JPH11227935A - 非接触タグ取付具 - Google Patents

非接触タグ取付具

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JPH11227935A
JPH11227935A JP10032851A JP3285198A JPH11227935A JP H11227935 A JPH11227935 A JP H11227935A JP 10032851 A JP10032851 A JP 10032851A JP 3285198 A JP3285198 A JP 3285198A JP H11227935 A JPH11227935 A JP H11227935A
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JP
Japan
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contact
tag
contact tag
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mounting
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Application number
JP10032851A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kuromaru
廣志 黒丸
Satoshi Kiriyama
聰 桐山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11227935A publication Critical patent/JPH11227935A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その構造に工夫を施すことにより、取り付け
るべき所要の部位の形状に左右され難く、その形状にか
かわらず高い取り付け強度を得られる他、構造が簡単で
あり、低コストで製造可能な非接触タグ取付具を提供で
きるようにする。 【解決手段】 非接触タグ10を取り付けるべき所要の
部位に装着しうる非接触タグ取付本体22と、その非接
触タグ取付本体22に付設され、非接触タグ10を着脱
自在に包持しうる非接触タグ包持部材21とをそなえて
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データキャリアと
して使用する非接触IDタグを物品へ取り付ける際に用
いて好適な非接触タグ取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バーコードに代わる物流の仕分け
装置として、必要な情報を記憶させた半導体メモリをそ
なえた非接触タグ(データキャリア)を用いた装置が注
目を集めている。すなわち、非接触タグを何らかの手段
で物品に取り付けるとともに、必要に応じて半導体メモ
リに記憶させた情報を読み出すことにより、物品の仕分
けを行なうものである。
【0003】さて、このようなデータキャリアを物品に
取り付けるための従来の非接触タグ取付具について、特
開平5−107352号公報に記載されたデータキャリ
アを用いて説明すると、図5(a),(b)は従来のデ
ータキャリアの取り付け手法を模式的に示す斜視図であ
る。従来の取り付け手法は、図5(a),(b)に示す
ように、ボルト102の頭部に形成した円形の溝103
に、円筒形に形成されたデータキャリア101を埋設
し、ボルト102とデータキャリア101とを接着剤で
固定した後、このボルト102を物品を搬送するパレッ
トや物品自体にねじ込むことにより物品に取り付けるよ
うになっている。又、接着剤によりデータキャリア10
1をボルト102の溝103に嵌め込んで固定した状態
で、ボルト102の頭部の上面が平坦になるように構成
されている。
【0004】このような構成により、データキャリア1
01を取り付けたボルト102を物品を搬送するパレッ
トや物品自体にねじ込んで取り付け、データキャリア1
01にその物品の情報等を書き込み、図示しない書込/
読出制御ユニットとの間でデータ伝送を行なう。また、
他の従来のデータキャリアの取付具を、図6〜図8に示
す特開平2−305233号公報に記載されたデータキ
ャリアを用いて説明すると、図6は従来のデータキャリ
アの取付具の構成を模式的に示す側断面図、図7は図6
の部分拡大図である。
【0005】特開平2−305233号公報に記載され
たデータキャリア132は、図6に示すように、紡績工
場等における糸巻として用いられるスプール130に備
えつけられるものであり、無人紡績工場におけるスプー
ル搬送作業の自動制御に使用されるものである。このデ
ータキャリア132は、図7に示すように、ポリミドフ
ィルム等からなるフレキシブル基板上(図示せず)に、
IC回路132b,受信コイル134,送信アンテナ1
36および電池135等を実装することにより構成され
るものである。
【0006】また、スプール130の上端部には、図7
に示すように、外筒体130aが圧入または接着等の手
段により固着されており、又、この外筒部130aの内
側には四角柱状の中筒体130bが形成されている。更
に、中筒体130bの各側面と外筒部130aの内面と
の間には、空間Sが形成され、この空間S内にデータキ
ャリア132が、そのフレキシブル基板を折り曲げて中
筒体130bの側面に装着されるようになっている。
【0007】なお、中筒体130bの側面には係合爪
〔この係合爪は、後述の図8(b)中に符号130cで
示す係合爪に相当する〕および嵌合突起〔この嵌合突起
は、後述の図8(b)中に符号130dで示す嵌合突起
に相当する〕が突設されている一方、データキャリア1
32にはそれらと係合するように図示しない切込みおよ
び係合穴がそれぞれ形成されており、データキャリア1
32を空間Sに配設する際には、これらによりピン止め
のような形でデータキャリア132の中筒体130bへ
の固定装着を容易に行なうことができるようになってい
る。
【0008】また、空間S内にはカウンタウエイト13
8が収納固定されており、このカウンタウエイト138
によりスプール130が回転する際の、データキャリア
132の位置ずれや有害な振動等の発生を阻止するよう
になっている。このような構成により、データキャリア
132を、中筒体130bの各側面と外筒部130aの
内面との間に形成された空間Sに、スプール130と同
軸になるように配置し、装着することにより、スプール
130自体の外形をほとんど変更することなく、その内
