JP2002246933A - テレビジョンチューナ - Google Patents

テレビジョンチューナ

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JP2002246933A
JP2002246933A JP2001046744A JP2001046744A JP2002246933A JP 2002246933 A JP2002246933 A JP 2002246933A JP 2001046744 A JP2001046744 A JP 2001046744A JP 2001046744 A JP2001046744 A JP 2001046744A JP 2002246933 A JP2002246933 A JP 2002246933A
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tuning circuit
frequency
low
pass filter
circuit
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Takeo Suzuki
武男 鈴木
Shigeru Osada
茂 長田
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波増幅器の前段に設けられる同調回路の
選択度特性が同調周波数によって変化することを抑え、
特にイメージ周波数の妨害波を阻止する。 【解決手段】 最も高い周波数帯域の最高周波数と最高
周波数のイメージ周波数との間にカットオフ周波数を設
定した第一のローパスフィルタ2をアンテナ1と第一の
同調回路4との間に接続し、二番目に高い周波数帯域の
最高周波数以下のテレビジョン信号を出力する第二のロ
ーパスフィルタ9を第一のローパスフィルタ2と第二の
同調回路11との間に接続し、最も低い周波数帯域のほ
ぼ最高周波数以下のテレビジョン信号を出力する第三の
ローパスフィルタ15を第二のローパスフィルタ9と第
三の同調回路17との間に接続した。各同調回路4、1
1、17は複同調回路であり、各ローパスフィルタ2、
9、15と各同調回路4、11、17とをバラクタダイ
オード3a、10a、16aで結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン信号
受信用チューナに関し、特にVHFバンドとUHFバン
ドとに対応しているテレビジョン信号受信用チューナに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョンチューナの構成を図
2に従って説明する。図2に示すようにテレビジョンチ
ューナは、アンテナ31に接続されたハイパスフィルタ
32と、ハイパスフィルタ32に接続され、UHFバン
ドのテレビジョン信号に同調する第一の複同調回路33
と、第一の複同調回路33で同調されたテレビジョン信
号を増幅する第一の高周波増幅回路34と、増幅された
テレビジョン信号を中間周波信号に変換する第一の混合
器35と、第一の混合器35に局部発振信号を入力する
第一の局部発振器36と、アンテナ31に接続されたバ
ンドパスフィルタ37と、バンドパスフィルタ37に接
続され、VHFハイバンドのテレビジョン信号に同調す
る第二の複同調回路38と、第二の複同調回路38で同
調されたテレビジョン信号を増幅する第二の高周波増幅
回路39と、増幅されたテレビジョン信号を中間周波信
号に変換する第二の混合器40と、第二の混合器40に
局部発振信号を入力する第二の局部発振器41と、アン
テナ31に接続されたローパスフィルタ42と、ローパ
スフィルタ42に接続され、VHFローバンドのテレビ
ジョン信号に同調する第三の複同調回路43と、第三の
複同調回路43で同調されたテレビジョン信号を増幅す
る第三の高周波増幅回路44と、増幅されたテレビジョ
ン信号を中間周波信号に変換する第三の混合器45と、
第三の混合器45に局部発振信号を入力する第三の局部
発振器46とから構成される。
【0003】UHFバンドの信号を受信する場合には、
アンテナ31で受信したテレビジョン信号がハイパスフ
ィルタ32に入力される。ハイパスフィルタ32は、直
列に接続された2つのコンデンサ32a、32bと2つ
のコンデンサ32a、32bの接続点をグランドにシャ
ントするインダクタ32cとからなるT型フィルタによ
って構成され、そのカットオフ周波数はUHFバンドと
