JP2002245430A - タグ用外装材 - Google Patents

タグ用外装材

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JP2002245430A
JP2002245430A JP2001036707A JP2001036707A JP2002245430A JP 2002245430 A JP2002245430 A JP 2002245430A JP 2001036707 A JP2001036707 A JP 2001036707A JP 2001036707 A JP2001036707 A JP 2001036707A JP 2002245430 A JP2002245430 A JP 2002245430A
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plate
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upper lid
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JP2001036707A
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Takanori Endo
貴則 遠藤
Takashi Tsuchida
隆 土田
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大気中の湿度や塵埃及び外力からタグを保護
し、そのタグを物品に比較的容易に取付ける。 【解決手段】タグ用外装材は、可撓性を有しかつ貫通孔
11aが形成された中板11と、可撓性を有し中板の上
面に貫通孔を塞ぐように密着した上板12と、可撓性を
有し中板の下面に貫通孔を塞ぐように密着した下板13
とを備え、上板と貫通孔と下板とにより形成される密閉
空間にタグ21を収容するように構成される。可撓性を
有しかつ第1凹部が形成された上蓋と、可撓性を有し上
蓋の下面に第1凹部を塞ぐように密着した下蓋とを備
え、第1凹部と下蓋とにより形成される密閉空間にタグ
を収容するように構成してもよい。外装材が樹脂により
形成された場合次の式を満たすのが良い。(Ta3−t
a3)<(700/E)但し、Taは外装材の厚さ、taは
密閉空間の高さ、Eは樹脂のヤング率である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(無線周
波数識別:Radio Frequency Identification)技術又は
EAS(電子式物品監視:Electronic Article Sureill
annce)技術を用いたタグを収容し、その状態で識別又
は監視される物品に取付けられるタグ用外装材に関す
る。更に詳しくは、識別又は監視される物品における曲
面にタグを取付けることができる可撓性を有するタグ用
外装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RFID技術又はEAS技術を用
いたタグとして、アンテナコイルに物品に関する情報を
記憶したICチップ又は共振用のコンデンサを電気的に
接続したタグが知られている。これらのタグに用いられ
る従来のアンテナコイルは、棒状又は板状に形成された
磁芯部材に、この磁芯部材の軸線を中心として螺旋状に
コイル本体を巻回している。これらのタグは専用の外装
材により被覆され、識別又は監視される物品の平面部分
に取付けられる。このようにして物品の平面部分に取付
けられたタグは、ICチップに記憶された情報を読みと
ることにより、又は特定周波数の電波に対して共振する
か否かによりその物品を識別又は監視するように構成さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアンテ
ナコイルは棒状又は板状に形成された磁芯部材を有する
ため、そのアンテナコイルを備えるタグも棒状又は平板
状のものになり、円板状の物品における湾曲した外側面
や、図11に示すような円筒状の配管2の湾曲した外側
面にそのタグ3を密着させた状態で取付けることができ
ない不具合があった。この場合、予め湾曲させた磁芯部
材を用いて物品の湾曲面に相応して湾曲するタグを得る
ことによりその湾曲面にタグを密着させることも考えら