部空間にデータキャリア132および電池135その他
の部品を安定して配設することができ、簡単な構成で、
図示しないスキャナとの間においてデータを授受し、ス
プール130の移動制御を行なうことができるようにな
っている。
【0009】また、図8は図6,図7に示すデータキャ
リアの変形例を説明するための図であり、図8(a)は
データキャリア装置部の樹脂成形手法を説明するための
部分拡大図、図8(b)は図8(a)のVIIIa−VIIIa
断面図である。この図8(a),(b)に示すデータキ
ャリア装置部は、図7に示す、フレキシブル基板上に一
体実装した送信用アンテナ136をそなえたデータキャ
リア132に代えて、送信用アンテナ137を外部にそ
なえたデータキャリア132′をそなえるとともに、送
信用アンテナ137を中筒体130bの下方周縁に直接
捲回装着している他、中筒体130bの側面に樹脂充填
用湯窓139が形成されているものであり、その他の部
分は図7に示すデータキャリア132と同様に構成され
ている。なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一も
しくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省
略する。′
【0010】また、スプール130の外筒部130aと
中筒体130bとの間であってデータキャリア132′
が収納されている空間Sの隙間には、エポキシ樹脂等の
充填用樹脂が流し込まれるようになっており、スプール
130の上方開口端から充填用樹脂材料のエポキシ樹脂
等を注入するとともに、樹脂充填用湯窓139から真空
吸引することにより空間Sをエポキシ樹脂等で充填し、
更に、この樹脂を凝固させることによりデータキャリア
132′の装着部周辺および中筒体130bの上面をエ
ポキシ樹脂によって一体成形するようになっている。
【0011】このような構成により、図示しないスキャ
ナとの間でデータを授受し、スプール130の移動制御
を行なう際においても、データキャリア132′と中筒
体130bとを一体的に成形することによりデータキャ
リア132′の素子特性の安定化を図ることができ、よ
り確実なスキャナとのデータ授受を得ることができるも
のである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a),(b)に示す従来のデータキャリアの取り付け
手法では、データキャリア101への通信電波の空間伝
達が、データキャリア101の取り付け対象の材質や、
データキャリア101の近傍部材の材質に影響されるこ
とから、データキャリア101を埋設するボルト102
の材質に、通信電波を反射若しくは吸収してしまう金属
を使用することができない。従って、ボルト102の材
質を樹脂製とする必要が生じるのであるが、このような
樹脂は強度的に金属に比し劣る傾向にあり、その取り付
けに大きな制約が生じるという課題がある。
【0013】また、図6〜図8(a),(b)に示す従
来のデータキャリアの取り付け手法では、データキャリ
ア132,132′の構造やその取り付け方法がスプー
ル130の形状に対応するよう特化したもので、その構
造が複雑となることから製造コストが増大するという課
題がある。特に、図8(a),(b)に示す従来のデー
タキャリア132′においては、従来のデータキャリア
132(図6,図7参照)の製造工程に加えて、樹脂に
よる固定工程を必要とすることから、そのための担体加
工も必要となり、更なる製造コストの増大を招くという
課題がある。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、その構造に工夫を施すことにより、取り付け
るべき所要の部位の形状に左右され難く、その形状にか
かわらず高い取り付け強度を得られる他、構造が簡単で
あり、低コストで製造可能な非接触タグ取付具を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の非接触タグ取付具は、非接触タグを取り付け
るべき所要の部位に装着しうる非接触タグ取付本体と、
該非接触タグ取付本体に付設され、該非接触タグを着脱
自在に包持しうる非接触タグ包持部材とをそなえて構成
されたことを特徴としている。
【0016】なお、請求項1記載の非接触タグ取付具に
おいて、上記の非接触タグ,非接触タグ取付本体及び非
接触タグ包持部材がそれぞれ可塑性材料で構成されても
よい(請求項2)。また、請求項1記載の非接触タグ取
付具において、上記の非接触タグ,非接触タグ取付本体
及び非接触タグ包持部材がそれぞれシート状部材で構成
されてもよい(請求項3)。
【0017】さらに、請求項1記載の非接触タグ取付具
において、該非接触タグ取付本体が所要の肉厚を有する
肉厚型非接触タグ取付本体として構成されてもよい(請
求項4)。また、請求項4記載の非接触タグ取付具にお
いて、該非接触タグ取付本体が1cm〜10cm程度の
肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体として構成され
てもよい(請求項5)。
【0018】さらに、請求項1,4および5のいずれか
に記載の非接触タグ取付具において、該非接触タグ取付
本体が半硬質/半可塑性材料で構成されるとともに、該
非接触タグ包持部材が硬質材料で構成され、且つ、該非
接触タグ取付本体と該非接触タグ包持部材とが少なくと
もその対向する部分の一部を接合することにより、該非
接触タグ包持部材が該非接触タグ取付本体に付設されて
もよい(請求項6)。
【0019】またさらに、請求項1,4および5のいず
れかに記載の非接触タグ取付具において、該非接触タグ
取付本体が、該非接触タグ取付部位へ機械的固定手段を
介して取り付けられてもよい(請求項7)。さらにま
た、請求項1記載の非接触タグ取付具において、上記の
非接触タグ取付本体及び非接触タグ包持部材がそれぞれ
非磁性材料で構成されてもよい(請求項8)。
【0020】また、請求項1記載の非接触タグ取付具に
おいて、該非接触タグ包持部材に、内部に包持している
該非接触タグを透視しうる透視部が形成されてもよい
(請求項9)。さらに、本発明の非接触タグ取付具は、
非接触タグを装着した帯状の可塑性シート部材をそな
え、該シート部材をループ状にした状態で、該シート部
材の端部どうしを接合しうる接合手段が設けられたこと
を特徴としている(請求項10)。
【0021】なお、請求項10記載の非接触タグ取付具
において、上記の可塑性シート部材及び接合手段がそれ
ぞれ非磁性材料で構成してもよい(請求項11)。ま
た、本発明の非接触タグ取付具は、非接触タグを取り付
けるべき所要の部位に装着しうる非接触タグ取付本体を