VHFバンドの間の周波数(日本の場合は300MHz
程度)となっている。ハイパスフィルタ32を通過した
UHF帯のテレビジョン信号は第一の複同調回路33に
入力される。第一の複同調回路33は、一次側に設けら
れた一次側バラクタダイオード33aと、一次側バラク
タダイオード33aと並列に接続された一次側インダク
タ33bと、一次側インダクタ33bに結合された二次
側インダクタ33cと、二次側インダクタ33cに並列
に接続された二次側バラクタダイオード33dとからな
る。一次側及び二次側バラクタダイオード33a、33
dには、制御電圧が印加されており、UHF帯のテレビ
ジョン信号の周波数に応じて複同調回路の同調周波数が
変化するようになっている。第一の複同調回路33で同
調されたテレビジョン信号は、第一の高周波増幅回路3
4で増幅されてから、第一の混合器35で中間周波信号
に変換される。
【0004】VHFハイバンドの信号を受信する場合に
は、アンテナ31で受信したテレビジョン信号がバンド
パスフィルタ37に入力される。バンドパスフィルタ3
7は、信号線路に直列に設けられ直列共振回路を構成す
るインダクタ37aとコンデンサ37b、及び、信号線
路とグランドとの間に設けられ並列共振回路を構成する
インダクタ37cとコンデンサ37dとから構成され、
その通過帯域はVHFハイバンド(日本の場合は170
MHz〜222MHz)の周波数帯域となっている。バ
ンドパスフィルタ37を通過したVHFハイバンドのテ
レビジョン信号は第二の複同調回路38に入力される。
第二の複同調回路38の構成は、第一の複同調回路33
と同様の構成であるので説明を省略する。第二の複同調
回路38で同調されたテレビジョン信号は、第二の高周
波増幅回路39で増幅されてから、第二の混合器40で
中間周波信号に変換される。
【0005】VHFローバンドの信号を受信する場合に
は、アンテナ31で受信したテレビジョン信号がローパ
スフィルタ42に入力される。ローパスフィルタ42
は、直列に接続された2つのインダクタ42a,42b
と2つのインダクタ42a,42bの接続点をグランド
にシャントするコンデンサ42cとからなるT型フィル
タによって構成され、そのカットオフ周波数はVHFハ
イバンドとVHFローバンドとの間の周波数(日本の場
合は150MHz程度)となっている。ローパスフィル
タ42を通過したVHFローバンドのテレビジョン信号
は第三の複同調回路43に入力される。第三の複同調回
路43の構成は、第一の複同調回路33と同様の構成で
あるので説明を省略する。第三の複同調回路43で同調
されたテレビジョン信号は、第三の高周波増幅回路44
で増幅されてから、第三の混合器45で中間周波信号に
変換される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バラクタダ
イオードを用いて同調周波数を変化させる同調回路は、
同調周波数が低いときはQが高く、同調周波数が高くな
るに従ってQが低くなる。このため、同調周波数が高く
なると、受信すべき信号の帯域幅よりも同調回路を通過
する信号の帯域幅が広がり、不要な周波数の信号が妨害
波として高周波増幅器や混合器に入力される。特にイメ
ージ周波数の妨害波は混合器によって、中間周波数と同
じ周波数に変換されるので、混合器の後段では取り除く
ことができない。
【0007】そこで、本発明は、受信する信号の周波数
に拘わらず、妨害波を阻止でき、特に、イメージ周波数
の妨害波を阻止できるテレビジョンチューナを実現する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のテレビジョンチューナは、最も高い周波数
帯域内で同調周波数が変えられる第一の同調回路と、二
番目に高い周波数帯域内で同調周波数が変えられる第二
の同調回路と、最も低い周波数帯域内で同調周波数が変
えられる第三の同調回路と、アンテナに入力端が接続さ
れ、前記第一の同調回路に出力端が接続される第一のロ
ーパスフィルタと、前記第一のローパスフィルタの出力
端に入力端が接続され、前記第二の同調回路に出力端が
接続される第二のローパスフィルタと、前記第二のロー
パスフィルタの出力端に入力端が接続され、前記第三の
同調回路に出力端が接続される第三のローパスフィルタ
とを備え、前記第一のローパスフィルタのカットオフ周
波数を、前記最も高い周波数帯域の最高周波数と前記最
高周波数のイメージ周波数との間に設定し、前記第二の
ローパスフィルタの出力端からは前記二番目に高い周波