れるが、予め異なる曲率半径で湾曲させた複数種類のタ
グを準備する必要があり、その管理負担が増加する不具
合がある。また、図12に示すように、物品2の曲率し
た外側面に取付けられる湾曲面又はV字状の断面を有す
るスペーサ4を介してタグ3を取付ければ、複数種類の
タグ3を準備する必要はなくなるが、物品2とタグ3の
間にスペーサ4が介在することから、タグ3が物品2か
ら突出してその物品2を搬送する途中でそのタグ3が周
囲の物に接触する不具合がある。
【0004】この点を解消するためには、このタグ自体
に可撓性を持たせ、そのタグを物品の湾曲した外面に相
応して湾曲させ、その状態で物品に直接付設することが
考えられる。この場合タグを被覆する外装材にあって
は、タグ自体が可撓性を有することから、その外装材は
タグを収容した状態でそのタグとともに物品の湾曲した
外表面に相応して湾曲可能なものでなければならず、か
つ湾曲した状態で識別又は監視する物品に比較的容易に
付設し得るものであることが要求される。また、その外
装材はタグを被覆して大気中の湿度や塵埃及び周囲の物
に接触することに起因する外力からタグを保護するもの
であるため、タグとともに湾曲させた状態でその本来的
機能を有効に発揮するものであることが要求される。本
発明の目的は、タグを収容した状態でそのタグとともに
物品の湾曲した外表面に相応して湾曲可能なタグ用外装
材を提供することにある。本発明の別の目的は、タグと
ともに湾曲させた状態で大気中の湿度や塵埃及び周囲の
物に接触することに起因する外力からタグを有効に保護
し得るタグ用外装材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、可撓性を有しかつ貫通孔11aが形
成された中板11と、可撓性を有し中板11の上面に貫
通孔11aを塞ぐように密着した上板12と、可撓性を
有し中板11の下面に貫通孔11aを塞ぐように密着し
た下板13とを備え、上板12と貫通孔11aと下板1
3とにより形成される密閉空間にタグ21を収容するよ
うに構成したタグ用外装材である。この請求項1に係る
タグ用外装材では、貫通孔11aを塞ぐように中板11
の上面及び下面に上板12及び下板13を密着させ、上
板12と貫通孔11aと下板13とにより形成される密
閉空間にタグ21を収容することにより、そのタグ21
を外気から隔離して大気中の湿度や塵埃から保護するこ
とができる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図2に示すように、上板12、中板11及
び下板13がそれぞれ樹脂により形成され、上板12及
び下板13がそれぞれ中板11と同一外形を有し、かつ
次の式(1)を満たすタグ用外装材である。 (Ta3−ta3)<(700/E) …… (1) 但し、Taは上板12、中板11及び下板13の各厚さ
を合計したmm単位で表される厚さ、taは密閉空間の
mm単位で表される高さ、Eは樹脂のkg/mm2単位
で表されるヤング率であり上板12,中板11及び下板
13がそれぞれ異なる樹脂である場合には最も大きなヤ
ング率である。この請求項2に係るタグ用外装材では、
タグ21を収容し、中板11の上面及び下面に上板12
及び下板13を密着させた状態で、タグ用外装材全体の
可撓性が確保され、湾曲させた状態で物品の湾曲面に直
接付設することが可能になる。ここでタグ21自体も外
装材と同様に可撓性を有することが、物品の湾曲面に直
接付設するときにタグ21の割れを防止することがで
き、好ましい。
【0007】請求項3に係る発明は、図5に示すよう
に、可撓性を有しかつ第1凹部61aが形成された上蓋
61と、可撓性を有し上蓋61の下面に第1凹部61a
を塞ぐように密着した下蓋62とを備え、第1凹部61
aと下蓋62とにより形成される密閉空間にタグ21を
収容するように構成したタグ用外装材である。この請求
項3に係るタグ用外装材では、第1凹部61aを塞ぐよ
うに上蓋61の下面に下蓋62を密着させ、第1凹部6
1aと下蓋62とにより形成される密閉空間にタグ21
を収容することにより、そのタグ21を外気から隔離し
て大気中の湿度や塵埃から保護することができる。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、図7に示すように、上蓋61が第1凹部6