そなえ、該非接触タグ取付本体が可塑性材料からなる所
要の肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体として構成
され、且つ、該非接触タグ取付本体における該非接触タ
グ取付部位に対向する第1面部が磁性面部として構成さ
れるとともに、該非接触タグ取付本体における該第1面
部と反対側の第2面部に、該非接触タグが装着されてい
ることを特徴としている(請求項12)。
【0022】なお、請求項12記載の非接触タグ取付具
において、該非接触タグ取付本体が1cm〜10cm程
度の肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体として構成
されてもよい(請求項13)。また、請求項12記載の
非接触タグ取付具において、該非接触タグ取付本体にお
ける該第1面部が可塑性材料で構成された面状磁石から
なる面部として構成されていることを特徴としてもよい
(請求項14)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態としての非接触タグ取付具
および非接触IDタグを示す斜視図である。
【0024】さて、本発明の第1実施形態としての非接
触タグ取付具20により物品に取り付けられる非接触I
Dタグ10(非接触タグ)は、図1に示すように、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)薄膜基板11,IC
(Integrated Circuit)チップ12,送受信アンテナコ
イル13(アンテナコイル部)および図示しないラミネ
ート材をそなえて構成されている。ここで、非接触ID
タグのIDとは、identificationの略語で、識別情報の
意味である。
【0025】PET薄膜基板11は、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)からなる絶縁基板であり、このP
ET薄膜基板11上には、アルミニウム等の導電性の金
属からなる箔状の送受信アンテナコイル13が形成され
ている。又、PET薄膜基板11上にはICチップ12
も配設されており、このICチップ12は送受信アンテ
ナコイル13と電気的に接続されている。
【0026】また、PET薄膜基板11におけるICチ
ップ12や送受信アンテナコイル13が配設された面
は、ラミネート材(図示せず)によって覆われており、
このラミネート材により非接触IDタグ10は外環境か
ら絶縁保護された状態に保持されている。送受信アンテ
ナコイル13はシート状のコイルであり、外部から与え
られた交流磁場により励磁されるようになっており、
「受信アンテナ」として、受信した電波により誘導起電
力を発生させることにより、受信した電波を電気エネル
ギに変換して、ICチップ12を駆動するようになって
いる。
【0027】即ち、この送受信アンテナコイル13にお
いて、外部から与えられた交流磁場によりコイルが励磁
され、この励磁エネルギ(誘起電圧)を用いることによ
りICチップ12を駆動できるようになっており、更
に、受信した電波の情報をICチップ12に渡すように
なっている。さらに、この送受信アンテナコイル13
は、「送信アンテナ」として、ICチップ12に記憶さ
れているID情報をタグの外に向けて発信するようにな
っており、このような構成により、非接触IDタグ10
が荷物の陰に隠れていても、外部から励磁するのみでI
Cチップ12が駆動されて、ID情報を送信できるよう
になっている。
【0028】また、非接触IDタグ10からのID読み
取り、又は、非接触IDタグ10へのID書き込みに
は、図示しない専用のIDリーダ(READER: 読取器) /
ライタ(WRITER:書込器) 装置を使用するようになってお
り、非接触IDタグ10は、送受信アンテナコイル13
を介して、IDリーダ/ライタ装置から出力される電波
により非接触給電(電力供給)されると同時に、ID読
み出し指示信号又はID書き込み信号を受信することに
より、ICチップ12の駆動と、ICチップ12内部に
記憶されたIDの送受信アンテナコイル13を介しての
IDリーダ/ライタ装置への送信、又は、新規IDの書
き換えを行なうようになっている。
【0029】本発明の第1実施形態としての非接触タグ
取付具20は、図1に示すように、非接触IDタグ固定
シート22およびポケットシート21を備えて構成され
ている。非接触IDタグ固定シート22は、PET等の
非磁性体の可塑性の樹脂(非磁性材料,可塑性材料)か
ら構成されるシート状部材で、非接触IDタグ10を取
り付けるべき所要の部位に装着しうる非接触タグ取付本
体として機能するようになっている。
【0030】また、非接触IDタグ固定シート22の一
方の面には、同じくPET等の非磁性の可塑性の樹脂
(非磁性材料,可塑性材料)によって構成されたポケッ
トシート21が接着、又は、溶着により固着されてい
る。このポケットシート21は非接触IDタグ固定シー
ト22の一方の面に貼着されたシート状の部材であっ
て、その4辺の内、3辺のみを非接触IDタグ固定シー
ト22と接着や溶着等の手段により固着し、他の1辺を
非接触IDタグ挿入口23となるように形成することに
より、非接触IDタグ10を着脱自在に包持しうる非接
触タグ包持部材として機能するようになっており、非接
触IDタグ挿入口23から非接触IDタグ10を出し入
れすることにより、非接触IDタグ10を着脱自在に包
持しうるようになっている。
【0031】また、ポケットシート21は透明なシート
状の部材によって構成されており、その内部に包持した
非接触IDタグ10を外部から視認するための透視部と
しても機能するようになっている。さらに、非接触ID
タグ固定シート22における、ポケットシート21が配
設された面とは反対側の面には、接着剤等が塗布されて
おり、この接着剤等により、非接触IDタグ10をその
内部に包持した非接触タグ取付具20を、ID管理を行
なう対象である物品へ取り付けることができるようにな
っている。
【0032】本発明の第1実施形態としての非接触タグ
取付具20は上述のごとく構成されているので、非接触
IDタグ10を非接触タグ取付具20の非接触IDタグ
挿入口23から挿入した後、非接触IDタグ固定シート
22における、ポケットシート21が配設された面とは
反対側の面に塗布された接着剤等の接着手段により、I
D管理を行なう対象である物品の表面に貼着し、図示し
ないIDリーダ/ライタ装置との間でデータの授受を行
なうのである。
【0033】このように、本発明の第1実施形態として
の非接触タグ取付具20によれば、非接触IDタグ固定
シート22,ポケットシート21および非接触IDタグ
