JP2002244773A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2002244773A
JP2002244773A JP2001038778A JP2001038778A JP2002244773A JP 2002244773 A JP2002244773 A JP 2002244773A JP 2001038778 A JP2001038778 A JP 2001038778A JP 2001038778 A JP2001038778 A JP 2001038778A JP 2002244773 A JP2002244773 A JP 2002244773A
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time
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unit
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Application number
JP2001038778A
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English (en)
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Kazuya Edogawa
和也 江戸川
Tokuji Ueda
徳二 上田
Shohei Ikegami
昇平 池上
Hideyuki Hirose
英幸 廣瀬
Hideki Kasai
秀樹 河西
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助電源の充電状態を正確に把握し処理デー
タが保存されているか否かを判断可能な情報処理装置を
提供すること。 【解決手段】 処理データ記憶手段17と、計時手段1
6と、管理データ記憶手段15と、動作電力を供給する
主電源部10と、主電源部10の電源断時には、処理デ
ータ記憶手段17へ電力を供給する補助電源部12と、
処理データ判定手段20aと、管理データ作成手段20
bとを有し、管理データ作成手段20bが処理データの
期待データ保持期間を導出し、処理データ判定手段20
aが処理データの保存有効性を判定することを特徴とす
る情報処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理データを一時
保存する領域を有し、その保存された処理データをバッ
クアップするための補助電源部を有する情報処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】処理データを記憶手段に一時保存して受
け取る機能や、処理データを記憶手段に一時保存し指定
時刻に送出する機能を有する情報処理装置、例えばファ
クシミリ装置、においては、主電源が何らかの理由で切
断された場合に、それらの処理データの保証が重要な問
題となる。そのようなデータ保証のためには、記憶手段
を補助電源でバックアップすることが一般的である。記
憶手段用の補助電源としては、ニッケル水素やニッケル
カドミウム等の二次電池を用いることが多い。
【0003】しかしながら、補助電源としての二次電池
の容量は限られていることから、主電源を再投入した際
に処理データが保存されているか否かを何らかの手法で
判断することが必要となる。特開平7−322023号
公報では、主電源切断時の補助電源の充電容量を一定で
あるとみなし、主電源切断時間と補助電源の充電容量の
単純な比較により処理データが保存されているか否かを
判断する手法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、処理データ
を一時保存する記憶手段としては、必要とされる記憶容
量の関係からDRAMが用いられることが多く、DRA
Mに対応する補助電源としては前述のように二次電池が
用いられることが多い。このような補助電源としての二
次電池は、主電源投入期間に充電され、主電源切断期間
にはDRAMに給電するために放電しているものである
が、従来の技術では二次電池の充電量に対する配慮がな
されておらず、実際には期待しただけの充電がされずに
処理データが破壊されているにもかかわらず、処理デー
タが保存されていると誤認識する場合もあった。そこ
で、本発明では補助電源に二次電池を用いた場合に、そ
の充電状態を正確に把握し処理データが保存されている
か否かを的確に判断可能な情報処理装置を提供すること
を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る情報処
理装置は、処理データを記憶する処理データ記憶手段