数帯域の最高周波数以下のテレビジョン信号を出力し、
前記第三のローパスフィルタの出力端からは前記最も低
い周波数帯域の最高周波数以下のテレビジョン信号を出
力した。
【0009】また、本発明のテレビジョンチューナは、
前記第一のローパスフィルタのカットオフ周波数を、前
記最も高い周波数帯域のほぼ最高周波数に設定した。
【0010】また、本発明のテレビジョンチューナは、
前記第一乃至第三の同調回路は同調周波数を変えるため
のバラクタダイオードをそれぞれ有しており、前記第一
のローパスフィルタは出力端が第一のコンデンサで接地
されており、前記第二のローパスフィルタは出力端が第
二のコンデンサで接地されており、前記第三のローパス
フィルタは出力端が第三のコンデンサで接地されてお
り、前記第一のローパスフィルタと前記第一の同調回路
とを第一のバラクタダイオードによって結合し、前記第
二のローパスフィルタと前記第二の同調回路とを第二の
バラクタダイオードによって結合し、前記第三のローパ
スフィルタと前記第三の同調回路とを第三のバラクタダ
イオードによって結合し、前記第一のバラクタダイオー
ドと前記第一の同調回路のバラクタダイオードとの各容
量値を同じ増減方向で変化させ、前記第二のバラクタダ
イオードと前記第二の同調回路のバラクタダイオードと
の各容量値を同じ増減方向で変化させ、前記第三のバラ
クタダイオードと前記第三の同調回路のバラクタダイオ
ードとの各容量値を同じ増減方向で変化させた。
【0011】また、本発明のテレビジョンチューナは、
前記第一の同調回路の次段に第一の高周波増幅回路を設
け、前記第二の同調回路の次段に第二の高周波増幅回路
を設け、前記第三の同調回路の次段に第三の高周波増幅
回路を設け、少なくとも前記第一の同調回路と前記第一
の高周波増幅回路とを第四のバラクタダイオードによっ
て結合し、前記第一の同調回路のバラクタダイオードと
前記第四のバラクタダイオードとの各容量値を同じ方向
で変化させた。
【0012】また、本発明のテレビジョンチューナの前
記第一乃至第三の高周波増幅回路は、それぞれに増幅用
のシリコンゲルマニウムトランジスタを有し、前記第一
の同調回路と、前記第二の同調回路と、前記第三の同調
回路とをそれぞれ複同調回路で構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテレビジョンチュ
ーナの一実施形態を図1に基づいて説明する。図1に示
すようにテレビジョンチューナは、アンテナ1に入力端
が接続された第一のローパスフィルタ2と、第一のロー
パスフィルタ2の出力端に接続された第一の同調回路4
と、第一の同調回路4に接続された第一の高周波増幅回
路6と第一の高周波増幅回路6に接続された第一の混合
器7と、第一の混合器7に局部発振信号を入力する第一
の局部発振器8と、第一のローパスフィルタ2の出力端
に接続された第二のローパスフィルタ9と、第二のロー
パスフィルタ9の出力端に接続された第二の同調回路1
1と、第二の同調回路11に接続された第二の高周波増
幅回路12と第二の高周波増幅回路12に接続された第
二の混合器13と、第二の混合器13に局部発振信号を
入力する第二の局部発振器14と、第二のローパスフィ
ルタ9の出力端に接続された第三のローパフフィルタ1
5と、第三のローパスフィルタ15の出力端に接続され
た第三の同調回路17と、第三の同調回路17に接続さ
れた第三の高周波増幅回路18と第三の高周波増幅回路
18に接続された第三の混合器19と、第三の混合器1
9に局部発振信号を入力する第三の局部発振器20とを
有する。
【0014】第一乃至第三の高周波増幅回路6、12、
18と、第一乃至第三の混合器7、13、19と、第一
乃至第三の局部発振器8、14、20とは、それぞれシ
リコンゲルマニウムから構成され、それらが一体のIC
21として構成されている。従って第一乃至第三の高周
波増幅回路6、12、18内にはそれぞれ増幅素子とし
てシリコンゲルマニウムトランジスタが内蔵されてい
る。
【0015】先ず、アンテナ1で受信した全帯域のテレ
ビジョン信号は第一のローパスフィルタ2に入力され
る。第一のローパスフィルタ2は、信号線路に直列に設
けられた第一のインダクタ2aと第一のローパスフィル
タ2の出力端を接地する第一のコンデンサ2bとからな
る。第一のローパスフィルタ2のカットオフ周波数は、
UHFバンドの最も高い周波数(日本の場合は770M
Hz)より少し高い780MHz程度に設定されるの