1aの開口部周囲に第1フランジ部61bを有するタグ
用外装材である。この請求項4に係るタグ用外装材で
は、シート状の可撓性を有する樹脂又は合成ゴム若しく
は金属を成型することにより上蓋61を作ることが可能
になり、比較的安価なタグ用外装材を得ることが可能に
なる。請求項5に係る発明は、請求項3に係る発明であ
って、図8に示すように、上蓋61に形成された第1凹
部61aの開口部と同一の大きさの開口部を有する第2
凹部72aが形成され、第1凹部61aと第2凹部72
aにより形成される密閉空間にタグ21を収容するよう
に構成したタグ用外装材である。この請求項5に係るタ
グ用外装材では、凹部が形成された可撓性を有する部品
を上蓋61及び下蓋72の双方として使用することがで
き、部品点数を減少させてその管理負担を軽減させるこ
とができる。
【0009】請求項6に係る発明は、請求項5に係る発
明であって、図10に示すように、上蓋61が第1凹部
61aの開口部周囲に第1フランジ部61bを有し、下
蓋72が第2凹部72aの開口部周囲に第2フランジ部
72bを有するタグ用外装材である。この請求項6に係
るタグ用外装材では、シート状の可撓性を有する樹脂又
は合成ゴム若しくは金属を成型することにより上蓋61
及び下蓋72をそれぞれ作ることが可能になり、更に安
価なタグ用外装材を得ることが可能になる。
【0010】請求項7に係る発明は、請求項3ないし6
いずれか記載の発明であって、図6に示すように、上蓋
61及び下蓋62がそれぞれ樹脂により形成され、下蓋
62が前記上蓋61と同一外形を有し、かつ次の式
(2)を満たすタグ用外装材である。 (Tb3−tb3)<(700/E) …… (2) 但し、Tbは上蓋61及び下蓋62の各厚さを合計した
mm単位で表される厚さ、tbは密閉空間のmm単位で
表される高さ、Eは樹脂のkg/mm2単位で表される
ヤング率であり上蓋61及び下蓋62が異なる樹脂であ
る場合には大きなヤング率である。この請求項7に係る
タグ用外装材では、上蓋61の下面に下蓋62を密着さ
せた状態におけるタグ用外装材全体の可撓性が確保さ
れ、湾曲させた状態で物品の湾曲面に直接付設すること
が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の
タグ用外装材10は、中板11と上板12と下板13を
備える。この中板11と上板12及び下板13はそれぞ
れ可撓性を有するように作られ、中板11の中央部分に
は貫通孔11aが形成される。そして上板12及び下板
13はその貫通孔11aを塞ぐように中板11の上面及
び下面に密着可能に構成される。中板11は収容すべき
タグ21の高さより厚く形成され、貫通孔11aはその
タグ21を収容可能な大きさに形成される。具体的に図
に示すような方形状のアンテナコイル22を有するタグ
21では、貫通孔11aもそのタグ21の形状に相応し
て方形状に形成され、その貫通孔11aの縦及び横の寸
法はタグ21を収容可能にするために、そのタグ21の
縦及び横寸法より大きく形成される。そしてこの中板1
1の上面及び下面に上板12及び下板13を密着させた
状態で、上板12と貫通孔11aと下板13とにより形
成される密閉空間にタグ21を収容するように構成され
る。
【0012】中板11と上板12及び下板13は、例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレ
ン(PE)、合成高分子ポリアミド(商標名「ナイロ
ン」)等の樹脂、合成ゴム、工業用純アルミニウムや工
業用純銅等からなる金属箔板によりそれぞれ可撓性を有
するように作られ、それぞれが同一の材料であっても、
また材料が異なるものであっても良い。但し、アルミニ
ウムや銅等の金属箔板を用いる場合には、受信又は発信
する電波による渦電流の発生を考慮する必要があるた
め、物品に取付けられる上板12又は下板13のいずれ
か一方にのみ使用することが必要である。また、上板1
2及び下板13は、中板11の上面及び下面から貫通孔
11aを塞ぐことができる大きさであれば、その大きさ
は問わないが、中板11と同一の外形形状にそれぞれ形
成すれば、中板11の上面及び下面に上板12及び下板
13を密着させた状態で直方体を形成し、その取り扱い
と見栄えを向上させることができる。
【0013】また、上板12、中板11及び下板13を
それぞれ樹脂により形成し、上板12及び下板13をそ