と、時刻を計測し、予め定められた条件を満たす時刻を
出力する計時手段と、計時手段が出力する時刻に基づい
て管理データを作成する管理データ作成手段と、処理デ
ータ記憶手段と計時手段と管理データ作成手段とに動作
電力を供給する主電源部と、主電源部の電源投入時に
は、主電源部から充電電力を供給され、主電源部の電源
断時には、主電源部に代わって処理データ記憶手段へ電
力を供給する補助電源部と、管理データに基づいて、処
理データ記憶手段に記憶された処理データの保存有効性
を判定する処理データ判定手段とを有することを特徴と
する。特に、計時手段は、主電源部の電源投入時刻及び
電源断時刻を出力し、管理データ作成手段は、主電源部
の前回電源投入時刻及び今回電源断時刻から算出される
補助電源部の期待充電量に基づいて、処理データの期待
データ保持期間を導出し、処理データ判定手段は、期待
データ保持期間に基づいて処理データの保存有効性を判
定することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、管理データ作成手段が期
待充電量に基づいて処理データの期待データ保持期間を
導出し、処理データ判定手段が期待データ保持期間に基
づいて処理データが保存されているか否かの保存有効性
を判定するので、例えば、主電源部の電源投入と電源断
が頻繁に行なわれて、補助電源部の充電量が十分でない
場合であっても処理データが保存されていると誤判断す
ることがない。
【0007】第2の発明に係る情報処理装置は、処理デ
ータを記憶する処理データ記憶手段と、時刻を計測し、
予め定められた条件を満たす時刻を出力する計時手段
と、計時手段が出力する時刻に基づいて管理データを作
成する管理データ作成手段と、処理データ記憶手段と計
時手段と管理データ保持手段とに動作電力を供給する主
電源部と、主電源部の電源投入時には、主電源部から充
電電力を供給され、主電源部の電源断時には、主電源部
に代わって処理データ記憶手段へ電力を供給する補助電
源部と、管理データに基づいて、処理データ記憶手段に
記憶された処理データの保存有効性を判定する処理デー
タ判定手段とを有することを特徴とする。特に、計時手
段は、主電源部の電源投入時刻及び電源断時刻を出力
し、管理データ作成手段は、電源投入時刻及び電源断時
刻から主電源部の前回電源投入時刻における補助電源部
の第1の期待充電量を算出し、前回電源投入時刻及び今
回電源断時刻から補助電源部の第2の期待充電量を算出
し、更に第1の期待充電量と第2の期待充電量との合計
値に基づいて、処理データの期待データ保持期間を導出
し、処理データ判定手段は、期待データ保持期間に基づ
いて処理データの保存有効性を判定することを特徴とす
る。
【0008】本発明によれば、管理データ作成手段が、
主電源部の前回電源投入時における第1の期待充電量と
前回電源投入時から今回電源断時における第2の期待充
電量に基づいて処理データの期待データ保持期間を導出
し、処理データ判定手段が期待データ保持期間に基づい
て処理データが保存されているか否かの保存有効性を判
定するので、例えば、直近の主電源部の電源投入と電源
断との間隔が非常に短くても、それ以前の充電量が十分
ある場合には、処理データが保存されていると正確に判
断できるので、処理データが保存されていないと誤判断
することがない。
【0009】また上記各発明では、計時手段は、更に補
助電源部の通算使用時間を出力し、管理データ作成手段
は、通算使用時間から補助電源部の第1の劣化率を算出
し、処理データの期待データ保持期間を導出する際に、
期待充電量に前記第1の劣化率を乗じるようにしてもよ
い。このようにすれば、補助電源部が長期の使用により
劣化し、初期の期待充電量が保てなくなったとしても、
それを処理データの期待データ保持期間を導出する際に
反映できるので、処理データが保存されていると誤判断
することがない。
【0010】また上記各発明では、管理データ作成手段
は、電源投入時刻及び電源断時刻から補助電源部の第2
の劣化率を算出し、処理データの期待データ保持期間を
導出する際に、期待充電量に第2の劣化率を乗じるよう
にしてもよい。このようにすれば、主電源部の電源投入
と電源断とのサイクルの繰り返しによる補助電源部の劣
化や、過充電・過放電による補助電源部の劣化により、
初期の期待充電量が保てなくなったとしても、それを処
理データの期待データ保持期間を導出する際に反映でき
るので、処理データが保存されていると誤判断すること
がない。
【0011】また上記各発明では、処理データ判定手段
は、期待データ保持期間と、今回電源断時刻から今回電
源投入時刻までの時間との比較により処理データの保存
有効性を判定するようにしてもよい。このようにすれ
ば、主電源部の電源断時間が長く、補助電源部の充電量
が不足していたとしても、それを正確に把握することが