で、第一のローパスフィルタ2の出力端からは、45チ
ャネル〜62チャネルのイメージ周波数が除去されたU
HF帯のテレビジョン信号が出力され、第一の同調回路
4に入力される共に第二のローパスフィルタ9に入力さ
れる。
【0016】第一の同調回路4は、復同調回路であっ
て、一次側バラクタダイオード4aと一次側インダクタ
4bとが互いに並列に接続され、二次側バラクタダイオ
ード4dと二次側インダクタ4cとが並列に接続されて
構成される。そして一次側バラクタダイオード4aと一
次側インダクタ4bとの各一端が第一のバラクタダイオ
ード3aと直流カットコンデンサ3bとを直列に介して
第一のローパスフィルタ2に結合されると共に、各他端
が接地される。一方、第一の同調回路4の二次側インダ
クタ4cと二次側バラクタダイオード4dとの各一端が
第四のバラクタダイオード5aと直流カットコンデンサ
5bとを直列に介してチューナIC21内の第一の高周
波増幅回路6に結合されると共に、各他端が接地され
る。尚、各バラクタダイオード3a,4a,4d,5a
のカソードに、給電抵抗3c,4e,4f,5cを介し
て制御電圧Vcが印可される。以上の構成によって、一
次側には第一のバラクタダイオード3aと第一のコンデ
ンサ2bとが付加されているので、従来に比して、同調
周波数の可変幅が広がる。同様に、二次側には、第四の
バラクタダイオード5aと第一の高周波増幅回路6の内
部容量6aとが付加されているので、従来に比して、同
調周波数の可変幅が広がる。また、第一の同調回路4の
バラクタダイオード4a,4dと第一のバラクタダイオ
ード3aと第四のバラクタダイオード5aとに同じ制御
電圧Vcを印可しているので、第一の同調回路4のバラ
クタダイオード4a,4dと第一のバラクタダイオード
3aと第四のバラクタダイオード5aとの各容量値が同
じ方向で変化する。従って、第一の同調回路4の同調周
波数が高くなると第一の同調回路4の負荷が小さくな
り、第一の同調回路4の負荷Qの変化を抑えることがで
きる。
【0017】第一の同調回路4に同調したUHF帯のテ
レビジョン信号は、チューナIC21内の第一の高周波
増幅回路6に入力される。第一の高周波増幅回路6は、
増幅用のシリコンゲルマニウムトランジスタ(図示せ
ず)を有しており、NFが低くなっている。第一の高周
波増幅回路6で増幅されたテレビジョン信号は、第一の
混合器7に入力され、第一の局部発振器8から出力され
る局部発振信号と混合されて中間周波数信号に変換され
る。
【0018】次に、二番目に高い周波数帯域であるVH
Fハイバンドのテレビジョン信号は第二のローパスフィ
ルタ9を通過して第二の同調回路11に入力されると共
に、第三のローパスフィルタ15にも入力される。第二
のローパスフィルタ9は、信号線路に直列に設けられた
第二のインダクタ9aと第二のローパスフィルタ9の出
力端を接地する第二のコンデンサ9bとからなる。第二
のローパスフィルタ9の前段に設けられた第一のローパ
スフィルタ2の第一のコンデンサ2bは二番目に高い周
波数帯域においては、ほぼ無視できる。そこで、第一と
第二のローパスフィルタ2、9を含めたカットオフ周波
数は、第一のインダクタ2aと第二のインダクタ9aと
第二のコンデンサ9bとによって決まり、それをVHF
ハイバンドの最も高い周波数(日本の場合は222MH
z)より少し高い230MHzに設定する。従って、第
二のローパスフィルタ9の出力端からは、VHFハイバ
ンドのチャネルのイメージ周波数が除去された第二の周
波数帯の最高周波数以下のテレビジョン信号が出力さ
れ、第二の同調回路11に入力される。
【0019】第二の同調回路11は、復同調回路であっ
て、一次側バラクタダイオード11aと一次側インダク
タ11bとが互いに並列に接続され、二次側バラクタダ
イオード11dと二次側インダクタ11cとが並列に接
続されて構成される。そして、一次側バラクタダイオー
ド11aと一次側インダクタ11bとの各一端が第二の
バラクタダイオード10aと直流カットコンデンサ10
bとを直列に介して第二のローパスフィルタ9に結合さ
れると共に、各他端が接地される。一方、第一の同調回
路11の二次側インダクタ11cと二次側バラクタダイ
オード11dとの各一端がチューナIC21内の第二の
高周波増幅回路12に結合されると共に、各他端が接地
される。尚、各バラクタダイオード10a,11a,1
1dのカソードには、給電抵抗10c,11e,11f
を介して制御電圧Vcが印可される。以上の構成によっ
