JP2002245619A - 光記録媒体の発行システム - Google Patents

光記録媒体の発行システム

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JP2002245619A
JP2002245619A JP2001041621A JP2001041621A JP2002245619A JP 2002245619 A JP2002245619 A JP 2002245619A JP 2001041621 A JP2001041621 A JP 2001041621A JP 2001041621 A JP2001041621 A JP 2001041621A JP 2002245619 A JP2002245619 A JP 2002245619A
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JP2001041621A
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Kazumi Nagano
和美 長野
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Canon Inc
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 改ざんや偽造が極めて困難な可視情報を保持
し得る光記録媒体を発行することができる光記録媒体の
発行システムを提供すること。 【構成】 表面に光学的に記録再生を行うトラッキング
グループを有する基板と、該基板の表面の所定の領域を
被覆する光記録層を有する光カード(光記録媒体)の製
造時に画像の一部を成すピット301を形成し、該光カ
ードの発行時に画像情報の補完情報を追記記録し、完成
した目視認識可能な画像を形成する光カードの発行シス
テムにおいて、前記光カードの製造時に形成された前記
ピット301とピット301の間に、光カードの発行時
に補完情報を追記記録してピット301の密度を上げる
ことによって、完成した目視認識可能な画像を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報の記
録、再生又は記録及び再生を行う光記録媒体の発行シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の情報化が進み、多種多様の
情報を効率良く扱う手段として、携帯性に優れたカード
状の情報記録媒体としてのプリペイドカード、クレジッ
トカード、バンクカード、IDカード等が利用されてい
る。これらのカードヘの情報の蓄積は、主に通常カード
に設けられた磁気ストライプに磁気的になされている。
しかし、磁気情報が改ざんし易いこと、又、記録容量が
極めて限られていることから、近年、ICチップ等を埋
め込んだICカードや光学的に情報の記録を行うカード
状の光記録媒体(以後、「光カード」と称する)が既に
実用化され、或は実用化が検討されている。
【0003】光カードヘの情報の記録は、例えば記録層
にレーザービームを照射することによって該記録層に生
じる変化、例えば結晶−非結晶の相変化、ピット(穴)
の形成、磁気光学効果による偏光面の変化等を生じさせ
ることによって行われ、そのようにして記録された情報
は、光記録層に生じさせた変化を光を用いて検出するこ
とによって行う。このように光カードに記録されている
情報は、目視では有意味な情報としては認識できないた
め、記録されている情報の改ざんのし難さという点では
従来の磁気情報と比較して格段に優れている。
【0004】ところで、このようにな新規な記録方式の
カード状の媒体に対しても、従来のカード状情報媒体と
同様に、そのカードが正規の発行者によって発行された
ものであること、或はそのカードの所有者が真の所有者
であること等を示す情報をカード状媒体に可視情報とし
て付与することについては強い要望がある。そして、こ
の可視情報だけを用いて個人認証をする場合がある現状
のカード状媒体の使用形態を考慮すると、この可視情報
の偽造や改ざんをできる限り防止することは極めて重要
な技術課題の1つである。
【0005】このような可視情報の偽造や改ざんを困難
にする技術はこれまでにも数多く提案されている。例え
ば、特開昭55−146795号公報には、内挿カード
を透明カバーシートで被覆し、その透明カバーシートを
透してレーザーで可視情報を該内挿カード表面に記録し
た証明カード等が開示されている。
【0006】又、実開昭62−191465号公報に
は、ホログラム画像をカード状の光学的情報記録媒体に
配置する方法が開示され、特開平3−202398号公