れぞれ中板11と同一の外形形状にした場合、図2に示
すように、上板12、中板11及び下板13の各厚さを
合計したmm単位で表される厚さをTaとし、上板12
と貫通孔11aと下板13とにより形成される密閉空間
のmm単位で表される高さをtaとし、樹脂のkg/m
2単位で表されるヤング率をEとしたとき(Ta3−ta
3)<(700/E)の式を満たすことが好ましい。な
お、中板11及び下板13がそれぞれ異なる樹脂により
形成された場合におけるEの値は、その異なる樹脂にお
ける最も大きなヤング率が用いられる。この式を満たす
ことにより上板12、中板11及び下板13からなる本
発明のタグ用外装材10は、タグ21を収容した状態に
おける可撓性が確保される。
【0014】このように構成されたタグ用外装材の使用
方法を説明する。このタグ用外装材10は、RFID技
術又はEAS技術を用いたタグ21を図2で示すように
収容し、その状態で図3に示すような物品26に取付け
られるものである。この実施の形態ではRFID技術を
用いたタグ21を収容する場合を示し、図3に示すよう
に多段に積み重ねられた円板状の物品26の湾曲した外
表面に取付ける場合を説明する。
【0015】RFID技術を用いたタグ21には、物品
26毎に異なる固有の情報が記憶されたICチップ23
と、ICチップ23に電気的に接続されたアンテナコイ
ル22とを備える。アンテナコイル22は板状の磁芯部
材22aと、コイル本体22bとを有し、この実施の形
態における磁芯部材22aは、金属又はフェライトの粉
末又はフレークとプラスチックとの複合材により可撓性
を有するように射出成形又は圧縮成形することにより形
成される。これによりタグ21は可撓性を有する。一
方、コイル本体22は、この磁芯部材22aにその軸芯
を中心として螺旋状に巻回され、タグ21はこのアンテ
ナコイル22のコイル本体22bにICチップ23を電
気的に接続することにより作られる。
【0016】ICチップ23は図4に示すように、電源
回路23aと、無線周波数(RF)回路23bと、変調
回路23cと、復調回路23dと、CPU23eと、こ
のCPU23eに接続され物品26に固有の情報が記憶
されるメモリ23fとを有する。メモリ23fはROM
(read only memory)、RAM(ramdom-access memor
y)及びEEPROM(electrically erasable program
mable read only memory)を含み、CPU23eの制御
の下で識別手段24からの電波のデータ通信による読出
しコマンドに応じて記憶されたデータの読出しを行うと
ともに、識別手段24からの書込みコマンドに応じてデ
ータの書込みが行われる。
【0017】アンテナコイル22にICチップ23が電
気的に接続されて作られたタグ21は本発明の外装材1
0に収容される。タグ21の収容は図1に示すように、
そのタグ21を中板11の貫通孔11aに挿入し、タグ
21を貫通孔11aの内部に位置させた状態で、その貫
通孔11aを塞ぐように中板11の上面及び下面に上板
12及び下板13を密着させる。密着手段は接着剤や加
熱することにより密着させるホットメルトを介して行わ
れるか、中板11と上板12及び下板13がそれぞれ樹
脂で形成されている場合には超音波溶着より行っても良
い。中板11に上板12及び下板13を密着させると、
上板12と貫通孔11aと下板13とにより形成される
密閉空間にタグ21が収容され、このタグ21は外気か
ら隔離されて大気中の湿度や塵埃から保護されることに
なる。
【0018】図2に示すように、タグ21を収容した本
発明の外装材10は識別される物品26に取付けられ
る。この場合、外装材10を構成する上板12又は下板
13の平面部分を接着剤又は両面粘着テープを介して接
着されるが、本発明の外装品は中板11と上板12及び
下板13がそれぞれ可撓性を有するように作られ、中板
11に上板12及び下板13が密着された状態でもその
可撓性を失わないので、図3に示すように湾曲した物品
26の外表面に相応して湾曲させることができ、そのよ
うに湾曲させて物品26の外表面に付設させることによ
り、収容したタグ21が物品26から著しく突出するこ
とはなく、その物品26を搬送する際にタグ21が周囲
の物に接触することを防止することができる。
【0019】このようにRFID用タグ21が本発明の
