出する機能を有しているため、ルータ14によりLAN
アダプタ120の制御部123を待機モードから通常動
作モードに切り替えることができる。
【0045】また、ルータ14で起動パケットを発行す
るため、メールサーバ12自体に起動パケットを発行さ
せるための設定が不要である。このため、送信側のメー
ルサーバ22へ特別の設定をしなくても、プロトコルの
異なる外部からの着信に対応して本発明のファクシミリ
メール装置11を起動することが可能となり、不特定多
数のメールサーバからの着信を検出できるようになる。
【0046】(実施の形態2)図6は、実施の形態2の
ファクシミリメール装置11Aの構成を示すブロック図
である。実施の形態2のファクシミリメール装置11A
は、実施の形態1で、制御部123が自身の動作モード
を切り替えていたのを、切り替えスイッチ125に委ね
たものである。実施の形態1と実施の形態2の共通の符
号は同一の構成を示すため、ここでは異なる部分のみを
詳細に説明する。
【0047】実施の形態2のファクシミリメール装置1
1Aは、ファクシミリ部110とLANアダプタ120
Aを備えており、LANアダプタ120Aは、メモリ1
21と、LANコントローラ122と、制御部123A
と、オア回路124と、切り替えスイッチ125を有す
る。メモリ121、LANコントローラ122および制
御部123Aはバス接続され、相互にデータの送受信を
行う。
【0048】制御部123Aは、メールとファクシミリ
のデータ形式の変換、LANとのトランスポート層以上
の上位プロトコルとの通信、ファクシミリ部110との
データの通信、および全体のシーケンス制御を行う。実
施の形態2において、制御部123Aは、自身の動作モ
ードを切り替える機能を持たない。
【0049】切り替えスイッチ125は、オア回路12
4から起動信号を入力されると、制御部123Aの動作
モードを、待機モードから通常動作モードに切り替え
る。また、制御部123Aから終了信号を入力される
と、制御部123Aの動作モードを、通常動作モードか
ら待機モードに切り替える。
【0050】以上の構成において、メール送信、メール
受信の場合に分けて、制御部123Aの動作を説明す
る。図7は、実施の形態2の制御部123Aのメール送
信時の制御動作を示すフローチャートである。まず、メ
ール送信する場合、ファクシミリ部110がオア回路1
24へFAX.exeを送信すると、オア回路124は
起動信号を出力し、切り替えスイッチ125は起動信号
を入力する(ステップS401)。切り替えスイッチ1
25は起動信号を入力すると(ステップS401:Ye
s)、制御部123Aの動作モードを待機モードから通
常動作モードに切り替える(ステップS402)。
【0051】続いて、ファクシミリ部110からファク
シミリデータの出力があると、制御部123Aは、一旦
ファクシミリデータをメモリ121に記憶する(ステッ
プS403)。その後、制御部123Aは、必要に応じ
てメモリ121からファクシミリデータを読み出し、フ
ァクシミリデータをメール形式に変換するとともに(ス
テップS404)、変換したデータをLANコントロー
ラ122に出力する(ステップS405)。LANコン
トローラ122に出力されたメールデータは、メールサ
ーバ12に送信され、宛先IPアドレスに応じて、目的
のホストに送信される。
【0052】全てのファクシミリデータを処理した場合
(ステップS406:Yes)、制御部123Aは終了
信号を出力し、切り替えスイッチは終了信号を入力する
(ステップS407)。切り替えスイッチ125は終了
信号を入力すると、制御部123Aを通常動作モードか
ら待機モードに切り替え(ステップS408)、メール
送信の一連の動作が終了する。
【0053】図8は、実施の形態2の制御部123Aの
メール受信時の制御動作を示すフローチャートである。
なお、受信形式は、実施の形態1の場合と同様、検出受
信または着信受信のいずれでもよい。
【0054】検出受信の場合、LANコントローラ12
2は、メールサーバ12に定期的に着信メールの有無を
検出し、メールの着信を検出すると、オア回路124に
起動パケット受け取り信号を送信する。一方、着信受信
の場合、LANコントローラ122がLANからの起動
パケットを検出すると、オア回路124に起動パケット
受け取り信号を送信する。
【0055】LANコントローラ122が、オア回路1
24へ起動パケット受け取り信号を出力すると、オア回
路124は起動信号を出力し、切り替えスイッチ125
は起動信号を入力する(ステップS501)。切り替え
スイッチ125は、起動信号を入力すると(ステップS
501:Yes)、制御部123Aの動作モードを待機
モードから通常動作モードに切り替え、データの送受信