報には、微小な文字や絵柄をICチップや磁気記録若し
くは光学的情報を記録するカードに併設する等のように
カードに可視画像情報を予め設ける方法が開示されてい
る。又、セキュリティを高めるため、様々な情報を光学
的情報記録媒体と共に設ける方法として、特開平10−
329460号公報には、記録ピットによって可視化さ
れた画像を記録する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光カードの流通過程と
しては、工場においてカード媒体が製造され、次にカー
ド発行所においてカード媒体にシステムのユーザーの個
人情報を印刷・記録し、その後、個人情報が記録された
カードが各ユーザーに配布されるのが一般的である。
又、従来のカード発行においては、カード発行所では顔
写真・氏名等が印刷等の偽造・変造が容易な可視情報を
設けるのみでるために偽造が容易であった。そのため、
例えばホログラムを貼る等の手段で製造時に偽造防止手
段をカードに設ける方法であればカード発行が容易に偽
装されるため、カード発行時の偽造を見破ることが大変
困難であった。
【0008】又、発行所は製造工場とは異なりシステム
を運営する場所近く各地に数多く点在することになるた
め、発行所における偽造防止技術そのものは漏洩又は盗
難されるリスクが高い。そのため、発行時に偽造防止手
段をカードに設ける方法のみであれば、カードの偽造防
止技術そのものを盗難偽造されてしまえば偽造を防止す
る手段が存在しない。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、改ざんや偽造が極めて困難な
可視情報を保持し得る光記録媒体を発行することができ
る光記録媒体の発行システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、表面に光学的に記録再生を行うトラッキ
ンググループを有する基板と、該基板の表面の所定の領
域を被覆する光記録層を有する光記録媒体の製造時に画
像の一部を成すピットを形成し、該光記録媒体の発行時
に画像情報の補完情報を追記記録し、完成した目視認識
可能な画像を形成する光記録媒体の発行システムにおい
て、前記光記録媒体の製造時に形成された前記ピットと
ピットの間に、光記録媒体の発行時に補完情報を追記記
録してピットの密度を上げることによって、完成した目
視認識可能な画像を形成するようにしたことを特徴とす
る。
【0011】又、本発明は、表面に光学的に記録再生を
行うトラッキンググループを有する基板と、該基板の表
面の所定の領域を被覆する光記録層を有する光記録媒体
の製造時に画像の一部を成すピットを形成し、該光記録
媒体の発行時に画像情報の補完情報を追記記録し、完成
した目視認識可能な画像を形成する光記録媒体の発行シ
ステムにおいて、前記光記録媒体の製造時に形成された
前記ピットと重なるように、光記録媒体の発行時に補完
情報を追記記録してピットのコントラストを上げること
によって、完成した目視認識可能な画像を形成するよう
にしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】(発行前のピットの形成条件)先ず、光記
録媒体の製造時に設ける画像の一部を成すピットについ
て説明する。
【0014】図1は光カード100の概略断面図(図2
のB−B’線断面図)、図2は図1の光カード100を
矢印A方向から見た概略平面図である。
【0015】図1において、102は透明基板、103
は光記録層、104は接着層、105は保護基板、10
6は透明基板102の記録・再生用光ビーム107の入
射面への傷や汚れの付着を防止するためのハードコート
層、108は例えば該光カード100を矢印A方向から
目視で観察したときに認識可能な可視情報を担持してい
る印刷層である。又、110は透明基板102に設けら
れた記録・再生用光ビーム107の案内用のトラッキン
グ溝である。
【0016】図2において、200は光記録層103の
平面的な広がり(記録層形成領域)を示し、202はデ
ータ等の記録が行われ或はレーザービームによって読み
出されるべきデータが記録されている領域(記録・再生
領域)であり、記録層形成領域200の記録・再生領域
202以外の領域が非記録・再生領域204である。
【0017】又、206は非記録・再生領域に形成され
て成る光カード100を記録・再生用光ビーム107の
入射する方向から目視で観察したとき認識し得ない情
報、207は記録・再生領域202に形成されて成る光
カード100を記録・再生用光ビーム107の入射する
方向から目視で観察したときに認識し得ない情報であ
る。そして、画像情報206,207は、透明基板10
