JP2002246070A - 非水電解質電池の充電方法 - Google Patents

非水電解質電池の充電方法

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JP2002246070A
JP2002246070A JP2001039098A JP2001039098A JP2002246070A JP 2002246070 A JP2002246070 A JP 2002246070A JP 2001039098 A JP2001039098 A JP 2001039098A JP 2001039098 A JP2001039098 A JP 2001039098A JP 2002246070 A JP2002246070 A JP 2002246070A
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charging
positive electrode
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electrode active
battery
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JP2001039098A
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English (en)
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Hiroshi Imoto
浩 井本
Isato Motomura
勇人 本村
Yoshikatsu Yamamoto
佳克 山本
Takayuki Yamahira
隆幸 山平
Masaaki Yokogawa
雅明 横川
Atsushi Kamiyama
敦 神山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急速充電性を高める。 【解決手段】 リチウムをドープ及び脱ドープ可能な正
極活物質を含有する正極と、リチウムをドープ及び脱ド
ープ可能な負極活物質を含有する負極と、正極と負極と
の間に介在される非水電解質とを備えた非水電解質電池
を充電するに際し、電池の定格容量値の2倍以上、3.
5倍以下の範囲の電流値で、所定時間充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質二次電
池の充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラー体型VTR、携帯電話、
ラップトップコンピュータ等のポータブル電子機器が多
く登場し、その小型軽量化が図られている。そしてこれ
らの電子機器のポータブル電源として、電池、特に二次
電池について、エネルギー密度を向上させるための研究
開発が活発に逆められている。中でも、リチウムイオン
二次電池は、従来の水系電解液二次電池である鉛電池、
ニッケルカドミウム電池と比較して大きなエネルギー密
度が得られるため、期持が大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、機器のポータブ
ル化にともなって駆動電源の急速充電に対する要求が高
くなっている。急速充電性は充電時間に対する充電電気
量で表される。電池を急速充電するには充電時の電流値
を上げることが必要条件であるが、リチウムイオン電池
で採られている定電流電圧リチウムイオン電池の正極と
してはコバルト酸化物が広く用いられており、同正極を
用いると急速充電性が高まらない問題があった。
【0004】さらに、上述したような電子機器は、常に
完全充電状態で使用されるわけではない。例えば一定の
容量のみを30分程度で充電し、すぐに使用するという
要望が非常に強くなってきた。機器に使用する電池が付
けられたままで放置され、使用時に放電状態となること
が多い。通常の充電装置では、充電に2〜3時間はかか
り、即座の使用はできなかった。
【0005】また、最近の電子機器の中でも、カムコー
ダやデジタルカメラなどは、使用する電池の容量に対し
て1/2程度の電池容量があれば、実際上問題なく機器
を使用することができる。このような要望を満たす非水
電解質二次電池も実用化されていなかった。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、急速充電性を高めた非水電解質
の充電方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非水電解質
電池の充電方法は、リチウムをドープ及び脱ドープ可能
な正極活物質を含有する正極と、リチウムをドープ及び
脱ドープ可能な負極活物質を含有する負極と、上記正極
と負極との間に介在される非水電解質とを備えた非水電
解質電池を充電するに際し、電池の定格容量値の2倍以
上、3.5倍以下の範囲の電流値で、所定時間充電を行
うことを特徴とする。
【0008】上述したような本発明に係る非水電解質電
池の充電方法では、電池の定格容量値の2倍以上、3.
5倍以下の範囲の電流値で、所定時間充電を行うこと
で、電極表面にリチウム析出を起こすことなく、短い時
間で、機器を実際上問題なく使用するに足りる電池容量
を確保することができる。
【0009】また、本発明に係る非水電解質電池の充電
方法では、リチウムをドープ及び脱ドープ可能な正極活
物質を含有する正極と、リチウムをドープ及び脱ドープ
可能な負極活物質を含有する負極と、上記正極と負極と
の間に介在される非水電解質とを備えた非水電解質電池
を充電するに際し、定格容量値の2倍以上、3.5倍以
下の範囲の第1の電流値で、所定時間充電を行う第1の
充電工程と、上記第1の充電の後に、定格容量値の0.
5倍以上、1倍以下の範囲の第2の電流値で、所定時間
充電を行う第2の充電工程とを有することを特徴とす
る。
【0010】上述したような本発明に係る非水電解質電
池の充電方法では、定格容量値の2倍以上、3.5倍以
下の範囲の第1の電流値で、所定時間充電を行う第1の
充電工程と、上記第1の充電の後に、定格容量値の0.