でき、処理データが保存されていると誤判断することが
ない。
【0012】また上記各発明では、期待データ保持期間
経過時の補助電源部の電圧状態を測定出力する補助電源
電圧測定部と、測定された測定電圧値と予め定められた
劣化閾値とを比較判定する補助電源劣化判定部とを更に
有し、処理データ判定手段は、期待データ保持期間と、
今回電源断時刻から今回電源投入時刻までの時間とを比
較し、期待データ保持期間が短かい場合には、処理デー
タの保存有効性を無効と判定し、その際に、補助電源劣
化判定部が、測定電圧値と劣化閾値とを比較し、測定電
圧値が劣化閾値よりも小さい場合には、補助電源部が劣
化したと判定するようにしてもよい。このようにすれ
ば、補助電源部の充電量が不足している場合等に誤って
処理データが保存されていると判断することもなく、ま
た補助電源部が劣化した場合に告知することもできるの
で、そのような消耗した補助電源部を使いつづけること
もない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明に係る情報処理装置の実施形態について、ファクシ
ミリ装置を例にとって詳細に説明する。尚、図面の説明
において同一又は相当要素については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0014】図1は第1の実施形態に係るファクシミリ
装置1の構成を示したブロック図である。ファクシミリ
装置1は、主制御部20と、それに接続された画像処理
部21、画像印刷部22、画像入力部23、操作/表示
部24、ROM19、回線/通信制御部18を有してい
る。主制御部20はファクシミリ装置1全体の動作を制
御する中央制御部であり、内部に処理データの保存有効
性を判断する処理データ判定手段20a及び管理データ
を作成する管理データ作成手段20bを有している。画
像処理部21は画像の符号化/復号化/拡大/縮小等を
行なうものであり、画像印刷部22は受信画像などを記
録するものであり、画像入力部23は送信原稿を読み取
るものである。操作/表示部24はファクシミリ装置1
の動作条件をユーザが設定する操作をするためのもので
あり、メッセージ表示パネル、各種設定キー等を有して
いる。ROM19は、ファクシミリ装置1を制御するプ
ログラムを格納するROMである。回線/通信制御部1
8は接続網に適した通信を制御し、接続網へ接続するた
めのものである。
【0015】ファクシミリ装置1は、更に主制御部20
に接続されている、管理データ記憶手段15、計時手段
16、処理データ記憶手段 17を有している。管理デ
ータ記憶手段15はシステム管理情報を格納するメモリ
であり、計時手段16はカレンダー機能を有したICで
あって時分等の設定が可能であり、管理データ記憶手段
15も計時手段16も主電源部10からの電力供給が切
断されても第1電源切替回路13により第1補助電源部
11に接続され常に電力が供給されている。処理データ
記憶手段17は画像データメモリ及びシステムワーク領
域であり、主電源部10からの電力供給が切断されても
第2電源切替回路14により第2補助電源部12に接続
され常に電力が供給されている。
【0016】図2は第1の実施形態に係るファクシミリ
装置1の動作フローを示した図であり、図3は図2の動
作フローに応じた第2補助電源部12の充電状態を示し
たタイミングチャートである。以下図1〜3を用いて、
第1の実施形態に係るファクシミリ装置1の動作を説明
する。時刻t0に主電源部スイッチ25をONにすると
(ステップS01)、主電源部10の電源が投入され各
部に電力が供給される(ステップS02)。その際に管
理データ記憶手段15に保存されている管理データの
内、主電源部電源投入時刻が時刻t0に更新される(ス
テップS03)。その後主電源部10が電源投入状態に
ある間は補助電源部2に電力が供給され充電過渡状態と
なり(時刻t0〜時刻t1)、時刻t1にて満充電状態CF
となった後は、過充電状態となる(時刻t1〜時刻
2)。この状態で例えば時刻予約送信のために画像デ
ータが画像入力部23より入力され(ステップS0
4)、処理データ記憶手段17に画像データが保存され
る(ステップS05)。
【0017】ステップS05にて保存された画像データ
が処理される前の時刻t2に主電源部スイッチ25がO
FFされると(ステップS06)、管理データ記憶手段
15に保存されている管理データの内、主電源部電源断
時刻が時刻t2に更新され、更に既に更新されている主
電源部電源投入時刻t0と今回更新された主電源部電源
断時刻t2から第2補助電源部12による期待データ保
持期間Trが管理データ作成手段20bにより計算され
更新される(ステップS07)。期待データ保持期間T
rは定電流充電方式として一般的に、[時間(t2−t0
×充電電流×充電効率]÷負荷電流として計算される
