JP2002245882A - 電磁リセットスイッチのハンドル機構 - Google Patents

電磁リセットスイッチのハンドル機構

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JP2002245882A
JP2002245882A JP2001041809A JP2001041809A JP2002245882A JP 2002245882 A JP2002245882 A JP 2002245882A JP 2001041809 A JP2001041809 A JP 2001041809A JP 2001041809 A JP2001041809 A JP 2001041809A JP 2002245882 A JP2002245882 A JP 2002245882A
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handle
yoke
reset
magnetic flux
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JP2001041809A
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Yoshio Mitsutake
義雄 光武
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リセット動作時の応答時間を短くした電磁リセ
ットスイッチのハンドル機構を提供する。 【解決手段】このハンドル機構は、ケースに揺動自在に
取り付けられた接点部の開閉操作を行うためのハンドル
と、ハンドルをオフ状態の方向へ常時付勢する復帰ばね
4と、ケースに取り付けられた継鉄5と、ハンドルに取
り付けられハンドルがオン状態の位置に移動すると継鉄
5に設けた接極部5c,5dと接極する接極子7と、接
極子7が継鉄5の接極部5c,5dに接極すると復帰ば
ね4のばね反力に抗して接極状態を維持するのに必要な
磁束を接極面に流す永久磁石8と、超磁歪材料により形
成され外部から磁界が加えられると伸長し、永久磁石8
の磁束による吸引力に抗して、接極子7が継鉄5の接極
部5c,5dから遠ざかる方向へ接極子7を付勢する超
磁歪素子10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁リセットスイ
ッチのハンドル機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平11−3124
51号公報に示されるように、遠隔からリセット信号を
入力することによって接点部を強制的にオフさせること
ができる電磁リセットスイッチが提供されている。この
電磁リセットスイッチのハンドル機構を示す断面図を図
12に、磁束経路を説明する斜視図を図13に、動作を
説明する側面図を図14(a)〜(c)にそれぞれ示
す。
【0003】この電磁リセットスイッチ1は、絶縁性を
有する合成樹脂により上面が開口した矩形箱状に形成さ
れたケース2と、非磁性材料により形成され、ケース2
の開口から操作面を露出させた状態でケース2に揺動自
在に取り付けられたハンドル3とを備えており、ハンド
ル3の揺動操作に応じてケース2内部に収納された接点
部(図示せず)がオン/オフされる。
【0004】またケース2の内部には、復帰ばね4と、
継鉄5と、リセットコイル6とが納装されている。復帰
ばね4はコイルばねからなり、ケース2の底面右端部と
ハンドル3の裏面右端部との間に介装され、ハンドル3
の右端部をケース2から遠ざかる向き、すなわち接点部
をオフする方向へ常時付勢している。図13に示すよう
に、継鉄5は磁性材料により平面視略コ字型に形成さ
れ、両側片5a,5bの先端部には上方に突出する接極
部5c,5dが一体に形成されている。そして、継鉄5
の一方の側片5aにはボビン6aが設けられ、ボビン6
aにはリセットコイル6が巻回されている。
【0005】ハンドル3には接極子7が取り付けられて
いる。接極子7は磁性材料から略L字状にそれぞれ形成
された2つの接極片7a,7bを有し、2つの接極片7
a,7bの間に直方体状の永久磁石8を挟むようにして
構成される。永久磁石8は厚み方向において異極に着磁
されており、一方の接極片7aは永久磁石8のN極面
に、他方の接極片7bは永久磁石8のS極面にそれぞれ
取着される。而して、接極片7a,7bは永久磁石8を
間にして平行に配置される。また、両接極片7a,7b
の間隔は継鉄5の接極部5c,5dと略同じ間隔に形成
されており、ハンドル3を揺動中心Pを中心としてオン
状態の方向へ揺動させると、両接極片7a,7bの先端
に設けた接極部7c,7dが継鉄5の接極部5c,5d
にそれぞれ当接し、磁束経路Aを形成するようになって
いる。
【0006】なお、ケース2の裏面からはリセットコイ