2に形成されたピットから構成されている。
【0018】ここで、画像情報206,207について
図3及び図4を用いてより詳細に説明する。尚、図3は
図2の可視情報206,207の拡大平面図、図4は図
3のC−C’線断面図である。
【0019】図3及び図4において、301は可視情報
206,207を構成するピットでであり、このピット
301は透明基板102のトラッキング溝110の間の
領域(以後、「ランド部」と称する)303に形成さ
れ、このピット301の配列の仕方によって画像情報が
形成されている。
【0020】ここで、ランド部303に設けるピット3
01の形状やサイズは、画像情報が目視では認識できな
いように、且つ、カード発行時に記録再生装置において
補完情報を追記記録する際にピットとして認識できる最
低限のコントラストが得られるよう各装置の検出コント
ラスト能力に対応して適宜設定すれば良い。例えば、図
5に示すような形状のピット301で可視情報を構成し
てもよい。
【0021】(ピット形成位置について)ところで、画
像情報206,207はその形状、サイズ或はその両方
を制御することが好ましい。即ち、光カード100の記
録層形成領域200においては、記録・再生領域202
においては勿論のこと、非記録・再生領域204にあっ
てもトラッキング溝110は、記録・再生用光ビーム1
07を所望のトラックに追随し、所望のトラックにアク
セスさせるトラッキング溝としての機能を果たしてい
る。
【0022】図6は記録・再生光ビーム107のトラッ
キング方法の一例を示す説明図である。
【0023】即ち、図6に示すように、サブビームのス
ポット601−1,601−2がトラッキング溝110
を跨ぐように照射され、各々のサブビームの反射光強度
の差を検知することによって、透明基板102上に所定
のピッチで形成されているトラッキング溝110で挟ま
れたランド部303の中央部分に記録・再生光ビーム1
07のスポット603が常に位置するように制御され
る。
【0024】ここで、画像情報206,207を構成す
るピット301がサブビームによって照射される領域に
形成された場合、記録・再生用光ビーム107のトラッ
キングに影響を与える可能性がある。そこで、上記のよ
うなトラッキング方式を採用する場合には、画像情報用
のピット301は、ランド部303のサブビームによっ
て照射されないような位置に設けることが好ましい。具
体的な位置は、サブビームのスポットサイズやトラッキ
ング溝110の幅等によって変化するために一概に特定
することはできないが、例えば図5に示すようにランド
部303の中央部分、具体的には、ランド部303の中
心線603を中心とする該ランド部303の幅の5〜9
5%(特には30〜65%)の幅の領域内に情報用のピ
ット301が形成されるようにすれば、トラッキングに
も実質的な影響を与えることも避けられる。
【0025】又、トラック平行方向のピット301の大
きさは特に限定されることはなく、サブミクロンピット
の繰り返しであっても、異なるピット長さであっても、
異なる形状の繰り返しであっても、数cmに亘る長いピ
ット形状であっても良い。
【0026】しかし、予め設ける画像の一部を成すピッ
トは目視認識性を低くする必要があるため、以下の理由
から0.4μm以下若しくは10μm以上100μm以
下の長さのピットが好ましい。ピットに光が当たった場
合に反射による回折光が生じるピットの大きさとして
は、照射した波長と同等以上の場合、回折光が大きくな
ることが知られており、ピットの大きさは可視光の波長
以上必要であり、約0.4μm以上必要とする。又、お
およそ目視で認識できる最小の大きさは約100μmで
あり、 その中に10個以上ピットを配列すると画像情報
のコントラストは高くて目視認識し易いことが判明し
た。従って、ピットの大きさは10μm以上100μm
以下が好ましい。
【0027】又、上記のピット長が0.4μm〜10μ
mであっても、ピット間隔が広いほど目視認識性が低下
する。同様にしてピットを設けるトラック間隔を広くす
ることによっても目視認識性が容易に低下する。ピット
間隔と目視認識性はピット長によるが、100μmに1
0個以下のピットを設けると目視認識性は低く、予め設
ける画像を成すピットとしては好ましい。
【0028】又、ピットを設けるトラック間隔と目視認
識性は、トラックピッチとピットの大きさによるが、 ピ
ット間が100μm以上になるようなトラックピッチで
設けると目視認識性は低くなるので好ましい。
【0029】(発行前の画像をプレピットで設ける方
法)本発明は、光記録媒体の製造時に画像情報の一部を
成すピットが基板に予め設けられて成るプレピットによ