10が、全て可塑性の樹脂により構成されているため、
これらを非接触IDタグ10を取り付け対象の物品に取
り付ける際においても、その物品の形状に追従して変形
させることができることから、取り付け対象の物品の形
状に左右されることなく、又、取り付け強度を確保する
ことができることからも、非接触IDタグ10を取り付
け対象物品の表面に安定して固着させることができ、汎
用的な非接触IDタグの取り付けを行なうことができ、
広範囲の物品に使用することができる。
【0034】また、その構造が簡単であることから、製
造コストを低減することもできる他、非接触タグ取付具
20を構成するポケットシート21および非接触IDタ
グ固定シート22はともに非磁性材料であるため、ID
リーダ/ライタ装置との間で行なわれる電波通信を阻害
することがなく、高い信頼性を得ることができる。さら
に、非接触IDタグ固定シート22は、非接触IDタグ
10の取り付け対象物品に、種々の手段により固定する
ことができることから、その取り付け方法が特化される
ことがなく、高い汎用性を得ることができる。
【0035】また、ポケットシート21に非接触IDタ
グ10を着脱自在に包持しうるよう構成することによ
り、非接触IDタグ10を回収する際において、非接触
IDタグ10や取り付け対象物品を傷つけることなく、
非接触IDタグ10を回収することができ、非接触ID
タグ10の運用におけるランニングコストを低減でき
る。更に、非接触IDタグ10を読み取り専用型のもの
から読み取り/書き込み両用型のものに型式変更する場
合においても、非接触IDタグ10のみを交換するだけ
でよく、ポケットシート21および非接触IDタグ固定
シート22を共用することができることからもランニン
グコストの低減が可能となり、又、製造コストを低減で
きる。
【0036】さらに、ポケットシート21を透明なシー
ト状の部材によって構成することにより、その内部に包
持した非接触IDタグ10を外部から視認することがで
き、非接触IDタグ10の表面に文字等を印刷すること
により、取り付け対象物品に取り付けた非接触IDタグ
10の目視による識別による運用も可能となり利便性も
向上する。
【0037】なお、ポケットシート21の形状は、上述
した実施形態に限定されるものではなく、非接触タグ挿
入口23をそなえた袋状部材として構成し、非接触ID
タグ固定シート22に接着等の手段により固着してもよ
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。また、上記第1実施形態では、非接
触タグ取付具20をID管理を行なう対象である物品へ
取り付ける手段として接着剤を用いているが、それに限
定されるものではなく、磁石やマジックテープ等の他の
接着手段や、クリップやひも等の固定手段を用いてもよ
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0038】さらに、上記第1実施形態においては、ポ
ケットシート21は透明の可塑性樹脂により構成されて
いるが、それに限定されるものではなく、内部に包持し
ている非接触IDタグ10を透視しうるよう、ポケット
シート21に、部分的に切り欠きを形成したり、部分的
に透明な部材を用いたりすることにより、その一部分の
みが透明となるように透視部を形成してもよく本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。
【0039】(B)第2実施形態の説明 図2は本発明の第2実施形態としての非接触タグ取付具
および非接触IDタグを示す斜視図であるが、この図2
に示す非接触IDタグ10は、図1に示す非接触IDタ
グ100と同一のものであり、図中、既述の符号と同一
の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているの
で、その説明は省略する。
【0040】本発明の第2実施形態としての非接触タグ
取付具30は、図2に示すように、非接触IDタグ固定
板32とポケットケース31とをそなえて構成されてい
る。非接触IDタグ固定板32は、所要の肉厚(例え
ば、1cm〜10cm程度)を有する板状の形状を呈す
る非接触タグ取付本体であり、肉厚型非接触タグ取付本
体として機能するようになっている。又、この非接触I
Dタグ固定板32は、非磁性、且つ、半硬質/半可塑性
の材料(例えば、塩化ビニール)で構成されている。
【0041】また、非接触IDタグ固定板32の四隅位
置には、ねじ穴34が、非接触IDタグ固定板32を貫
通するようにそれぞれ形成されている。さらに、非接触
IDタグ固定板32における一方の面には、接合面35
を介してポケットケース31が配設されている。ポケッ
トケース31は、非磁性、且つ、硬質の材料(例えば、
ポリエチレン)で構成された箱型の非接触タグ包持部材
であり、その一端面には、非接触IDタグ挿入口33が
形成されており、この非接触IDタグ挿入口33から非
接触IDタグ10を出し入れすることにより、その内部
に非接触IDタグ10を着脱自在に包持できるようにな
っている。
【0042】また、ポケットケース31は、透明な材質
によって構成されており、その内部に包持した非接触I
Dタグ10を外部から視認するための透視部としても機
能するようになっている。非接触IDタグ固定板32と
ポケットケース31とは、接合面35において接着又
は、溶着等の手段により部分的に固定されている。
【0043】本発明の第2実施形態としての非接触タグ
取付具30は上述のごとく構成されているので、非接触
IDタグ10をポケットケース31における非接触ID
タグ挿入口33から挿入した後、非接触IDタグ固定板
32に形成された各ネジ穴34を介して、図示しない、
金属製、又は、非金属製のネジによってID管理を行な
う対象である物品へ取り付ける。
【0044】ここで、非接触タグ取付具30をID管理
対象の物品に取り付ける際において、非接触IDタグ固
定板32は、半硬質/半可塑性の材料で構成されている
ことから、取り付け対象である物品の形状に追従して変
形するようになっている。一方、ポケットケース31は
硬質の材料で構成されており、更に、非接触IDタグ固
定板32とポケットケース31とは、接合面35におい
て部分的に接合されていることから、ポケットケース3
1は、非接触IDタグ固定板32の変形に追従すること
がない。
【0045】また、非接触タグ取付具30における非接
触IDタグ固定板32とポケットケース31との固着を
堅固にするためには、接触IDタグ固定板32と、ポケ
ットケース31との接合面35の面積を大きくする。さ
らに、非接触IDタグ固定板32を取り付け対象物品の
形状に追従させるためには、非接触IDタグ固定板32