ル6に電気的に接続されるコイル端子9,9や、接点部
に接続される接点端子(図示せず)が突出しており、コ
イル端子9,9や接点端子の間をそれぞれ電気的に絶縁
するための隔壁2aが突設されている。
【0007】この電磁リセットスイッチのハンドル機構
の動作を以下に簡単に説明する。図14(b)(c)は
オフ状態のハンドル機構を示しており、復帰ばね4が伸
長して、ハンドル3の図中左側が下がり、接極子7の接
極部7c,7dが継鉄5の接極部5c,5dから離間し
ている。
【0008】この状態からハンドル3をオン操作する場
合は、ハンドル3の図中右側を復帰ばね4のばね反力に
抗して下向きに押圧すると、ハンドル3が図中右回りに
回転し、接極子7の接極部7c,7dが継鉄5の接極部
5c,5dに接近する。接極部7c,7dと接極部5
c,5dとの間の距離が十分短くなると、永久磁石8の
磁力によって接極部7c,7dが接極部5c,5dを吸
引する電磁吸引力の方が、復帰ばね4のばね反力よりも
大きくなり、接極部7c,7dが接極部5c,5dに当
接する接極状態、すなわちハンドル3の右側が下がった
状態が維持され、接点部のオン状態が保持される。
【0009】オン状態になったハンドル機構では、図1
3に示すように永久磁石8のN極から放出される磁束
が、永久磁石8のN極→接極片7a→接極部7c→接極
部5c→継鉄5→接極部5d→接極部7d→接極片7b
→永久磁石8のS極の磁束経路Aで循環する。
【0010】ここで、オン状態にある接点部を遠隔操作
でオフ状態にする動作(この動作をリセット動作と言
う。)を図15(a)(b)を参照して説明する。な
お、図15(a)はリセット動作時における電磁吸引力
F1及びばね反力F2の時間変化を示す図であり、図1
5(b)はリセット動作時においてリセットコイルに印
加される電圧及び電流の時間変化を示す図である。
【0011】時刻t11においてコイル端子9,9を介
してリセットコイル6に通電すると、上述した磁束経路
Aを通る磁束と逆向きの磁束がリセットコイル6に発生
し、磁束経路Aを通る磁束が弱まって、接極部7c,7
dが接極部5c,5dを吸引する電磁吸引力F1が減少
する。そして、接極部7c,7dが接極部5c,5dを
吸引する電磁吸引力F1の方が復帰ばね4のばね反力F
2を下回った時刻t12で、ハンドル3が復帰ばね4の
ばね反力F2によって図中左回りに回転し、ハンドル3
は左側が下がった状態となり、接点部のオフ状態が保持
される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した電磁リセット
スイッチのハンドル機構では、接点部のオン時にリセッ
トコイル6に通電することによってリセット動作を行っ
ているが、上述した磁束経路Aを通る磁束を減ずるよう
な磁束を発生させようとすると、電磁誘導の原理により
この磁束を維持しようとして磁束の変化に応じた渦電流
が発生する。このため、コイル端子9,9に通電を開始
してから、永久磁石8の磁束による電磁吸引力F1が減
少し、接極部7c,7dが接極部5c,5dを吸引する
電磁吸引力F1よりも復帰ばね4のばね反力F2が小さ
くなるまでの応答時間T1が長くなっていた。例えば従
来の電磁リセットスイッチのハンドル機構ではリセット
コイルにリセット信号を印加してから接点部がオフ状態
となるまでの間にmSオーダーの時間が必要であった。
ところで、接点部を介して負荷に通電するような用途で
は、負荷の異常を検出して、負荷への通電を遮断する場
合、リセット信号に対する応答時間をできるだけ短くす
るのが好ましく、リセット動作時の応答時間を短縮する
ことが望まれている。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、リセット動作時の応
答時間を短くした電磁リセットスイッチのハンドル機構
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、ケースに揺動自在に取り付け
られた接点部の開閉操作を行うためのハンドルと、ハン
ドルを一方向へ常時付勢する復帰ばねと、ケースに取り
付けられた継鉄と、ハンドルに取り付けられハンドルが
復帰ばねの付勢方向と反対方向へ揺動すると継鉄に設け
た接極部と接極する接極子と、接極子が継鉄の接極部に
接極すると復帰ばねのばね反力に抗して接極状態を維持
するのに必要な磁束を接極面に流す永久磁石と、超磁歪
材料により形成され外部から磁界が加えられると伸長
し、永久磁石の磁束による吸引力に抗して、接極子が継
鉄の接極部から遠ざかる方向へハンドルを付勢する復帰
手段とを備えて成ることを特徴とし、復帰手段に外部か
ら磁界を加えると、復帰手段が伸長して、接極子が継鉄
から遠ざかる向きにハンドルを付勢しているので、継鉄
の接極部と接極子との間にギャップが生じ、継鉄と接極
子との間に生じる吸引力が減少し、この吸引力が復帰ば
ねのばね反力よりも小さくなることによってハンドルを