が、時間(t2−t0)が満充電になるまでの時間を超え
ているので、このような場合は時間(t1−t0)を上限
として計算される。また、主電源部スイッチ25を操作
する時刻と、実際に主電源部10の電源が切断される時
刻との間には厳密にはズレが生じることとなるが、測定
上有意の差が認められる場合は補正することが好まし
い。その後、主電源部10の電源が切断され(ステップ
S08)、処理データ記憶手段17は第2補助電源部1
2によりバックアップされ保存されている画像データが
維持されるため、第2補助電源部12の充電量は消費さ
れる(時刻t2〜時刻t3)。
【0018】時刻t3に主電源部スイッチ25が再びO
Nされると(ステップS09)、主電源部10の電源が
投入され各部に電力が供給される(ステップS10)。
その際に管理データ記憶手段15に保存されている管理
データの内、主電源部電源投入時刻t3が更新される
(ステップS11)。その後、処理データ記憶手段17
に保存された画像データが第2補助電源部12により的
確にバックアップされたかどうかを判断するために、主
制御部20の処理データ判定手段20aが主電源部10
の断期間を時間(t3−t2)として計算し、保存されて
いる期待データ保持期間と比較する(ステップS1
2)。期待データ保持期間が時間(t3−t2)より長け
れば画像データは保存されているので、予約時刻になれ
ば画像データの処理を行なう(ステップS14)。逆に
期待データ保持期間の方が短ければ画像データが保存さ
れていないことになるので、操作表示部24に、画像デ
ータ破壊メッセージを表示しユーザに注意を促す(ステ
ップS13)。
【0019】次に第2の実施形態に係るファクシミリ装
置1について説明する。機器構成は第1の実施形態と同
じであるので図1を用い、動作フローは図4、動作フロ
ーに応じた第2補助電源部12の充電状態は図5を用い
て説明する。ファクシミリ装置1を使用開始する状態、
すなわち第2補助電源部12に充電されていない状態
で、時刻t0に主電源部スイッチ25をONすると(ス
テップS101)、主電源部10の電源が投入され各部
に電力が供給される(ステップS102)。その際に管
理データ記憶手段15に保存されている管理データの
内、主電源部投入時刻が時刻t0に更新される(ステッ
プS103)。その後主電源部10が電源投入状態にあ
る間は第2補助電源部12に電力が供給され充電過渡状
態となる(時刻t0〜時刻t1)。
【0020】ここで時刻t1に主電源部スイッチ25が
OFFされると(ステップS104)、管理データ記憶
手段15に保存されている管理データの内、主電源部断
時刻1が時刻t1に、第2補助電源部12の期待充電量
1が時間(t1−t0)×充電電流×充電効率に、期待
データ保持期間Tr1が{時間(t1−t0)×充電電流×
充電効率}÷負荷電流にそれぞれ更新される(ステップ
S105)。尚、ここで時間(t1−t0)が満充電にな
るまでの時間よりも長い場合には、満充電になるまでの
時間を上限とする。また、主電源部スイッチ25を操作
する時刻と、実際に主電源部10の電源が切断される時
刻との間には厳密にはズレが生じることとなるが、測定
上有意の差が認められる場合は補正することが好まし
い。その後、主電源部10の電源が切断される(ステッ
プS106)。処理データ記憶手段17は第2補助電源
部12によりバックアップされるため、第2補助電源部
12の充電量は消費される(時刻t1〜時刻t2)。
【0021】時刻t2に主電源部スイッチ25が再びO
Nされると(ステップS107)、主電源部10の電源
が投入され各部に電力が供給される(ステップS10
8)。その際に管理データ記憶手段15に保存されてい
る管理データの内、主電源部電源投入時刻2が時刻t2
に、時刻t2における第2補助電源部12の期待充電量
2が期待充電量C1−時間(t2−t1)×負荷電流にそ
れぞれ更新される(ステップS109)。この状態で例
えば時刻予約送信のために画像データ画像入力部23よ
り入力され(ステップS110)、処理データ記憶手段
17に画像データが保存される(ステップS111)。
尚、主電源部10が電源投入状態にある間は第2補助電
源部12に電力が供給され充電過渡状態となる(時刻t
2〜時刻t3)。
【0022】ステップS111にて保存された画像デー
タが処理される前の時刻t3に主電源部スイッチ25が
OFFされると(ステップS112)、管理データ記憶
手段15に保存されている管理データの内、主電源部電
源断時刻3が時刻t3に、期待充電量C3が期待充電量C
2+時間(t3−t2)×充電電流×充電効率に、期待デ
ータ保持期間Tr3が期待充電量C2÷負荷電流にそれぞ
れ更新される(ステップS113)。その後、主電源部
10の電源が切断され(ステップS114)、処理デー
タ記憶手段17は第2補助電源部12によりバックアッ
