JP2002245558A - 盗難検知装置 - Google Patents

盗難検知装置

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JP2002245558A
JP2002245558A JP2001038216A JP2001038216A JP2002245558A JP 2002245558 A JP2002245558 A JP 2002245558A JP 2001038216 A JP2001038216 A JP 2001038216A JP 2001038216 A JP2001038216 A JP 2001038216A JP 2002245558 A JP2002245558 A JP 2002245558A
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level
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vibration
circuit
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JP2001038216A
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Kazuo Yamaoka
一雄 山岡
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Fuji Electric Devices Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度調整を自動で行うことにより、全ての車
種に適用でき、かつ、雑音を確実に除去して、実際に車
体に触れたときの振動のみを確実に検知する。 【解決手段】 演算処理回路9は、A/D変換器8より
得られるノイズ成分検知信号Bに基づいて電子ボリュー
ム4を制御することにより、振動センサ1によって検知
され増幅回路2,3によって増幅される環境騒音による
ノイズ成分を一定レベルに制限するとともに、A/D変
換器6より得られる盗難振動検知信号Aのレベルと、ノ
イズ成分検知信号Bのレベルの一定期間の平均値とを比
較し、盗難振動検知信号Aのレベルが、ノイズ成分検知
信号Bのレベルの一定期間の平均値を超えているときに
は、盗難検知信号Dを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、営業車、
バスやトラックといった大型車をはじめ、農業機械や建
設機械などを含む車両等の盗難防止システムにおいて、
車両等に不審人物が近づいたことを検知するための手段
である盗難検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の盗難防止システムの一例として、
車両等に不審人物が近づいたことを検知して盗難検知信
号を出力する盗難検知装置と、盗難検知信号を受信した
ときに光や音等によって警報報知を行う警報報知装置と
からなるものがある。
【0003】この盗難検知装置の一例として、人が車両
等の扉をこじ開けたり、車両等の上に乗ったりした場合
に発生する振動を検知して振動検知信号を出力する振動
センサと、この振動センサから出力される振動検知信号
に基づいて警報報知装置へ盗難検知信号を出力する発信
回路とを備えたものがある。
【0004】このような盗難防止システムを設けておく
ことにより、車両等の窃盗犯が、例えば車内の備品を盗
もうとして車両等の扉をこじ開けたときに、車両等に取
り付けられている盗難検知装置によって振動による車両
等の異常を検知し、警報報知装置によって警報報知を行
うことができる。
【0005】このような盗難検知装置の従来の回路構成
例を図5に示す。
【0006】この盗難検知装置は、車両等に加わる振動
を検知する振動センサ51と、この振動センサ51によ
り検知した信号を増幅する前段の増幅回路52および後
段の増幅回路53と、この後段の増幅回路53により増
幅された信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5
4と、このA/D変換器54の出力信号に基づいて盗難
の有無を判定し、盗難検知信号を出力する演算処理回路
55とを備えており、前段の増幅回路52と後段の増幅
回路53との間に、増幅率を制御するための固定ボリュ
ーム(減衰器)56が設けられた構成となっている。固
定ボリューム56は手動操作であり、車両等の所有者が
この固定ボリューム56を操作することにより、盗難検