復帰位置に移動させることができ、且つ、従来のハンド
ル機構のように永久磁石による磁束を打ち消すような磁
束を発生させることによって、継鉄と接極子との間の吸
引力を減少させる場合は、永久磁石による磁束を打ち消
すような磁束を発生させようとすると、永久磁石による
磁束を維持しようとして磁束の変化に応じた渦電流が発
生するため、応答時間が長くなるが、永久磁石の磁束に
よる吸引力とは独立した力を復帰手段の伸長により発生
させて、リセット動作を行わせているので、リセット動
作の応答時間を短縮できる。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、接極子が継鉄の接極部に接極している状態で通電
されると、永久磁石による磁束を打ち消すような磁束を
発生させるリセットコイルを設けて成ることを特徴と
し、請求項1の発明の作用に加え、復帰手段に外部から
磁界を印加して伸長させることによって、継鉄の接極部
と接極子との間にギャップを発生させ、継鉄と接極子と
の間の吸引力を減少させるとともに、リセットコイルに
通電して永久磁石による磁束を減少させるような磁束を
発生させて、継鉄と接極子との間の吸引力を減少させて
いるので、復帰手段のみを設ける場合に比べて吸引力の
減少を早めることができ、リセット動作の応答時間をさ
らに短縮できる。
【0016】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、復帰手段の外部磁界による最大伸長量に、ハンド
ルの揺動中心から接極部までの距離と、継鉄及び接極子
の比透磁率とを乗じ、さらに2倍して得た値を、ハンド
ルの揺動中心から復帰手段の伸長によって押圧されるハ
ンドルの部位までの距離で除した値を1よりも大きくし
たことを特徴とし、上記関係を満たすように各値を設定
するのが好ましく、請求項2の発明と同様の作用を奏す
る。
【0017】請求項4の発明では、請求項2の発明にお
いて、通電に応じて復帰手段を伸長させるような磁界を
復帰手段に印加する巻線を有し、該巻線をリセットコイ
ルと直列に接続して成ることを特徴とし、復帰手段に印
加する磁界を発生させる巻線とリセットコイルとを直列
に接続しているので、リセットコイルと巻線とに同時に
リセット信号を与えることができ、リセットコイル及び
巻線にリセット信号を別々に与える場合に比べて、リセ
ットコイル及び巻線にリセット信号を印加する制御回路
の構成を簡略化できる。
【0018】請求項5の発明では、請求項2の発明にお
いて、リセットコイルを復帰手段の周りに巻回し、リセ
ットコイルの通電時にリセットコイルにより復帰手段を
伸長させる向きの磁場を発生させることを特徴とし、請
求項2の発明の作用に加え、リセットコイルにより復帰
手段を伸長させるような磁界を発生しているので、復帰
手段に磁界を印加するための巻線を別途設ける必要が無
く、部品数を減らして、ハンドル機構の小型化を図るこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0020】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1
乃至図6を参照して説明する。本実施形態では、従来例
で説明した図12に示す電磁リセットスイッチのハンド
ル機構において、外部から磁界が加えられると伸長し、
永久磁石8の磁束による吸引力に抗して、接極子7が継
鉄5の接極部5c,5dから遠ざかる方向へハンドル3
を付勢する超磁歪素子10を設けている。尚、超磁歪素
子10以外の構成は従来例で説明した電磁リセットスイ
ッチのハンドル機構と同様であるので、同一の構成要素
には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
【0021】接極子7は、ケース2に揺動自在に取り付
けられたハンドル3に取り付けられている。接極子7は
磁性材料から略L字状にそれぞれ形成された2つの接極
片7a,7bを有し、両接極片7a,7bの一方の端部
の間に直方体状の永久磁石8を挟むようにして構成され
る。永久磁石8は厚み方向において異極に着磁されてお
り、一方の接極片7aは永久磁石8のN極面に、他方の
接極片7bは永久磁石8のS極面にそれぞれ取着され
る。つまり、接極片7a,7bは永久磁石8を間にして
平行に配置されるのである。両接極片7a,7bの他方
の端部からは下方に突出する接極部7c,7dがそれぞ
れ設けられており、両接極部7c,7dの先端部の間に
は非磁性材料から矩形板状に形成された受け片12が取
り付けられている。
【0022】ケース2の内部には、復帰ばね4と、継鉄
5と、リセットコイル6と、超磁歪素子10とが納装さ
れている。継鉄5は磁性材料により平面視略コ字型に形
成され、両側片5a,5bの先端部には上方に突出する
接極部5c,5dが一体に形成されている。そして、継
