JP2002244405A - 電子写真装置の高圧電源装置 - Google Patents

電子写真装置の高圧電源装置

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JP2002244405A
JP2002244405A JP2001036369A JP2001036369A JP2002244405A JP 2002244405 A JP2002244405 A JP 2002244405A JP 2001036369 A JP2001036369 A JP 2001036369A JP 2001036369 A JP2001036369 A JP 2001036369A JP 2002244405 A JP2002244405 A JP 2002244405A
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Tsunehide Takahashi
恒秀 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は電子写真装置の感光体を帯電する帯電
部に、感光体の特性変化や環境変化があっても、交流と
直流を重畳した一定の交流高圧を供給する電子写真装置
の高圧電源装置を提供する。 【解決手段】画像形成装置は、感光体を一様に帯電させ
る帯電器に、高圧電源装置10の交流高圧発生部11の
発生する所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部
12の発生する定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給
するに際して、交流高圧発生部10が、発生する定電流
交流高圧をオペアンプIC2で定電流制御するととも
に、オペアンプIC2の周波数応答を、当該定電流交流
高圧の周波数の1/2以下としている。したがって、感
光体2のピンホールや機械的振動による急激な負荷変動
があっても、交流高圧の交流の平均値を0に維持するこ
とができ、感光体2の安定した帯電を行って、画像異常
の出現を抑制して、形成画像の画像品質を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置の高
圧電源装置に関し、詳細には、電子写真装置の感光体を
帯電する帯電部に、感光体の特性変化や環境変化があっ
ても、交流と直流を重畳した一定の交流高圧を供給する
電子写真装置の高圧電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、感光体を帯電器で一様に帯電させて、当該一様に帯
電された感光体に画像データで変調されたレーザ光を照
射することで感光体に静電潜像を形成し、静電潜像の形
成された感光体に現像剤を供給して現像することで感光
体上に現像剤像を形成して、感光体上の現像剤像を転写
紙に転写して、画像形成している。
【0003】そして、電子写真装置で形成する画像の品
質を良好なものとするためには、帯電器で感光体を一様
に帯電することが重要であり、従来から、帯電器に交流
電圧を印加して、感光体を一様に帯電させている。
【0004】この帯電器に印加する交流電圧は、環境の
変化、感光体の特性変化があっても一定の帯電電位を維
持するためには、環境の変化、感光体の特性変化があっ
ても電流値を一定にする必要があり、また、この交流波
形は、少なくとも1周期間の平均値が0であることが必
要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光体
にピンホールがあったり、機械的な振動があると、急激
な負荷変動により、交流電圧の波高値が変わり、1周期
間での平均値が0ではなく、+あるいは−成分が生じ、
画像が劣化するという問題があった。
【0006】そして、従来、特開平5−11571号公
報には、接触帯電による画像形成装置において、画像形
成時にAC定電流制御を行うと感光ドラム上に生じたピ
ンホールを帯電ローラが通過することによる急激なイン
ピーダンスの変化や各種電気的なノイズによって電流値
が影響を受け印加電圧が降下し帯電不良を起こし易いと
いう問題を解決する方法として、印加電圧に、その環境
に適した定電圧制御を行う技術が開示されている。
【0007】この従来技術では、各環境に適した定電圧
値を決定するために実際に画像形成を行っていない、例
えば、前回転行程時に所定の周波数f0 としておき、予
め設定されたAC電流を流しそれによって発生するAC
電圧を検知し画像形成時にはどの周波数f0においても
この値によってAC電圧の制御を行なっている。
【0008】ところが、このように定期的に、または、
環境変化が生じる毎に、周波数f0を検出して対応する
必要があり、画像形成装置が高価なものとなるととも
に、衝撃等の突発的な環境変化には対応することができ
ず、充分な解決技術とはなっていないという問題があっ
