JP2002246133A - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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JP2002246133A
JP2002246133A JP2001045210A JP2001045210A JP2002246133A JP 2002246133 A JP2002246133 A JP 2002246133A JP 2001045210 A JP2001045210 A JP 2001045210A JP 2001045210 A JP2001045210 A JP 2001045210A JP 2002246133 A JP2002246133 A JP 2002246133A
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base
flexible cable
rotary connector
lead block
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Nobuo Matsuzaki
伸夫 松崎
Kenichi Saiai
賢一 最相
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の回転コネクタ100では、複数本の導
体部123が貼着された一枚の可撓性ケーブル103の
みが配設された構成であることから、導体部に大きな電
流を流すことには、その電流に限度があり、大きな電流
を一枚の可撓性ケーブルを介して電気装置に供給するの
には問題があることから、大きな電流を流すことが出来
る回転コネクタを提供する。 【解決手段】 固定側ハウジング1と、該固定側ハウジ
ングに対して回動可能に装着された可動側ハウジング2
と、固定側ハウジングと可動側ハウジングとの間に形成
された空間16内に積層された状態で収納された複数枚
の可撓性ケーブル3、4と、複数枚の可撓性ケーブルの
それぞれの端部の少なくとも一方が接続された複数本の
第1接続端子部32を有する1個のリードブロック30
とを備えていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のステア
リング装置に取り付けられ、ステアリングヒータ装置、
及び車体に備えられたエアーバックシステム等の電気装
置間のそれぞれ電気的接続手段として使用される回転コ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ステアリングヒータなどのス
テアリング装置に備えられた電気装置と、車体に備えら
れた電気装置とを電気的に接続する回転コネクタが提案
されている。
【0003】この回転コネクタは、回転体であるステア
リングホイールに備えられた電気装置と、固定体である
車体に備えられた電気装置との間の電気的接続を可能に
するものであって、ステアリングホイールによって回転
駆動(回動)されるロータ部(可動側ハウジング)とス
テータ部(固定側ハウジング)とを構成するケースとの
間の空間に巻回された可撓性の電気ケーブル、又は光フ
ァイバケーブル(以下、これらを総称して「可撓性ケー
ブル」という。)を収納し、その一端を前記ロータ部
に、他端を前記ステータ部に固定し、可撓性ケーブルの
巻き締め及び巻き戻しを利用して各電気装置間の電気的
接続を可能にするものがある。
【0004】従来の回転コネクタについて図面を用いて
説明する。図19は、従来の回転コネクタを示す平面
図、図20は、従来の回転コネクタの可撓性ケーブルを
示す要部平面図、図21は、従来の回転コネクタの可撓
性ケーブルを示す要部側面図、図22は、従来の回転コ
ネクタのリードブロックを示す平面図、図23は、従来
の回転コネクタのリードブロックを示す側面図、図24
は、従来の回転コネクタの可撓性ケーブルとリードブロ
ックとの取り付けを説明するための要部平面図、図25
は、従来の回転コネクタの可撓性ケーブルとリードブロ
ックとの取り付けを説明するための要部側面図である。
【0005】回転コネクタ120は、図19に示すよう
に、固定側ハウジング101と、固定側ハウジング10
1に対して回転自在に連結された可動側ハウジング10
2と、固定側・可動側ハウジング101、102間に形
成された空間114内に収納されたフラットケーブルで
ある一枚の可撓性ケーブル103と、固定側・可動側ハ
ウジング101、102間に回動自在に配置された移動
体104と、一枚の可撓性ケーブル103の両端部に接
続されたそれぞれ各1個のリードブロック105、10
6とで概略構成されている。
【0006】固定側ハウジング101には、円筒状の外
筒部107と、外筒部105の端部に設けられた円形状
の底壁(図示せず)と、底壁の中央部に設けられた円形
の孔(図示せず)とを備えている。一方、可動側ハウジ
ング102には、円筒状の内筒部108と、内筒部10
8の一方の端部に設けられた略円環状の上壁(図示せ
ず)とを備え、これら外筒部107と内筒部108とは
同軸的に配置され、両外・内筒部107、108間に空
間114としての環状の収納部109が画成されてい
る。
【0007】この収納部109内には、移動体104が
配置されており、この移動体104は、リング状の回転
板110と、回転板110上に軸支された複数個のロー
ラ111群、及び円形の中空孔を有し、筒状の一対の固
定柱112とで構成されている。この一対の固定柱11
2は、回転板110と一体に形成されている。そして、
一方の固定柱112とローラ111との間には、一枚の
可撓性ケーブル103が挿通される開口部113が形成
されている。
【0008】一枚の可撓性ケーブル103は、帯状のベ
ースフィルムと成る絶縁フィルムの片面に帯状の極薄い
寸法の銅箔(Cu)等から成る複数本(例えば、4本)
の導体部123が貼着されており、便宜上、可撓性ケー
ブル103を白抜きで示してある。一枚の可撓性ケーブ
ル103の外方端は、外筒部107に固定された固定側
ジョイント部としてのリードブロック105に電気的・
機械的に接続され、該リードブロック105を介して固
定側ハウジング101の外部に電気的に導出されてい
る。
【0009】また、可撓性ケーブル103の内方端は、
