JP2002246473A - データ書込方法、および半導体装置 - Google Patents

データ書込方法、および半導体装置

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JP2002246473A
JP2002246473A JP2001041797A JP2001041797A JP2002246473A JP 2002246473 A JP2002246473 A JP 2002246473A JP 2001041797 A JP2001041797 A JP 2001041797A JP 2001041797 A JP2001041797 A JP 2001041797A JP 2002246473 A JP2002246473 A JP 2002246473A
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semiconductor device
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Ryuji Ariyoshi
竜司 有吉
Isamu Kuno
勇 久野
Takakimi Fukushima
崇仁 福島
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Kawasaki Microelectronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定のデータを書込むことによって所望の回路
動作を実現する半導体装置へのデータ書込方法、および
そのようなデータ書込方法に適した半導体装置に関し、
PN接合を破壊するための印加電圧を十分に低くするこ
とができる書込方法、およびその書込方法に適した半導
体装置を提供する。 【解決手段】半導体基板110表面上に絶縁膜120を
介して積層された半導体層130内もしくは半導体基板
110表面に形成されたPN接合を有するアンチヒュー
ズ素子100を備えた半導体装置1に所望のデータを書
込むことによって、所望の回路動作を実現させる半導体
装置1へのデータ書込方法において、そのPN接合に順
方向の電流を流すことにより、そのPN接合を導通状態
に遷移させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のデータを書
込むことによって所望の回路動作を実現する半導体装置
へのデータ書込方法、およびそのようなデータ書込方法
に適した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プログラマルな半導体装置が広く
使われるようになってきている。このようなプログラマ
ルな半導体装置は製品完成後にプログラミングデータを
書込むことによって、所望の回路動作が実現することか
ら、特に少量多品種の用途に向いている。
【0003】このような半導体装置における、プログラ
ミングデータの書込みにも種々の方式があるが、そのう
ちの1つに、いわゆるアンチヒューズを用いる方式があ
る。アンチヒューズとは、例えば通常の動作電圧よりも
高い電圧が印加されるなど何らかの処理によって、それ
まで絶縁状態にあったものが導通状態に遷移する素子を
いう。このアンチヒューズの一種には、PN接合の破壊
現象を利用するものがある。PN接合を有するダイオー
ドは逆方向バイアスでは高抵抗であるが、PN接合を破
壊することで順方向、逆方向のいずれにおいても導通状
態とし、逆方向バイアスにおける高抵抗な状態を低抵抗
化させることができる。
【0004】このようなアンチヒューズとしてのダイオ
ードにプログラミングデータを書込むには、プログラミ
ングデータのビット数分のダイオードを用意し、1ビッ
トのデータごとにそのデータに応じてPN接合を破壊し
たり、破壊しなかったりする方式が採用される。また、
このようにして書込まれたプログラミングデータの読出
しのためには、PN接合を逆方向にバイアスした状態で
の抵抗値が検出される。
【0005】このようなアンチヒューズとして使用され
るダイオードは一般的にアルミニウムを含む配線によっ
て他の素子等と結線される。PN接合の破壊にあたって
は、この配線中のアルミニウムを高電流によってシリコ
ン中に拡散させてPN接合を短絡させることが好まし
い。このアルミニウムの拡散現象を生じさせるための高
電流を得るために従来では、PN接合に逆方向の高電圧
を印加することでツェナー降伏やアバランシェ降伏を引
き起こさせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、プログラミン