て、一次側には第二のバラクタダイオード10aと第二
のコンデンサ9bとが付加されているので、従来に比し
て、同調周波数の可変幅が広がる。また、第二の同調回
路11のバラクタダイオード11a,11dと第二のバ
ラクタダイオード10aとに同じ制御電圧Vcを印可し
ているので、第二の同調回路11のバラクタダイオード
11a,11dと第二のバラクタダイオード10aとの
各容量値が同じ方向で変化する。従って、第二の同調回
路11の同調周波数が高くなると第二の同調回路11の
負荷が小さくなり、第二の同調回路11の負荷Qの変化
を抑えることができる。
【0020】第二の同調回路11に同調したVHFハイ
バンドのテレビジョン信号は、チューナIC21内の第
二の高周波増幅回路12に入力される。第二の高周波増
幅回路12は、増幅用のシリコンゲルマニウムトランジ
スタ(図示せず)を有しており、NFが低くなってい
る。第二の高周波増幅回路12で増幅されたテレビジョ
ン信号は、第二の混合器13に入力され、第二の局部発
振器14から出力される局部発振信号と混合されて中間
周波数信号に変換される。
【0021】最後に最も低い周波数帯域であるVHFロ
ーバンドのテレビジョン信号は、第一のローパスフィル
タ2と第二のローパスフィルタ9と第三のローパスフィ
ルタ15とを通過して第三の同調回路17に入力され
る。第三のローパスフィルタ15は、信号線路に直列に
設けられた第三のインダクタ15aと第三のローパスフ
ィルタ15の出力端を接地する第三のコンデンサ15b
とからなる。第三のローパスフィルタ15の前段に設け
られた第一のローパスフィルタ2の第一のコンデンサ2
bと第二のローパスフィルタ9の第二のコンデンサ9b
は最も低い周波数帯域においては、ほぼ無視できる。そ
こで、第一と第二と第三とのローパスフィルタ2,9,
15を含めたカットオフ周波数は、第一のインダクタ2
aと第二のインダクタ9aと第三のインダクタ15aと
第三のコンデンサ15bとによって決まり、それをVH
Fローバンドの最も高い周波数(日本の場合は108M
Hz)より少し高い120MHzに設定する。従って、
第三のローパスフィルタ15の出力端からは、VHFロ
ーバンドのチャネルのイメージ周波数が除去された最も
低い周波数帯域以下のテレビジョン信号が出力され、第
三の同調回路17に入力される。
【0022】第三の同調回路17は、復同調回路であっ
て、一次側バラクタダイオード17aと一次側インダク
タ17bとが互いに並列に接続され、二次側バラクタダ
イオード17dと二次側インダクタ17cとが並列に接
続されて構成される。そして、一次側バラクタダイオー
ド17aと一次側インダクタ17bとの各一端が第三の
バラクタダイオード16aと直流カットコンデンサ16
bとを直列に介して第三のローパスフィルタ15に結合
されると共に、各他端が接地される。一方、第三の同調
回路17の二次側インダクタ17cと二次側バラクタダ
イオード17dとの各一端がチューナIC21内の第三
の高周波増幅回路18に結合されると共に、各他端が接
地される。尚、各バラクタダイオード16a,17a,
17dのカソードには、給電抵抗16c,17e,17
fを介して制御電圧Vcが印可される。以上の構成によ
って、一次側には第三のバラクタダイオード16aと第
三のコンデンサ15bとが付加されているので、従来に
比して、同調周波数の可変幅が広がる。また、第三の同
調回路17のバラクタダイオード17a,17dと第三
のバラクタダイオード16aとに同じ制御電圧Vcを印
可しているので、第三の同調回路17のバラクタダイオ
ード17a,17dと第三のバラクタダイオード16a
との各容量値が同じ方向で変化する。従って、第三の同
調回路17の同調周波数が高くなると第三の同調回路1
7の負荷が小さくなり、第三の同調回路17の負荷Qの
変化を抑えることができる。
【0023】第三の同調回路17に同調したVHFロー
バンドのテレビジョン信号は、チューナIC21内の第
三の高周波増幅回路18に入力される。第三高周波増幅
回路18は、増幅用のシリコンゲルマニウムトランジス
タ(図示せず)を有しており、NFが低くなっている。
第三の高周波増幅回路18で増幅されたテレビジョン信
号は、第三の混合器19に入力され、第三の局部発振器
20から出力される局部発振信号と混合されて中間周波
数信号に変換される。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明のテレビジョンチ