内筒部108に固定された可動側ジョイント部としての
リードブロック106に電気的・機械的に接続され、該
リードブロック106を介して可動側ハウジング102
の外部に電気的に導出されている。
【0010】次に、従来の可撓性ケーブルについて図面
を用いて説明する。図20、図21に示すように、フラ
ットケーブルとしての帯状の可撓性ケーブル103は、
例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの
樹脂材料から成り、薄膜状に形成され、二枚が積層さ
れ、長尺のベースフィルムとしての第1、第2絶縁フィ
ルム121、122と、第1、第2絶縁フィルム12
1、122の間にほぼ全体部分が挟まれた状態で配設さ
れ、それぞれ等しい幅寸法に形成され、等間隔で平行に
配設された複数本(例えば、4本)の銅箔(Cu)など
から成る帯状の導体部123とを有している。
【0011】また、それぞれの導体部123は、第1、
第2絶縁フィルム121、122の間に全体部分が挟ま
れた第1基部導体部123aと、第1基部導体部123
aから延出され、第1、第2絶縁フィルム121、12
2の先端部から露出し、外方に突設した第1露出導体部
123bとを有している。
【0012】また、それぞれの第1露出導体部123b
の先端部の一方の面には、PETなどから成る帯状の保
持フィルム124が貼着されて、各第1露出導体部12
3bの自由端側を保持している。そして、このような構
成は、可撓性ケーブル103の両端部に設けられてい
る。
【0013】また、リードブロック105は、図22、
図23に示すように、絶縁材からなる基体部131と、
基体部131に例えばインサート成形加工によって配設
された複数本の第1接続端子部132とを有している。
また、基体部131は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料
から成り、成形加工によって形成され、略矩形であっ
て、基体部131の略中央部には、矩形の貫通孔131
aが配設されている。
【0014】また、基体部131の前端部側(図22の
上方側)には、基体部131の上面から外方に突出され
た傾斜台部131bが設けられている。
【0015】第1接続端子部132は、例えば、銅など
の導電性の金属平板材料から成り、プレス加工によって
形成され、所定の幅寸法を有し、等間隔に配設された複
数本(例えば、4本)の第1接続部132aと、第1接
続部132aから外方に延出された第1外方端子部13
2bとを有している。この第1接続端子部132は、基
体部131の傾斜台部131b内にインサート成形され
て基体部131と一体化されている。この第1接続端子
部132の幅寸法は、前記可撓性ケーブル103の第1
基部導体部123a、及び第1露出導体部123bの幅
寸法とほぼ同一の幅寸法に設けられている。
【0016】この状態のとき、第1接続端子部132の
第1接続部132aの略中央部は、基体部131の貫通
孔131a上を掛け渡されるように配設され、又、第1
接続部132aの後端側(図15の下方側)の表面と基
体部131の表面とは同一平面であるように形成されて
いる。
【0017】次に、従来の回転コネクタの可撓性ケーブ
ルとリードブロックとの取り付けを説明する。図24、
図25に示すように、リードブロック105の基体部1
31の上面には、1枚の可撓性ケーブル103の第1露
出導体部123bが形成された側が積層されて載置され
る。
【0018】また、この状態のとき、リードブロック1
05のそれぞれの第1接続部132aと、可撓性ケーブ
ル103のそれぞれの第1露出導体部123bとは対向
・積層されて配設され、且つ、各第1露出導体部123
bは、リードブロック105の貫通孔131a上に配設
されている。そして、それぞれの第1接続部132a
と、それぞれの積層された各第1露出導体部123bと
は、例えば、超音波接続手段などの適宜手段にて機械的
・電気的に接続されている。
【0019】即ち、それぞれの導体部123と、それぞ
れの第1接続端子部132とはそれぞれ個別に接続され
ている。
【0020】このように概略構成された回転コネクタ1
20は、固定側ハウジング101を車体(図示せず)
に、また、可動側ハウジング102をハンドル部材(図
示せず)に固定すると共に、一枚の可撓性ケーブル10
3の両端を固定側、及び可動側の各リードブロック10
5、106を介して車体やハンドル側のそれぞれの電気
装置に接続することにより、ステアリングヒータ装置、
車載用エアーバックシステムやホーン回路等の電気的接
続手段として使用される。即ち、可撓性ケーブル103
の複数本の各導体部123内をそれぞれ所定の電流が流
れることによって、電気的接続手段として機能してい
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転コネクタ120では、固定側ハウジング101と可
動側ハウジング102との間に形成された空間114内
には、一枚の可撓性ケーブル103が収納されている
が、この一枚の可撓性ケーブル103は、帯状の極薄い
寸法の銅箔(Cu)等から成る複数本(例えば、4本)
の導体部123が絶縁フィルムの片面に貼着されている
ように形成されていることから、このヒータ装置用の各
導体部に流すことのできる電流値は、さほど大きな電流
値とすることができない。ところで、このステアリング
用のヒータ装置には、ヒータ装置を発熱させるために比
較的大きな電流値をヒータ装置に供給することが求めら
れることから、可撓性ケーブル103の導体部に大きな
電流値を流すことが求められ始めている。ところが、上
述の如く従来の回転コネクタ100では、可撓性ケーブ
ル103の導体部に大きな電流値を流すと導体部の配線
抵抗による発熱によって過剰に発熱されることから、そ
の電流値に限度があり、よって、ヒータ装置を発熱させ
るのに充分な電流値を一枚の可撓性ケーブル103を介
してヒータ装置に供給するのには問題があった。
【0022】本発明は、複数枚の可撓性ケーブルを使用
しても、リードブロックを増やすことなく導体部に大き
な電流を流すことのできる回転コネクタを提供すること
を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の回転コネクタ