グデータの書込みにあたっては、PN接合に高電圧を印
加する書込回路が必要となる。この書込回路は、アンチ
ヒューズとしてのダイオードと一緒に一枚の半導体基板
上に形成されたトランジスタ等の半導体素子を用いて構
成されるのが一般的である。PN接合の破壊時にはこの
ような書込回路にも高電圧が印加され、書込回路の半導
体素子がこの高電圧によって損傷されてしまう恐れがあ
る。このようなアンチヒューズ以外の素子の損傷を防止
するため、アンチヒューズのPN接合を破壊するための
印加電圧を低く抑えることが望まれる。
【0007】特開昭57−3292号公報には、PN接
合の破壊時に、PN接合に印加する逆方向バイアス電圧
を低く抑えるための技術の一つとして、PN接合を有す
る半導体素子を、シリコン基板表面上に絶縁膜を介して
積層されたポリシリコン層に設ける技術が提案されてい
る。
【0008】しかしながら、この公報で提案された技術
を実際に適用したとしても、PN接合をポリシリコン層
に設けるだけではPN接合を破壊するための印加電圧を
十分に低くすることは困難である。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、PN接合を破
壊するための印加電圧を十分に低くすることができるデ
ータ書込方法、およびそのデータ書込方法に適した半導
体装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のうちのデータ書込方法は、半導体基板表面上に絶縁
膜を介して積層された半導体層内もしくは半導体基板表
面に形成されたPN接合を有するアンチヒューズ素子を
備えた半導体装置に所望のデータを書込むことによっ
て、所望の回路動作を実現させる半導体装置へのデータ
書込方法において、上記PN接合に順方向の電流を流す
ことにより、そのPN接合を導通状態に遷移させること
を特徴とする。
【0011】本発明のうちのデータ書込方法では、上記
PN接合を導通状態に遷移するにあたり、上記PN接合
の順方向の電流を利用するため、上記PN接合を破壊す
るための印加電圧を十分に低くすることができる。
【0012】また、本発明のうちのデータ書込方法にお
いて、上記アンチヒューズ素子が、上記半導体基板表面
もしくは上記半導体層内にN型高濃度拡散領域を有する
とともにそのN型高濃度拡散領域に接続されたアルミニ
ウムを含む金属配線を有するも態様であることが好まし
い。
【0013】この態様では、上記金属配線からアルミニ
ウムをシリコン中に拡散させてPN接合を短絡させて、
導通状態での抵抗値を低くすることができる。
【0014】ここで、本発明のうちのデータ書込方法に
おいて、上記アンチヒューズ素子が、上記半導体層内に
形成されてなるものであってもよい。
【0015】本発明のうちの半導体装置は、半導体基板
表面上に絶縁膜を介して積層された半導体層内もしくは
半導体基板表面に形成されたPN接合を有するアンチヒ
ューズ素子と、上記PN接合に順方向の電流を流すこと
により、そのPN接合を導通状態に遷移させる書込回路
とを備えたことを特徴とする。
【0016】本発明のうちの半導体装置では、上記書込
回路が、上記PN接合の順方向の電流を用いて上記PN
接合を導通状態に遷移さるものであるため、上記PN接
合を破壊するための印加電圧は十分に低い電圧でよい。
【0017】ここで、本発明のうちの半導体装置におい
て、上記半導体層が、所定の濃度の不純物を含む多結晶
シリコン層であり、上記アンチヒューズ素子が、上記多
結晶シリコン層に形成されたものであって、さらに、こ
の半導体装置が、上記多結晶シリコン層に形成された抵
抗素子を含むものであってもよい。
【0018】また、本発明のうちの半導体装置におい
て、上記PN接合が逆方向に遮断状態にあるか否かを読
出す読出回路を備えた態様であることが好ましい。
【0019】この態様では、上記読出回路が、書込方向
とは逆の上記逆方向から上記アンチヒューズ素子が遮断
状態にあるか否かを読出すものであるため、上記アンチ
ヒューズ素子に書込んだデータを上記読出回路によって
読出すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の、データ書込方法
および半導体装置それぞれについての実施形態を説明す
るが、ここではまず、図1を用いて本発明のうちの半導
体装置の一実施形態が備えるダイオードについて説明す
る。
【0021】図1は、本実施形態の半導体装置が備える
ダイオードを製造している様子を段階的に示した断面図
である。