の変形性を確保する必要があるが、このためには非接触
IDタグ固定板32において、非接触IDタグ固定板3
2とポケットケース31との接合面35に対する、非接
触IDタグ固定板32と取り付け対象物品との接合面の
相対的な面積比を大きくすればよい。
【0046】このようにして、非接触IDタグ10をそ
の内部に包持した非接触タグ取付具30を、取り付け対
象物品の所要の部位に装着した後、図示しないIDリー
ダ/ライタ装置との間でデータの授受を行なうのであ
る。このように、本発明の第2実施形態としての非接触
タグ取付具30によれば、上述した第1実施形態と同様
の作用効果を得ることができる他、非接触IDタグ固定
板32は、半硬質/半可塑性の材料で形成されるため、
非接触IDタグ10を取り付ける物品の形状によく追従
して変形することから、取り付け対象物品の形状に左右
され難く、その表面に確実装着することができ、高い信
頼性を得ることができる。
【0047】また、ポケットケース31が硬質の材料で
形成されるとともに、接触IDタグ固定板32とポケッ
トケース31とが接合面35において部分的に接合され
ることから、ポケットケース31は非接触IDタグ固定
板32の変形に追従することなく、非接触IDタグ10
を機械的に強固に保護するとともに、確実に保持するこ
とができることからも、高い信頼性を得ることができ
る。
【0048】さらに、非接触IDタグ固定板32とポケ
ットケース31との接合面35の面積を調整して、非接
触IDタグ固定板32における接合面35の相対的な面
積比を大きくすることにより、非接触IDタグ固定板3
2におけるポケットケース31の保持を更に堅固にする
ことができ、又、接合面35に対する、非接触IDタグ
固定板32と取り付け対象物品との接合面の相対的な面
積比を大きくすることにより、非接触IDタグ固定板3
2の変形性を確保することができることから、非接触I
Dタグ固定板32を取り付け対象物品の形状に追従させ
ることができ、非接触IDタグ10の取り付け対象物品
の形状に左右され難い、汎用的な非接触IDタグの取り
付けが可能となり、広範囲の物品に使用することができ
る。
【0049】例えば、熱膨張等により歪み等が生じ易い
材料からなる取り付け対象物品に非接触IDタグ10を
取り付ける際においても、可塑性樹脂からなる非接触I
Dタグ固定板32のみが取り付け対象物品の変形に追従
して変形することができ、ポケットケース31およびそ
の内部に包持された非接触IDタグ10に影響を与える
ことがなく、安定して非接触IDタグ10を取り付ける
ことができるのである。
【0050】また、非接触IDタグ固定板32は、金属
製あるいは非金属製のネジ等の手段により、非接触ID
タグ10の取り付け対象物品に、種々の手段により機械
的に固定することができることから、その取り付け方法
が特化されることがなく、高い汎用性を得ることができ
る。さらに、非接触IDタグ固定板32が1cm〜10
cm程度の肉厚を有していることから、非接触IDタグ
10の取り付け位置が、非接触IDタグ固定板32の底
面、すなわち、取り付け対象物品の表面位置からオフセ
ットされ、非接触IDタグ10の取り付け対象物品が金
属等磁性材料により構成されている場合においても、図
示しないIDリーダ/ライタ装置との間で行なわれる、
データの授受のための通信への影響を最小限に抑えるこ
とができる。
【0051】またさらに、非接触タグ取付具30を構成
するポケットケース31および非接触IDタグ固定板3
2はともに非磁性材料であるため、IDリーダ/ライタ
装置との間で行なわれる電波通信を阻害することがな
く、高い信頼性を得ることができる。さらにまた、ポケ
ットケース31内に非接触IDタグ10を着脱自在に包
持しうるよう構成することにより、非接触IDタグ10
を回収する際において、非接触IDタグ10や取り付け
対象物品を傷つけることなく、非接触IDタグ10を回
収することができ、非接触IDタグ10の運用における
ランニングコストを低減できる。更に、非接触IDタグ
10を読み取り専用型のものから読み取り/書き込み両
用型のものに型式変更する場合においても、非接触ID
タグ10のみを交換するだけでよく、ポケットケース3
1および非接触IDタグ固定板32を共用することがで
きることからもランニングコストの低減が可能となり、
又、製造コストを低減できる。
【0052】さらに、ポケットケース31を透明な材質
によって構成することにより、その内部に包持した非接
触IDタグ10を外部から視認することができ、非接触
IDタグ10の表面に文字等を印刷することにより、取
り付け対象物品に取り付けた非接触IDタグ10の目視
による識別による運用も可能となり利便性も向上する。
【0053】なお、上記第2実施形態では、非接触ID
タグ10は、第1実施形態と同様に、PET薄膜基板1
1上に配設されたICチップ12および送受信アンテナ
コイル13(アンテナコイル部)を、図示しないラミネ
ート材によりラミネートコーティングしたものを用いて
いるが、それに限定されるものではなく、非接触IDタ
グは、PET薄膜基板11,送受信アンテナコイル13
およびICチップ12を樹脂等で封入することにより形
成するカード状の非接触IDタグでもよく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。
【0054】また、上記第2実施形態では、非接触ID
タグ固定板32に形成されたネジ穴34を介して、図示
しない、金属製、又は、非金属製のネジによって取り付
け対象の物品へ取り付けているが、それに限定されるも
のではなく、他の機械的手段や接着剤,磁石等の手段を
用いて取り付けてもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0055】さらに、上記第2実施形態では、ポケット
ケース31は、透明な材質によって構成されているが、
それに限定されるものではなく、内部に包持している非
接触IDタグ10を透視しうるよう、ポケットケース3
1に、部分的に切り欠きを形成したり、部分的に透明な
部材を用いたりすることにより透視部を形成してもよ
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0056】(C)第3実施形態の説明 図3は本発明の第3実施形態としての非接触タグ取付具
を説明するための図であり、図3(a)はその取り付け
状態を示す斜視図、図3(b)はその構造を模式的に示
す平面図である。なお、この図3(a),(b)に示す
非接触IDタグ10は、図1に示す非接触IDタグ10
0と同一のものであり、図中、既述の符号と同一の符号