って構成されていることを特徴とするものである。以
下、これについて説明する。
【0030】前述のような態様に係る画像の一部を成す
ピットを光カードの製造時に形成する方法としては、ト
ラッキング溝や記録・再生領域内に設けられるプレピッ
ト等と同様に、スタンパの作成時点において、これらと
同時にスタンパに設けておく方法が挙げられる。
【0031】上記方法によれば、画像情報が基板の成形
と同時に記録されることとなり、画像情報付光カードの
低コスト化を図ることができる。又、スタンパに設けて
おく方法を採用すれば、基板製造時に画像情報が基板上
に形成されるため、基板自体を偽造・変造しにくくなる
ので特に好ましい。特に、上述したようなピット性状を
用いて画像を形成すると容易に目視認識されないため、
画像が形成されている情報を知る製造者及び発行者のみ
がその情報の有無について確認することができる。
【0032】又、画像情報用のピット301に関して、
前記態様においては透明基板102に設けた物理的な凹
部としてのピット301として説明してきたが、本発明
において画像情報用のピット301はこれに限定され
ず、ランド部とピット部の反射光強度の差が得られるも
のであれば良い。例えば、従来のプリグルーブ形成方法
のあらゆる方法を用いることができる。例えば、ピッ
ト、溝、粗面形状によってランド部とピット部の反射強
度の差を得る方法、結晶−非結晶の相変化に伴う反射光
強度の差を用いる方法、磁気光学効果による偏光画の変
化を反射光強度変化として用いる方法等がある。
【0033】(発行前のピットを記録で設ける方法)
又、本発明は、光記録媒体の製造時に画像の一部を成す
ピットが光カードの光記録層に記録されたピットによっ
て構成されていることを特徴とするものである。以下、
これについて説明する。
【0034】前記態様に係る画像の一部を成すピットを
光カードの製造時に形成する方法としては、カード製造
の最終工程において通常のデータをレーザーで記録・再
生する記録再生装置を用いて通常のデータと同様な方式
で記録することができる。
【0035】(発行時の追記記録について)次に、上述
したように光記録媒体の製造時に画像の一部を成すピッ
トを具備した後、カードプリンタ等を用いて氏名・顔写
真・ID番号等の個人情報を印刷したり、ホログラムを
具備させてカードを発行する。
【0036】図2にカード製造時に予め画像情報の一部
206,207を設けたカードを示した。
【0037】本発明において、カード発行時に上述のよ
うな一般的な個人情報を設けるのと同時に記録再生装置
によって上述の画像情報の一部を成すピットを補完し、
完成した目視認識可能な可視画像が形成されるように記
録再生装置に搭載されたレーザーによってピットを追加
記録する。
【0038】図10に発行時に補完情報を追加記録する
ことによって、完成した目視可能な可視情報208,2
09が形成されたカードを示す。
【0039】予め形成する画像の一部と発行時に補完し
て完成する画像の意匠については、特に限定されるもの
ではなく、予め形成された画像の一部を書き足すように
記録されてもなるものでも良く、予め設ける可視画像の
ピットをトラック数本おきに形成して発行時にこの間を
補完するように記録する方法でも良い。
【0040】具体的には、予め設けられた画像一部を成
すピットとピットの間を補完するように追記ピットを記
録してピットの密度を上げることにより目視可能な画像
を形成する方法、予め設けられた画像の一部を成すピッ
トと重なるようにピットを追記記録して画像全体のコン
トラストを上げることによって目視認識可能な画像を形
成する方法、予め設けられた画像の一部を成すピットと
ピットの間のトラックを補完するように追記ピットを記
録して目視可能な画像を形成する方法等が挙げられる。
【0041】このように予め形成された画像を補完する
ように可視画像を形成すれ方法は、新たに補完情報を設
け得ることによって記録データー領域を減らすことがな
い。
【0042】又、カード製造時に予め形成する画像の一
部がプリピットによって形成されている場合は、発行時
の記録ピットと製造時のピットの違いは通常の目視では
認識できないが、ルーペや顕微鏡等の拡大手段を用いる
とそのピットの性状の違いを確認することができるため
に偽造防止効果が一層高くなる。
【0043】又、カード製造時に予め形成する画像の一
部が記録再生装置によって記録されたピットによって形
成されている場合は、発行時の記録ピットデータの配列
と製造時のピットデータの配列を異なるものにすると、
通常の目視では認識できないが、ルーペや顕微鏡等の拡
大手段を用いるとそのピットの性状の違いを確認するこ
とができるために偽造防止効果が一層高くなる。