は、固定側ハウジングと、該固定側ハウジングに対して
回動可能に装着された可動側ハウジングと、固定側ハウ
ジングと可動側ハウジングとの間に形成された空間内に
積層された状態で収納された複数枚の可撓性ケーブル
と、該複数枚の可撓性ケーブルが接続された複数本の第
1接続端子部を有する1個のリードブロックとを備え、
複数枚の可撓性ケーブルは、少なくともひとつの帯状の
第1基部導体部が絶縁フィルム間に挟みつけられた構成
を有すると共に、第1基部導体部が絶縁フィルムから延
出され、露出された第1露出導体部を有し、該第1露出
導体部は、各絶縁フィルムから同一位置で延出されたも
の同志が、複数本の第1接続端子部のそれぞれに積層さ
れた状態で電気的に接続され、複数枚の可撓性ケーブル
の第1基部導体部に同一の電流を流すようにしたことで
ある。かかる構成によって、リードブロックを増やすこ
となく複数の第1基部導体部にリードブロックの第1接
続端子部から大きな電流を流すことのできる回転コネク
タを提供できるという効果を奏する。
【0024】また、本発明の回転コネクタでは、第1基
部導体部は、ヒータ装置用の電力供給用として使用する
ことである。かかる構成によって、特に、電流の大きな
電力供給用に使用して好適となる。
【0025】また、本発明の回転コネクタでは、可撓性
ケーブルは、第1基部導体部に並設して少なくとも1本
の信号電流供給用の第2基部導体部が設けられ、リード
ブロックには第2基部導体部が電気的に接続される第2
接続端子部が設けられ、第2基部導体部と第2接続端子
部とが電気的に接続されていることである。かかる構成
によって、可撓性ケーブルに複数の用途の第1、第2基
部導体部を並設させることが出来るので、リードブロッ
クを増やすことなく、ヒータ装置などへの電流を供給す
るとともに信号用の電流も供給することができる多機能
な回転コネクタを提供することが出来る。
【0026】また、本発明の回転コネクタは、電力供給
用の第1基部導体部と、信号用の複数本の第2基部導体
部とは絶縁フィルムの二分された領域にそれぞれ分離し
て設けられていることである。かかる構成によって、電
力供給用と信号用との各基部導体部を分離したため、外
部接続が簡単・容易な回転コネクタを提供できる。
【0027】また、本発明の回転コネクタでは、ヒータ
装置用の電力供給用の第1基部導体部の幅寸法は、信号
用の第2基部導体部の幅寸法に比較して太い幅寸法に設
けられ、第1基部導体部の電流容量を第2基部導体部の
電流容量に比較して大きくしたことである。かかる構成
によって、電流の比較的小さな信号用の第2基部導体部
の幅を小さくして、電力供給用の第1基部導体部の幅を
大きくし、十分大きな電流容量を持たせることができ
る。
【0028】また、本発明の回転コネクタでは、リード
ブロックの1本の第1接続端子部は、互いに連結された
複数個の接続部を有しており、それぞれの接続部には第
1露出導体部が電気的に接続されたことである。かかる
構成によって、複数個の露出導体部をそれぞれ接続部に
接続するのみで、露出導体部を並列接続でき、露出導体
部の電流容量を増加でき、汎用性のある可撓性ケーブル
を提供でき、且つ、リードブロックと接続される外部端
子(外部コネクタ)の端子数を半減でき、トータルコス
トが削減できる。
【0029】また、本発明の回転コネクタは、リードブ
ロックには凸部からなる位置決め部が設けられ、可撓性
ケーブルには位置決め部が嵌合する係合部が設けられ、
可撓性ケーブルの係合部が位置決め部に嵌合され、可撓
性ケーブルがリードブロックに位置決めされることであ
る。かかる構成によって、可撓性ケーブルがリードブロ
ックに位置決めされることで、リードブロックへの可撓
性ケーブルの取り付けが容易にでき、安価に出来る。
【0030】また、本発明の回転コネクタでは、係合部
は、複数の第1基部導体部のうちの隣接する第1基部導
体部の間に設けられていることである。かかる構成によ
って、隣り合う基部導体部間に設けられた係合部によっ
て、基部導体部の幅を小さくすることなく、可撓性ケー
ブルがリードブロックに位置決めできる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回転コネクタの図
面を説明すると、図1は、本発明の回転コネクタの第1
の実施の形態を示す平面図、図2は、本発明の回転コネ
クタの可撓性ケーブルの第1の実施の形態を示す要部平
面図、図3は、本発明の回転コネクタの可撓性ケーブル
の第1の実施の形態を示す要部側面図、図4は、本発明
の回転コネクタのリードブロックの第1の実施の形態を
示す平面図、図5は、本発明の回転コネクタのリードブ
ロックの第1の実施の形態を示す側面図、図6は、本発
明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリードブロックと
の取り付けを説明するための要部平面図、図7は、本発
明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリードブロックと
の取り付けを説明するための要部側面図である。
【0032】回転コネクタ100は、図1に示すよう
に、固定側ハウジング1と、固定側ハウジング1に対し
て回転自在に連結された可動側ハウジング2と、固定側
・可動側ハウジング1、2間に形成された空間16内に
収納されたフラットケーブルである二枚(複数枚)の第
1、及び第2の可撓性ケーブル3、4と、固定側・可動
側ハウジング1、2間に回動自在に配置された移動体5
と、二枚の第1、及び第2の可撓性ケーブル3、4の各
両端部側にそれぞれ1個ずつ接続された合計2個の第
1、及び第2のリードブロック6、7とで概略構成され
ている。
【0033】固定側ハウジング1には、円筒状の外筒部
8と、外筒部8の端部に設けられた円形状の底壁(図示
せず)と、底壁の中央部に設けられた円形の孔(図示せ
ず)とを備えている。一方、可動側ハウジング2には、
円筒状の内筒部9と、内筒部9の一方の端部に設けられ
た略円環状の上壁(図示せず)とを備え、これら外筒部
8と内筒部9とは同軸的に配置され、両外・内筒部8、
9間に空間16としての環状の収納部10が画成されて
いる。
【0034】この収納部10内には、移動体5が配置さ
れており、この移動体5は、リング状の回転板11と、
