JP3141971U - Rfidタグ - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃等の外力が作用した場合にもRFIDインレットを保護できると共に、該RFIDインレットが故障した場合における交換コストを抑制できるRFIDタグを提案する。
【解決手段】ICチップ3とアンテナ4とを備えたRFIDインレット2を、スペーサ11と該スペーサ11に着脱可能に被着する蓋体12とからなる非金属製のインレット保護体10内に配設してなるRFIDタグ1である。比較的強い衝撃が作用した場合にも、インレット保護体10によりRFIDインレット2を保護することができるため、該RFIDインレット2の故障や損傷を防ぐ効果が高い。さらに、RFIDインレット2を樹脂等により被覆して保護することを要しないため、RFIDインレット2を交換する際に、その交換に要するコストを抑制することができ得る。
【選択図】図3

Description

本考案は、コンテナなどに取り付けられるRFIDタグに関する。
RFID(Radio Frequency Identification)システムで用いられる非接触型ICタグ等のRFIDタグは、ICチップとアンテナとを備えてなり、入出力装置(リーダ・ライタ)との間で電磁波を利用して非接触でコマンド,データ等の信号を送受信し得る機能を備えたものである。このRFIDタグには、電池を備えたタイプと電池レスタイプとがあり、電池レスタイプの場合、RFIDタグが、入出力装置側のアンテナが放射する有効電磁波ゾーンに進入すると、該RFIDタグのアンテナが誘導起電力を生成し、該電力により動作状態となって入出力装置からのコマンド,データ等の信号を検出するとともに、そのコマンド信号に従ってICチップに設けられたデータの読み書きが可能なメモリに受信データを格納したり、メモリに格納されているデータを入出力装置に送信する。そして、RFIDタグは、小型で携帯性に優れているため、近年、交通・レジャー分野,物流分野,セキュリティー分野,工場生産分野,環境分野,その他の幅広い分野で導入が進められている。
このようなRFIDタグにあって、ICチップとアンテナとを、非金属製のスペーサ上に配設する構成が良く知られている。例えば、特許文献1のように、金属製の被取付物に取り付けられるものとして、ICチップとアンテナとを、軟磁性材およびスペーサとを積層した上に配設する構成が提案されている。これは、ICチップおよびアンテナと、被取付物との間に介在したスペーサと軟磁性材とにより、被取付物の金属による電波干渉を抑制することができる。また、例えば特許文献2には、スペーサの上面にICチップとアンテナとを配設し、該スペーサの下面に金属製電波反射部材を配設するようにした構成が提案されている。この構成では、金属製電波反射部材を設けることにより、入出力装置からの電波を反射して、該入出力装置との交信距離を延長することができると共に、非金属製のスペーサによって、前記と同様に、金属製電波反射部材による電波干渉を抑制するようにしている。
特開2005−309811号公報 特許第3973898号公報
ところで、RFIDタグは、ICチップとアンテナを保護するために、樹脂等を印刷またはコーディングして被覆した構成のものもあり、外部からの衝撃等によって壊れ難くしている。さらに、耐衝撃性を高めるために、複数の樹脂層を重ね合わせるように形成することにより、所定の剛性を有する薄板状の形態とした構成もある。例えば、上述した特許文献2の場合には、ICチップとアンテナとを樹脂製のシート上に配設して、その表裏から複数の樹脂層を重ね合わせるようにコーティングしてなる薄板状の構成のものが好適に用いられると推察され、これを被取付物に取り付けられたホルダーに挿入するようにした構成となっている。一方、上述した特許文献1のように、ICチップとアンテナとをスペーサ上に配設した場合には、該ICチップとアンテナとスペーサとを樹脂で被覆して一体化した構成もある。このように薄板状の形態とした構成や、スペーサと一体化した構成などの場合、ICチップやアンテナが壊れたり故障すると、これらの構成全体を交換しなければならない。そのため、故障や損傷した場合におけるコストが高くなるという問題を有している。
また、上記した特許文献1にあっては、スペーサ上にICチップやアンテナが貼り付けられた構成が開示されているだけで、該ICチップやアンテナを樹脂等により被覆する構成については記載されていない。このように樹脂等により保護されていない構成では、故障した際に、ICチップやアンテナ(および、これらを担持するシート)を交換するだけでよいことから、交換コストを抑制することができる。しかし、この構成は、外部からの衝撃によって比較的容易に壊れてしまうという問題がある。