5倍以上、1倍以下の範囲の第2の電流値で、所定時間
充電を行う第2の充電工程とを行うことで、電極表面に
リチウム析出を起こすことなく、短い時間で、機器を実
際上問題なく使用するに足りる電池容量を確保すること
ができる。また、2段階に充電を行うことでサイクル特
性も向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について説明する。
【0012】図1は、本発明の非水電解質電池の一構成
例を示す縦断面図である。この非水電解液電池1は、フ
ィルム状の正極2と、フィルム状の負極3とが、セパレ
ータ4を介して密着状態で巻回された巻層体が、電池缶
5内部に装填されてなる。
【0013】上記正極2は、正極活物質と結着剤とを含
有する正極合剤を集電体上に塗布、乾燥することにより
作製される。集電体には例えばアルミニウム箔等の金属
箔が用いられる。
【0014】正極活物質には、リチウムニッケル酸化物
を含有することが重要である。リチウムニッケル酸化物
はー部をニッケル以外の元素で置換されていてもよい。
具体的には、一般式LiMn2−y(式中、
x≧0.9であり、0.5≧y≧0.01である。ま
た、MはFe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Sn、
Cr、V、Ti、Mg、Ca、Srより選ばれる1種類
以上の元素である。)で表される化合物や、一般式Li
Ni1−zM’(式中、0.5≧z≧0.01で
ある。また、M’はFe、Co、Mn、Cu、Zn、A
l、Sn、B、Ga、Cr、V、Ti、Mg、Ca、S
rより選ばれる1種類以上の元素である。)で表される
化合物等が挙げられる。その中でも特にLiNiO
LiNi −zCo(式中、0.5≧z≧0.0
1である。)又は、LiNi1−z −aCoM”
(式中、0.5≧z≧0.01であり、0.5>a≧
0.01である。また、M”は、Fe、Mn、Cu、Z
n、Al、Sn、B、Ga、Cr、V、Ti、Mg、C
a、Srより選ばれる1種類以上の元素である。)を用
いることが好ましい。
【0015】そしてこれらの化合物は混合して用いられ
ることが好ましい。例えば、金属酸化物、金属硫化物又
は特定のポリマーを正極活物質として用いて構成するこ
とができる。TiS、MOS、NbSe、V
等のリチウムを含有しない金属硫化物あるいは酸化物
や、LixMO(式中、Mは一種以上の遷移金属を表
し、xは電池の充放電状態によって異なり、通常0.0
5≦x≦1.10である。)を主体とするリチウム複合
酸化物等を使用することができる。このリチウム複合酸
化物を構成する遷移金属Mとしては、Co、Mn等が好
ましく、特にMnが好ましい。このようなリチウム複合
酸化物の具体例としては、LiCoO、スピネル型構
造を有するリチウムマンガン複合酸化物等を挙げること
ができる。これらリチウム複合酸化物は、高電圧を発生
でき、エネルギー密度的に優れた正極活物質となる。
【0016】上記化合物、特にLiNi1−zM’
とLiMn2−yとを混合して用いる場
合、LiNi1−zM’の含有量が、LiMn
2−yの含有量よりも多くなるように混合され
ることが好ましい。このようなリチウムニッケル酸化物
を正極活物質として用いた非水電解質電池は、急速充電
性に優れたものとなる。また、上述したようなリチウム
ニッケル酸化物以外に、通常この種の正極に用いられる
正極材料もあわせて正極に含有されていても構わない。
【0017】リチウムニッケル酸化物がこれら材料と混
合されて用いられる場合の組成は特に限定されないが、
重量比で正極活物質の10%以上、好ましくは30%以
上、さらに好ましくは60%以上である。好適にはスピ
ネル型マンガン酸化物との混合正極が用いられる。
【0018】また、上記正極合剤の結着剤としては、通
常、電池の正極合剤に用いられている公知の結着剤を用
いることができるほか、上記正極合剤に導電剤等、公知
の添加剤を添加することができる。
【0019】負極3は、負極活物質と結着剤とを含有す
る負極合剤を、集電体上に塗布、乾燥することにより作
製される。上記集電体には、例えば銅箔等の金属箔が用
いられる。
【0020】負極活物質としては、リチウムを電気化学