【0044】次に、光記録媒体を構成する各部材につい
て説明する。
【0045】(透明基板)透明基板としてては、透明性
が良く光学的に記録再生の可能な基板であれば何でも良
く、ガラス板、或はポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタ
レート等のプラスチック樹脂を使用することができる。
【0046】(記録層)光記録層としては、レーザービ
ームによって記録再生及び消去が行える材料であれば何
れでも良く、有機染料系記録材料、金属系記録材料を使
用することができる。又、反射層、下引き層等の他の機
能層があっても良い。
【0047】(接着層)接着層としては、従来知られて
いる通常の接着剤を使用することができる。例えば、酢
酸ビニル、アクリル酸エステル、塩化ビニル、エチレン
アクリル酸、アクリルアミド等のビニルモノマーの重合
体及び共重合体、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ
等の熱可塑性接着剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂、熱硬化性ビニル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリ
ルゴム、クロロゴム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が
使用される。
【0048】(保護基板)保護基板としては、光記録層
を物理的・化学的に保護する材料が好ましく、例えばプ
ラスチック、ガラス板、金属、セラミックス、紙或はこ
れらの複合材料を使用することができる。
【0049】(ハードコート層)ハードコート層の材料
としては、表基板表面を傷・ゴミ等から保護する耐擦傷
性の高い光学的に透明な保護層であって、具体的には、
ウレタンアクリレート、不飽和ポリエステル、エポキシ
アクリレート等の紫外線硬化樹脂、シリコン系熱硬化樹
脂等が挙げられ、特に、硬度が高いウレタンアクリレー
トが望ましい。 (印刷層)印刷層としては、通常のデザイン印刷の他、
ポストプリント用印刷受容層樹脂シート、磁気ストライ
プ、バーコード、OCR文字、ホログラム、サインパネ
ル等、一般のクレジットカード等に設けられているあら
ゆるものを設けることができる。
【0050】[実施例]以下、実施例を示し本発明を更
に具体的に説明する。
【0051】<実施例1>以下のようにして図1及び図
2に示すような構成の光カード100を作製した。
【0052】即ち、先ずトラッキング溝110及び可視
情報206,207を構成するピット303を備えた透
明基板102を成形するためのスタンパを以下の方法で
作製した。
【0053】光カード用基板成形用の原盤を作製した。
5インチ角の石英ガラス基板上に、i線用ポジ型フォト
レジスト(商品名:THMR−iP3100;東京応化
工業株式会社製)をスピンコーティングで厚さ0.5μ
mに成膜し、80℃、90秒のプリベークを行った。フ
ォトマスクを使用し、露光装置(商品名:PLA−50
0F;キヤノン株式会社製)及び光源として水銀キセノ
ンショートアークランプ(商品名:AHXD;(株)オ
ーク製作所製)を用いてコンタクト露光方式によるパタ
ーニングを行った。露光量は、i線(365nm)で3
0mJ/cm2で行い、マスクパターン寸法はグルーブ
幅2.3μm、記録トラック幅9.7μm、ピッチ12
μmとした。又、非記録・再生領域に2μm×2μmの
ピットをピット間隔10μm、トラック間隔10本の繰
り返しパターンで画像情報206、記録・再生領域に3
μm×3μm、ピット間隔15μm、トラック間隔9本
ののピットの繰り返しパターンで画像情報207が構成
されるように設けた。
【0054】次に、現像液(商品名:NMD−3;東京
応化工業株式会社製)でフォトレジストを23℃、30
秒の条件でスピン現像した。次に、130℃で20分間
ポストベークを行って原盤を得た。次に、原盤上に導電
化膜を無電解めっきで形成した後、この導電化膜を電極
に用いて電鋳を行って電鋳膜を積層し、その後、電鋳膜
を導電化膜と共に剥離してそれをスタンパーとした。
【0055】次に、厚さ0.4mm、縦54mm、横8
5mmのポリカーボネート基板(パンライト;帝人化成
株式会社)の上にフォトポリマー樹脂を介して上記で得
たスタンパーを重ね合わせ、UV光を照射してスタンパ
ーのパターンを転写し、トラッキング溝110及び可視
情報206,207用のピット303を備えた透明基板
102を得た。
【0056】次に、上記透明基板102のトラッキング
溝110及びピット303が形成されている側の記録層
形成領域200にポリメチン系色素(1,1,5,5−
