JP2002246545A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002246545A
JP2002246545A JP2001044450A JP2001044450A JP2002246545A JP 2002246545 A JP2002246545 A JP 2002246545A JP 2001044450 A JP2001044450 A JP 2001044450A JP 2001044450 A JP2001044450 A JP 2001044450A JP 2002246545 A JP2002246545 A JP 2002246545A
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Japan
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type impurity
semiconductor
impurity diffusion
resistance
diffusion region
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JP2001044450A
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English (en)
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Yasuhiro Kamatani
康弘 鎌谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折れ曲がり部を1つ以上備えた拡散抵抗素子
の拡散工程におけるマスク合わせ精度のずれに起因する
抵抗値のばらつきを低減することができる半導体装置を
提供することを課題とする。 【構成】 4つの折り曲げ部を有するとともに、両端近
傍が互いに相反する向きに伸びるストライプ状の平面形
状を有する不純物拡散領域11と、コンタクト窓12,
17により、不純物拡散領域11の両端部に露出する電
流引出し端子とを有する半導体抵抗素子10を備えるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に平面形状がストライプ形状である拡散抵抗等の
半導体抵抗素子を備えた半導体装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路において、拡散抵
抗の拡散工程において発生する抵抗値のばらつきを低減
する工夫がなされるようになってきた。まずはじめに半
導体集積回路に形成される拡散抵抗について簡単に説明
する。拡散抵抗をRとすると、拡散抵抗は、一般に次式
で現される。 R=Rc+ρ×L/W+ρ×n/2・・・(1)
【0003】式(1)においてRcは接続用金属配線と拡
散抵抗とのコンタクト部での抵抗、ρは拡散抵抗の比抵
抗、Lは拡散抵抗の抵抗長、Wは拡散抵抗の抵抗幅、nは
抵抗の折り曲げ部の数、即ち折り曲げ回数を示してい
る。
【0004】拡散抵抗は、P型基板上に成長させたN型
エピタキシャル層中にP型不純物をマスクを用いて拡散
することにより導入して形成される。N型エピタキシャ
ル層上には絶縁膜等が設けられ、この絶縁膜に設けられ
たコンタクト窓を通じて拡散抵抗と、絶縁膜上に配置さ
れる接続用金属配線とを電気的に接続する。このコンタ
クト窓内に露出した拡散抵抗の領域が電流引出し端子と
なる。一般に拡散抵抗において誤差を生ずる原因のひと
つとして、P型不純物拡散用のマスクとコンタクト窓形
成用マスクとの間に生じるマスクずれがある。
【0005】図5は従来の半導体装置の平面図であり、
図において、P型不純物拡散領域71は平面形状がスト
ライプ形状を有しているとともに、2つの折れ曲がり部
を有しており、その両端近傍が互いに同じ方向に向かっ
て伸びている。P型不純物拡散領域71の近傍上には、
この領域を覆うように絶縁膜(図示せず)が設けられて