外装材10を介して取付けられた物品26は、その管理
者により持ち運び可能なハンディ型の識別手段24を用
いて管理される。具体的には図4に示すように、識別手
段24の送受信アンテナ24aをタグ21に近付け、送
受信アンテナ24aからタグ21のアンテナコイル22
に向けて質問信号を特定周波数の電波により送信する。
送信された質問信号の電波はタグ21のアンテナコイル
22に受信される。アンテナコイル22に電気的に接続
されたICチップ23のCPU23eは、この質問信号
に基づいてメモリ23fに書込まれていたその物品26
に関する情報を送信する。送信されたデータは識別手段
24の送受信アンテナ24aが受信し、その物品26固
有の情報を識別手段24の表示部24bに表示する。管
理者は表示部24bに表示された情報を見てその物品2
6の管理を行う。
【0020】次に本発明の第2の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図5に示すように、この実施の形態に
おけるタグ用外装材60は上蓋61と下蓋62を備え、
この上蓋61と下蓋62はそれぞれ可撓性を有するよう
に作られる。上蓋61は直方体からなる形状に形成さ
れ、その下面における中央部分には第1凹部61aが形
成される。そして下蓋62は平板状に形成され、その第
1凹部61aを塞ぐように上蓋61の下面に密着可能に
構成される。第1凹部61aは収容すべきタグ21の高
さより深く形成され、第1凹部61aはそのタグ21を
収容可能な大きさに形成される。そしてこの上蓋61の
下面に下蓋62を密着させた状態で、第1凹部61aと
下蓋62とにより形成される密閉空間にタグ21を収容
するように構成される。
【0021】上蓋61と下蓋62は、例えばポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、
合成高分子ポリアミド(商標名「ナイロン」)等の樹
脂、合成ゴム、工業用純アルミニウムや工業用純銅等の
金属箔板によりそれぞれ可撓性を有するように作られ、
それぞれが同一の材料であっても、その材料が異なるも
のであっても良い。但し、アルミニウムや銅等の金属箔
板を用いる場合には、上蓋61に使用するための加工が
比較的困難であり、また受信又は発信する電波による渦
電流の発生を考慮する必要があるため、物品26に取付
けられる下蓋62にのみ使用することが必要である。ま
た、下蓋62は、上蓋61の下面から第1凹部61aを
塞ぐことができる大きさであれば、その大きさは問わな
いが、上蓋61と同一の外形形状に形成すれば、上蓋6
1の下面に下蓋62を密着させた状態で直方体を形成
し、その取り扱いと見栄えを向上させることができる。
【0022】図6に示すように、上蓋61及び下蓋62
がそれぞれ樹脂により形成し、上板12及び下蓋62を
それぞれ上蓋61と同一の外形形状にした場合、上蓋6
1及び下蓋62の各厚さを合計したmm単位で表される
厚さをTbとし、第1凹部61aと下蓋62とにより形
成される密閉空間のmm単位で表される高さをtbと
し、樹脂のkg/mm2単位で表されるヤング率をEと
したとき(Tb3−tb3)<(700/E)の式を満たす
ことが好ましい。上蓋61及び下蓋62がそれぞれ異な
る樹脂により形成された場合におけるEの値は、その異
なる樹脂における最も大きなヤング率が用いられる。こ
の式を満たすことにより上蓋61及び下蓋62からなる
本発明のタグ用外装材60は、タグ21を収容した状態
における可撓性が確保される。
【0023】このように構成されたタグ用外装材60の
使用方法を説明する。図6に示すように、このタグ用外
装材60はRFID技術又はEAS技術を用いたタグ2
1を収容し、その状態で物品26に取付けられる。アン
テナコイル22にICチップ23が電気的に接続されて
作られたタグ21の収容は、図5に示すように、そのタ
グ21を上蓋61の第1凹部61aに挿入し、タグ21
を第1凹部61aの内部に位置させた状態で、その第1
凹部61aを塞ぐように上蓋61の下面に下蓋62を密
着させる。密着手段は接着剤や加熱することにより密着
させるホットメルトを介して行われるか、上蓋61及び
下蓋62がそれぞれ樹脂で形成されている場合には超音
波溶着より行っても良い。上蓋61に下蓋62を密着さ
せると、図6に示すように第1凹部61aと下蓋62と