プされ、保存されている画像データが維持されるため、
第2補助電源部12の充電量は消費される(時刻t3
時刻t4)。
【0023】時刻t4に主電源部スイッチ25が再びO
Nされると(ステップS115)、主電源部10の電源
が投入され各部に電力が供給される(ステップS11
6)。その際に管理データ記憶手段15に保存されてい
る管理データの内、主電源部電源投入時刻4が時刻t4
に、期待充電量C4が期待充電量C3−時間(t4−t3
×負荷電流にそれぞれ更新される(ステップS11
7)。その後、処理データ記憶手段17に保存された画
像データが第2補助電源部12により的確にバックアッ
プされたかどうかを判断するために、主制御部20の処
理データ判定手段20aが主電源部10の断期間を時間
(t4−t3)として計算し、保存されている期待データ
保持期間Tr3と比較する(ステップS118)。期待デ
ータ保持期間T r3が時間(t4−t3)より長ければ画像
データは保存されているので、予約時刻になれば画像デ
ータの処理を行なう(ステップS120)。逆に期待デ
ータ保持期間Tr3の方が短ければ画像データが保存され
ていないことになるので、操作表示部24に画像データ
破壊メッセージを表示しユーザに注意を促す(ステップ
S119)。
【0024】図6は第3の実施形態に係るファクシミリ
装置5の構成を示したブロック図である。ファクシミリ
装置5は、主制御部61と、それに接続された画像処理
部62、画像印刷部63、画像入力部64、操作/表示
部65、ROM60、回線/通信制御部59を有してい
る。主制御部61はファクシミリ装置5全体の動作を制
御する中央制御部であり、内部に処理データの保存有効
性を判断する処理データ判定手段61a、管理データを
作成する管理データ作成手段61b及び第2補助電源部
52の異常を判断する電源異常判定手段61cを有して
いる。画像処理部62は画像の符号化/復号化/拡大/
縮小等を行なうものであり、画像印刷部63は受信画像
などを記録するものであり、画像入力部64は送信原稿
を読み取るものである。操作/表示部65はファクシミ
リ装置5の動作条件をユーザが設定する操作をするため
のものであり、メッセージ表示パネル、各種設定キー等
を有している。ROM60は、ファクシミリ装置5を制
御するプログラムを格納するROMである。回線/通信
制御部59は接続網に適した通信を制御し、接続網へ接
続するためのものである。
【0025】ファクシミリ装置5は、更に主制御部61
に接続されている、管理データ記憶手段56、計時手段
57、処理データ記憶手段58、電源異常検知部55を
有している。管理データ記憶手段56はシステム管理情
報を格納するメモリであり、計時手段57はカレンダー
機能を有したICであって時分等の設定が可能であり、
管理データ記憶手段56も計時手段57も主電源部50
からの電力供給が切断されても第1電源切替回路53に
より第1補助電源部51に接続され常に電力が供給され
ている。処理データ記憶手段58は画像データメモリ及
びシステムワーク領域であり、主電源部50からの電力
供給が切断されても第2電源切替回路54により第2補
助電源部52に接続され常に電力が供給されている。
【0026】図7は、電源異常検知部55の構成を示し
た図である。電源異常検知部55は、第2補助電源部5
2からの供給電圧を検知する電圧検知回路55a及び電
圧検知回路55aから送られる電圧値を保持するフリッ
プフロップ55bから構成されている。フリップフロッ
プ55bは計時手段57からのタイマアラームに応じて
保持している電圧値を主制御部61に送出する。また、
フリップフロップ55bは、主電源部50からの電力供
給が切断されても第1電源切替回路53により第1補助
電源部51に接続され常に電力が供給されている。
【0027】図8は第3の実施形態に係るファクシミリ
装置1の動作フローを示した図であり、図9は図8の動
作フローに応じた第2補助電源部52の充電状態を示し
たタイミングチャートである。以下図6〜9を用いて、
第3の実施形態に係るファクシミリ装置1の動作を説明
する。時刻t0に主電源部スイッチ66をONにすると
(ステップS201)、主電源部50の電源が投入され
各部に電力が供給される(ステップS202)。その際
に管理データ記憶手段56に保存されている管理データ
の内、主電源部電源投入時刻が時刻t0に更新される
(ステップS203)。その後主電源部50が電源投入
状態にある間は第2補助電源部52に電力が供給され充
電過渡状態となり(時刻t0〜時刻t1)、時刻t1にて
満充電状態となった後は、過充電状態となる(時刻t1
〜時刻t2)。この状態で例えば時刻予約送信のために
画像データが画像入力部64より入力され(ステップS
204)、処理データ記憶手段58に画像データが保存
される(ステップS205)。