回転板11上に軸支された複数個のローラ12群、及び
円形の中空孔を有し、筒状の一対の固定柱13とで構成
されている。この一対の固定柱13は、回転板11と一
体に形成されている。そして、一方の固定柱13とロー
ラ12との間には、第1の可撓性ケーブル3が挿通され
る第1の開口部14が形成され、他方の固定柱13とロ
ーラ12との間には、第2の可撓性ケーブル4が挿通さ
れる第2の開口部15が形成されている。
【0035】二枚の第1、及び第2の可撓性ケーブル
3、4は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の
帯状の絶縁性テープから成る2枚の絶縁フィルムの間に
帯状の極薄い寸法の銅(Cu)等から成る複数本(例え
ば、4本)の導体部23が貼着されており、便宜上、第
1の可撓性ケーブル3を白抜き、第2の可撓性ケーブル
4を黒塗りで示してある。二枚の第1、及び第2の可撓
性ケーブル3、4の外方端は、外筒部8に固定された固
定側ジョイント部としてのリードブロック6に電気的・
機械的に接続され、リードブロック6を介して固定側ハ
ウジング1の外部に電気的に導出されている。
【0036】また、第1、及び第2の可撓性ケーブル
3、4の内方端は、内筒部9に固定された可動側ジョイ
ント部としてのリードブロック7に電気的・機械的に接
続され、該リードブロック7を介して可動側ハウジング
2の外部に電気的に導出されている。
【0037】その際、第1、及び第2の可撓性ケーブル
3、4は、第1の可撓性ケーブル3を内側にした状態で
リードブロック6から外筒部8の内壁に沿って反時計方
向に巻回された後分岐し、第1の可撓性ケーブル3は、
第1の開口部14を通過してローラ12群の1つにU字
状に反転され、第2の可撓性ケーブル4は、第2の開口
部15を通過してローラ12群の別の1つにU字状に反
転され、さらに第2の可撓性ケーブル4を内側にした状
態で内筒部9の周面に時計方向に巻回された後、リード
ブロック7に至るように収納部10内に収納されてい
る。
【0038】ここで、次に、本発明の回転コネクタ10
0の可撓性ケーブルとリードブロックとの接続について
詳細に説明する。
【0039】図2、図3に示すように、フラットケーブ
ルとしての帯状の可撓性ケーブル20は、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料から
成り、薄膜状に形成され、二枚が積層され、長尺のベー
スフィルムとしての第1、第2絶縁フィルム21、22
と、第1、第2絶縁フィルム21、22の間にほぼ全体
部分が挟まれた状態で配設され、それぞれ等しい幅寸法
に形成され、等間隔で平行に配設された複数本(例え
ば、4本)の銅箔(Cu)などから成る長尺の導体部2
3と、各導体部23の間であって、各第1、第2絶縁フ
ィルム21、22の所定の個所に設けられた複数個(例
えば、2個)の係合部としての貫通孔24とを有してい
る。
【0040】また、それぞれの導体部23は、第1、第
2絶縁フィルム21、22の間に全体部分が挟まれた第
1基部導体部23aと、第1基部導体部23aから延出
され、第1、第2絶縁フィルム21、22の先端部から
露出し、外方に突設した第1露出導体部23bとを有し
ている。
【0041】また、それぞれの第1露出導体部23bの
先端部の一方の面には、PETなどから成る帯状の保持
フィルム25が貼着されて、各第1露出導体部23bの
自由端側を保持している。そして、このような構成は、
可撓性ケーブル20の両端部に設けられ、この可撓性ケ
ーブル20は、同一構成のものが複数枚形成されてい
る。
【0042】リードブロック30は、図4、図5に示す
ように、基体部31と、基体部31に例えばインサート
成形加工によって配設された複数本の第1接続端子部3
2とを有している。また、基体部31は、例えば、絶縁
性の合成樹脂材料から成り、成形加工によって形成さ
れ、略矩形であって、基体部31の略中央部には、矩形
の貫通孔31aが配設されている。
【0043】また、基体部31の前端部側(図4の上方
側)には、基体部31の上面から外方に突出された傾斜
台部31bが設けられ、基体部31の後端部側(図4の
下方側)の所定の位置には、基体部31の上面から外方
に突出され、略円柱状の凸部からなる複数個(例えば、
2個)の位置決め部31cが設けられている。
【0044】第1接続端子部32は、例えば、銅などの
導電性の金属平板材料から成り、プレス加工によって形
成され、所定の幅寸法を有し、等間隔に配設された複数
本(例えば、4本)の第1接続部32aと、隣接する2
本(複数本)の第1接続部32aを連結する連結部32
bと、連結部32bの略中央部から外方に延出された複
数本(例えば、2本)の第1外方端子部32cとを有し
ている。この第1接続端子部32は、基体部31の傾斜
台部31b内にインサート成形されて基体部31と一体
化されている。
【0045】この状態のとき、第1接続端子部32の第
1接続部32aの略中央部は、基体部31の貫通孔31
a上を掛け渡されるように配設され、又、第1接続部3
2aの後端側(図4の下方側)の表面と基体部31の表
面とは同一平面であるように形成されている。また、一
対の第1接続部32aの間に位置決め部31cが配設さ
れている。
【0046】このリードブロック30の基体部31の上
面には、複数枚の可撓性ケーブル20の第1露出導体部
23bが形成された側が積層されて載置される。この状
態のとき、リードブロック30の位置決め部31cが、
各可撓性ケーブル20の各貫通孔24に挿通されて、リ
ードブロック30と各可撓性ケーブル20とは、相互に
位置決めされる。
【0047】また、相互に位置決めされたこの状態のと
き、リードブロック30の各接続部32aと、可撓性ケ
ーブル20の各第1露出導体部23bとは対向・積層さ
れて配設され、且つ、各第1露出導体部23bは、リー
ドブロック30の貫通孔31a上に配設されている。そ
して、それぞれの接続部32aと、それぞれの積層され
た各第1露出導体部23bとは、例えば、超音波接続手
段などの適宜手段にて機械的・電気的に接続されてい
る。
【0048】そして、このようして構成された複数枚の
可撓性ケーブル20と1個のリードブロック30とは一
体化された状態に保持される。
【0049】このように構成された回転コネクタ100