【0022】この図1(a)に示された単結晶のシリコ
ン基板110上には、絶縁膜としての熱酸化膜120が
形成され、その熱酸化膜120の上にはポリシリコン層
130が形成される。
【0023】次に、ポリシリコン層130に、リンを1
×1015cm-2の条件でイオン注入し、図1(b)に示
すように、まず、ポリシリコン層130の全体をN-
域とする。
【0024】続いて、このポリシリコン層130の、図
1(c)上では左側半分に図示しないレジストマスクを
施し、右側半分にホウ素を濃くドープし、図1(c)に
示すようなP+の拡散領域131を形成する。
【0025】さらに今度は、電極取り出し用の領域とし
て、このポリシリコン層130の左側端部に開口を有す
るレジストマスク(図示しない)を施し、この部分にイ
オン注入によりリン又は砒素を濃くドープし、図1
(d)に示すようなN+の拡散領域132を形成する。
【0026】最後に、ポリシリコン層130を覆うよう
に層間絶縁膜140を形成した後、この層間絶縁膜14
0にコンタクト開口を行い、P+の拡散領域131とN+
の拡散領域132それぞれにアルミニウム電極150を
配線として形成して図1(d)に示すようなダイオード
100を得る。この図1(d)に示されたダイオード1
00のPN接合面は、P+の拡散領域131と、リンを
1×1015cm-2しかイオン注入していないN-領域1
33との間に形成されている。
【0027】本実施形態の半導体装置は、このようなダ
イオード100を有する1ビットのデータ記憶回路を複
数備えたものである。以下、図2を用いて、1ビットの
データ記憶回路について説明する。
【0028】図2は、1ビットのデータ記憶回路の回路
図である。
【0029】図2に示された1ビットのデータ記憶回路
10は、図1(d)に示すダイオード100の他、高電
圧印加回路200と読出回路300とを備えている。
【0030】高電圧印加回路200は、P型MOSトラ
ンジスタ(以下、PMOSと称する)201と、N型M
OSトランジスタ(以下、NMOSと称する)202と
を備えている。これらのPMOS201とNMOS20
2とは、VDD1端子とグランドGNDとの間に配置さ
れており、PMOS201のソースがVDD1端子に接
続されているとともに、NMOS202のソースがグラ
ンドGNDに接続されている。VDD1端子は、書込み
時に10Vの書込用電源に接続される端子である。ま
た、このPMOS201のゲートは入力端子Aに接続さ
れている。一方、NMOS202のゲートはインバータ
203を介して入力端子Aに接続されている。入力端子
Aは、書込まれるデータが入力される端子である。さら
に、VDD1端子と入力端子Aとの間には電圧調整用の
抵抗204が設けられているとともに、グランドGND
とインバータ203との間にも電圧調整用の抵抗205
が設けられている。なお、高電圧印加回路200が備え
るPMOS201やNMOS202が有するPN接合の
破壊耐圧は12V程度である。
【0031】P+の拡散層とN-層の接合によるPN接合
からなるダイオード100は、この1ビットのデータ記
憶回路10においてはアンチヒューズ素子として機能
し、入力端子Aに入力されたデータに基づいて、高電圧
印加回路200によってPN接合が破壊されたり、破壊
されなかったりする。このようなダイオード100は、
高電圧印加回路のPMOS201とNMOS202との
間に、P+の拡散層がVDD1側に位置するとともにN-
層がグランドGND側に位置するように配置されてい
る。したがって、VDD1側からグランドGND側に向
かう電流が、このダイオード100の順方向電流とな
り、グランドGND側からVDD1側に向かう電流が、
このダイオード100の逆方向電流となる。
【0032】読出回路300はPMOS311とNMO
S312とからなるインバータ310を備え、このイン
バータ310の出力は出力端子OUTに接続されてい
る。また、このPMOS311のゲートとNMOS31
2のゲートとの接続点であるノード3101は、高電圧
印加回路200のPMOS201とダイオード100と
の接続点に接続されている。さらに、このノード310
1とグランドGNDとの間には第1の抵抗320が接続
されているとともに、電源端子VDDと、ダイオード1
00と高電圧印加回路200のNMOS202との接続
点との間には第2の抵抗330が接続されている。この
第2の抵抗330は、PN接合が破壊されていない、逆
方向バイアスにおけるダイオード100の抵抗値よりは
遥かに小さく、第1の抵抗320の抵抗値よりは遥かに
大きな抵抗値を有する。また、電源端子VDDは、3.