た。
【0009】また、走査式光学系で作像する画像形成装
置においては、作像線速に対応した帯電安定性が必要で
あり、1mm幅を作像する時間幅以下の帯電出力変化
は、人間の目に異常画像として認識されるという問題が
ある。
【0010】そこで、請求項1記載の発明は、帯電部で
一様に帯電された感光体に露光を行って静電潜像を形成
し、当該静電潜像の形成された感光体に現像剤を付与し
て現像して画像形成を行う電子写真装置の帯電部に、交
流高圧発生部の発生する所定周波数の定電流交流高圧と
直流高圧発生部の発生する定電圧直流高圧を重畳した高
電圧を供給するに際して、交流高圧発生部が、発生する
定電流交流高圧を定電流制御回路で定電流制御するとと
もに、当該定電流制御回路の周波数応答を、当該定電流
交流高圧の周波数の1/2以下とすることにより、感光
体のピンホールや機械的振動による急激な負荷変動があ
っても、交流高圧の交流の平均値を0に維持し、感光体
の安定した帯電を行って、画像異常の出現を抑制して、
形成画像の画像品質を向上させることのできる電子写真
装置の高圧電源装置を提供することを目的としている。
【0011】請求項2記載の発明は、帯電部で一様に帯
電された感光体に露光を行って静電潜像を形成し、当該
静電潜像の形成された感光体に現像剤を付与して現像し
て画像形成を行う電子写真装置の帯電部に、交流高圧発
生部の発生する所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧
発生部の発生する定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供
給するに際して、交流高圧発生部が、発生する定電流交
流高圧を定電流制御回路で定電流制御するとともに、定
電流交流高圧の周波数をf(kHz)、感光体の線速を
v(mm/s)、定電流交流高圧出力の立ち上がり最大
許容時間をtr(ms)としたとき、当該定電流制御回
路の周波数応答ti(ms)を、2/f<1/v<ti
<trの関係を満たすものとすることにより、定電流制
御の周波数応答時間を、1mm幅を作像する時間より長
くして、この間での交流電圧変化をなくし、応答時間の
上限を、帯電出力の立ち上がり時間として許容される時
間以下として、立ち上がり時間の仕様を満たすととも
に、負荷変動があっても画像の欠け等の異常画像の発生
を防止することのできる高圧電源を供給する電子写真装
置の高圧電源装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
子写真装置の高圧電源装置は、帯電部で一様に帯電され
た感光体に露光を行って静電潜像を形成し、当該静電潜
像の形成された感光体に現像剤を付与して現像して画像
形成を行う電子写真装置の前記帯電部に、交流高圧発生
部の発生する所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発
生部の発生する定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給
する高圧電源装置において、前記交流高圧発生部は、前
記発生する定電流交流高圧を定電流制御回路で定電流制
御するとともに、当該定電流制御回路の周波数応答を、
当該定電流交流高圧の周波数の1/2以下とすることに
より、上記目的を達成している。
【0013】上記構成によれば、帯電部で一様に帯電さ
れた感光体に露光を行って静電潜像を形成し、当該静電
潜像の形成された感光体に現像剤を付与して現像して画
像形成を行う電子写真装置の帯電部に、交流高圧発生部
の発生する所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生
部の発生する定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給す
るに際して、交流高圧発生部が、発生する定電流交流高
圧を定電流制御回路で定電流制御するとともに、当該定
電流制御回路の周波数応答を、当該定電流交流高圧の周
波数の1/2以下としているので、感光体のピンホール
や機械的振動による急激な負荷変動があっても、交流高
圧の交流の平均値を0に維持することができ、感光体の
安定した帯電を行って、画像異常の出現を抑制して、形
成画像の画像品質を向上させることができる。
【0014】請求項2記載の発明の電子写真装置の高圧
電源装置は、帯電部で一様に帯電された感光体に露光を
行って静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成された感
光体に現像剤を付与して現像して画像形成を行う電子写
真装置の前記帯電部に、交流高圧発生部の発生する所定
周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部の発生する定
