JP2002244423A - 画像形成装置及び現像剤量検知システム - Google Patents

画像形成装置及び現像剤量検知システム

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JP2002244423A
JP2002244423A JP2001037482A JP2001037482A JP2002244423A JP 2002244423 A JP2002244423 A JP 2002244423A JP 2001037482 A JP2001037482 A JP 2001037482A JP 2001037482 A JP2001037482 A JP 2001037482A JP 2002244423 A JP2002244423 A JP 2002244423A
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啓 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規或いは使用初期において、現像剤量検知
装置の検出値のばらつきを無視して現像剤量を常に同じ
値で報知し、ユーザーに不安を与えないようにした画像
形成装置及び現像剤量検出システムを提供する。 【解決手段】 現像剤量検知手段にて検出された検出値
を用いて現像剤量を検知するに当たって、現像剤容器の
使用量が少ない場合、無条件に現像剤は満杯であると判
断し、現像剤の残量を100%と表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、特
に、プロセスカートリッジを備えた電子写真画像形成装
置及び現像剤量検出システムに関するものである。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置としては、
例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、
LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写
真ファクシミリなどが含まれる。
【0003】又、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つ
と、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、こ
のカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着
脱可能とするものであるか、又は、少なくとも現像手段
と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、この
カートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱
可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た電子写真画像形成装置において、電子写真感光体及び
これに作用するプロセス手段を一体化してカートリッジ
とし、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能
とするプロセスカートリッジ方式が広く採用されてい
る。このようなプロセスカートリッジ方式の電子写真画
像形成装置ではユーザー自身がカートリッジを交換する
ことが要求される。そのため、現像剤が消費された場合
にユーザーに報知する手段、即ち、現像剤量検出装置が
必要となる。
【0005】従来、現像剤量検出装置としては、現像手
段の現像剤容器内に2本の電極棒を有し、2本の電極棒
間の静電容量の変化を検知して現像剤の有無を検知する
ものがある。又、特開平5−100571号公報には、
2本の電極棒の代わりに、所定の間隔を持って平行に同
一平面上に配置された2つの平行電極を凹凸形状に互い
に組み合わせた現像剤検知電極部材を備え、この現像剤
検知電極部材を現像剤容器の下面に設置した現像剤量検
出装置を開示している。この装置では、平面状態に設置
された平行電極間の静電容量の変化を検知して現像剤の
残量を検知するものである。
【0006】上記の現像剤量検出装置は現像剤容器内の
現像剤の有無を検出するものであり、現像剤を使い切る
直前に現像剤が少ないことを検出するためのものであ
る。
【0007】これに対し、現像剤容器内の現像剤残量を
逐次検知することができれば、現像剤使用状態をユーザ
ーが知ることが可能となり、交換時期に合わせて新しい
プロセスカートリッジを用意することができ、ユーザー
にとって極めて好便である。
【0008】そこで、特開平10−303345号公報
には、所定の間隔を持って平行に同一平面上に配置され
た2つの平行電極を凹凸形状に互いに組み合わせた現像
剤検知電極部材による現像剤量検知装置が提案されてい
る。検出部材を現像剤容器の端面や底面に配置し、平行
電極間の静電容量の変化を検知することで、現像剤量を
逐次検出することが可能となった。
【0009】又、上記方法により検出した現像剤残量を
%などの数字やグラフィカルなバーなどによる表示で画
像形成装置の表示部や画像形成装置に接続されたコンピ
ュータの画面上に表示することにより、現像剤の残量を
逐次にユーザーに報知している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、現像剤逐次検知装置内の残量検知回路の素子
のばらつきや、装置の取付位置の誤差、さらに現像剤容
器内での現像剤の偏りなどで現像剤量の検出値は個体ご
とに異なってしまう。
【0011】例えば、新規のプロセスカートリッジでは
現像剤量は満杯(100%)のはずであるが、現像剤量
逐次検知装置の検出値のばらつきにより100%以外の
値となる可能性がある。特に、検出値が100%より少
ない場合、この検出値をそのままユーザーに報知する
と、新規のプロセスカートリッジであるにも拘わらず現
像剤量が100%より少なく表示されてしまい、ユーザ
ーを混乱させる可能性があるなどの問題があった。
【0012】本発明の目的は、新規或いは使用初期にお
いて、現像剤量検知装置の検出値のばらつきを無視して
現像剤量を常に同じ値で報知し、ユーザーに不安を与え