は、固定側ハウジング1を車体(図示せず)に、また、
可動側ハウジング2をハンドル部材(図示せず)に固定
すると共に、二枚の第1、第2の可撓性ケーブル3、4
の両端を固定側、及び可動側ジョイント部としてのリー
ドブロック6、7を介して車体やハンドル側のそれぞれ
の電気装置に接続することにより、ステアリングヒータ
装置等の大電流の供給が必要な装置用の電気的接続手段
として使用される。即ち、二枚の第1、第2の可撓性ケ
ーブル3、4の複数本(例えば2本、計4本)の各導体
部23内をそれぞれ所定の電流が流れることによって、
電気的接続手段として機能している。これによって、そ
れぞれの導体部23内を流れるトータルの電流の量は大
きくなる。
【0050】ここで、次に、本発明の回転コネクタ10
0の可撓性ケーブルとリードブロックとの第2の実施の
形態の接続について説明する。図8は、本発明の回転コ
ネクタの可撓性ケーブルの第2の実施の形態を示す要部
平面図、図9は、本発明の回転コネクタのリードブロッ
クの第2の実施の形態を示す平面図、図10は、本発明
の回転コネクタの可撓性ケーブルとリードブロックとの
接続状態の第2の実施の形態を示す要部平面図、図11
は、本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリードブ
ロックとの接続状態の第2の実施の形態を示す要部側面
図である。
【0051】なお、この第2の実施の形態の第2の可撓
性ケーブルと第2のリードブロックとの接続状態につい
ては、前述の第1の実施の形態との相異点を重点に説明
する。先ず、帯状の第2の可撓性ケーブル40では、図
8に示すように、長尺で帯状のベースフィルムとしての
第1、第2絶縁フィルム41、42と、複数本(例え
ば、6本)の銅箔(Cu)などから成る帯状の第2の導
体部43と、各第2の導体部43の間であって、各第
1、第2絶縁フィルム41、42の所定の個所に設けら
れた複数個(例えば、2個)の係合部としての貫通孔4
4とを有している。この構成は、前述の第1の実施の形
態の可撓性ケーブル20とほぼ同様に形成されている。
【0052】そして、前述の第1の実施の形態の可撓性
ケーブル20との相異点は、帯状の複数本(例えば、6
本)の第2の導体部43の構成が相異する。それは、前
記第2の導体部43が第1、第2絶縁フィルム41、4
2の間にほぼ全体部分が挟まれた状態で配設されている
が、第2の導体部43は、第1、第2絶縁フィルム4
1、42の二分された領域にそれぞれ分離して設けられ
た電力供給用として使用する複数本(例えば、4本)の
幅広の第1基部導体部43aと、信号用として使用する
複数本(例えば、2本)の幅狭の第2基部導体部43c
とから構成されている。
【0053】そして、この電力供給用の第1基部導体部
43aの幅寸法は、信号用の第2基部導体部43cの幅
寸法に比較して太い(大きい)幅寸法に設けられ、この
幅寸法の相異点によって、前記第1基部導体部43aに
流すことのできる電流容量が、前記第2基部導体部43
cに流すことのできる電流容量に比較して大きく成るよ
うに形成されている。このとき、各第1基部導体部43
aと各第2基部導体部43cとの間のそれぞれの間隔寸
法は、等間隔であるように設けられている。
【0054】そして、このそれぞれの第2の導体部43
は、それぞれの第1基部導体部43aと第2基部導体部
43cとから延出され、第1、第2絶縁フィルム41、
42の先端部から露出し、外方に突設した各第1露出導
体部43bと各第2露出導体部43dとを有している。
【0055】この各第1露出導体部43bと各第2露出
導体部43dと先端部の一方の面には、PETなどから
成る帯状の保持フィルム45が貼着されて、各第1露出
導体部123bと各第2露出導体部43dとの自由端側
を保持している。そして、このような構成は、第2の可
撓性ケーブル40の両端部に設けられ、この第2の可撓
性ケーブル40は、同一構成のものが複数枚形成されて
いる。
【0056】次に、第2の実施の形態の第2のリードブ
ロック50について、第1の実施の形態のリードブロッ
ク30との相異点を重点に説明する。第2のリードブロ
ック50は、図9に示すように、基体部51と、第1接
続端子部52と、第1接続端子部52に並設された第2
接続端子部53とを有している。また、前記基体部51
には、複数個(例えば、2個)の位置決め部51cが配
設されている。
【0057】前記第2のリードブロック50の第1接続
端子部52は、前述の第1の実施の形態の第1接続部3
2aを有する第1接続端子部32(図4参照)と同様の
構成であり、第1接続部52aと連結部52bと第1外
方端子部52cとを有している。そして、次に、第2接
続端子部53は、例えば、銅などの導電性の金属平板材
料から成り、プレス加工によって形成され、所定の幅寸
法を有する第2接続部53aと、第2接続部53aから
外方に延出された第2外方端子部53cとを有してい
る。そして、この第2接続端子部53の第2接続部53
aの幅寸法は、前記第1接続端子部52の第1接続部5
2aの幅寸法と比較して細い幅寸法に形成されている。
【0058】そして、前記第1接続部52aの幅寸法と
前記第1露出導体部43bの幅寸法とはほぼ同一の幅寸
法に設けられ、また、前記第2接続部53aの幅寸法と
前記第2露出導体部43dの幅寸法とはほぼ同一の幅寸
法に設けられている。また、第1接続部52aと第2接
続部53aとは、基体部51の二分された領域にそれぞ
れ分離して設けられている。
【0059】そして、この第2のリードブロック50の
基体部51の上面には、図10、図11に示すように、
複数枚(例えば、2枚)の第2の可撓性ケーブル40の
第1露出導体部43b、及び第2露出導体部43dが形
成された側が積層されて載置される。この状態のとき、
第2のリードブロック50の位置決め部51cが、各第
2の可撓性ケーブル40の各貫通孔44に挿通されて、
第2のリードブロック50と各第2の可撓性ケーブル4
0とは、相互に位置決めされる。
【0060】また、相互に位置決めされたこの状態のと
き、第2のリードブロック50の各第1、第2接続部5
2a、53aと、第2の可撓性ケーブル40の各第1、
第2露出導体部43b、43dとはそれぞれ対向・積層
されて配設され、且つ、各第1、第2露出導体部43