電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給する高圧電源装置
において、前記交流高圧発生部は、前記発生する定電流
交流高圧を定電流制御回路で定電流制御するとともに、
前記定電流交流高圧の周波数をf(kHz)、前記感光
体の線速をv(mm/s)、前記定電流交流高圧出力の
立ち上がり最大許容時間をtr(ms)としたとき、当
該定電流制御回路の周波数応答ti(ms)を、2/f
<1/v<ti<trの関係を満たすものとすることに
より、上記目的を達成している。
【0015】上記構成によれば、帯電部で一様に帯電さ
れた感光体に露光を行って静電潜像を形成し、当該静電
潜像の形成された感光体に現像剤を付与して現像して画
像形成を行う電子写真装置の帯電部に、交流高圧発生部
の発生する所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生
部の発生する定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給す
るに際して、交流高圧発生部が、発生する定電流交流高
圧を定電流制御回路で定電流制御するとともに、定電流
交流高圧の周波数をf(kHz)、感光体の線速をv
(mm/s)、定電流交流高圧出力の立ち上がり最大許
容時間をtr(ms)としたとき、当該定電流制御回路
の周波数応答ti(ms)を、2/f<1/v<ti<
trの関係を満たすものとしているので、定電流制御の
周波数応答時間を、1mm幅を作像する時間より長くし
て、この間での交流電圧変化をなくすことができ、応答
時間の上限を、帯電出力の立ち上がり時間として許容さ
れる時間以下として、立ち上がり時間の仕様を満たすこ
とができるとともに、負荷変動があっても画像の欠け等
の異常画像の発生を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0017】図1〜図3は、本発明の画像形成装置の一
実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像形成
装置の一実施の形態を適用した画像形成装置1の感光体
周辺の概略構成図である。
【0018】図1において、画像形成装置(電子写真装
置)1は、感光体2の周りに、帯電器(帯電部)3、現
像器4、転写ベルト5が配設されており、転写ベルト5
と感光体2の間に、図示しない給紙部から転写紙が搬送
されてくる。また、転写ベルト5の転写紙の搬送方向下
流側には、定着器6が配設されており、帯電器3と現像
器4の間で、感光体2に図示しない光書込部から画像デ
ータで変調されたレーザ光が照射される。
【0019】帯電器3は、図2に示す高圧電源装置10
に接続されており、直流電圧が重畳された交流高圧が印
加されている。帯電器3は、図1で時計方向に回転駆動
される感光体2を所定の電位に帯電する。直流電圧を重
畳した交流高圧による感光体2の帯電においては、直流
電圧の数倍のピーク間電圧の交流を重畳すると、低い直
流電圧でも均一に感光体2を帯電することができ、感光
体2は、印加した直流電圧とほぼ同じ電位に帯電され
る。
【0020】一様に帯電された感光体2は、図示しない
書込部から画像データで変調されたレーザ光が照射され
て静電潜像が形成され、現像器4で現像剤、例えば、ト
ナーが付着されて現像されて、感光体2表面にトナー画
像が形成される。
【0021】感光体2は、トナー画像の形成された部分
が転写ベルト5に対向する位置に回転すると、給紙部か
ら搬送されてきた転写紙が、転写ベルト5で感光体2と
の間に搬送され、感光体2上のトナー画像が転写紙上に
転写される。
【0022】トナー画像の転写された転写紙は、定着器
6に搬送され、定着器6で、搬送されつつ加熱・加圧さ
れて、転写紙上のトナー画像が転写紙に定着される。
【0023】上記高圧電源装置10は、図2に示すよう
に、交流高圧を発生する交流高圧発生部11と直流高圧
を発生する直流高圧発生部12で構成されており、交流
高圧発生部11のGND側に直流高圧発生部12の出力
が接続されて、交流高圧に直流高圧が重畳された出力を
OUT端子から帯電器3に出力する。
【0024】直流高圧発生部12は、トランスT2の1
次側のFET((Field Effect Transistor :電解効果
トランジスタ)Q2が、図指ない制御回路からのPWM
(Pulse Wide mosulation:パルス幅変調信号)信号D
Cで駆動され、トランスT2の2次側は、ダイオードD
4とコンデンサC11で整流平滑して、直流高圧を出力
する。直流高圧は、抵抗R17と抵抗R18で降圧され
て、上記制御回路に帰還電圧FB(V)として入力され
ている。制御回路は、帰還電圧FBと目標値の差から、
PWM信号DCを制御して、所定の出力電圧になるよう
に制御する。
【0025】ツエナーダイオードZD1と抵抗R16
は、FETQ2の保護用であり、ダイオードD3と抵抗