鉄5の一方の側片5aにはリセットコイル6が巻回され
ている。ここで、接極部5c,5dの間隔は、接極子7
の接極片7a,7bと略同じ間隔に形成されており、ハ
ンドル3を復帰ばね4の付勢方向と反対方向(すなわち
オン状態の方向)へ揺動させると、両接極片7a,7b
の先端に設けた接極片7c,7dが接極部5c,5dに
それぞれ当接し、磁路を形成するようになっている。復
帰ばね4はコイルばねからなり、接極子7の受け片12
とケース2の底面との間に介装され、接極子7の接極部
7c,7dが継鉄5の接極部5c,5dから遠ざかる向
き、すなわちハンドル3がオフ状態の位置へ移動する方
向に常時付勢している。
【0023】また、復帰手段たる超磁歪素子10は、超
磁歪材料により円柱状に形成され、外部から加えられた
磁場による伸長を利用してハンドル3をオフ状態の方向
へ付勢するものであり、接極子7の受け片12とケース
2底面との間に介装されている。そして、超磁歪素子1
0の周りには通電されると超磁歪素子10を伸長させる
ような磁界を発生するコイル11が巻回されている。な
お、超磁歪素子10に外部より磁界が印加されていない
状態では、ハンドル3をオン状態の方向へ移動させて、
接極子7の接極片7c,7dと継鉄5の接極部5c,5
dとをそれぞれ接触させた場合に、超磁歪素子10の上
端部が受け片12と当接するように、超磁歪素子10の
全長が設定されている。
【0024】ところで磁歪材料とは、一般的には純N
i、Fe−Ni系合金、Fe−Co系合金、NiやZn
を添加したフェライト(酸化鉄)などのことを指し、こ
のような磁歪材料の磁歪は材料の全長に対して数十pp
m程度である。一方、超磁歪材料とは、通常の磁歪材料
に比較して磁歪が数千ppm程度と非常に大きな材料の
ことを指し、テルビウム(Tb)やディスプロシウム(D
y)等の希土類元素と鉄との合金であり、例えば米国海
軍が開発して、ETREMA社がライセンス生産してい
るTerfenol-D(Tb0.3Dy0.7Fe2)が実用化されている。
図3(b)は外部より磁場が加えられた場合の超磁歪素
子10の外観図であり、超磁歪素子10に外部より磁場
が加えられると、磁場が加えられていない場合(図3
(a)参照)に比べて全長がΔLだけ長くなる。
【0025】この電磁リセットスイッチのハンドル機構
の動作を以下に簡単に説明する。図1(a)(b)はオ
フ状態のハンドル機構を示しており、復帰ばね4が伸長
して、ハンドル3が揺動中心Pを中心として反時計回り
に回転し、接極子7の接極部7c,7dが継鉄5の接極
部5c,5dから離間している。
【0026】この状態からハンドル3をオン操作する場
合は、ハンドル3の右側を復帰ばね4のばね反力に抗し
て下向きに押圧すると、ハンドル3が右回りに回転し、
接極子7の接極部7c,7dが継鉄5の接極部5c,5
dに接近する。接極部7c,7dと接極部5c,5dと
の間の距離が十分短くなると、永久磁石8の磁力によっ
て接極部7c,7dが接極部5c,5dを吸引する電磁
吸引力の方が、復帰ばね4のばね反力よりも大きくな
り、図2に示すように接極部7c,7dが接極部5c,
5dに当接する接極状態、すなわちハンドル3の右側が
下がった状態が維持され、接点部(図示せず)のオン状
態が保持される。
【0027】オン状態になったハンドル機構では、図5
に示すように永久磁石8のN極から放出される磁束が、
永久磁石8のN極→接極片7a→接極部7c→接極部5
c→継鉄5→接極部5d→接極部7d→接極片7b→永
久磁石8のS極の磁束経路Aで循環する。
【0028】次にオン状態にある接点部を遠隔操作でオ
フ状態にリセットする動作を図4(a)(b)を参照し
て説明する。図4(a)は接極部7c,7dが接極部5
c,5dを吸引する電磁吸引力F1、及び、復帰ばね4
のばね反力F2のリセット動作時における時間変化をそ
れぞれ示し、図4(b)はリセットコイル6及び巻線1
1に印加される電圧V1、リセットコイル6及び巻線1
1にそれぞれ流れる電流I1,I2のリセット動作時に
おける時間変化をそれぞれ示している。
【0029】時刻t1においてリセットコイル6及び巻
線11にリセット電圧V1が印加されると、リセットコ
イル6及び巻線11にそれぞれ電流I1,I2が流れ
る。ここで、時刻t1〜t2の期間では巻線11に流れ
る電流I2が急激に増加し、巻線11の発生する磁界が
超磁歪素子10に印加されており、この磁界によって超
磁歪素子10の全長がΔLだけ伸び、超磁歪素子10が
受け片12を上方へ押圧するので、接極子7の接極部7
c,7dが継鉄5の接極部5c,5dから離れて、接極
部7c,7dが接極部5c,5dを吸引する電磁吸引力
F1が急激に減少する。この時同時に、コイル端子9,
9を介してリセットコイル6に通電されるため、上述し
た磁束経路Aに流れる磁束と逆向きの磁束がリセットコ
イル6に発生し、磁束経路Aに流れる磁束が弱まって、
電磁吸引力F1が更に減少する。そして、電磁吸引力F