ないようにした画像形成装置及び現像剤量検出システム
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置及び現像剤量検出システムにて達成され
る。要約すれば、第1の本発明によれば、像担持体に形
成した潜像を現像剤を用いて現像し、記録媒体に画像を
形成する画像形成装置において、潜像が形成された前記
像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、前記現像
剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤容器と、前
記現像剤容器内に収容される現像剤の残量を検知するた
めの現像剤量検知手段と、前記現像剤容器に設置され情
報の記憶を行う記憶手段と、前記記憶手段により記憶さ
れた情報を読み出し、書き込みを行う通信手段と、前記
現像剤容器の使用量が少ない場合、無条件に現像剤は満
杯であると判断する判断手段と、を有することを特徴と
する画像形成装置が提供される。
【0014】第1の本発明の一実施態様によると、前記
現像剤容器は、前記画像形成装置から着脱可能である。
他の実施態様によると、少なくとも前記現像剤容器と、
前記現像剤担持体とは一体とされた現像装置であり、前
記画像形成装置から着脱可能である。更に他の実施態様
によると、少なくとも前記像担持体と、前記現像剤担持
体と、前記現像剤容器と、前記現像剤量検知手段とは一
体とされたプロセスカートリッジであり、前記画像形成
装置から着脱可能である。
【0015】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記記憶手段に記憶される情報は、少なくとも前記現像剤
容器の使用量を示す情報と、前記現像剤量検知手段によ
り検知された現像剤量とを含む。ここで、前記現像剤容
器の使用量を示す情報は、感光ドラムの累積回転時間、
累積プリント枚数、帯電バイアスの累積印加時間、或い
はレーザーの累積露光時間とすることができる。
【0016】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記現像剤量検知手段により検知された現像剤量は、前記
現像剤容器の使用量とは関係なく前記記憶手段に記憶さ
れる。
【0017】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記現像剤量検知手段により検知された現像剤量は、前記
現像剤容器の使用量が所定値より大きい時にのみ前記記
憶手段に記憶される。
【0018】第1の本発明の更に他の実施態様による
と、前記画像形成装置内に設置されるか、或いは、前記
画像形成装置に接続された表示手段に、前記判断手段に
より判断された現像剤量を報知する。
【0019】第2の本発明によれば、現像剤を収納する
現像剤容器内の現像剤量を検出する現像剤量検知システ
ムにおいて、現像剤量検知手段にて検出された検出値を
用いて現像剤量を検知するに当たって、前記現像剤容器
の使用量が少ない場合、無条件に現像剤は満杯であると
判断することを特徴とする現像剤量検知システムが提供
される。
【0020】第2の本発明にて一実施態様によると、前
記現像剤量検知手段は、(a)所定の間隔をもって平行
に同一平面上に形成された入力側と出力側の一対の電極
を有し、電極間の静電容量を検知する電極部材であり、
現像剤に接する測定側電極と現像剤に接しない基準電極
を持っている第1の検知部材と、(b)導電性部材から
なり、現像剤担持体との間の静電容量を検知する第2の
検知部材と、を有し、前記現像剤容器の使用開始時から
使用途中までの現像剤の量を前記第1の検知部材によっ
て検知し、次いで、前記第2の検知部材によって、現像
剤の量を検知する。
【0021】第2の本発明にて他の実施態様によると、
前記現像剤量検知システムは、検知されて現像剤量を表
示する手段、或いは、検知された現像剤量を表示手段に
送信するための通信手段を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
及び現像剤量検出システムを図面に即して詳しく説明す
る。
【0023】実施例1 (プロセスカートリッジ及び画像形成装置本体の説明)
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して詳しく
説明する。
【0024】先ず、図1を参照して、本発明に従って構
成されるプロセスカートリッジAを装着可能な電子写真
画像形成装置の一実施例について説明する。本実施例に
て、電子写真画像形成装置は、電子写真方式のレーザー
ビームプリンタBとされ、電子写真写真画像形成プロセ
スによって記録媒体、例えば、記録紙、OHPシート、
布などに画像を形成するものである。
【0025】プロセスカートリッジAは、図2を参照し
て後で詳しく説明されるが、ドラム形状の電子写真感光
体、即ち、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面を
均一に帯電するための帯電手段2と、感光体ドラム1に
対向配置された現像手段としてのローラ状の現像剤担持
体、即ち、現像ローラ3と、現像ローラ3に連結された
ポリスチレンなどの樹脂から成る現像容器Dと、現像剤
を収納した現像剤収納部としての現像剤容器Eと、クリ
ーニング手段8を有するクリーニング容器Cと、が一体
的に構成されている。
【0026】また、画像形成装置であるレーザビームプ
リンタBには、プロセスカートリッジAの上方に、画像
情報に対応してレーザ光を照射するレーザスキャナ4
が、また下方には感光体ドラム1に対向する転写手段5
が配設されている。上記構成において、画像形成は次の
ように行われる。
【0027】先ず、感光体ドラム1が帯電手段2によっ
て均一に帯電され、その表面をレーザスキャナ4から照
射されるレーザ光によって走査露光され、目的の画像情
報の静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ローラ3
の作用によって、現像容器D内の現像剤Tが付着して像
として可視化される。なお、本実施例においては、現像
剤としては、絶縁性の磁性1成分現像剤(トナー)を用
いた。尚、現像剤はこれに限定されずに、例えば、磁性