本考案は、外部から衝撃等を受けた場合にもICチップやアンテナを保護することができると共に、該ICチップやアンテナが故障や損傷した際に比較的容易に対処することができるRFIDタグを提供することを目的とするものである。
本考案は、データを格納するメモリを具備したICチップと、該ICチップに接続されたアンテナとを備え、前記データを所定の入出力装置と非接触で送受信する機能を備えたRFIDインレットと、被取付物に取り付けられる据付底面を備えたスペーサと、該スペーサの上部に被着される着脱可能な蓋体とを具備し、スペーサと蓋体との間に前記RFIDインレットを配設する非金属製のインレット保持体とを備えてなるものであることを特徴とするRFIDタグである。ここで、RFIDインレットとしては、非金属製のシート上に、ICチップとアンテナとを担持してなる構成が好適に用い得る。また、スペーサは、その据付底面を被取付物に直接的または間接的に取り付けるものである。
かかる構成にあっては、RFIDインレットを、スペーサと蓋体との間に配設するようにしたものであるから、インレット保護体によりRFIDインレットを保護する効果に優れる。そのため、比較的強い衝撃がインレット保護体に作用しても、RFIDインレットを充分に保護することができ得る。さらに、スペーサと蓋体との間にRFIDインレットを配設していることから、該RFIDインレットを樹脂などで被覆することを要しない。そして、蓋体がスペーサに着脱可能であることから、該蓋体がスペーサに被着していない(開放している)状態では、RFIDインレットを配設または取り外すことが可能である。そのため、ICチップやアンテナが故障または壊れた場合にも、蓋体を開放することによって、該故障などに比較的容易に対処することができ得る。すなわち、ICチップやアンテナが故障したり壊れた場合には、該ICチップやアンテナ(又はRFIDインレット)のみを比較的容易に交換することができ、交換に要するコストを抑制することができ得る。
また、本考案にあって、スペーサに被着した蓋体を、その被着状態で保持する保持手段を備えた構成とすることもできる。これにより、蓋体が容易に開放してしまうことを防ぐことができるため、被取付物に取り付けた状態で、該被取付物を移動するなどしても、被着状態を維持する効果が高い。尚、保持手段としては、例えば、被着した状態で蓋体とスペーサとを接着するシールが好適に用い得る。また、スペーサおよび蓋体の両方またはいずれか一方に、蓋体が被着した状態で係止するための係合部を設けるようにした構成も好適に用いる。
上述したRFIDタグにあって、インレット保持体が、その蓋体をスペーサに被着した状態で両者の間に内部空域を形成し、該内部空域内にRFIDインレットを収納保持するようにしたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、内部空域内にRFIDインレットが収納保持されることから、該RFIDインレットが蓋体とスペーサとに挟圧されることがないため、外部からの衝撃等に対して一層壊れ難くなる。また、非金属製のインレット保護体は、この内部空域によって、被取付物とRFIDインレットとの間隔を調整する役割も有することから、被取付物が金属製のものであっても、該金属による電波干渉を抑制する効果にも優れる。また、入出力装置との交信距離を延長するために、被取付物との間に金属製電波反射部材を介在するようにした場合にあっても、該金属製電波反射部材による電波干渉を抑制する効果が高い。
尚、RFIDインレットとしては、ICチップとアンテナ(および、これらを担持するシート)を樹脂等で被覆した構成とすることもできる。この場合にあっても、RFIDインレットが内部空域内に収納保護されているため、上述した従来構成に比して、樹脂を被覆した保護層が比較的薄いもので充分であり、RFIDインレットを交換しても、該交換に要するコストを抑制する効果が高い。
上述したRFIDタグにあって、インレット保持体のスペーサが、上方開口する開口部を有するケース体により構成されていると共に、蓋体が、前記ケース体の開口部を開閉するものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、スペーサを構成するケース体と蓋体とによって、充分な内部空域を形成することができるため、金属製の被取付物に取り付けた場合や、被取付物との間に金属製電波反射部材を介在した場合にあって、これらによる電波干渉を一層抑制することができる。また、ケース体は、内部空域を形成するための開口部を有していることから、例えば比較的厚肉の平板状のものに比して、該ケース体を構成する材料量を低減することができる。