的にド−プ及び脱ドープできる材料であればいずれも用
いることができる。炭素質材料、リチウムと合金を生成
する金属あるいはその合金あるいはその化合物、遷移金
属のカルコゲナイド等を用いることができる。特に、炭
素質材料又は炭素質材料とリチウムと合金可能な金属又
は半導体、或いはこれらの合金又は化合物との混合物を
用いることが好ましい。
【0021】炭素質材料としては、難黒鉛化性炭素、人
造黒鉛、天然黒鉛、熱分解炭素類、コークス類(ピッチ
コークス、ニードルコークス、石油コークス等)、グラ
ファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体
(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し
炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭、カーボンブラッ
ク類等の炭素質材料を使用することができる。
【0022】リチウムと合金を形成可能な金属又はその
合金化合物も負極活物質として用いることができる。こ
こでいう合金化合物とは、一般式DLi(Dは
リチウムと合金又は化合物を形成可能な金属元素及び半
導体元素のうちの少なくとも一種を表し、Eはリチウム
及びD以外の金属元素及び半導体元素のうち少なくとも
1種を表す。また、s、t及びuの値は、それぞれs>
0、t≧0、u≧0である。)で表される化合物であ
る。
【0023】リチウムと合金形成可能な元素としては4
B族の金属元素又は半導体元素が好ましい。本材料中に
は1種以上の4B族元素が含まれていても良く、またリ
チウムを含む4B族以外の金属元素が含まれていても良
い。半導体元素としてはB,Si,As等が挙げられ
る。その他にも3B族典型元素を用いることもできる。
好ましくはSiまたはSn、更に好ましくはSiであ
る。
【0024】遷移金属カルコゲナイドとしては、コバル
トやニッケルの窒化物、チタン硫化物などを用いること
ができる。
【0025】そして、このような炭素質材料又は炭素質
材料とリチウムと合金可能な金属又は半導体、或いはこ
れらの合金又は化合物との混合物を負極活物質として用
いた非水電解質電池は、急速充電性に優れたものとな
る。
【0026】また、上記負極合剤の結着剤としては、通
常リチウムイオン電池の負極合剤に用いられている公知
の結着剤を用いることができるほか、上記負極合剤に公
知の添加剤等を添加することができる。
【0027】非水電解液は、電解質を非水溶媒に溶解し
て調製される。
【0028】電解質としては、通常、電池電解液に用い
られている公知の電解質を使用することができる。例示
するならば、LiClO、LiAsF,LiP
、LiBF、LiB(C、CHSO
Li、CFSOLi、LiCl、LiBr等であ
る。
【0029】また、非水溶媒としては、従来より非水電
解液に使用されている種々の非水溶媒を使用することが
できる。例示するならば、プロピレンカーボネート、エ
チレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチル
カーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2ージ
エトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキ
ソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチル
エーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニト
リル、プロピオニトリル、アニソール、酢酸エステル、
酪酸エステル、プロピオン酸エステル等である。
【0030】そして、このような非水電解液電池1は、
つぎのようにして製造される。
【0031】正極2は、正極活物質と結着剤とを含有す
る正極合剤を、正極集電体となる例えばアルミニウム箔
等の金属箔上に均一に塗布、乾燥して正極活物質層を形
成することにより作製される。上記正極合剤の結着剤と
しては、公知の結着剤を用いることができるほか、上記