1が復帰ばね4のばね反力F2よりも小さくなった時刻
t2で、ハンドル3が復帰ばね4のばね反力F2によっ
てオフ状態の方向に回転し、接点部のオフ状態が保持さ
れる。
【0030】このように、本実施形態では外部より超磁
歪素子10に磁界を印加して、超磁歪素子10を伸長さ
せ、超磁歪素子10により接極子7を継鉄5から遠ざか
る方向へ押圧させることによって、接極子7の接極部7
c,7dと継鉄5の接極部5c,5dとの間にギャップ
を発生させ、継鉄5と接極子7との間の電磁吸引力F1
を減少させており、永久磁石8の磁束による吸引力とは
関係無い独立した力を超磁歪素子10の伸長により発生
させて、リセット動作を行わせているので、従来のハン
ドル機構のように渦電流などの影響を受けることがな
く、リセット動作の応答時間を短縮できる。また、超磁
歪素子10の伸長により継鉄5と接極子7との間の電磁
吸引力F1を減少させるとともに、永久磁石8による磁
束と逆向きの磁束をリセットコイル6により発生させて
電磁吸引力F1をさらに減少させているので、リセット
動作に要する時間がさらに短くなり、リセット動作の応
答時間をμSオーダーの時間に短縮することができる。
【0031】ところで、図6(a)(b)に示すよう
に、ハンドル3の揺動中心Pを基準として、接極部5
c,5d及び接極部7c,7dがそれぞれ接極する接触
部までの距離をS1、超磁歪素子10の作用点(つま
り、超磁歪素子10が受け片12、すなわちハンドル3
を押圧する点)までの距離をS2、超磁歪素子10の最
大伸長量をL2とすると、超磁歪素子10が伸長して、
接極子7が継鉄5から引き離されることにより、接極部
7c,7dと接極部5c,5dとの間にそれぞれ生じる
ギャップ長はL2×(S1/S2)となる。したがっ
て、上述の磁束経路A全体ではギャップ長は2×L2×
(S1/S2)となる。
【0032】ここで、接極子7の接極部7c,7dと継
鉄5の接極部5c,5dが密着している状態での磁束経
路A中の磁気抵抗Rは、継鉄5及び接極子7中の平均磁
路長をL1、継鉄5及び接極子7の透磁率をμ、比透磁
率をμS、継鉄5及び接極子7の断面積をSとした場
合、次式で表される。
【0033】
【数1】
【0034】一方、磁束経路Aの途中にギャップ長が2
×L2×(S1/S2)のギャップが生じた場合、磁束
経路A中の磁気抵抗Rは次式で表される。
【0035】
【数2】
【0036】また、継鉄5の接極部5c,5dと接極子
7の接極部7c,7dとが接極する接触部における磁束
密度B、電磁吸引力F1はそれぞれ次式で表される。
【0037】
【数3】
【0038】
【数4】
【0039】したがって、上記の2つの式から電磁吸引
力F1は次式で表される。
【0040】
【数5】
【0041】上式より電磁吸引力F1は磁気抵抗Rの二
乗に反比例することが分かる。したがって、リセットコ
イル6及び巻線11にリセット信号を印加して、超磁歪
素子を伸長させた場合、電磁吸引力F1は磁束を印加す
る前に比べて、(1+((2×L2×S1)/S2)×
μS2 分の1倍に減少することになる。
【0042】したがって、超磁歪素子10の外部磁界に
よる最大伸長量L2に、ハンドル3の揺動中心Pから継
鉄5の接極部5c,5d及び接極子7の接極部7c,7
dがそれぞれ接極する接触部までの距離S1と、継鉄5
及び接極子7の比透磁率μSとを乗じ、さらに2倍して
得た値を、ハンドル3の揺動中心Pから超磁歪素子10
の作用点(つまり、超磁歪素子10の伸長によって押圧
される受け片12、すなわちハンドル3の部位)までの
距離S2で除した値が1よりも大きくなるように、すな
わち(2×L2×S1×μS)/S2>1という関係を
満たすように、各パラメータの値を設定すれば、接触時
の電磁吸引力F1を復帰ばね4のばね反力F2に対して
2倍以上の値に設定したとしても、超磁歪素子10の伸
長後は電磁吸引力F1が接触時に比べて1/4以下に減
少するので、復帰ばね4のばね反力F2が電磁吸引力F
1を上回ることになり、接点部がオフ状態になる。ま
た、超磁歪素子10の応答時間は一般的に数十μS程度
であるので、従来の電磁リセットスイッチのハンドル機
構に比べてリセット信号に対する応答時間が短くなる。
【0043】尚、超磁歪素子10の伸長によって、接極
子7の接極部7c,7dを継鉄5の接極部5c,5dか
ら引き離すためには、超磁歪素子10の発生する応力
が、永久磁石8の磁束による電磁吸引力F1を上回るよ
うに、受け片12と超磁歪素子10との接触面積などを
設定する必要がある。
【0044】(実施形態2)本発明の実施形態2を図7
を参照して説明する。尚、ハンドル機構の基本的な構成
は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0045】実施形態1では、リセットコイル6と巻線
11に別々にリセット信号を印加しているが、本実施形