R15は、PWM特性改善用である。また、コンデンサ
C12は、帰還電圧FBの安定化用であり、抵抗R19
は、出力保護用である。
【0026】交流高圧発生部11は、図示しない制御回
路からのクロックCLKがコンデンサC1、フォトカプ
ラPC及び抵抗R3を介して、パワーアンプIC1の入
力に接続され、パワーアンプIC1の出力は、コンデン
サC3を介してトランスT1の1次側に接続されてい
る。トランスT1の2次側には、昇圧された交流高圧が
出力される。パワーアンプIC1の+入力には、抵抗R
1と抵抗R6で分圧された基準電圧が与えられており、
コンデンサC2と抵抗R5は基準電圧の安定化のために
設けられている。
【0027】パワーアンプIC1は、抵抗R3と抵抗R
4でその増幅率が決定され、トランスT1の入力を最適
化している。抵抗R7とコンデンサC4は、波形整形用
である。
【0028】交流高圧発生部11は、フォトカプラPC
の導通で、交流出力を制御しており、交流出力の交流成
分は、コンデンサC10を介してコンデンサC9、C
8、C7、ダイオードD1、D2、抵抗R14、タップ
付き抵抗RAからなる電流検出回路13に流れる。この
電流検出回路13に流れる交流は、整流平滑されて電圧
値として、タップ付き抵抗RAに出力される。タップ付
き抵抗RAのタップは、オペアンプ(定電流制御回路)
IC2の+入力に接続されており、オペアンプIC2の
−入力には、安定化された5V電圧から抵抗R9、抵抗
R10で分圧した電流値の目標値となる基準電圧が与え
られる。定電流制御回路としてのオペアンプIC2は、
これらの両入力の差に応じて、フォトカプラPCに流れ
る電流値を制御し、パワーアンプIC1に接続されたフ
ォトカプラPCの導通を制御して、所定の電流値になる
ように定電流制御を行う。
【0029】なお、コンデンサC6は、基準電圧の安定
用であり、抵抗R13は、フォトカプラPCの電流制限
用である。また、抵抗R11とコンデンサC5でオペア
ンプIC2の入出力特性に積分特性を待たせ、R13×
C5の時定数の周波数特性となる。上記 そして、上記高圧電源装置10により直流電圧を重畳し
た交流高圧は、図3に示すような交流高圧波形となる。
この高圧電源装置10では、例えば、直流電圧Vdc=
−750V、交流電圧Vpp=1.8KVpp(ピーク
間電圧)、周期T=1KHzの正弦波となる。
【0030】そして、この高圧電源装置10の出力する
交流高圧を用いた放電現象で、帯電器3により帯電する
場合、温度、湿度、気圧等の環境変化に対して、放電電
流を一定にすることで安定した帯電を得ることができ
る。また、感光体2等の特性変化に対しても、放電電流
値を一定にすることで安定した帯電を得ることができ
る。これらの環境変化や感光体2等の特性変化は、急激
に変化することはなく、数時間あるいは数日間の長い時
間で変化する。
【0031】一方、感光体2のピンホールは、数ミクロ
ンの穴であり、交流高圧電源からみた負荷の変動は、急
激でかつ変化が非常に大きい。したがって、感光体2の
ピンホールにより出力のピーク間電圧が大きく変動する
ことになる。同様に、機械的な振動による帯電器3と感
光体2の距離の変動も急激であり、かつ、変化が非常に
大きく、出力のピーク間電圧が大きく変動することにな
る。
【0032】そして、直流電圧を重畳した交流電圧での
帯電においては、直流電圧の2〜3倍程度のピーク間電
圧交流が最適であり、ピーク間電圧がこれより小さくて
も、大きくても帯電不具合を生じ、交流成分は、平均値
が0であることが望まれる。
【0033】そこで、本実施の形態の高圧電源装置10
は、交流周波数の1周期分は少なくとも、波形が変化し
ないようにするために、2周期分以上は、波形が変化し
ないように、そのオペアンプIC2の時定数を設定して
いる。
【0034】さらに、高圧電源装置10の出力する定電
流交流電圧をそのまま使用すると、上述のような急激な
負荷変動があった場合に、ピーク間電圧が大きく変動す
るため、帯電不良が発生し、画像に濃度むら、あるい
は、汚れを生じるという問題が生じる。そして、定電流
である必要性は、環境変化、特性変化等に対してであ
り、定電流応答の時定数は、極端な場合、数時間あるい
は数日でよい。
【0035】そこで、本実施の形態の高圧電源装置10
は、これらの急激な負荷変動に対しては、定電流応答し
ないように、定電流制御回路としてのオペアンプIC2
の時定数を設定している。オペアンプIC2の時定数
は、交流電圧の立ち上げ時間に影響するため、立ち上げ
時間の許容時間以下にする必要がある。
【0036】いま、時定数をti、立ち上がり時間をt
rとすると、ti<trの条件を満たすようにする必要
がある。また、オペアンプIC2の時定数の下限は、上
記交流周波数fの半分以上(周期t=1/f)である必
要がある。
【0037】そして、画像形成装置1は、レーザ光の走
査により感光体2に画像を書き込むが、感光体2の線速