ューナは、第一の同調回路の前段に第一のローパスフィ
ルタを設け、第二の同調回路の前段に第二のローパスフ
ィルタを設け、第三の同調回路の前段に第三のローパス
フィルタを設け、各ローパスフィルタのカットオフ周波
数を各同調回路で同調可能な周波数の最も高い周波数よ
り若干高い周波数としたので、各ローパスフィルタが各
周波数帯域を分割するスプリッターとして機能するとと
もに、各帯域内の少なくとも上側の一部のチャンネルの
イメージトラップとして機能する。また、第一のローパ
スフィルタと第二のローパスフィルタと第三のローパス
フィルタとを縦列に接続したので、第二、第三のローパ
スフィルタを構成するインダクタのインダクタンス値を
小さくできる。
【0025】また、本発明のテレビジョンチューナは、
第一のローパスフィルタのカットオフ周波数を、前記最
も高い周波数帯域のほぼ最高周波数に設定したので、イ
メージ妨害に対して一層効果的である。
【0026】また、本発明のテレビジョンチューナは、
各ローパスフィルタと各同調回路とをバラクタダイオー
ドで結合し、同調回路のバラクタダイオードの容量の変
化に合わせて、ローパスフィルタのコンデンサとバラク
タダイオードとの容量の比率を変化させるので、同調周
波数が高くなったときの同調回路の負荷Qの低下を防止
し、ほぼ一定に抑えることができる。
【0027】また、本発明のテレビジョンチューナは、
第一の同調回路と第一の高周波増幅回路とを第四のバラ
クタダイオードで結合し、第一の同調回路のバラクタダ
イオードの容量の変化に合わせて、第一の高周波増幅回
路の内部容量と第四のバラクタダイオードとの容量の比
率を変化させるので、同調周波数が高くなったときの同
調回路の負荷Qの低下を防止し、ほぼ一定に抑えること
ができる。
【0028】また、本発明のテレビジョンチューナの高
周波増幅回路は、増幅素子としてシリコンゲルマニウム
トランジスタを用いているので、アンテナと高周波増幅
回路との間に複同調回路を設けた場合であっても、NF
を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの回路図であ
る。
【図2】従来のテレビジョンチューナの回路図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 第一のローパスフィルタ 2a 第一のインダクタ 2b 第一のコンデンサ 3a 第一のバラクタダイオード 3b 直流カットコンデンサ 3c 給電抵抗 4 第一の同調回路 4a 一次側バラクタダイオード 4b 一次側インダクタ 4c 二次側インダクタ 4d 二次側バラクタダイオード 4e,4f 給電抵抗 5a 第四のバラクタダイオード 5b 直流カットコンデンサ 5c 給電抵抗 6 第一の高周波増幅回路 6a 内部容量 7 第一の混合器 8 第一の局部発振器 9 第二のローパスフィルタ 9a 第二のインダクタ 9b 第二のコンデンサ 10a 第二のバラクタダイオード 10b 直流カットコンデンサ 10c 給電抵抗 11 第二の同調回路 11a 一次側バラクタダイオード 11b 一次側インダクタ 11c 二次側インダクタ 11d 二次側バラクタダイオード 11e,11f 給電抵抗 12 第二の高周波増幅回路 13 第二の混合器 14 第二の局部発振器 15 第三のローパスフィルタ 15a 第三のインダクタ 15b 第三のコンデンサ 16a 第三のバラクタダイオード 16b 直流カットコンデンサ 16c 給電抵抗 17 第三の同調回路 17a 一次側バラクタダイオード 17b 一次側インダクタ 17c 二次側インダクタ 17d 二次側バラクタダイオード 17e,17f 給電抵抗 18 第三の高周波増幅回路 19 第三の混合器 20 第三の局部発振器 21 チューナIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/44 H04N 5/44 K Fターム(参考) 5C025 AA25 BA24 5J103 AA17 AA27 BA03 BA06 CA08 DA02 DA12 DA17 EA01 EA03 EA05 EA08 KA02 5K020 AA02 BB09 DD02 EE01 FF00 HH02 HH11 5K062 AA07 AA08 AB07 AC04 BB01 BB03 BB06 BC02 BE08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最も高い周波数帯域内で同調周波数が変