上述したRFIDタグにあって、インレット保持体は、そのスペーサを構成するケース体が、据付底面を有するケース底部を備え、且つ該ケース底部上に開口部を設けてなり、蓋体が、ケース体の開口部を閉鎖した状態で内部空域を介して前記ケース底部と対向する内面に、RFIDインレットを貼付してなるものであるとした構成が提案される。
かかる構成にあっては、RFIDインレットを、被取付物から充分な間隔を置いて配設することとなるため、金属製の被取付物に取り付けた場合や、被取付物との間に金属製電波反射部材を介在した場合にあって、これらによる電波干渉を抑制する効果がさらに向上する。また、蓋体の内面にRFIDインレットを貼付していることから、故障などが生じた場合に、蓋体を開放することによって、交換などの作業を容易かつ短時間で処理することができるという利点もある。
ここで、蓋体としては、開口部に沿ってスライドする構成や上方へ取り外す構成などのようにケース体と分離するものや、蓋体が開き戸のように開閉するもの等を用いることができる。いずれの場合にあっても、上記したRFIDインレットの交換作業などを容易に実施できる。
上述したRFIDタグにあって、インレット保持体のスペーサの、蓋体により覆われる被覆面に、RFIDインレットのICチップに格納されたデータに関する情報を記載した情報ラベルが貼付されているものである構成が提案される。ここで、スペーサがケース体により構成されている場合には、該ケース体のケース底部の内面(据付底面の裏面)に情報ラベルを貼付される構成が好適に用い得る。
かかる構成にあっては、情報ラベルに記載した情報によって、当該RFIDインレットに記憶されているデータ内容を知得することができるため、RFIDインレットを故障により交換する場合に、交換したRFIDインレットに故障前のデータを格納することも可能である。このように、故障などによりRFIDインレットを交換する場合にも、故障前の状態に再現することが可能である。また、情報ラベルも、RFIDインレットと同様に、インレット保護体内に収納保持されていることから、記載された情報が劣化し難く、該情報を確実に得ることができる。
尚、情報ラベルに記載した情報としては、視認により内容を知得できる可視情報が好適である。又は、バーコードや二次元コードにより情報を記載することもできる。そして、例えば、ICチップに記録したデータを書き換える際には、その書き換えたデータに応じた情報を記載した情報ラベルに貼り替えたり、前の情報ラベル上に重ねて貼り付ける等することが好適である。
本考案のRFIDタグは、上述したように、ICチップとアンテナとを備えたRFIDインレットを、スペーサと該スペーサの上部に被着する着脱可能な蓋体とからなる非金属製のインレット保護体内に配設してなるものであるから、外部から比較的強い衝撃などが作用しても、インレット保護体によりRFIDインレットを保護することができ、該RFIDインレットの故障や損傷を防ぐ効果が高い。さらに、RFIDインレットがインレット保護体により保護されているため、該ICチップとアンテナとを樹脂などで被覆することを要しないことから、ICチップやアンテナが故障などした場合には、蓋体を開放することで、これらを容易に交換することができ、交換に要するコストを充分に抑制することができる。
上記のRFIDタグにあって、インレット保持体が内部空域を有し、該該内部空域内にRFIDインレットを収納保持するようにした構成の場合には、RFIDインレットを外部からの衝撃に対して保護する効果が高い。また、非金属製のインレット保護体が、RFIDインレットと被取付物との間隔を調整する役割を有していることから、金属製の被取付物または被取付物との間に介在した金属製電波反射部材によって生ずる電波干渉を抑制する効果が高い。
上記のRFIDタグにあって、スペーサが、上方開口する開口部を有するケース体により構成されていると共に、蓋体が、前記ケース体の開口部を開閉する構成の場合には、充分な内部空域を有し、金属製の被取付物または被取付物との間に介在した金属製電波反射部材によって生ずる電波干渉を一層抑制することができる。また、ケース体を構成する材料量を低減できるため、製造コストを低減することもでき得る。
上記のRFIDタグにあって、ケース底部上の開口部を開閉する蓋体の内面に、RFIDインレットを貼付した構成の場合には、該RFIDインレットが、被取付物との間にケース底部および内部空域が存在するため、ケース底部の外側に在る金属による電波干渉を抑制する効果が一層向上する。また、RFIDタグが故障などした場合には、蓋体を開放することによって、交換作業などを容易かつ短時間で行うことができる。