3Vの読出用電源に接続される端子である。そして、例
えば図3にブロック図が示されたように、必要な個数
(n個)の、図2に示されたような1ビットの記憶回路
10−1〜10−nが、選択回路50と組み合わされ
て、必要なビット数(nビット)の記憶回路60が構成
される。図示された選択回路50は、シフトレジスタ5
10を使用したものであり、出力端子OUT1からOU
Tnまでを、クロック入力端子CLKに入力されたクロ
ック信号に従って順次選択し、クロック信号に同期して
データ入力端子DATAに入力されるデータ信号を出カ
する。なお、シフトレジスタ510のそれぞれの出力瑞
子には、例えばNMOS520−1〜520−nからな
るバッファが設けられている。
【0033】このような選択回路50と、n個の1ビッ
トの記憶回路10−1〜10−nの中の高電圧印加回路
200とが組み合わされて、nビットの書き込み回路が
構成される。すなわち、nビットのそれぞれのために設
けられたアンチヒューズ用のダイオード100の中から
選ばれたものに高電圧を印加し、破壊することによって
nビットのデータを書き込む。
【0034】選択回路50、高電圧印加回路200、お
よび読み出し回路300を構成するNMOSやPMOS
はいずれも、アンチヒューズとして使用するダイオード
100と同一の半導体基板表面に形成される。
【0035】続いて、本実施形態の半導体装置へのデー
タ書込方法と、本実施形態の半導体装置からのデータ読
出方法とについて、図2に示す1ビットのデータ記憶回
路10を参照して説明する。
【0036】データ書込み時においては、アンチヒュー
ズとして機能するダイオード100の順方向の電流を利
用する。入力端子Aに論理「1」が入力されると、高電
圧印加回路200のPMOS201はオフ状態となり、
ダイオード100には、VDD1端子が接続する書込用
電源から印加される電圧が無印加となる。この結果、ダ
イオード100のPN接合は破壊されない。一方、入力
端子Aに論理「0」が入力されると、高電圧印加回路2
00のPMOS201がオン状態になるとともに、高電
圧印加回路200のNMOS202もオン状態になる。
すると、アンチヒューズとして機能するダイオード10
0に、書込用電源から10V程度の電圧が順方向に印加
される。そして、ダイオード100のPN接合に10な
いし20mAの順方向電流を10ms程度の時間にわた
って流すことによって、図1(e)に示すN+の拡散領
域132に設けられたアルミニウム電極150からアル
ミニウムがシリコン中に拡散し、このアルミニウムがP
+の拡散領域131に設けられたアルミニウム電極15
0まで達する。ダイオード100のPN接合はこの拡散
したアルミニウムによって短絡されることで破壊され、
順方向,逆方向とも導通状態になり低抵抗化する。この
際、破壊耐圧の大きさの違いから、高電圧印加回路20
0のPMOS201やNMOS202まで破壊されてし
まうことは防がれる。
【0037】データ読出し時においては、入力端子Aを
開放状態にし、ダイオード100の逆方向バイアス状態
での抵抗値が検出される。すなわち、VDD端子に接続
された第2の抵抗330およびGND端子に接続された
第1の抵抗320を介して逆方向のバイアスが印加され
る。ここで、アンチヒューズとして機能するダイオード
100のPN接合が破壊され低抵抗化していると、VD
D端子が接続する読出用電源からの電圧は、ダイオード
100でほとんど電圧降下せずに、ノード3101に印
加される。この結果ノード3101が‘H’レベルとな
り、出力端子OUTには‘L’レベルの信号が出力され
る。逆に、ダイオード100のPN接合が破壊されず、
逆方向バイアスにおけるダイオード100の抵抗値が高
いままであると、ノード3101の電位はGND、すな
わち‘L’レベルとなり、出力端子OUTには‘H’レ
ベルの信号が出力される。このように読み出された信号
は、例えば、抵抗素子や容量素子の接続/非接続を決定
するためのスイッチ素子を駆動するために使用される。
これにより、回路パラメータを決定し、半導体装置の所
望の回路動作を実現することができる。
【0038】最後に、図4と図5とを用いて、図1
(a)に示したポリシリコン層130へドープするリン
のドーズ量について説明する。
【0039】図4は、ポリシリコン層へドープするリン
のドーズ量と、順方向バイアスにおけるPN接合の破壊
電圧との関係を示す片対数グラフである。図5は、ポリ
シリコン層へドープするリンのドーズ量と、逆方向バイ