が可能な状態にセットする(ステップS502)。
【0056】続いて、LANコントローラ122からメ
ールデータの出力があると、制御部123Aは、一旦メ
ールデータをメモリ121に記憶する(ステップS50
3)。その後、制御部123Aは、必要に応じてメモリ
121からメールデータを読み出し、メールデータをフ
ァクシミリ形式に変換するとともに(ステップS50
4)、変換したデータをファクシミリ部110に出力す
る(ステップS505)。
【0057】全てのメールデータを処理した場合(ステ
ップS506:Yes)、制御部123Aは終了信号を
出力し、切り替えスイッチは終了信号を入力する(ステ
ップS507)。切り替えスイッチ125は終了信号を
入力すると、制御部123Aを通常動作モードから待機
モードに切り替え(ステップS508)、メール送信の
一連の動作が終了する。
【0058】前述したように、実施の形態2によれば、
待機時に、LANアダプタ120の制御部123Aを待
機モードとし、LANコントローラ122部分のみを通
電した状態とし、ファクシミリ部110またはLANか
らの起動信号を受けた場合に、切り替えスイッチ125
が制御部123Aを通常動作モードに切り替え、動作が
終了すると再び制御部123Aを待機モードに切り替え
るため、LANからの着信に応答する機能を確保しなが
ら、LANアダプタ120自体に省エネ機能を持たせる
ことができる。これにより、ファクシミリメール装置の
電力消費を低減することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリメール装置(請求項1)によれば、待機時には、制
御手段を待機モードとするとともに、ネットワークアダ
プタの起動パケット検出手段のみを通電した状態とし、
制御手段が起動パケット送出手段または起動パケット検
出手段から所定の起動信号を受けた場合、待機モードか
ら通常動作モードに移行し、動作が終了すると通常動作
モードから待機モードに移行することで、ネットワーク
からの着信に応答する機能を確保しながら、ネットワー
クアダプタ自体に省エネ機能を持たせることができ、フ
ァクシミリメール装置全体の電力消費を低減できる。
【0060】また、本発明のファクシミリメール装置
(請求項2)によれば、待機時には、制御手段を待機モ
ードとし、ネットワークアダプタの起動パケット検出手
段のみを通電した状態とし、切り替えスイッチが起動パ
ケット送出手段または起動パケット検出手段から所定の
起動信号を受けた場合、制御手段を待機モードから通常
動作モードに移行させ、動作が終了すると制御手段が通
常動作モードから待機モードに移行することで、ネット
ワークからの着信に応答する機能を確保しながら、ネッ
トワークアダプタ自体に省エネ機能を持たせることがで
き、ファクシミリメール装置全体の電力消費を低減でき
る。
【0061】また、本発明のルータ装置(請求項3)に
よれば、ルータ装置が宛先IPアドレスに応じて特定の
起動パケットを送出するため、ルータ装置によって、待
機モードにあるネットワークアダプタを起動させること
ができる。
【0062】また、本発明のルータ装置(請求項4)に
よれば、ルータ装置が、自機の管理するIPアドレス宛
てのデータを受けると、その宛先ホストに特定の起動パ
ケットを発行するため、ルータ装置によって、待機モー
ドにあるネットワークアダプタを起動させることができ
る。
【0063】また、本発明のファクシミリメールシステ
ム(請求項5)によれば、待機モードにあるネットワー
クアダプタを、宛先IPアドレスに応じてルータ装置に
よって起動させることができるので、メールサーバなど
へ特別の設定をしなくても、プロトコルの異なる外部か
らの着信に対して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のファクシミリメールシステム全
体の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1のファクシミリメール装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1の制御部のメール送信の制御動作
を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1の制御部のメール受信の制御動作
を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1のファクシミリメール装置が接続
されるLAN環境のルータのフローチャートである。
【図6】実施の形態2のファクシミリメール装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】実施の形態2の制御部のメール送信の制御動作