現像剤、絶縁性の磁性現像剤であれば良い。
【0028】感光体ドラム1上の画像は、紙カセット6
から給紙搬送されてきた記録紙Sへ転写手段5で転写さ
れる。記録紙Sは定着手段7を通って記録紙S上に画像
を定着させ、本体外部の排紙トレイ9へ排出される。記
録紙S上に現像剤像を転写した後は、クリーニング手段
8によって感光体ドラム1上に残留した現像剤Tを除去
し、クリーニング容器Cへ集める。
【0029】また、プロセスカートリッジAには、図3
に示すように、記憶手段であるメモリユニット100が
搭載されている。本実施例では、メモリユニット100
は、現像剤容器E、即ち、プロセスカートリッジAの側
面に装着されている。
【0030】(全体システム構成)次に、図14に示す
システムブロック図を参照して、本実施例の画像形成装
置のシステム構成について説明する。
【0031】画像形成装置全体のシステム制御を行うエ
ンジンコントローラ50が設けられ、エンジンコントロ
ーラ50の内部には中央演算処理装置(CPU)(図示
せず)が配置されている。画像形成装置の一連のシステ
ム処理は中央演算処理装置の内部に予め記憶されたプロ
グラムに従って行われる。
【0032】高圧電源51は、帯電手段2に供給する直
流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアス、現像ローラ
3に供給する直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイア
ス、転写手段5に供給する直流電圧である転写バイア
ス、定着手段7に供給する直流電圧である定着バイアス
を生成する。
【0033】更に、本実施例のシステム構成によれば、
装置内に設けられたモータ、ソレノイド等を含む駆動部
52、画像形成装置内部の所定位置に設けられたセンサ
群53、装置の状態を表示する表示部54、プロセスカ
ートリッジA内の現像剤検知部材の静電容量を検出し、
現像剤量を検知する第1及び第2現像剤量検出装置55
A、55Bが設けられ、エンジンコントローラ50によ
り制御される。また、エンジンコントローラ50には、
プロセスカートリッジに搭載されたメモリユニット10
0の制御を行うメモリ制御回路56が接続されている。
【0034】(メモリユニットの説明)ここで、本実施
例では、図15に示すように、プロセスカートリッジA
の側面に装着されたメモリユニット100及びメモリ制
御回路56について説明する。
【0035】メモリユニット100は内部に不揮発性の
記憶素子(EEPR0M)41を内蔵しており、画像形
成装置本体との間でデータ通信を行うことで、記憶素子
41内のデータの書き込み及びデータ読み出しを行うこ
とができる。データ通信の制御は全てメモリ制御回路5
6で行われる。データ通信は、メモリユニット100内
に設けられたアンテナ42と、画像形成装置本体に設け
られたアンテナ43との磁気結合により非接触で行われ
る。メモリユニット100とメモリ制御回路56は、プ
ロセスカートリッジAをレーザプリンタBに装着する
と、メモリユニット100のアンテナ42とレーザプリ
ンタ100に設けられたアンテナ43が近接し、通信が
可能な状態となるように設置されている。そして、メモ
リユニット100内のコントローラ44、メモリ制御回
路56のコントローラ45がそれぞれの通信インターヴ
ェース回路46、47を制御し、アンテナ42、43を
介してデータの送受信を行うことで記憶素子41内のデ
ータの読み出し、書き込みが行なわれる。
【0036】また、メモリユニット100内部には電源
回路48が設けられており、内部で使用する直流電源は
全てこの電源回路48から供給する。電源回路48では
2つのアンテナ42、43の磁気結合によりアンテナに
発生する電流を整流することで直流電圧を生成する。メ
モリユニット100には、そのプロセスカートリッジ内
の感光ドラムの累積回転時間、現像剤の残量等のプロセ
スカートリッジAに関する情報等が記憶される。
【0037】(プロセスカートリッジの構成)図2は、
本実施例のプロセスカートリッジAの分解斜視図であ
り、図4は、プロセスカートリッジAの断面図である。
【0038】図2において、本実施例のプロセスカート
リッジAは、現像剤を収容した現像剤容器E、現像部材
である現像ローラ3を保持する現像容器D、感光体ドラ
ム1とクリーニング手段8を保持するクリーニング容器
C、現像剤容器Eとクリーニング容器Cを保持するサイ
ドカバー10、11を有し、各容器を結合することでカ
ートリッジ化されている。
【0039】図4において、現像剤容器Eは大容量化に
対応するために横長形状になっており、現像剤容器Eの
底面は3つの凹形状になっている。図示していない本体
のモータによって駆動する3つの搬送部材12、13、
14は、現像剤容器Eの凹部に対応しており、搬送部材
12、13、14に設けられた攪拌翼部材12a、13
a、14aによって現像剤Tを現像容器Dへ搬送する。
【0040】現像剤容器Eを横長形状にすることによっ
て現像剤Tの自重が緩和できるため、フェーディングや
現像剤の劣化、攪拌トルクの増加などを軽減することが
可能となる。
【0041】攪拌翼部材12a〜14aにはポリエチレ
ンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイドなどの
樹脂製シート部材を用いており、現像剤Tの攪拌と搬送
を行う。攪拌翼部材12a〜14aの先端の回転半径は
現像剤容器Eの底面の半径よりも大きくなっており、先
端は現像剤容器Eの底面に擦っている。それによって、
現像剤容器Eの底面に現像剤Tを残すことなく現像剤T
の横搬送を行っている。
【0042】(現像剤量検知部材の構成)図4に示すよ
うに、本実施例によれば、現像剤量を逐次検知するため
に第1の検知部材20と第2の検知部材21が設けられ
ている。第1の検知部材20を用いて現像剤Tが多い領
域を検知し、第2の検知部材21を用いて現像剤Tが少
ない領域を検知する。
【0043】具体的には、第1の検知部材20で使用初
期から現像剤量約50%〜約10%程度までの検知を行
い、第2の検知部材21で現像剤量約50%〜10%の
間から現像剤がなくなるまでの検知を行う。第1の検知
部材20、第2の検知部材21ともに静電容量によって
現像剤量を測定している。