は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その
説明は省略する。
【0057】本発明の第3実施形態としての非接触タグ
取付具40は、図3(b)に示すように、非磁性の可塑
性材料(例えば、PE:ポリエチレン等の樹脂)からな
る帯状の樹脂シート41(可塑性シート部材)により構
成されており、その一方の面上の両端部位置には、それ
ぞれ第1のり付け面42aおよび第2のり付け面42b
が形成されている。
【0058】また、樹脂シート41における、第1のり
付け面42aおよび第2のり付け面42bとの同一平面
には、非接触IDタグ10が、図示しない接着剤等によ
って固着されるようになっている。なお、樹脂シート4
1は、その表裏面に、可塑性のラミネート材によるラミ
ネートコーティングを施すことにより保護してもよい。
【0059】なお、図3(b)中の符号43は樹脂シー
ト41の折り曲げ線を示している。本発明の第3実施形
態としての非接触タグ取付具40は上述のごとく構成さ
れているので、非接触IDタグ10が固着された樹脂シ
ート41を、取り付け対象物品である手荷物45の取っ
手46〔図3(a)参照〕等の円環状の突起部分に巻き
付け、ループ状にした状態で第1のり付け面42aと第
2のり付け面42bとを互いに接着させ、のり付け面部
42を形成することにより取り付ける。これにより第1
のり付け面42aおよび第2のり付け面42bで樹脂シ
ート41の端部どうしを接合しうる接合手段が構成され
ることになる。
【0060】このように、本発明の第3実施形態として
の非接触タグ取付具40によれば、上述した第1実施形
態と同様に、非接触タグ取付具40を構成する樹脂シー
ト41は非磁性材料であるため、IDリーダ/ライタ装
置との間で行なわれる電波通信を阻害することがなく、
高い信頼性を得ることができる。また、樹脂シート41
は可塑性の材料で形成されることから、非接触IDタグ
10を取り付け対象物品に巻き付けて取り付ける際にお
いても、取り付け対象物品の形状に応じて変形させるこ
とができ、手荷物等の取っ手等、円環状の突起物を有す
る取り付け対象に自在に、安定して固定することができ
るので、非接触IDタグ10の取り付け対象物品の形状
に左右され難い、汎用的な非接触IDタグの取り付けが
可能となり、広範囲の物品に使用することができる。
【0061】また、その構造が簡単であることから、製
造コストを低減することもできる。さらに、樹脂シート
41を透明なシート状の部材によって構成するととも
に、非接触タグ取付具40の表面に文字等を印刷するこ
とにより、非接触IDタグ10を外部から視認すること
ができ、非接触IDタグ10の目視による識別による運
用も可能となる他、利便性も向上する。
【0062】なお、上記第3実施形態においては、樹脂
シート41において、第1のり付け面42aおよび第2
のり付け面42bと同一の面に非接触IDタグ10を貼
着しているが、それに限定されるものではなく、第1の
り付け面42aおよび第2のり付け面42bとは違う面
(反対側の面)に非接触IDタグ10を貼着してもよ
く、更に、第1のり付け面42aと第2のり付け面42
bとを、互いに樹脂シート41における違う面にそれぞ
れ配設してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。 (D)第4実施形態の説明 図4は本発明の第4実施形態としての非接触タグ取付具
および非接触IDタグを示す斜視図であり、この図4に
示す非接触IDタグ10は、図1に示す非接触IDタグ
10と同一のものであり、図中、既述の符号と同一の符
号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、そ
の説明は省略する。
【0063】さて、本発明の第4実施形態としての非接
触タグ取付具50は、図4に示すように、非接触IDタ
グ固定シート51および磁性面部を構成する磁石シート
54(面状磁石)をそなえて構成されている。非接触I
Dタグ固定シート51は、非磁性の可塑性材料(例え
ば、PET等)からなる、所要の肉厚(例えば、1cm
〜10cm程度)を有する非接触タグ取付本体であり、
肉厚型非接触タグ取付本体として機能するようになって
いる。
【0064】なお、非接触IDタグ10としては、種々
の大きさの非接触タグが考えられるが、これらの種々の
大きさの非接触IDタグ10に対応するため、非接触I
Dタグ固定シート51も、同様に種々の大きさのものが
構成され、例えば、比較的大きいものとしてA4シート
サイズ程度の大きさのものも考えられるが、これに限定
されるものではなく、種々変形して実施することができ
る。
【0065】非接触IDタグ固定シート51における一
方の面(第1面部)の所要の部位(非接触タグ取付部
位)には、非接触IDタグ10が装着されるようになっ
ており、この非接触IDタグ10は非接触IDタグ固定
シート51の所要の部位に、接着剤等により貼着される
ようになっている。また、非接触IDタグ固定シート5
1における、非接触IDタグ10が貼着される側とは反
対側の面(第2面部)には、面状磁石からなる磁石シー
ト54が貼着されており、非接触タグ取付具50は、こ
の磁石シート54により、鉄等の磁性材料を使用した物
品の表面に取り付けることができるようになっている。
又、この磁石シート54も可塑性材料で構成されてい
る。
【0066】本発明の第4実施形態としての非接触タグ
取付具50は上述のごとく構成されているので、非接触
IDタグ固定シート51における一方の面の所要の部位
に、非接触IDタグ10を接着剤等により貼着した後、
非接触IDタグ固定シート51における他方の面に形成
されている磁石シート54により、取り付け対象物品の
磁性材料を使用した部分に取り付ける。
【0067】このように、本発明の第4実施形態として
の非接触タグ取付具50によれば、非接触IDタグ固定
シート51および磁石シート54がともに可塑性の材料
で構成されていることから、上述した第1実施形態と同
様に、これらを非接触IDタグ10を取り付ける対象の
物品に取り付ける際において、その物品の形状に追従し
て変形させることができ、取り付け対象の物品の形状に
左右されることなく、非接触IDタグ10を取り付け対
象物品の表面に安定して固着させることができ、広範囲
の物品に使用することができる。
【0068】また、その構造が簡単であることから、製
造コストを低減することもできる。さらに、非接触ID
タグ10を構成するPET薄膜基板11と非接触IDタ
グ固定シート51とは、ともに非磁性材料で構成される
ため、IDリーダ/ライタ装置との間で行なわれる電波
通信を阻害することがなく、高い信頼性を得ることがで
きる。