おり、P型不純物拡散領域71の両端上にそれぞれコン
タクト窓72、75が設けられている。半導体抵抗素子
70はP型不純物拡散領域71と、このP型不純物拡散
領域71上のコンタクト窓72、75により露出する電
流引出し端子として機能する領域とにより構成される。
絶縁膜上の接続用金属配線73,76はこれらのコンタ
クト窓を介してP型不純物拡散領域71と接続されてい
る。コンタクト窓74、77は本来設計した位置からマ
スクの位置がずれた場合に形成されるコンタクト窓を示
す。
【0006】図5に示した半導体装置について、上記式
(1)より抵抗値を求めると、設計通りに形成された場
合の半導体抵抗素子70の抵抗値R70は、 R70=Rc+ρ×(L71+L72+L73)/W70+ρ×2/2 であるが、P型不純物拡散用のマスクとコンタクト窓形
成用マスクとの間のマスクずれの発生により、コンタク
ト窓を形成する位置が破線のように、P型不純物拡散領
域71の端部の伸びる方向と逆方向にΔL7だけずれ
て、半導体装置のコンタクト窓がコンタクト窓74、7
7となった場合の抵抗値R70’は、 R70’=Rc+ρ×(L71+L72+L73+△L7+△L7)/W70+ρ×2/2 となり設計値とずれてしまう。△L7+△L7がL71+L72+L73
の2%であるとすると、Rcおよびρ×2/2はコンタクト窓
のずれに影響されず一定であるからR71’のR70に対する
ずれは、△L7+△L7のL71+L72+L73に対する割合である2
%に比例して、2%となる。このように折れ曲がり部を
有することで抵抗は、その設計値からずれを生じること
がある。
【0007】このため、抵抗値の精度が要求される場合
は例えば図6に示す半導体装置のように、折れ曲がり部
のない半導体抵抗素子を形成すれば良い。図6におい
て、P型不純物拡散領域81は折れ曲がり部のないスト
ライプ形状を有している。P型不純物拡散領域81の近
傍上には、この領域を覆うように絶縁膜等(図示せず)
が設けられており、この絶縁膜のP型不純物拡散領域8
1の両端上にそれぞれコンタクト窓82、85が設けら
れている。半導体抵抗素子80はP型不純物拡散領域8
1と、このP型不純物拡散領域81上のコンタクト窓8
2、85より露出する電流引出し端子として機能する領
域とにより構成される。絶縁膜上の接続用金属配線8
3,86はこれらのコンタクト窓を介してP型不純物拡
散領域81と接続されている。コンタクト窓84、87
は本来設計した位置からマスクの位置がずれた場合に形
成されるコンタクト窓を示す。
【0008】この抵抗パターンの設計上の抵抗値R80は R80=Rc+ρ×L81/W80+ρ×0/20 すなわち、 R80=Rc+ρ×L81/W80 となる。P型不純物拡散用のマスクとコンタクト窓形成
用マスクとの間のマスクずれの発生により、コンタクト
窓を形成する位置が破線のように、P型不純物拡散領域
71の伸びる方向に沿ってΔL8だけずれて、コンタク
ト窓が破線84、87のようにずれた場合の抵抗値R80’は R80’=Rc+ρ×(L81+△L8−△L8)/W80+ρ×0/2 すなわち、 R80’=Rc+ρ×L81/W80 となり、設計上の抵抗値と同じになる。このように折れ
曲がり部がなければ、抵抗の設計値からのずれをなくす
ことができる。
【0009】しかしながら、半導体抵抗素子80のよう
な折れ曲がり部のない半導体抵抗素子は、集積回路のチ
ップサイズの制約から実現できない場合が多い、即ち抵
抗値の大きい抵抗素子が必要な場合、全ての抵抗を直線
上に形成することは不可能に近い。
【0010】一方、相対比が要求される二つの抵抗パタ
ーンとしては、例えば図7のような抵抗素子がある。図
7において、P型不純物拡散領域91はストライプ形状
を有しているとともに、2つの折れ曲がり部を有し、そ
れぞれの端部は互いに相反する方向に伸びている。ま
た、P型不純物拡散領域101はストライプ形状を有し
ているとともに、2つの折れ曲がり部を有し、それぞれ
の端部は互いに相反する方向に伸びている。P型不純物
拡散領域91とP型不純物拡散領域101とは、その端