上記のRFIDタグにあって、スペーサの被覆面に、ICチップに格納されたデータに関する情報を記載した情報ラベルが貼付されている構成とした場合には、情報ラベルによって、ICチップのデータ内容を知得できるため、故障などにより交換した場合にも、故障前の状態に再現することが可能である。また、情報ラベルもインレット保護体内に収納保持されていることから、該情報ラベルの情報を確実に保全することができ得る。
本考案にかかる実施例1〜3を添付図面を用いて詳述する。
RFIDインレット2は、図1〜3に示すように、フィルム状のシート5上に、データを書き換え可能に格納するメモリを具備したICチップ3と、該ICチップ3に電気的に接続されたダイポールアンテナ4とが配設されている。このRFIDインレット2は、図示しない入出力装置との間で電磁波を利用してコマンド,データ等の信号を非接触で送受信し得る非接触型の電池レスタイプとなっている。尚、シート5は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等のプラスチック、セロファンなどからなるものが好適に用い得る。
RFIDインレット2のシート5の裏面には、接着シート(図示省略)が設けられており、RFIDインレット2を、後述するタグケース10の蓋体12に貼付するようになっている。
上記したRFIDインレット2が、タグケース10内に収納保持され、図1〜3のように、RFIDタグ1を構成している。タグケース10は、上方開口する開口部14を備えた箱状のケース体11と、該ケース体11の開口部14を閉鎖するための蓋体12とから構成されている。尚、本実施例1にあって、タグケース10が本考案のインレット保護体であり、ケース体11が本考案のスペーサである。
ここで、ケース体11は、平板状のケース底部15と、該ケース底部15の四辺端縁から起立する夫々の側壁部16とを備えてなり、各側壁部16の上端により開口部14の開口縁が構成されている。すなわち、ケース体11は、ケース底部15上に開口部14が設けられている。さらに、ケース体11の互いに対向する側壁部16,16には、その外面の上端部から外方へ突出する係止突部19,19が形成されている。
上記した蓋体12は、ケース体11の各側壁部16の上端に被着して、開口部14を閉鎖する主板部20と、該主板部20の四辺端縁から起立する夫々の側縁部21とから構成されており、開口部14を閉鎖した状態で、各側縁部21によりケース体11の各側壁部16の上端部を外嵌する。そして、側壁部16,16に夫々形成された係止突部19,19と対向するように、蓋体12の側縁部21,21には、内方へ突出する保持突部22,22が形成されている(図2参照)。この蓋体12によりケース体11の開口部14を閉じる際には、蓋体12を開口部14上から押し付けることによって、該蓋体12の保持突部22,22がケース体11の係止突部19,19を乗り越えるようにする。これにより、蓋体12が、開口部14を閉鎖した状態で、ケース体11に係合されて保持される。そのため、被取付物などに取り付けられた状態で、該被取付物を移動した際に、蓋体12が開放してしまうことを防ぐようにしている。
このようなタグケース10にあっては、その内部に収納したRFIDインレット2を保護する効果を高めるために、強度や剛性に優れたものであることが好ましい。例えば、ポリプロピレン樹脂やポリカーボネイト樹脂などの合成樹脂から形成されるものとすることができる。このようなタグケース10は、総じて、外部からの衝撃に強く、内部に収納されるRFIDインレット2を保護する効果が高い。
蓋体12には、その主板部20の内面20aに、上記したRFIDインレット2が貼付される(図2,3参照)。これにより、蓋体12がケース体11の開口部14を閉鎖した状態で、RFIDインレット2が当該タグケース10内に収納保持される。尚、蓋体12の閉鎖状態で、RFIDインレット2は、ケース体11のケース底部15と内部空域25を介して対向するように配されている。