【0028】ステップS205にて保存された画像デー
タが処理される前の時刻t2に主電源部スイッチ66が
OFFされると(ステップS206)、管理データ記憶
手段56に保存されている管理データの内、主電源部電
源断時刻が時刻t2に更新され、更に既に更新されてい
る主電源部電源投入時刻t0と今回更新された主電源部
断時刻t1から第2補助電源部52による期待データ保
持期間Trが管理データ作成手段61bにより計算され
更新される(ステップS207)。期待データ保持期間
rは定電流充電方式として一般的に、[時間(t2
0)×充電電流×充電効率]÷負荷電流として計算され
るが、時間(t2−t0)が満充電になるまでの時間を超
えているので、このような場合は時間(t1−t0)を上
限として計算される。また、主電源部スイッチ66を操
作する時刻と、実際に主電源部50の電源が切断される
時刻との間には厳密にはズレが生じることとなるが、測
定上有意の差が認められる場合は補正することが好まし
い。本実施の形態の場合は、期待データ保持期間Tr
時刻t4−時刻t2となっている。計時手段57は、期待
データ保持期間Tr経過時(時刻t4)に時刻アラームを
フリップフロップ55bに発信するようにアラームセッ
トする(ステップS208)。その後、主電源部50の
電源が切断され(ステップS209)、処理データ記憶
手段58は第2補助電源部52によりバックアップさ
れ、保存されているデータが維持されるため、第2補助
電源部52の充電量は消費される(時刻t2〜時刻
3)。
【0029】時刻t4経過時点で、主電源部50が電源
投入されていない場合は、フリップフロップ55bは計
時手段57からの時刻アラームに応じて第2補助電源部
52の電圧値を保持する。ここで本来であれば図9の二
点鎖線のように第2補助電源部52の電力が消費され、
第2補助電源部52の充電量は充電下限閾値CLとなっ
ているはずである。しかしながら、第2補助電源部52
に用いられる二次電池は長期間の使用や充放電サイクル
等により劣化することがあり、本実施の形態のように図
9の実線のような経過で時刻t3において充電量が0と
なってしまうことがある。本実施形態の場合、本来であ
ればフリップフロップ55bが保持する電圧値は充電下
限閾値CLに応じた正の値を取るはずであるが、充電量
が0であるために電圧値も0となっている(ステップS
210)。
【0030】時刻t5において主電源部スイッチ66が
再びONされると(ステップS211)、主電源部50
の電源が投入され各部に電力が供給される(ステップS
212)。その際に管理データ記憶手段56に保存され
ている管理データの内、主電源部電源投入時刻が時刻t
5に更新される(ステップS213)。その後、処理デ
ータ記憶手段58に保存された画像データが第2補助電
源部52により的確にバックアップされたかどうかを判
断するために、主制御部61の処理データ判定手段61
aが主電源部50の断期間を時間(t5−t2)として計
算し、保存されている期待データ保持期間(t4−t2
と比較する(ステップS214)。本実施形態の場合
は、期待データ保持期間の方が短いため、画像データは
破壊されているので、第2補助電源部52の劣化判定を
行なう。電源異常判定手段61cは、フリップフロップ
55bが出力した時刻t4における第2補助電源部52
の電圧値と、補助電源電圧の劣化閾値とを比較する(ス
テップS216)。本実施形態の場合は前述のように、
劣化が進行しているので、第2補助電源部52の電圧値
は0となっており、電源異常判定手段61cは第2補助
電源部52が劣化していると判定し、操作/表示部には
「画像データ破壊メッセージ」と「補助電源劣化メッセ
ージ」を表示し、ユーザに注意を促す。
【0031】尚上記各実施形態において、第2補助電源
部に用いられる二次電池は、使用の状況により電池容量
が減少するいわゆる永久劣化の現象が起きるので、期待
データ保持期間Trの算出の際にそれを予め織り込んで
もよい。一例としては、第2補助電源部2の使用開始時
点からの経過時間を計時手段が測定し、時間の経過に応
じた劣化係数を掛けることが挙げられる。更に別の例を
図10を参照しながら説明する。まず、充電過渡期間の
合計値(TCE1+TCE2)を満充電までの時間(TCF)で
除した数値に比例するサイクル劣化係数が考えられる。
また、過充電期間の合計値(TCO1+TCO2)に比例する
過充電劣化係数、過放電期間の合計値(TDO)に比例す
る過放電劣化係数も考えられる。更にサイクル劣化係
数、過充電劣化係数及び過放電劣化係数を合計した使用
履歴劣化係数を使用することも考えられる。
【0032】また、一部の二次電池では過放電時にいわ
ゆる無効充電量が発生するものがある。図11を用いて
説明すると、放電状態が続いて(時刻t1以降)、充電