部の伸びる方向が互いに相反する方向となっている。P
型不純物拡散領域91、101の近傍上には、これらの
領域を覆うように絶縁膜等(図示せず)が設けられてお
り、この絶縁膜のP型不純物拡散領域91、101の両
端上にそれぞれコンタクト窓92、95、102、及び
105が設けられている。半導体抵抗素子90はP型不
純物拡散領域91とこのP型不純物拡散領域91上のコ
ンタクト窓92、95により露出する電流引出し端子と
して機能する領域とにより構成される。また半導体抵抗
素子100はP型不純物拡散領域101と、このP型不
純物拡散領域101上のコンタクト窓102、105よ
り露出する電流引出し端子として機能する領域とにより
構成される。絶縁膜上の接続用金属配線93,96はこ
れらのコンタクト窓を介してP型不純物拡散領域91と
接続されている。絶縁膜上の接続用金属配線103,1
06はこれらのコンタクト窓を介してP型不純物拡散領
域101と接続されている。コンタクト窓94、97、
104、及び107は本来設計した位置からマスクの位
置がずれた場合に形成されるコンタクト窓を示す。
【0011】上記式(1)より設計上の第1、第2の半導
体抵抗素子90、100の抵抗値R90,R100を求める
と、それぞれ R90=Rc+ρ×(L91+L92+L93)/W90+ρ×2/2 R100=Rc+ρ×(L101+L102+L103)/W100+ρ×2/2 となり、R90とR100の抵抗値の比Rrは
【数1】 となる。
【0012】次にコンタクト窓が94、97、104、
107のようにずれた場合の第1、第2の抵抗値R9
0’、R100’は、それぞれ R90’=Rc+ρ×(L91+L92+L93+△L9+△L9)/W90+ρ×2/2 R100’=Rc+ρ×(L101+L102+L103+△L10+△L10)/W100+
ρ×2/2 となり、この場合のR90,RlOOの抵抗比Rr’は
【数2】 となる。ここでRr,Rr’について考える。Rc及びρ×2/
2は、コンタクト窓の位置ずれに影響されず、また全体
の抵抗値に比べ小さいので無視すると Rr=ρ×(L91+L92+L93)/W90/ρ×(L101+L102+L103)/W10
0 Rr’=ρ×(L91+L92+L93+△L9+△L9)/W90/ρ×(L101+L1
02+L103+△L10+△L10)/W100 となり、いまW90とW100が等しいとすると Rr=(L91+L92+L93)/(L101+L102+L103) Rr’=(L91+L92+L93+△L9+△L9)/(L101+L102+L103+△L10
+△L10) ここで△L9,△L10は等しく(L91+L92+L93)の2%とし、
またRr=2とすると
【0013】
【数3】 即ち Rr’=(2+0.04×2)/(1−0.04×2) =2.08/0.92 =2.26 となり、抵抗比のずれは約13%となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
半導体抵抗素子を備えた半導体装置においては、拡散製
造工程におけるマスク合わせ精度により、マスクの位置
あわせのずれが起こり、抵抗値精度のばらつきや、相対
精度の必要な複数の拡散抵抗間の抵抗比のずれが発生す
るという問題点を有していた。
【0015】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、折れ曲がり部を1つ以上備え
た半導体抵抗素子のマスク合わせ精度のずれに起因する
抵抗値のばらつきを低減することのできる半導体装置を
提供すること、及び相対精度の必要な抵抗の抵抗比のず
れを低減することのできる半導体装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、2の整数倍の折り曲げ部を有するとともに、両端
近傍が互いに相反する向きに伸びるストライプ状の平面
形状を有し、その両端部にそれぞれ電流引出し端子を有
する半導体抵抗素子を備えるようにしたものである。
【0017】また、この発明に係る半導体装置は、2の
整数倍の折り曲げ部を有するとともに、両端近傍が互い