また、上記のタグケース10には、そのケース体11のケース底部15の内面15bに、情報ラベル26が貼付される。この情報ラベル26には、上記したRFIDインレット2のICチップ3に格納したデータに関係する情報が印字されており、蓋体12を開放した状態で、情報を可視できるようになっている。すなわち、RFIDインレット2が故障した場合に、情報ラベル26に印字された可視情報によって、RFIDインレット2に記憶されていたデータを比較的容易に確認することができ、交換等を行った後に、故障前に書き込まれていたデータを再現することが可能である。この情報ラベル26は、RFIDインレット2のICチップ3にデータを書き換えるたびに、書き換えたデータに関する可視情報を印字した情報ラベル26と貼り替えることにより、常にICチップ3内のデータに関係した情報を得ることができるようにしている。この情報ラベル26は、タグケース10内に収納されているため、蓋体12を開放しなければ視認することができない。そのため、例えば、情報ラベル26の可視情報として、ICチップ3内に格納したデータと同じ情報を印字していても、秘匿性を保つこともできる。さらに、情報ラベル26の印字の劣化を防ぐこともでき得る。尚、ケース体11のケース底部15の内面15bが、本考案にかかる被覆面を構成している。
上述したRFIDタグ1にあっては、タグケース10のケース底部15の据付底面15aに、シート状の金属製電波反射部材33を貼り付けて、図3のように、コンテナなどの被取付物30に取り付けられる。すなわち、ケース底部15と被取付物30との間に、金属製電波反射部材33を介在させており、該ケース底部15の据付底面15aが間接的に被取付物30に取り付けられる。この金属製電波反射部材33は、ステンレス、アルミニウム合金、真鍮などの金属からなるシート状のものであり、図示しない入出力装置からの電波を反射でき、該入出力装置との交信距離を延長することができる。
そして、このRFIDタグ1は、そのRFIDインレット2と金属製電波反射部材33との間に、ケース底部15および内部空域25が介在していることから、該被取付物30による電波干渉を抑制する効果が高い。尚、タグケース10の側壁部16の高さを適宜設定し、内部空域25の高さを設定することにより、前記電波干渉を抑制する効果を適切に発生させることも可能である。
このようなRFIDタグ1は、タグケース10内にRFIDインレット2を収納保持したものであることから、コンテナなどの被取付物に取り付けた状態で、衝撃等の負荷が作用しても、RFIDインレット2が損傷することを防ぐ効果が高い。また、RFIDインレット2が壊れたり故障した場合には、蓋体12をケース体11から外すことにより、蓋体12の内面に貼り付けているRFIDインレット2を露出することができ、交換などの作業を容易に行うことができる。すなわち、蓋体12を、その保持突部22,22がケース体11の係止突部19,19を乗り越えるようにして取り外す。そして、蓋体12の内面に貼り付けているRFIDインレット2を取り外し、新しいRFIDインレット2を貼り付ける。その後、蓋体12をケース体11の開口部14を閉鎖するように取り付ける。
ここで、本実施例1にあっては、RFIDインレット2が、上記したように、シート5上にICチップ3とダイポールアンテナ4とを配設した構成であり、その表面を被覆した保護層などを形成していない。これは、RFIDインレット2が、タグケース10内で保護されるためである。これにより、上記のようにRFIDインレット2を交換する場合にも、当該RFIDインレット2のみを交換すればよく、タグケース10(蓋体12およびケース体11)を取り替える必要がないため、交換に要するコストを大幅に削減することができる。さらに、RFIDインレット2を取り替える際には、ケース体11を被取付物30に取り付けたままで蓋体12を取り外して行うことができるため、この交換作業に要する時間も短縮することができ得る。
また、上記のように、故障したRFIDインレット2を取り替える際には、上記したようにケース体11に貼付している情報ラベル26によって、故障前にRFIDインレット2に記憶していたデータを確認することもできるため、同様のデータを新たなRFIDインレット2のICチップ3に格納することができる。また、情報ラベル26にあっては、RFIDインレット2に記憶したデータの内容を書き換えた(更新した)場合に、新たなデータに関する可視情報を印字したものに取り替える。これにより、常に、情報ラベル26により得られる可視情報が、RFIDインレット2のデータと関係するものとなる。
尚、外部からの衝撃等により、タグケース10のみが損傷した場合には、該タグケース10のみを交換することもできる。この場合にも、上記と同様に、交換に要するコストを低減することができ得る。
また、本実施例1のRFIDタグ1は、上述したように、タグケース10内にRFIDインレット2を収納保持するようにしたものであり、該タグケース10が内部空域25を有している。そのため、例えば、タグケース10と同様の外寸法のスペーサに比して、該タグケース10に要する材料量を低減しつつ、被取付物30との間に介在した金属製電波反射部材33との間隔を調整することができ、電波干渉を抑制する効果が高い。