アスにおけるPN接合の破壊電圧との関係を示す片対数
グラフである。
【0040】両グラフとも、横軸は対数軸であって、図
1に示すポリシリコン層130へドープするリンのドー
ズ量(cm-2)を表しており、縦軸はPN接合の破壊電
圧(V)を表している。ただし、図4のグラフにおける
破壊電圧は、PN接合に順方向の電圧を印加したとき
に、そのPN接合が破壊される印加電圧であるのに対
し、図5のグラフにおける破壊電圧は、PN接合に逆方
向の電圧を印加したときに、そのPN接合が破壊される
印加電圧である。
【0041】図4のグラフに示すように、順方向に電圧
を印加することでPN接合を破壊する場合には、リンの
ドーズ量に破壊電圧は殆ど依拠せず、6Vから7Vの印
加電圧でPN接合を破壊することができる。本実施形態
の半導体装置1が備えるダイオード100のPN接合
は、リンを1×1015cm-2イオン注入したN-領域1
33を接合面に有するため、順方向バイアスでこのPN
接合を破壊するには、図4のグラフに示すように6.5
Vの印加電圧で足りる。ところが、逆方向バイアスでこ
のPN接合を破壊しようとすると、図5のグラフに示す
ように12Vもの印加電圧が必要になり、図2に示す高
電圧印加回路200のPMOS201やNMOS202
のPN接合を破壊してしまう恐れがある。そこで、逆方
向バイアスであっても、順方向バイアスのときと同じ
6.5Vの印加電圧を印加することでPN接合を破壊し
ようとすると、図5のグラフに示すように、リンのドー
ズ量を1×1016cm-2に増大させることが必要にな
る。
【0042】ここで、図6を用いて、ドーズ量とPN接
合からのリーク電流との関係についてさらに説明する。
【0043】図6は、ポリシリコン層へドープするリン
のドーズ量と、PN接合の逆方向リーク電流との関係を
示す両対数グラフである。
【0044】図6のグラフの横軸と縦軸とは、ともに対
数軸であって、横軸は、図1(a)に示すポリシリコン
層130へドープするリンのドーズ量(cm-2)を表し
ており、縦軸はバイアス電圧3.3VにおけるPN接合
の逆方向リーク電流(A/μm)を表している。本実施
形態の半導体装置1は、読出し時には、アンチヒューズ
としてのダイオード100が遮断状態にあるか否かを読
出すため、ダイオード100のPN接合に逆方向の電圧
を印加する。この際、PN接合が破壊されていないダイ
オード100は遮断状態であるため、電流のほとんどは
遮断されてしまうが僅かなリーク電流は流れる。6.5
Vの逆方向バイアス電圧でPN接合を破壊するために必
要な1×1016cm-2のリンのドーズ量では、図6のグ
ラフに示すように、リーク電流は1×10-8A/μmに
も達してしまう。一方、本実施形態の半導体装置1が備
えるダイオード100のN-領域133に注入されたリ
ンの1×1015cm-2のドーズ量では、図6のグラフに
示すように、リーク電流は2×10-10A/μmに抑え
られる。
【0045】したがって、本実施形態の半導体装置1で
は、リーク電流を少なくすることもできるため、データ
読出しにおける消費電力の増大を抑えることができる。
さらにはダイオード100が遮断状態にある時にノード
3101に読み出される電位を確実にLレベルにするこ
とができる。
【0046】なお、1×1015cm-2でリンをドープさ
れたポリシリコン層のシート抵抗は4000Ω/□程度
であり、半導体装置において抵抗素子に一般的に使用す
るポリシリコン層のシート抵抗と同程度である。このこ
とから、アンチヒューズとして使用するダイオードのN
-領域113を形成するためのリンドープ工程を、抵抗
素子に使用するポリシリコン層へのリンドープ工程と共
用してもよい。すなわち、アンチヒューズ素子と抵抗素
子とを同一の濃度にリンがドープされた多結晶シリコン
層に形成することにより、アンチヒューズ素子および抵
抗素子を有する半導体装置を製造するための工程数を削
減することができる。
【0047】以上、ポリシリコン層130にPN接合を
形成する例について説明したが、単結晶のシリコン基板
110にP+の拡散層とN-層の接合によるPN接合を形
成しても、順方向バイアスで電圧を印加することで、P
N接合の破壊電圧を6Vから7Vに抑えることができ
る。ただし、単結晶のシリコン基板110に形成された
PN接合では、破壊を生じさせるのに必要な電流値はや
や高くなり、100mAから200mAを要する。また
上記説明では、P+の拡散層とN-層の接合によるPN接