b、43dは、第2のリードブロック50の貫通孔51
a上に配設されている。そして、それぞれの第1、第2
接続部52a、53aと、それぞれの積層された各第
1、第2露出導体部43b、43dとは、例えば、超音
波接続手段などの適宜手段にて機械的・電気的に接続さ
れている。
【0061】そして、このようして構成された複数枚の
第2の可撓性ケーブル40と1個の第2のリードブロッ
ク50とは一体化された状態に保持される。この状態に
よって、第1接続端子部52には例えば、ヒータ装置な
どの大きな電流を流すことが出来、また、第2接続端子
部53には例えば、エアーバック装置などの小さな電流
を流すことが出来るようになる。
【0062】なお、上述の第1、及び第2の実施の形態
では、可撓性ケーブルとしての各可撓性ケーブルの構成
を2枚の絶縁フィルム間に帯状の第1基部導体部が挟み
つけられた構成としたが、可撓性ケーブルの構成はこれ
に限定されず、1枚の絶縁フィルムの一面(一方の面)
に帯状の第1基部導体部が貼着された構成であってもよ
い。
【0063】ここで、次に、本発明の回転コネクタ10
0の第3の実施の形態の可撓性ケーブルとリードブロッ
クとの接続について説明する。図12は、本発明の回転
コネクタの第1の可撓性ケーブルの第3の実施の形態を
示す要部平面図、図13は、本発明の回転コネクタの第
2の可撓性ケーブルの第3の実施の形態を示す要部平面
図、図14は、本発明の回転コネクタの第1の可撓性ケ
ーブルの第3の実施の形態を示す要部側面図、図15
は、本発明の回転コネクタのリードブロックの第3の実
施の形態を示す平面図、図16は、本発明の回転コネク
タのリードブロックの第3の実施の形態を示す側面図、
図17は、本発明の回転コネクタの第1、第2の可撓性
ケーブルとリードブロックとの接続状態の第3の実施の
形態を示す要部平面図、図18は、本発明の回転コネク
タの第1、第2の可撓性ケーブルとリードブロックとの
接続状態の第3の実施の形態を示す要部側面図である。
【0064】なお、この第3の実施の形態の第1、第2
の可撓性ケーブルとリードブロックとの接続状態につい
ては、前述の第1の実施の形態との相異点を重点に説明
する。先ず、帯状の第1の可撓性ケーブル60は、図1
2、図14に示すように帯状のベースフィルムとしての
第1、第2絶縁フィルム61、62と、1本の銅箔(C
u)などから成り、長尺で帯状の第1の導体部63と、
該第3の導体部63の領域内であって、各第1、第2絶
縁フィルム61、62の所定の個所に設けられた複数個
(例えば、2個)の係合部としての貫通孔64とを有し
ている。
【0065】また、1本の第1の導体部63は、第1、
第2絶縁フィルム61、62の間に全体部分が挟まれた
第1基部導体部63aと、第1基部導体部63aから延
出され、第1、第2絶縁フィルム61、62の先端部か
ら露出し、外方に突設した第1露出導体部63bとを有
している。この状態のとき、1本の第1基部導体部63
aの幅寸法は、第1、第2絶縁フィルム61、62の幅
寸法より若干狭い幅寸法に設けられている。
【0066】また、第1露出導体部63bの幅寸法は、
第1基部導体部63aの幅寸法に比較して狭い幅寸法に
設けられ、且つ、幅狭の第1露出導体部63bは、幅広
の第1基部導体部63aの先端部の一方の端部側(図1
2の左方側)から延出されている。また、第1露出導体
部63bの先端部の一方の面には、PETなどから成る
帯状の保持フィルム65が貼着されて、各第1露出導体
部63bの自由端側を保持している。そして、このよう
な構成は、第1の可撓性ケーブル60の両端部に設けら
れ、この第1の可撓性ケーブル60は、同一構成のもの
が複数枚(例えば、2枚)形成されている。
【0067】次に、帯状の第2の可撓性ケーブル70
は、図13に示すように、前述の第1の可撓性ケーブル
60の構成とほぼ同一の構成であるように設けられてい
るのだが、その相異点について説明する。第2の可撓性
ケーブル70は、第1、第2絶縁フィルム71、72
と、1本の第2の導体部73と、複数個(例えば、2
個)の貫通孔74とを有している。
【0068】このような構成の第2の導体部73は、第
1基部導体部73aと、第1基部導体部73aから延出
され、第1、第2絶縁フィルム71、72の先端部から
露出し、外方に突設した第3露出導体部73bとを有し
ている。この状態のとき、1本の第2の導体部73の第
1基部導体部73aの幅寸法は、第1、第2絶縁フィル
ム71、72の幅寸法より若干狭い幅寸法で、前述の第
1の導体部63の第1基部導体部63aの幅寸法とほぼ
同一の幅寸法に設けられている。
【0069】また、第2の導体部73の第1露出導体部
73bの幅寸法は、第1基部導体部73aの幅寸法に比
較して狭い幅寸法に設けられ、且つ、幅狭の第3露出導
体部73bは、幅広の第1基部導体部73aの先端部の
他方の端部側(図13の右方側)から延出されている。
また、第3露出導体部73bの先端部の一方の面には、
PETなどから成る帯状の保持フィルム75が貼着され
て、各第3露出導体部73bの自由端側を保持してい
る。そして、このような構成は、第2の可撓性ケーブル
70の両端部に設けられ、この第2の可撓性ケーブル7
0は、同一構成のものが複数枚(例えば、2枚)形成さ
れている。
【0070】次に、第3の実施の形態のリードブロック
80について、第1の実施の形態のリードブロック30
との相異点を重点に説明する。リードブロック80は、
図15、図16に示すように、基体部81と、複数本
(例えば、2本)の第1接続端子部82とを有してい
る。また、前記基体部81には、複数個(例えば、2
個)の凸部としての位置決め部81cが配設されてい
る。
【0071】前記リードブロック80の第1接続端子部
82は、第1接続部82aと第1外方端子部82cとを
有している。そして、2本の第1接続部82aと第1外
方端子部82cとは、所定の間隔を有して基体部81に
インサート成形加工によって一体化されている。また、
第1接続端子部82の第1接続部82aの幅寸法と前記
第1、第2の導体部63、73の各第1露出導体部63
b、73bの幅寸法とは、ほぼ同一の幅寸法に形成され
ている。
【0072】そして、このリードブロック80の基体部
81の上面には、図17、図18に示すように、偶数枚
(例えば、2枚、又は4枚)の第1、第2の可撓性ケー