正極合剤に公知の添加剤等を添加することができる。
【0032】負極3は、負極活物質と結着剤とを含有す
る負極合剤を、負極集電体となる例えば銅箔等の金属箔
上に均一に塗布、乾燥して負極活物質層を形成すること
により作製される。上記負極合剤の結着剤としては、公
知の結着剤を用いることができるほか、上記負極合剤に
公知の添加剤等を添加することができる。
【0033】以上のようにして得られる正極2と、負極
3とを、例えば微孔性ポリプロピレンフィルムからなる
セパレータ4を介して密着させ、渦巻型に多数回巻回す
ることにより巻層体が構成される。
【0034】次に、その内側にニッケルメッキを施した
鉄製の電池缶5の底部に絶縁板6を挿入し、さらに巻層
体を収納する。そして負極の集電をとるために、例えば
ニッケルからなる負極リード7の一端を負極3に圧着さ
せ、他端を電池缶5に溶接する。これにより、電池缶5
は負極3と導通をもつこととなり、非水電解液電池1の
外部負極となる。また、正極2の集電をとるために、例
えばアルミニウムからなる正極リード8の一端を正極2
に取り付け、他端を電流遮断用薄板9を介して電池蓋1
0と電気的に接続する。この電流遮断用薄板9は、電池
内圧に応じて電流を遮断するものである。これにより、
電池蓋10は正極2と導通をもつこととなり、非水電解
液電池1の外部正極となる。
【0035】次に、この電池缶5の中に非水電解液を注
入する。この非水電解液は、電解質を非水溶媒に溶解さ
せて調製される。
【0036】次に、アスファルトを塗布した絶縁封口ガ
スケット11を介して電池缶5をかしめることにより電
池蓋10が固定されて円筒型の非水電解液電池1が作製
される。
【0037】なお、この非水電解液電池1においては、
図1に示すように、負極リード7及び正極リード8に接
続するセンターピン12が設けられているとともに、電
池内部の圧力が所定値よりも高くなったときに内部の気
体を抜くための安全弁装置13及び電池内部の温度上昇
を防止するためのPTC素子14が設けられている。
【0038】そして、以上のようにして作製された電池
に対して充電を行うが、充電に際し、本発明は、電池の
定格容量値の2倍以上、3.5倍以下の範囲の電流値
で、所定時間充電を行うことを特徴としている。充電電
流値が定格容量値2倍未満であると、短時間に十分な容
量を充電することができない。また、充電電流値が定格
容量値3.5倍よりも大きいと、サイクル特性の低下を
招いたり、充電時に電極表面にリチウムが析出してしま
うおそれがある。したがって、電池の定格容量値の2倍
以上、3.5倍以下の範囲の電流値で充電を行うこと
で、電極表面にリチウム析出を起こすことなく、例えば
15分間という短い時間で、機器を実際上問題なく使用
するに足りる電池容量を確保することができる。
【0039】また、充電方法については、特に限定され
るものではなく、例えば定電流充電、定電圧充電、パル
ス充電、あるいはそれらを組み合わせた充電方法等、公
知の方法によることができる。
【0040】また、充電を2段階に行うことも効果的で
ある。すなわち、充電初期に大電流で充電し(第1の充
電)、当該第1の充電で所定の充電容量に達した時点
で、小電流で充電(第2の充電)を行う。
【0041】具体的には、定格容量値の2倍以上、3.
5倍以下の範囲の第1の電流値で、所定時間充電を行う
第1の充電と、上記第1の充電の後に、定格容量値の
0.5倍以上、1倍以下の範囲の第2の電流値で、所定
時間充電を行う第2の充電とを行う。
【0042】第1の電流値が定格容量値の2倍未満であ
ると、短時間に十分な容量を充電することができない。
また、第1の電流値が定格容量値の3.5倍よりも大き
いと、サイクル特性の低下を招いたり、充電時に電極表
面にリチウムが析出してしまうおそれがある。一方、第
2の電流値が定格容量値の0.5倍未満であると、サイ
クル寿命改善の効果が十分に得られない。また、第2の
電流値が定格容量値の1.0倍を越えると、サイクル寿
命改善の効果が却って低下してしまう。
【0043】したがって、電池の定格容量値の2倍以
上、3.5倍以下の範囲の第1の電流値で第1の充電を
行い、さらに、電池の定格容量値の0.5倍以上、1.