態ではリセットコイル6と巻線11とを直列に接続して
おり、直流電源Eの両端間にスイッチSWを介してリセ
ットコイル6及び巻線11の直列回路を接続してある。
【0046】本実施形態では、リセットコイル6に印加
するリセット信号を、超磁歪素子10の入力信号として
いるので、リセットコイル6及び超磁歪素子10に別々
にリセット信号を印可する場合に比べて、リセットコイ
ル6及び超磁歪素子10にリセット信号を印加する制御
回路の構成を簡略化できる。
【0047】(実施形態3)本発明の実施形態3を図8
及び図9を参照して説明する。尚、ハンドル機構の基本
的な構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要
素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0048】本実施形態では、継鉄5の側片5a,5b
を略矩形板状とし、側片5a,5bの先端部を接極子7
の接極部7c,7dと対向させている。そして、一方の
側片5aと並行に矩形板状の超磁歪素子10を配置し、
側片5a及び超磁歪素子10の回りにリセットコイル6
を巻回しており、リセットコイル6の両端間にスイッチ
SWを介して直流電源Eを接続している。尚、超磁歪素
子10と側片5aとの間には絶縁材料から形成された絶
縁シート13が介装されており、超磁歪素子10と継鉄
5との間を電気的に絶縁しているので、継鉄5に発生す
る渦電流が超磁歪素子10に流れ込むことはない。
【0049】このように、本実施形態ではリセットコイ
ル6中の磁路を超磁歪素子10が接極子7を上方に押し
上げる方向と一致させて、リセットコイル6内に継鉄5
の側片5aだけではなく超磁歪素子10を配置してお
り、超磁歪素子10に印加する磁界もリセットコイル6
から供給するようにしている。したがって、超磁歪素子
10に磁界を印加するための巻線11をリセットコイル
6とは別に設ける必要が無く、部品数を減らしてハンド
ル機構の小型化を図ることができる。
【0050】(実施形態4)本発明の実施形態4を図1
0及び図11を参照して説明する。実施形態3の電磁リ
セットスイッチでは、リセットコイル6と超磁歪素子1
0とを用いてリセット動作を行わせているが、本実施形
態ではリセットコイル6を無くして、超磁歪素子10の
みでリセット動作を行わせている。
【0051】本実施形態では、継鉄5の側片5a,5b
を略矩形板状とし、側片5a,5bの先端部を接極子7
の接極部7c,7dと対向させている。接極子7の接極
部7c,7d間には復帰ばね4の一端を受けるばね受け
片14が介装されており、ばね受け片14と継鉄5の中
央片5eとの間に復帰ばね4を配置している。
【0052】ところで、本実施形態では超磁歪素子10
の伸長のみでリセット動作を行わせているので、超磁歪
素子10の伸長によって発生する電磁吸引力F1の減衰
量を大きくする必要があり、そのためには超磁歪素子1
0の伸長により発生するギャップ長(=2×L2×(S
1/S2))を大きくすれば良い。そこで、本実施形態
では、ハンドル3の揺動中心Pから接極子7及び継鉄5
の接触部までの距離S1を長くするとともに、ハンドル
3の揺動中心Pから超磁歪素子10と受け片12との接
触部位までの距離S2を短くしている。つまり、接極子
7の接極片7a,7bの長手方向における略中間部に受
け片12を介装し、この受け片12とケース2底面との
間に超磁歪素子10を配置し、超磁歪素子10に巻線1
1を巻回している。なお、超磁歪素子10の全長は、接
極子7の接極部7c,7dが継鉄5の接極部5c,5d
と接触している状態で、超磁歪素子10の上面が受け片
12と接触するような寸法に形成されている。
【0053】ここで、オン状態にある接点部を遠隔操作
でオフ状態にリセットする場合、スイッチSWを閉じて
直流電源Eから巻線11に電流を流すと、巻線11の発
生する磁界が超磁歪素子10に印加され、超磁歪素子1
0が伸長する。この時、超磁歪素子10の伸長によって
受け片12が上方へ押し上げられ、接極子7の接極部7
c,7dが継鉄5の接極部5c,5dから離れて、接極
部7c,7dが接極部5c,5dを吸引する電磁吸引力
F1が減少する。そして、電磁吸引力F1が復帰ばね4
のばね反力F2よりも小さくなった時点で、ハンドル3
が復帰ばね4のばね反力F2によってオフ状態の方向に
回転し、接点部のオフ状態が保持されるのである。
【0054】なお、接極子7を電磁吸引力F1に抗して
継鉄5から引き離すのに必要な超磁歪素子10の応力
は、電磁吸引力F1の(S1/S2)倍になるため、距
離S1を長くするとともに、距離S2を短くすると、超
磁歪素子10の応力を大きくする必要があり、そのため
受け片12と超磁歪素子10との接触面積を大きくして
いる。
【0055】本実施形態では外部より超磁歪素子10に
磁界を印加して、超磁歪素子10を伸長させ、超磁歪素
子10により接極子7を継鉄5から遠ざかる方向へ押圧