知装置の感度を自由に変えられるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような回路構成の
盗難検知装置では、固定ボリューム56を操作して適当
な増幅度に調整したとしても、振動センサ51が拾った
振動を全て増幅して演算処理回路55に入力するので、
例えばこの盗難検知装置を搭載した車両の近くを電車が
通過するときの騒音振動や、雨が車体に当たるときの振
動なども拾うことになる。この場合、感度レベルは一定
であるため、演算処理回路55では、このような振動に
も反応して盗難検知信号を出力してしまうといった誤検
知が発生する可能性が高いといった問題があった。
【0008】また、振動センサ51が取り付けられる車
体の強度や鉄板の厚みは、例えば軽車両と高級車両とで
は大きく異なる。従って、例えば車体に当たる雨の振動
を振動センサ51で検知しても、その振動センサ51が
軽車両の車体に取り付けられている場合と、高級車両の
車体に取り付けられている場合とでは、その振動波形は
全く異なる波形となる。そのため、従来の盗難検知装置
では、演算処理回路55での処理を、軽車両に対応した
処理と、高級車両に対応した処理とに分けて行ってい
た。すなわち、軽車両は軽車両用に感度が設定された盗
難検知装置を使用し、高級車両は高級車両用に感度が設
定された盗難検知装置を使用する必要があり、1種類の
盗難検知装置で全ての車種に対応することができないと
いった問題があった。
【0009】本発明はかかる問題点を解決すべく創案さ
れたもので、その目的は、感度調整を自動で行うことに
より、全ての車種に適用でき、かつ、雑音を確実に除去
して、実際に車体に触れたときの振動のみを確実に検知
することのできる盗難検知装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の盗難検知装置は、車両等に加わる振動を検
知する振動センサと、振動センサにより検知した信号を
増幅する第1の増幅回路と、この第1の増幅回路の増幅
率を制御する増幅率制御回路である電子ボリュームと、
第1の増幅回路の出力信号から環境騒音によるノイズ成
分を除去するフィルタ回路と、このフィルタ回路の出力
信号をデジタル信号に変換して演算処理回路に入力する
第1の信号処理回路と、第1の増幅回路の出力信号をさ
らに増幅する第2の増幅回路と、この第2の増幅回路に
より増幅された信号をデジタル信号に変換して演算処理
回路に入力する第2の信号処理回路とを備え、演算処理
回路は、第2の信号処理回路より得られる第2の入力信
号に基づいて電子ボリュームを制御することにより、振
動センサによって検知され第1の増幅回路によって増幅
されるノイズ成分を一定レベルに制限するとともに、第
1の信号処理回路より得られる第1の入力信号と第2の
入力信号とに基づいて盗難の有無を判定し、盗難検知信
号を出力することを特徴とする。
【0011】このような特徴を有する本発明によれば、
第2の信号処理回路より得られる第2の入力信号に基づ
いて電子ボリュームを制御することにより、振動センサ
によって検知され第1の増幅回路によって増幅されるノ
イズ成分を常に一定レベルに制限するように構成したの
で、例えば、この盗難検知装置を搭載した車両の近くを
電車が通過するときの騒音振動や、雨が車体に当たると
きの振動などを振動センサが感知したとしても、そのよ
うな環境騒音による振動は、常に一定レベルに制限され
ることになる。そのため、このような環境騒音による振
動を検知しているときに、実際に車体に触れたときの振
動を振動センサが感知したときには、そのときの振動が
第1の信号処理回路より第1の入力信号として演算処理
回路に入力されるので、演算処理回路では、実際に車体
に触れたときの振動を示す第1の入力信号と、環境騒音
によるノイズ成分を示す第2の入力信号とのレベル差を
演算することにより、盗難の有無を確実に判定すること
ができる。つまり、環境騒音に影響されて誤検知してし
まうといった不具合は発生しない。
【0012】また、本発明の盗難検知装置によれば、演
算処理回路は、第2の入力信号のレベルの一定期間の平
均値と第1の入力信号のレベルとを比較し、第1の入力
信号のレベルが前記平均値を超えているときには、盗難
検知信号を出力することを特徴とする。
【0013】このような特徴を有する本発明によれば、
瞬間的に入ってきたノイズを平準化して一定レベルに抑
え込むことができるので、このような瞬間的なノイズに
よる誤検知を防止することができる。
【0014】また、本発明の盗難検知装置によれば、前
記演算処理回路は、第1の入力信号のレベルが第2の入