0倍以下の範囲の第1の電流値で第1の充電を行うこと
で、電極表面にリチウム析出を起こすことなく、例えば
15分間という短い時間で、機器を実際上問題なく使用
するに足りる電池容量を確保することができ、さらに充
電を2段階に行うことで、急速充電を行っても、サイク
ル寿命を向上することができる。
【0044】なお、上述した実施の形態では非水電解質
として、非水溶媒に電解質塩を溶解させた非水電解液を
用いた非水電解液電池を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、電解質塩を含有させ
た固体電解質を用いた固体電解質電池、有機高分子に非
水溶媒と電解質塩を含浸させたゲル状電解質を用いたゲ
ル状電解質電池のいずれについても適用可能である。
【0045】上記固体電解質としては、リチウムイオン
導電性を有する材料であれば無機固体電解質、高分子固
体電解質いずれも用いることができる。無機固体電解質
として、窒化リチウム、よう化リチウムが挙げられる。
高分子固体電解質は電解質塩とそれを溶解する高分子化
合物からなり、その高分子化合物はポリ(エチレンオキ
サイド)や同架橋体などのエーテル系高分子、ポリ(メ
タクリレート)エステル系、アクリレート系などを単独
あるいは分子中に共重合、または混合して用いることが
できる。
【0046】また、上記ゲル状電解質のマトリックスと
しては上記非水電解液を吸収してゲル化するものであれ
ば種々の高分子が利用できる。たとえばポリ(ビニリデ
ンフルオロライド)やポリ(ビニリデンフルオロライド
−co−ヘキサフルオロプロピレン)などのフッ素系高
分子、ポリ(エチレンオキサイド)や同架橋体などのエ
ーテル系高分子、またポリ(アクリロニトリル)などを
使用できる。特に酸化還元安定性から、フッ素系高分子
を用いることが望ましい。電解質塩を含有させることに
よりイオン導電性を付与する。
【0047】また、上述した実施の形態では、円筒型の
二次電池を例に挙げて説明したが、本発明が適用される
電池はこれに限定されるものではなく、角型等の形状の
電池、及び大型等の種々の大きさの電池についても適用
可能である。
【0048】
【実施例】つぎに、本発明の効果を確認すべく行った実
施例及び比較例について説明する。なお、以下の例では
具体的な数値を挙げて説明しているが、本発明はこれに
限定されるものではないことは言うまでもない。
【0049】・急速充電における充電条件についての検
討まず、以下に示す実施例1〜実施例6、比較例1〜比
較例3では、急速充電における充電条件について検討し
た。
【0050】〈実施例1〉まず、負極を以下のようにし
て作製した。
【0051】負極活物質として人造黒鉛粉末を90重量
部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを10重量部
とを混合して負極合剤を調製した。
【0052】次に、得られた負極合剤をN−メチルピロ
リドンに分散させてスラリー状とした。そして、このス
ラリーを負極集電体である厚さ15μmの帯状の銅箔の
両面に均一に塗布、乾燥して負極活物質層を形成した
後、ロールプレス機で圧縮成型することにより負極を作
製した。
【0053】次に、正極を次のように作製した。
【0054】正極活物質としてLiNi0.8Co
0.15Al0.05を91重量部と、導電剤とし
てケッチェンブラックを6重量部と、結着剤としてポリ
フッ化ビニリデンを3重量部とを混合して正極合剤を調
製した。
【0055】次に、得られた正極合剤を、N−メチルピ
ロリドンに分散させてスラリーとした。そして、このス
ラリーを正極集電体となる厚さ20μmのアルミニウム
箔の両面に均一に塗布、乾燥して正極活物質層を形成し
た後、ロールプレス機で圧縮成形することにより正極を
作製した。
【0056】以上のようにして得られる正極と、負極と
を、厚さ25μmの微孔性ポリプロピレンフィルムから
なるセパレータとを、負極、セパレータ、正極、セパレ
ータの順に積層して密着させ、渦巻型に多数回巻回し、
最外周端部をテープで固定することにより巻層体を作製
した。
【0057】次に、その内側にニッケルメッキを施した
鉄製の電池缶の底部に絶縁板を挿入し、さらに巻層体を
収納した。そして負極の集電をとるために、ニッケル製
の負極リードの一端を負極に圧着させ、他端を電池缶に
溶接した。また、正極の集電をとるために、アルミニウ
ム製の正極リードの一端を正極に取り付け、他端を電流
遮断用薄板を介して電池蓋と電気的に接続した。この電
流遮断用薄板は、電池内圧に応じて電流を遮断するもの
である。
【0058】そして、この電池缶の中に非水電解液を注
入した。この非水電解液は、プロピレンカーボネートと
ジエチルカーボネートとの等容量混合溶媒中に、電解質
としてLiPFを1mol/lの濃度で溶解させて調
製した。
【0059】最後に、アスファルトを塗布した絶縁封口
ガスケットを介して電池缶をかしめることにより電池蓋
を固定して、直径が約18mm、高さが約65mmの円
筒型の非水電解液二次電池を作製した。
【0060】そして、この電池に対して、定格容量値の
2.2倍相当電流(2.2C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0061】〈実施例2〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とスピネル型リチ
ウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:1
で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0062】そして、この電池に対して、定格容量値の
3.1倍相当電流(3.1C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0063】〈実施例3〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とLiCoO
スピネル型リチウムマンガン酸化物LiMnとが
重量比で3:5:2で混合されてなる混合活物質を用い
たこと以外は、実施例1と同様にして円筒型非水電解液
二次電池を作製した。
【0064】そして、この電池に対して、定格容量値の
2.6倍相当電流(2.6C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0065】〈実施例4〉正極活物質として、LiNi
0.8Co0.15Al0.05と、スピネル型リ
チウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で7:
3で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実
施側1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0066】そして、この電池に対して、定格容量値の
2.8倍相当電流(2.8C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0067】〈比較例5〉正極活物質としてLiCoO
を用いたこと以外は実施例1と同様にして円筒型非水
電解液二次電池を作製した。
【0068】そして、この電池に対して、定格容量値の
2.8倍相当電流(2.8C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0069】〈実施例6〉正極活物質として、LiNi
0.8Co0.15Al0.05と、スピネル型リ
チウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:
1で混合されてなる混合活物質を用い、負極活物質とし
てMgSiと人造黒鉛とが重量比で55:35で混合
されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施側1と
同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製した。
【0070】そして、この電池に対して、定格容量値の
2.4倍相当電流(2.4C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0071】〈比較例1〉正極活物質として、LiNi
0.8Co0.15Al0.05と、スピネル型リ
チウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:
1で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実
施側1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0072】そして、この電池に対して、定格容量値の
1.8倍相当電流(1.8C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0073】〈比較例2〉正極活物質として、LiNi
0.8Co0.15Al0.05と、スピネル型リ
チウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:
1で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実
施側1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0074】そして、この電池に対して、定格容量値の
3.8倍相当電流(3.8C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0075】〈比較例3〉正極活物質としてスピネル型
リチウムマンガン酸化物LiMnを用いたこと以
外は実施例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を
作製した。
【0076】そして、この電池に対して、定格容量値の
4.1倍相当電流(4.1C)、4.20Vでの定電流
定電圧充電を行なった。
【0077】以上のようにして、正極活物質の材料及び
充電条件を替えて作製された実施例1〜実施例6及び比
較例1〜比較例3の電池について、充電初期の15分間
で充電できる容量を測定した。
【0078】その結果を、正極活物質及び負極活物質の
材料組成、充電電流値と併せて表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】表1から、電池の定格容量値の2倍以上、
3.5倍以下の範囲の電流値で充電を行った実施例1〜
実施例6では、定格容量値の2倍よりも小さい電流値で
充電を行った比較例1、並びに定格容量値の3.5倍を
越える電流値で充電を行った比較例2及び比較例3に比
べて、充電開始の15分間での充電容量が大きいことが
わかる。
【0081】したがって、電池の定格容量値の2倍以
上、3.5倍以下の範囲の電流値で充電を行うことで、
例えば15分間という短い時間で、機器を実際上問題な
く使用するに足りる電池容量を確保することができるこ
とがわかった。
【0082】・2段階充電についての検討 つぎに、以下に示す実施例7、実施例8及び比較例4〜
比較例6では、急速充電における2段階充電の効果につ
いて検討した。
【0083】〈実施例7〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とスピネル型リチ
ウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:1
で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0084】そして、この電池に対して2段階充電によ
る充放電サイクル試験を行った。なお、この試験は23
℃の環境下で行った。
【0085】2段階充電としては、まず第1の充電とし
て、定格容量値の3.1倍相当電流(3.1C)、4.
20Vでの定電流定電圧充電をを15分間行い、次に、
第2の充電として、定格容量値の0.5倍相当電流
(0.5C)、4.20Vでの定電流定電圧充電をを
3.5時間行った。
【0086】放電は、消費電力が1.8Wの条件で、電
池電圧が3.0Vになるまで行った。
【0087】以上の充電・放電を1サイクルとして充放
電サイクルを繰り返し、第1段階での充電容量及び20
0サイクル目における充電容量維持率とを調べた。な
お、充電容量維持率とは、200サイクル目における充
電容量の、2サイクル目の充電容量に対する割合を百分
率(%)で表したものである。
【0088】〈実施例8〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とスピネル型リチ
ウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:1
で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0089】そして、この電池に対して2段階充電によ
る充放電サイクル試験を行った。なお、この試験は23
℃の環境下で行った。
【0090】2段階充電としては、まず第1の充電とし
て、定格容量値の3.1倍相当電流(3.1C)、4.
20Vでの定電流定電圧充電を15分間行い、次に、第
2の充電として、定格容量値の1.0倍相当電流(1.