ブル60、70の各第1露出導体部63b、及び第1露
出導体部73dが形成された側が積層されて載置され
る。この状態のとき、リードブロック80の位置決め部
81cが、各第1、第2の可撓性ケーブル60、70の
各貫通孔64、74にそれぞれ挿通されて、リードブロ
ック80と各第1、第2の可撓性ケーブル60、70と
は、相互に位置決めされる。
【0073】また、相互に位置決めされたこの状態のと
き、リードブロック80の各第1接続部82aと、各第
1、第2の可撓性ケーブル60、70の各第1露出導体
部63b、73bとはそれぞれ対向されて配設され、且
つ、各第1露出導体部63b、73bは、リードブロッ
ク80の貫通孔81a上に配設されている。そして、そ
れぞれの各第1接続部82aと、それぞれの対向された
各第1露出導体部63b、73bとは、例えば、超音波
接続手段などの適宜手段にて機械的・電気的に接続され
ている。
【0074】そして、このようして構成された2枚(偶
数枚)の第1、第2の可撓性ケーブル60、70と1個
のリードブロック80とは一体化された状態に保持され
る。この状態のとき、第1、第2の可撓性ケーブル6
0、70の第1の導体部63、及び第2の導体部73
は、電力供給用として用いられる。この状態のとき、図
18に示すように、4枚(各2枚)の第1、第2の可撓
性ケーブル60、70は、交互に重ね合わされている。
また、この重ね合わせは、交互でなくても良い。また、
この状態のとき、各第1接続端子部82には、同一であ
るヒータ装置用の電力供給用の電流が流れるように構成
されている。また、これに限定されず、各第1接続端子
部82に異なる電流が流れるように構成してもよい。
【0075】なお、上述の第3の実施の形態では、可撓
性ケーブルとして4枚(各2枚)の可撓性ケーブルを用
いたが、これに限定されず、6枚以上の偶数枚であって
も良い。なお、上述の第3の実施の形態では、偶数の導
体部の配置が同一位置に設けられていても良い。
【0076】また、上述の第1、及び第2の実施の形態
では、第1の接続端子部が複数本(例えば、2本)の第
1接続部と、第1接続部を連結する連結部と、連結部か
ら外方に延出された第1外方端子部とを有しているが、
これに限定されず、連結部を有さず、第1接続部と第1
外方端子部とが直接接続された構成であってもよいこと
は勿論である。
【0077】また、上述の第1、及び第2の実施の形態
では、可撓性ケーブルの係合部は、隣り合う基部導体部
間に設けたが、これに限定されず、係合部を絶縁フィル
ムの外側縁部や基部導体部内に設けても良い。
【0078】なお、上述の第1、第2の実施の形態で
は、2枚の可撓性ケーブルを用いたが、これに限定され
ず、積層された可撓性ケーブルの枚数は、例えば、3枚
(奇数枚)であっても、4枚(偶数枚)以上であっても
よいことは勿論、また、これらの可撓性ケーブルの他
に、信号電流供給用の導体部が形成された可撓性ケーブ
ルを配設しても良い。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明の回転コネクタで
は、可撓性ケーブルに設けられた各第1露出導体部は、
各絶縁フィルムから同一位置で延出し、1個のリードブ
ロックの各第1接続端子部には複数枚の可撓性ケーブル
の各第1露出導体部がそれぞれ積層された状態で、同一
の各第1接続端子部に電気的に接続され、各可撓性ケー
ブルの第1基部導体部に同一の電流を流すようにしたこ
とによって、複数枚の第1基部導体部に1個のリードブ
ロックの第1接続端子部から大きな電流値の電流を流す
ことのできる回転コネクタを提供できるという効果を奏
する。
【0080】また、本発明の回転コネクタでは、第1基
部導体部は、電力供給用として使用することによって、
この第1基部導体部にて充分な大電流を流すことができ
る。
【0081】また、本発明の回転コネクタでは、電力供
給用の第1基部導体部に並設して複数本の信号用の第2
基部導体部が設けられたことによって、可撓性ケーブル
に複数の用途の第1、第2基部導体部を並設してスペー
スを有効に活用でき、多機能な回転コネクタを提供す
る。
【0082】また、本発明の回転コネクタでは、リード
ブロックの1本の第1接続端子部は、互いに連結された
複数個の接続部を有しており、それぞれの接続部には第
1露出導体部が電気的に接続されたことによって、複数
個の露出導体部をそれぞれ接続部に接続するのみで、露
出導体部を並列接続でき、汎用性のある可撓性ケーブル
を提供でき、且つ、リードブロックと接続される外部端
子(外部コネクタ)の端子数を半減でき、トータルコス
トが削減できる。
【0083】また、本発明の回転コネクタでは、リード
ブロックには凸部からなる位置決め部が設けられ、可撓
性ケーブルには位置決め部が嵌合する係合部が設けら
れ、可撓性ケーブルの係合部が位置決め部に嵌合され、
可撓性ケーブルがリードブロックに位置決めされること
によって、リードブロックへの可撓性ケーブルの取り付
けが容易にでき、安価に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転コネクタの実施の形態を示す平面
図である。
【図2】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルの第1
の実施の形態を示す要部平面図である。
【図3】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルの第1
の実施の形態を示す要部側面図である。
【図4】本発明の回転コネクタのリードブロックの第1
の実施の形態を示す平面図である。
【図5】本発明の回転コネクタのリードブロックの第1
の実施の形態を示す側面図である。
【図6】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリー
ドブロックとの取り付けを説明するための要部平面図で
ある。
【図7】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリー
ドブロックとの取り付けを説明するための要部側面図で
ある。
【図8】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルの第2
の実施の形態を示す要部平面図である。