力信号のレベルの一定期間の平均値を超える状態が連続
して続く場合には、盗難検知信号を出力しないことを特
徴とする。
【0015】例えば、雨の降り始めなどの場合には、雨
が車体に連続的に当たるため、振動センサではこの雨に
よる振動を連続的に検知することになるが、本発明によ
れば、このような連続的に検知されるノイズ成分による
誤検知を防止することができる。
【0016】また、本発明の盗難検知装置によれば、前
記演算処理回路は、第1の入力信号のレベルが第2の入
力信号のレベルの一定期間の平均値を超えている時間を
計測し、計測時間が所定時間を超えている場合には、盗
難検知信号を出力しないことを特徴とする。
【0017】車体を叩いたときの振動は、振動センサが
取り付けられている車体の鉄板の厚みにもよるが、高い
周波数の波形が瞬間的に検知され、その後波形が急速に
鈍っていくといったパターンとなる。従って、一定レベ
ルの信号が所定時間連続して計測される場合には、盗難
に関連した信号というよりも、むしろ何かの環境騒音に
よる振動である可能性が高い。本発明によれば、このよ
うな環境騒音に近い振動による誤検知を防止することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の盗難検知装置の一実施の
形態を示すブロック図である。
【0020】この盗難検知装置は、搭載されている車両
等に加わる振動を検知する振動センサ1と、この振動セ
ンサ1により検知した信号を増幅する2段構成の増幅回
路2および増幅回路3と、後段の増幅回路3の増幅率を
制御する増幅率制御回路である電子ボリューム(感度調
整用ボリューム)4と、後段の増幅回路3により増幅さ
れた信号から環境騒音によるノイズ成分を除去するフィ
ルタ回路5と、このフィルタ回路5の出力信号をデジタ
ル信号に変換して演算処理回路9に入力する第1の信号
処理回路6と、後段の増幅回路3の出力信号をさらに増
幅する第2の増幅回路7と、この第2の増幅回路7によ
り増幅された信号をデジタル信号に変換して演算処理回
路9に入力する第2の信号処理回路8とからなってい
る。
【0021】第1の信号処理回路6および第2の信号処
理回路8としては、A/D変換器またはコンパレータの
使用が可能である。ただし、本実施の形態ではA/D変
換器としている。
【0022】フィルタ回路5は、車体に直接触れたとき
に生じる振動周波数を通過させるバンドパスフィルタで
あり、具体的には、例えば35Hz以下の周波数と、2万
Hz近傍以上の周波数とをカットするようになっている。
すなわち、フィルタ回路5の通過帯域幅は、振動センサ
1を軽車両に取り付けたときの盗難関連で得られる振動
周波数から、高級車両に取り付けたときの盗難関連で得
られる振動周波数までのほぼ全ての周波数帯が通過可能
に設定されている。
【0023】また、振動センサ1は、ボンネット、フェ
ンダー、ルーフ、トランク、バンパ、ドア、タイヤホイ
ール等をはじめ、シャーシ、エンジン周りの各部品等、
車体の各部に取り付けられている。すなわち、車体の各
部に取り付けられた振動センサ1は、車体に直接触れた
ときに生じる盗難に関連する振動の他にも、例えば近く
を電車が通過したときの振動や、雨が車体に当たるとき
の振動など、環境騒音による振動も検知する。
【0024】そこで、本実施の形態では、上記した如
く、振動センサ1、増幅回路2,3、フィルタ回路5お
よび第1の信号処理回路6からなる主に盗難に関連する
振動を検知する盗難振動検知ルートと、振動センサ1、
増幅回路2,3、第2の増幅回路7および第2の信号処
理回路8からなる主に環境騒音によるノイズ成分を検知
するノイズ成分検知ルートとの、2つの検知ルートを具
備している。
【0025】すなわち、ノイズ成分検知ルートには、前
段および後段の増幅回路2,3に加え、第2の増幅回路
7が設けられているため、全体の増幅率は盗難振動検知
ルートに比べて高くなっている。そのため、振動センサ
1により検知された振動に環境騒音による振動成分が含
まれている場合、この環境騒音による振動成分の影響
は、盗難振動検知信号Aよりもノイズ成分検知信号Bに
早く現れることになる。つまり、ノイズ成分検知信号B
は、盗難振動検知信号Aに比べ、環境騒音による振動に
対してより敏感に反応することになる。
【0026】例えば、線路のそばに車両を止めていた場
合に、遠くの方から電車が近づいてくると、振動センサ
1は、この電車の接近により徐々に大きくなっていく振
動をリアルタイムに検知し、この振動を前段および後段
の増幅回路2,3で所定レベルまで増幅することになる
が、その所定レベルまで増幅されたノイズ成分は、第2