をvとすると、1mm幅以下の書き込みの間に、帯電の
変動があると、人間の目に目立つ異常画像となる。
【0038】そこで、高圧電源装置10は、オペアンプ
IC2の時定数を、この1mm幅の書き込み時間1/v
以上、すなわち、1/v<tiとしている。
【0039】例えば、交流高圧の周波数fを、f=1K
Hz、1/f=1mSとし、線速vを、v=120mm
/S、1/v=8.3mS/1mmとすると、立ち上が
り時間trは、tr=200mS(最大)となる。
【0040】したがって、1×2mS<8.3mS<t
i<200mS、R11=100KΩ、C5=0.1μ
Fとすると、オペアンプIC2は、fα=1/(2πR
11×C5)=16mSで、増幅度0、この周波数より
も低い周波数では、6dB/octの傾向で増幅度が上
がって行く。
【0041】その結果、定電流制御回路としてのオペア
ンプIC2の時定数は、上記時定数tiの式を満足す
る。したがって、高圧電源装置10の回路定数を上述の
ように設定すると、ピンホールや機械的振動に起因する
帯電電位変動による画像異常の発生をなくすことができ
る。
【0042】このように、本実施の形態の画像形成装置
1は、帯電器3で一様に帯電された感光体2に露光を行
って静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成された感光
体2に現像剤を付与して現像して画像形成を行う帯電器
3に、高圧電源装置10の交流高圧発生部11の発生す
る所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部12の
発生する定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給するに
際して、交流高圧発生部10が、発生する定電流交流高
圧を定電流制御回路としてのオペアンプIC2で定電流
制御するとともに、オペアンプIC2の周波数応答を、
当該定電流交流高圧の周波数の1/2以下としている。
【0043】したがって、感光体2のピンホールや機械
的振動による急激な負荷変動があっても、交流高圧の交
流の平均値を0に維持することができ、感光体2の安定
した帯電を行って、画像異常の出現を抑制して、形成画
像の画像品質を向上させることができる。
【0044】また、本実施の形態の画像形成装置1は、
交流高圧発生部11が、発生する定電流交流高圧をオペ
アンプIC2で定電流制御するとともに、定電流交流高
圧の周波数をf(kHz)、感光体2の線速をv(mm
/s)、定電流交流高圧出力の立ち上がり最大許容時間
をtr(ms)としたとき、オペアンプIC2の周波数
応答ti(ms)を、2/f<1/v<ti<trの関
係を満たすものとしている。
【0045】したがって、定電流制御の周波数応答時間
を、1mm幅を作像する時間より長くして、この間での
交流電圧変化をなくすことができ、応答時間の上限を、
帯電出力の立ち上がり時間として許容される時間以下と
して、立ち上がり時間の仕様を満たすことができるとと
もに、負荷変動があっても画像の欠け等の異常画像の発
生を防止することができる。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0047】例えば、上記各実施の形態においては、
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電子写真装置の高
圧電源装置によれば、帯電部で一様に帯電された感光体
に露光を行って静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成
された感光体に現像剤を付与して現像して画像形成を行
う電子写真装置の帯電部に、交流高圧発生部の発生する
所定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部の発生す
る定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給するに際し
て、交流高圧発生部が、発生する定電流交流高圧を定電
流制御回路で定電流制御するとともに、当該定電流制御
回路の周波数応答を、当該定電流交流高圧の周波数の1
/2以下としているので、感光体のピンホールや機械的
振動による急激な負荷変動があっても、交流高圧の交流
の平均値を0に維持することができ、感光体の安定した
帯電を行って、画像異常の出現を抑制して、形成画像の
画像品質を向上させることができる。
【0049】請求項2記載の発明の電子写真装置の高圧
電源装置によれば、帯電部で一様に帯電された感光体に
露光を行って静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成さ
れた感光体に現像剤を付与して現像して画像形成を行う
電子写真装置の帯電部に、交流高圧発生部の発生する所