0C)、4.20Vでの定電流定電圧充電をを3.5時
間行った。
【0091】放電は、消費電力が1.8Wの条件で、電
池電圧が3.0Vになるまで行った。
【0092】以上の充電・放電を1サイクルとして充放
電サイクルを繰り返し、第1段階での充電容量及び20
0サイクル目における充電容量維持率とを調べた。
【0093】〈比較例4〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とスピネル型リチ
ウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:1
で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0094】そして、この電池に対して2段階充電によ
る充放電サイクル試験を行った。なお、この試験は23
℃の環境下で行った。
【0095】2段階充電としては、まず第1の充電とし
て、定格容量値の3.1倍相当電流(3.1C)、4.
20Vでの定電流定電圧充電を15分間行い、次に、第
2の充電として、定格容量値の1.2倍相当電流(1.
2C)、4.20Vでの定電流定電圧充電をを3.5時
間行った。
【0096】放電は、消費電力が1.8Wの条件で、電
池電圧が3.0Vになるまで行った。
【0097】以上の充電・放電を1サイクルとして充放
電サイクルを繰り返し、第1段階での充電容量及び20
0サイクル目における充電容量維持率とを調べた。
【0098】〈比較例5〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とスピネル型リチ
ウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:1
で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0099】そして、この電池に対して1段階充電によ
る充放電サイクル試験を行った。なお、この試験は23
℃の環境下で行った。
【0100】充電としては、定格容量値の3.1倍相当
電流(3.1C)、4.20Vでの定電流定電圧充電を
15分間行った。放電は、消費電力が1.8Wの条件
で、電池電圧が3.0Vになるまで行った。
【0101】以上の充電・放電を1サイクルとして充放
電サイクルを繰り返し、第1の充電での充電容量及び2
00サイクル目における充電容量維持率とを調べた。
【0102】〈比較例6〉正極活物質としてLiNi
0.8Co0.15Al0.05とスピネル型リチ
ウムマンガン酸化物LiMnとが重量比で1:1
で混合されてなる混合活物質を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして円筒型非水電解液二次電池を作製し
た。
【0103】そして、この電池に対して1段階充電によ
る充放電サイクル試験を行った。なお、この試験は23
℃の環境下で行った。
【0104】充電としては、定格容量値の3.8倍相当
電流(3.8C)、4.20Vでの定電流定電圧充電を
15分間行った。放電は、消費電力が1.8Wの条件
で、電池電圧が3.0Vになるまで行った。
【0105】以上の充電・放電を1サイクルとして充放
電サイクルを繰り返し、第1の充電での充電容量及び2
00サイクル目における充電容量維持率とを調べた。
【0106】以上のようにして充放電がなされた実施例
7、実施例8及び比較例4〜比較例6の電池について、
充電容量及び200サイクル目における充電容量維持率
の測定結果を表2に示す。
【0107】
【表2】
【0108】表2より、充電を2段階にわけて行った実
施例7及び実施例8の電池では、充電を1段階で行った
比較例5及び比較例6の電池に比べて、充放電サイクル
に伴う充電容量の劣化がはるかに少なく、優れたサイク
ル特性を有していることがわかる。
【0109】以上の結果より、充電を2段階に行うこと
で、充電を1段階で行う場合に比べて、急速充電を行っ
てもサイクル寿命を向上することができることがわかっ
た。しかし、充電を2段階に行っった場合であっても、
比較例4の電池のように、第2の充電における電流値
が、定格容量値の1.0倍(1.0C)を越えると、サ
イクル特性の改善効果が低下して閉まっている。従っ
て、2段階充電を行うに際し、第2の充電における電流
値を定格容量値の1.0倍(1.0C)以下に抑えるこ
とで、サイクル特性改善効果が得られることがわかっ
た。
【0110】
【発明の効果】本発明の非水電解質電池の充電方法で
は、電池の定格容量値の2倍以上、3.5倍以下の範囲
の電流値で充電を行うことで、電極表面にリチウム析出
を起こすことなく、例えば15分間という短い時間で、
機器を実際上問題なく使用するに足りる電池容量を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した充電方法により充電される非
水電解質電池の一構成例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 非水電解液電池、 2 正極、 3 負極、 4