により形成される密閉空間にタグ21が収容され、この
タグ21は外気から隔離されて大気中の湿度や塵埃から
保護される。
【0024】この外装材60はタグ21を収容した状態
で識別される物品26に取付けられる。この場合、外装
材60を構成する上蓋61の上面又は下蓋62の下面に
おける平面部分を接着剤又は両面粘着テープを介して接
着されるが、本発明の外装品は上蓋61及び下蓋62が
それぞれ可撓性を有するように作られ、上蓋61に下蓋
62が密着された状態でもその可撓性を失わないので、
図6に示すように湾曲した物品26の外表面に相応して
湾曲させることができ、そのように湾曲させて物品26
の外表面に付設させることにより、タグ21を収容した
外装材60が物品26から著しく突出することはなく、
その物品26を搬送する際に外装材60が周囲の物に接
触することを回避でき、その接触に起因するタグ21の
破損を防止することができる。これ以外の動作は上述し
た第1の実施の形態と同一であるので繰り返しての説明
を省略する。
【0025】なお上述した第2の実施の形態では、上蓋
61は直方体からなる形状に形成された上蓋61を説明
したが、図7に示すように、第1凹部61aの開口部周
囲に第1フランジ部61bを有する上蓋61を用いても
良い。このような形状であれば、シート状の可撓性を有
する樹脂又は合成ゴム若しくは金属を成型することによ
り上蓋61を作ることが可能になり、比較的安価なタグ
用外装材60を得ることが可能になる。
【0026】次に本発明の第3の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図8に示すように、本発明のタグ用外
装材70は第2実施の形態における上蓋61と、その上
蓋61に形成された第1凹部61aの開口部と同一の大
きさの開口部を有する第2凹部72aが形成された下蓋
72を備える。この下蓋72は可撓性を有するように作
られ、この実施の形態では直方体からなる形状に形成さ
れて、その上面における中央部分に第2凹部72aが形
成される。そして第2凹部72aを第1凹部61aに対
向させた状態で下蓋72は上蓋61の下面に密着可能に
構成され、密着した状態で第1凹部61a及び第2凹部
72aとにより形成される密閉空間にタグ21を収容す
るように構成される。
【0027】このように構成されたタグ用外装材70の
使用方法を説明する。アンテナコイル22にICチップ
23が電気的に接続されて作られたタグ21を、上蓋6
1の第1凹部61a又は下蓋72の第2凹部72aに挿
入し、その第1凹部61aを塞ぐように第2凹部72a
を対向させて上蓋61の下面に下蓋72を密着させる。
密着手段は接着剤や加熱することにより密着させるホッ
トメルトを介して行われるか、上蓋61と下蓋72がそ
れぞれ樹脂で形成されている場合には超音波溶着より行
っても良い。上蓋61に下蓋72を密着させると、図9
に示すように、第1凹部61aと第2凹部72aとによ
り形成される密閉空間にタグ21が収容され、このタグ
21は外気から隔離されて大気中の湿度や塵埃から保護
される。
【0028】この外装材70はタグ21を収容した状態
で識別される物品26に取付けられる。この場合、外装
材70を構成する上蓋61の上面又は下蓋72の下面に
おける平面部分を接着剤又は両面粘着テープを介して接
着されるが、本発明の外装品は上蓋61及び下蓋72が
それぞれ可撓性を有するように作られ、上蓋61に下蓋
72が密着された状態でもその可撓性を失わないので、
湾曲した物品26の外表面に相応して湾曲させることが
でき、そのように湾曲させて物品26の外表面に付設さ
せることにより、タグ21を収容した外装材70が物品
26から著しく突出することはなく、その物品26を搬
送する際に外装材70が周囲の物に接触することを回避
でき、その接触に起因するタグ21の破損を防止するこ
とができる。これ以外の動作は上述した第2の実施の形
態と同一であるので繰り返しての説明を省略する。
【0029】なお上述した第3の実施の形態では、直方
体からなる形状に形成された下蓋72を説明したが、図
10に示すように、上蓋61が第1凹部61aの開口部
周囲に第1フランジ部61bを有する場合、第2凹部7
2aの開口部周囲にその第1フランジ部61bに対向す
る第2フランジ部71bを有する下蓋72を用いること
が好ましい。このような形状であれば、シート状の可撓