に相反する向きに伸びるストライプ状の平面形状を有
し、その両端部にそれぞれ電流引出し端子を有する半導
体抵抗素子を、複数備えており、上記複数の半導体抵抗
素子の両端近傍が伸びる方向が互いに平行であるように
したものである。
【0018】また、この発明に係る半導体装置は、両端
近傍が互いに同じ向きに伸びるストライプ状の平面形状
を有し、その両端部にそれぞれ電流引出し端子を有する
半導体抵抗素子を、複数備えており、上記複数の半導体
抵抗素子の両端部の伸びる方向がすべて同じ方向である
ようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る半導体装置の構成を示す平面図であ
り、図において、P型不純物を拡散して形成したP型不
純物拡散領域11は幅がW10のストライプ形状を有して
おり、4つの折れ曲がり部を有しており、両端近傍が互
いに相反する方向に向かって伸びている。L11〜L15はP
型不純物拡散領域11の各折れ曲がり部間の長さを示し
ている。P型不純物拡散領域11の近傍上には、この領
域を覆うように絶縁膜等(図示せず)が設けられてお
り、P型不純物拡散領域11の両端上にそれぞれコンタ
クト窓12、15が設けられている。半導体抵抗素子1
0はP型不純物拡散領域11と、このP型不純物拡散領
域11上の、コンタクト窓12、15により露出する電
流引出し端子として機能する領域とにより構成される。
絶縁膜上の接続用金属配線13,16はこれらのコンタ
クト窓を介してP型不純物拡散領域11と接続されてい
る。コンタクト窓14、17は本来設計した位置からマ
スクの位置がP型不純物拡散領域11の両端部の伸びる
方向に沿って同一方向にずれた場合に形成されるコンタ
クト窓を示す。
【0020】この半導体抵抗素子が設計通りに形成され
た場合の抵抗値を、従来の技術において説明した式
(1)より求めると、半導体抵抗素子10の抵抗値RlO
は R10=Rc+ρ×(Lll+L12+L13+L14+L15)/W10+ρ×4/2 であるが、コンタクト窓が破線14、17のようにずれ
た場合の抵抗値RlO’は R10’=Rc+ρ×(Lll+L12+L13+L14+L15+△Ll-△Ll)/W10 +ρ×4/2 =Rc+ρ×(Lll+L12+L13+L14+L15)/W10 +ρ×4/2 となり、RlOの抵抗値と等しくなり、コンタクト窓のず
れによる抵抗値のずれはなくなる。
【0021】以上のように本実施の形態1によれば、半
導体抵抗素子10が4つの折り曲げ部を有しているとと
もに、両端近傍が互いに相反する向きに伸びる、ストラ
イプ状の平面形状を有するようにしたから、折り曲げ部
を設けることによって設計の自由度を保ちつつ、電流引
き出し端子を形成するためのコンタクト窓の位置が、両
端部の伸びる方向のうちのいずれかの方向へずれた場合
においても、そのずれによる抵抗値の変化を半導体抵抗
素子の両端において相殺することにより、半導体抵抗素
子の抵抗値のずれをなくして、抵抗値のばらつきのない
半導体装置を提供できる効果がある。
【0022】実施の形態2.本実施の形態2に係る半導
体装置は、上記実施の形態1において説明した半導体装
置において、半導体抵抗素子の折れ曲がり数を2とした
ものである。図2は本発明の実施の形態2に係る半導体
装置の構成を示す平面図であり、図において、P型不純
物を拡散して形成したP型不純物拡散領域21は幅がW2
0のストライプ形状を有しており、2つの折れ曲がり部
を有しており、両端近傍が互いに相反する方向に向かっ
て伸びている。L21〜L23はP型不純物拡散領域21の各
折れ曲がり部までの長さを示している。P型不純物拡散
領域21の近傍上には、この領域を覆うように絶縁膜等
(図示せず)が設けられており、P型不純物拡散領域2
1の両端上にそれぞれコンタクト窓22、25が設けら
れている。半導体抵抗素子20はP型不純物拡散領域2
1と、このP型不純物拡散領域21上の、コンタクト窓
22、25により露出する電流引出し端子として機能す
る領域とにより構成される。絶縁膜上の接続用金属配線