実施例2のRFIDタグ40にあっては、図4,5のように、タグケース41が、蓋体43をスライドすることにより、ケース体42の開口部44を開閉するようにした構成である。本構成では、ケース体42が、ケース底部45および側壁部46a,46b,46b,46cから構成されており、互いに対向する二つの側壁部46b,46bおよびその間の一の側壁部46cの夫々上部に、該側壁部46の上端に沿って案内溝47,47,48が設けられている。残りの側壁部46aは、前記案内溝47より低い高さまでのものとなっており、該側壁部46a上が内外に開口する挿通口部49として形成されている。
ケース体42は、上述した実施例1と同様に、ケース底部45の内面45bに情報ラベル26が貼付される。ケース体42のケース底部45の据付底面45aが、金属製電波反射部材33を介して被取付物30に取り付けられる。
また、蓋体43は、開口部44を閉鎖する主板部51と該主板部51の一辺縁から起立する側縁部52とから構成されている。この蓋体43を、ケース体42の挿通口部49から案内溝47,47内に嵌入してスライドすることによって、該ケース体42の開口部44を開閉することができる。そして、蓋体43が開口部44を閉鎖した状態では、該蓋体43の側縁部52が、ケース体42の挿通口部49を閉鎖し、ケース体42と蓋体43とにより内部空域55が形成されている。このように蓋体43により閉鎖した状態で、蓋体43の側縁部52とケース体42の側壁部46aとを所定のシール(図示せず)により貼り付けることにより、この閉鎖状態を保持するようにしている。
本実施例2の構成にあっても、蓋体43の主板部51の内面51aに、上記したRFIDインレット2を貼付する。これにより、RFIDインレット2をタグケース41内に収納保持して保護することができる。また、RFIDインレット2を交換する際には、シールを取り除いて、蓋体43をスライドしてケース体42から分離することによって、交換作業を容易に実施できる。このように、実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を発揮することができ得る。
尚、本実施例2の構成は、蓋体43をスライドして開閉する、所謂引戸とするようにした構成以外は、上記した実施例1と同じ構成であり、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。
実施例3のRFIDタグ60としては、図6のように、板状のスペーサ62と、該スペーサ62に被着する蓋体63とからなるインレット保護体61を備えた構成である。そして、蓋体63によって、スペーサ62の上面を構成する被覆面62bを被覆する。ここで、スペーサ62は、プラスチック段ボールからなる矩形状板である。蓋体63は、主板部66と該主板部66の四辺端縁から起立する夫々の側縁部67とから構成されており、各側縁部67の下部に、スペーサ62の被覆面62bの上端縁に当接する段部68が夫々に形成されている。この蓋体63を、スペーサ62に被着する際に、各側縁部67の段部68が該スペーサ62の上端縁に当接し、蓋体63とスペーサ62との間に内部空域65を形成する。本実施例にあっては、RFIDインレット2が、蓋体63の主板部66の内面66aに貼付される。また、情報ラベル26がスペーサ62の被覆面62bに貼付される。尚、本実施例にあっても、上述したように、蓋体63がスペーサ62に被着した状態で、両者を所定のシール(図示せず)により貼り付けることにより、この被着した状態を保持するようにしても良い。
本実施例3にあって、スペーサ62の被覆面62bと対向する取付底面62aが、金属製電波反射部材33を介して被取付物30に取り付けられる。
本実施例3にあっても、RFIDインレット2を、スペーサ62と蓋体63との間に形成された内部空域65内で保護することができる。そして、蓋体63を開放することによって、RFIDインレット2を容易に交換することができる。このように、実施例3の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を発揮することができ得る。
尚、本実施例3の構成は、板状のスペーサ62を用いた以外は、上記した実施例1と同じ構成であり、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。
さらに、上述した実施例1〜3の他の構成として、蓋体の一側縁をケース体(スペーサ)の一側壁部の上端に枢支し、該蓋体を所謂開き戸として構成するものとして良い。