【図9】本発明の回転コネクタのリードブロックの第2
の実施の形態を示す平面図である。
【図10】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリ
ードブロックとの接続状態の第2の実施の形態を示す要
部平面図である。
【図11】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリ
ードブロックとの接続状態の第2の実施の形態を示す要
部側面図である。
【図12】本発明の回転コネクタの第1の可撓性ケーブ
ルの第3の実施の形態を示す第1の要部平面図である。
【図13】本発明の回転コネクタの第2の可撓性ケーブ
ルの第3の実施の形態を示す第1の要部平面図である。
【図14】本発明の回転コネクタの第1の可撓性ケーブ
ルの第3の実施の形態を示す要部側面図である。
【図15】本発明の回転コネクタのリードブロックの第
3の実施の形態を示す平面図である。
【図16】本発明の回転コネクタのリードブロックの第
3の実施の形態を示す側面図である。
【図17】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリ
ードブロックとの接続状態の第3の実施の形態を示す要
部平面図である。
【図18】本発明の回転コネクタの可撓性ケーブルとリ
ードブロックとの接続状態の第3の実施の形態を示す要
部側面図である。
【図19】従来の回転コネクタを示す平面図である。
【図20】従来の回転コネクタの可撓性ケーブルを示す
要部平面図である。
【図21】従来の回転コネクタの可撓性ケーブルを示す
要部側面図である。
【図22】従来の回転コネクタのリードブロックを示す
平面図である。
【図23】従来の回転コネクタのリードブロックを示す
側面図である。
【図24】従来の回転コネクタの可撓性ケーブルとリー
ドブロックとの取り付けを説明するための要部平面図で
ある。
【図25】従来の回転コネクタの可撓性ケーブルとリー
ドブロックとの取り付けを説明するための要部側面図で
ある。
【符号の説明】
1 固定側ハウジング 2 可動側ハウジング 3、4 可撓性ケーブル 6、7 リードブロック 21、22 絶縁フィルム 23 導体部 23a 第1基部導体部 23b 第1露出導体部 24 貫通孔(係合部) 30 リードブロック 32 第1接続端子部 32a 接続部 100 回転コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 15/08 H02G 15/08 Z Fターム(参考) 3D030 DB25 3F068 AA12 AA13 BA11 CA04 DA08 EA01 FA01 HA02 5G355 AA08 BA01 BA11 CA15 5G375 AA11 CA02 CA12 CA19 CC07 DA36 DB16 EA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側ハウジングと、 該固定側ハウジングに対して回動可能に装着された可動
    側ハウジングと、 前記固定側ハウジングと前記可動側ハウジングとの間に
    形成された空間内に積層された状態で収納された複数枚
    の可撓性ケーブルと、 該複数枚の可撓性ケーブルが接続された複数本の第1接
    続端子部を有する1個のリードブロックとを備え、 前記複数枚の可撓性ケーブルは、少なくともひとつの帯
    状の第1基部導体部が絶縁フィルム間に挟みつけられた
    構成を有すると共に、前記第1基部導体部が絶縁フィル
    ムから延出され、露出された第1露出導体部を有し、該
    第1露出導体部は、各前記絶縁フィルムから同一位置で
    延出されたもの同志が、前記複数本の第1接続端子部の
    それぞれに積層された状態で電気的に接続され、前記複
    数枚の可撓性ケーブルの前記第1基部導体部に同一の電
    流を流すようにしたことを特徴とする回転コネクタ。
  2. 【請求項2】前記第1基部導体部は、ヒータ装置用の電
    力供給用として使用することを特徴とする請求項1記載
    の回転コネクタ。
  3. 【請求項3】前記可撓性ケーブルは、前記第1基部導体
    部に並設して少なくとも1本の信号電流供給用の第2基
    部導体部が設けられ、前記リードブロックには前記第2
    基部導体部が電気的に接続される第2接続端子部が設け
    られ、前記第2基部導体部と前記第2接続端子部とが電
    気的に接続されていることを特徴とする請求項2記載の
    回転コネクタ。
  4. 【請求項4】ヒータ装置用の電力供給用の前記第1基部
    導体部と、信号電流供給用の複数本の前記第2基部導体
    部とは前記絶縁フィルムの二分された領域にそれぞれ分
    離して設けられていることを特徴とする請求項3記載の
    回転コネクタ。
  5. 【請求項5】ヒータ装置用の電力供給用の前記第1基部
    導体部の幅寸法は、信号電流供給用の前記第2基部導体
    部の幅寸法に比較して太い幅寸法に設けられ、前記第1
    基部導体部の電流容量を前記第2基部導体部の電流容量
    に比較して大きくしたことを特徴とする請求項3、又は
    4記載の回転コネクタ。
  6. 【請求項6】前記リードブロックの1本の前記第1接続
    端子部は、互いに連結された複数個の接続部を有してお
    り、それぞれの前記接続部には前記第1露出導体部が電
    気的に接続されたことを特徴とする請求項1乃至5記載
    の回転コネクタ。
  7. 【請求項7】前記リードブロックには凸部からなる位置
    決め部が設けられ、前記可撓性ケーブルには前記位置決
    め部が嵌合する係合部が設けられ、前記可撓性ケーブル
    の前記係合部が前記位置決め部に嵌合され、前記可撓性
    ケーブルが前記リードブロックに位置決めされることを
    特徴とする請求項1乃至6記載の回転コネクタ。
  8. 【請求項8】前記係合部は、前記複数の第1基部導体部
    のうちの隣接する前記第1基部導体部の間に設けられて
    いることを特徴とする請求項7記載の回転コネクタ。
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