合を例にあげたが、極性を反転させた、P-層とN+の拡
散層の接合によるPN接合であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のうちの
書込方法によれば、PN接合を破壊するための印加電圧
を十分に低くすることができる。また、低い破壊電圧と
小さなリーク電流とを両立することができる。また、本
発明のうちの半導体装置によれば、このような書込方法
に適した半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の半導体装置が備えるダイオードを
製造している様子を段階的に示した断面図である。
【図2】1ビットのデータ記憶回路の回路図である。
【図3】nビットのデータ記憶回路のブロック図であ
る。
【図4】ポリシリコン層へドープするリンのドーズ量
と、順方向バイアスにおけるPN接合の破壊電圧との関
係を示す片対数グラフである。
【図5】ポリシリコン層へドープするリンのドーズ量
と、逆方向バイアスにおけるPN接合の破壊電圧との関
係を示す片対数グラフである。
【図6】ポリシリコン層へドープするリンのドーズ量
と、PN接合のリーク電流との関係を示す両対数グラフ
である。
【符号の説明】 1 半導体装置 10 1ビットのデータ記憶回路 50 選択回路 60 nビットのデータ記憶回路 100 ダイオード 110 シリコン基板 120 熱酸化膜 130 ポリシリコン層 131 P+の拡散領域 132 N+の拡散領域 133 N-領域 140 層間絶縁膜 150 アルミニウム電極 200 高電圧印加回路 201 PMOS 202 NMOS 203 インバータ 300 読出回路 310 インバータ 311 PMOS 312 NMOS 3101 ノード 320 第1の抵抗 330 第2の抵抗 510 シフトレジスタ 520 NMOS
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 崇仁 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 5F064 BB07 BB12 BB26 FF04 FF22 FF28 FF30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面上に絶縁膜を介して積層
    された半導体層内もしくは半導体基板表面に形成された
    PN接合を有するアンチヒューズ素子を備えた半導体装
    置に所望のデータを書込むことによって、所望の回路動
    作を実現させる半導体装置へのデータ書込方法におい
    て、 前記PN接合に順方向の電流を流すことにより、該PN
    接合を導通状態に遷移させることを特徴とするデータ書
    込方法。
  2. 【請求項2】 前記アンチヒューズ素子が、前記半導体
    基板表面もしくは前記半導体層内にN型高濃度拡散領域
    を有するとともに該N型高濃度拡散領域に接続されたア
    ルミニウムを含む金属配線を有するものであることとを
    特徴とする請求項1に記載のデータ書込方法。
  3. 【請求項3】 前記アンチヒューズ素子が、前記半導体
    層内に形成されてなるものであることを特徴とする請求
    項1または2記載のデータ書込方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板表面上に絶縁膜を介して積層
    された半導体層内もしくは半導体基板表面に形成された
    PN接合を有するアンチヒューズ素子と、 前記PN接合に順方向の電流を流すことにより、該PN
    接合を導通状態に遷移させる書込回路とを備えたことを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体層が、所定の濃度の不純物を
    含む多結晶シリコン層であり、 前記アンチヒューズ素子が、前記多結晶シリコン層に形
    成されたものであって、 さらに、この半導体装置が、前記多結晶シリコン層に形
    成された抵抗素子を含むものであることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記PN接合が逆方向に遮断状態にある
    か否かを読出す読出回路を備えたものであることを特徴
    とする請求項4記載の半導体装置。
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