23,26はこれらのコンタクト窓を介してP型不純物
拡散領域21と接続されている。コンタクト窓24、2
7は本来設計した位置からマスクの位置がP型不純物拡
散領域21の両端部の伸びる方向に沿って同一方向にず
れた場合に形成されるコンタクト窓を示す。
【0023】この半導体抵抗素子が設計通りに形成され
た場合の抵抗値を、従来の技術において説明した式
(1)より求めると、半導体抵抗素子20の抵抗値R20
はR20=Rc+ρ×(L21+L22+L23)/W20+ρ×2/2であるが、
コンタクト値が破線24、27のようにずれた場合の抵抗値
R20’は R20’=Rc+ρ×(L21+L22+L23+△L2−△L2)/W20 +ρ×2/2 =Rc+ρ×(L21+L22+L23)/W20+ρ×2/2 となり、R20の抵抗値と等しくなりコンタクト窓のずれ
による抵抗値のずれはなくなる。
【0024】以上のように本実施の形態2によれば、半
導体抵抗素子が2つの折り曲げ部を有しているととも
に、両端近傍が互いに相反する向きに伸びる、ストライ
プ状の平面形状を有するようにしたから、上記実施の形
態1と同様の効果を奏する。なお、上記実施の形態1及
び2においては、半導体抵抗素子の折れ曲がり数が4ま
たは2である場合について説明したが、本発明において
は、この折れ曲がり数は2n(nは1以上の整数)個で
あれば、いくつであってもよく、このような場合におい
ても上記実施の形態1及び2と同様の効果を奏する。
【0025】実施の形態3.本実施の形態3に係る半導
体装置は、上記実施の形態1において説明した半導体抵
抗素子を備えた半導体装置において、この半導体抵抗素
子に対して相対精度を必要とする第2の半導体抵抗素子
を追加して設けるようにしたものである。
【0026】図3は本発明の実施の形態3に係る半導体
装置の構成を示す平面図であり、図において、P型不純
物を拡散して形成したP型不純物拡散領域31は幅がW3
0のストライプ形状を有しており、4つの折れ曲がり部
を有しており、両端近傍が互いに相反する方向に向かっ
て伸びている。L31〜L35はP型不純物拡散領域31の各
折れ曲がり部までの長さを示している。P型不純物を拡
散して形成したP型不純物拡散領域41は幅がW40のス
トライプ形状を有しており、4つの折れ曲がり部を有し
ており、両端近傍が互いに相反する方向に向かって伸び
ている。L41〜L45はP型不純物拡散領域41の各折れ曲
がり部までの長さを示している。P型不純物拡散領域3
1及びP型不純物拡散領域41の両端近傍部が伸びる方
向は、互いに平行となる方向となっている。P型不純物
拡散領域31及び41の近傍上には、これらの領域を覆
うように絶縁膜等(図示せず)が設けられており、P型
不純物拡散領域31の両端上にそれぞれコンタクト窓3
2、35が設けられており、P型不純物拡散領域41の
両端上にそれぞれコンタクト窓42、45が設けられて
いる。第1の半導体抵抗素子30はP型不純物拡散領域
31と、このP型不純物拡散領域31上の、コンタクト
窓32、35により露出する電流引出し端子として機能
する領域とにより構成される。第2の半導体抵抗素子4
0はP型不純物拡散領域41と、このP型不純物拡散領
域41上の、コンタクト窓42、45により露出する電
流引出し端子として機能する領域とにより構成される。
絶縁膜上の接続用金属配線33,36,43,及び46
はこれらのコンタクト窓を介してP型不純物拡散領域3
1,41と接続されている。コンタクト窓34、37,
44,及び47は本来設計した位置からマスクの位置が
P型不純物拡散領域31,41の両端部の伸びる方向に
沿ってずれた場合に形成されるコンタクト窓を示す。
【0027】この半導体抵抗素子が設計通りに形成され
た場合の抵抗値を、従来の技術において説明した式
(1)より、第1、第2の半導体抵抗素子30、40そ
れぞれの抵抗値R30,R40を求めると、 R30=Rc+ρ×(L31+L32+L33+L34+L35)/W30+ρ×4/2 R40=Rc+ρ×(L41+L42+L43+L44+L45)/W40+ρ×4/2 となり、R30とR40の抵抗値の比Rr3は、