定周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部の発生する
定電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給するに際して、
交流高圧発生部が、発生する定電流交流高圧を定電流制
御回路で定電流制御するとともに、定電流交流高圧の周
波数をf(kHz)、感光体の線速をv(mm/s)、
定電流交流高圧出力の立ち上がり最大許容時間をtr
(ms)としたとき、当該定電流制御回路の周波数応答
ti(ms)を、2/f<1/v<ti<trの関係を
満たすものとしているので、定電流制御の周波数応答時
間を、1mm幅を作像する時間より長くして、この間で
の交流電圧変化をなくすことができ、応答時間の上限
を、帯電出力の立ち上がり時間として許容される時間以
下として、立ち上がり時間の仕様を満たすことができる
とともに、負荷変動があっても画像の欠け等の異常画像
の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の高圧電源装置の一実施
の形態を適用した画像形成装置の感光体周辺の概略構成
図。
【図2】図1の帯電器に交流高圧に直流高圧が重畳され
た高電圧を出力する高圧電源装置の回路図。
【図3】図2の高圧電源装置の出力する交流高圧に直流
高圧が重畳された高電圧の波形図。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体 3 帯電器 4 現像器 5 転写ベルト 6 定着器 10 高圧電源装置 11 交流高圧発生部 12 直流高圧発生部 13 電流検出回路 T1、T2 トランス PC フォトカプラ IC1 パワーアンプ IC2 オペアンプ Q2 FET D1〜D4 ダイオード C1〜C12 コンデンサ R1〜R19 抵抗 RA タップ付き抵抗 ZD1 ツエナーダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電部で一様に帯電された感光体に露光を
    行って静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成された感
    光体に現像剤を付与して現像して画像形成を行う電子写
    真装置の前記帯電部に、交流高圧発生部の発生する所定
    周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部の発生する定
    電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給する高圧電源装置
    において、前記交流高圧発生部は、前記発生する定電流
    交流高圧を定電流制御回路で定電流制御するとともに、
    当該定電流制御回路の周波数応答を、当該定電流交流高
    圧の周波数の1/2以下とすることを特徴とする電子写
    真装置の高圧電源装置。
  2. 【請求項2】帯電部で一様に帯電された感光体に露光を
    行って静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成された感
    光体に現像剤を付与して現像して画像形成を行う電子写
    真装置の前記帯電部に、交流高圧発生部の発生する所定
    周波数の定電流交流高圧と直流高圧発生部の発生する定
    電圧直流高圧を重畳した高電圧を供給する高圧電源装置
    において、前記交流高圧発生部は、前記発生する定電流
    交流高圧を定電流制御回路で定電流制御するとともに、
    前記定電流交流高圧の周波数をf(kHz)、前記感光
    体の線速をv(mm/s)、前記定電流交流高圧出力の
    立ち上がり最大許容時間をtr(ms)としたとき、当
    該定電流制御回路の周波数応答ti(ms)を、2/f
    <1/v<ti<trの関係を満たすものとすることを
    特徴とする電子写真装置の高圧電源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116005A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Canon Inc 画像形成装置及び出力制御方法
JP2010217724A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 電源装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2012123973A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Yoshikawa Rf System Kk Led点灯装置

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