テトラキス−(p−ジエチルアミノフェニル)−2,4
−ペンタジエニウムp−クロレート)とアズレニウム塩
化合物(N,N,N,N−テトラキス−(p−ジ−メト
キシエチル)−p−フェニレン−アミニウムのフッ化ア
ンチモン塩とを3:1の重量比で含む濃度3.0wt%
のジアセトンアルコール溶液をグラビアコートし、乾燥
させて透明基板102上に厚さ900Aの光記録層10
3を形成した。
【0057】次に、厚さ0.3mm、 縦54mm、横8
5mmのポリカーボネート製の基板(商品名:パンライ
ト;帝人化成株式会社製)に可視情報を印刷した保護基
板105を用意した。次に、厚さ50μmのホットメル
トタイプのドライフィルムの接着剤104(商品名:O
−4121;クラボー社製)を介して光記録層103が
形成された透明基板102と保護基板105を120℃
でホットプレスして貼り合わせた。
【0058】そして、最後に透明基板102の光記録層
103と逆の面にハードコート剤(商品名:ユニディッ
ク17−824−9;大日本インキ化学工業株式会社
製)をスピンコートし、UV光で硬化させ、厚さ10μ
mのハードコート層106を形成し、目視可能な可視情
報の画像の一部が予め形成された光カード100を製造
した。画像情報は、目視では確認できなかった。
【0059】更に、カードを発行する際に、顔写真、氏
名等の個人情報をカードプリンタで印刷するとともに、
記録再生装置(商品名:RW50;キヤノン社製)に装
着し、線速5.5m/秒のレーザー光により、予め設け
られた可視情報の画像の一部のピット間隔10μmの間
に補完情報を3μm×4μmピット間隔2μmで記録
し、更に、予め設けられた可視情報の画像の一部のトラ
ック間隔10本には補完情報を3μm×6μmピット間
隔3μmで記録して完成された画像を形成した。補完情
報を追記して完成された可視情報画像は、何れも目視で
極めて鮮明に確認できた。
【0060】<実施例2>プレピットをスタンパーに形
成しないで、実施例1と同様にしてカードを製造し、そ
の最終工程において記録領域に3μm×3μmのピット
のサイズ、ピット間隔30μm、トラック間隔1本で画
像207を形成し、実施例1と同様にして目視可能な可
視情報の画像の一部が予め形成された光カード100を
製造した。画像情報は目視では確認できなかった。
【0061】更に、カードを発行する際、顔写真、氏名
等の個人情報をカードプリンタで印刷するとともに、記
録再生装置(商品名:RW50;キヤノン社製)に装着
し、線速5.5m/秒のレーザー光により、予め設けら
れた画像の一部を成すピットに重なるように補完情報を
3μm×6μmのピットを記録して完成された画像を形
成した。補完情報を追記して完成された可視情報画像
は、何れも目視で極めて鮮明に確認することができた。
【0062】<参考例>可視情報を示すピットを形成し
なかった以外は実施例1と同様にして光カードを作製し
た。
【0063】上記各実施例1,2及び参考例で作製した
光カードを光カード記録再生装置(商品名:RW−5
0;キヤノン社製)に装着し、線速5.5m/秒のレー
ザー光によりデータを記録・再生した。その結果、可視
情報を設けていない光カードとの間でトラッキングエラ
ーの発生頻度に有意な差は認められなかった。尚、上記
光カード記録再生装置の記録・再生用光ビームの光カー
ド表面におけるスポット径は約2.5μmの円形、トラ
ッキング用のサブビームの光カード上のスポット径は
2.4×5.5μmの楕円状でその長径がトラッキング
溝の長手方向に直交する方向に伸びるように、又、サブ
ビームの楕円状スポットの中心が記録・再生用光ビーム
のスポットが位置するランド部とそのランド部に隣接す
るトラッキング溝との境界に位置するようにした。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、表面に光学的に記録再生を行うトラッキンググ
ループを有する基板と、該基板の表面の所定の領域を被
覆する光記録層を有する光記録媒体の製造時に画像の一
部を成すピットを形成し、該光記録媒体の発行時に画像
情報の補完情報を追記記録し、完成した目視認識可能な
画像を形成する光記録媒体の発行システムにおいて、前
記光記録媒体の製造時に形成された前記ピットとピット
の間に、光記録媒体の発行時に補完情報を追記記録して
ピットの密度を上げることによって、完成した目視認識
可能な画像を形成するようにし、或は前記光記録媒体の
製造時に形成された前記ピットと重なるように、光記録
媒体の発行時に補完情報を追記記録してピットのコント
ラストを上げることによって、完成した目視認識可能な
画像を形成するようにしたため、改ざんや偽造が極めて