量が0となり(時刻t2)更に放電状態が進行すると
(時刻t3)充電量が見かけ上マイナスとなってしまう
現象である。これは多セル型の二次電池に起きる現象で
あり、セル間のばらつきを考慮して設定されているもの
である。従って、主電源部に電源投入される時間がある
一定以上経過している場合は(時刻t5)、満充電にな
るまでにCD分だけ余計に充電しなければいけないこと
を考慮することも好ましい。
【0033】上記各実施の形態では、主電源部の電源が
切断される前に管理データの処理が行なわれることとし
ているが他の形態も可能である。例えば、インターバル
タイマを用いて常時時刻を管理データとして上書きする
形態が考えられる。この際、インターバルタイマの間隔
は処理データ保持期間に対して十分短く設定することが
必要である。また、電源断時に電源断を認識できずにハ
ードウェア動作保証がなくなるような場合は、3データ
以上のリングバッファにインターバルタイマで順々に時
刻を書き込むようにするか、3データ以上のバッファに
同時上書きを行なうようにしてもよい。このようにすれ
ば、ハードウェアがダウンしたときに時刻書き込みがち
ょうど重なったとしても、残りのデータが保証されるの
でインターバルタイマの間隔を考慮した多数決で時刻を
読み取ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る情報処理装置によれば、従
来の情報処理装置が有する問題点を解決し、処理データ
記憶手段に記憶されたデータをバックアップするための
補助電源部の充電状態や劣化を考慮し、処理データ記憶
判定を可能とする。すなわち、補助電源部の充電時間や
放電時間に応じて、処理データが処理データ記憶手段に
記憶される時間を適宜設定できるので、各状態に合わせ
た判定ができる。また、補助電源部の使用状況等に応じ
て補助電源部の劣化分を差し引いて処理データの記憶可
能な時間を判定できるので、より詳細な判定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るファクシミリ装置の構成
を示した図である。
【図2】第1の実施形態に係るファクシミリ装置の動作
フローを示した図である。
【図3】第1の実施形態に係るファクシミリ装置の補助
電源部の充電状態を示した図である。
【図4】第2の実施形態に係るファクシミリ装置の動作
フローを示した図である。
【図5】第2の実施形態に係るファクシミリ装置の補助
電源部の充電状態を示した図である。
【図6】第3の実施形態に係るファクシミリ装置の構成
を示した図である。
【図7】第3の実施形態に係るファクシミリ装置の電源
異常検知部及び周辺の構成を示した図である。
【図8】第3の実施形態に係るファクシミリ装置の動作
フローを示した図である。
【図9】第3の実施形態に係るファクシミリ装置の補助
電源部の充電状態を示した図である。
【図10】補助電源部の劣化係数を説明する図である。
【図11】補助電源部の過放電状態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10…主電源部、11…第1補助電源部、12…第2補
助電源部、13…第1電源切替回路、14…第2電源切
替回路、15…管理データ記憶手段、16…計時手段、
17…処理データ記憶手段、18…回線/通信制御部、
19…ROM、20…主制御部、20a…処理データ判
定手段、20b…管理データ作成手段、21…画像処理
部、22…画像印刷部、23…画像入力部、24…操作
/表示部、25…主電源部スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 昇平 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 廣瀬 英幸 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 河西 秀樹 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 5B011 DA06 GG14 JA05 KK02 5G003 AA01 BA02 CA14 DA05 EA05 GC05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理データを記憶する処理データ記憶手
    段と、 時刻を計測し、予め定められた条件を満たす時刻を出力
    する計時手段と、 前記計時手段が出力する時刻に基づいて管理データを作
    成する管理データ作成手段と、 前記処理データ記憶手段と前記計時手段と前記管理デー
    タ作成手段とに動作電力を供給する主電源部と、 前記主電源部の電源投入時には、前記主電源部から充電
    電力を供給され、前記主電源部の電源断時には、前記主
    電源部に代わって前記処理データ記憶手段へ電力を供給