性を有する樹脂又は合成ゴム若しくは金属を成型するこ
とにより上蓋61及び下蓋72の双方を作ることが可能
になり、単一の成形型で上蓋61及び下蓋72を作るこ
とができ、更に安価なタグ用外装材70を得ることが可
能になる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、可
撓性を有しかつ貫通孔が形成された中板と、可撓性を有
し中板の上面に貫通孔を塞ぐように密着した上板と、可
撓性を有し中板の下面に貫通孔を塞ぐように密着した下
板とを備え、上板と貫通孔と下板とにより形成される密
閉空間にタグを収容するように構成したので、その密閉
空間に収容することにより、そのタグを外気から隔離し
て大気中の湿度や塵埃から保護することができる。
【0031】また、可撓性を有しかつ第1凹部が形成さ
れた上蓋と、可撓性を有し上蓋の下面に第1凹部を塞ぐ
ように密着した下蓋とを備え、第1凹部と下蓋とにより
形成される密閉空間にタグを収容するように構成して
も、そのタグを外気から隔離して大気中の湿度や塵埃か
ら保護することができる。この場合、第1凹部の開口部
周囲に第1フランジ部を有する上蓋であれば、シート状
の可撓性を有する樹脂又は合成ゴム若しくは金属を成型
することにより上蓋を作ることが可能になる。また、上
蓋に形成された第1凹部の開口部と同一の大きさの開口
部を有する第2凹部が形成され、第1凹部と第2凹部に
より形成される密閉空間にタグを収容するように構成す
れば、凹部が形成された可撓性を有する部品を上蓋及び
下蓋の双方として使用することができ、部品点数を減少
させてその管理負担を軽減させることができる。更に、
上蓋が第1凹部の開口部周囲に第1フランジ部を有し、
下蓋が第2凹部の開口部周囲に第2フランジ部を有する
タグ用外装材であれば、シート状の可撓性を有する樹脂
又は合成ゴム若しくは金属を成型することにより上蓋及
び下蓋をそれぞれ作ることが可能になり、比較的安価な
タグ用外装材を得ることが可能になる。
【0032】一方、上板、中板及び下板の各厚さを合計
した厚さ又は上蓋及び下蓋の各厚さを合計した厚さと、
密閉空間の高さと、樹脂のヤング率が、上述した式
(1)又は(2)を満たすようにすれば、タグ用外装材
全体の可撓性が確保され、湾曲させた状態で物品の湾曲
面に直接付設することが可能になり、タグを有効に保護
するとともに、物品への取付けを比較的容易に行うこと
ができる。また、そのタグ用外装材を湾曲させた状態で
物品の湾曲面に直接付設することにより、そのタグ外装
材の物品からの突出量を従来に比較して減少させること
ができ、物品の搬送中に周囲の物に接触するのを回避す
ることによりタグの破損を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のタグ用外装材を示す分解
斜視図。
【図2】タグを収容し物品に付設された外装材の断面構
成を示す図3のA−A線断面図。
【図3】タグを収容した外装材が外周面に付設されて積
み上げられた複数の円板状の物品を示す斜視図。
【図4】識別手段の送受信アンテナを対向させたタグの
構成を図。
【図5】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する分
解斜視図。
【図6】タグを収容して物品に付設されたその外装材の
断面構成を示す図2に対応する断面図。
【図7】上蓋が第1凹部の開口部周囲に第1フランジ部
を有するタグ用外装材の一部を切り欠いた斜視図。
【図8】本発明の第3実施形態を示す図5に対応する分
解斜視図。
【図9】タグを収容して物品に付設されたその外装材の
断面構成を示す図6に対応する断面図。
【図10】下蓋が第2凹部の開口部周囲に第2フランジ
部を有するタグ用外装材の一部を切り欠いた斜視図。
【図11】平板状のタグを円筒の湾曲した外面に取付け
た従来例を示す断面図。
【図12】そのタグをスペーサを介してその外面に取付
けた図11に対応する断面図。
【符号の説明】