困難な可視情報を保持し得る光記録媒体を発行すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光記録媒体の断面図である。
【図2】図1の光記録媒体を矢印A方向から見た概略平
面図である。
【図3】図2の光記録媒体の可視情報形成部分の拡大平
面図である。
【図4】図3のC−C’線断面図である。
【図5】可視情報の実施対応の説明図である。
【図6】可視情報を構成するピットが形成される領域の
概略説明図である。
【図7】可視情報の他の実施態様の説明図である。
【図8】図7のD−D’線断面図である。
【図9】可視情報の他の実施形態の説明図である。
【図10】補完情報を追記して完成された可視情報画像
が形成された光カードを示す図である。
【符号の説明】
100 光カード(光記録媒体) 102 透明基板 103 光記録層 104 接着層 105 保護層 106 ハードコート層 107 記録・再生ビーム 108 印刷層 110 トラッキング溝 200 記録層形成領域 202 記録・再生領域 204 非記録・再生領域 206,207 可視情報の一部 208,209 完成された可視情報 301 ピット 302 ランド部 602 記録・再生ビームのスポット 603 ランド部の中心線 605 ピット形成領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 572 G11B 7/24 572E 7/26 7/26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に光学的に記録再生を行うトラッキ
    ンググループを有する基板と、該基板の表面の所定の領
    域を被覆する光記録層を有する光記録媒体の製造時に画
    像の一部を成すピットを形成し、該光記録媒体の発行時
    に画像情報の補完情報を追記記録し、完成した目視認識
    可能な画像を形成する光記録媒体の発行システムにおい
    て、 前記光記録媒体の製造時に形成された前記ピットとピッ
    トの間に、光記録媒体の発行時に補完情報を追記記録し
    てピットの密度を上げることによって、完成した目視認
    識可能な画像を形成するようにしたことを特徴とする光
    記録媒体の発行システム。
  2. 【請求項2】 表面に光学的に記録再生を行うトラッキ
    ンググループを有する基板と、該基板の表面の所定の領
    域を被覆する光記録層を有する光記録媒体の製造時に画
    像の一部を成すピットを形成し、該光記録媒体の発行時
    に画像情報の補完情報を追記記録し、完成した目視認識
    可能な画像を形成する光記録媒体の発行システムにおい
    て、 前記光記録媒体の製造時に形成された前記ピットと重な
    るように、光記録媒体の発行時に補完情報を追記記録し
    てピットのコントラストを上げることによって、完成し
    た目視認識可能な画像を形成するようにしたことを特徴
    とする光記録媒体の発行シス光記録媒体の発行システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記光記録媒体の製造時に形成された前
    記ピットを前記基板に予め設けられてプレピットによっ
    て構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の光記
    録媒体の発行システム。
  4. 【請求項4】 前記光記録媒体の製造時に形成された前
    記ピットを光記録媒体の光記録層に記録されたピットに
    よって構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    光記録媒体の発行システム。
  5. 【請求項5】 前記光記録媒体の製造時に形成された前
    記ピットと光記録媒体の製造時に記録された補完情報を
    成すピットとを異なる形状としたことを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の光記録媒体の発行システム。
  6. 【請求項6】 前記光記録層が可視光透過性を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の光記録媒
    体の発行システム。
  7. 【請求項7】 前記光記録層が有機色素記録層であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の光記録媒
    体の発行システム。
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