    する補助電源部と、 前記管理データに基づいて、前記処理データ記憶手段に
    記憶された処理データの保存有効性を判定する処理デー
    タ判定手段と、 を有する情報処理装置において、 前記計時手段は、前記主電源部の電源投入時刻及び電源
    断時刻を出力し、 前記管理データ作成手段は、前記主電源部の前回電源投
    入時刻及び今回電源断時刻から算出される前記補助電源
    部の期待充電量に基づいて、前記処理データの期待デー
    タ保持期間を導出し、 前記処理データ判定手段は、前記期待データ保持期間に
    基づいて前記処理データの保存有効性を判定する、 ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 処理データを記憶する処理データ記憶手
    段と、 時刻を計測し、予め定められた条件を満たす時刻を出力
    する計時手段と、 前記計時手段が出力する時刻に基づいて管理データを作
    成する管理データ作成手段と、 前記処理データ記憶手段と前記計時手段と前記管理デー
    タ作成手段とに動作電力を供給する主電源部と、 前記主電源部の電源投入時には、前記主電源部から充電
    電力を供給され、前記主電源部の電源断時には、前記主
    電源部に代わって前記処理データ記憶手段へ電力を供給
    する補助電源部と、 前記管理データに基づいて、前記処理データ記憶手段に
    記憶された処理データの保存有効性を判定する処理デー
    タ判定手段と、 を有する情報処理装置において、 前記計時手段は、前記主電源部の電源投入時刻及び電源
    断時刻を出力し、 前記管理データ作成手段は、前記電源投入時刻及び前記
    電源断時刻から前記主電源部の前回電源投入時刻におけ
    る前記補助電源部の第1の期待充電量を算出し、前記前
    回電源投入時刻及び今回電源断時刻から前記補助電源部
    の第2の期待充電量を算出し、更に前記第1の期待充電
    量と前記第2の期待充電量との合計値に基づいて、前記
    処理データの期待データ保持期間を導出し、 前記処理データ判定手段は、前記期待データ保持期間に
    基づいて前記処理データの保存有効性を判定する、 ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記計時手段は、更に前記補助電源部の
    通算使用時間を出力し、 前記管理データ作成手段は、前記通算使用時間から前記
    補助電源部の第1の劣化率を算出し、前記処理データの
    期待データ保持期間を導出する際に、前記期待充電量に
    前記第1の劣化率を乗じる、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記管理データ作成手段は、前記電源投
    入時刻及び前記電源断時刻から前記補助電源部の第2の
    劣化率を算出し、前記処理データの期待データ保持期間
    を導出する際に、前記期待充電量に前記第2の劣化率を
    乗じる、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理データ判定手段は、前記期待デ
    ータ保持期間と、今回電源断時刻から今回電源投入時刻
    までの時間との比較により前記処理データの保存有効性
    を判定する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記期待データ保持期間経過時の前記補
    助電源部の電圧状態を測定出力する補助電源電圧測定部
    と、当該測定された測定電圧値と予め定められた劣化閾
    値とを比較判定する補助電源劣化判定部とを更に有し、 前記処理データ判定手段は、前記期待データ保持期間
    と、今回電源断時刻から今回電源投入時刻までの時間と
    を比較し、前記期待データ保持期間が短かい場合には、
    前記処理データの保存有効性を無効と判定し、 その際に、前記補助電源劣化判定部が、前記測定電圧値
    と前記劣化閾値とを比較し、前記測定電圧値が前記劣化
    閾値よりも小さい場合には、前記補助電源部が劣化した
    と判定する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記管理データ作成手段は、前記主電源
    部の前回電源断時刻から前回電源投入時刻までの時間
    が、予め定められた時間よりも長い場合には、前記期待
    充電量を算出する際に、前記補助電源部の無効充電量を
    初期充電量から減算することを特徴とする請求項1又は
    2記載の情報処理装置。
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