【0069】またさらに、非接触IDタグ固定シート5
1が、1cm〜10cm程度の肉厚を有していることか
ら、非接触IDタグ10の取り付け位置が、非接触ID
タグ固定シート51の底面、すなわち、取り付け対象物
品の表面位置からオフセットされ、非接触IDタグ10
の取り付け対象物品が金属等の磁性材料により構成され
ている場合においても、IDリーダ/ライタ装置との間
で行なわれる、データの授受のための通信への影響を最
小限に抑えることができる。
【0070】さらにまた、非接触IDタグ10から距離
1cm〜10cm程度離れた適切な近傍位置に存在する
磁石シート54が、IDリーダ/ライタ装置から出力さ
れる通信磁界(図示せず)を集めることから、非接触I
Dタグ10の送受信アンテナコイル13による受信感度
が向上し、送受信データの精度等の品質の向上が得られ
る他、ID読み取り、書き込みが可能な距離が伸長す
る。
【0071】なお、上記第4実施形態では、非接触ID
タグ固定シート51には、何ら保護手段を設けていない
が、それに限定されるものではなく、非接触IDタグ固
定シート51の表裏面に可塑性のラミネート材によるラ
ミネートコーティングを施して保護してもよく、又、非
接触IDタグ固定シート51および非接触IDタグ10
に対して、一体となるようにラミネートコーティングを
施してもよい。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の非接触タ
グ取付具によれば、非接触タグ取付本体と、この非接触
タグ取付本体に付設され、非接触タグを着脱自在に包持
しうる非接触タグ包持部材とをそなえて構成することに
より、非接触タグ取付具の構造を簡単に構成することが
でき、製造コストを低減できる利点がある他、非接触タ
グを回収する際においても、非接触タグや非接触タグを
取り付けるべき所要の部位を損傷させることなく非接触
タグを回収することができ、又、非接触タグを交換する
際においても、非接触タグ取付具を共用することがで
き、非接触タグの運用においてランニングコストを低減
できるという利点もある(請求項1)。
【0073】なお、非接触タグ,非接触タグ取付本体及
び非接触タグ包持部材をそれぞれ可塑性材料で構成して
もよく、このようにすれば、非接触タグを取り付けるべ
き所要の部位の形状に影響を受けることなく非接触タグ
を取り付けることができ、更に、取り付け強度を確保す
ることができることから、広範囲の物品に使用すること
ができ、高い汎用性を得ることができる利点がある(請
求項2)。
【0074】また、非接触タグ,非接触タグ取付本体及
び非接触タグ包持部材をそれぞれシート状部材で構成す
ることもでき、このようにすれば、非接触タグを取り付
け対象物品に容易に取り付けることができる他、非接触
タグ取付具の構造を簡単に構成することができ、製造コ
ストを低減できる利点がある(請求項3)。さらに、非
接触タグ取付本体を、所要の肉厚を有する肉厚型非接触
タグ取付本体として構成することもでき、このようにす
れば、非接触タグと非接触タグ取付部位とが所要量オフ
セットした位置に配設され、非接触タグ取付部位の材質
による影響を最小限に抑えることができる(請求項
4)。なお、非接触タグ取付本体を1cm〜10cm程
度の肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体として構成
することにより、非接触タグと非接触タグ取付部位とが
所要量オフセットした位置に配設され、非接触タグ取付
部位の材質による影響を最小限に抑えることができる
(請求項5)。
【0075】またさらに、非接触タグ取付本体を半硬質
/半可塑性材料で構成するとともに、非接触タグ包持部
材を硬質材料で構成し、且つ、非接触タグ取付本体と非
接触タグ包持部材とを少なくともその対向する部分の一
部を接合して、非接触タグ包持部材を該非接触タグ取付
本体に付設することにより、非接触タグを取り付けるべ
き所要の部位の形状に影響を受けることなく非接触タグ
を取り付けることができ、広範囲の物品に使用すること
ができ、高い汎用性を得ることができる他、非接触タグ
包持部材が非接触タグ取り付け本体の変形に追従するこ
とがなく、非接触タグを機械的に強固に保護することが
できる利点がある(請求項6)。
【0076】さらにまた、非接触タグ取付本体を、非接
触タグ取付部位へ機械的固定手段を介して取り付けるこ
とにより、非接触タグを非接触タグ取付部位へ確実に取
り付けることができ、高い信頼性を得ることができる利
点がある(請求項7)。また、非接触タグ取付本体及び
非接触タグ包持部材をそれぞれ非磁性材料で構成するこ
ともでき、このようにすれば、非接触タグへの通信電波
の空間伝達が影響を受けることがなく、データの授受の
ための通信への影響を最小限に抑えることができる利点
がある(請求項8)。
【0077】さらに、非接触タグ包持部材に、内部に包
持している非接触タグを透視しうる透視部を形成するこ
ともでき、このようにすれば、非接触タグを視認するこ
とができ、目視によるタグ管理を行なうことができる
(請求項9)。また、本発明の非接触タグ取付具によれ
ば、非接触タグを装着した帯状の可塑性シート部材をそ
なえ、このシート部材をループ状にした状態で、シート
部材の端部どうしを接合しうる接合手段を設けることに
より、非接触タグの取り付け対象物品への取り付けが容
易となり、又、非接触タグ取付具の構造を簡単に構成す
ることができ、製造コストを低減できる(請求項1
0)。
【0078】なお、可塑性シート部材及び接合手段をそ
れぞれ非磁性材料で構成することもでき、このようにす
れば、非接触タグへの通信電波の空間伝達が影響を受け
ることがなく、データの授受のための通信への影響を最
小限に抑えることができる利点がある(請求項11)。
また、本発明の非接触タグ取付具によれば、非接触タグ
取付本体における該非接触タグ取付部位に対向する第1
面部を磁性面部(可塑性材料で構成された面状磁石)と
して構成するとともに、非接触タグ取付本体における第
1面部と反対側の第2面部に、非接触タグを装着するこ
とにより、この磁性面部が通信磁界を集め、非接触タグ
のアンテナコイル部による受信感度が向上し、送受信デ
ータの精度等の品質を向上させることができる他、ID
読み取り,書き込みが可能な距離が伸長するという効果
がある(請求項12,請求項14)。
【0079】さらに、非接触タグ取付本体を1cm〜1
0cm程度の肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体と
して構成することもでき、このようにすれば、非接触タ
グが非接触タグ取付部位から所要量のオフセットした位
置に配設されることから、非接触タグが非接触タグ取り