【0044】図5(a)〜(d)に現像剤量推移の様子
を、図6に現像剤量と静電容量の関係を示す。本実施例
では現像剤量が約20%になった辺りで第1の検知部材
20から第2の検知部材21への受け渡しが行われるも
のとする。図5の(a)〜(d)と図6に示すグラフ
(a)〜(d)は対応している。 (a)現像剤量が100%の時には第1の検知部材2
0、第2の検知部材21ともに現像剤に埋もれている。
この時、第1の検知部材20の出力はX2である。 (b)現像剤が徐々に消費されていくに従って、第1の
検知部材20の検知領域にある現像剤の量が変化してい
く。第1の検知部材20の表面に接している現像剤の面
積の変化に伴って、出力も変化していく。この時、第1
の検知部材20の出力はX3である。 (c)現像剤が約20%になった辺りから第2の検知部
材21が作動を始める。この時、第2の検知部材21の
出力はY2である。 (d)現像剤が0%になるまで検知を行う。この時、第
2の検知部材21の出力はY1である。従って、プロセ
スカートリッジAを使用する初期から最後まで、全ての
領域での逐次検知が可能となる。
【0045】(第1の検知部材の原理と構成)次に、第
1及び第2の検知部材20、21の動作原理を説明す
る。先ず、第1の検知部材20を図7に示す。図8は図
7の反対側から見た図であり、図9は第1の検知部材2
0の展開図である。図9において、第1の検知部材20
は、測定側出力電極22a、基準側出力電極22c、共
通入力電極22bを有する。測定側出力電極22aと共
通入力電極22bの組み合わせを測定電極20aとし、
基準側出力電極22cと共通入力電極22bの組み合わ
せを基準電極20bとする。
【0046】図7及び図8において、測定電極20aは
現像剤容器E内の内部側面などの現像剤Tと触れる位置
に配置される。対になった電極である電極22a、22
bの間で静電容量を測定することにより、電極表面に触
れている現像剤の面積の変化を検知し、現像剤容器E内
の現像剤量を知ることができる。つまり、現像剤Tは空
気より誘電率が大きいために、第1の検知部材20表面
の現像剤Tが触れている面積が変化すると、電極22
a、22b間の静電容量が変化することになる。
【0047】基準電極20bは、現像剤容器E内ではあ
るが現像剤Tと触れない位置に配置され、環境条件を変
化させた時の静電容量変化が測定電極と20a同様の変
化をするように設計される。本実施例では測定電極20
aと基準電極20bの電極パターンを同形状にしてい
る。従って、測定電極20aの静電容量の値から基準電
極20bの静電容量の値を差し引くことで、あたかも環
境条件による静電容量の変化がないものとみなすことが
でき、検知精度を向上させることが可能となる。
【0048】図9に示すように、第1の検知部材20
は、好ましくはフレキシブルプリント基板のような屈曲
可能な一枚の基板の片面に、測定電極20aと基準電極
20bが設けられており、折り返して現像剤容器E内に
配置されるものとする。第1の検知部材20は、両面テ
ープなどの接着剤を用い、現像剤が測定電極20aの裏
側に入り込まないように、その縁又は裏面全体を現像剤
容器Eに固定する。
【0049】(第1の検知部材の配置)図10は、現像
剤容器Eの斜視図である。現像剤容器Eには3つの搬送
部材12、13、14が設けられているが、第1の検知
部材20は、後述する第2の検知部材21の作用領域に
現像剤Tを送り込む位置にある、現像ローラ3から2番
目に近い搬送部材13が配置された領域に配置されてい
る。
【0050】即ち、本実施例では、第1の検知部材20
は、現像剤容器E内において、収納されている現像剤T
を現像ローラ3が設けられている方向へ供給する現像剤
供給方向において、第2の検知部材21よりも上流側に
配置されている。
【0051】又、第1の検知部材20は、搬送部材13
の軸に対して、周囲を第1の検知部材20が囲う位置で
あるような、現像剤容器E内の駆動側の側壁に配置され
る。第1の検知部材20をこの位置に配置することによ
って逐次検知を実現しつつ、第1の検知部材20の面積
を小さくすることができるので、部品コストを下げるこ
とができる。また、現像ローラ3から離すことで現像バ
イアスの影響を小さくできる。
【0052】第1の検知部材20は、検知部材表面の近
傍の感度が非常に高いので、表面の現像剤の除去手段と
して、表面拭き取り部材13bを設けることは検知精度
を高める上で有効である。表面拭き取り部材13bを設
ける場合には、構成簡略化のために現像剤搬送部材13
に拭き取り部材13bを設けることが好ましい。また、
このときには、第1の検知部材20は現像剤攪拌領域に
対応した、拭き取り部材13bの機能する範囲で配置を
することになる。
【0053】(拭き取り部材の構成)本実施例において
は、図10に示すように、現像剤搬送部材13に第1の
検知部材20の表面拭き取り部材13bを設けている。
拭き取り部材13bは第1の検知部材20が設けられて
いる位置にある搬送部材13にのみ設けられる。
【0054】現像剤搬送部材13は、攪拌棒部材13
c、攪拌翼部材13a、攪拌翼押え部材13d、拭き取
り部材13bを有している。攪拌棒部材13cは、現像
剤容器Eに回転可能に支持されている。攪拌翼部材13
aは、攪拌棒部材13cに対して、攪拌翼押え13dに
よって押し付けられて固定される。攪拌翼押え13d
は、板金または樹脂で形成され、熱かしめや超音波溶
着、接着等で攪拌棒13cに固定される。拭き取り部材
13bも攪拌翼13aと同様に攪拌翼押え13dによっ
て固定されている。攪拌翼13aは、ポリエチレンテレ
フタレート又はポリフェニレンサルファイドなどに代表
される樹脂製の材料で形成される。拭き取り部材13b
は、ポリエチレンテレフタレート又はポリフェニレンサ
ルファイドなど樹脂製のシート部材を用いることもでき
るし、ゴムや発泡部材などでも良い。即ち、拭き取り部
材13bは、第1の検知部材20の表面拭き取りに適し
ている材質であれば、任意のものを使用することができ
る。
【0055】図11に現像剤がある程度消費された状態
の第1の検知部材20を示す。現像剤面より上方に付着
現像剤T’が存在している。付着現像剤T’が存在する
と第1の検知部材20の測定電極20aの静電容量が大
きくなってしまい、ばらつきの要因となる。