セパレータ、 5 電池缶、 10 電池蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 佳克 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 ソニー福島株式会社内 (72)発明者 山平 隆幸 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 ソニー福島株式会社内 (72)発明者 横川 雅明 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 ソニー福島株式会社内 (72)発明者 神山 敦 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 ソニー福島株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ02 AK03 AL06 AL12 AM01 BJ02 BJ14 HJ17 5H030 AA02 AS11 BB01 BB03 FF42 FF52 5H050 AA02 BA17 CA03 CB01 CB08 CB09 EA10 EA24 HA01 HA02 HA17 HA20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムをドープ及び脱ドープ可能な正
    極活物質を含有する正極と、リチウムをドープ及び脱ド
    ープ可能な負極活物質を含有する負極と、上記正極と負
    極との間に介在される非水電解質とを備えた非水電解質
    電池を充電するに際し、 電池の定格容量値の2倍以上、3.5倍以下の範囲の電
    流値で、所定時間充電を行うことを特徴とする非水電解
    質電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 上記正極活物質が、リチウムと遷移金属
    化合物とを含む複合化合物であることを特徴とする請求
    項1記載の非水電解質電池の充電方法。
  3. 【請求項3】 上記正極活物質が、一般式LiMn
    2−y(式中、x≧0.9であり、0.5≧y
    ≧0.01である。また、MはFe、Co、Ni、C
    u、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、Mg、Ca、
    Srより選ばれる1種類以上の元素である。)で表され
    る化合物と、 一般式LiNi1−zM’(式中、0.5≧z≧
    0.01である。また、M’はFe、Co、Mn、C
    u、Zn、Al、Sn、B、Ga、Cr、V、Ti、M
    g、Ca、Srより選ばれる1種類以上の元素であ
    る。)で表される化合物との混合物であることを特徴と
    する請求項2記載の非水電解質電池の充電方法。
  4. 【請求項4】 上記正極活物質において、上記混合物の
    LiNi1−zM’の含有量が、LiMn
    2−yの含有量よりも多いことを特徴とする請
    求項3記載の非水電解質電池の充電方法。
  5. 【請求項5】 上記負極活物質が、炭素質材料と、リチ
    ウムと合金又は化合物を形成可能な金属又は半導体、或
    いはこれらの合金又は化合物との混合物であることを特
    徴とする請求項1記載の非水電解質電池の充電方法。
  6. 【請求項6】 上記負極活物質が、炭素質材料又は炭素
    質材料とSi又はSnの化合物よりなる混合物であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の非水電解質電池の充電方
    法。
  7. 【請求項7】 リチウムをドープ及び脱ドープ可能な正
    極活物質を含有する正極と、リチウムをドープ及び脱ド
    ープ可能な負極活物質を含有する負極と、上記正極と負
    極との間に介在される非水電解質とを備えた非水電解質
    電池を充電するに際し、 定格容量値の2倍以上、3.5倍以下の範囲の第1の電
    流値で、所定時間充電を行う第1の充電工程と、 上記第1の充電の後に、定格容量値の1倍以下の範囲の
    第2の電流値で、所定時間充電を行う第2の充電工程と
    を有することを特徴とする非水電解質電池の充電方法。
  8. 【請求項8】 上記正極活物質が、リチウムと遷移金属
    化合物とを含む複合化合物であることを特徴とする請求
    項7記載の非水電解質電池の充電方法。
  9. 【請求項9】 上記正極活物質が、一般式LiMn
    2−y(式中、x≧0.9であり、0.5≧y
    ≧0.01である。また、MはFe、Co、Ni、C
    u、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、Mg、Ca、
    Srより選ばれる1種類以上の元素である。)で表され
    る化合物と、 一般式LiNi1−zM’(式中、0.5≧z≧
    0.01である。また、M’はFe、Co、Mn、C
    u、Zn、Al、Sn、B、Ga、Cr、V、Ti、M
    g、Ca、Srより選ばれる1種類以上の元素であ
    る。)で表される化合物との混合物であることを特徴と
    する請求項8記載の非水電解質電池の充電方法。
  10. 【請求項10】 上記正極活物質において、上記混合物
    のLiNi1−zM’ の含有量が、LiMn
    2−yの含有量よりも多いことを特徴とする請
    求項9記載の非水電解質電池の充電方法。
  11. 【請求項11】 上記負極活物質が、炭素質材料と、リ
    チウムと合金又は化合物を形成可能な金属又は半導体、
    或いはこれらの合金又は化合物との混合物であることを
    特徴とする請求項7記載の非水電解質電池の充電方法。
  12. 【請求項12】 上記負極活物質が、炭素質材料又は炭
    素質材料とSi又はSnの化合物よりなる混合物である
    ことを特徴とする請求項11記載の非水電解質電池の充
    電方法。
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