の増幅回路7でさらに増幅され、第2の信号処理回路8
でデジタル信号に変換されて、ノイズ成分検知信号Bと
して演算処理回路9に入力される。そのため、演算処理
回路9では、電車がまだ遠くにいるときから、ノイズ成
分検知信号Bのレベルが徐々に上昇し始めることから、
この段階からノイズレベルの制御を開始することが可能
となる。
【0027】つまり、演算処理回路9では、このノイズ
成分検知信号Bのレベルを常に監視し、ノイズ成分検知
信号Bのレベルが予め設定された一定レベル以下になる
ように、電子ボリューム4を制御して、後段の増幅回路
3の増幅率を徐々に低くすることにより、全体の感度を
下げていくように制御する。
【0028】ただし、本実施の形態では、演算処理回路
9は、入力されるノイズ成分検知信号Bのレベルをリア
ルタイムに見ているわけではなく、入力されるノイズ成
分検知信号Bのレベルの一定期間(例えば、3秒等)の
平均値を見るようになっている。つまり、突発的に入っ
てきたパルス状のノイズがあった場合に、そのパルス状
のノイズに応答して電子ボリューム4を制御したので
は、振動の検知動作が極めて不安定になるため、そのよ
うな突発的なパルス状のノイズに影響されることのない
ように、一定期間の平均値で見るようにしている。
【0029】このようにして、ノイズ成分のレベルを常
に一定レベル以下に制御している状態で、例えば、不審
者が車体を叩いたり、ドアをこじ開けようとした場合に
は、振動センサ1がこのときの振動を検知する。この振
動は、前段および後段の増幅回路2,3、第2の増幅回
路7および第2の信号処理回路8を経て、ノイズ成分検
知信号Bとして演算処理回路9にも入力されるが、上記
したように、演算処理回路9では、入力されるノイズ成
分検知信号Bのレベルを一定期間の平均値で見ているた
め、この入力された振動が、ノイズレベルの制御にすぐ
に影響することはない。
【0030】一方、このような盗難に関連する振動は、
前段および後段の増幅回路2,3を経てフィルタ回路5
を通過し、第1の信号処理回路6でデジタル信号に変換
されて盗難振動検知信号Aとして演算処理回路9に入力
される。このときの盗難振動検知信号Aは、レベルの高
い信号となる。
【0031】演算処理回路9は、この盗難振動検知信号
Aと、ノイズ成分検知信号Bとに基づいて、盗難の有無
を判定し、盗難検知信号Dを出力する。具体的には、ノ
イズ成分検知信号Bのレベルの一定期間の平均値LB
と、盗難振動検知信号AのレベルLA とを比較し、盗難
振動検知信号AのレベルLA がノイズ成分検知信号Bの
レベルの平均値LB を超えているときには、盗難検知信
号Dを出力する。
【0032】これにより、環境騒音による振動に影響さ
れることなく、盗難に関連した振動、すなわち、不審者
が車体を叩いたり、ドアをこじ開けたりするときの振動
を確実に検知することが可能となる。
【0033】次に、図1中に併せて示した振動波形図
(a)〜(k)を用いて、本発明の盗難検知装置の検知
動作を、再度説明する。
【0034】例えば、線路のそばに車両を止めていた場
合に、遠くの方から電車が近づいてくると、振動センサ
1は、(a)に示すように、この電車の接近により徐々
に大きくなっていく振動21aをリアルタイムに検知す
る。この振動21aは、に示すように、前段および後段
の増幅回路2,3で所定レベルまで増幅され(符号21
bにより示す)、さらに、(c)に示すように、第2の
増幅回路7でさらに増幅された後(符号21cにより示
す)、第2の信号処理回路8でデジタル信号に変換され
て、ノイズ成分検知信号Bとして演算処理回路9に入力
される。演算処理回路9では、入力されるノイズ成分検
知信号Bのレベルの一定期間(3秒等)の平均値LB を
演算により求め、この平均値LB でもって電子ボリュー
ム4 を制御するようになっている。つまり、電子ボリュ
ーム4を制御して、ノイズ成分検知信号Bのレベルの一
定期間の平均値LB が、予め設定された一定レベルLB0
以下となるように制御している((d)参照)。
【0035】そして、このようにしてノイズ成分のレベ
ルを常に一定レベルLB0以下に制御している状態で、例
えば、不審者が車体を叩いたり、ドアをこじ開けようと
した場合には、(e)に示すように、振動センサ1がこ
のときの振動31aを検知する。
【0036】この振動31aは、前段および後段の増幅
回路2,3、第2の増幅回路7および第2の信号処理回
路8を経て((f)中の符号31b、(g)中の符号3
1cにより示す)、ノイズ成分検知信号Bとして演算処
理回路9にも入力される。しかしながら、演算処理回路