【0056】そこで、上述のように、拭き取り部材13
bによって第1の測定電極20aを拭き取ることによっ
て、現像剤面より上方に付着している現像剤を取り除
き、検知精度を高めることが可能となる。
【0057】(第1の検知部材の静電容量検出方法)次
に、第1の検知部材20の静電容量検出方法について詳
細に説明する。本実施例の現像剤量検知システムによる
と、第一静電容量発生部材としての第1の検知部材20
は、図14に示す第1の現像剤量検出装置55Aに接続
されており、第1の検知部材20の静電容量の検出が行
われる。
【0058】図16は、現像剤量検出装置55Aの内部
回路構成を示す図である。端子59は、接点部がカート
リッジフレームから露出して設けられた電気接点(図示
せず)を介して第1の検知部材20の電極22bに接続
されており、現像剤量検出用のクロックCLKlを出力
する。クロックCLK1は、抵抗62、抵抗63、トラ
ンジスタ64で生成される。信号CLKAはエンジンコ
ントローラ50から出力されるクロックであり、周波数
fc=50KHz、Duty=50%の矩形波である。
クロックCLKAは、トランジスタ64によって振幅=
Vcに増幅されて端子59から出力される。
【0059】端子57は、接点部がカートリッジフレー
ムから露出して設けられた電気接点(図示せず)を介し
て第1の検知部材20の測定側出力電極22aに接続さ
れている。測定側出力電極22bに端子59から出力さ
れたクロックが印加されると、電極22aと電極22b
間の静電容量Ctにより、端子57に交流電流I12が
流れる。ここで、交流電流I12の大きさは静電容量値
Ctに応じた値となる。交流電流I12は、端子57の
入力部に設けられたダイオード69及び67によって整
流され、整流された電流I13がオペアンプ72、抵抗
75、及びコンデンサ76で構成される積分回路に入力
される。ここで、I13は、電流I12の片方向成分の
電流(以下、「半波電流」という。)である。
【0060】一方、端子58は、接点部がカートリッジ
フレームから露出して設けられた電気接点(図示せず)
を介して第1の検知部材20の基準側出力電極22cに
接続されている。端子59から出力されるクロックによ
って、端子59には電極22bと電極22c間の静電容
量Crに応じた大きさの電流I14が流れる。電流I1
4は、端子57の入力部とは逆方向に設定されたダイオ
ード68及び70によって整流され、電流I15が積分
回路に入力される。電流I14は電流I13とは逆極性
の半波電流になる。積分回路に入力される電流I13と
電流I15は積分され、抵抗75の両端にはI13とI
15の合計電流の平均値に応じた直流電圧Vd1が発生
する。抵抗75の抵抗値をRs1とすると、電圧Vd1
は、下記の式で近似できる。 Vd1=Rs1×fc×Vc×(Ct−Cr)・・・・・・・・・・・(式1) 一方、オペアンプ72の正入力には所定の基準電圧Vt
1が入力されており、オペアンプ72の出力は、下記で
表せる特性となる。 Vs1=Vt1−Rs1×fc×Vc×(Ct−Cr)・・・・・・・(式2) 上式で示されるように、オペアンプ72の出力電圧Vs
1は、測定電極20a側の電極22aと22b間の静電
容量と、基準電極20b側の電極22cと22b間の静
電容量の差、即ちプロセスカートリッジA内の現像剤量
に応じた電圧値となる。オペアンプの出力Vs1は出力
端子60から出力される。
【0061】端子60はエンジンコントローラ50内の
中央演算処理装置のアナログ・デジタル変換端子に接続
されている。現像剤量に応じた電圧レベルVs1は、デ
ジタルデータに変換され、更に予めエンジンコントロー
ラ50内部に記憶された変換テーブルと比較すること
で、プロセスカートリッジA内の現像剤量T1に変換さ
れる。
【0062】変換テーブルは、デジタルデータに変換さ
れた電圧レベルと現像剤量の関係を示すものである。こ
れから得られる現像剤量T1は、ここでは未使用時の現
像剤量が満杯の状態を100%、現像剤を使い切った状
態を0%とした%で表すものとするが、現像剤の残重量
などでもよく、現像剤の残量が分かるようなものであれ
ばよい。
【0063】(第2の検知部材の構成と配置)図12
は、現像剤容器Eの断面を示すものであり、図13は、
現像剤容器Eを下方から見た図である。第2の検知部材
21は、現像剤容器Eの外側に設けられ、更に、外側に
カバー部材23を設けている。
【0064】第2の検知部材21は板金によって、現像
剤容器Eの底面の凹部形状に沿うように長手全域に形成
されている。現像ローラ3と現像剤規制部材支持部材1
5は電気的に接続されており、第2の検知部材21と現
像ローラ3と現像剤規制部材支持部材15の間の静電容
量変化を測定し、現像剤量を検知する。
【0065】第2の検知部材21は、現像剤容器Eの外
側であり、最も現像ローラ3に近い現像剤容器Eの凹部
にカシメ又は接着などで固定される。第2の検知部材2
1を現像剤容器Eの外側に設けることで、画像形成装置
本体と接続する接点までの配線を現像剤容器E内に渡す
必要がないため、現像剤もれの心配がない。
【0066】(第2の検知部材の静電容量検出方法)次
に、第2の検知部材20の静電容量検出方法について詳
細に説明する。本実施例の現像剤量検知システムによれ
ば、第二静電容量発生部としての第2の検知部材21
は、図14の第2の現像剤量検出装置55Bに接続さ
れ、第2の検知部材21と、現像ローラ3及び現像剤規
制部材支持部材15間の静電容量値の検出が行われる。
【0067】図17は、現像剤量検出装置55Bの内部
回路構成図である。端子80は、電気接点(図示せず)
を介して第2の検知部材21に接続されている。高圧電
源51で生成された現像交流バイアスが現像ローラ3に
印加されると、第2の検知部材21と、現像ローラ3及
び現像剤規制部材支持部材15間の静電容量Csによっ
て端子80に交流電流I1が流れる。ここで、電流I1
の大きさは静電容量値Csに応じた値となる。電流I1
は端子80の入力部に設けられたダイオード86及び8
8によって整流され、整流された電流I2がオペアンプ
91、抵抗93、及びコンデンサ94で構成される積分
回路に入力される。ここで、電流I2は、電流I1の半
波電流である。
【0068】一方、端子81は、高圧電源51内部の現