【0028】
【数4】 となる。次にコンタクト窓がコンタクト窓34、37、
44、47として示すように、予め設計した位置からず
れた場合の第1、第2の抵抗値R30’、R40’はそれぞれ R30’=Rc+ρ×(L31+L32+L33+L34+L35+△L3-△L3)/W30+
ρ×4/2 R40’=Rc+ρ×(L41+L42+L43+L44+L45+△L4-△L4)/W40+
ρ×4/2 この場合のR30’,R40’の抵抗比Rr3’は
【数5】 ここでRr3,Rr’3に付いて考える。Rc及びρ×4/2はコ
ンタクト窓のずれに影響されず、また、全体の抵抗値に
比べ小さいので無視すると
【数6】 いまW30とW40とが等しいとすると Rr3=(L31+L32+L33+L34+L35) /(L41+L42+L43+L44+L45) Rr3’=(L31+L32+L33+L34+L35+△L3−△L3) /(L41+L42+L43+L44+L45+△L4−△L4) =(L31+L32+L33+L34+L35) /(L41+L42+L43+L44+L45) となり、Rr3とRr3’とが等しくなりコンタクト窓のずれ
による半導体抵抗素子30と半導体抵抗素子40の抵抗
比のずれをなくすことができる。
【0029】以上のように、本実施の形態3によれば、
それぞれが4つの折り曲げ部を有しているとともに、両
端近傍が互いに相反する向きに伸びる、ストライプ状の
平面形状を有しており、両者の抵抗素子の両端近傍が伸
びる方向が互いに平行である第1、第2の半導体抵抗素
子30、40を備えるようにしたから、折り曲げ部を有
することで設計の自由度を高くすることができるととも
に、コンタクト窓のずれによる2つの抵抗間の抵抗比の
ずれをなくすことができ、相対精度の高い2つの半導体
抵抗素子を備えた半導体装置を提供できる効果がある。
【0030】なお、上記実施の形態3においては、半導
体抵抗素子の折れ曲がり数が4である場合について説明
したが、本発明においては、この折れ曲がり数は2n
(nは1以上の整数)個であれば、いくつであってもよ
く、このような場合においても上記実施の形態3と同様
の効果を奏する。
【0031】実施の形態4.図4は本発明の第4の実施
例における半導体装置の構成を示す平面図である。図に
おいて、P型不純物を拡散して形成したP型不純物拡散
領域51は幅がW50のストライプ形状を有しており、2
つの折れ曲がり部を有しており、両端近傍が互いに同じ
方向に向かって伸びている。L51〜L53はP型不純物拡散
領域51の各折れ曲がり部までの長さを示している。P
型不純物を拡散して形成したP型不純物拡散領域61は
幅がW60のストライプ形状を有しており、2つの折れ曲
がり部を有しており、両端近傍が互いに同じ方向に向か
って伸びている。L61〜L63はP型不純物拡散領域61の
各折れ曲がり部までの長さを示している。P型不純物拡
散領域51及びP型不純物拡散領域61の両端近傍部が
伸びる方向は、互いに同一の方向となっている。P型不
純物拡散領域51とP型不純物拡散領域61との近傍上
には、これらの領域を覆うように絶縁膜等(図示せず)
が設けられており、P型不純物拡散領域51の両端上に
それぞれコンタクト窓52、55が設けられており、P
型不純物拡散領域61の両端上にそれぞれコンタクト窓
62、65が設けられている。第1の半導体抵抗素子5
0はP型不純物拡散領域51と、このP型不純物拡散領
域51上の、コンタクト窓52、55により露出する電
流引出し端子として機能する領域とにより構成される。
第2の半導体抵抗素子60はP型不純物拡散領域61
と、このP型不純物拡散領域61上の、コンタクト窓6
2、65により露出する電流引出し端子として機能する
領域とにより構成される。絶縁膜上の接続用金属配線5
3,56,63,及び66はこれらのコンタクト窓を介
してP型不純物拡散領域51,61と接続されている。
コンタクト窓54、57,64,及び67は本来設計し
た位置からマスクの位置が、P型不純物拡散領域51,
61の両端部の伸びる方向に沿ってずれた場合に形成さ
れるコンタクト窓を示す。