付け部位の材質の影響を受けることがなく、安定した品
質を得ることができるという効果がある(請求項1
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての非接触タグ取付
具および非接触IDタグを示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態としての非接触タグ取付
具および非接触IDタグを示す斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態としての非接触タグ取付
具を説明するための図であり、(a)はその取り付け状
態を示す斜視図、(b)はその構造を模式的に示す平面
図である。
【図4】本発明の第4実施形態としての非接触タグ取付
具および非接触IDタグを示す斜視図である。
【図5】(a),(b)は従来の非接触タグ取付具を模
式的に示す斜視図である。
【図6】従来のデータキャリアの取付具の構成を模式的
に示す側断面図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】従来の非接触タグ取付具を説明するための図で
あり、(a)はデータキャリア装置部の樹脂成形手法を
説明するための部分拡大図、(b)は(a)のVIIIa−
VIIIa断面図である。
【符号の説明】
10 非接触IDタグ(非接触タグ) 11 PET薄膜基板(絶縁基板) 12 ICチップ 13 送受信アンテナコイル(アンテナコイル) 20,30,40,50 非接触タグ取付具 21 ポケットシート(非接触タグ包持部材) 22 非接触IDタグ固定シート(非接触タグ取付本
体) 23 非接触IDタグ挿入口 31 ポケットケース(非接触タグ包持部材) 32 非接触IDタグ固定板(非接触タグ取付本体,肉
厚型非接触タグ取付本 体) 33 非接触IDタグ挿入口 34 ネジ穴 35 接合面 41 樹脂シート(可塑性シート部材) 42 のり付け面(接合手段) 42a 第1のり付け面(接合手段) 42b 第2のり付け面(接合手段) 51 非接触IDタグ固定シート(非接触タグ取付本
体,肉厚型非接触タグ取付本体) 54 磁石シート(磁性面部,面状磁石)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触タグを取り付けるべき所要の部位
    に装着しうる非接触タグ取付本体と、 該非接触タグ取付本体に付設され、該非接触タグを着脱
    自在に包持しうる非接触タグ包持部材とをそなえて構成
    されたことを特徴とする、非接触タグ取付具。
  2. 【請求項2】 上記の非接触タグ,非接触タグ取付本体
    及び非接触タグ包持部材がそれぞれ可塑性材料で構成さ
    れていることを特徴とする、請求項1記載の非接触タグ
    取付具。
  3. 【請求項3】 上記の非接触タグ,非接触タグ取付本体
    及び非接触タグ包持部材がそれぞれシート状部材で構成
    されていることを特徴とする、請求項1記載の非接触タ
    グ取付具。
  4. 【請求項4】 該非接触タグ取付本体が所要の肉厚を有
    する肉厚型非接触タグ取付本体として構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の非接触タグ取付具。
  5. 【請求項5】 該非接触タグ取付本体が1cm〜10c
    m程度の肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体として
    構成されていることを特徴とする、請求項4記載の非接
    触タグ取付具。
  6. 【請求項6】 該非接触タグ取付本体が半硬質/半可塑
    性材料で構成されるとともに、該非接触タグ包持部材が
    硬質材料で構成され、且つ、該非接触タグ取付本体と該
    非接触タグ包持部材とが少なくともその対向する部分の
    一部を接合することにより、該非接触タグ包持部材が該
    非接触タグ取付本体に付設されていることを特徴とす
    る、請求項1,4および5のいずれかに記載の非接触タ
    グ取付具。
  7. 【請求項7】 該非接触タグ取付本体が、該非接触タグ
    取付部位へ機械的固定手段を介して取り付けられること
    を特徴とする、請求項1,4および5のいずれかに記載
    の非接触タグ取付具。
  8. 【請求項8】 上記の非接触タグ取付本体及び非接触タ
    グ包持部材がそれぞれ非磁性材料で構成されていること
    を特徴とする、請求項1記載の非接触タグ取付具。
  9. 【請求項9】 該非接触タグ包持部材に、内部に包持し
    ている該非接触タグを透視しうる透視部が形成されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の非接触タグ取付
    具。
  10. 【請求項10】 非接触タグを装着した帯状の可塑性シ
    ート部材をそなえ、該シート部材をループ状にした状態
    で、該シート部材の端部どうしを接合しうる接合手段が
    設けられたことを特徴とする、非接触タグ取付具。
  11. 【請求項11】 上記の可塑性シート部材及び接合手段
    がそれぞれ非磁性材料で構成されていることを特徴とす
    る、請求項10記載の非接触タグ取付具。
  12. 【請求項12】 非接触タグを取り付けるべき所要の部
    位に装着しうる非接触タグ取付本体をそなえ、 該非接触タグ取付本体が可塑性材料からなる所要の肉厚
    を有する肉厚型非接触タグ取付本体として構成され、且
    つ、 該非接触タグ取付本体における該非接触タグ取付部位に
    対向する第1面部が磁性面部として構成されるととも
    に、該非接触タグ取付本体における該第1面部と反対側
    の第2面部に、該非接触タグが装着されていることを特
    徴とする、非接触タグ取付具。
  13. 【請求項13】 該非接触タグ取付本体が1cm〜10
    cm程度の肉厚を有する肉厚型非接触タグ取付本体とし
    て構成されていることを特徴とする、請求項12記載の
    非接触タグ取付具。
  14. 【請求項14】 該非接触タグ取付本体における該第1
    面部が可塑性材料で構成された面状磁石からなる面部と
    して構成されていることを特徴とする、請求項12記載
    の非接触タグ取付具。
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Cited By (10)

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