像バイアス出力部(図示せず)に接続されている。即
ち、端子81には、現像ローラ3と同じ現像バイアスが
印加される。端子81の入力部には静電容量Ckのコン
デンサ85が接続されており、現像交流バイアスが印加
されると、静電容量Ckに応じた大きさの交流電流I3
が流れる。
【0069】コンデンサ85は測定基準となる基準コン
デンサであり、静電容量値Ckはプロセスカートリッジ
A内に現像剤がない場合の第2の検知部材21と、現像
ローラ3及び現像剤規制部材支持部材15間との静電容
量値に設定されている。電流I13は、端子81の入力
部とは逆方向に設定されたダイオード87及び89によ
って整流され、電流I4が積分回路に入力される。電流
I4は電流I2とは逆極性の半波電流になる。積分回路
に入力される電流I2と電流I4は積分され、抵抗93
の両端には12と14の合計電流の平均値に応じた直流
電圧Vd2が発生する。現像交流バイアスの周波数をf
d、振幅をVP、抵抗値93の抵抗値をRs2とする
と、Vd2は下記の式で近似できる。 Vdd=Rs2×fd×Vp×(Cs−Ck)・・・・・・・・・・・(式3) 一方、オペアンプ91の正入力には所定の基準電圧Vt
2が入力されており、オペアンプ91の出力は、下記で
表せる特性となる。 Vs2=Vt2−Rs2×fd×Vp×(Cs−Ck)・・・・・・・(式4) 上記式で示されるように、オペアンプの出力電圧Vs2
は、第2の検知部材21と現像ローラ3及び現像剤規制
部材支持部材15間と、基準コンデンサ85の静電容量
の差、即ち、プロセスカートリッジA内の現像剤量に応
じた電圧値となる。オペアンプ91の出力Vs2は出力
端子82から出力される。端子82はエンジンコントロ
ーラ50内の中央演算処理装置のアナログ・デジタル変
換端子に接続されている。
【0070】現像剤量に応じた電圧レベルVs2はデジ
タルデータに変換され、更に予めエンジンコントローラ
50内部に記憶された変換テーブルと比較することでプ
ロセスカートリッジA内の現像剤量T2に変換される。
現像剤量T2は上記第1の検知部材20で検出された現
像剤量T1と同様に%で表された値とする。
【0071】第1の検知部材20で検出された現像剤量
T1と、第2の検知部材21で検出された現像剤量T2
とはエンジンコントローラ50内部で比較され、現像剤
量T1或いは現像剤量T2の値がそのプロセスカートリ
ッジの現像剤量として決定される。そして後述する制御
により、現像剤量T1或いは現像剤量T2の値を表示部
54に表示してユーザーに通知する。更に、検出した現
像剤量の検出値はプロセスカートリッジメモリユニット
100に記憶される。
【0072】表示部54は、画像形成装置本体に設けら
れたディスプレイであっても良く、或いは、画像形成装
置本体が有する通信手段により通信可能とされたパソコ
ンのディスプレイとすることもできる。
【0073】以上のような構成で、第1の検知部材2
0、第2の検知部材21、拭き取り部材13bを設ける
ことにより、現像剤容器E内の現像剤の消費に従ってそ
の残量を、プロセスカートリッジ使用直後から現像剤が
なくなる直前まで全ての領域における現像剤量逐次検知
が可能となる。
【0074】次に、本発明の特徴である現像剤量をユー
ザーに報知する方法について説明する。
【0075】本実施例の特徴は、現像剤量をユーザーに
報知する際に、現像剤容器の使用量を示す情報、例え
ば、感光ドラムの累積回転時間を考慮して現像剤量を報
知することである。
【0076】メモリユニット内にはそのプロセスカート
リッジで印刷された感光ドラムの累積回転時間が記憶さ
れている。これはプリントが1枚行なわれる毎、或い
は、一連の複数枚のプリントが行なわれた後にメモリユ
ニット内に記憶された累積回転時間を更新していく。
【0077】図18は、本実施例における制御のフロー
チャートを示す。複数のステップ(S)を有する制御に
て、先ず、現像剤量検出装置により現像剤量の検知を行
い(ステップ101)、メモリユニット内の現像剤量に
得られた検出値を更新する(ステップ102)。次に、
メモリユニット内の感光ドラムの累積回転時間を読み込
み(ステップ103)、予め決められた所定値と比較す
る(ステップ104)。この所定値は、そのプロセスカ
ートリッジの使用量が少ないと言える値、例えば200
秒に設定する。少なくともこの程度の時間感光ドラムを
回転させれば、攪拌手段により現像剤容器内での現像剤
の偏りは解消されているからである。所定値以下であれ
ば検出値とは関係なく現像剤量を100%に変更して
(ステップ105)、報知する(ステップ106)。累
積回転時間が所定値以上であれば検出した現像剤量値を
そのままユーザーに報知する(ステップ106)。
【0078】これにより、使用しているプロセスカート
リッジが新規或いは使用初期であるときは、現像剤量検
出装置による検出値とは関係なく現像剤量を100%と
報知することで、検出装置の個体差や現像剤容器内での
現像剤の偏り等による検出値のばらつきを無視すること
ができ、ユーザーにおいても使用初期は現像剤量が必ず
100%と表示されるので安心できる。
【0079】ここで、本実施例ではメモリユニット内に
感光ドラムの累積回転時間を記憶し、その値を基に現像
剤量を報知する値の判断を行っているが、累積回転時間
に限らずプロセスカートリッジ或いは現像剤の使用量を
推定できるものであればよく、例えば累積プリント枚
数、帯電バイアスの累積印加時間やレーザーの累積露光
時間などでも構わない。
【0080】又、上記実施例では、現像剤量を検知後す
ぐにメモリユニット内の現像剤量の値を更新している
が、図19に示す本実施例の変更例のフローチャートに
示すように、累積回転時間に応じて報知する現像剤量の
値の変更をしてから(ステップ114)、現像剤量の更
新を行ってもよい(ステップ115)。つまり、メモリ
ユニット内に記憶される現像剤量の更新は、累積回転時
間とは関係なく行うことができる。
【0081】実施例2 以下に本発明における第2の実施例を説明する。本実施
例の構成は、上記第1の実施例と同様であり、詳しい説
明は省略する。本実施例の特徴は、メモリユニット内に
記憶された感光ドラムの累積回転時間が所定値以下のと
きは現像剤量の更新を行わないことである。
【0082】図20に本実施例の制御に関するフローチ