を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態2の制御部のメール受信の制御動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 LAN 11、11A、21 ファクシミリメール装置 110 ファクシミリ部 111 ファクシミリ制御部 120 LANアダプタ 121 メモリ 122 LANコントローラ 123、123A 制御部 124 OR回路 125 切り替えスイッチ 12、22 メールサーバ 13、23 PC 14、24 ルータ 2 他のネットワーク 3 ファクシミリ装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一般公衆回線を介してファク
    シミリ通信を行うファクシミリ通信手段と、ネットワー
    クアダプタを有して電子メールの交換を行う電子メール
    交換手段とを有するファクシミリメール装置において、 前記ネットワークアダプタは、 動作モードとして、消費電力の低い待機モードと、通常
    動作モードとを有し、ネットワークアダプタの動作を制
    御する制御手段と、 ネットワークから起動パケットを検出した場合に、前記
    制御手段へ起動信号を送出する起動パケット検出手段と
    を備え、 前記ファクシミリ通信手段は、前記ネットワークアダプ
    タを使用する際に、前記制御手段へ起動信号を出力する
    起動信号出力手段を備え、 前記制御手段は、前記起動パケット検出手段または前記
    起動信号出力手段から起動信号を受信した場合、待機モ
    ードから通常動作モードへ移行し、動作が終了すると、
    通常動作モードから待機モードへ移行することを特徴と
    するファクシミリメール装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一般公衆回線を介してファク
    シミリ通信を行うファクシミリ通信手段と、ネットワー
    クアダプタを有して電子メールの交換を行う電子メール
    交換手段とを有するファクシミリメール装置において、 前記ネットワークアダプタは、 動作モードとして、消費電力の低い待機モードと、通常
    動作モードとを有し、ネットワークアダプタの動作を制
    御する制御手段と、 前記制御手段の動作モードを切り替える切り替えスイッ
    チと、 ネットワークから起動パケットを検出した場合に前記切
    り替えスイッチへ起動信号を送出する起動パケット検出
    手段とを備え、 前記ファクシミリ通信手段は、前記ネットワークアダプ
    タを使用する際に、前記切り替えスイッチへ起動信号を
    出力する起動信号出力手段を備え、 前記切り替えスイッチは、前記起動パケット検出手段ま
    たは前記起動信号出力手段から起動信号を受信した場
    合、前記制御手段を待機モードから通常動作モードへ移
    行させ、動作が終了すると、前記制御手段を通常動作モ
    ードから待機モードへ移行させることを特徴とするファ
    クシミリメール装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のファクシミリ
    メール装置が接続されるネットワーク環境のルータ装置
    において、宛先IPアドレスに応じて特定の起動パケッ
    トを送出することを特徴とするルータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のルータ装置において、
    自機の管理するIPアドレス宛てのデータを受けると、
    その宛先ホストに特定の起動パケットを送出することを
    特徴とするルータ装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも請求項1または2に記載のフ
    ァクシミリメール装置と、請求項3または4に記載のル
    ータ装置とを有することを特徴とするファクシミリメー
    ルシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004152309A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Lg Electron Inc コンピュータシステムの電源管理装置及び電源管理方法
JP2007006096A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Sharp Corp デジタル複合機

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