9では、入力されるノイズ成分検知信号Bのレベルを一
定期間の平均値で見ているため、レベルの高い振動31
cが入力されても、一定期間の平均値で見たときには、
(h)に示すように、平均値LB のレベルが若干上昇す
る程度ですむ。
【0037】一方、このような盗難に関連する振動31
aは、前段および後段の増幅回路2,3を経てフィルタ
回路5を通過し((i)中の符号31dにより示す)、
第1の信号処理回路6でデジタル信号に変換されて盗難
振動検知信号Aとして演算処理回路9に入力される。こ
のときの盗難振動検知信号Aは、(j)に示すように、
レベルの高い信号となる。
【0038】演算処理回路9は、ノイズ成分検知信号B
の平均値LB と、盗難振動検知信号AのレベルLA とを
比較し、( k) に示すように、盗難振動検知信号Aのレ
ベルLA がノイズ成分検知信号Bのレベルの平均値LB
を超えているときには、盗難検知信号Dを出力する。こ
れにより、環境騒音による振動に影響されることなく、
盗難に関連した振動を確実に検知することができる。
【0039】なお、演算処理回路9では、盗難振動検知
信号AのレベルLA がノイズ成分検知信号Bのレベルの
平均値LB を超える状態が連続して続く場合(図2参
照)には、環境騒音(例えば、激しい夕立のような場
合)による誤検知の可能性が高いので、盗難検知信号D
を出力しない。また、盗難振動検知信号AのレベルLA
がノイズ成分検知信号Bのレベルの平均値LB を超えて
いる時間を計測し、計測時間が所定時間t1(例えば、
2.0ms等)を超えている場合(図3参照)にも、環
境騒音(例えば、木や石がぶつかったような場合)によ
る誤検知の可能性が高いので、盗難検知信号Dを出力し
ないようになっている。
【0040】なお、上記実施の形態では、第1の信号処
理回路6および第2の信号処理回路8としてA/D変換
器を使用した場合について説明しているが、コンパレー
タを使用する場合には、図4に示すような回路構成とな
る。すなわち、第1の信号処理回路6側のコンパレータ
については、演算処理回路9により可変抵抗VR2の抵
抗値を可変可能とすることにより、基準電圧のレベルを
制御できるようになっている。すなわち、演算処理回路
9は、ノイズ成分検知信号Bのレベルの平均値LB が上
昇していく場合には、ノイズ成分がフィルタ回路5を経
て第1の信号処理回路6にも入力される可能性があるの
で、平均値LB の上昇に伴いコンパレータ6の基準電圧
のレベルを高くしていく。これにより、ノイズ成分を盗
難振動検知信号Aとして検知することを防止している。
【0041】
【発明の効果】本発明の盗難検知装置によれば、第2の
信号処理回路より得られる第2の入力信号に基づいて電
子ボリュームを制御することにより、振動センサによっ
て検知され第1の増幅回路によって増幅されるノイズ成
分を常に一定レベルに制限するように構成したので、例
えば、この盗難検知装置を搭載した車両の近くを電車が
通過するときの騒音振動などを振動センサが感知したと
しても、そのような雑音的な振動は、常に一定レベルに
制限されることになる。そのため、このような雑音的な
振動を検知しているときに、実際に車体に触れたときの
振動を振動センサが感知したときには、そのときの振動
が第1の信号処理回路より第1の入力信号として演算処
理回路に入力されるので、演算処理回路では、実際に車
体に触れたときの振動を示す第1の入力信号と、雑音的
なノイズ成分を示す第2の入力信号とのレベル差を演算
することにより、盗難の有無を確実に判定することがで
きる。つまり、雑音成分に影響されて誤検知してしまう
といった不具合は発生しない。また、フィルタ回路の通
過帯域幅は、振動センサを軽車両に取り付けたときの振
動周波数から、高級車両に取り付けたときの振動周波数
までのほぼ全ての周波数帯が通過可能に設定されている
ので、本発明の盗難検知装置で全ての車種に対応するこ
とができる。
【0042】また、本発明の盗難検知装置によれば、演
算処理回路は、第2の入力信号のレベルの一定期間の平
均値と第1の入力信号のレベルとを比較し、第1の入力
信号のレベルが前記平均値を超えているときには、盗難
検知信号を出力するように構成したので、瞬間的に入っ
てきたノイズを平準化して一定レベルに抑え込むことが
できるため、このような瞬間的なノイズによる誤検知を
防止することができる。
【0043】また、本発明の盗難検知装置によれば、演
算処理回路は、第1の入力信号のレベルが第2の入力信
号のレベルの一定期間の平均値を超える状態が連続して
続く場合には、盗難検知信号を出力しないように構成し