させることによって、接極子7の接極部7c,7dと継
鉄5の接極部5c,5dとの間にギャップを発生させ、
継鉄5と接極子7との間の電磁吸引力F1を減少させて
おり、実施形態1のハンドル機構と同様、永久磁石8の
磁束による吸引力とは関係無い独立した力を超磁歪素子
10の伸長により発生させて、リセット動作を行わせて
いるので、従来のハンドル機構のように渦電流などの影
響を受けることがなく、リセット動作の応答時間を短縮
できる。
【0056】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、ケー
スに揺動自在に取り付けられた接点部の開閉操作を行う
ためのハンドルと、ハンドルを一方向へ常時付勢する復
帰ばねと、ケースに取り付けられた継鉄と、ハンドルに
取り付けられハンドルが復帰ばねの付勢方向と反対方向
へ揺動すると継鉄に設けた接極部と接極する接極子と、
接極子が継鉄の接極部に接極すると復帰ばねのばね反力
に抗して接極状態を維持するのに必要な磁束を接極面に
流す永久磁石と、超磁歪材料により形成され外部から磁
界が加えられると伸長し、永久磁石の磁束による吸引力
に抗して、接極子が継鉄の接極部から遠ざかる方向へハ
ンドルを付勢する復帰手段とを備えて成ることを特徴と
し、復帰手段に外部から磁界を加えると、復帰手段が伸
長して、接極子が継鉄から遠ざかる向きにハンドルを付
勢しているので、継鉄の接極部と接極子との間にギャッ
プが生じ、継鉄と接極子との間に生じる吸引力が減少
し、この吸引力が復帰ばねのばね反力よりも小さくなる
ことによってハンドルを復帰位置に移動させることがで
き、且つ、従来のハンドル機構のように永久磁石による
磁束を打ち消すような磁束を発生させることによって、
継鉄と接極子との間の吸引力を減少させる場合は、永久
磁石による磁束を打ち消すような磁束を発生させようと
すると、永久磁石による磁束を維持しようとして磁束の
変化に応じた渦電流が発生するため、応答時間が長くな
るが、永久磁石の磁束による吸引力とは独立した力を復
帰手段の伸長により発生させて、リセット動作を行わせ
ているので、リセット動作の応答時間を短縮できるとい
う効果がある。
【0057】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、接極子が継鉄の接極部に接極している状態で通電さ
れると、永久磁石による磁束を打ち消すような磁束を発
生させるリセットコイルを設けて成ることを特徴とし、
請求項1の発明の作用に加え、復帰手段に外部から磁界
を印加して伸長させることによって、継鉄の接極部と接
極子との間にギャップを発生させ、継鉄と接極子との間
の吸引力を減少させるとともに、リセットコイルに通電
して永久磁石による磁束を減少させるような磁束を発生
させて、継鉄と接極子との間の吸引力を減少させている
ので、復帰手段のみを設ける場合に比べて吸引力の減少
を早めることができ、リセット動作の応答時間をさらに
短縮できるという効果がある。
【0058】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、復帰手段の外部磁界による最大伸長量に、ハンドル
の揺動中心から接極部までの距離と、継鉄及び接極子の
比透磁率とを乗じ、さらに2倍して得た値を、ハンドル
の揺動中心から復帰手段の伸長によって押圧されるハン
ドルの部位までの距離で除した値を1よりも大きくした
ことを特徴とし、上記関係を満たすように各値を設定す
るのが好ましく、請求項2の発明と同様の効果を奏す
る。
【0059】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、通電に応じて復帰手段を伸長させるような磁界を復
帰手段に印加する巻線を有し、該巻線をリセットコイル
と直列に接続して成ることを特徴とし、復帰手段に印加
する磁界を発生させる巻線とリセットコイルとを直列に
接続しているので、リセットコイルと巻線とに同時にリ
セット信号を与えることができ、リセットコイル及び巻
線にリセット信号を別々に与える場合に比べて、リセッ
トコイル及び巻線にリセット信号を印加する制御回路の
構成を簡略化できるという効果がある。
【0060】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、リセットコイルを復帰手段の周りに巻回し、リセッ
トコイルの通電時にリセットコイルにより復帰手段を伸
長させる向きの磁場を発生させることを特徴とし、請求
項2の発明の作用に加え、リセットコイルにより復帰手
段を伸長させるような磁界を発生しているので、復帰に
磁界を印加するための巻線を別途設ける必要が無く、部
品数を減らして、ハンドル機構の小型化が図れるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電磁リセットスイッチのハンドル