    えられる第一の同調回路と、二番目に高い周波数帯域内
    で同調周波数が変えられる第二の同調回路と、最も低い
    周波数帯域内で同調周波数が変えられる第三の同調回路
    と、アンテナに入力端が接続され、前記第一の同調回路
    に出力端が接続される第一のローパスフィルタと、前記
    第一のローパスフィルタの出力端に入力端が接続され、
    前記第二の同調回路に出力端が接続される第二のローパ
    スフィルタと、前記第二のローパスフィルタの出力端に
    入力端が接続され、前記第三の同調回路に出力端が接続
    される第三のローパスフィルタとを備え、前記第一のロ
    ーパスフィルタのカットオフ周波数を、前記最も高い周
    波数帯域の最高周波数と前記最高周波数のイメージ周波
    数との間に設定し、前記第二のローパスフィルタの出力
    端からは前記二番目に高い周波数帯域の最高周波数以下
    のテレビジョン信号を出力し、前記第三のローパスフィ
    ルタの出力端からは前記最も低い周波数帯域の最高周波
    数以下のテレビジョン信号を出力したことを特徴とする
    テレビジョンチューナ。
  2. 【請求項2】 前記第一のローパスフィルタのカットオ
    フ周波数を、前記最も高い周波数帯域のほぼ最高周波数
    に設定したことを特徴とする請求項1記載のテレビジョ
    ンチューナ。
  3. 【請求項3】 前記第一乃至第三の同調回路は同調周波
    数を変えるためのバラクタダイオードをそれぞれ有して
    おり、前記第一のローパスフィルタは出力端が第一のコ
    ンデンサで接地されており、前記第二のローパスフィル
    タは出力端が第二のコンデンサで接地されており、前記
    第三のローパスフィルタは出力端が第三のコンデンサで
    接地されており、前記第一のローパスフィルタと前記第
    一の同調回路とを第一のバラクタダイオードによって結
    合し、前記第二のローパスフィルタと前記第二の同調回
    路とを第二のバラクタダイオードによって結合し、前記
    第三のローパスフィルタと前記第三の同調回路とを第三
    のバラクタダイオードによって結合し、前記第一のバラ
    クタダイオードと前記第一の同調回路のバラクタダイオ
    ードとの各容量値を同じ増減方向で変化させ、前記第二
    のバラクタダイオードと前記第二の同調回路のバラクタ
    ダイオードとの各容量値を同じ増減方向で変化させ、前
    記第三のバラクタダイオードと前記第三の同調回路のバ
    ラクタダイオードとの各容量値を同じ増減方向で変化さ
    せたことを特徴とする請求項1または2記載のテレビジ
    ョンチューナ。
  4. 【請求項4】 前記第一の同調回路の次段に第一の高周
    波増幅回路を設け、前記第二の同調回路の次段に第二の
    高周波増幅回路を設け、前記第三の同調回路の次段に第
    三の高周波増幅回路を設け、少なくとも前記第一の同調
    回路と前記第一の高周波増幅回路とを第四のバラクタダ
    イオードによって結合し、前記第一の同調回路のバラク
    タダイオードと前記第四のバラクタダイオードとの各容
    量値を同じ方向で変化させたことを特徴とする請求項3
    に記載のテレビジョンチューナ。
  5. 【請求項5】 前記第一乃至第三の高周波増幅回路はそ
    れぞれに増幅用のシリコンゲルマニウムトランジスタを
    有し、前記第一の同調回路と、前記第二の同調回路と、
    前記第三の同調回路とをそれぞれ複同調回路で構成した
    ことを特徴とする請求項4に記載のテレビジョンチュー
    ナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009225417A (ja) * 2008-02-20 2009-10-01 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム
JP2010041692A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム
KR20110047681A (ko) * 2009-10-30 2011-05-09 엘지이노텍 주식회사 Rf 신호 처리회로

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