ャートを示す。先ず、現像剤量検出装置により現像剤量
を検知する(ステップ201)。次に、メモリユニット
内に記憶された感光ドラムの累積回転時間を読み込み
(ステップ202)、予め決められた所定値と比較する
(ステップ203)。読み込んだ累積回転時間が所定値
以下である場合、検出値とは関係なく現像剤量を100
%にして(ステップ204)、ユーザーに報知する(ス
テップ206)。所定値以上である場合、メモリユニッ
ト内に記憶される現像剤量を検出値に更新し(ステップ
205)、その値をユーザーに報知する(ステップ20
6)。
【0083】これにより、使用しているプロセスカート
リッジが新規或いは使用初期であるときは、メモリユニ
ット内に記憶される現像剤量の更新作業を行う必要はな
くなり、また、ユーザーに報知する現像剤量を無条件に
100%とすることで、現像剤量検知装置による検出値
のばらつきを無視することができる。更に、使用初期で
は現像剤量が必ず100%と表示されるのでユーザーに
混乱を与えない。
【0084】ここで、現像剤量を検知してから、累積回
転時間によりメモリユニット内の現像剤量を更新するか
どうかを判断していたが、図21に示す本実施例の変更
例のフローチャートのように、先に累積回転時間を読み
込み、所定値以上であった時のみ現像剤量の検知を行っ
てもよい。これにより、現像剤量の検知作業が必要ない
時は行なわなくてもよくなる。つまり、累積回転時間が
所定値以上のときはメモリユニット内の現像剤量を更新
し、所定値以下の時は更新しないような制御であればよ
い。
【0085】実施例3 実施例1、2では、プロセスカートリッジA或いはプロ
セスカートリッジAを備えた画像形成装置に関して説明
したが、実施例1、2で説明した本発明の原理は、プロ
セスカートリッジAから、感光体ドラム1、帯電手段、
クリーニング手段8を除いた構成とされる現像剤容器及
び現像剤担持体を備えた現像装置においても、更には、
現像剤容器においても同様に適用することができる。
【0086】即ち、本発明の実施例1、2にて説明した
現像剤容器E及び現像剤量検知システムは、画像形成装
置に対して着脱自在とされた、現像剤担持体及び現像剤
容器などを有し電子写真感光体に形成された静電潜像を
現像するための現像装置、更には、現像剤容器にも同様
に適用され、同様の作用効果を達成し得る。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置及び現像剤量検出システムは、それぞれ、
(A)像担持体に形成した潜像を現像剤を用いて現像
し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
潜像が形成された像担持体に現像剤を供給する現像剤担
持体と、現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像
剤容器と、現像剤容器内に収容される現像剤の残量を検
知するための現像剤量検知手段と、現像剤容器に設置さ
れ情報の記憶を行う記憶手段と、記憶手段により記憶さ
れた情報を読み出し、書き込みを行う通信手段と、現像
剤容器の使用量が少ない場合、無条件に現像剤は満杯で
あると判断する判断手段と、を有する構成とするか、
(B)現像剤を収納する現像剤容器内の現像剤量を検出
する現像剤量検知システムにおいて、現像剤量検知手段
にて検出された検出値を用いて現像剤量を検知するに当
たって、現像剤容器の使用量が少ない場合、無条件に現
像剤は満杯であると判断する構成とされるので、新規或
いは使用初期の現像剤容器、現像装置或いはプロセスカ
ートリッジにおいて、現像剤容器内のトナーの使用量が
少ないときは、現像剤量逐次検知装置による検出値とは
無関係に、現像剤量は満杯であるとユーザーに報知する
ことにより、現像剤量検知装置の検出値のばらつきを、
特に使用初期において無視することができ、現像剤量を
常に同じ値で報知して、ユーザーに不安を与えることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真画像形成装置の概略構成
断面図である。
【図2】本発明に係るプロセスカートリッジの構成を示
す分解斜視図である。
【図3】メモリユニットの配置を説明するための、本発
明に係るプロセスカートリッジの側面図である。
【図4】本発明に係るプロセスカートリッジの断面図で
ある。
【図5】現像剤消費の様子を示す現像剤容器の断面図で
ある。
【図6】本発明の現像剤量検出装置における現像剤量と
静電容量の関係を示すグラフである。
【図7】本発明における第1の検知部材の斜視図であ
る。
【図8】本発明における第1の検知部材の斜視図であ
る。
【図9】本発明における第1の検知部材の展開図であ
る。
【図10】本発明における現像剤容器の斜視図である。
【図11】本発明における拭取り部材の作動態様を示す
斜視図である。
【図12】本発明における第2の検知部材を説明するた
めのプロセスカートリッジの断面図である。
【図13】本発明における第2の検知部材の配置場所を
説明するプロセスカートリッジの下方から見た斜視図で
ある。
【図14】本発明における画像形成装置のシステムブロ
ック図である。
【図15】本発明におけるメモリユニットとメモリ制御
回路のブロック図である。
【図16】本発明における第1の現像剤量検出装置の内
部回路図である。
【図17】本発明における第2の現像剤量検出装置の内
部回路図である。
【図18】本発明の第1の実施例における制御のフロー
チャートである。
【図19】図18に示す実施例を変更した制御のフロー
チャートである。
【図20】本発明の第2の実施例における制御のフロー
チャートである。
【図21】図20に示す実施例を変更した制御のフロー
チャートである。
【符号の説明】
A プロセスカートリッジ B レーザプリンタ C クリーニング容器 D 現像容器 E 現像剤容器 1 電子写真感光体(感光体ドラ
ム) 2 帯電手段 3 現像剤担持体(現像ローラ) 4 レーザスキャナ 5 転写手段 10、11 サイドカバー 12、13、14 現像剤搬送部材 12(a)、13(a)、14(a)攪拌翼 13(b) 拭き取りシート 13(c) 攪拌棒 13(d) 攪拌翼押え 15 現像剤規制部材支持部材 20 第1の検知部材 20a 測定電極 20b 基準電極 21 第2の検知部材 22a 第1の検知部材の測定側出力