ている。これにより、例えば、雨の降り始めなどの場合
には、雨が車体に連続的に当たるため、振動センサでは
この雨による振動を連続的に検知することになるが、本
発明によれば、このような連続的に検知されるノイズ成
分による誤検知を防止することができる。
【0044】また、本発明の盗難検知装置によれば、演
算処理回路は、第1の入力信号のレベルが第2の入力信
号のレベルの一定期間の平均値を超えている時間を計測
し、計測時間が所定時間を超えている場合には、盗難検
知信号を出力しないように構成している。すなわち、一
定レベルの信号が所定時間連続して計測される場合に
は、盗難に関連した信号というよりも、むしろ何かの環
境騒音による振動である可能性が高いので、本発明によ
れば、このような環境騒音の可能性が高い振動による誤
検知を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難検知装置の一実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図2】盗難振動検知信号のレベルがノイズ成分検知信
号のレベルの平均値を超える状態が連続して続く場合の
波形例を示す説明図である。
【図3】盗難振動検知信号のレベルがノイズ成分検知信
号のレベルの平均値を超えている時間を計測し、計測時
間が所定時間を超えている場合の波形例を示す説明図で
ある。
【図4】第1の信号処理回路および第2の信号処理回路
にコンパレータを使用する場合の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】従来の盗難検知装置の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 振動センサ 2,3 増幅回路 4 増幅率制御回路(電子ボリューム) 5 フィルタ回路 6 第1の信号処理回路(A/D変換器またはコンパレ
ータ) 7 第2の増幅回路 8 第1の信号処理回路(A/D変換器またはコンパレ
ータ) 9 演算処理回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両等に加わる振動を検知する振動セン
    サと、 振動センサにより検知した信号を増幅する第1の増幅回
    路と、 この第1の増幅回路の増幅率を制御する増幅率制御回路
    と、 前記第1の増幅回路の出力信号から環境騒音によるノイ
    ズ成分を除去するフィルタ回路と、 このフィルタ回路の出力信号をデジタル信号に変換して
    演算処理回路に入力する第1の信号処理回路と、 前記第1の増幅回路の出力信号をさらに増幅する第2の
    増幅回路と、 この第2の増幅回路により増幅された信号をデジタル信
    号に変換して前記演算処理回路に入力する第2の信号処
    理回路とを備え、 前記演算処理回路は、前記第2の信号処理回路より得ら
    れる第2の入力信号に基づいて前記増幅率制御回路を制
    御することにより、前記振動センサによって検知され前
    記第1の増幅回路によって増幅されるノイズ成分を一定
    レベルに制限するとともに、前記第1の信号処理回路よ
    り得られる第1の入力信号と前記第2の入力信号とに基
    づいて盗難の有無を判定し、盗難検知信号を出力するこ
    とを特徴とする盗難検知装置。
  2. 【請求項2】 前記増幅率制御回路が電子ボリュームで
    ある請求項1に記載の盗難検知装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理回路は、前記第2の入力信
    号のレベルの一定期間の平均値と前記第1の入力信号の
    レベルとを比較し、第1の入力信号のレベルが前記平均
    値を超えているときには、盗難検知信号を出力すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の盗難検知
    装置。
  4. 【請求項4】 前記演算処理回路は、第1の入力信号の
    レベルが前記平均値を超える状態が連続して続く場合に
    は、盗難検知信号を出力しないことを特徴とする請求項
    3に記載の盗難検知装置。
  5. 【請求項5】 前記演算処理回路は、第1の入力信号の
    レベルが前記平均値を超えている時間を計測し、計測時
    間が所定時間を超えている場合には、盗難検知信号を出
    力しないことを特徴とする請求項3または請求項4に記
    載の盗難検知装置。
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