【0032】この半導体抵抗素子が設計通りに形成され
た場合の抵抗値を、従来の技術において説明した式
(1)より、第1、第2の半導体抵抗素子50、60そ
れぞれの抵抗値R50,R60をそれぞれ求めると R50=Rc+ρ×(L51+L52+L53)/W50+ρ×2/2 R60=Rc+ρ×(L61+L62+L63)/W60+ρ×2/2 となり、R50とR60の抵抗値の比Rr4は
【数7】 となる。次にコンタクト窓がコンタクト窓54、57、
64、及び67に示すようにずれた場合の第1、第2の抵
抗値R50’、R60’はそれぞれ R50’=Rc+ρ×(L51+L52+L53-△L5-△L5)/W50+ρ×2/2 R60’=Rc+ρ×(L61+L62+L63-△L6-△L6)/W60+ρ×2/2 となる。この場合のR50,R60の抵抗比Rr4’は
【数8】 となる。ここでRr4,Rr4’に付いて考える。Rc及びp×2
/2はコンタクト窓のずれに影響されず、また、全体の抵
抗値に比べ小さいので無視すると Rr4=ρ×(L51+L52+L53)/W50/ρ×(L61+L62+L63)/W60 Rr4’=ρ×(L51+L52+L53−△L5−△L5)/W50/ρ×(L61+
L62+L63−△L6−△L6)/W100 いまW50とW60が等しいとすると、 Rr4=(L51+L52+L53)/(L61+L62+L63) Rr4’=(L51+L52+L53-△L5-△L5)/(L61+L62+L63-△L6-
△L6)
【0033】ここで通常コンタクト窓は同一のマスクを
用いて形成されるため、そのマスクのずれ幅である△L5
と△L6とは等しく、その値が(L51+L52+L53)の2%である
とし、またRr4=2とすると
【数9】 となり、即ち、 Rr4’=(2-2×0.02×2)/(1-2×0.02×2) =1.92/0.92 =2.087 となり、抵抗比のずれは約4.4%となり、上記従来の技
術において図7を用いて説明した半導体装置の抵抗素子
間の抵抗比に比べて抵抗比のずれを約1/3に減少させる
ことができる。
【0034】以上のように、本実施の形態4によれば、
両端近傍が互いに同じ向きに伸びるストライプ状の平面
形状を有する2つの半導体抵抗素子50,60を、その
両端部の伸びる方向がすべて同じ方向となるようにした
ので、折り曲げ部を有することで設計の自由度を高くす
ることができるとともに、コンタクト窓のずれによる2
つの抵抗間の抵抗比のずれを減少させることができ、相
対精度の高い2つの半導体抵抗素子50,60を備えた
半導体装置を提供できる効果がある。
【0035】なお、上記実施の形態4においては、両端
部の伸びる方向が同一方向である2つの半導体抵抗素子
を用いた場合について説明したが、本発明においては両
端部が伸びる方向が同一方向である3つ以上の半導体抵
抗素子を用いる場合においても適用できるものであり、
このような場合においても上記実施の形態4と同様の効
果を奏する。
【0036】また、上記実施の形態4においては、折れ
曲がり部が2つの場合について説明したが、本発明にお
いては折れ曲がり部は2n(nは1以上の整数)個であ
ればよく、このような場合においても上記実施の形態4
と同様の効果を奏する。
【0037】なお、上記各実施の形態1〜4において
は、半導体抵抗素子がP型不純物を拡散させた拡散抵抗
である場合について説明したが、本発明は、半導体抵抗
素子がイオン注入抵抗や、ピンチ抵抗等の抵抗である場
合や、不純物がN型不純物である抵抗である場合におい
ても適用できるものであり、このような場合においても
上記各実施の形態1〜4と同様の効果を奏する。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、2の
整数倍の折り曲げ部を有するとともに、両端近傍が互い
に相反する向きに伸びるストライプ状の平面形状を有
し、その両端部にそれぞれ電流引出し端子を有する半導
体抵抗素子を備えるようにしたから、折れ曲がり部を1
つ以上備えた半導体抵抗素子のマスク合わせ精度のずれ
に起因する抵抗値のばらつきを低減できる半導体装置を