電極 22b 第1の検知部材の共通入力電
極 22c 第1の検知部材の基準側出力
電極 41 記憶素子(EEPROM) 50 エンジンコントローラ 54 表示部 55A 第1の現像剤量検出装置 55B 第2の現像剤量検出装置 56 メモリ制御回路 100 メモリユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 386 G03G 15/00 556 Fターム(参考) 2F014 AA10 AC07 EA10 2H027 DA06 DA07 DA38 DA45 DD02 DE04 DE07 EE08 EE10 EJ08 GB03 2H071 BA03 BA04 BA13 BA27 BA33 DA08 DA15 DA32 2H077 AA02 AB03 AB12 AB15 AB18 AC04 AD06 BA09 DA01 DA15 DA22 DA32 DA59 DB10 EA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成した潜像を現像剤を用い
    て現像し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置にお
    いて、 潜像が形成された前記像担持体に現像剤を供給する現像
    剤担持体と、 前記現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤容
    器と、 前記現像剤容器内に収容される現像剤の残量を検知する
    ための現像剤量検知手段と、 前記現像剤容器に設置され情報の記憶を行う記憶手段
    と、 前記記憶手段により記憶された情報を読み出し、書き込
    みを行う通信手段と、 前記現像剤容器の使用量が少ない場合、無条件に現像剤
    は満杯であると判断する判断手段と、を有することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤容器は、前記画像形成装置か
    ら着脱可能であることを特徴とする請求項1の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記現像剤容器と、前記現像
    剤担持体とは一体とされた現像装置であり、前記画像形
    成装置から着脱可能であることを特徴とする請求項1の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記像担持体と、前記現像剤
    担持体と、前記現像剤容器と、前記現像剤量検知手段と
    は一体とされたプロセスカートリッジであり、前記画像
    形成装置から着脱可能であることを特徴とする請求項1
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶される情報は、少な
    くとも前記現像剤容器の使用量を示す情報と、前記現像
    剤量検知手段により検知された現像剤量とを含むことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤容器の使用量を示す情報は、
    感光ドラムの累積回転時間、累積プリント枚数、帯電バ
    イアスの累積印加時間、或いはレーザーの累積露光時間
    であることを特徴とする請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤量検知手段により検知された
    現像剤量は、前記現像剤容器の使用量とは関係なく前記
    記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤量検知手段により検知された
    現像剤量は、前記現像剤容器の使用量が所定値より大き
    い時にのみ前記記憶手段に記憶されることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置内に設置されるか、或
    いは、前記画像形成装置に接続された表示手段に、前記
    判断手段により判断された現像剤量を報知することを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 現像剤を収納する現像剤容器内の現像
    剤量を検出する現像剤量検知システムにおいて、 現像剤量検知手段にて検出された検出値を用いて現像剤
    量を検知するに当たって、前記現像剤容器の使用量が少
    ない場合、無条件に現像剤は満杯であると判断すること
    を特徴とする現像剤量検知システム。
  11. 【請求項11】 前記現像剤量検知手段は、(a)所定
    の間隔をもって平行に同一平面上に形成された入力側と
    出力側の一対の電極を有し、電極間の静電容量を検知す
    る電極部材であり、現像剤に接する測定側電極と現像剤
    に接しない基準電極を持っている第1の検知部材と、
    (b)導電性部材からなり、現像剤担持体との間の静電
    容量を検知する第2の検知部材と、を有し、前記現像剤
    容器の使用開始時から使用途中までの現像剤の量を前記
    第1の検知部材によって検知し、次いで、前記第2の検
    知部材によって、現像剤の量を検知することを特徴とす
    る請求項10の現像剤量検知システム。
  12. 【請求項12】 前記現像剤量検知システムは、検知さ
    れて現像剤量を表示する手段、或いは、検知された現像
    剤量を表示手段に送信するための通信手段を有すること
    を特徴とする請求項10又は11の現像剤量検知システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008139485A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Fuji Xerox Co Ltd 可視剤量表示システム、画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成システムに用いられるプログラム

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