また、上述した実施例1〜3にあって、RFIDインレットを、その表面を樹脂等でコーティングすることにより被覆して保護層を設ける構成とすることもできる。これにより、RFIDインレットを保護する効果が一層向上する。尚、RFIDインレットは、上記のようにタグケース(インレット保護体)により保護されていることから、この保護層は薄厚のもので良く、強度や剛性を必要としていない。そのため、当該RFIDインレットを交換しても、交換に要するコストを抑制することができ得る。
また、上述した実施例3にあっては、スペーサをプラスチック段ボールにより形成したものであるが、その他の構成として、ハニカム構造の板材により形成することもできる。この場合でも、上述した実施例3と同様の強度、剛性、軽量化を有するスペーサとなる。
また、上述した実施例にあっては、ケース体のケース底部の据付底面に金属製電波反射部材を配設するようにしているが、該金属製電波反射部材をケース底部の内面(スペーサの上面)に配設することもできる。上述した実施例では、内部空域を有していることから、金属製電波反射部材とRFIDインレットとの間に内部空域が存在し、該金属製電波反射部材による電波干渉を抑制することができる。尚、この内部空域の高さを調整することにより、前記電波干渉の抑制効果が適切に発揮し得る。
また、上述した実施例にあっては、タグケース(インレット保護体)を方形状とした構成であるが、例えば、円筒形状とすることも可能である。さらに、蓋体とケース体(インレット保護体)とを螺合するようにした構成とすることもできる。
上述した実施例にあっては、RFIDタグにダイポールアンテナを配設した構成であるが、その他に、ループアンテナなどを配設した構成とすることもでき得る。また、情報ラベルとしては、可視情報を印字した構成の他に、バーコードや二次元コードを印字した構成とすることもできる。
本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で適宜用いることができる。
実施例1のRFIDタグ1の分解斜視図である。 同上のRFIDタグ1の、(A)蓋体12を開放した状態と、(B)蓋体12によりケース体11の開口部14を閉鎖した状態を示す縦断面図である。 同上のRFIDタグ1を、被取付物30に取り付けた状態を示す断面図である。 実施例2のRFIDタグ40の分解斜視図である。 実施例2のRFIDタグ40の縦断面図である。 実施例3のRFIDタグ60の縦断面図である。
符号の説明
1 RFIDタグ
2 RFIDインレット
3 ICチップ
4 ダイポールアンテナ(アンテナ)
10 タグケース(インレット保護体)
11 ケース体(スペーサ)
12 蓋体
14 開口部
15 ケース底部
15a 据付底面
25 内部空域
26 情報ラベル
30 被取付物

Claims (5)

  1. データを格納するメモリを具備したICチップと、該ICチップに接続されたアンテナとを備え、前記データを所定の入出力装置と非接触で送受信する機能を備えたRFIDインレットと、
    被取付物に取り付けられる据付底面を備えたスペーサと、該スペーサの上部に被着される着脱可能な蓋体とを具備し、スペーサと蓋体との間に前記RFIDインレットを配設する非金属製のインレット保持体と
    を備えてなるものであることを特徴とするRFIDタグ。
  2. インレット保持体が、その蓋体をスペーサに被着した状態で両者の間に内部空域を形成し、該内部空域内にRFIDインレットを収納保持するようにしたものであることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
  3. インレット保持体のスペーサが、上方開口する開口部を有するケース体により構成されていると共に、蓋体が、前記ケース体の開口部を開閉するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のRFIDタグ。
  4. インレット保持体は、
    そのスペーサを構成するケース体が、据付底面を有するケース底部を備え、且つ該ケース底部上に開口部を設けてなり、
    蓋体が、ケース体の開口部を閉鎖した状態で内部空域を介して前記ケース底部と対向する内面に、RFIDインレットを貼付してなるものである請求項3に記載のRFIDタグ。
  5. インレット保持体のスペーサの、蓋体により覆われる被覆面に、RFIDインレットのICチップに格納されたデータに関する情報を記載した情報ラベルが貼付されているものである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のRFIDタグ。
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