提供できる効果がある。
【0039】また、この発明によれば、2の整数倍の折
り曲げ部を有するとともに、両端近傍が互いに相反する
向きに伸びるストライプ状の平面形状を有し、その両端
部にそれぞれ電流引出し端子を有する半導体抵抗素子
を、複数備えており、上記複数の半導体抵抗素子の両端
近傍が伸びる方向が互いに平行であるようにしたから、
折れ曲がり部を1つ以上備えた半導体抵抗素子のマスク
合わせ精度のずれに起因する抵抗比のずれを低減でき、
相対精度の高い半導体抵抗素子を備えた半導体装置を提
供できる効果がある。
【0040】また、この発明によれば、両端近傍が互い
に同じ向きに伸びるストライプ状の平面形状を有し、そ
の両端部にそれぞれ電流引出し端子を有する半導体抵抗
素子を、複数備えており、上記複数の半導体抵抗素子の
両端部の伸びる方向がすべて同じ方向であるようにした
から、折れ曲がり部を1つ以上備えた半導体抵抗素子の
マスク合わせ精度のずれに起因する抵抗比のずれを低減
でき、相対精度の高い半導体抵抗素子を備えた半導体装
置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の構成
を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る半導体装置の構成
を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る半導体装置の構成
を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る半導体装置の構成
を示す平面図である。
【図5】従来の半導体装置の構成を示す平面図である。
【図6】従来の半導体装置の他の構成を示す平面図であ
る。
【図7】従来の半導体装置の他の構成を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70、80、9
0、100 半導体抵抗素子 11,21,31,41,51,61,71,81,9
1,101 P型不純物拡散領域 12、15、22、25、32、35、42、45、5
2、55、62、65、72、75、82、85、9
2、95、102、105 コンタクト窓 13、16、23、26、33、36、43、46、5
3、56、63、66、73、76、83、86、9
3、96、103、106 接続用金属配線 14、17、24、27、34、37、44、47、5
4、57、64、67、74、77、84、87、9
4、97、104、107 位置がずれた場合のコンタ
クト窓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2の整数倍の折り曲げ部を有するととも
    に、両端近傍が互いに相反する向きに伸びるストライプ
    状の平面形状を有し、その両端部にそれぞれ電流引出し
    端子を有する半導体抵抗素子を備えていることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 2の整数倍の折り曲げ部を有するととも
    に、両端近傍が互いに相反する向きに伸びるストライプ
    状の平面形状を有し、その両端部にそれぞれ電流引出し
    端子を有する半導体抵抗素子を、複数備えており、 上記複数の半導体抵抗素子の両端近傍が伸びる方向が互
    いに平行であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 両端近傍が互いに同じ向きに伸びるスト
    ライプ状の平面形状を有し、その両端部にそれぞれ電流
    引出し端子を有する半導体抵抗素子を、複数備えてお
    り、 上記複数の半導体抵抗素子の両端部の伸びる方向がすべ
    て同じ方向であることを特徴とする半導体装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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