機構を示し、(a)は一部省略せる斜視図、(b)は側
面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上に用いる超磁歪素子を示し、(a)は磁界
を印加していない状態の正面図、(b)は磁界を印加し
た状態の正面図である。
【図4】同上のリセット時における動作を示し、(a)
は電磁吸引力及びばね反力の時間変化を示す図であり、
(b)はリセットコイルに印加される電圧及び電流の時
間変化を示す図である。
【図5】同上の磁束経路を説明する説明図である。
【図6】同上の動作を示し、(a)はオン状態の側面
図、(b)はオフ状態の側面図である。
【図7】実施形態2の電磁リセットスイッチのハンドル
機構の概略構成図である。
【図8】実施形態3の電磁リセットスイッチのハンドル
機構の一部省略せる斜視図である。
【図9】同上を示し、(a)は正面図、(b)は側面図
である。
【図10】実施形態4の電磁リセットスイッチのハンド
ル機構の一部省略せる斜視図である。
【図11】同上の側面図である。
【図12】従来の電磁リセットスイッチのハンドル機構
を示す断面図である。
【図13】同上の磁束経路を説明する説明図である。
【図14】(a)はハンドルがオン位置に移動した状態
の一部省略せる側面図、(b)はハンドルがオフ位置に
移動した状態の一部省略せる側面図、(c)は継鉄と接
極子とが開離した状態を側方から見た要部拡大図であ
る。
【図15】同上のリセット時における動作を示し、
(a)は電磁吸引力及びばね反力の時間変化を示す図で
あり、(b)はリセットコイルに印加される電圧及び電
流の時間変化を示す図である。
【符号の説明】
4 復帰ばね 5 継鉄 7 接極子 8 永久磁石 5c,5d 接極部 10 超磁歪素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースに揺動自在に取り付けられた接点部
    の開閉操作を行うためのハンドルと、前記ハンドルを一
    方向へ常時付勢する復帰ばねと、前記ケースに取り付け
    られた継鉄と、前記ハンドルに取り付けられ前記ハンド
    ルが前記復帰ばねの付勢方向と反対方向へ揺動すると前
    記継鉄に設けた接極部と接極する接極子と、前記接極子
    が前記継鉄の接極部に接極すると前記復帰ばねのばね反
    力に抗して接極状態を維持するのに必要な磁束を接極面
    に流す永久磁石と、超磁歪材料により形成され外部から
    磁界が加えられると伸長し、前記永久磁石の磁束による
    吸引力に抗して、前記接極子が前記継鉄の接極部から遠
    ざかる方向へ前記ハンドルを付勢する復帰手段とを備え
    て成ることを特徴とする電磁リセットスイッチのハンド
    ル機構。
  2. 【請求項2】前記接極子が前記継鉄の接極部に接極して
    いる状態で通電されると、前記永久磁石による磁束を打
    ち消すような磁束を発生させるリセットコイルを設けて
    成ることを特徴とする請求項1記載の電磁リセットスイ
    ッチのハンドル機構。
  3. 【請求項3】前記復帰手段の外部磁界による最大伸長量
    に、前記ハンドルの揺動中心から前記接極部までの距離
    と、前記継鉄及び前記接極子の比透磁率とを乗じ、さら
    に2倍して得た値を、前記ハンドルの揺動中心から前記
    復帰手段の伸長によって押圧される前記ハンドルの部位
    までの距離で除した値を1よりも大きくしたことを特徴
    とする請求項2記載の電磁リセットスイッチのハンドル
    機構。
  4. 【請求項4】通電に応じて前記復帰手段を伸長させるよ
    うな磁界を前記復帰手段に印加する巻線を有し、該巻線
    を前記リセットコイルと直列に接続して成ることを特徴
    とする請求項2記載の電磁リセットスイッチのハンドル
    機構。
  5. 【請求項5】前記リセットコイルを前記復帰手段の周り
    に巻回し、前記リセットコイルの通電時に前記リセット
    コイルにより前記復帰手段を伸長させる向きの磁場を発
    生させることを特徴とする請求項2記載の電磁リセット
    スイッチのハンドル機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022058974A (ja) * 2018-09-28 2022-04-12 Idec株式会社 操作支援機能付き操作スイッチユニットおよび操作支援システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022058974A (ja) * 2018-09-28 2022-04-12 Idec株式会社 操作支援機能付き操作スイッチユニットおよび操作支援システム
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