10,60,70 タグ用外装材 11 中板 11a 貫通孔 12 上板 13 下板 21 タグ 61 上蓋 61a 第1凹部 61b 第1フランジ部 62 下蓋 72 下蓋 72a 第2凹部 72b 第2フランジ部 Ta 上板、中板及び下板の各厚さを合計した厚さ Tb 上蓋及び下蓋の各厚さを合計した厚さ ta,tb 密閉空間の高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八幡 誠朗 東京都文京区小石川1丁目12番14号 知財 サービス株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA10 MB10 NA08 PA18 PA33 RA02 RA07 RA12 TA22 5B035 BA05 BB09 CA23 5C084 AA03 AA09 BB11 CC35 DD07 EE07 5J046 AA02 AA06 AA14 AB12 RA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有しかつ貫通孔(11a)が形成さ
    れた中板(11)と、可撓性を有し前記中板(11)の上面に前
    記貫通孔(11a)を塞ぐように密着した上板(12)と、可撓
    性を有し前記中板(11)の下面に前記貫通孔(11a)を塞ぐ
    ように密着した下板(13)とを備え、 前記上板(12)と前記貫通孔(11a)と前記下板(13)とによ
    り形成される密閉空間にタグ(21)を収容するように構成
    したタグ用外装材。
  2. 【請求項2】 上板(12)、中板(11)及び下板(13)がそれ
    ぞれ樹脂により形成され、前記上板(12)及び前記下板(1
    3)がそれぞれ前記中板(11)と同一外形を有し、かつ次の
    式(1)を満たす請求項1記載のタグ用外装材。 (Ta3−ta3)<(700/E) …… (1) 但し、Taは前記上板(12)、前記中板(11)及び前記下板
    (13)の各厚さを合計したmm単位で表される厚さ、ta
    は密閉空間のmm単位で表される高さ、Eは樹脂のkg
    /mm2単位で表されるヤング率であり前記上板(12),
    前記中板(11)及び前記下板(13)がそれぞれ異なる樹脂で
    ある場合には最も大きなヤング率である。
  3. 【請求項3】 可撓性を有しかつ第1凹部(61a)が形成
    された上蓋(61)と、可撓性を有し前記上蓋(61)の下面に
    前記第1凹部(61a)を塞ぐように密着した下蓋(62,72)と
    を備え、 前記第1凹部(61a)と前記下蓋(62,72)とにより形成され
    る密閉空間にタグ(21)を収容するように構成したタグ用
    外装材。
  4. 【請求項4】 上蓋(61)が第1凹部(61a)の開口部周囲
    に第1フランジ部(61b)を有する請求項3記載のタグ用
    外装材。
  5. 【請求項5】 上蓋(61)に形成された第1凹部(61a)の
    開口部と同一の大きさの開口部を有する第2凹部(72a)
    が形成され、前記第1凹部(61a)と前記第2凹部(72a)に
    より形成される密閉空間にタグ(21)を収容するように構
    成した請求項3記載のタグ用外装材。
  6. 【請求項6】 上蓋(61)が第1凹部(61a)の開口部周囲
    に第1フランジ部(61b)を有し、下蓋(72)が第2凹部(72
    a)の開口部周囲に第2フランジ部(72b)を有する請求項
    5記載のタグ用外装材。
  7. 【請求項7】 上蓋(61)及び下蓋(62,72)がそれぞれ樹
    脂により形成され、前記下蓋(62,72)が前記上蓋(61)と
    同一外形を有し、かつ次の式(2)を満たす請求項3な
    いし6いずれか記載のタグ用外装材。 (Tb3−tb3)<(700/E) …… (2) 但し、Tbは前記上蓋(61)及び前記下蓋(62,72)の各厚さ
    を合計したmm単位で表される厚さ、tbは密閉空間の
    mm単位で表される高さ、Eは樹脂のkg/mm2単位
    で表されるヤング率であり前記上蓋(61)及び前記下蓋(6
    2,72)が異なる樹脂である場合には大きなヤング率であ
    る。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006309582A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Hitachi Ltd 無線icタグ、及び無線icタグの製造方法

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